神経学的状態の検出および治療のための組成物および方法
本発明は、NIPA-1タンパク質およびNIPA-1タンパク質をコードする核酸に関する。本発明は更に、病態に関連したNIPA-I多型および変異を検出するアッセイに加え、NIPA-1タンパク質のリガンドおよびモジュレーターをスクリーニングする方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料中のNIPA-1遺伝子配列変異の存在または非存在を検出することを含む、遺伝性痙性対麻痺の存在または非存在の診断法。
【請求項2】
遺伝子配列変異が、NIPA-1遺伝子のコード領域内にある、請求項1記載の方法。
【請求項3】
遺伝子配列変異が、159位でのCからGへの変化である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
多型が、159位でのCからGへの変化との連鎖不均衡にある、請求項1記載の方法。
【請求項5】
検出が、試料からの核酸におけるNIPA-1コード配列変異を検出することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
試料がDNAである、請求項5記載の方法。
【請求項7】
試料がRNAである、請求項5記載の方法。
【請求項8】
検出が、多型タンパク質を検出することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
多型タンパク質の検出が、抗体によって生じる、請求項8記載の方法。
【請求項10】
多型タンパク質が、45位でのトレオニンからアルギニンへのアミノ酸変化を含む、請求項8記載の方法。
【請求項11】
SEQ ID NO:4からなる群より選択されるタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列を含有する組成物。
【請求項12】
配列が異種プロモーターに機能的に連結されている、請求項11記載の組成物。
【請求項13】
配列がベクター内に含まれている、請求項11記載の組成物。
【請求項14】
ベクターが宿主細胞内にある、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
SEQ ID NO:2の断片およびSEQ ID NO:2と少なくとも80%同一であり、かつ159位にCからGへの変化を含むそれらの変種を含有する組成物。
【請求項16】
断片がSEQ ID NO:2と少なくとも90%同一である、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
断片がSEQ ID NO:2と少なくとも95%同一である、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
以下の工程を含む、NIPA-1の変種を作製する方法:
a)SEQ ID NO:1および2からなる群より選択される核酸配列を提供する工程;
b)該核酸配列の変異を誘発する工程;および
c)該変種をNIPA-1活性についてスクリーニングする工程。
【請求項19】
以下の工程を含む、化合物のNIPA-1活性を変更する能力についてスクリーニングする方法:
a)i)NIPA-1の少なくとも一部を含むポリペプチド配列;
ii)1つまたは複数の被験化合物を提供する工程;
b)任意の順番で、NIPA-1の少なくとも一部を含む該ポリペプチド配列、および1つまたは複数の該被験化合物を、該ポリペプチド配列および該被験化合物が相互作用するような条件下で混合する工程;ならびに
c)NIPA-1活性を測定する工程。
【請求項20】
以下の工程を含む、遺伝性痙性対麻痺の治療に有用な薬剤を同定する方法:
a.i.NIPA-1ポリペプチドを含む標的細胞;
ii.候補薬剤を提供する工程;および
b.該標的細胞を該候補薬剤に曝す工程;
c.該標的細胞の該NIPA-1ポリペプチドの活性を測定する工程;
d.該NIPA-1ポリペプチド活性を阻害する候補薬剤を選択する工程。
【請求項21】
以下の工程を含む、遺伝性痙性対麻痺の治療に有用な医薬品を同定する方法:
a.i.NIPA-1ポリペプチドを含む標的細胞;
ii.候補薬剤を提供する工程;および
b.該標的細胞を該候補薬剤へ曝す工程;
c.該標的細胞の該NIPA-1ポリペプチド活性を測定する工程;
d.該NIPA-1ポリペプチド活性を阻害する候補薬剤を選択する工程。
【請求項22】
NIPA-1遺伝子の遺伝子配列変異をコードする異種配列を含む、トランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項23】
以下の工程を含む、その多型がHSPに関連しているNIPA-1遺伝子における多型の存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子中の少なくとも1つの多型についてNIPA-1遺伝子を含有する核酸被験試料を分析する工程;
b)工程a)の被験試料の分析結果と、野生型NIPA-1遺伝子を含む対照核酸試料の分析結果とを比較する工程;および
c)被験試料のNIPA-1遺伝子におけるHSPに関連した少なくとも1つの多型の存在または非存在を決定する工程。
【請求項24】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項23記載の方法。
【請求項26】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項23記載の方法。
【請求項27】
多型がNIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項23記載の方法。
【請求項28】
多型が、SEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の59位のCからGへの変化である、請求項23記載の方法。
【請求項29】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項23記載の方法。
【請求項30】
以下の工程を含む、NIPA-1遺伝子中のHSPに関連している多型の存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子を含有する核酸試料と、オリゴヌクレオチドプライマー対とを、試料中に含まれる核酸とプライマー対とのハイブリダイゼーションを可能にする条件下で接触させる工程であって、ここでプライマーは、NIPA-1遺伝子の対象となる領域を特異的に増幅する工程;
b)NIPA-1遺伝子の対象となる領域を増幅し、増幅された核酸を作製する工程;および
c)NIPA-1遺伝子の159位の多型の存在または非存在を検出し、HSPに関連したNIPa-1遺伝子中の多型の存在を検出する工程。
【請求項31】
HSPに関連する多型について遺伝子を分析することを含む、個体から得たNIPA-1遺伝子を含む核酸被験試料を分析することを含む、個体にHSP発症のリスクがあるかどうかを決定する方法。
【請求項32】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項31記載の方法。
【請求項33】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項31記載の方法。
【請求項34】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項31記載の方法。
【請求項35】
多型が、NIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項31記載の方法。
【請求項36】
多型がSEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の159位のCからGへの変化である、請求項31記載の方法。
【請求項37】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項31記載の方法。
【請求項38】
以下の工程を含む、NIPA-1遺伝子の多型に関連する個体におけるHSPの存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子の少なくとも1つの多型について、個体から得たNIPA-1遺伝子を含む核酸被験試料を分析する工程;
b)工程a)の被験試料の分析結果と、野生型NIPA-1遺伝子を含む対照核酸試料の分析結果とを比較する工程;および
c)被験試料のNIPA-1遺伝子におけるHSPに関連した少なくとも1つの多型の存在または非存在を決定する工程であって、ここでHSPに関連した多型の存在が、個体がHSPを有することの指標であり、多型の非存在が、個体がHSPを有さないことの指標である工程。
【請求項39】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項38記載の方法。
【請求項40】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項38記載の方法。
【請求項41】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項38記載の方法。
【請求項42】
多型がNIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項38記載の方法。
【請求項43】
多型がSEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の159位のCからGへの変化である、請求項38記載の方法。
【請求項44】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項38記載の方法。
【請求項1】
試料中のNIPA-1遺伝子配列変異の存在または非存在を検出することを含む、遺伝性痙性対麻痺の存在または非存在の診断法。
【請求項2】
遺伝子配列変異が、NIPA-1遺伝子のコード領域内にある、請求項1記載の方法。
【請求項3】
遺伝子配列変異が、159位でのCからGへの変化である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
多型が、159位でのCからGへの変化との連鎖不均衡にある、請求項1記載の方法。
【請求項5】
検出が、試料からの核酸におけるNIPA-1コード配列変異を検出することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
試料がDNAである、請求項5記載の方法。
【請求項7】
試料がRNAである、請求項5記載の方法。
【請求項8】
検出が、多型タンパク質を検出することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
多型タンパク質の検出が、抗体によって生じる、請求項8記載の方法。
【請求項10】
多型タンパク質が、45位でのトレオニンからアルギニンへのアミノ酸変化を含む、請求項8記載の方法。
【請求項11】
SEQ ID NO:4からなる群より選択されるタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列を含有する組成物。
【請求項12】
配列が異種プロモーターに機能的に連結されている、請求項11記載の組成物。
【請求項13】
配列がベクター内に含まれている、請求項11記載の組成物。
【請求項14】
ベクターが宿主細胞内にある、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
SEQ ID NO:2の断片およびSEQ ID NO:2と少なくとも80%同一であり、かつ159位にCからGへの変化を含むそれらの変種を含有する組成物。
【請求項16】
断片がSEQ ID NO:2と少なくとも90%同一である、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
断片がSEQ ID NO:2と少なくとも95%同一である、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
以下の工程を含む、NIPA-1の変種を作製する方法:
a)SEQ ID NO:1および2からなる群より選択される核酸配列を提供する工程;
b)該核酸配列の変異を誘発する工程;および
c)該変種をNIPA-1活性についてスクリーニングする工程。
【請求項19】
以下の工程を含む、化合物のNIPA-1活性を変更する能力についてスクリーニングする方法:
a)i)NIPA-1の少なくとも一部を含むポリペプチド配列;
ii)1つまたは複数の被験化合物を提供する工程;
b)任意の順番で、NIPA-1の少なくとも一部を含む該ポリペプチド配列、および1つまたは複数の該被験化合物を、該ポリペプチド配列および該被験化合物が相互作用するような条件下で混合する工程;ならびに
c)NIPA-1活性を測定する工程。
【請求項20】
以下の工程を含む、遺伝性痙性対麻痺の治療に有用な薬剤を同定する方法:
a.i.NIPA-1ポリペプチドを含む標的細胞;
ii.候補薬剤を提供する工程;および
b.該標的細胞を該候補薬剤に曝す工程;
c.該標的細胞の該NIPA-1ポリペプチドの活性を測定する工程;
d.該NIPA-1ポリペプチド活性を阻害する候補薬剤を選択する工程。
【請求項21】
以下の工程を含む、遺伝性痙性対麻痺の治療に有用な医薬品を同定する方法:
a.i.NIPA-1ポリペプチドを含む標的細胞;
ii.候補薬剤を提供する工程;および
b.該標的細胞を該候補薬剤へ曝す工程;
c.該標的細胞の該NIPA-1ポリペプチド活性を測定する工程;
d.該NIPA-1ポリペプチド活性を阻害する候補薬剤を選択する工程。
【請求項22】
NIPA-1遺伝子の遺伝子配列変異をコードする異種配列を含む、トランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項23】
以下の工程を含む、その多型がHSPに関連しているNIPA-1遺伝子における多型の存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子中の少なくとも1つの多型についてNIPA-1遺伝子を含有する核酸被験試料を分析する工程;
b)工程a)の被験試料の分析結果と、野生型NIPA-1遺伝子を含む対照核酸試料の分析結果とを比較する工程;および
c)被験試料のNIPA-1遺伝子におけるHSPに関連した少なくとも1つの多型の存在または非存在を決定する工程。
【請求項24】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項23記載の方法。
【請求項26】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項23記載の方法。
【請求項27】
多型がNIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項23記載の方法。
【請求項28】
多型が、SEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の59位のCからGへの変化である、請求項23記載の方法。
【請求項29】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項23記載の方法。
【請求項30】
以下の工程を含む、NIPA-1遺伝子中のHSPに関連している多型の存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子を含有する核酸試料と、オリゴヌクレオチドプライマー対とを、試料中に含まれる核酸とプライマー対とのハイブリダイゼーションを可能にする条件下で接触させる工程であって、ここでプライマーは、NIPA-1遺伝子の対象となる領域を特異的に増幅する工程;
b)NIPA-1遺伝子の対象となる領域を増幅し、増幅された核酸を作製する工程;および
c)NIPA-1遺伝子の159位の多型の存在または非存在を検出し、HSPに関連したNIPa-1遺伝子中の多型の存在を検出する工程。
【請求項31】
HSPに関連する多型について遺伝子を分析することを含む、個体から得たNIPA-1遺伝子を含む核酸被験試料を分析することを含む、個体にHSP発症のリスクがあるかどうかを決定する方法。
【請求項32】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項31記載の方法。
【請求項33】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項31記載の方法。
【請求項34】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項31記載の方法。
【請求項35】
多型が、NIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項31記載の方法。
【請求項36】
多型がSEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の159位のCからGへの変化である、請求項31記載の方法。
【請求項37】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項31記載の方法。
【請求項38】
以下の工程を含む、NIPA-1遺伝子の多型に関連する個体におけるHSPの存在または非存在を検出する方法:
a)NIPA-1遺伝子の少なくとも1つの多型について、個体から得たNIPA-1遺伝子を含む核酸被験試料を分析する工程;
b)工程a)の被験試料の分析結果と、野生型NIPA-1遺伝子を含む対照核酸試料の分析結果とを比較する工程;および
c)被験試料のNIPA-1遺伝子におけるHSPに関連した少なくとも1つの多型の存在または非存在を決定する工程であって、ここでHSPに関連した多型の存在が、個体がHSPを有することの指標であり、多型の非存在が、個体がHSPを有さないことの指標である工程。
【請求項39】
核酸試料がDNAおよびRNAからなる群より選択される、請求項38記載の方法。
【請求項40】
NIPA-1遺伝子がSEQ ID NO:1またはSEQ ID NO:2を含む、請求項38記載の方法。
【請求項41】
核酸試料が分析前に増幅される、請求項38記載の方法。
【請求項42】
多型がNIPA-1遺伝子のコード領域にある、請求項38記載の方法。
【請求項43】
多型がSEQ ID NO:1を含むNIPA-1遺伝子の159位のCからGへの変化である、請求項38記載の方法。
【請求項44】
分析が、配列分析;断片多型アッセイ;ハイブリダイゼーションアッセイおよびコンピュータに基づくデータ解析からなる群より選択される、請求項38記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−517494(P2007−517494A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524073(P2006−524073)
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/027061
【国際公開番号】WO2005/018431
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(505053844)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (16)
【出願人】(504074710)ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア (20)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/027061
【国際公開番号】WO2005/018431
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(505053844)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (16)
【出願人】(504074710)ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア (20)
【Fターム(参考)】
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