説明

白醤油漬ハーブふりかけ

【課題】ハーブと白醤油から、栄養豊富で安全なふりかけの製造法の提供。
【解決手段】無農薬で栽培された生鮮なハーブ1を、麦と大豆で醸造した白醤油2に、3回時間差漬けした後、醤油を切り、乾燥し、粉砕して、白醤油漬ハーブふりかけを製造する。該ふりかけはアミノ酸、核酸、ミネラル、ビタミン等の栄養分を含み、香味、風味、薬効に優れており、肉類、魚介類、野菜類、その他多くの料理に活用することができ、健康の維持、食の楽しみを得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬効、ミネラル、ビタミン、栄養、香り、旨味、風味などを持つ新鮮なハーブを、麦を主体に大豆と合わせて醸造した白醤油に繰り返し漬けて、効果的にじっくりと熟成させ、乾燥させる。次に多種の有効成分を保護しながら粉砕してふりかけ調味料にする。肉類、魚貝類、野菜類、パスタ、カレー、スープなど多様な料理にふりかけて食することができる。ハーブの種類によって色々な効果があり、旨味や香り、多種のフェノールによって、抗酸化作用や血圧降下作用、便秘解消、その他医学的に認められた効果は数多い。これらの素晴らしい効果を含んだ調味料を、毎日美味しく食べながら、健康維持や食の楽しみが味わえる。白醤油漬ハーブふりかけは、加工食品の分野である。
【背景技術】
【0002】
これまで、白醤油とハーブを組み合わせた調味料は、ヨーロッパやアメリカにおいても一例も無い。日本においても未だハーブに馴染みがうすく皆無である。今日までの食生活は、栄養価をもとに味を中心とした食品が歓迎されてきたが、栄養過多、塩分過多、ミネラル不足などで病気が増え続けている。これらの点から食物による健康維持が重要であることが、少しずつ理解され始めているが、これといって受け入れられるものが少ないのが現状である。ハーブは長い歴史の中に、味覚、栄養、ミネラル、薬効、安全性が認められたものであり、日本において数百年食されてきた醤油と合成させ、安全性が高く、薬効やミネラル、旨味成分を含む製造技術を完成させることで、過食病やミネラル欠乏症などの問題解決にもなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
生鮮のハーブを加熱せず殺菌し、ミネラル、ビタミンなどの栄養価を保ちながら白醤油に、3回、時間差をつけて漬けることにより、乳酸、アミノ酸で旨味成分を増し、ハーブと白醤油がまろやかな味覚となる。白醤油は麦と大豆の発酵醸造で、多種類のフェノールが含まれ、抗酸化作用が働き、健康維持がはかれる。ハーブによる坑酸化作用は、水素原子を酸素原子で酸化して水に変え、活性酸素を除去し、老化防止となる。ハーブは品種ごとに重要成分があり、医療等にも使用されており、ゲラニオール、リモネン、ピネン、チモール、カンファー、メントール、フェノールなど数多くある。白醤油に漬けることで、アミノ酸、グルタミン酸、イノシン酸と合成されて、旨味成分が引きだされ、多種の料理の調味料に使用でき、健康を保つことができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するためには、図1の1生鮮ハーブを、図2の2に入れ、3の白醤油を1の生鮮ハーブ全体が漬かるように入れる。70時間熟成させてからハーブを取り出し、空気に60分さらして酸化させる。次に新しい白醤油に再度入れて、50時間漬けてから取り出し、60分さらして酸化させる。また新しい白醤油に24時間漬けて取り出し、図3の乾燥箱に広げて、120時間陰干しをする。次に扇風機で24時間乾かしてから、乾燥機で60度の温風で3時間乾燥させる。乾かしたハーブを図4の5粉砕ミキサーで0.5〜1mmに粉砕して、図5の6保存ビンに7の白醤油ふりかけを完成させる。肉類、魚貝類、野菜類の料理の調味料に、パスタ、カレー、オムレツ、サラダ、スープ、チャーハンなどのふりかけに、多種多様に利用でき、子供から老人までが常食でき、食による健康維持を促し、安全で優良な調味料である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上説明したように、ハーブは数千年の歴史を通じて選択され、重要な成分は医薬品、医療に利用され、人々の健康を支えてきた。また数多くの料理に使用され、品種ごとに様々な成分があり、風味と旨味を調和し、世界中で無くてはならないものである。白醤油は麦を主体とし、大豆と合せて酵母発酵させ、熟成させてしぼり取ったもので、アミノ酸、グルタミン酸、イノシン酸、フェノールが多く含まれて、抗酸化作用に富む。体内で大量の酸素が、過酸化脂質を生成させて人体に悪影響を及ぼすのを、ハーブと白醤油の成分があわせもって除去し、老化、動脈硬化、肝疾患、網脈症などを防止する働きがある。1930年にアメリカで、ハーブによる食用油の酸敗防止効果は、特許を得ている。白醤油漬ハーブふりかけは、乾燥させて粉砕されており、スプーン一杯に、栄養、ミネラル、ビタミン、薬効が凝縮され、少しの量でも効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
原料となる白醤油は麦と大豆を醸造しているが、生産においては無農薬で行うようにする。ハーブは生鮮品を使用するので、無農薬で十分に気をつけて生産することが大切であり、仕込前に農薬検査を実施することが責務である。また白醤油は、熱によって酸化が進むので冷暗所で熟成させる。ハーブの3回時間差漬けは、アミノ酸とグルタミン酸がハーブ成分とより良く混ざり、漬け出した時に酸素補給をして、まろやかな旨味が増す。保存する環境は、光をさけて冷蔵庫等が良く、賞味期間は一年以内。またハーブの品種別に瓶詰めにしているが、好みでブレンドすることで、料理をバラエティーに楽しめ、食害を起こすことはない。本発明の特徴は、毎日の食事を健康的に、自分好みで楽しく、美味しく食することで、体質改善をはかり、老化を防止して、多様な味や風味、香り、薬効、旨味のバリエーションを気軽に楽しむことができる。
【実施例】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の白醤油漬けハーブふりかけを使用した実施例を説明すると、図1の1は生鮮、生ハーブのカットしたものを、水洗いして水をきったもの。図2の2は漬物容器で、1を2にいれて3の白醤油を、1全体が漬かるまで注ぐ。第1回漬けは70時間。第2回目は50時間、第3回目は24時間と時間差で漬ける。漬けかえするごとに新しい白醤油にし、旨味成分を凝縮する。図3の4は乾燥用箱で、3度漬けした1を自然乾燥で120時間行い、次に扇風機で24時間風乾し、次に乾燥機60度で3時間温乾させる。図4の5は粉砕ミキサーで0.5ミリ〜1ミリに粉砕カットする。図5の6は保存ビンで、7は完成された白醤油ふりかけで、6に保存した斜視図である。このように生ハーブを白醤油に3回時間差漬けをして、アミノ酸、グルタミン酸と、ハーブに含まれるミネラル、ビタミン、香り、風味、薬効などを熟成させて、多くの有効成分を凝縮し、白醤油ハーブふりかけを、ハーブの品種ごとに分けて完成させる。それぞれの特徴を生かして多様の料理にあわせた調味料として活用できる。また個人の体質にあわせ、食事療法が抵抗無く容易にでき、楽しく便利である。最近では料理に対する意識が、栄養中心から健康中心に変化しつつあり、飽食の時代から健康食の時代へと、世界が向かっている。日本は醤油を大量に使用する国であり、世界一の長寿国である。先進国では国家予算に多額の医療費を計上し、困窮している。日本でも医療費が30兆円と言う莫大な予算で、国家予算の30%を超えており、これらは国民一人一人が日常的に健康食をこころざすことで削減は可能である。本発明の白醤油漬ハーブふりかけは、世界中で愛用可能な調味料で、国家の経済と平和な暮らしに貢献する発明商品である。なお、本発明の素材は、麦、大豆、醤油、酒、酢、塩、油、砂糖、ハチミツ、乳製品、マヨネーズ、ハーブ香草、香辛野菜、ミネラル、ビタミン、グルタミン酸等である。
【産業上の利用可能性】
【0008】
調味料はすべての料理に使用され、日常の食卓には欠かせないものである。今や国内外の商品が数多く出回り、料理に風味や旨味をバラエティー豊かに楽しんでいるが、配合された調味料のほとんどが味覚を中心にしたものばかりである。最近ではテレビ、新聞、情報誌などで料理の素材が私たちの健康維持に役立つかが注目されており、飽食によって様々な病気が多くなるなか、食文化も変わりつつあるが、健康に良いものといっても味が悪いものは受け入れられない。本発明は、ハーブの有効成分でクセのあるものを、醤油の持つ香り成分とアミノ酸、グルタミン酸、イノシン酸などであわせ、ハーブの香味、ミネラル、薬効とを熟成させた調味料である。醤油は日本に古くから伝わる代表的な調味料であり、ハーブは品種別にそれぞれ有効成分があり、多くの病気などの療法に効果があることは、医学的にも認められている。この白醤油漬ハーブふりかけは、日本料理、西洋料理、中華料理、その他世界各国の料理に利用することができる。ドレッシング、チーズ、バター、マヨネーズ、ソーセージ、ピクルス、ビネガー、オイルなどにも混ぜて加工でき、パン、おにぎり、ドリンクなど工夫すれば数百種の料理に応用できる。健康食、美容食、体質改善、漢方治療食、病院療養食などを専門医の指導のもと、献立することもできる。この様にあらゆる料理に利用することができ、旨味、風味、香味をバラエティーに楽しめるとともに、食による体質改善もはかれることから、あらゆる利用の可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】生鮮ハーブの斜視図
【図2】本発明の生ハーブ醤油漬斜視図
【図3】本発明の漬けハーブの乾燥箱斜視図
【図4】本発明乾燥ハーブを粉砕機入斜視図
【図5】本発明を瓶詰保存の斜視図
【符号の説明】
【0010】
1 生鮮ハーブ
2 漬け込み容器
3 白醤油
4 乾燥箱
5 粉砕機
6 保存瓶
7 本発明粉砕ハーブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無農薬で栽培された生鮮のハーブを、麦と大豆で醸造した塩分15%の白醤油に漬ける。白醤油1kgに対し、生鮮ハーブ25gを基準とする。第1回目は、70時間。2回目は、漬けたハーブを取り出して、新しい白醤油1kgに50時間漬ける。3回目は、2回漬けしたハーブを取り出して、再度新しい白醤油1kgに24時間漬ける。その3回漬けたハーブを取り出して、醤油分をきり、乾燥用の容器に入れ広げて、暗室で120時間陰干しにする。次に扇風機で24時間風を当てて乾かしてから、乾燥機にいれ、60度の設定で3時間乾燥させる。3回漬けと3回干しのゆっくりした工程によって、ハーブと白醤油の旨味成分が凝縮される。
次に粉砕ミキサーで乾燥させたハーブを0.5〜1ミリに粉砕して粒状にし、白醤油ハーブふりかけの調味料とする。肉類、魚貝類、野菜類、その他多くの料理に活用でき、新しい味覚とハーブの持つ薬効で健康食に、香りや風味は癒しの効果がある。白醤油にハーブを漬けた場合、黒醤油より色の変色が少なく、色合いが良い。ハーブは数千年前から、薬用、食用、香料などに使用されて、医学的にも化学的にも認知されてきた。醤油もまた数百年の歴史を持つ日本古来の調味料である。生のハーブを加熱しないで白醤油に3工程、時間差漬けし、ミネラル、薬効、栄養、旨味を保持しながら、粉砕して調味料にする工法で完成された、白醤油漬ハーブふりかけ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−314307(P2006−314307A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−167451(P2005−167451)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(596115078)
【Fターム(参考)】