説明

研削盤点線画像処理方法

【課題】加工位置表示の実線を点線や破線に変えて直線、曲線、円を描くることで線の
内側と外側を正確に判断し、精度を見極めることができる研削方法と研削盤。破線にすることで0.025mm〜0.0083mmの加工精度を熟練工でなくとも、切削を高い精度でミクロン単位の微細研削することが可能な研削方法と研削盤を提供する。
【解決手段】経験が少ない未習熟な作業者でも研削作業を手動運転で以って行うことが
できる。それには研削盤の表示画像による寸法測定を行い、加工する時に加工画像をリアルタイムに投影する。コンピューターによる映像の読み込みと研削部分の十字線の中心に加工寸法を重ね画像で直線ではなく破線で描くことで、内側の線と外側の線を手動運転で簡単に調整できるようになる研削盤画像処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研削盤のコンピューター表示画像による寸法測定と加工時におけるディスプレイ画像投影に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパソコンによる研削盤の画像計測検出ツールを使って研削部分にCCDカメラを使い拡大縮小表示して液晶ディスプレイ表示装置に写し出す方法は既に用いられている。
【0003】
従来、熟練者でなければ手動切削盤を使いこなせないという課題があった。経験の浅い作業者でも切削盤を使えるようにして、熟練工と同じ精度で研削できないかという問題がある。
【0004】
従来、コンピューターで切削位置を実線でもって直線や曲線、円を表示する方法は、既に実用化されているが、未熟練者には実線部分を研削する際に実線の内側と外側の線上を研削する場合、内側の線まで研削したり外側の線を研削したりする。その研削した部分を拡大表示して見るとミクロン単位で蛇行して削り過ぎ、削り足りないなどのバラツキになるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−149398号
【特許文献2】実用新案登録番号第3132315号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の改善策として、パソコンによる、研削盤のソフトは既に用いられている。研削部分をCCDカメラなど使ってメモリーに取り込み、拡大、縮小して液晶モニター表示装置に写し出す方法は既に用いられているが、コンピューターで切削部分を直線や曲線や湾曲線で表示する部分を点線、破線に変更することで、線の内側と外側のミクロン単位の微細加工を改善する画像装置とその表示手法である。
本考案は、熟練者の研削作業を経験が少ない作業者であっても手動研削装置を運転可能にする。作業効率を良くし、微細加工を機能化した研削盤画像処理を特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の本発明の40倍から120倍ズームレンズ、砥石、リング照明、表示ディスプレイ、ワーク、CCDカメラ、照明アンプからなる研削盤、とパソコン、制御ボックス、画像計測ソフト一式からなる制御装置を特徴とする。請求項2記載の表示ディスプレイに十字線の中心部に加工寸法Rを点線、破線で描くことで、その点線、破線の隙間に加工が進んだ時に、線の内側と外側では加工精度が変わるために、実線を点線、破線にすることにより加工する位置を高い精密な精度で正確に見極めることができることを特徴とする。請求項3記載の本発明は、研削盤は手作業で研削作業をすることにより安価に製作できることを特徴とする。請求項4記載の経験の浅い作業者でも手動式または自動式研削盤を使えるようにして熟練工と同じ精度で研削することができることを特徴とする。請求項5記載の研削盤のCCDカメラ位置を上部に設置してワークと平行移動させることで研削作業を中断することなく、削り位置の状態を確認できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果は、従来の実線で描くことを変更して点線や破線で描く、その範囲は
1mm〜9mmの範囲を倍率40倍〜120倍に拡大表示する。微細加工範囲は
0.025mm〜0.0083mmの微細加工精度である。誤算範囲は±10μ〜±30μ範囲で研削
作業を迅速におこなえる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明第1の実施の形態は、上部CCDカメラと40倍から120倍ズームレンズ
を下部ワーク加工位置の研削移動距離を上下合わせて同時に平行移動させることに
より、補正作業を何度も繰り返しながら寸法線に正確に合わせていく作業を作業者
は研削継続しながら目視確認を容易に実施できるようにする。
【0010】
本発明第2の実施の形態は、表示ディスプレイに十字線の中心部に加工寸法Rを点
線、破線で描くことで、その点線、破線の隙間に加工が進んだ時に、線の内側と外
側では加工精度が変わるために、実線を点線、破線にすることにより加工する位置
を高い精密な精度で正確に見極めることができることができる。
【0011】
本発明第3の実施の形態は、熟練工は研削位置の線上を正確に迅速に作業できるが
本発明の手動式研削盤にすることでより安価に製作できる。
【0012】
本発明第4の実施の形態は、経験の浅い作業者でも手動式または自動式研削盤を使
えるようにして熟練工と同じ精度で研削することができる。
【0013】
本発明第5の実施の形態は、作業中に研削位置を動かすことなく現対象物の研削状
態を確認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
加工位置表示の実線を点線や破線に変えて直線、曲線、円を描くることで点線の内
側と外側を正確に判断し、作業中に研削位置を動かすことなく現対象物の研削状態
の精度を見極めることができる研削方法と研削盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】研削指示部の表示図
【図2】研削盤の機械構成図
【符号の説明】
【0016】
1 加工する点線・破線表示R画像 2 十字線 3 加工寸法Rの線の外側
4 加工寸法Rの線の内側 5 加工対象物 6 表示ディスプレイ
7 CCDカメラ 8 研削盤 9 制御装置




【特許請求の範囲】
【請求項1】
40倍から120倍ズームレンズ、砥石、リング照明、表示ディスプレイ、ワーク、CCDカメラ、照明アンプからなる研削盤とパソコン、制御ボックス、画像計測ソフト一式からなる制御装置。
【請求項2】
表示ディスプレイに十字線の中心部に加工寸法Rを点線、破線で描くことで、その点線、破線の隙間に加工が進んだ時に、線の内側と外側では加工精度が変わるために、実線を点線、破線にすることにより加工する位置を高い精密な精度で正確に見極める画像処理方式。
【請求項3】
研削盤は手作業で研削作業をすることにより安価に製作できる制御装置。
【請求項4】
経験の浅い作業者でも手動式または自動式研削盤を使えるようにして熟練工と同じ精度で研削する制御装置。
【請求項5】
研削盤のCCDカメラ位置を上部に設置してワークと平行移動させることで研削作業を中断することなく、削り位置の状態を確認できる制御装置。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−131311(P2011−131311A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291869(P2009−291869)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(504390632)
【出願人】(509354031)
【Fターム(参考)】