説明

移動体通信端末装置、情報転送制御方法及び情報転送制御プログラム

【課題】電池容量が不足した際に、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧を可能とする移動体通信端末装置を提供する。
【解決手段】表示部(14)上に閲覧表示していない未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、電池(16)の残容量が、上記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、未読情報を通信装置に転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PHS、携帯電話機、PDAなどの移動体通信端末装置に関し、特に、移動体通信端末装置の具備する記憶部に格納された記憶情報を保護する移動体通信端末装置、その移動体通信端末装置で行う情報転送制御方法及び情報転送制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の移動体通信端末装置は、電池切れになった場合には、電池を交換したり、充電したりしなければ、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報を閲覧表示したり、電池切れの前に移動体通信端末装置において実行していた情報の編集作業を継続したりすることはできなかった。このため、電池切れになった場合でも、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報を閲覧表示したり、移動体通信端末装置において実行していた情報の編集作業を継続したりすることが要望されているのが現状である。
【0003】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、電池(10)と、該電池(10)により駆動される通信手段(12)とを備えた携帯電話装置に於いて、前記電池(10)の現在時点における電池容量の残量を検出する電池残量検出手段(14)と、前記通信手段(12)が通信しようとするデータ量から通信に必要な電池容量を予測する予測手段(16)と、前記現在の電池残量と通信に必要な電池容量とを比較し、電池残量が通信に必要な電池容量を上回ったら前記通信手段(12)の通信動作を許容し、電池残量が通信に必要な電池容量以下であったら前記通信手段(12)の通信動作を禁止する判定手段(18)と、を備え、電池容量の不足による通信の失敗を防止する携帯端末装置が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、通信回線に接続されている電話機本体と、前記電話機本体と無線通信可能な携帯端末と、からなるコードレス電話装置において、前記電話機本体に所定のデータを記憶する本体側記憶手段と、前記携帯端末に所定のデータを記憶する端末側記憶手段と、前記本体側記憶手段と前記端末側記憶手段にそれぞれ記憶されているデータを一方から他方の記憶手段に対してデータ転送するデータ転送手段と、前記携帯端末に電源を供給する電源供給手段と、前記電源供給手段が携帯端末に供給する電源電圧が所定電圧値以下となったことを検出する電圧降下検出手段と、を有し、前記電話降下検出手段により所定値以下の電圧値以下が検出された場合に、前記端末側記憶手段に記憶されているデータを前記本体側記憶手段にデータ転送し、親機と子機との間で所定のデータをやり取りすることができると共に、子機側で電池切れが起こってもメモリに登録されているデータを保存することができるコードレス電話装置が開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平6−67766号公報
【特許文献2】特開平6−284080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
なお、上記特許文献1には、電池残量が通信に必要な電池容量以下であったら通信手段の通信動作を禁止することで、電池容量の不足による通信の失敗を防止する携帯端末装置について開示されているが、電池容量が不足した際に、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧を可能とすることについては何ら考慮されたものではない。
【0006】
また、上記特許文献2には、所定値以下の電圧値以下が検出された場合に、端末側記憶手段に記憶されているデータを本体側記憶手段にデータ転送し、親機と子機との間で所定のデータをやり取りすることができると共に、子機側で電池切れが起こってもメモリに登録されているデータを保存することができるコードレス電話装置について開示されているが、電池容量が不足した際に、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧を可能とすることについては何ら考慮されたものではない。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電池容量が不足した際に、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧を可能とする移動体通信端末装置、情報転送制御方法及び情報転送制御プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
【0009】
本発明にかかる移動体通信端末装置は、表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定手段と、電池の残容量を測定する電池残量測定手段と、未読情報量測定手段により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送手段と、を有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置は、編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定手段を有し、転送手段は、編集作業中情報量測定手段により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置において、転送手段は、未読情報量測定手段により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定手段により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置は、通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定手段を有し、転送手段は、転送優先順位設定手段により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置は、電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知手段を有することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置は、第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定手段を有し、転送手段は、報知手段により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨が報知された後に、前記情報転送決定手段により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定された場合に、該決定された情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明にかかる移動体通信端末装置は、通信装置のメールアドレスを格納するアドレス格納手段を有し、転送手段は、アドレス格納手段に格納されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明にかかる情報転送制御方法は、主電源となる電池と、情報を記憶する記憶部と、前記情報を表示する表示部と、を有する移動体通信端末装置が行う情報転送制御方法であって、表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定工程と、電池の残容量を測定する電池残量測定工程と、未読情報量測定工程により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送工程と、を、前記移動体通信端末装置が行うことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明にかかる情報転送制御方法は、編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、転送工程は、編集作業中情報量測定工程により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明にかかる情報転送制御方法において、転送工程は、未読情報量測定工程により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定工程により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明にかかる情報転送制御方法は、通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、転送工程は、転送優先順位設定工程により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明にかかる情報転送制御方法は、電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知工程を、前記移動体通信端末装置が行うことを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明にかかる情報転送制御方法は、第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、転送工程は、報知工程により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知した後に、前記情報転送決定工程により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定した場合に、該決定した情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明にかかる情報転送制御方法において、記憶部には、前記通信装置のメールアドレスが記憶されており、転送工程は、記憶部に記憶されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とするものである。
【0023】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムは、主電源となる電池と、情報を記憶する記憶部と、前記情報を表示する表示部と、を有する移動体通信端末装置において実行させる情報転送制御プログラムであって、表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定処理と、電池の残容量を測定する電池残量測定処理と、未読情報量測定処理により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送処理と、を、前記移動体通信端末装置において実行させることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムは、編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、転送処理は、編集作業中情報量測定処理により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムにおいて、転送処理は、未読情報量測定処理により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定処理により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムは、通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、転送処理は、転送優先順位設定処理により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムは、電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知処理を、前記移動体通信端末装置において実行させることを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムは、第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、転送処理は、報知処理により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知した後に、前記情報転送決定処理により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定した場合に、該決定した情報を前記通信装置に転送することを特徴とするものである。
【0029】
また、本発明にかかる情報転送制御プログラムにおいて、記憶部には、前記通信装置のメールアドレスが記憶されており、転送処理は、記憶部に記憶されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0030】
本発明にかかる移動体通信端末装置、情報転送制御方法及び情報転送制御プログラムは、表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、電池の残容量が、上記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、未読情報を通信装置に転送することを特徴とするものである。これにより、電池容量が不足した際に、移動体通信端末装置の内部に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
まず、図1を参照しながら、本実施形態における移動体通信端末装置の特徴について説明する。
【0032】
本実施形態における移動体通信端末装置は、表示部(14)上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定手段『制御部(12)に相当』と、電池(16)の残容量を測定する電池残量測定手段『電池残量検出部(15)、制御部(12)に相当』と、未読情報量測定手段(12)により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、電池残量測定手段(15、12)により測定した電池の残容量が、上記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、未読情報を通信装置に転送する転送手段『制御部(12)、送受信部(11)、アンテナ(10)に相当』と、を有することを特徴とするものである。これにより、本実施形態における移動体通信端末装置は、電池(16)の残容量が不足した際に、移動体通信端末装置のメモリ(13)に記憶されている情報の中で未だ閲覧表示していない未読情報を、転送先の通信装置に転送し、転送先の通信装置において未読情報の閲覧を行うことが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における移動体通信端末装置について説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
まず、図1を参照しながら、本実施形態における移動体通信端末装置の構成について説明する。
【0034】
本実施形態における移動体通信端末装置は、電子メール機能を有する移動体通信端末装置であり、アンテナ(10)と、送受信部(11)と、制御部(12)と、メモリ(13)と、表示部(14)と、電池残量検出部(15)と、電池(16)と、操作部(17)と、を有して構成される。
【0035】
送受信部(11)は、制御部(12)からの信号を、アンテナ(10)を介して外部の通信装置に送信したり、外部の通信装置からの信号を、アンテナ(10)を介して受信して制御部(12)に出力したりする。
【0036】
制御部(12)は、発信処理、着信処理、通話処理、待ち受け処理、表示処理の制御を行うとともに、電池(16)の残量判定処理を行う。また、制御部(12)は、メモリ(13)に格納された情報を表示部(14)上に表示するための閲覧表示処理を行う。
【0037】
メモリ(13)は、外部の通信装置から受信した電子メール、および、電子メールを転送する転送先の通信装置のメールアドレスを記憶する。
【0038】
表示部(14)は、メモリ(13)に記憶された各種情報を表示する。
【0039】
電池残量検出部(15)は、電池(16)の残容量を検出する。
【0040】
電池(16)は、本実施形態における移動体通信端末装置の電力源となるものである。
【0041】
操作部(17)は、移動体通信端末装置における各種の処理を設定操作するものであり、例えば、メモリ(13)に、各種情報を設定登録したり、表示部(14)に表示された各種情報を選択したり、切り替えたりする際の操作を行う。
【0042】
<情報転送制御>
次に、図2、図3を参照しながら、本実施形態の移動体通信端末装置において行う情報転送制御について説明する。なお、以下の情報転送制御を行う前提として、電池残量検出部(15)は、電池(16)の残容量を検出し、該検出した電池(16)の残容量を示す残容量情報を制御部(12)に通知しているものとする。
【0043】
まず、制御部(12)は、移動体通信端末装置において編集作業中の情報、または、メモリ(13)に記憶されている情報の中で未だ表示部(14)上に閲覧表示されていない未読情報があるか否かを判定し(ステップS1)、編集作業中の情報、または、未読情報があると判定した場合に(ステップS1/Yes)、制御部(12)は、その編集作業中の情報、および、未読情報を取得し、該取得した編集作業中の情報および未読情報のデータ量を基に、その編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、電子メールにて転送する際に必要な転送電力量を算出する(ステップS2)。
【0044】
また、制御部(12)は、電池残量検出部(15)から通知された残容量情報を基に、電池(16)の残容量を算出する(ステップS3)。
【0045】
次に、制御部(12)は、ステップS3にて算出した電池(16)の残容量と、ステップS2にて算出した転送電力量と、を比較し、電池(16)の残容量と、転送電力量と、の相関から、図3に示すように、電池(16)が『低電圧状態』になったか否かを判定し、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したか否かを判定する(ステップS4)。
【0046】
制御部(12)は、上記判定処理により、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したと判定した際に(ステップS4/Yes)、メモリ(13)に予め設定登録されているメールアドレスの通信装置に対し、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、電子メールにて転送する(ステップS5)。そして、制御部(12)は、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報の転送処理が完了したと判断した際に、電源をOFFに制御する(ステップS6)。
【0047】
このように、本実施形態における移動体通信端末装置は、移動体通信端末装置において編集作業中の情報、または、メモリ(13)に記憶されている情報の中で未だ表示部(14)上に閲覧表示されていない未読情報を取得し、該取得した編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、電子メールにて転送する際に必要な転送電力量を算出する。そして、電池(16)の残容量が、上記算出した転送電力量まで減少したと判断した際に、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、転送先の通信装置に対し、電子メールにて自動転送する。これにより、移動体通信端末装置の利用者は、電池(16)の残容量が不足した場合に、編集作業中の情報を転送先の通信装置において編集したり、未読情報を転送先の通信装置において閲覧したりすることが可能となる。
【0048】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0049】
第2の実施形態における移動体通信端末装置は、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少した旨を表示部(14)上に表示し、操作部(17)からの操作により、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、転送先の通信装置に対して転送するか否かを決定することを特徴とするものである。これにより、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したと判断した際に、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、転送先の通信装置に対して自動的に転送するのではなく、操作部(17)からの操作制御により転送することが可能となる。以下、図4、図5を参照しながら、第2の実施形態における移動体通信端末装置について説明する。
【0050】
まず、制御部(12)は、移動体通信端末装置において編集作業中の情報、または、メモリ(13)に記憶されている情報の中で未だ表示部(14)上に閲覧表示されていない未読情報があるか否かを判定し(ステップS11)、編集作業中の情報、または、未読情報があると判定した場合に(ステップS11/Yes)、制御部(12)は、その編集作業中の情報、および、未読情報を取得し、該取得した編集作業中の情報および未読情報のデータ量を基に、その編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、電子メールにて転送する際に必要な転送電力量を算出する(ステップS12)。
【0051】
また、制御部(12)は、電池残量検出部(15)から通知された残容量情報を基に、電池(16)の残容量を算出する(ステップS13)。
【0052】
次に、制御部(12)は、ステップS13にて算出した電池(16)の残容量と、ステップS12にて算出した転送電力量と、を比較し、電池(16)の残容量と、転送電力量と、の相関から、図3に示すように、電池(16)が『低電圧状態』になったか否かを判定し、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したか否かを判定する(ステップS14)。
【0053】
制御部(12)は、上記判定処理により、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したと判定した際に(ステップS14/Yes)、図5に示すように、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少した旨を表示部(14)上に表示することになる(ステップS15)。
【0054】
次に、制御部(12)は、電池(16)の残容量が転送電力量まで減少した情報を転送するための操作制御が操作部(17)から行われたか否かを判定し(ステップS16)、情報を転送するための操作制御が行われたと判定した場合に(ステップS16/Yes)、メモリ(13)に予め設定登録されているメールアドレスの通信装置に対し、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、電子メールにて転送する(ステップS17)。そして、制御部(12)は、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報の転送処理が完了したと判断した際に、電源をOFFに制御する(ステップS19)。
【0055】
また、制御部(12)は、情報を転送するための操作制御が行われていないと判定した場合には(ステップS16/No)、そのまま、通常の制御動作を継続させ、電池(16)の残容量が無くなったと判断した時点で、電源をOFFに制御することになる(ステップS19)。
【0056】
このように、第2の実施形態における移動体通信端末装置は、電池(16)の残容量が、転送電力量に到達したと判断した際に、電池(16)の残容量が転送電力量に到達した旨を報知し、操作部(17)からの操作により、転送電力量に到達した情報を転送するための操作制御がなされた場合に、転送電力量に到達した情報を通信装置に転送することで、転送電力量に到達した情報を転送するか否かを、移動体通信端末装置の操作者が決定することが可能となる。なお、上述した情報転送制御は、ステップS15において、図5に示すように、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少した旨を表示部(14)上に表示し、情報を転送するための操作制御が行われた際に、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を転送することとしたが、例えば、図6に示すように、編集作業中の情報を転送するか、または、未読情報を転送するか、を選択させるための選択画面を表示部(14)上に表示し、操作部(17)からの操作制御により、編集作業中の情報、または、未読情報を転送するための選択操作が行われた際に、その選択操作が行われた情報から先に通信装置に転送するように構築することも可能である。この場合、選択操作が行われた情報を通信装置に転送した後に、次の情報を通信装置に自動的に転送したり、または、選択操作が行われた情報を通信装置に転送した後に、次の情報を通信装置に転送するか否かを表示部(14)上に表示し、操作部(17)からの操作制御により、次の情報を通信装置に転送させるための操作制御が行われた場合に、次の情報を通信装置に転送したりするように構築することも可能である。
【0057】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0058】
第3の実施形態における移動体通信端末装置は、電池容量が不足した際に通信装置に転送することになる未読情報と、編集作業中の情報と、の情報に対し、優先順位を設定し、電池容量が不足した際に、上記設定した優先順位に従って、未読情報と、編集作業中の情報と、の情報を通信装置に転送することを特徴とするものである。これにより、転送先の通信装置に転送したい情報に対し、優先順位を設定することが可能となる。
【0059】
第3の実施形態における移動体通信端末装置は、電池容量が不足した際に、未読情報と編集作業中の情報とのうち、どちらの情報を優先的に通信装置に転送するのかを、操作部(17)からの操作により、予めメモリ(13)に設定しておくものとする。
【0060】
これにより、例えば、図2に示す情報転送制御の場合には、ステップS4において、電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少したと判定した際に(ステップS4/Yes)、ステップS5において、制御部(12)は、メモリ(13)に予め設定されている優先順で、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、通信装置に転送することになる(ステップS5)。
【0061】
また、図4に示す情報転送制御の場合には、ステップS16において、情報を転送するための操作制御が行われたと判定した場合に(ステップS16/Yes)、制御部(12)は、メモリ(13)に予め設定されている優先順で、編集作業中の情報と、未読情報と、の少なくとも1方の情報を、通信装置に転送することになる(ステップS17)。
【0062】
このように、本実施形態における移動体通信端末装置は、電池容量が不足した際に通信装置に転送することになる未読情報と、編集作業中の情報と、の情報に対し、優先順位を設定することで、電池容量が不足した際に、上記設定した優先順位に従って、未読情報と、編集作業中の情報と、の情報を通信装置に転送することが可能となる。
【0063】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、上述した本実施形態の移動体通信端末装置における情報転送制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体からプログラムを移動体通信端末装置に読み込ませることで、上述した情報転送制御動作を移動体通信端末装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記のプログラムを移動体通信端末装置に読み込ませることで、上述した情報転送制御動作を移動体通信端末装置において実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明にかかる移動体通信端末装置、情報転送制御方法及び情報転送制御プログラムは、PHS、携帯電話機、PDAなどの機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本実施形態における移動体通信端末装置の内部構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の移動体通信端末装置における情報転送制御を示すフロチャートである。
【図3】電池(16)が『低電圧状態』と判定するための、電池(16)の残容量と、転送電力量と、の相関関係を示す図である。
【図4】第2の実施形態の移動体通信端末装置における情報転送制御を示すフロチャートである。
【図5】電池(16)の残容量が、転送電力量まで減少した旨を通知するための画面の一例を示す図である。
【図6】編集作業中の情報を転送するか、または、未読情報を転送するか、を選択させるための選択画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 アンテナ
11 送受信部
12 制御部
13 メモリ
14 表示部
15 電池残量検出部
16 電池
17 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定手段と、
電池の残容量を測定する電池残量測定手段と、
前記未読情報量測定手段により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送手段と、
を有することを特徴とする移動体通信端末装置。
【請求項2】
編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定手段を有し、
前記転送手段は、
前記編集作業中情報量測定手段により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項1記載の移動体通信端末装置。
【請求項3】
前記転送手段は、
前記未読情報量測定手段により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定手段により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項2記載の移動体通信端末装置。
【請求項4】
前記通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定手段を有し、
前記転送手段は、
前記転送優先順位設定手段により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項3記載の移動体通信端末装置。
【請求項5】
前記電池残量測定手段により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項3記載の移動体通信端末装置。
【請求項6】
前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定手段を有し、
前記転送手段は、
前記報知手段により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨が報知された後に、前記情報転送決定手段により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定された場合に、該決定された情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項5記載の移動体通信端末装置。
【請求項7】
前記通信装置のメールアドレスを格納するアドレス格納手段を有し、
前記転送手段は、
前記アドレス格納手段に格納されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とする請求項1記載の移動体通信端末装置。
【請求項8】
主電源となる電池と、情報を記憶する記憶部と、前記情報を表示する表示部と、を有する移動体通信端末装置が行う情報転送制御方法であって、
前記表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定工程と、
前記電池の残容量を測定する電池残量測定工程と、
前記未読情報量測定工程により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送工程と、を、前記移動体通信端末装置が行うことを特徴とする情報転送制御方法。
【請求項9】
編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、
前記転送工程は、
前記編集作業中情報量測定工程により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項8記載の情報転送制御方法。
【請求項10】
前記転送工程は、
前記未読情報量測定工程により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定工程により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項9記載の情報転送制御方法。
【請求項11】
前記通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、
前記転送工程は、
前記転送優先順位設定工程により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項10記載の情報転送制御方法。
【請求項12】
前記電池残量測定工程により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知工程を、前記移動体通信端末装置が行うことを特徴とする請求項10記載の情報転送制御方法。
【請求項13】
前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定工程を、前記移動体通信端末装置が行い、
前記転送工程は、
前記報知工程により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知した後に、前記情報転送決定工程により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定した場合に、該決定した情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項12記載の情報転送制御方法。
【請求項14】
前記記憶部には、前記通信装置のメールアドレスが記憶されており、
前記転送工程は、
前記記憶部に記憶されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とする請求項8記載の情報転送制御方法。
【請求項15】
主電源となる電池と、情報を記憶する記憶部と、前記情報を表示する表示部と、を有する移動体通信端末装置において実行させる情報転送制御プログラムであって、
前記表示部上に閲覧表示していない未読情報の情報量を測定する未読情報量測定処理と、
前記電池の残容量を測定する電池残量測定処理と、
前記未読情報量測定処理により測定した未読情報の情報量を外部の通信装置に送信するのに必要な第1の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報を前記通信装置に転送する転送処理と、を、前記移動体通信端末装置において実行させることを特徴とする情報転送制御プログラム。
【請求項16】
編集作業中の情報の情報量を測定する編集作業中情報量測定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、
前記転送処理は、
前記編集作業中情報量測定処理により測定した編集作業中の情報の情報量を、前記通信装置に送信するために必要な第2の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第2の転送電力量に到達したと判断した際に、前記編集作業中の情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項15記載の情報転送制御プログラム。
【請求項17】
前記転送処理は、
前記未読情報量測定処理により測定した未読情報の情報量と、前記編集作業中情報量測定処理により測定した編集作業中の情報の情報量と、を、前記通信装置に送信するために必要な第3の転送電力量を算出し、前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第3の転送電力量に到達したと判断した際に、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項16記載の情報転送制御プログラム。
【請求項18】
前記通信装置に転送する際の前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、の優先順位を設定する転送優先順位設定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、
前記転送処理は、
前記転送優先順位設定処理により設定された優先順位に従って、前記未読情報と、前記編集作業中の情報と、を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項17記載の情報転送制御プログラム。
【請求項19】
前記電池残量測定処理により測定した電池の残容量が、前記算出した第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達したと判断した際に、電池の残容量が前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知する報知処理を、前記移動体通信端末装置において実行させることを特徴とする請求項17記載の情報転送制御プログラム。
【請求項20】
前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した情報を転送するか否かを決定する情報転送決定処理を、前記移動体通信端末装置において実行させ、
前記転送処理は、
前記報知処理により、前記第1の転送電力量から前記第3の転送電力量の何れかの転送電力量に到達した旨を報知した後に、前記情報転送決定処理により、前記転送電力量に到達した情報を転送すると決定した場合に、該決定した情報を前記通信装置に転送することを特徴とする請求項19記載の情報転送制御プログラム。
【請求項21】
前記記憶部には、前記通信装置のメールアドレスが記憶されており、
前記転送処理は、
前記記憶部に記憶されているメールアドレスの通信装置に対し、前記情報を電子メールにて転送することを特徴とする請求項15記載の情報転送制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−158831(P2007−158831A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−352421(P2005−352421)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】