説明

石目調ブロック体およびその作製方法

【課題】軽量化を図りつつ、天然石が有する質感や重量感を充分に醸し出すことができる石目調ブロック体を提供すること。
【解決手段】本発明に係る石目調ブロック体A1は、発泡スチロールからなるブロック成形体1と、ブロック成形体1の表面の少なくとも一部を覆う被覆層2とを備え、被覆層2は、天然石または人工石を粉砕して得られた有色骨材21A,21B,21Cを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石目調ブロック体およびその作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の内外装材または庭園や公園の造形物として、適当なサイズの天然石をそのまま用いる、或は天然石を適当なサイズに割るなどにより構成された天然石材が多く用いられている。このような天然石材は、天然物特有の質感や重量感を有するものとして好まれている。しかしながら、天然石材は、天然物であるが故に材料自体が高価であり、また重量が大きいため施工性が悪く、搬送費用も高くつくといった不都合がある。
【0003】
このような天然石材の欠点に対応すべく、天然石を模った石目調タイルが提案されている。石目調タイルの従来例としては、たとえば特許文献1に記載されている。特許文献1に示された石目調タイルは、板状の基材と、当該基材上に形成された石目調表面層とを備えて構成されている。この構成を有する石目調パネルは、セラミック粒子を含む混練材料を板状にして基材を形成し、この基材が乾燥する前に当該基板上に石目調表面層を積層形成することにより基材および表面層を一体化したうえで、この一体化された基材および表面層を加熱焼結して得られる。このような構成の石目調パネルは、天然石と類似する風合いを有する一方、天然石材に比べて軽量であることから施工性に優れている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、天然石材に比べて軽量で施工性に優れるものの、基材が板状とされているため、外観において単調な平面形態を有するものにならざるを得ず、天然石特有の質感や重量感を充分に醸し出すのは困難である。また、特許文献1に記載された石目調パネルでは、その作製において、基材の乾燥前に表面層を積層する必要があり、また基材および表面層を加熱焼結する必要があることから、作製工程が煩雑なものとなっている。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3009279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、軽量化を図りつつ、天然石が有する質感や重量感を充分に醸し出すことができる石目調ブロック体を提供することを課題としている。また、本発明は、そのような石目調ブロック体を効率よく、かつ適切に作製することが可能な石目調ブロック体の作製方法を提供することを他の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面によって提供される石目調ブロック体は、発泡スチロールからなるブロック成形体と、このブロック成形体の表面の少なくとも一部を覆う被覆層とを備え、上記被覆層は、天然石または人工石を粉砕して得られた有色骨材を含む。
【0009】
このような構成の石目調ブロック体によれば、ブロック成形体が発泡スチロールにより形成されているため、より一層の軽量化を図ることができる。また、発泡スチロールは金型成形が可能であり、金型成形によれば所定形状を有するブロック成形体を簡単に得ることができる。このため、例えば、ブロック成形体を、適度なボリュームを持たせつつ表面に凹凸を設けることにより実際の天然石と同様な立体的形状とすることは、容易に実現可能である。そして、このような立体的形状を有するブロック成形体を、有色骨材を含む被覆層で覆うことにより、天然石が有する質感や重量感を充分に醸し出すことができる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記被覆層の表面は、上記有色骨材の形態を反映した凹凸面とされている。
【0011】
このような構成によれば、被覆層の表面はあたかも天然石を割った面のような風合いを有し、石目調ブロック体は天然石を使用して作製されたように見える。したがって、このような構成は、天然石が有する質感や重量感を充分に醸し出すうえで好適である。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記被覆層は、バインダを含んでおり、吹き付け塗装により形成されている。
【0013】
このような構成によれば、被覆層の形成は、吹き付け塗装といった簡易な手段によって行なうことができる。具体的には、被覆層の形成は、有色骨材およびバインダを含む混合材料をブロック成形体の表面に吹き付けて付着させ、養生により固化させることによって、容易に行なうことができる。また、吹き付け塗装によって被覆層を形成すれば、被覆層の表面は有色骨材がバインダの間に分散固定された状態となる。したがって、このような構成は、被覆層の表面を有色骨材の形態を反映した凹凸面とするうえで好適である。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記有色骨材は、色彩の異なる二種以上のものが含まれている。
【0015】
このような構成によれば、有色骨材の種類ごとの被覆層における分布状態や含有率を種々に変更することにより、多種類の石目調表面を容易に作製することができる。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記被覆層は、上向き水平姿勢に維持された上記ブロック成形体の表面に対して吹き付け塗装を施すことにより形成されている。
【0017】
このような構成によれば、吹き付け塗装を行った当初においてバインダは流動性を有しているが、吹き付け対象となるブロック成形体の表面が上向き水平姿勢とされているため、バインダが有色骨材を巻き込んでブロック成形体の表面の面内方向に流動することは殆どない。したがって、このような構成によれば、被覆層の厚みの均一化を図ることができる。
【0018】
本発明の第2の側面によって提供される石目調ブロック体の作製方法は、発泡スチロール製のブロック成形体を準備する工程と、上向き水平姿勢に維持された上記ブロック成形体の表面に対して、天然石または人工石を粉砕して得られた有色骨材とバインダとを含む混合材料を吹き付け塗装して石目調の被覆層を形成する工程と、を含む。
【0019】
このような作製方法によれば、本発明の第1の側面によって提供される石目調ブロック体を効率良く、かつ適切に作製することができる。
【0020】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0022】
図1〜図3は、本発明に係る石目調ブロック体A1を示す。図1は、石目調ブロック体A1の斜視図である。図2は、石目調ブロック体A1の縦断面図である。図3は、石目調ブロック体A1の構造を示す模式断面図である。
【0023】
図1および図2に表れているように、石目調ブロック体A1は、ブロック成形体1と、被覆層2とを備える。
【0024】
ブロック成形体1は、天然石を模った不規則な立体的形状を有しており、発泡スチロール製である。ブロック成形体1の表面は、平面状の底面部1aと、適度な凹凸を有する不整面状の側面部1bとから構成されている。
【0025】
被覆層2は、石目調の表面態様を呈し、ブロック成形体1の側面部1bを覆うように形成されている。被覆層2は、無数の有色骨材21と、バインダ22とを含み、当該有色骨材21がバインダ22により分散固定された構成とされている。
【0026】
有色骨材21は、天然石または人工石を粉砕して得られた粒径約2mm以下の石粒であり、本実施形態では色彩の異なる三種の有色骨材21A,21B,21Cにより構成されている。有色骨材21A,21B,21Cの原料としては、たとえば天然石である黒御影(黒色)、赤御影(赤色)、北木石(灰色)、錆石(薄茶色)、蛇紋石(緑色)などが用いられる。
【0027】
バインダ22は、空気中で乾燥硬化する合成樹脂の固化材を主成分として、増粘材や水などが適宜添加されたものである。上記固化材としては、たとえばアクリルエマルジョンが用いられる。
【0028】
次に、石目調ブロック体A1の作製方法の一例を説明する。
【0029】
まず、ブロック成形体1を準備する。ブロック成形体1は、たとえば所定形状に形成された金型内に発泡剤を含んだポリスチレン樹脂の粒(ポリスチレンビーズ)を注入し、蒸気により加熱発泡する手法によって成形される。また、ブロック成形体1は、上記手法によって得られた発泡スチロールブロックを刃物などで切削することによっても成形され得る。このように発泡スチロールで成形されたブロック成形体1の嵩密度(比重)は、たとえば0.018〜0.020g/cm3程度である。
【0030】
次いで、ブロック成形体1の側面部1b上に被覆層2を形成する。被覆層2の形成は、図4に示すように、たとえば3本のスプレーガン3を使用し、各スプレーガン3から有色骨材21A,21B,21Cのうちのいずれか一種とバインダ22との混合材料を吹き付けて、常温養生によって固化させること(吹き付け塗装)により行なう。上記混合材料は、たとえば重量比率にして、有色骨材21を80%、固化材を16%、増粘材を4%で混合し、これに適量の水または溶剤を加えたものである。
【0031】
より詳細には、被覆層2の形成に際し、ブロック成形体1は、その側面部1bのうち所定部位が上向き水平姿勢となるように支持体4によって支持される。ここで、「上向き水平姿勢」とは、厳密な水平姿勢に限定されるものではなく、明らかに傾斜する姿勢を除く意味である。すなわち、側面部1bは凹凸を有する不整面状であるが、当該側面部1bの上記所定部位が、平均して、明らかに傾斜するものではなく、略水平姿勢であればよい。各スプレーガン3からは一種の有色骨材が他種の有色骨材と混ざることなく吹き出され、側面部1bの上記所定部位には、有色骨材21A,21B,21Cに対応する混合材料がそれぞれ適当な範囲に纏まって不規則に付着する。
【0032】
ここで、混合材料を吹き付けた当初においてバインダ22は流動性を有しているが、側面部1bの上記所定部位が上向き水平姿勢とされているため、バインダ22が有色骨材21を巻き込んで上記所定部位の面内方向に流動することは殆どない。したがって、このような吹き付け塗装方法によれば、被覆層2の厚みの均一化を図ることができる。
【0033】
側面部1bの上記所定部位に対する吹き付け塗装が終了すると、側面部1bの他の部位が上向き水平姿勢となるようにブロック成形体1の姿勢を変更し、当該他の部位に対して吹き付け塗装を行なう(図5参照)。これを順次繰り返すことにより、ブロック成形体1の側面部1bの全域に被覆層2が形成される。このようにして形成された被覆層2の厚みは、たとえば2〜5mmである。上記した一連の工程により、図1〜図3に示す石目調ブロック体A1を作製することができる。
【0034】
次に、石目調ブロック体A1の作用について説明する。
【0035】
石目調ブロック体A1においては、その容積の大半を占めるブロック成形体1が軽量材料である発泡スチロールによって形成されているため、より一層の軽量化が達成される。また、ブロック成形体1は金型により成形されるため、所定形状のブロック成形体1を簡単に得ることができる。すなわち、ブロック成形体1を、適度なボリュームを持たせつつ表面に凹凸を設けることにより本物の天然石と同様な立体的形状とすることは、容易である。そして、このような立体的形状を有するブロック成形体1を、有色骨材21を含む被覆層2で覆うことにより、天然石が有する質感や重量感を充分に醸し出すことができる。
【0036】
加えて、石目調ブロック体A1は、ブロック成形体1が被覆層2で覆われた構成であるため、ブロック成形体1に比べて全体としての強度が高く、保形性に優れる。このような石目調ブロック体A1は、庭園、坪庭、花壇などを構成する物品として使用するのに好適である。
【0037】
石目調ブロック体A1においては、被覆層2の形成は、吹き付け塗装といった簡易な手段により行なうことができる。また、吹き付け塗装によれば、被覆層2の表面は、図3に表われているように有色骨材21がバインダ22の間に分散固定された状態となる。したがって、このような構成は、被覆層2の表面を有色骨材21の形態を反映した凹凸面とするうえで好適である。
【0038】
吹き付け塗装時には、吹き付け対象である部分が上向き水平姿勢とされているため、被覆層2の厚みを均一にすることができ、その結果、石目調ブロック体A1においては、所定の品質を維持することができる。
【0039】
図6〜図10は、本発明に係る石目調ブロック体の他の例を示している。なお、図5以降の図面においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0040】
図6および図7に示された石目調ブロック体A2においては、ブロック成形体1が略直方体形状とされている。ブロック成形体1の表面は、底面部1cと、これに略平行な上面部1dと、底面部1cおよび上面部1dに連続する側面部1eとから構成されている。
【0041】
被覆層2は、ブロック成形体1の上面部1dを覆うように形成されている。被覆層2の形成は、図8に示すように、たとえばブロック成形体1を上面部1dが上向き水平姿勢となるように支持台5上に載置し、ブロック成形体1の上面部1dに対して吹き付け塗装を施すことにより行なう。
【0042】
このような構成の石目調ブロック体A2は、建築物の内外装材として使用するのに好適である。上面部1dを凹凸状の不整面として形成しておけば、石目の雰囲気を忠実に醸し出すうえで好適である。なお、石目調ブロック体A2においては、建築物への取り付けなどの便宜から、底面部1cに樹脂板などの部材(図示せず)が接着固定された構成としてもよい。
【0043】
図9および図10に示された石目調ブロック体A3においては、ブロック成形体1が略直方体形状とされているとともに、その上面部1dには、所定形状の凹部1fが形成されている。被覆層2は、ブロック成形体1の上面部1dおよび側面部1eを覆うように形成されている。ただし、凹部1fについては、上面部1dに対する吹き付け塗装の際にマスキングを施す等により被覆層2が形成されていない。そして、凹部1fには、文字などを表記したパネル6が嵌め込まれている。
【0044】
このような構成の石目調ブロック体A3は、たとえば石調で統一した公園において文字表記が必要な場合や和風旅館の玄関先において屋号などを表記する場合に使用するのに好適である。
【0045】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。
【0046】
以下に、本発明に関して行なった評価試験について、実施例および比較例1,2に基づいて説明する。
【実施例1】
【0047】
本実施例においては、上記実施形態に係る石目調ブロック体A2を試験体として準備して、評価試験を行なった。本実施例では、ブロック成形体1として、直方体形状のビーズ法発泡スチロール(目標寸法:幅75mm,長さ300mm,厚さ50mm)を採用し、ブロック成形体1の上面部1dに吹き付け塗装を施して被覆層2を形成した。吹き付け塗装は、上向き水平姿勢とされた上面部1dの全域に対して、有色骨材21とバインダ22とからなる混合材料を略均一に吹き付けることにより行なった。混合材料の塗布量は、2.0kg/m2であった。本実施例では、上記方法によって作製された試験体としての3個の石目調ブロック体A2を準備し、各試験体について、幅および厚みを測定(3箇所の測定値の平均)したうえで、JIS A9511の発泡プラスチック保温材の曲げ試験方法に準拠して最大荷重を求めた。曲げ試験には定速型万能試験機を用い、載荷速度は20mm/minとした。なお、本実施例では、被覆層2を上向き(圧縮側)にした状態で試験を行なった。曲げ試験の結果を表1に示す。
【比較例1】
【0048】
本比較例では、実施例と同様のブロック成形体1を用い、被覆層は形成しなかった。本比較例では、試験体としての3個のブロック成形体1を準備し、各試験体について、幅および厚みを測定(3箇所の測定値の平均)したうえで、実施例と同様の曲げ試験を行なった。曲げ試験の結果を表1に示す。
【比較例2】
【0049】
本比較例では、実施例と同様のブロック成形体1を用い、ブロック成形体1の上面部1dおよび底面部1cに吹き付け塗装を施して被覆層を形成した。吹き付け塗装は、垂直姿勢とされた上面部1dおよび底面部1cに対して、実施例と同様の混合材料を略均一に吹き付けることにより行なった。混合材料の塗布量は、2.0kg/m2であった。本比較例では、上記方法によって作製された3個の試験体を準備し、各試験体について、幅および厚みを測定(3箇所の測定値の平均)したうえで、実施例と同様の曲げ試験を行なった。曲げ試験の結果を表1に示す。
【0050】
【表1】

【0051】
表1に示す実施例の最大荷重と比較例1の最大荷重とを比較すると理解できるように、実施例における石目調ブロック体A2では、比較例1のブロック成形体1に比べて最大荷重が大幅に大きかった。これにより、石目調ブロック体A2は、被覆層2を備えることで、被覆層2を備えない場合に比べて強度(曲げ強さ)が大幅に高められることが判明した。
【0052】
また、表1に示す実施例の最大荷重と比較例2の最大荷重とを比較すると理解できるように、実施例における石目調ブロック体A2では、比較例2の試験体に比べて最大荷重が大きかった。すなわち、実施例の石目調ブロック体A2は、被覆層2の形成範囲が上面部1d上のみとされており、比較例2の試験体のように上面部1dおよび底面部1c上に被覆層が形成されたものに比べて被覆層の形成範囲が約半分とされているにもかかわらず、比較例2の試験体に比べて強度(曲げ強さ)が高かった。このことは、実施例では、水平姿勢に対する吹き付け塗装により、石目調ブロック体A2の被覆層2の厚みが均一に保たれたことによるものと考えられる。これに対し、比較例2では、垂直姿勢に対する吹き付け塗装とされていることにより、吹き付け当初において混合材料が下方に流動し、被覆層の厚みが不均一になったと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る石目調ブロック体の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す石目調ブロック体の縦断面図である。
【図3】本発明に係る石目調ブロック体の構造を示す模式断面図である。
【図4】本発明に係る石目調ブロック体を作製する方法の一例を示す一部断面側面図である。
【図5】本発明に係る石目調ブロック体を作製する方法の一例を示す一部断面側面図である。
【図6】本発明に係る石目調ブロック体の他の例を示す斜視図である。
【図7】図6のVII−VII 断面図である。
【図8】図6に示された石目調ブロック体を作製する方法を示す側面図である。
【図9】本発明に係る石目調ブロック体の他の例を示す斜視図である。
【図10】図9のX−X 断面図である。
【符号の説明】
【0054】
A1,A2,A3 石目調ブロック体
1 ブロック成形体
1a,1c 底面部(ブロック成形体の表面)
1b,1e 側面部(ブロック成形体の表面)
1d 上面部(ブロック成形体の表面)
2 被覆層
21,21A,21B,21C 有色骨材
22 バインダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡スチロールからなるブロック成形体と、このブロック成形体の表面の少なくとも一部を覆う被覆層とを備え、
上記被覆層は、天然石または人工石を粉砕して得られた有色骨材を含む、石目調ブロック体。
【請求項2】
上記被覆層の表面は、上記有色骨材の形態を反映した凹凸面とされている、請求項1に記載の石目調ブロック体。
【請求項3】
上記被覆層は、バインダを含んでおり、吹き付け塗装により形成されている、請求項1または2に記載の石目調ブロック体。
【請求項4】
上記被覆層は、上向き水平姿勢に維持された上記ブロック成形体の表面に対して吹き付け塗装を施すことにより形成されている、請求項3に記載の石目調ブロック体。
【請求項5】
発泡スチロール製のブロック成形体を準備する工程と、
上向き水平姿勢に維持された上記ブロック成形体の表面に対して、天然石または人工石を粉砕して得られた有色骨材とバインダとを含む混合材料を吹き付け塗装して石目調の被覆層を形成する工程と、
を含む、石目調ブロック体の作製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−154450(P2007−154450A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347958(P2005−347958)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(000133928)株式会社テラモト (62)
【Fターム(参考)】