説明

移動型X線装置

【課題】バッテリー切れの可能性を低減しつつ、バッテリーを長寿命化しうる移動型X線装置を提供することを目的とする。
【解決手段】操作者が一度の回診に使用したい電力量(撮影枚数、走行距離等)を初期設定する。移動型X線装置の制御部は、バッテリー28の残量と設定した電力量を比較し(S5)、バッテリー28の残量の方が少なければ充電可能状態に切り替える(S6)。通常では充電禁止状態にしておき、バッテリー28の残量が設定した電力量以下のときのみ充電を許可することで、充電回数を減らし、バッテリーの長寿命化を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動型X線装置に係り、特に、移動型X線装置のバッテリーの充電の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
移動型X線装置は、移動台車と、移動台車に搭載された本体と、被検体にX線を照射するX線発生装置と、X線発生装置に電圧を供給するX線電圧装置と、X線発生装置を可動自在に本体に支持する支持機構とを有している。また移動台車にはバッテリーが搭載されており、その電力を使い院内を回診しX線撮影を行う。バッテリー切れの対策として、例えば、特許文献1には、充電時のみ装置のシャットダウンを行える移動型X線撮影装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-153847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された移動型X線撮影装置では、移動型X線撮影装置のシャットダウンを行う度に充電を行うことになり、充電回数が増え、バッテリーの寿命が短くなるという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、バッテリー切れの可能性を低減しつつ、バッテリーを長寿命化しうる移動型X線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る移動型X線装置は、X線発生部を搭載して移動する移動型X線装置において、バッテリーと、外部電源接続部と、前記外部電源接続部を通じて外部電源に接続されたとき、前記バッテリーを充電する充電器と、前記バッテリーに蓄積された電力の残量を検出する検出手段と、前記残量が所定の閾値以下であるか否かを判断する判断手段と、前記残量が前記所定の閾値以下であると前記判断手段が判断すると、前記充電器による前記バッテリーへの充電を許可し、前記残量が前記所定の閾値よりも多いと前記判断手段が判断すると、前記充電器による前記バッテリーへの充電を禁止する充電制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バッテリー切れの可能性を低減しつつ、バッテリーを長寿命化しうる移動型X線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る移動型X線装置の全体構成を示す模式図
【図2】本実施形態に係る移動型X線装置の内部構成を示すブロック図
【図3】移動型X線装置の充電制御に関する充電制御プログラムを示すブロック図
【図4】第一実施形態に係る処理の流れを示すフローチャート
【図5】第二実施形態に係る処理の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図を参照して詳述する。以下の説明において、同一機能を有するものには同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<全体構成>
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る移動型X線装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る移動型X線装置の全体構成を示す模式図である。
【0011】
図1に示すように、本発明の移動型X線装置は、本体部1と、本体部1を搭載して移動する台車4とを備える。本体部1は台車4上に固定される。また、台車4の下部には、モータ駆動する車輪8が備えられる。更に、台車4の前部には、支柱6が回転可能に立設される。支柱6には、支柱6に沿って昇降動するアーム5が備えられる。アーム5の先端には、本体部1からの制御によりX線を発生するX線発生部2と、X線の照射野を調整するX線可動絞り3とが備えられている。
【0012】
本体部1は、X線発生部2と操作パネル(図示を省略)とを備える。X線可動絞り3は、X線発生部2の直下に回転自在に装着されて、X線発生部2と共にアーム5を介して支柱6にスライド自在に支持されている。X線発生部2とX線可動絞り3は、支柱6の回転、支柱6沿いの昇降およびアーム5の伸縮により撮影時に所定の位置に移動される。
【0013】
X線検出器7は、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)により構成される。そしてX線撮影時には、X線発生部2に対向するように設置され、被検体10を透過したX線を検出して、透過X線に応じた電気信号を生成する。X線検出器7は、FPDに限らず、フィルムや透過X線信号を潜像として蓄積するイメージングプレートでもよい。
【0014】
<内部構成>
次に、図2に基づいて本実施形態に係る移動型X線装置の内部構成について説明する。図2は、本実施形態に係る移動型X線装置の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
X線発生部2は、被検体10にX線を照射するX線管20と、X線管20に電力供給を行なう高電圧発生部21と、を備える。X線発生部2は、操作パネルで設定された撮影条件に応じてX線を発生する。また、X線管20には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタを有していてもよい。
【0016】
X線管20の直下にX線可動絞り3が備えられる。X線可動絞り3は、X線管20から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をX方向およびY方向に開閉することで、被検体10に対するX線照射領域を決定する。
【0017】
本体部1は、車輪8を回転させるモータとそのモータを駆動させる駆動装置とを備えた走行部22と、X線検出器7に有線又は無線接続され、透過X線信号を受信し、ガンマ変換処理、階調変換処理、画像の拡大・縮小処理等の各種画像処理を施して被検体のX線画像を生成する画像処理部23と、画像処理部23から出力されたX線画像を記憶する画像記憶部24と、X線画像を表示する表示部25と、上記各構成要素を制御する制御部26と、制御部26に対する指令を入力する操作部27とを備えている。操作部27には、移動型X線装置の主電源の投入開始及び終了の指示を入力するためのメインスイッチ27aを備える。メインスイッチ27aは、例えばキーを回転させてスイッチのON/OFFを行うキースイッチにより構成される。
【0018】
更に本体部1は、バッテリー28と、プラグ(外部電源接続手段)を備えた充電器29と、プラグが接続されるAC電源30と充電器29との間にあって、制御部26によりON/OFFされるスイッチ31と、が備えられる。
【0019】
スイッチ31は、通常はOFFであり、AC電源30と充電器29とが電気的に接続されておらず、充電ができない状態(充電禁止状態)である。この状態でプラグをAC電源30に差しても充電することはできない。そして、制御部26が充電が必要と判断したときに、スイッチ31はスイッチがONとなり、AC電源30と充電器29とが電気的に接続され、充電可能状態となる。この状態でプラグをAC電源30に差すと充電が開始する。換言すれば、スイッチ31の通常状態はONであり、制御部26が充電不要と判断したときに、スイッチ31はOFFとなり、AC電源30と充電器29とが電気的に接続されず、充電不可能状態となる、と言ってもよい。この状態でプラグをAC電源30に差しても充電は行われない。
【0020】
本体部1には、バッテリー残量が閾値以下であることを操作者に通知するための手段として、モニタ32、ブザー33、スピーカー34が備えられる。
【0021】
次に、図3に基づいて本実施形態に係る移動型X線装置の充電制御に関する処理を説明する。図3は、移動型X線装置の充電制御を行う充電制御プログラムを示すブロック図である。
【0022】
充電制御プログラムは、バッテリー28からバッテリー残量信号を受信する残量検知部26aと、記憶装置35に記憶された所定の閾値を読み出して、バッテリー残量が所定の閾値以下であるか否かを判断する判断部26bと、判断部26bの判断結果に基づいて、スイッチ31へのON/OFF信号を送信することにより、充電器29によるバッテリー28への充電許可状態又は充電禁止状態を切り替える充電制御部26cと、前記判断結果に基づいて、残量が所定の閾値以下である通知するための通知信号をモニタ32、ブザー33、スピーカ34へ送信する第一通知部26dと、メインスイッチ27aから主電源の投入開始の指示信号が入力されると移動型X線装置の起動動作を行い、メインスイッチ27aから主電源の投入終了の指示信号が入力されるとシャットダウン動作を行う起動・終了制御部26eと、各回のX線撮影に使用された消費電力量を計測して、計測値が予め設定された電力量(判断部が用いる閾値に相当する)を上回ると、記憶装置35に記憶された閾値を、計測値を用いて上書き保存することで閾値を更新する閾値更新部26fと、操作者から一度のX線撮影で使用したい電力量の入力設定を受け付ける電力量設定部26gと、バッテリー28の残量と電力量設定部26gにおいて設定された電力とに基づいて、入力設定された電力量を充電するために必要な充電時間を算出して通知する、又は入力設定された電力量の充電が完了したことを通知するための通知信号をモニタ32、ブザー33、スピーカ34へ送信する第二通知部26hと、を備える。
【0023】
制御部26がこの充電制御プログラムを実行することにより、上記充電制御プログラムの各機能が実現され、ハードウェアとソフトウェアとが協働して充電制御に必要な各種要素を構成する。
【0024】
<第一実施形態>
移動型X線装置の操作前、例えば移動型X線装置の購入後に初めて撮影に使用する前に、操作者は一度の回診に使用したい電力量(撮影枚数、走行距離、撮影条件等)を操作部27もしくはモニタ32で初期設定する。その後、毎回の撮影に関する処理を行う。以後、図4に基づいて第一実施形態に係る処理の流れを説明する。図4は、第一実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。以下、図4の各ステップに沿って説明する。
【0025】
(ステップS1)
操作者は、キースイッチからなるメインスイッチ27aを回転し、主電源の投入開始の指示を入力する。制御部26は、この指示を受けて主電源を投入する(S1)。
【0026】
(ステップS2)
制御部26がバッテリー28からの信号を受け取り、バッテリー28の残量をリアルタイムに検出する(S2)。この残量検出は、主電源が投入されている間、継続して実行される。
【0027】
(ステップS3)
X線撮影を行う(S3)。このX線撮影や撮影現場に移動させるための走行に使用された消費電力が、バッテリー28から消費される。
【0028】
(ステップS4)
X線撮影が終了し、移動型X線装置を保管場所に戻す。そして、キースイッチを回し、メインスイッチ27aから主電源の投入終了の指示を入力する(S4)。
【0029】
(ステップS5)
制御部26は、予め設定された電力量とバッテリー28の残量を比較し、バッテリー28の残量が設定された電力量よりも少ないか否かを判断する(S5)。残量が設定された電力量以下である場合にはステップS6へ進み、残量が設定された電力量よりも多い場合にはステップS7のシャットダウン処理へ進む。上記設定された電力量は、本体部1に備えられた記憶装置35に記憶され、制御部26が本ステップにおいてこの記憶装置35から設定された電力量を読み出して、判断処理に用いる。
【0030】
(ステップS6)
制御部26は、スイッチ31をONにして、充電器29とAC電源30とを電気的に接続可能な状態(充電可能状態)に遷移させる。同時に、制御部26は、バッテリー28の残量が予め設定した電力量以下であることを操作者に知らせるための通知動作、例えばモニタ31に画面表示を行ったり、ブザー32やスピーカー33からアラート音や警告を発生させたりする(S6)。操作者は、通知により、必要があれば充電動作を行う。操作者が充電器29のプラグをAC電源30に接続すると、バッテリー28の充電が開始する。充電器29は、充電が開始されたことを示す信号を制御部26へ送信する。上記充電可能状態は、ステップS7のシャットダウン後、次にメインスイッチ27aがONになったときに、制御部26がスイッチ31をOFFにすることで解除され、充電禁止状態となる。
【0031】
(ステップS7)
移動型X線装置の主電源をOFFにするための諸動作を行い、ステップS6で行った通知動作を終了して、シャットダウンする(S7)。ステップS6で充電動作を行われると、制御部26は、充電が開始されたことを示す信号を受信して、バッテリー28がフル充電されるまで、充電は続行される。
【0032】
本実施形態によれば、充電は、充電器29をAC電源30に接続する度に行われるのではなく、バッテリー残量が設定された電力量以下の場合に限り充電されるため、充電回数を減らし、バッテリー28の長寿命化に資することができる。
【0033】
上記実施形態に加え、ステップS7の充電中に、緊急で移動型X線装置を使用する必要が生じた場合に備え、以下の追加機能を有してもよい。すなわち、シャットダウン後の充電中に、キースイッチを回転してメインスイッチ27aをONにし、操作者が、操作部27から必要な電力量(撮影枚数、走行距離等)を設定入力すると、制御部26がバッテリー28の残量を示す信号を受け取り、上記設定入力された電力量を充電するために必要な残りの充電時間を算出し、モニタ32に表示したり、スピーカー34から音声を発生したりして通知するようにしてもよい。あるいは、上記設定入力された電力量が充電されたことを、モニタ32、ブザー33、またはスピーカー34により操作者に通知するように構成してもよい。
【0034】
この機能により、バッテリーがフル充電されていない場合にも、所望するX線撮影に必要な最低限の電力量をバッテリーに充電して、移動型X線装置を使用することができる。また、最低限の電力量を充電するために必要な充電時間を算出して通知することで、最短の充電時間を把握でき、それに応じて他の移動型X線装置を選択したり、一旦移動型X線装置のそばを離れて、充電が終了するころを見計らって戻って使用したりすることができる。また、充電時間ではなく、充電が完了したことを通知する態様であっても、同様に、必要最小限度の充電が終わるまで他の作業に従事することができ、医療従事者の作業の自由度を向上させることができる。
【0035】
<第二実施形態>
第二実施形態が、第一実施形態と異なる点は、消費電力に対して学習機能を持たせることで、移動型X線装置を使用する度に一度の回診に使用した電力量を更新する機会を設け、より精度を向上させていく機能を持つことである。以下、図5に基づいて第二実施形態に係る処理の流れを説明する。図5は、第二実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートであるが、第一実施形態の処理と同様の処理については、説明を省略する。
【0036】
(ステップS1、S2)
第一実施形態と同様、主電源を投入し(S1)、バッテリー28の残量をリアルタイムに検出する(S2)。
【0037】
(ステップS20)
主電源の投入後、制御部26は走行距離、撮影枚数、撮影条件、その他電力を消費するものについて消費電力量のデータ検出を継続して行う(S20)。
【0038】
(ステップS3〜S4)
X線撮影を行う(S3)。X線撮影が終了し、主電源の投入終了の指示を入力する(S4)。
【0039】
(ステップS21)
制御部26は、ステップS2以降、継続して検出した消費電力量のデータに基づいて、この度の一度の回診(X線撮影)で必要であった電力量、X線撮影一枚当たりの消費電力量を算出する(S21)。本実施形態における消費電力量の算出方法は一例であって、一回の消費電力量を算出するいかなる方法を用いてもよい。例えば、メインスイッチ27aをONにしたときのバッテリー残量を検出して初期値として記憶しておき、メインスイッチ27aをOFFにしたときのバッテリー残量を検出する。そして、初期値からの差分値を算出して消費電力量を求めてもよい。
【0040】
(ステップS22)
制御部26は、記憶装置35に記憶された設定された電力量と、ステップS21で算出された電力量とを比較し、算出された電力量の方が多い(以上)場合にはステップS23へ進み、少ない場合にはステップS5へ進む(S22)。
【0041】
(ステップS23)
制御部26は、記憶装置35に記憶された設定された電力量(閾値)を、ステップS22で算出された電力量に更新(上書き保存)する(S23)。
【0042】
(ステップS5〜S7)
制御部26は、予め設定された電力量とバッテリー28の残量を比較し、バッテリー28の残量が設定された電力量よりも少ないか否かを判断し(S5)、充電可能状態への遷移及び操作者への通知処理を行う(S6)。必要があれば、充電動作が行われる。その後、シャットダウンする(S7)。
【0043】
本実施形態によれば、移動型X線装置を使用する度に閾値を更新する機会を設けるため、一度の回診で必要な電力量、X線撮影一枚当たりの消費電力量は操作者の使用法に合ったものとなり、精度が増す。それによって充電時間の表示、充電のタイミングが精度の良いものとなる。また、本実施形態では、設定された電力量よりも、1回の回診での消費電力が多いときにデータの更新がされるので、閾値の過少設定に起因するバッテリー不足で1回の回診が行えないという不具合を、使用回数を重ねるごとに減らすことができる。
【符号の説明】
【0044】
1:本体部、2:X線発生部、3:X線可動絞り、4:台車、5:アーム、6:支柱、7:X線検出器、10:被検体、20:X線管、21:高電圧発生部、22:走行部、23:画像処理部、24:画像記憶部、25:表示部、26:制御部、27:操作部、27a:メインスイッチ、28:バッテリー、29:充電器、30:AC電源、31:スイッチ、32:モニタ、33:ブザー、34:スピーカー、35:記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線発生部を搭載して移動する移動型X線装置において、
バッテリーと、
外部電源接続部と、
前記外部電源接続部を通じて外部電源に接続されたとき、前記バッテリーを充電する充電器と、
前記バッテリーに蓄積された電力の残量を検出する検出手段と、
前記残量が所定の閾値以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記残量が前記所定の閾値以下であると前記判断手段が判断すると、前記充電器による前記バッテリーへの充電を許可し、前記残量が前記所定の閾値よりも多いと前記判断手段が判断すると、前記充電器による前記バッテリーへの充電を禁止する充電制御手段と、
を備えることを特徴とする移動型X線装置。
【請求項2】
前記残量が所定の閾値以下であると前記判断手段が判断したことを通知する第一通知手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動型X線装置。
【請求項3】
前記移動型X線装置の主電源の投入終了を指示する主電源スイッチを更に備え、
前記主電源スイッチから前記主電源の投入終了の指示が入力されると、前記検出手段は前記残量を検出し、前記判断手段が前記判断を行い、その判断に応じて前記充電制御手段は前記バッテリーへの充電を許可し、前記第一通知手段が前記通知を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の移動型X線装置。
【請求項4】
前記主電源スイッチの指示入力に応じて前記移動型X線装置の動作を終了させる制御手段を更に備え、
前記第一通知手段により前記通知が行われた後に、前記外部電源接続部が前記外部電源に接続されると、前記制御手段は前記移動型X線装置の動作を終了させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の移動型X線装置。
【請求項5】
前記所定の閾値とは、前記移動型X線装置による1回のX線撮影に必要な電力量である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動型X線装置。
【請求項6】
前記所定の閾値を記憶する記憶手段と、
前記移動型X線装置による各回のX線撮影に使用された消費電力量を計測し、その計測値が前記記憶手段に記憶された前記所定の閾値を上回ると、前記記憶手段に記憶された前記所定の閾値を前記計測値に更新する閾値更新手段と、を更に備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の移動型X線装置。
【請求項7】
操作者から一度のX線撮影で使用したい電力量の入力設定を受け付ける電力量設定手段と、
前記検出手段により検出された前記バッテリーの残量と前記入力設定された電力量とに基づいて、前記入力設定された電力量を充電するために必要な充電時間を算出して通知する、又は前記入力設定された電力量相当の充電が完了したことを通知する第二通知手段と、を更に備える、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の移動型X線装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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