説明

発電システムを動作させるための方法およびシステム

【課題】光起電力(PV)発電システムを提供する。
【解決手段】システムは、少なくとも1つのPV電池(124)と、コレクタ側単相インバータ(122)とを含む、複数のPVコレクタユニット(102)を含む。複数のPVコレクタユニットは、対称多相交流(AC)負荷と結合するように構成される。システムは、複数のPVコレクタユニットの動作を制御するように構成されるシステムコントローラ(108)をさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の実施形態は、一般に、光起電力(PV)発電システムに関し、より詳細には、複数の可変入力の単相直流(DC)電源を対称三相交流(AC)グリッドに結合するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽エネルギーは、ますます魅力的なエネルギーの源となり、クリーンで再生可能なエネルギーの代替形式として認識されている。日光の形の太陽エネルギーは、太陽電池により電気エネルギーに変換され得る。光を電気エネルギーに変換するデバイスに対する、より一般的な用語は、「光起電力電池」である。日光は、光の一部分である。したがって、太陽電池は、光起電力(PV)電池の一部分である。PV電池は、1対の電極と、それらの間に配設される光吸収PV材料とを備える。PV材料に光が照射されると、PV材料内の原子に閉じ込められていた電子が、光エネルギーにより解放されて自由に移動する。こうして、自由電子および正孔が生成される。自由電子および正孔は効率的に分離され、その結果、電気エネルギーが継続的に取り出される。現在の市販のPV電池は、半導体PV材料、典型的にはケイ素を使用する。
【0003】
より大きな電流および電圧を得るために、太陽電池は、電気的に接続されて太陽電池モジュールを形成する。複数の太陽電池に加えて、太陽電池モジュールは、センサ、例えば、放射照度センサ、温度センサ、および/または電力計をさらに含むことができる。太陽電池モジュールはさらに、モジュールストリングを形成するように接続され得る。典型的には、モジュールストリングにより出力されるDC電圧が、グリッドインバータ、例えば、DC−AC電圧インバータに供給される。DC−AC電圧インバータは、DC電圧を、単相または三相の交流(AC)の、電圧または電流に変換する。三相AC出力は、配電グリッドに印加される三相高電圧ACを生成するために電圧を高める電力変圧器に供給され得る。
【0004】
配電グリッドに印加される電気は、グリッド接続性の期待を満たすことが要求される。これらの要件は、安全問題ならびに電力品質の懸念に対処する。例えば、グリッド接続性の期待は、過渡事象、例えば、電力サージまたは停電の場合に、グリッドから発電システムを切断することを容易にすることを含む。別のグリッド接続性の期待は、グリッドを流通する電気の電圧および周波数に電力が確実に整合するように、生成される電力が調整されることである。例えば、米国電気電子技術者協会(IEEE)は、再生可能エネルギーシステムを含むグリッド接続分散型発電を対象とする規格をすでに作成している(IEEE1547−2003)。アメリカ保険業者安全試験所(UL)もまた、発電のスタンドアローンおよびグリッド接続の再生可能エネルギーシステムのための、インバータ、変換器、チャージコントローラ、および出力コントローラを保証するための規格UL1741をすでに策定している。UL1741は、インバータがグリッド接続応用例のためのIEEE1547に準拠することを証明する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7046534号明細書
【発明の概要】
【0006】
具体的には、グリッド接続のPV発電システムは、低電圧ライドスルー(low voltage ride through)(LVRT)、電圧調整、および力率改善を含む、電力会社(utility)の相互接続の要件を満たさなければならない。
【0007】
一態様では、光起電力(PV)発電システムが提供される。システムは、少なくとも1つのPV電池と、コレクタ側単相インバータとを含む、複数のPVコレクタユニットを含む。複数のPVコレクタユニットは、対称多相交流(AC)負荷と結合するように構成される。システムは、複数のPVコレクタユニットの動作を制御するように構成されるシステムコントローラをさらに含む。
【0008】
別の態様では、電気負荷に送出するために、直流(DC)電力を交流(AC)電力に変換するための方法が提供される。DC電力が、複数の可変入力の電源により生成される。この方法は、それぞれが、少なくとも1つの光起電力(PV)電池と、コレクタ側単相インバータとを含む、複数のPVコレクタユニットを提供するステップを含む。複数のPVコレクタユニットが、DC電圧を生成し、DC電圧を単相AC出力に変換するように構成される。この方法は、少なくとも1つのシステムコントローラを複数のPVコレクタユニットに通信可能に結合するステップと、複数のPVコレクタユニットの動作を制御するようにシステムコントローラをプログラミングするステップとをさらに含む。
【0009】
さらに別の態様では、電力変換システムが提供される。システムは、可変入力の直流(DC)電圧を受け取るように構成される複数のコレクタ側単相インバータを含む。システムは、複数のコレクタ側単相インバータに結合され、複数のコレクタ側単相インバータの動作を制御するように構成されるシステムコントローラをさらに含む。複数のコレクタ側単相インバータは、対称多相交流(AC)を電気負荷に供給するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】既知の光起電力(PV)発電システムのブロック図。
【図2】複数のコレクタ側インバータを含むPV発電システムの第1の例示的な実施形態のブロック図。
【図3】図2に示されるPV発電システムの第2の例示的な実施形態のブロック図。
【図4】図2に示されるPV発電システムに含まれ得るシステムコントローラの例示的な実施形態のブロック図。
【図5】複数のコレクタ側インバータを含むPV発電システムの第1の代替実施形態のブロック図。
【図6】複数のコレクタ側インバータを含むPV発電システムの第2の代替実施形態のブロック図。
【図7】図2〜6に示されるPV発電システムの動作を制御するための例示的な方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に記載の方法およびシステムは、対称三相の電気グリッドでの分配および/または伝送に好適な電力を生成するために、複数の可変入力の単相電源を制御することを容易にする。本明細書に記載の方法およびシステムは、それだけには限らないが、定常状態および過渡状態の対称性を提供すること、無効電力を制御すること、対称もしくは非対称の故障電流に応答すること、ランプレートをシェーピングすること、ならびに低電圧ライドスルー(LVRT)機能を提供することを含めて、グリッド接続性の期待を充足し、一方、資本支出、電力変換損失、および線路損失を最小限に抑える。本明細書に記載の方法およびシステムはさらに、発電資産の一部分の一時的な故障または永続的な劣化中に、グリッドの対称性をサポートすることを容易にする。
【0012】
本明細書に記載の方法およびシステムの技術的な効果には、(a)それぞれが、少なくとも1つの光起電力(PV)電池と、コレクタ側単相インバータとを含む、複数のPVコレクタユニットを提供し、複数のPVコレクタユニットが、DC電圧を生成し、DC電圧を単相AC出力に変換するように構成されること、(b)少なくとも1つのシステムコントローラを複数のPVコレクタユニットに通信可能に結合すること、および、(c)複数のPVコレクタユニットの動作を制御するように少なくとも1つのシステムコントローラをプログラミングすることの少なくとも1つがある。
【0013】
図1は、既知の光起電力(PV)発電システム10のブロック図である。システム10は、PV収集デバイス12、インバータ14、変圧器16、および電気グリッド18を含む。本明細書で示されるように、電気グリッド18は、電気の分配および/または伝送のために構成される、導線およびデバイスのネットワークである。典型的には、PV収集デバイス12は、例えば、(図1には示されない)DC開閉装置により結合される複数のPVモジュールストリングを含み、PVモジュールストリングからDC電圧を収集し、DC電圧30を出力する。DC電圧30は、インバータ14に供給される。インバータ14は、DC電圧30を調整する。例えば、インバータ14は、DC電圧30を三相低電圧AC32に変換するように構成されるDC/AC電圧インバータであってもよい。
【0014】
三相低電圧AC32は、電力変圧器16に供給される。変圧器16は、負荷、例えば電気グリッド18に印加される三相高電圧AC34を生成する。システム10は、システムコントローラ36をさらに含む。システムコントローラ36は、インバータ14に結合され、インバータ14の動作を制御するように構成される。
【0015】
図2は、複数のPVコレクタユニット102を含むPV発電システム100の第1の例示的な実施形態のブロック図である。第1の例示的な実施形態では、複数のPVコレクタユニット102は、デルタ構成で結合される。図3は、複数のPVコレクタユニット102を含むPV発電システム100の第2の例示的な実施形態のブロック図である。第2の例示的な実施形態では、複数のPVコレクタユニット102は、ワイ構成とも呼ばれるスター構成で結合される。
【0016】
第1の例示的な実施形態と第2の例示的な実施形態では共に、PV発電システム100は、グリッド側インバータ104、電力変圧器106、およびシステムコントローラ108をさらに含む。PV発電システム100は、対称三相ACを(図1に示される)電気グリッド18に供給する。本明細書ではACを電気グリッド18に供給するように説明されるが、システム100は、ACを任意の好適な負荷に供給してもよい。例示的な実施形態では、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、PV収集デバイスおよびコレクタ側インバータを含む。例えば、第1のPVコレクタユニット120は、第1のPV収集デバイス124に結合される第1のコレクタ側インバータ122を含む。第2のPVコレクタユニット126は、第2のPV収集デバイス130に結合される第2のコレクタ側インバータ128を含む。第3のPVコレクタユニット132は、第3のPV収集デバイス136に結合される第3のコレクタ側インバータ134を含む。第4のPVコレクタユニット138は、第4のPV収集デバイス142に結合される第4のコレクタ側インバータ140を含む。第5のPVコレクタユニット144は、第5のPV収集デバイス148に結合される第5のコレクタ側インバータ146を含む。第6のPVコレクタユニット150は、第6のPV収集デバイス154に結合される第6のコレクタ側インバータ152を含む。6つのPVコレクタユニットを含むように図示されているが、システム100は、システム100が本明細書に記載のように機能することを可能にする、任意の好適な数のコレクタユニットを含むことができる。PV収集デバイス124、130、136、142、148、および154は、単一のPV電池、PVモジュールに集成される複数のPV電池、PVモジュールストリングを形成するように集成される複数のPVモジュール、または、システム100が本明細書に記載のように機能することを可能にする、PV電池の他の任意の構成を含むことができる。
【0017】
複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、PV収集デバイスおよびコレクタ側インバータを含むので、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、ほぼ力率1で動作することができる。力率1に近い動作により、最大有効電力を最小線路損失で、グリッド18に送出することが容易になる。さらに、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、インバータ/収集デバイスの組合せに対して最大電力点で動作することもまた可能である。より具体的には、各コレクタ側インバータは、対応するPV収集デバイスのインピーダンスと整合し、したがって、最大電力点で動作するように、別々に制御され得る。例えば、第1のコレクタ側インバータ122は、第1のPV収集デバイス124に対して最大電力点で動作するように、システムコントローラ108により制御される。複数のインバータのそれぞれは、別個の最大電力点で動作することができるので、一意の最大電力がPV収集デバイス124、130、136、142、148、および154から取り出される。
【0018】
図2に示される、第1の例示的な実施形態では、複数のPVコレクタユニット102により出力される低電圧単相AC158が、三相システムの3つの導線、第1の導線160、第2の導線162、または第3の導線164の2つの間に印加される。単相インバータ122、128、134、140、146、および152は、各インバータが3つの導線160、162、および164の任意の2つの間に接続されるように、三相電気グリッド18に結合され得る。導線160、162、および164は、電力変圧器106およびグリッド側インバータ104に結合される。
【0019】
図3に示される、第2の例示的な実施形態では、複数のPVコレクタユニット102により出力される低電圧単相AC158が、三相システムの3つの導線、第1の導線160、第2の導線162、または第3の導線164の少なくとも1つに印加される。単相インバータ122、128、134、140、146、および152は、インバータのそれぞれの1つの出力が3つの導線の1つに接続され、インバータのそれぞれの残りの出力が中性線166に接続されるように、三相グリッドに結合され得る。導線160、162、164、および166は、グリッド側インバータ104によって電力変圧器106に結合される。
【0020】
電力変圧器106は、(図1に示される)電気グリッド18に印加するための高電圧三相AC174を生成する標準的な三相変圧器であってよい。例示的な実施形態では、グリッド側インバータ104は、グリッド18に送出される電圧を安定させ、かつ調整する。システム100の定常状態の動作中には、対称三相ACが、グリッド側インバータ104により供給される。過渡事象、例えば、電気グリッドに沿った電力サージなどのグリッド事象、またはLVRT事象中には、グリッド側インバータ104は、例えば、進みまたは遅れの無効電力をグリッド18に注入することにより、電圧じょう乱を検出かつ補償することによって、LVRTおよびゼロ電圧ライドスルー(zero voltage ride through)(ZVRT)を容易にする。さらに、グリッド側インバータ104は、定常状態の動作中には、力率改善をももたらすことができる。
【0021】
例示的な実施形態では、システムコントローラ108は、本明細書に記載の機能を実行するために、グリッド側インバータ104に制御信号176を供給する。さらに、システムコントローラ108は、グリッド事象を検出したとき、複数のコレクタユニット102の1つまたは複数に、より具体的には、コレクタ側インバータ122、128、134、140、146、および152の少なくとも1つに力率基準信号および/または電力抑制信号を供給する。システムコントローラ108は、共通の導線160、162、または164に接続されるそれらのインバータに、有効電力および無効電力のコマンドを含む、追加的な情報を供給することができる。システム100は、インバータ122、128、134、140、146、および152の間での必要な調整を最小限に抑え、システムコントローラ108に対する処理要求を軽減し、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれからの、より大きな発電を容易にする。システム100は、複数のコレクタユニット102のそれぞれを個々の最大電力点で動作させることを容易にし、コレクタユニット102とグリッド側インバータ104との間のDC配線をなくし、グリッド事象中にコレクタユニット102を迅速に削減する。
【0022】
さらに、コレクタ側インバータ122、128、134、140、146、および152により、システム100が、複数のPVコレクタユニット102の一部分の一時的な故障および/または永続的な劣化中でさえ、対称三相AC電力を供給することが可能になる。例えば、システム100は、コレクタ側インバータ122、128、134、140、146、および152の1つまたは複数が故障した場合でさえ、対称三相AC電力を供給する。コレクタ側インバータ122、128、134、140、146、および152の1つまたは複数の発電の損失により、発電システム100において望ましくない非対称性が生じた場合、有効電力および無効電力が、発電が過剰の導線から取り出され、発電が不足している導線に供給されるように、DC/AC変換器104が制御される。いくつかの実施形態では、システム100はさらに、単相故障または非対称負荷などのグリッドの非対称性を補償するために、制御された非対称発電システムが電気グリッド18に対して提供されるように制御され得る。換言すれば、システム100は、導線160、162、および164のそれぞれに印加される、有効電力および無効電力を別々に制御することを容易にする。
【0023】
いくつかの実施形態では、コレクタ側インバータ122、128、134、140、146、および152はそれぞれ、メモリユニット178を含む。例えば、メモリユニット178は、コレクタ側インバータ122内に配置される、またはそれに結合される。メモリユニット178は、コレクタ側インバータ122の動作を制御するために使用される動作パラメータを記憶する。より具体的には、インバータ122がグリッド事象をライドスルーすることを可能にする動作パラメータが、メモリユニット178に記憶され得る。グリッド事象は、システムコントローラ108により識別され得る、かつ/または、インバータ122により識別され得る。例えば、メモリユニット178は、しきい値グリッド電圧電力コマンド、電圧ライドスルー復帰コマンド、および/または無効電力コマンドを記憶することができる。いくつかの実施形態では、インバータ122は、記憶されたしきい値グリッド電圧よりグリッド電圧が低いとき、しきい値グリッド電圧電力コマンドに基づいて動作する。記憶されたしきい値グリッド電圧は、低電圧ライドスルー事象またはゼロ電圧ライドスルー事象の発生を示す可能性がある。電圧ライドスルー復帰コマンドは、所定の時間期間を含むことができ、インバータ122は、その時間期間の後、電気グリッド18への電力の供給を開始するように命令される。電圧ライドスルー復帰コマンドはさらに、既定のランプレートを含むことができ、インバータ122は、それを用いて、電気グリッド18に電力を供給するように命令される。無効電力コマンドは、インバータ122がいつ無効電力を供給すべきかを含めて、インバータ122の無効電力出力を制御することができる。メモリユニット178に記憶された動作パラメータに応じて動作することで、インバータ122の自律的な制御(すなわち、システムコントローラ108から受信されない動作パラメータに基づいてインバータ122を制御すること)が容易になる。さらに、メモリユニット178は、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ディスケット、フラッシュドライブ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ならびに/または、命令および/もしくはデータの、記憶、検索、および/もしくは実行を可能にする任意の好適なメモリなどのコンピュータ可読媒体を含むことができる。さらに、システムコントローラ108は、グリッド事象の発生の前に、記憶された動作パラメータを調整することができる。
【0024】
さらに、いくつかの実施形態では、複数のPVコレクタユニット102は、地理的に分散される。システムコントローラ108は、コレクタユニット150により供給されるものとは異なるレベルの無効電力を供給するように、コレクタユニット120を制御することができる。複数の地理的に分散されたPVコレクタユニット102のそれぞれは、PV発電システム100の平衡動作を容易にするように、かつ、システム100の内部のシステム損失を最小限に抑えるように、別々に制御され得る。
【0025】
図4は、(図2に示される)システムコントローラ108の例示的な実施形態のブロック図である。いくつかの実施形態では、システムコントローラ108は、情報を通信するために、バス180または他の通信デバイスを含む。1つまたは複数のプロセッサ182が、PVコレクタユニット102に含まれるセンサからの情報を含めて、情報を処理するために、バス180に結合される。プロセッサ182は、少なくとも1つのコンピュータを含むことができる。本明細書では、コンピュータという用語は、当技術分野でコンピュータと呼ばれる集積回路に限定されるのではなく、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、特定用途向け集積回路、および他のプログラマブル回路を幅広く指し、これらの用語は、本明細書では交換可能に使用される。
【0026】
システムコントローラ108は、1つもしくは複数のランダムアクセスメモリ(RAM)184、ならびに/または他の記憶デバイス186をさらに含むことができる。RAM184および記憶デバイス186は、情報、およびプロセッサ182により実行されるべき命令を、記憶かつ転送するために、バス180に結合される。RAM184(および/または含まれる場合、記憶デバイス186)はさらに、プロセッサ182による命令の実行中に、一時変数または他の中間情報を記憶するために使用され得る。システムコントローラ108は、静的な(すなわち、変化しない)情報および命令を、プロセッサ182に対して、記憶かつ提供するためにバス180に結合される、1つもしくは複数の読出し専用メモリ(ROM)188、ならびに/または他の静的な記憶デバイスをさらに含むことができる。プロセッサ182は、限定はしないが、放射照度センサおよび電力計を含むことができる、複数の電気デバイスおよび電子デバイスから送信される情報を処理する。実行される命令は、限定はしないが、常駐の変換および/または比較器のアルゴリズムを含む。命令のシーケンスの実行は、ハードウェア回路とソフトウェア命令との任意の具体的な組合せに限定されない。
【0027】
システムコントローラ108は、入出力デバイス(複数可)190をさらに含むことができる、またはそれらに結合され得る。入出力デバイス190は、システムコントローラ108に入力データを供給するための、かつ/または、以下のものに限らないが、太陽電池パネル位置決定出力および/もしくはインバータ制御出力などの出力を供給するための、当技術分野で既知の任意のデバイスを含むことができる。命令は、例えば、磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)一体型回路、CD−ROM、および/またはDVDを含む記憶デバイス186から、1つまたは複数の電子的アクセス可能媒体へのアクセスを提供する、有線または無線のいずれかであるリモート接続を介して、RAM184に供給され得る。いくつかの実施形態では、ハードワイヤード回路が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれらと組み合わせて使用され得る。したがって、命令のシーケンスの実行は、本明細書で説明かつ/または図示されようと、そうでなかろうと、ハードウェア回路とソフトウェア命令との任意の具体的な組合せには限定されない。さらに、例示的な実施形態では、入出力デバイス190は、限定はしないが、(いずれも図4には示されない)マウスおよびキーボードなどのオペレータインターフェース(例えば、ヒューマンマシンインターフェース(HMI))に関連するコンピュータ周辺機器を含むことができる。さらに、例示的な実施形態では、追加的な出力チャネルが、例えば、(いずれも図4には示されない)オペレータインターフェースモニタおよび/または警報デバイスを含むことができる。システムコントローラ108は、システムコントローラ108がセンサと通信することを可能にするセンサインターフェース192をさらに含むことができる。センサインターフェース192は、アナログ信号を、プロセッサ182により使用され得るデジタル信号に変換する、1つまたは複数のアナログデジタル変換器を含むことができる。システムコントローラ108はさらに、監視制御とデータ収集(SCADA)システム、例えば、電力会社と関連するSCADA、ならびに/または、変電所もしくはネットワークのコントローラなどの、外部の監視制御システムに結合され得る。
【0028】
図5は、複数のPVコレクタユニット102を含むPV発電システムの代替実施形態200のブロック図である。(図2および3に示される)システム100およびシステム200に共通の構成要素は、同一の参照番号で識別される。この実施形態では、PV発電システム200は、グリッド側インバータ104およびシステムコントローラ108を含む。PV発電システム200は、電力変圧器202をさらに含む。この実施形態では、複数のPVコレクタユニット102は、第1のPVコレクタユニット120、第2のPVコレクタユニット126、第3のPVコレクタユニット132、および第4のPVコレクタユニット138を含む。複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、PV収集デバイスおよび単相コレクタ側インバータを含む。上述のように、第1のPVコレクタユニット120は、第1のPV収集デバイス124に結合される第1のコレクタ側インバータ122を含む。第2のPVコレクタユニット126は、第2のPV収集デバイス130に結合される第2のコレクタ側インバータ128を含む。第3のPVコレクタユニット132は、第3のPV収集デバイス136に結合される第3のコレクタ側インバータ134を含む。第4のPVコレクタユニット138は、第4のPV収集デバイス142に結合される第4のコレクタ側インバータ140を含む。
【0029】
この実施形態では、PVコレクタユニット102は、それぞれ、力率1を含む任意の力率で動作するように構成され得る。さらに、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、インバータ/収集デバイスの組合せに対して最大電力点で動作することもまた可能である。例えば、第1のコレクタ側インバータ122は、第1のPV収集デバイス124に対して最大電力点で動作するように構成される。複数のインバータのそれぞれは、別個の最大電力点で動作することができるので、最大電力が、PV収集デバイス124、130、136、および142から取り出される。
【0030】
この実施形態では、図5に示されるように、電力変圧器202は、二相ACから三相ACを出力する。第1のコレクタユニット120および第2のコレクタユニット126が、結合され、第1の位相を有する低電圧AC260を供給する。第3のコレクタユニット132および第4のコレクタユニット138が、結合され、第2の位相を有する低電圧AC262を供給する。電力変圧器202は、第1の位相を有する低電圧AC260(すなわち、第1のPVコレクタユニット120および第2のPVコレクタユニット126により供給される電流)、および、第2の位相を有する低電圧AC262(すなわち、第3のPVコレクタユニット132および第4のPVコレクタユニット138により供給される電流)を、(図1に示される)電気グリッド18を介した伝送のために、平衡高電圧三相AC174に振り分ける。電力変圧器202は、次のものに限らないが、スコット−T変圧器を含むことができる。
【0031】
この実施形態では、および、システム100に関して上記で説明したように、グリッド側インバータ104は、電気グリッド18に送出される電圧を安定させ、かつ調整する。システム200の定常状態の動作中には、対称三相ACが、グリッド側インバータ104により供給される。過渡事象、例えば、電気グリッドに沿った電力サージなどのグリッド事象、またはLVRT事象中には、グリッド側インバータ104は、例えば、進みまたは遅れの無効電力を電気グリッド18に注入することにより、電圧じょう乱を検出かつ補償することによって、LVRTを容易にする。したがって、グリッド側インバータ104は、力率改善を提供することができる。例示的な実施形態では、システムコントローラ108は、本明細書に記載の機能を実行するために、グリッド側インバータ104に制御信号176を供給する。さらに、システムコントローラ108は、グリッド事象を検出したとき、複数のコレクタユニット102の1つまたは複数に、より具体的には、インバータ122、128、134、および140の少なくとも1つに抑制信号を供給する。システム200は、インバータ122、128、134、および140の間での必要な調整を最小限に抑え、システムコントローラ108に対する処理要求を軽減し、PV収集デバイス124、130、136、および142からの、より大きな発電を容易にする。システム200は、複数のコレクタユニット102を個々の最大電力点で動作させること、コレクタユニット102とグリッド側インバータ104との間のDC配線をなくすこと、および、グリッド事象中にPVコレクタユニット102を迅速に削減することを容易にする。さらに、システム200は、システム100と比較すると、配線の複雑さを低減する。さらに、システム200は、グリッド側インバータ104で必要なある程度のパワーエレクトロニクスを低減する。
【0032】
図6は、複数のコレクタユニット102を含むPV発電システムの別の代替実施形態300のブロック図である。(図2および3に示される)システム100と、(図5に示される)システム200と、システム300との間で共有される構成要素は、同一の参照番号で識別される。
【0033】
この実施形態では、図6に示されるように、PV発電システム300は、システムコントローラ108および電力変圧器302を含む。複数のPVコレクタユニット102は、第1のPVコレクタユニット310、第2のPVコレクタユニット312、第3のPVコレクタユニット314、第4のPVコレクタユニット316、第5のPVコレクタユニット318、および第6のPVコレクタユニット320を含む。複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、PV収集デバイスおよび単相コレクタ側インバータを含む。第1のPVコレクタユニット310は、第1のPV収集デバイス124に結合される第1のコレクタ側インバータ330を含む。第2のPVコレクタユニット312は、第2のPV収集デバイス130に結合される第2のコレクタ側インバータ332を含む。第3のPVコレクタユニット314は、第3のPV収集デバイス136に結合される第3のコレクタ側インバータ334を含む。第4のPVコレクタユニット316は、第4のPV収集デバイス142に結合される第4のコレクタ側インバータ336を含む。第5のPVコレクタユニット318は、第5のPV収集デバイス148に結合される第5のコレクタ側インバータ338を含む。第6のPVコレクタユニット320は、第6のPV収集デバイス154に結合される第6のコレクタ側インバータ340を含む。
【0034】
この実施形態では、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、力率1を含めて、広い力率範囲で動作するように構成される。複数のPVコレクタユニット102は、例えば、次のものに限らないが、約−0.9から、1から0.9までの力率の範囲で動作するように構成され得る。さらに、複数のPVコレクタユニット102のそれぞれは、インバータ/収集デバイスの組合せに対して最大電力点で動作することもまた可能である。例えば、第1のコレクタ側インバータ330は、第1のPV収集デバイス124に対して最大電力点で動作するように構成される。複数のインバータ330、332、334、336、338、および340のそれぞれは、別個の最大電力点で動作することができるので、最大電力が、PV収集デバイス124、130、136、142、148、および154から取り出される。
【0035】
特に、PV発電システム300は、グリッド側インバータ104を含まない。この実施形態では、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340は、(図1に示される)電気グリッド18に送出される電圧を安定させ、かつ調整するように定格が定められる。システムコントローラ108は、システム300の定常状態の動作中に、対称三相AC174を電気グリッド18に供給するために、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340のそれぞれに制御信号を供給する。さらに、過渡事象中に、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340は、例えば、進みまたは遅れの無効電力を電気グリッド18に注入することにより、電圧じょう乱を検出かつ補償すること、したがって、力率改善を提供することによって、LVRTを容易にする。さらに、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340は、システムコントローラ108からの抑制信号に応答して抑制され得る。システム300はさらに、グリッド状態に応答して有効電力および無効電力の注入に関して非対称非平衡の発電システムを生み出すように制御され得る。例えば、システムコントローラ108は、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340に、グリッド状態、例えば、負荷故障を検出したとき力率基準信号を供給することができる。さらに、コレクタ側インバータ330、332、334、336、338、および340は、高電圧および低電圧のライドスルー状態を含むグリッド状態に自律的に応答することができ、Varサポート、周波数低下応答、および自動電圧調整を提供する。システムコントローラ108は、システム300の応答を最適化するために、かつ、定常状態の動作中のシステム損失を最小限に抑えるために、低いデータレートで制御信号を供給する。システムコントローラ108は、データ収集システムとして働く場合もある。
【0036】
図6に示される実施形態では、複数のPVコレクタユニット102は、3つの導線、第1の導線160、第2の導線162、または第3の導線164の1つに印加される低電圧単相AC342を出力する。例として、第1のインバータ330および第4のインバータ336は、第1の導線160と第2の導線162との間に結合される。第2のインバータ332および第5のインバータ338は、第2の導線162と第3の導線164との間に結合される。第3のインバータ334および第6のインバータ340は、第3の導線164と第1の導線160との間に結合される。デルタ構成で図示されているが、第1のインバータ330、第2のインバータ332、第3のインバータ334、第4のインバータ336、第5のインバータ338、および第6のインバータ340は、スター構成で結合される場合もある。
【0037】
導線160、162、および164は、電力変圧器302に結合される。電力変圧器302は、電気グリッド18に印加するために、高電圧三相AC174を出力する。
【0038】
図7は、(図2〜6に示される)PV発電システム100、200、および300の動作を制御するための例示的な方法410のフローチャート400である。より具体的には、方法410は、電気負荷、例えば、(図1に示される)電気グリッド18に送出するために、直流(DC)電力を交流(AC)電力に変換し、DC電力が、複数の可変入力の単相電源、例えば、PV収集デバイス124、130、136、142、148、および154により生成される。例示的な実施形態では、方法410は、それぞれが、少なくとも1つのPV電池と、コレクタ側単相インバータとを含む、複数の光起電力PVコレクタユニットを提供するステップ420を含み、複数のPVコレクタユニットが、DC電圧を生成し、DC電圧を単相AC出力に変換するように構成される。例えば、(図2に示される)PVコレクタユニット102が提供され(420)、DC電圧を生成するPV収集デバイス124、130、136、142、148、および154、ならびに、DC電圧を(図2に示される)単相AC158に変換するコレクタ側単相インバータ122、128、134、140、146、および152を含む。
【0039】
例示的な実施形態では、方法410は、少なくとも1つのシステムコントローラ、例えば、(図2に示される)システムコントローラ108を複数のPVコレクタユニット102に通信可能に結合するステップ422をさらに含む。方法410は、複数のPVコレクタユニット102の動作を制御するようにシステムコントローラ108をプログラミングするステップ424をさらに含む。方法410は、負荷故障を検出したとき、複数のPVコレクタユニット102の少なくとも1つに抑制信号を送信するようにシステムコントローラ108をプログラミングするステップ426をさらに含むことができる。
【0040】
上述の実施形態は、太陽発電システムの効率的かつコスト効果の高い動作を容易にする。本明細書に記載の方法およびシステムは、配電グリッドに送出するために、複数のソーラーコレクタユニットにより生成される電力を調整することを容易にする。電気グリッドに送出される電力は、それだけには限らないが、定常状態および過渡状態の対称性、無効電力制御、故障電流の対策、ランプレートのシェーピング、ならびにグリッド事象のライドスルーを含む、グリッド接続性の期待を充足する。資本支出、電力変換損失、および線路損失は、最小限に抑えられる。本明細書に記載の方法およびシステムは、発電資産の一部分の一時的な故障または永続的な劣化中に、グリッドの対称性をサポートすることを容易にする。さらに、本明細書に記載の実施形態は、対称および非対称の故障電流をサポートかつ制御する。
【0041】
太陽発電システムの例示的な実施形態が、上記で詳細に説明されている。方法およびシステムは、本明細書に記載の具体的な実施形態に限定されず、むしろ、システムの構成要素および/または方法のステップは、本明細書に記載の他の構成要素および/またはステップとは無関係に、かつ別々に利用され得る。
【0042】
本発明の様々な実施形態の具体的な特徴が、一部の図面には示され、他のものには示されないという場合があるが、これは、単に便宜のためである。本発明の原理によれば、ある図面の任意の特徴は、他の任意の図面の任意の特徴と組み合わせて、参照かつ/またはクレームされ得る。
【0043】
本書は、最良の形態を含めて、発明を開示するために、さらには、任意のデバイスもしくはシステムを作製かつ使用すること、ならびに、任意の組み込まれた方法を実行することを含めて、任意の当業者が本発明を実施することを可能にするために、例を使用する。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲により定義され、当業者が想到する他の例を含むことができる。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの文言と異ならない構造的要素を有する場合、または、それらが特許請求の範囲の文字通りの文言と実質的な違いのない等価な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図されている。
【符号の説明】
【0044】
10 発電システム
12 光起電力(PV)収集デバイス
14 インバータ
16 電力変圧器
18 配電グリッド
30 DC電圧
32 低電圧AC
34 高電圧AC
36 システムコントローラ
100 PV発電システム
102 PVコレクタユニット
104 グリッド側インバータ
106 電力変圧器
108 システムコントローラ
120 第1のPVコレクタユニット
122 第1のコレクタ側インバータ
124 第1のPV収集デバイス
126 第2のPVコレクタユニット
128 第2のコレクタ側インバータ
130 第2のPV収集デバイス
132 第3のPVコレクタユニット
134 第3のコレクタ側インバータ
136 第3のPV収集デバイス
138 第4のPVコレクタユニット
140 第4のコレクタ側インバータ
142 第4のPV収集デバイス
144 第5のPVコレクタユニット
146 第5のコレクタ側インバータ
148 第5のPV収集デバイス
150 第6のPVコレクタユニット
152 第6のコレクタ側インバータ
154 第6のPV収集デバイス
158 低電圧単相AC
160 第1の導線
162 第2の導線
164 第3の導線
166 中性線
174 高電圧三相AC
176 制御信号
178 メモリユニット
180 バス
182 プロセッサ
184 RAM
186 記憶デバイス
188 ROM
190 I/Oデバイス
192 センサインターフェース
200 PV発電システム
202 電力変圧器
260、262 低電圧AC
300 PV発電システム
302 電力変圧器
310 第1のPVコレクタユニット
312 第2のPVコレクタユニット
314 第3のPVコレクタユニット
316 第4のPVコレクタユニット
318 第5のPVコレクタユニット
320 第6のPVコレクタユニット
330 第1のコレクタ側インバータ
332 第2のコレクタ側インバータ
334 第3のコレクタ側インバータ
336 第4のコレクタ側インバータ
338 第5のコレクタ側インバータ
340 第6のコレクタ側インバータ
342 低電圧単相AC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのPV電池(124)と、コレクタ側単相インバータ(122)とを備え、多相交流(AC)負荷(18)と結合するように構成された、複数のPVコレクタユニット(102)と、
前記複数のPVコレクタユニットの動作を制御するように構成されたシステムコントローラ(108)と
を備える光起電力(PV)発電システム(100)。
【請求項2】
前記複数のPVコレクタユニット(102)の前記コレクタ側単相インバータ(122)と前記負荷(18)との間に結合されるグリッド側インバータ(104)をさらに備える、請求項1記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記システムコントローラ(108)が、前記複数のPVコレクタユニット(102)および前記グリッド側インバータ(104)の動作を調整するようにさらに構成されている、請求項2記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記負荷の故障が、低電圧ライドスルー(LVRT)およびゼロ電圧ライドスルー(ZVRT)の事象の少なくとも1つを含む、請求項3記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記コレクタ側単相インバータ(122)が、動作パラメータを記憶するメモリユニット(178)を備え、前記コレクタ側単相インバータが、測定されたグリッド状態、および前記システムコントローラ(108)からの信号の少なくとも1つに応答して、前記動作パラメータによって動作するように構成されている、請求項1記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記動作パラメータが、しきい値グリッド電圧電力コマンド、電圧ライドスルー復帰コマンド、および無効電力コマンドの少なくとも1つを含む、請求項5記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記複数のPVコレクタユニット(102)が、前記多相AC負荷(18)の各位相に印加される有効電力および無効電力を別々に制御するように構成されている、請求項1記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記システムコントローラ(108)が、負荷故障を検出したとき、前記複数のPVコレクタユニット(102)の少なくとも1つに対する力率基準信号と、前記複数のPVコレクタユニットの少なくとも1つに対する抑制信号との中の少なくとも1つを送信するように構成されている、請求項1記載のシステム(100)。
【請求項9】
前記複数のPVコレクタユニット(102)のそれぞれが、前記個々のPVコレクタユニットに対して決定される最大電力点で動作し、直流(DC)電圧を単相交流(AC)出力に変換するように構成されている、請求項1記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記単相AC出力を受け取り、複数のコレクタ側単相インバータからの前記単相AC出力を、平衡多相AC出力に変換するように構成された変圧器(106)をさらに備える、請求項9記載のシステム(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−135195(P2012−135195A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−275225(P2011−275225)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】