説明

盛り塩成形器

【課題】紅白の盛り塩などのように複数の層に色分けされた盛り塩を成形するときに、各層の境界部が乱れたり波打つことがなく、全体としてもきれいで見栄えがする盛り塩を成形することができる盛り塩成形器を提供する。
【解決手段】盛り塩成形器(S1)は、複数の層に色分けされた盛り塩を成形することができる。盛り塩成形器(S1)は、錐形の型部空間(10)を有する先部型容器(1)と、先部型容器(1)に接合したときに型部空間(10)に繋がる型部空間(20)を有する基部型容器(2)とを備えている。先部型容器(1)と基部型容器(2)には、先部型容器(1)と基部型容器(2)の接合と接合解除が可能な接合要素(12,16)(23,26)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盛り塩成形器及び盛り塩の成形方法に関するものである。更に詳しくは、紅白の盛り塩などのように複数の層に色分けされた盛り塩を成形するときに、各層の境界部が乱れたり波打つことがなく、見栄えがする盛り塩を成形することができる盛り塩成形器及び盛り塩の成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
盛り塩は、その場の気を浄化したり邪気を払うものとされ、神事を行う神社以外にも、例えば古くからの伝統を引き継ぐ料亭や寄席小屋などにおいても縁起を担ぐための欠かせないものとなっている。また、近年においては、風水などが広く認知されたことの影響で一般の家庭でも盛り塩をするところが増えてきた。
【0003】
盛り塩は、一般的には小皿に粗塩を盛って手で山形に形を整えて形成しているが、よりきれいな円錐形の盛り塩を簡単に形成することができるように、そのための道具として、例えば特許文献1記載の盛り塩成形器が提案されている。
【0004】
この盛り塩成形器は、開口縁に設けた弾性体の作用で、盛り塩を適度に固めた状態で成形することができるものである。なお、この盛り塩成形器は、白塩で形成した単色の盛り塩だけでなく、紅白の盛り塩など、複数の層に色分けされた盛り塩を形成することもできる。紅白の盛り塩のつくり方は次のとおりである。
【0005】
まず、盛り塩成形器を逆さにして、例えば型穴の1/2程の深さまで紅塩を入れて上面を押さえる。次に、型穴の残りの空間部に白塩をいっぱいまで入れて上面を押さえる。最後に、盛り塩成形器に蓋をするように小皿をかぶせ、そのままひっくり返して小皿ごと床などに置き、塩が崩れないようにして盛り塩成形器を上に引き上げる。
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3082332号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記特許文献1記載の盛り塩成形器には次のような課題があった。
前記で説明したように、紅白盛り塩など、複数の層に色分けされた盛り塩を形成するときには、型穴に先に入れた塩の層の上面を押さえて平面に均すようにする。しかし、この作業は感覚的な手作業であるために、前記上面部をきれいに整えることは難しい。このため、前記盛り塩成形器を使用して盛り塩を形成すると、色の異なる層の境界部が乱れたり波打った見栄えのしない盛り塩ができてしまうことが多かった。
【0008】
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えば紅白の盛り塩などのように複数の層に色分けされた盛り塩を成形するときに、各層の境界部が乱れたり波打つことがなく、全体としてもきれいで見栄えがする盛り塩を成形することができる盛り塩成形器及び盛り塩の成形方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、
複数の層に色分けされた盛り塩を成形する盛り塩成形器であって、
錐形の型部空間を有する先部型容器と、
該先部型容器に接合したときに前記錐形の型部空間に繋がる型部空間を有する基部型容器と、
を備えており、
前記先部型容器と基部型容器のいずれか一方または双方に、先部型容器と基部型容器の接合と接合解除が可能な接合要素が設けられている、
盛り塩成形器である。
【0010】
本発明に係る盛り塩成形器は、基部型容器が複数の型容器構成体で構成されており、該各型容器構成体は相互に接合される型容器構成体のいずれか一方または双方に、各型容器構成体の接合と接合解除が可能な接合要素が設けられていてもよい。
【0011】
本発明は、先部型容器と基部型容器を接合したときの型部空間全体の形状を円錐形または角錐形とすることができる。
【0012】
本発明は、複数の層に色分けされた盛り塩を成形する方法であって、先に塩を入れる型容器の型部空間に任意の色の塩を入れ、該塩を摺り切りにして均し、前記型容器に次の型容器を接合し、接合された型容器の型部空間に前記塩と異なる色の塩を入れ、最後に接合する型容器の型部空間に塩を適量入れた後、接合された各型容器を一体的に反転させて塩を所要の面に置き、各型容器を引き上げて前記面に塩を盛る、盛り塩の成形方法である。
【0013】
本発明は、複数の層に色分けされた盛り塩を成形する方法であって、先部型容器の錐形の型部空間に任意の色の塩を入れ、該塩を摺り切りにして均し、前記先部型容器に筒形の基部型容器を接合し、該基部型容器の型部空間に前記先部型容器に入れた塩とは色が異なる塩を適量入れ、前記接合された先部型容器と基部型容器を一体的に反転させて塩を所要の面に置き、各型容器を引き上げて前記面に塩を盛る、盛り塩の成形方法である。
【0014】
特許請求の範囲及び明細書にいう「摺り切り」の用語は、塩を型容器の縁で均して、ちょうど一杯にするという意味で使用している。
特許請求の範囲及び明細書にいう「角錐」の用語は、例えば三角錐、四角錐、五角錐、六角錐、七角錐、八角錐あるいはそれ以上の角部を有する角錐の意味を含み、それらが正多角錐であってもよいし、正多角錐でなくてもよい。
【0015】
(作用)
本発明に係る盛り塩成形器の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
【0016】
盛り塩成形器(S1)を先部型容器(1)と基部型容器(2)に分解する。
先部型容器(1)の錐形の型部空間(10)に任意の色の塩(3)を入れ、この塩(3)を摺り切りにして均す。これにより、前記塩(3)は先部型容器(1)のちょうど一杯になり、摺り切りにされた塩(3)の円形の外周縁は、先部型容器(1)の開口部の縁で均されて全周にわたり同じ平面上に位置する。
【0017】
次に、先部型容器(1)に筒形の基部型容器(2)を接合要素(12,16)(23,26)によって接合し、基部型容器(2)の型部空間(20)に先部型容器(1)に入れた塩(3)とは色が異なる塩(4)を一杯になるように入れる。
盛り塩成形器(S1)の基部型容器(2)に蓋をするように小皿等をかぶせ、そのままひっくり返して小皿ごと床などに置き、内部の塩が崩れないようにして盛り塩成形器(S1)を上に引き上げる。
【0018】
これにより、小皿の上に、上側の層と下側の層で色が異なる錐形に成形された盛り塩が残る。各層の境界部(境界線)は、同じ平面上にあり、乱れたり波打つこともなく整っており、盛り塩全体としてもきれいで見栄えがする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、例えば紅白の盛り塩などのように複数の層に色分けされた盛り塩を成形するときに、各層の境界部が乱れたり波打つことがなく、全体としてもきれいで見栄えがする盛り塩を成形することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
【0021】
図1は本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図、
図2は本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の斜視図、
図3は本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の正面図、
図4は図3のA−A断面図、
図5は図3のB−B断面図である。
【0022】
本実施の形態の盛り塩成形器S1は、紅白の盛り塩等、二つの層に色分けされた盛り塩を成形することができるものである。盛り塩成形器S1は、先部型容器1と基部型容器2で構成されている。各容器1、2は、いずれも半透明な合成樹脂で形成されている。
【0023】
先部型容器1は、外形がほぼ円錐形の径大側が開口した中空体である。先部型容器1の壁部はほぼ同じ厚さに形成されており、これにより内部側の型部空間10を形成する型面11の形状は円錐面状である。型面11は、後述する基部型容器2の型部空間20を形成する型面21と同じ傾斜角を有しており、先部型容器1を基部型容器2に装着したときに基部型容器2の型面21と面一になり、境界部に段差が生じないように形成されている。
【0024】
先部型容器1の開口側の端縁部外面14側には、嵌入部12が形成されている。嵌入部12の外面13は、上下幅がやや薄い円柱面状に形成されている。嵌入部12の上端部には、円錐面である外面14との間に段部15が形成されている。
嵌入部12の外面13には、直径線方向の二箇所に係合突起16が外側へ突出して設けられている。各係合突起16は、後述する基部型容器2の嵌入受部23に形成されている係合凹溝26に係合されるものである。なお、先部型容器1の嵌入部12、係合突起16は、後述する基部型容器2の嵌入受部23、係合凹溝26と共に接合要素を構成する。
【0025】
先部型容器1と組み合わせて使用される基部型容器2は、末広がりのほぼ円筒形状である。基部型容器2の壁部はほぼ同じ厚さに形成されており、これにより内部側の型部空間20を形成する型面21の形状は円錐面状である。なお、前記したように型面21の傾斜角は前記先部型容器の型面11の傾斜角と同じであり、型面11、21は面一となってつながり、両方で所定の円錐形状の盛り塩が成形できるようにしてある。
【0026】
基部型容器2の径大側の端縁部には、外形が円形で等幅の接面部22が外側へ突出して設けられている。
また、基部型容器2の径小側の端縁部外面側には、嵌入受部23が形成されている。嵌入受部23の外面24は、前記先部型容器1の嵌入部12の外面13より径大で上下幅も厚い円柱面状に形成されている。嵌入受部23の内面25は、先部型容器1の嵌入部12が内嵌め可能で周方向へスライド可能な内径、すなわち嵌入部12の外面13の外径より若干径大に形成されている。
【0027】
嵌入受部23の内面25には、直径線方向の二箇所に係合凹溝26が形成されている。係合凹溝26は、嵌入受部23の上面27から内面25にわたり、前記先部型容器1の係合突起16が入る深さでL字形状に設けられている。係合凹溝26の縦溝261は係合突起16を誘導する部分であり、横溝262は係合突起16が抜け外れないように係合する部分である。横溝262の先部には、横溝262と外面24を貫通して孔263が設けられている。
【0028】
(作用)
図6は盛り塩成形器を使用した紅白盛り塩の成形方法を示す説明図である。
図1ないし図6を参照して紅白盛り塩の成形方法と共に盛り塩成形S1の使用方法及び作用を説明する。
【0029】
まず、盛り塩成形器S1を先部型容器1と基部型容器2に分解する。
次に、先部型容器1を逆さにして、内部の型部空間10に紅色の塩3をやや多めに入れて適度に押さえ、最後に直線部を有する板(図示省略)で摺り切りにする。これにより、紅色の塩3は、先部型容器1のちょうど一杯になる。また、紅色の塩3の円形の外周縁は、先部型容器1の開口部の縁で均されて、全周にわたり同じ平面上に位置することになる。
【0030】
この状態で先部型容器1に基部型容器2を接合する。この接合は、まず、基部型容器2の各係合凹溝26の縦溝261を先部型容器1の各係合突起16に合わせ、基部型容器2を押し込む。これにより、基部型容器2の嵌入受部23は先部型容器1の嵌入部12に外嵌めされる。さらに、この状態から基部型容器2を先部型容器1に対し右方向へ回すことにより、各係合突起16が各係合凹溝26の横溝262に係合し、これにより先部型容器1と基部型容器2は接合される。
【0031】
そして、基部型容器2の内側に形成されている型部空間20に白色の塩4をやや多めに入れて適当に押さえてほぼ一杯になるようにする。なお、必要に応じて、前記先部型容器1の場合と同じように板を使って摺り切りにしてもよい。
最後に、盛り塩成形器S1に蓋をするように小皿5をかぶせ、そのままひっくり返して小皿5ごと床などに置き、内部の塩が崩れないようにして盛り塩成形器S1を上に引き上げる。
【0032】
これにより、小皿5の上に、上側が紅色の塩3で下側が白色の塩4の円錐形に成形された盛り塩7が残る。なお、紅色の塩3と白色の塩4の境界部(境界線)は、同じ平面上にあり、乱れたり波打つこともなく整っており、盛り塩7全体としてもきれいで見栄えがする。
【0033】
〔実施の形態2〕
〔000〕
図7は本発明に係る盛り塩成形器の第2実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図、
図8は本発明に係る盛り塩成形器の第2実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の縦断面図である。
【0034】
本実施の形態の盛り塩成形器S2は、前記盛り塩成形器S1が円錐形であるのに対し、正八角錐形である。盛り塩成形器S2を構成する先部型容器1a及び基部型容器2aは、前記盛り塩成形器S1を構成する先部型容器1及び基部型容器2と前記のように壁面の形状が異なるだけで他の構造は同様であるので、図7、図8において前記盛り塩成形器S1と同等箇所に同一の符号を付し、構造についての詳しい説明は省略する。
【0035】
また、先部型容器1aの嵌入部12、係合突起16と、基部型容器2aの嵌入受部23、係合凹溝26は、先部型容器1aに対し基部型容器2aを接合する際、基部型容器2aを停止位置まで回したところで、先部型容器1aに形成されている型面11aの各角部と、基部型容器2aに形成されている型面21aの各角部が合うように各部寸法が設定されている。
なお、盛り塩成形器S2の使い方や作用も、成形される盛り塩の形状が正八角錐になること以外は大体において前記盛り塩成形器S1と同様であるので、説明は省略する。
【0036】
〔実施の形態3〕
【0037】
図9は本発明に係る盛り塩成形器の第3実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の縦断面図である。
なお、本実施の形態では、図9において前記盛り塩成形器S2と同等箇所の要部に同一符号を付して示し、構造について重複する説明は基本的に省略する。
【0038】
本実施の形態の盛り塩成形器S3は、前記盛り塩成形器S2と同じく正八角錐形の盛り塩を成形するものであるが、二色ではなく三色の盛り塩を成形することができる点が異なっている。
盛り塩成形器S3は、基部型容器2bが二つの型容器構成体28、29で構成されており、先部型容器1bと合わせて合計3部品で構成されている。型容器構成体28と型容器構成体29の接合要素の構造は、先部型容器1bと型容器構成体28の接合要素の構造と同様である。
【0039】
盛り塩成形器S3の使い方や作用は、各型容器の接合方法等については前記盛り塩成形器S1と同様である。盛り塩成形器S3を使用した、紅色、白色、紺色の三色の盛り塩の成形方法を簡単に説明する。
まず、盛り塩成形器S3を先部型容器1bと型容器構成体28、29に分解し、先部型容器1bの型部空間10bに紅色の塩(図示省略)をやや多めに入れて適度に押さえて摺り切りにする。次に、先部型容器1bに型容器構成体28を接合し、型容器構成体28の型部空間280に白色の塩(図示省略)をやや多めに入れて適度に押さえて摺り切りにする。
【0040】
さらに型容器構成体28に型容器構成体29を接合し、型容器構成体29の型部空間290に紺色の塩(図示省略)を入れて同様に摺り切りにする。最後に、盛り塩成形器S3に蓋をするように小皿5をかぶせ、そのままひっくり返して小皿5ごと床などに置き、内部の塩が崩れないようにして盛り塩成形器S3を上に引き上げる。
これにより、小皿5の上に、上から順に紅色の塩、白色の塩、紺色の塩で八角錐形に成形された盛り塩(図示省略)が残る。なお、各色の塩の境界部(境界線)は、乱れたり波打つこともなく整っており、盛り塩全体としてもきれいで見栄えがする。
【0041】
〔実施の形態4〕
【0042】
図10は本発明に係る盛り塩成形器の第4実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図である。なお、本実施の形態では、図10において前記盛り塩成形器S2と同等箇所の要部に同一符号を付して示し、構造について重複する説明は基本的に省略する。
【0043】
本実施の形態の盛り塩成形器S4は、外形が八角錘形で二色の盛り塩を成形することができる点では前記盛り塩成形器S2と同様であるが、盛り塩成形器S4の外形が円錐形である点が異なっている。盛り塩成形器S4は、先部型容器1cと基部型容器2cの壁部の厚さが同じ厚さでなくより厚い部分があるので、強度に優れている。
なお、盛り塩成形器S4の使い方や作用は、成形される盛り塩の形状が正八角錐になること以外は大体において前記盛り塩成形器S1と同様であるので、説明は省略する。
【0044】
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図。
【図2】本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の斜視図。
【図3】本発明に係る盛り塩成形器の第1実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の正面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】図3のB−B断面図。
【図6】盛り塩成形器を使用した紅白盛り塩の成形方法を示す説明図。
【図7】本発明に係る盛り塩成形器の第2実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図。
【図8】本発明に係る盛り塩成形器の第2実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の縦断面図。
【図9】本発明に係る盛り塩成形器の第3実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を接合した状態の縦断面図。
【図10】本発明に係る盛り塩成形器の第4実施形態を示し、先部型容器と基部型容器を分解した状態の斜視説明図。
【符号の説明】
【0046】
S1 盛り塩成形器
1 先部型容器
10 型部空間
11 型面
12 嵌入部
13 外面
14 外面
15 段部
16 係合突起
2 基部型容器
20 型部空間
21 型面
22 接面部
23 嵌入受部
24 外面
25 内面
26 係合凹溝
261 縦溝
262 横溝
263 孔
27 上面
3 紅色の塩
4 白色の塩
5 小皿
7 盛り塩
S2 盛り塩成形器
1a 先部型容器
11a 型面
2a 基部型容器
21a 型面
S3 盛り塩成形器
1b 先部型容器
10b 型部空間
2b 基部型容器
28 型容器構成体
280 型部空間
29 型容器構成体
290 型部空間
S4 盛り塩成形器
1c 先部型容器
2c 基部型容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の層に色分けされた盛り塩を成形する盛り塩成形器であって、
錐形の型部空間(10)を有する先部型容器(1)と、
該先部型容器(1)に接合したときに前記錐形の型部空間(10)に繋がる型部空間(20)を有する基部型容器(2)と、
を備えており、
前記先部型容器(1)と基部型容器(2)のいずれか一方または双方に、先部型容器(1)と基部型容器(2)の接合と接合解除が可能な接合要素(12,16)(23,26)が設けられている、
盛り塩成形器。
【請求項2】
基部型容器(2b)が複数の型容器構成体(28,29)で構成されており、該各型容器構成体(28,29)は相互に接合される型容器構成体(28,29)のいずれか一方または双方に、各型容器構成体(28,29)の接合と接合解除が可能な接合要素が設けられている、
請求項1記載の盛り塩成形器。
【請求項3】
先部型容器(1,1a)と基部型容器(2,2a)を接合したときの型部空間(10,20)(10a,20a)全体の形状が円錐形または角錐形である、
請求項1または2のいずれかに記載の盛り塩成形器。
【請求項4】
複数の層に色分けされた盛り塩を成形する方法であって、先に塩を入れる型容器の型部空間に任意の色の塩を入れ、該塩を摺り切りにして均し、前記型容器に次の型容器を接合し、接合された型容器の型部空間に前記塩と異なる色の塩を入れ、最後に接合する型容器の型部空間に塩を適量入れた後、接合された各型容器を一体的に反転させて塩を所要の面に置き、各型容器を引き上げて前記面に塩を盛る、
盛り塩の成形方法。
【請求項5】
複数の層に色分けされた盛り塩を成形する方法であって、先部型容器(1)の錐形の型部空間(10)に任意の色の塩を入れ、該塩を摺り切りにして均し、前記先部型容器(1)に筒形の基部型容器(2)を接合し、該基部型容器(2)の型部空間(20)に前記先部型容器(1)に入れた塩とは色が異なる塩を適量入れ、前記接合された先部型容器(1)と基部型容器(2)を一体的に反転させて塩を所要の面に置き、各型容器(1,2)を引き上げて前記面に塩を盛る、
盛り塩の成形方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−213418(P2009−213418A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−61529(P2008−61529)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【特許番号】特許第4169781号(P4169781)
【特許公報発行日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【出願人】(508074310)
【Fターム(参考)】