説明

皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法及びマッサージ用材

【課題】 マッサージオイルの使用後にマッサージオイルを拭き取る必要を排して時間と労力とを省くことができるような、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法、及びマッサージ用材を提供する。
【解決手段】 皮膚表面に於いてクリーム化可能なマッサージオイルの使用の前または後に乳化水としての水をスプレーするなどして混合するマッサージオイルの塗布方法とした。最後にマッサージオイルを拭き取る必要はない。
皮膚に塗布してマッサージするためのクリーム化可能なマッサージオイルと、マッサージの前または後にこのオイルに混合するための乳化水としての水と、の組み合わせに成るマッサージ用材とした。またこれ等のマッサージ用材を容器入りのものとして組み合わせて成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マッサージオイルの使用後にマッサージオイルを拭き取る必要を排した、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法、及びマッサージ用材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりエステティックサロンなどではマッサージオイルを用いたマッサージが行なわれて来た。マッサージオイルはマッサージを行なうに当たり、施術者の手と被術者の素肌との間の摩擦を減少させて素肌を摩擦から保護するために用いられるものである。肌のトリートメント例えば乾燥肌用など肌の状態改善のための美容組成物や香り付けのための香料組成物を含むものも、施術者のノウハウや被術者の好みによって随意用いられている。
【0003】
このように従来のマッサージオイルを用いてのマッサージの後で、素肌のベトつき感を取り除いたり、マッサージオイルそのものを除去するために、施術部分にシャワーを掛けてマッサージオイルを流したり、蒸しタオルでぬぐい去る作業が施術者によって行なわれるのが常である。マッサージオイルを除去した後には美容クリームが塗布されて素肌のトリートメントが行われる。
【0004】
特開2004−188010号では「このようにして、症状別マッサージを行った後、図24に示すように、施術者は、ウェットティッシュを用い、被施術者の腕のマッサージオイルを拭き取る。つぎに、図25に示すように、被施術者の手の甲および手のひらのマッサージオイルを拭き取る。」「そして、図26に示すように、マッサージオイルを塗布するときと同様の要領で、マッサージオイルと同じ香料組成物を含有する乳液(アロマティックミルク)を上肢に塗布して、肌を整える。これにより、一連の美容施術を終了する。」旨の記載がある。
【特許文献1】特開2004−188010号公報(段落0036〜段落0037、図24〜図26)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述したように従来のマッサージ方法ではマッサージを行なった後にこのマッサージオイルを除去しなくてはならず、これが時間と労力を要してしまうのである。更にこの後にマッサージを行なった素肌に対して美容乳液などの塗布を行なって素肌の状態を整えなくてはならない。なおマッサージオイルがトリートメント材でもある場合にはこれを敢て洗い流す必要はないのであるが、従来はこれを除去していたのである。
【0006】
従ってこの発明はマッサージ後のマッサージオイルを除去を不要にして、これまで掛かっていた時間と労力とを省いてしまうことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、皮膚表面に於いてマッサージオイルとして可溶化オイルを用い、このマッサージオイルの使用後にマッサージオイルを拭き取るのではなく、このマッサージオイルに乳化水としての水をスプレーするなどして混合するようにすることにより達成される。マッサージ後のマッサージオイルに水を、例えばスプレーするなどして混合すると、可溶性であるマッサージオイルが乳化して美容乳液に変化する。この美容乳液はこのままマッサージ後の素肌に塗り込むことができる。従ってマッサージオイルの拭き取りの手間が要らず、マッサージオイルをそのまま利用することが可能であり、且つマッサージオイルを塗布した範囲と同じ範囲に美容乳液を塗り直す手間が掛からず、当然のことながら別途美容乳液を用意する必要がないと言う利点がある。マッサージ後のマッサージオイルは不要物であると言う観念を覆して、これを美容乳液に変えて利用すると言う思想は、これまでにない全く新しいものである。これによってこれまで掛かっていた時間と労力とを大幅に省くことができると言う効果を奏するのである。
【0008】
また上記課題は、皮膚表面に於いて、マッサージオイルとして可溶化オイルを用い、このマッサージオイルに乳化水としての水をスプレーするなどして混合してマッサージに使用することにより達成される。この場合はマッサージオイルとしてとしての可溶化オイルと乳化水としての水との混合を、マッサージ前に行なう点に特徴を有する。そしてマッサージ中マッサージ後を通じて肌に馴染ませるようにするのである。これによっても上記同様の効果を得ることができる。
【0009】
また上記課題は、皮膚表面に於いて、マッサージオイルの使用後にこのマッサージオイルを拭き取ることなくこのマッサージオイルに、可溶化剤を含んだ、乳化水としての水をスプレーするなどして混合するようにすることにより達成される。この場合のマッサージオイルは普通のオイルであって可溶化オイルでなくてよいのであるが、乳化水としての水が可溶化剤を含んでいるため、マッサージ後のマッサージオイルに乳化水としての水を混合すると、マッサージオイルが乳化して美容乳液に変化するのである。
【0010】
同様に皮膚表面に於いて、マッサージオイルに、可溶化剤を含んだ乳化水としての水をスプレーするなどして混合して使用するようにしても、上記課題を達成することが出来る。この場合は可溶化オイルではない普通のマッサージオイルと可溶化剤を含んだ水との混合を、マッサージ前に行なう点に特徴を有する。そしてマッサージ中マッサージ後を通じて肌に馴染ませるため、拭き取りを行なわなくてもよいのである。
【0011】
この発明のマッサージ用材の提供形態としては、皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルとしての可溶化オイルと、マッサージ後にこの可溶化オイルに混合するための乳化水としての水と、の組み合わせに成る、マッサージ用材とすることができる。また皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルとしての可溶化オイルの入った容器と、マッサージ後にこの可溶化オイルに混合するための乳化水としての水との入った容器と、の組み合わせに成る、マッサージ用材とすることができる。この何れにしてもマッサージオイルは施術者が随意調合することも、あるいは初めから調合した製品として用意しておくことも可能である。
【0012】
また上述したようにマッサージオイルに可溶化オイルではない普通のオイルを使用することができるから、マッサージ用材の提供形態としは、皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルと、マッサージ後またはマッサージ前にこのオイルに混合するための、可溶化剤を含んだ乳化水としての水と、の組み合わせに成るマッサージ用材とすることができる。また皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルの入った容器と、マッサージ後またはマッサージ前にこのマッサージオイルに混合するための、可溶化剤を含んだ乳化水としての水の入った容器と、の組み合わせに成るマッサージ用材とすることができる。
【0013】
なお、可溶化オイルはこれをベースとして、乾燥肌用、敏感肌用、脂性肌用、老化肌用など肌の状態改善のための目的別の美容組成物や香り付けのための香料組成物を含むものとすることができる。これによって施術者のノウハウを活かすことや被術者の自己の肌質に対する希望を入れることが可能となる。この一例を上げれば、乾燥肌用としてベースのマカデミアンナッツオイルにアボガドオイルを添加したもの、敏感肌用としてベースのマカデミアンナッツオイルにホホバオイルと小麦胚芽油とを添加したもの、脂性肌用としてベースのベニバナオイルにひまわり油とグレープシードオイルとホホバオイルとを添加したもの、老化肌用としてベースのホホバオイルにヘーゼルナッツオイルとローズヒップオイルとを添加したものを上げることができる。このような現場で任意調合して用いる単品オイルとしては、アボガドオイル、オリーブオイル、オリーブスクワラン、グレープシードオイル、小麦胚芽油、スクワラン、月見草油、馬油、ひまわり油、ピスタチオナッツオイル、ヘーゼルナッツオイル、紅花油、ヒノキ・ヒバオイル、ホホバオイル、マカデミアンナッツオイル、ローズヒップオイルなどを上げることができる。実践を積んだ施術者にとっては現場での調合が可能となり、独自性のあるトリートメント展開が可能となる効果は大きい。また被術者の希望を取り入れてその場でメニュー展開が可能となる効果も高い。
【0014】
また前記可溶化オイルは、目的別に配合された製品としての混合オイルとして準備することも可能である。この一例を上げれば先ずはベーシックなものとしてスクワラン、ホホバオイル、マカデミアンナッツオイル、ローズヒップオイル、オリーブオイル、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、乾燥肌用としてマカデミアンナッツオイル、アボガドオイル、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、敏感肌用としてマカデミアンナッツオイル、ホホバオイル、小麦胚芽油、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、脂性肌用としてベニバナオイル、ひまわり油、グレープシードオイル、ホホバオイル、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、老化肌対策用としてホホバオイル、ヘーゼルナッツオイル、ローズヒップオイル、ビタミンA・C・E誘導体、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、フェイス(顔)用としてマカデミアンナッツオイル、ヘーゼルナッツオイル、月見草油、オリーブオイル、ビタミンA・C・E誘導体、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、フット(足)ケア用としてホホバオイル、ヒノキ・ヒバオイル、ティーツリーオイル、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品、ニキビ肌対策用としてホホバオイル、アボガドオイル、ひまわり油、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品を上げることができる。なおローズマリーオイルエクストラクトは酸化防止に効果のあることが知られている。
【0015】
このような可溶化オイルに係わることは、上述したマッサージオイルに可溶化オイルではない普通のオイルを使用する場合のマッサージオイルにも適用可能である。
【0016】
現場での実施に当たっては、例えばベースオイルや目的別に調合する所要材料を計量し小型容器に移し、さらにクライアントが希望するあるいは施術者お薦めのエッセンシャルオイルなどを小型容器に入れて調合し、これを軽く攪拌(シェイク)する。こうして出来上がってマッサージオイルを手に取ってマッサージに入るのである。なおこれに次に説明するところのマイナスイオン水を適量添加して攪拌し、マッサージオイル兼用の美容乳液としてマッサージに使用する方法もある。この添加されるマイナスイオン水の分量により、請求項2または請求項4の発明による方法に移行することになる。
【0017】
さて上述した混合用の水にマイナスイオン水を用いることができる。マイナスイオン水を用いることの利点は、熱が加わっても劣化せず、また経時的な劣化も見られない水であること、常水に比して107倍もの浸透性を有する水であること、塩基成分の細胞浸透に大きな期待が持たれる水であること、マイナスイオンが皮膚に浸透して細胞内のミトコンドリアを活性化する水であること、抗菌性に優れており防腐剤の添加が無用であることなどが上げられる。またイオン導入機などを用いずともマイナスイオンを瞬時に皮膚に吸収させることが可能であり、pH(ペーハー)が12と言う強アルカリ性を示すも、皮膚への塗布後は瞬時に中和される。この提供形態としては前記混合用のマイナスイオン水を瓶詰めしたマッサージ用材を上げることができる。
【0018】
また上述した混合用の水にゲル化剤を作用させた水を用いることができる。水をゲル化させることによって、マッサージオイルが乳化して美容乳液に変化する際に、乳液と言うよりはむしろより腰の強い美容クリームが得られる。このような効果はゲル化剤を使用せずとも、上述した混合用の水に水溶性乳化剤を作用させた水を用いることによっても得られる。
【0019】
また上述した混合用の水に目的とする皮膚状態に調整するための例えばレモン果実エキスのような添加物を混入することができる。これによってクライアントが望む肌質に仕上げることができるのである。目的別に配合された製品としての水の一例を上げれば、スリミング(引き締め)用[脂肪分解、血行促進、浮腫軽減、結合組織再生、皮膚の引き締め促進]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒバマタエキス、クレマティスエキス、シモツケソウエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキスの混合水。乾燥肌用[保湿、血行促進、フリーラジカル捕捉]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、アルニカ花エキス、キュウリエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウニワトコエキス、ゼニアオイエキス、パリエタリアエキスの混合水。敏感肌用[抗炎症、うっ血緩和、血行促進、ベビー用]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、サボンソウエキス、セイヨウキズタエキス、セージエキス、レモン果汁エキスの混合水を、また老化肌対策用[結合組織再生、保湿、しわ改善、血行促進]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、スギナエキス、レモン果汁エキス、ホップエキス、マツエキス、ローズマリーエキスの混合水。美白・スリミング・引き締め用[血行促進、欝血緩和、抗炎症、脂肪分解、浮腫軽減、結合組織再生、皮膚の引き締め促進]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、白金ナノコロイド、アルニカ花エキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ハマメリエキス、ブドウ葉エキス、マロニエエキス、ヒバマタエキス、クレマティスエキス、シモツケソウエキス、スギナエキスの混合水。またフットケア用[抗菌、除菌、皮脂抑制、抗炎症、皮膚の浄化、角質剥離促進、保湿]としてマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、ナノコロイダルシルバー、ヒノキチオール、ゴボウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、サボンソウエキス、セージエキス、ホップエキス、トウキンセンカエキス、レモン果汁エキスの混合水。ニキビ肌用[抗菌、除菌、皮脂抑制、抗炎症、皮膚の浄化、角質剥離促進、保湿]としてはマイナスイオン水、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、ナノコロイダルシルバー、ヒノキチオール、ユーカリエキス、ローズマリーエキス、セイヨウオトギリソウエキス、サボンソウエキス、ゴボウエキス、セージエキス、トウキンセンカエキス、ホップエキス、レモン果汁エキスの混合水。なおマイナスイオン水の代わりにゲル化剤を作用させた水や水溶性乳化剤を作用させた水を用いて良いことは上述の通りである。なおこの提供形態としては、前記混合用に目的とする皮膚状態に調整するための添加物が混入された水を瓶詰めしたマッサージ用材を上げることができる。
【発明の効果】
【0020】
この発明によればマッサージ後のマッサージオイルの除去が不要となり、またマッサージ後の美容乳液などの塗布により素肌の状態を整えると言う作業が不要となるなどの効果を奏し、この結果時間と労力の大幅な削減を可能とすることに成功している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
第1実施形態
第1実施例
目的別混合オイル(BM:当社製品名)として乾燥肌用のマッサージオイルを用い、また目的別エキスイオンウォーター(BMI:当社製品名)として乾燥肌用の特殊電解マイナスイオン水を用いる例であり、図の(a)では施術者は被術者の肌にこのマッサージオイルを塗布して本マッサージ(術後に行なう締めくくりの軽いマッサージに対する本格的なマッサージ)を行ない、マッサージが終了したらこの上にマイナスイオン水をスプレーしてマッサージオイルを乳化させ、こうして変質生成された美容乳液を以て締めくくりの軽いマッサージを行ない、一連の美容マッサージを終了する。この間にマッサージオイルを洗い流したり、拭き取ったりする作業は行なわなくてよい。またマッサージ後に美容乳液などの塗布を行なって素肌の状態を整えるなどの作業も不要である。
【0022】
乾燥肌用のマッサージオイルとしては、マカデミアンナッツオイル、アボガドオイル、ローズマリーオイルエクストラクトの配合製品を用いている。また乾燥肌用の特殊電解マイナスイオン水としては、特殊電解マイナスイオン水、ベタイン(植物由来保湿剤)、ヒアルロン酸ナトリウム、アルニカ花エキス、キュウリエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウニワトコエキス、ゼニアオイエキス、パリエタリアエキスの混合製品を用いている。
【0023】
なお施術者は被術者の肌にこのマッサージオイルを塗布し、その塗布した上にマイナスイオン水を手で塗布してマッサージオイルを乳化させ、こうして変質生成された美容乳液を以て本マッサージを行ない、マッサージを終了するようにすることも可能である。すなわち上記とは施術を行なう手順が異なるものであって、本マッサージに被術者の肌の上で調整した美容乳液を用いる点に特徴を有する。従ってマッサージオイルを洗い流したり、拭き取ったりする作業は不要であり、またマッサージ後に美容乳液などの塗布を行なって、素肌の状態を整える必要もない。
【0024】
第1実施形態
第2実施例
ここで使用する目的別混合オイルのマッサージオイルは可溶化オイルではない普通のオイルを使用しているが、これ以外は第1実施例のものとほぼ同一構成である。またこれに対応させるべく目的別エキスウォーターに可溶化剤が含まれている。そして図の(b)で示すように被術者の肌にこのマッサージオイルを塗布し、その塗布した上に可溶化剤を含む水を均等にスプレーしてマッサージオイルを乳化させ、こうして変質生成された美容乳液を以て本マッサージを行なって、マッサージを終了する。
【0025】
なおこのマッサージオイルと可溶化剤を含む水とを用いて、施術者は被術者の肌にこのマッサージオイルを塗布して本マッサージを行ない、マッサージが終了したらこの上に可溶化剤を含む水をスプレーしてマッサージオイルを乳化させ、こうして変質生成された美容乳液を以て締めくくりの軽いマッサージを行ない、一連の美容マッサージを終了するようにすることも可能である。
【0026】
第2実施形態
図2はこの実施形態の瓶入りマッサージ用材を表わしたものである。これは瓶入りマッサージオイル1(BM:可溶化オイルである)と、これとは別の瓶入りのイオンウォーター2(BMI)との、2つの瓶のセット製品である。このような瓶入りのマッサージオイル1や瓶入りのイオンウォーター2を目的別に揃えておいて、被術者の肌の状態に合わせたり被術者の希望によって必要なものを組み合わせて使用する。一般的には同一目的のものを組み合わせて使用するが、異なる目的のものを組み合わせて使用することも可能である。
【0027】
なお単品のマッサージオイル(アボガドオイル、オリーブオイル、オリーブスクワラン、グレープシードオイル、小麦胚芽油、スクワラン、月見草油、馬油、ひまわり油、ピスタチオナッツオイル、ヘーゼルナッツオイル、紅花油、ヒノキ・ヒバオイル、ホホバオイル、マカデミアンナッツオイル、ローズヒップオイルなど)と目的別イオン水との組み合わせに成るものも可能である。また目的別の非可溶化オイルと可溶化剤含有水との組み合わせに成るものも可能である。またゲル化剤を作用させた水や水溶性乳化剤を作用させた水を組み合わせてもよい。また瓶入りのレモン果汁エキスなどの単品エキス類の併用も可能である。これ等各種の水やエキス類はスプレー容器に入れたものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明の思想を応用すれば、マッサージにジェットバスなどの水流を利用してマッサージ効果を得ると共に、可溶化オイルにアロマオイルを配合してミルクバスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 (a)は第1実施形態第1実施例のフローチャートであり、(b)は同実施形態の第2実施例のフローチャートである。
【図2】 第2実施形態の瓶入りマッサージ用材の説明図である。
【符号の説明】
【0030】
1 瓶入りマッサージオイル
2 瓶入りイオンウォーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚表面に於いて、マッサージオイルとして可溶化オイルを用い、このマッサージオイルの使用後にこのマッサージオイルを拭き取ることなくこのマッサージオイルに乳化水としての水をスプレーするなどして混合することを特徴とする、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項2】
皮膚表面に於いて、マッサージオイルとして可溶化オイルを用い、このマッサージオイルに乳化水としての水をスプレーするなどして混合して使用することを特徴とし、マッサージ後は拭き取ることなく肌に馴染ませる、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項3】
皮膚表面に於いて、マッサージオイルの使用後にこのマッサージオイルを拭き取ることなくこのマッサージオイルに、可溶化剤を含んだ、乳化水としての水をスプレーするなどして混合することを特徴とする、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項4】
皮膚表面に於いて、マッサージオイルに、可溶化剤を含んだ乳化水としての水をスプレーするなどして混合して使用することを特徴とし、マッサージ後は拭き取ることなく肌に馴染ませる、皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項5】
前記混合用の水にマイナスイオン水を用いる、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項6】
前記混合用の水にゲル化剤を作用させた水を用いる、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項7】
前記混合用の水に水溶性乳化剤を作用させた水を用いる、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項8】
前記混合用の水に、目的とする皮膚状態に調整するための例えばレモン果実エキスのような添加物を混入する、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の皮膚表面に対するマッサージオイルの塗布方法。
【請求項9】
皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルとしての可溶化オイルと、マッサージ後またはマッサージ前にこの可溶化オイルに混合するための乳化水としての水と、の組み合わせに成る、マッサージ用材。
【請求項10】
皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルとしての可溶化オイルの入った容器と、マッサージ後またはマッサージ前にこの可溶化オイルに混合するための、乳化水としての水の入った容器と、の組み合わせに成る、マッサージ用材。
【請求項11】
皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルと、マッサージ後またはマッサージ前にこのオイルに混合するための、可溶化剤を含んだ乳化水としての水と、の組み合わせに成る、マッサージ用材。
【請求項12】
皮膚に塗布してマッサージするためのマッサージオイルの入った容器と、マッサージ後またはマッサージ前にこのマッサージオイルに混合するための、可溶化剤を含んだ乳化水としての水の入った容器と、の組み合わせに成る、マッサージ用材。
【請求項13】
前記混合用の水がマイナスイオン水である、請求項9乃至請求項12の何れか一に記載のマッサージ用材。
【請求項14】
前記混合用の水がゲル化剤を作用させた水である、請求項9乃至請求項12の何れか一に記載のマッサージ用材。
【請求項15】
前記混合用の水が水溶性乳化剤を作用させた水である、請求項9乃至請求項12の何れか一に記載のマッサージ用材。
【請求項16】
前記混合用の水が、目的とする皮膚状態に調整するための例えばレモン果実エキスのような添加物が混入された水である、請求項9乃至請求項12の何れか一に記載のマッサージ用材。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−182751(P2006−182751A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382837(P2004−382837)
【出願日】平成16年12月25日(2004.12.25)
【出願人】(504169393)株式会社ビケン (1)
【Fターム(参考)】