説明

直流電流遮断用小形スイッチ

【課題】 消弧回路装置をコンパクトに一体化することより、直流電流の遮断時のアークの消弧性能が優れた直流電流遮断用小形スイッチを提供する。
【解決手段】 直流電流遮断用小形スイッチにおいて、直流電源に接続されるダイオード素子2と抵抗素子3が並列に接続された並列回路にコンデンサ素子4が直列接続された回路からなる消弧回路装置1と、この消弧回路装置1の直流電源側に接続され、前記消弧回路装置1に並設される小形スイッチ30と、この小形スイッチ30の底面に設けられる接触端子部に前記消弧回路装置1を収納したソケット本体20から張り出されて形成された端子接続デッキ19とを備え、この端子接続デッキ19において前記消弧回路装置1のリード端子と前記小形スイッチ30の底面に設けられる接触端子とを接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電流遮断用小形スイッチに係り、特に直流電流の遮断時に発生するアークの消弧性能が優れた直流電流遮断用小形スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図19は消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチの直流電流の遮断部を示す斜視図、図20はその直流電流の遮断部の平面図、図21はその直流電流の遮断部の側面図である。
従来、消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチにおいては、図19に示すように、固定接点101と可動接点102からなる直流電流回路において、直流電流の遮断部103の近傍に永久磁石104を配置しておき、図20及び図21に示すように、直流電流の遮断時に発生するアーク105を永久磁石104の磁気により引き伸ばし消弧するようにしている。
【0003】
また、負荷へ直流電流を供給する電流路間に、整流素子と抵抗素子が並列接続された並列回路に容量素子が直列接続された回路を挿入した高圧直流遮断支援回路が提案されている。この高圧直流遮断支援回路により、通常は高圧直流回路の遮断時に発生するアーク放電を伴わずに高電圧を有効に遮断できる(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−320375号公報
【特許文献2】特開2009−181864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチでは、直流電流を遮断する度に発生するアーク105を消弧する必要があり、遮断する直流電流が大きかったり、また、遮断回数が増加すると、直流電流の遮断部103が発熱したり、その周辺が傷むといった問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、直流電流遮断用小形スイッチに消弧回路装置をコンパクトに一体化することより、直流電流遮断時のアークの消弧性能が優れた直流電流遮断用小形スイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕直流電流遮断用小形スイッチにおいて、直流電源に接続されるダイオード素子と抵抗素子が並列に接続された並列回路にコンデンサ素子が直列接続された回路からなる消弧回路装置と、この消弧回路装置の直流電源側に接続され、前記消弧回路装置に並設される小形スイッチと、この小形スイッチの底面に設けられる接触端子部に前記消弧回路装置を収納したソケット本体から張り出されて形成された端子接続デッキとを備え、この端子接続デッキにおいて前記消弧回路装置のリード端子と前記小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続することを特徴とする。
【0007】
〔2〕上記〔1〕記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記小形スイッチには直流負荷の遮断時のアークの消弧のための永久磁石を配置することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記消弧回路装置は、並設される小形スイッチの箇所を除いて絶縁性のソケット本体カバーを具備することを特徴とする。
【0008】
〔4〕上記〔3〕記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記ソケット本体と前記ソケット本体カバーとは凹凸嵌合することを特徴とする。
〔5〕上記〔3〕又は〔4〕記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記ソケット本体と前記ソケット本体カバーとのスペースを利用して前記消弧回路装置の前記ダイオード素子、前記抵抗素子及び前記コンデンサ素子のリード端子と前記小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続する第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片とを配置することを特徴とする。
【0009】
〔6〕上記〔5〕記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片は、ソケット本体に形成される係合孔に係合する突起片を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)直流電流遮断用小形スイッチにおいて、消弧回路装置をコンパクトに一体化することより、直流電流遮断時のアークの消弧性能の向上を図ることができる。
(2)小形スイッチには直流負荷の遮断時のアークの消弧のための永久磁石を配置することにより、低減したアークを迅速に消弧することができる。
【0011】
(3)ソケット本体の大半を絶縁性のカバーで覆うことができるため、高圧直流電流回路の場合であっても絶縁性の向上を図ることができる。
(4)ソケット本体とソケット本体カバーとは凹凸嵌合により一体化されるので、ネジなしで容易に組み立てることができる。
(5)ソケット本体とソケット本体カバーとのスペースを有効に利用してダイオード素子、抵抗素子、コンデンサ素子のリード端子と小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続する第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片とを配置することができる。
【0012】
(6)第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片は、それらに形成される突起片により、ソケット本体に形成される係合孔に係合するようにしたので、ネジなしで取り付け、簡便に固定することができる。
(7)万が一ソケット本体に収納された消弧回路装置が故障した場合でも、小形スイッチに永久磁石が配置されているため、アークの消弧性能が損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの正面図である。
【図3】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの平面図である。
【図4】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの底面図である。
【図5】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの左側面図である。
【図6】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの右側面図である。
【図7】本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの全体回路図である。
【図8】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の分解斜視図である。
【図9】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の斜視図である。
【図10】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の正面図である。
【図11】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の平面図である。
【図12】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の底面図である。
【図13】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の左面図である。
【図14】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の右面図である。
【図15】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの平面図である。
【図16】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの正面図である。
【図17】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの底面図である。
【図18】本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの分解斜視図である。
【図19】従来の消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチの直流電流の遮断部を示す斜視図である。
【図20】従来の消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチの直流電流の遮断部の平面図である。
【図21】従来の消弧装置付き直流電流遮断用小形スイッチの直流電流の遮断部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の直流電流遮断用小形スイッチは、直流電源に接続されるダイオード素子と抵抗素子が並列に接続された並列回路にコンデンサ素子が直列接続された回路からなる消弧回路装置と、この消弧回路装置の直流電源側に接続され、前記消弧回路装置に並設される小形スイッチと、この小形スイッチの底面に設けられる接触端子部に前記消弧回路装置を収納したソケット本体から張り出されて形成された端子接続デッキとを備え、この端子接続デッキにおいて前記消弧回路装置のリード端子と前記小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続する。
【実施例】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施例を示す消弧回路装置付き直流電流遮断用小形スイッチの斜視図、図2はその直流電流遮断用小形スイッチの正面図、図3はその直流電流遮断用小形スイッチの平面図、図4はその直流電流遮断用小形スイッチの底面図、図5はその直流電流遮断用小形スイッチの左側面図、図6はその直流電流遮断用小形スイッチの右側面図、図7はその直流電流遮断用小形スイッチの全体回路図、図8は本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置の分解斜視図、図9はその消弧回路装置の斜視図、図10はその消弧回路装置の正面図、図11はその消弧回路装置の平面図、図12はその消弧回路装置の底面図、図13はその消弧回路装置の左面図、図14はその消弧回路装置の右面図、図15は本発明の実施例を示す直流電流遮断用小形スイッチの平面図、図16はその小形トグルスイッチの正面図、図17はその小形トグルスイッチの底面図、図18はその小形トグルスイッチの分解斜視図である。なお、図1〜図6における小形トグルスイッチは概略の構造を示しており、小形トグルスイッチの詳細な構成は図15〜図18に示している。
【0016】
これらの図において、1は直流電流遮断用小形スイッチの消弧回路装置、2はダイオード素子、2Aはダイオード素子2の一方のリード端子、3は抵抗素子、3Aは抵抗素子3の一方のリード端子、3Bは抵抗素子3のもう一方のリード端子、4はコンデンサ素子、4Aはコンデンサ素子4の一方のリード端子、4Bはコンデンサ素子4のもう一方のリード端子、5は小形トグルスイッチ30に接続するための第1の接続片であり、5Aはダイオード素子2のもう一方のリード端子(図示なし)がハンダにより接続される接続孔、5Bは抵抗素子3のもう一方のリード端子3Bがハンダにより接続される接続孔、5Cは小形トグルスイッチ30に接続される端子部、5D,5Eは消弧回路装置1のソケット本体10の係合穴(図示なし)に第1の接続片5を固定するための突起片である。
【0017】
6はダイオード素子2と抵抗素子3をコンデンサ素子4に接続するための第2の接続片であり、6Aはダイオード素子2の一方のリード端子2Aがハンダにより接続される接続孔、6Bは抵抗素子3の一方のリード端子3Aがハンダにより接続される接続孔、6Cはコンデンサ素子4の一方のリード端子4Aがハンダにより接続される接続孔、6D,6Eは消弧回路装置1のソケット本体10の側板15に形成される係合孔17A,17Bへ固定され、第2の接続片6をソケット本体10の側板15に固定するための突起片である。
【0018】
7はコンデンサ素子4を小形トグルスイッチ30に接続するための第3の接続片であり、7Aはコンデンサ素子4のもう一方のリード端子4Bがハンダにより接続される接続孔、7Bは小形トグルスイッチ30に接続される端子部、7C,7Dはソケット本体10の側板15に形成される係合孔18A,18Bへ固定され、第3の接続片7をソケット本体10の側板15に固定するための突起片である。
【0019】
ソケット本体10は、ダイオード素子2が収納されるダイオード素子収納穴12を有するダイオード素子収納部11と、抵抗素子3が収納される抵抗素子収納穴13と、コンデンサ素子4が収納されるコンデンサ素子収納穴14とが形成され、そのソケット本体10の側板15には第2の接続片6を固定するための係合孔17A,17B、第3の接続片7を固定するための係合孔18A,18B、さらには係合突起15A,15Bが形成されている。また、ソケット本体10には穴19A,19B,19C,19Dと溝19Eを有する端子接続デッキ19が形成されている。この穴19Bと19Cに対応して第1の接続片5の端子部5Cと第3の接続片7の端子部7Bが配置されている。
【0020】
このように構成されるソケット本体10は、消弧回路装置1に並設される小形スイッチの箇所を除いて、合成樹脂からなる絶縁性のソケット本体カバー20で覆われる。ソケット本体カバー20は、正面板21、第1の接続片5側の側板22と、第2の接続片6及び第3の接続片7側の側板23と、この側板23から更に外方に延びる側板24とからなる。このソケット本体カバー20は、図5, 図6,8,13,14から明らかなように、ソケット本体10に形成されている係合突起が側板22に形成された係合穴22A,22Bへ、ソケット本体10に形成されている係合突起15A,15Bが側板24に形成されている係合穴24A,24Bへそれぞれ嵌合するように構成されている。
【0021】
次に、図15〜図18において、30は小形トグルスイッチ、31はレバー、32はレバー31に固定されるレバー棒、33はレバー棒32が連結される転換子、35はコイルバネ34付き滑動棒、36は可動接点37を有する可動接片、39は補助接触板38付き接触受部である。
40は小形トグルスイッチ30のケース、40Aは直流電流の遮断時のアークの消弧を行う永久磁石40Cと永久磁石止め40Dを装着する凹所、40Bは後述する長尺小ネジ56が装着される孔、41は絶縁板、42は絶縁板41上に配置されるケースカバー、43はブッシング、44はスプリングピン、45,48は六角ナット、46は内歯座金、47は取付リングであり、図16に示すように装着されている。
【0022】
また、ケース40の底面には、そのケース40の底面を区分する桁状の突起49が形成されている。52C,52Dは接点51C,51Dを有する接触端子であり、小形トグルスイッチ30の動作により可動接片36の可動接点37と接触し、直流電流回路を構成する。53A,53Bは共通端子、54A〜54Dはバネ座金、55A〜55Dは小ネジである。直流電流遮断用小形スイッチの組み立て時には、この小ネジ55A〜55Dをケース40の底面から外して上記したソケット本体10の端子接続デッキ19をケース40の底面に挟み込み、バネ座金54A〜54Dを介して小ネジ55A〜55Dを締め付ける。このような構成により、消弧回路装置1と小形トグルスイッチ30との接続を端子接続デッキ19にて行うように構成している。この時、小ネジ55Aソケット本体10の穴19Aと、小ネジ55Bは穴19Bと、小ネジ55Cは穴19Cと、小ネジ55Dは穴19Dとそれぞれ対応させて装着される。そして、2本の長尺小ネジにより、ソケット本体10の端子接続デッキ19は小形トグルスイッチ30の底面に強固に固定される。なお、57,58はケース40の底面に形成された小形トグルスイッチ30の接続に用いる接続穴、59は小形トグルスイッチ30によって開閉される直流負荷である。
【0023】
上記したように構成することにより、消弧回路装置1と直流電源60を遮断するための小形トグルスイッチ30が端子接続デッキ19によりコンパクトに接続され、図7に示すような回路が構成される。
図7に示すように、小形トグルスイッチ30の直流負荷59側に接続されているダイオード素子2と抵抗素子3が並列された並列回路にコンデンサ素子4が直列接続された回路を挿入した消弧回路装置1が組み込まれているので、小形トグルスイッチ30が直流電流を遮断すると、直流電流の遮断時に通常発生するアーク放電を伴わずに直流電流を遮断できる。なお、直流電流の遮断時に低減されたアーク放電を伴う場合でも、小形トグルスイッチ30は永久磁石40Cを備えているため、有効にアークを消弧することができる。
【0024】
なお、上記実施例では、小形スイッチとして小形トグルスイッチを例示したが、これに限定されるものではなく、小形押しボタンスイッチや小形スライドスイッチを適用することもできる。また、回路図において、2極の小形スイッチを使用し、直流電源の両端子に接続しているが、スイッチを単極として、直流電源のいずれか一方の端子に接続するようにしてもよい。
【0025】
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明の直流電流遮断用小形スイッチは、永久磁石による直流電流の遮断時の消弧装置に加えて、直流遮断支援回路をコンパクトに一体化することより、直流電流の遮断時のアークの消弧性能が優れた直流電流遮断用小形スイッチとして利用可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 消弧回路装置
2 ダイオード素子
2A ダイオード素子のリード端子
3 抵抗素子
3A,3B 抵抗素子のリード端子
4 コンデンサ素子
4A,4B コンデンサ素子のリード端子
5 第1の接続片
5A,5B,6A,6B,6C,7A 接続孔
5C,7B 端子部
5D,5E,6D,6E,7C,7D 突起片
6 第2の接続片
7 第3の接続片
10 ソケット本体
11 ダイオード素子収納部
12 ダイオード素子収納穴
13 抵抗素子収納穴
14 コンデンサ素子収納穴
15 ソケット本体の側板
15A,15B,16A,16B 係合突起
17A,17B,18A,18B 係合孔
19 端子接続デッキ
19A〜19D 穴
19E 溝
20 ソケット本体カバー
21 ソケット本体カバーの正面板
22,23,24 ソケット本体カバーの側板
22A,22B,24A,24B 係合穴
30 小形トグルスイッチ
31 レバー
32 レバー棒
33 転換子
34 コイルバネ
35 滑動棒
36 可動接片
37 可動接点
38 補助接触板
39 接触受部
40 小形トグルスイッチのケース
40A 凹所
40B 長尺小ネジが装着される孔
40C 永久磁石
40D 永久磁石止め
41 絶縁板
42 ケースカバー
43 ブッシング
44 スプリングピン
45,48 六角ナット
46 内歯座金
47 取付リング
49 桁状の突起
51C,51D 固定接点
52C,52D 接触端子
53A,53B 共通端子
54A〜54D バネ座金
55A〜55D 小ネジ
56 長尺小ネジ
57,58 接続穴
59 直流負荷
60 直流電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)直流電源に接続されるダイオード素子と抵抗素子が並列に接続された並列回路にコンデンサ素子が直列接続された回路からなる消弧回路装置と、
(b)該消弧回路装置の直流電源側に接続され、前記消弧回路装置に並設される小形スイッチと、
(c)該小形スイッチの底面に設けられる接触端子部に前記消弧回路装置を収納したソケット本体から張り出されて形成された端子接続デッキとを備え、
(d)該端子接続デッキにおいて前記消弧回路装置のリード端子と前記小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。
【請求項2】
請求項1記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記小形スイッチには直流負荷の遮断時のアークの消弧のための永久磁石を配置することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。
【請求項3】
請求項1又は2記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記消弧回路装置は、並設される小形スイッチの箇所を除いて絶縁性のソケット本体カバーを具備することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。
【請求項4】
請求項3記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記ソケット本体と前記ソケット本体カバーとは凹凸嵌合することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。
【請求項5】
請求項3又は4記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記ソケット本体と前記ソケット本体カバーとのスペースを利用して前記消弧回路装置の前記ダイオード素子、前記抵抗素子及び前記コンデンサ素子のリード端子と前記小形スイッチの底面に設けられる接触端子とを接続する第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片とを配置することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。
【請求項6】
請求項5記載の直流電流遮断用小形スイッチにおいて、前記第1の接続片、第2の接続片及び第3の接続片は、ソケット本体に形成される係合孔に係合する突起片を具備することを特徴とする直流電流遮断用小形スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−243513(P2011−243513A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−116820(P2010−116820)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(000230722)日本開閉器工業株式会社 (79)
【Fターム(参考)】