説明

磁性金属検出装置

【課題】 密閉された包装内部にある磁性粉体(脱酸剤)を検出する為に磁性用近接センサー、又は光電センサー等が試みられているが不安定で信頼性が無い。これらを検出する為に非常に高価な金属検出機を使わざるを得なかった。その為これらを簡単に確実に安価に検出するものが要望されていた。
【解決手段】 検体の底面より上方に磁石を設けその磁石と検体内部の磁性粉体(脱酸剤)との間に生ずる吸着力を検出して検体内部の磁性粉体を検出することを特徴とする。この吸着力は微小なため計測部、アンプ、判定部等に別れ判定部で有無を識別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は主に粉体からなる磁性体の検出に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁性体、非磁性体検出の金属検出機は広く知られており、これらによって粉体の磁性体を検出していた。しかしながらそれだけの為に非常に高価な金属検出機を使わざるを得なかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
安価な磁性用近接センサー、又は光電センサー等でも検出は出来るが不安定で確実性が無い。
本発明は上記の課題を解決しようとするもので、簡単に確実に非常に安価に検出するものである。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
以上の課題を解決する為に、本発明は検体内部の磁性体と磁石の間に生ずる吸着力に注目し非接触で磁性体を検出するものである。この吸着力は微小なため計測部、アンプ、判定部等に別れ判定部で有無を識別する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば今まで簡便に出来なかったものが、簡単に確実に非常に安価にできるようになる。例えば従来の金属検出機が100万円位だとすれば10万円位で可能である。
又磁石を強くし、計測部関係を高感度にすれば微小なる磁性体も検出可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1において説明する。
磁性体(3)を内部に有する検体(2)の上部に非接触で磁石(1)を設ける。この磁石は計測部(5)、アンプ部(6)、判定部(7)からなり、検体がコンベア(8)上を移動したとき磁性体の吸着力(B)を検出できるように設定されている。本発明は磁石に永久磁石、これと連結した計測部にロードセル、アンプ及び判定部に出力をもったコンパレータを用いた。
【0007】
「実施形態の効果」
図1において説明する。
図1においては検体内部の磁性体と磁石の間に吸着力が生ずる。磁性体がなければゼロ。あれば必ず吸着力を生ずるからこの差を判定部において判定する。この判定を外部出力して例えば警報を出すようにする。この装置を使えば非常に小型で簡単に確実、かつ安価(10万円位)に出来る。従来は近接センサーや光電センサー等を用いたがこれらは不安定で確実性がなかった。又金属検出機では高価すぎた。
【0008】
「他の実施形態」
特許請求の範囲に述べてある、検体の底面より上方とは、コンベア上を流れてくる検体の底面より約上方であり、周囲であっても良い。
図2に示すように検体の上方、側面等計測できるところならどこでも良い。又複数個設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】検体の上部に設置した検出器の簡略図
【図2】検体の周囲に設置した検出器の簡略図
【符号の説明】
【0010】
1磁石、2検体、3磁性体、4底面、5計測部、6アンプ、7判定部、8コンベア、A検体移動方向、B吸着力、C吸着力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体(2)の底面(4)より上方に磁石(1)を設けその磁石(1)と検体内部の磁性体(3)との間に生ずる吸着力(B)を検出して検体内部の磁性体(3)を検出することを特徴とする磁性金属検出装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−183230(P2007−183230A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−27647(P2006−27647)
【出願日】平成18年1月6日(2006.1.6)
【出願人】(504148402)
【Fターム(参考)】