移動局装置およびデータ受信方法
【課題】マルチキャリア通信において周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う際に、周波数ダイバーシチ送信を行うためのチャネルの通信リソースの利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐこと。
【解決手段】変調部(12)は、符号化後のDchデータに対して変調処理を行ってDchデータシンボルを生成する。変調部(22)は、符号化後のLchデータに対して変調処理を行ってLchデータシンボルを生成する。割当部(103)は、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアに割り当てて多重部(104)に出力する。この際、割当部(103)は、Dchデータシンボルを、1つのリソースブロックグループを構成するリソースブロック数の整数倍の間隔で1つのDchが配置された複数のリソースブロックに割り当てる。
【解決手段】変調部(12)は、符号化後のDchデータに対して変調処理を行ってDchデータシンボルを生成する。変調部(22)は、符号化後のLchデータに対して変調処理を行ってLchデータシンボルを生成する。割当部(103)は、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアに割り当てて多重部(104)に出力する。この際、割当部(103)は、Dchデータシンボルを、1つのリソースブロックグループを構成するリソースブロック数の整数倍の間隔で1つのDchが配置された複数のリソースブロックに割り当てる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局装置およびデータ受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、さらに高速な伝送に対する要求がさらに高まるであろうと予想され、高速伝送を行うために、限られた周波数資源をより効率よく利用して、高い伝送効率を実現する無線伝送技術が求められている。
【0003】
このような要求に応え得る無線伝送技術の一つにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある。OFDMは、多数のサブキャリアを用いてデータを並列伝送するマルチキャリア伝送技術であり、高い周波数利用効率、マルチパス環境下のシンボル間干渉低減などの特徴を持ち、伝送効率の向上に有効であることが知られている。
【0004】
このOFDMを下り回線に用い、複数の無線通信移動局装置(以下、単に移動局という)へのデータを複数のサブキャリアに周波数多重する場合に、周波数スケジューリング送信および周波数ダイバーシチ送信を行うことが検討されている。
【0005】
周波数スケジューリング送信では、無線通信基地局装置(以下、単に基地局という)が各移動局での周波数帯域毎の受信品質に基づいて各移動局に対して適応的にサブキャリアを割り当てるため、最大限のマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができ、非常に効率良く通信を行うことができる。このような周波数スケジューリング送信は、主に、移動局の低速移動時のデータ通信または高速データ通信に適した方式である。一方で、周波数スケジューリング送信には各移動局からの受信品質情報のフィードバックが必要となるため、周波数スケジューリング送信は移動局の高速移動時のデータ通信には不向きである。また、周波数スケジューリングは、通常、サブフレームと呼ばれる送信時間単位で、隣接するサブキャリアをいくつかまとめてブロック化したリソースブロック(RB:Resource Block)毎に行われる。このような周波数スケジューリング送信を行うためのチャネルはLocalized Channel(以下、Lchという)と呼ばれる。
【0006】
これに対し、周波数ダイバーシチ送信は、各移動局へのデータを全帯域のサブキャリアに分散させて割り当てるため、高い周波数ダイバーシチ効果を得ることができる。また、周波数ダイバーシチ送信は、移動局からの受信品質情報を必要としないため、上記のように周波数スケジューリング送信が適用困難な状況において有効な方式である。一方で、周波数ダイバーシチ送信は、各移動局での受信品質と無関係に行われるため、周波数スケジューリング送信のようなマルチユーザダイバーシチ効果を得られない。このような周波数ダイバーシチ送信を行うためのチャネルはDistributed Channel(以下、Dchという)と呼ばれる。
【0007】
また、Lchにおける周波数スケジューリング送信とDchにおける周波数ダイバーシチ送信とを同時に行うことが考えられる。すなわち、1OFDMシンボルの複数のサブキャリア上においてLchに使用されるRBとDchに使用されるRBとを周波数多重することが考えられる。この際、各RBとLchとの対応付け、および、各RBとDchとの対応付けが予めなされており、サブフレーム単位でどのRBをLchまたはDchとして使用するのかを制御する。
【0008】
また、Dchに使用されるRBをさらに複数のサブブロックに分割し、異なるRBのサブブロックの組み合わせにより1つのDchを構成することが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、RBを2つのサブブロックに分割する場合、1つのDchは、2つの分散したサブブロックに配置される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】R1-072431 “Comparison between RB-level and Sub-carrier-level Distributed Transmission for Shared Data Channel in E-UTRA Downlink”3GPP TSG RAN WG1 LTE Meeting ,Kobe, Japan, 7-11 May, 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来技術では、1つのDchが割り当てられるRBの間隔(以下、RB間隔という)は予め決定されている。例えば、1つのDchは、RB間隔がfloor(全RB数/2)である2つのRBのサブブロックに配置される。ここで、演算子floor(x)はxを超えない最大の整数を表す。これにより、Dchのチャネル番号のみを基地局から移動局に通知すればよいため、制御情報量を少なく抑えることができる。さらに、すべてのRBに対してDchを均等な間隔で割り当てることができる。このように、1つのDchが配置されるRBのRB間隔は予め決定されているため、Dch割当とLch割当との衝突を防ぐために、基地局は、Dchをリソースブロックに割り当てた後にLchをリソースブロックに割り当てる。
【0011】
ここで、基地局が1つの移動局に複数のDchを割り当てる場合、どのDchがリソースブロックに割り当てられても周波数ダイバーシチ効果はほとんど変わらないため、連続したチャネル番号の複数のDchを割り当てる。これにより、連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみを基地局から移動局に通知することで、移動局は自局に割り当てられたDchを判断することができる。よって、Dchの割当結果を通知するための制御情報を削減することができる。
【0012】
一方で、基地局がLchを割り当てる際、品質の良好なRBにLchを割り当てるために、ビットマップ型の割当通知により基地局から移動局に対してLchを割り当てたRBを通知する。ここで、基地局は、複数のRBを複数のRBグループにグループ化し、RBグループ単位でLchを割り当てることにより、Lchの割当結果を通知するための制御情報を削減することができる。例えば、14RBのシステムにおいて、RB毎の割り当てでは14ビットの制御情報が必要であるが、2RBで構成されるRBグループ単位の割り当てでは7ビットの制御情報で済む。
【0013】
しかしながら、DchとLchとが混在する場合、1つのDchが割り当てられるRBのRB間隔をfloor(全RB数/2)とすると、LchがRBグループ単位で割り当てられない場合が生じる。そのため、RBに空きが生じることがあり、通信リソースの利用効率が低下してしまう可能性がある。その結果、システムスループットが低下してしまう。ここで、使用されず空きとなるRBをLchに割り当てるためには、RB単位でのLch割当が必要となる。しかし、Lchの割当結果を通知するための制御情報量が膨大となり、結果としてシステムスループットが低下してしまう。
【0014】
例えば、周波数領域で連続する14個のRB#1〜#14の各々が2つのサブブロックに分割され、連続するチャネル番号のDch#1〜#14とRB#1〜#14とを対応付ける場合、1つのDchは、7(=floor(14/2))RB間隔で配置される。つまり、RB#1〜#7の一方のサブブロックにDch#1〜#7がそれぞれ対応付けられ、RB#1〜#7の他方のサブブロックにDch#8〜#14がそれぞれ対応付けられる。同様に、RB#8〜#14の一方のサブブロックにDch#1〜#7がそれぞれ対応付けられ、RB#8〜#14の他方のサブブロックにDch#8〜#14がそれぞれ対応付けられる。これにより、Dch#1は、RB#1のサブブロックとRB#8のサブブロックとにより構成され、Dch#2は、RB#2のサブブロックとRB#9のサブブロックとにより構成される。Dch#3〜#14についても同様である。
【0015】
ここで、2つのDch(例えば、Dch#1およびDch#2)を割り当てる場合、RB#1,#2,#8,#9にDchが割り当てられ、残りのRBにLchが割り当てられる。Lchが2RBのRBグループ単位で割り当てられる場合、(RB#3,#4)、(RB#5,#6)、(RB#11,#12)および(RB#13,#14)のRBグループにLchが割り当てられる。しかしながら、RB#7およびRB#10は、それぞれのRBグループを構成する他方のRBがDchに割り当てられているため、Lchを割り当てることができなくなる。このように、使用されず空きとなるRBが生じて、通信リソースの利用効率が低下することでシステムスループットが低下してしまう可能性がある。ここで、使用されず空きとなるRB(RB#7およびRB#10)をLchに割り当てるためには、RB単位でのLch割当が必要となる。しかし、RB単位でのLch割当では、Lchの割当結果を通知するための制御情報量が膨大となり、結果としてシステムスループットが低下してしまう。
【0016】
本発明の目的は、マルチキャリア通信において周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う際に、通信リソースの利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる移動局装置およびデータ受信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の態様の一つに係るチャネル配置方法は、マルチキャリア信号を構成する複数のサブキャリアを複数のリソースブロックに分け、前記複数のリソースブロックを複数のグループにグループ化し、前記複数のリソースブロックにおいて、1つのグループを構成するリソースブロック数の整数倍の間隔で1つのディストリビューテッドチャネルを配置するようにした。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、マルチキャリア通信において周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う際に、通信リソースの利用効率の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に係る移動局の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態に係るLchの配置方法
【図4】本発明の実施の形態の配置方法1に係るDchの配置方法
【図5】本発明の実施の形態の配置方法1に係る割当例
【図6】本発明の実施の形態の配置方法1に係るDchの配置方法(3分割の場合)
【図7】本発明の実施の形態の配置方法2に係るDchの配置方法
【図8】本発明の実施の形態の配置方法2に係る割当例
【図9】本発明の実施の形態の配置方法3に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図10】本発明の実施の形態の配置方法3に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【図11】本発明の実施の形態の配置方法4に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図12】本発明の実施の形態の配置方法4に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【図13】本発明の実施の形態の配置方法5に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図14】本発明の実施の形態の配置方法5に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
本実施の形態に係る基地局100の構成を図1に示す。基地局100は、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアを複数のRBに分け、それら複数のRBにおいて、RB毎にDchおよびLchを使用する。また、同一サブフレームでは、1つの移動局に対してDchまたはLchのいずれかが割り当てられる。
【0022】
基地局100において、Dchデータのための符号化部11および変調部12からなる符号化・変調部101−1〜101−n、Lchデータのための符号化部21および変調部22からなる符号化・変調部102−1〜102−n、および、復調部31および復号部32からなる復調・復号部115−1〜115−nは、基地局100が通信可能な移動局(MS)の数nだけ備えられる。
【0023】
符号化・変調部101−1〜101−nにおいて、符号化部11は、移動局#1〜#n毎のDchデータ#1〜#nに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部12は、符号化後のDchデータに対して変調処理を行ってDchデータシンボルを生成する。
【0024】
符号化・変調部102−1〜102−nにおいて、符号化部21は、移動局#1〜#n毎のLchデータ#1〜#nに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部22は、符号化後のLchデータに対して変調処理を行ってLchデータシンボルを生成する。このときの符号化率および変調方式は、適応制御部116から入力されるMCS(Modulation and Coding Scheme:MCS)情報に従う。
【0025】
割当部103は、適応制御部116からの制御に従って、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアに割り当てて多重部104に出力する。この際、割当部103は、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、RB毎にそれぞれまとめて割り当てる。さらに、割当部103は、Lchデータシンボルを割り当てる際、複数のRBを複数のグループにグループ化し、RBグループ単位でLchを割り当てる。また、割当部103は、1つの移動局のDchデータシンボルに複数のDchを使用する場合、連続したチャネル番号のDchを使用する。また、割当部103は、Dchデータシンボルを、1つのRBグループを構成するRB数の整数倍の間隔で1つのDchが配置された複数のRBに割り当てる。なお、各RBではDchおよびLchの配置位置が予め対応付けられている。つまり、割当部103は、DchおよびLchと、RBとの対応付けである配置パターンを予め保持し、配置パターンに従ってDchデータシンボルおよびLchデータシンボルを各RBに割り当てる。本実施の形態におけるDchの配置方法の詳細については後述する。また、割当部103は、Dchデータシンボルの割当情報(どの移動局のDchデータシンボルをどのRBに割り当てたかを示す情報)およびLchデータシンボルの割当情報(どの移動局のLchデータシンボルをどのRBに割り当てたかを示す情報)を制御情報生成部105に出力する。例えば、Dchデータシンボルの割当情報には、連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみが含まれる。
【0026】
制御情報生成部105は、Dchデータシンボルの割当情報、Lchデータシンボルの割当情報、および、適応制御部116から入力されるMCS情報を含む制御情報を生成して符号化部106に出力する。
【0027】
符号化部106は、制御情報に対して符号化処理を行い、変調部107は、符号化後の制御情報に対して変調処理を行って多重部104に出力する。
【0028】
多重部104は、割当部103から入力される各データシンボルに制御情報を多重してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部108に出力する。なお、制御情報の多重は、例えばサブフレーム毎に行われる。また、本実施の形態においては、制御情報の多重は、時間多重または周波数多重のいずれでもよい。
【0029】
IFFT部108は、制御情報およびデータシンボルが割り当てられた複数のRBを構成する複数のサブキャリアに対してIFFTを行って、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを生成する。
【0030】
CP(Cyclic Prefix)付加部109は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMシンボルの先頭に付加する。
【0031】
無線送信部110は、CP付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ111から各移動局へ送信する。
【0032】
一方、無線受信部112は、最大n個の移動局から同時に送信されたn個のOFDMシンボルをアンテナ111を介して受信し、これらのOFDMシンボルに対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
【0033】
CP除去部113は、受信処理後のOFDMシンボルからCPを除去する。
【0034】
FFT(Fast Fourier Transform)部114は、CP除去後のOFDMシンボルに対してFFTを行って、周波数領域で多重された移動局毎の信号を得る。ここで、各移動局は互いに異なるサブキャリアまたは互いに異なるRBを用いて信号を送信しており、移動局毎の信号にはそれぞれ、各移動局から報告されるRB毎の受信品質情報が含まれている。なお、各移動局では、RB毎の受信品質を、受信SNR、受信SIR、受信SINR、受信CINR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット、所定の誤り率を達成できるMCS等により測定することができる。また、受信品質情報は、CQI(Channel Quality Indicator)またはCSI(Channel State Information)等と表されることがある。
【0035】
復調・復号部115−1〜115−nにおいて、復調部31は、FFT後の信号に対して復調処理を行い、復号部32は、復調後の信号に対して復号処理を行う。これにより、受信データが得られる。受信データのうち受信品質情報が適応制御部116に入力される。
【0036】
適応制御部116は、各移動局から報告されたRB毎の受信品質情報に基づいてLchデータに対する適応制御を行う。すなわち、適応制御部116は、RB毎の受信品質情報に基づいて、符号化・変調部102−1〜102−nに対しては、所要誤り率を満たすことができるMCSの選択をRBグループ毎に行ってMCS情報を出力し、割当部103に対しては、Max SIR法やProportional Fairness法等のスケジューリングアルゴリズムを用いて、Lchデータ#1〜#nの各々をどのRBグループに割り当てるかを決定する周波数スケジューリングを行う。また、適応制御部116は、RBグループ毎のMCS情報を制御情報生成部105に出力する。
【0037】
次に、本実施の形態に係る移動局200の構成を図2に示す。移動局200は、複数のRBに分けられた複数のサブキャリアで構成されるOFDMシンボルであるマルチキャリア信号を基地局100(図1)から受信する。また、複数のRBにおいて、RB毎にDchおよびLchが使用される。また、同一サブフレームでは、移動局200に対してDchまたはLchのいずれかが割り当てられる。
【0038】
移動局200において、無線受信部202は、基地局100から送信されたOFDMシンボルをアンテナ201を介して受信し、OFDMシンボルに対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
【0039】
CP除去部203は、受信処理後のOFDMシンボルからCPを除去する。
【0040】
FFT部204は、CP除去後のOFDMシンボルに対してFFTを行って、制御情報およびデータシンボルが多重された受信信号を得る。
【0041】
分離部205は、FFT後の受信信号を制御信号とデータシンボルとに分離する。そして、分離部205は、制御信号を復調・復号部206に出力し、データシンボルをデマッピング部207に出力する。
【0042】
復調・復号部206において、復調部41は、制御信号に対して復調処理を行い、復号部42は、復調後の信号に対して復号処理を行う。ここで、制御情報は、Dchデータシンボルの割当情報、Lchデータシンボルの割当情報、および、MCS情報を含む。そして、復調・復号部206は、制御情報のうち、Dchデータシンボルの割当情報およびLchデータシンボルの割当情報をデマッピング部207に出力する。
【0043】
デマッピング部207は、復調・復号部206から入力される割当情報に基づいて、分離部205から入力されるデータシンボルが割り当てられている複数のRBから、自局に割り当てられたデータシンボルを抽出する。なお、基地局100(図1)と同様、各RBでは、DchおよびLchの配置位置が予め対応付けられている。つまり、デマッピング部207は、基地局100の割当部103と同一の配置パターンを予め保持し、配置パターンに従ってDchデータシンボルおよびLchデータシンボルを複数のRBから抽出する。また、デマッピング部207は、Lchデータシンボルを抽出する際、複数のRBが複数のグループにグループ化された、RBグループ単位でLchを抽出する。また、上述したように、基地局100の割当部103(図1)では、1つの移動局のDchデータシンボルに複数のDchを使用する場合、連続したチャネル番号のDchを使用する。また、基地局100からの制御情報に含まれる割当情報には、Dchデータシンボルに使用されたDchの連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみが示されている。そこで、デマッピング部207は、割当情報に示される先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号に基づいて、自局に割り当てられたDchデータシンボルに使用されたDchを特定する。具体的には、デマッピング部207は、割当情報に示される先頭のチャネル番号から、割当情報に示される末尾のチャネル番号までの連続する複数のDchを、自局に割り当てられたDchデータシンボルに使用されたDchであると特定する。そして、デマッピング部207は、特定されたDchのチャネル番号と対応付けられたRBを抽出し、抽出したRBに割り当てられているデータシンボルを復調・復号部208に出力する。
【0044】
復調・復号部208において、復調部51は、デマッピング部207から入力されたデータシンボルに対して復調処理を行い、復号部52は、復調後の信号に対して復号処理を行う。これにより、受信データが得られる。
【0045】
一方、符号化・変調部209において、符号化部61は、送信データに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部62は、符号化後の送信データに対して変調処理を行ってデータシンボルを生成する。ここで、移動局200は、他の移動局と互いに異なるサブキャリアまたは互いに異なるRBを用いて送信データを送信しており、送信データには、RB毎の受信品質情報が含まれている。
【0046】
IFFT部210は、符号化・変調部209から入力されるデータシンボルが割り当てられた複数のRBを構成する複数のサブキャリアに対してIFFTを行って、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを生成する。
【0047】
CP付加部211は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMシンボルの先頭に付加する。
【0048】
無線送信部212は、CP付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ201から基地局100(図1)へ送信する。
【0049】
次に、本実施の形態におけるDchのチャネルの配置方法について説明する。以下の説明では、図3に示すように、1OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアがRB#1〜#14の14個のRBに均等に分割して構成される場合を一例に挙げて説明する。また、各RBによりLch#1〜#14またはDch#1〜#14が構成され、適応制御部116により、各移動局が使用するチャネルを制御する。また、各移動局へのLch割当は、RBグループ単位で行われる。ここでは、図3に示すように、RB#1〜#14をグループ化してRBグループRBG#1〜#7を構成する。ここで、1つのRBグループを構成するRB数(以下、RBグループサイズという)を2とする。よって、図3に示すように、RBG#1を構成するRB#1およびRB#2にそれぞれ配置されたLch#1とLch#2とは必ず同時に割り当てられ、RBG#2を構成するRB#3およびRB#4にそれぞれ配置されたLch#3とLch#4とは必ず同時に割り当てられる。RBG#3〜#7をそれぞれ構成するLch#5〜#14についても同様である。また、図3に示す各RBにおけるLchの構成、および、以下に示す各RBにおけるDchの構成は、割当部103に予め対応付けられている。
【0050】
ここで、LchについてはRB単位で周波数スケジューリングが行われるため、Lchに使用される各RBには、それぞれ1つの移動局だけへのLchデータシンボルが含まれる。つまり、1つのRBにより1つの移動局に対する1つのLchが構成される。よって、図3に示すように、RB#1〜#12にLch#1〜#12がそれぞれ配置される。つまり、各Lchの割当単位は「1RB×1サブフレーム」である。
【0051】
一方、Dchについては周波数ダイバーシチ送信が行われるため、Dchに使用されるRBには、それぞれ、複数のDchデータシンボルが含まれる。ここでは、Dchに使用される各RBは2つのサブブロックに時間分割され、各サブブロックに異なるDchがそれぞれ配置される。つまり、1RBでは複数の異なるDchが時間多重される。また、異なる2つのRBのサブブロックにより1つのDchが構成される。つまり、各Dchの割当単位は「(1RB×1/2サブフレーム)×2」であり、各Lchの割当単位と同一である。
【0052】
<配置方法1(図4)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する。
【0053】
つまり、1つのDchが配置されるRBのRB間隔Gapは、次式(1)で与えられる。
【数1】
ただし、Nrbは総RB数であり、Ndは1RBあたりのサブブロック分割数であり、RBGsizeはRBグループサイズである。
【0054】
次いで、Dchのチャネル番号とそのDchが配置されるRBのRB番号との関係式を示す。Dch#k (k=1〜12)が配置されるNd個のRB番号(インデックス)jは、次式(2)で与えられる。
【数2】
【0055】
ここでは、Nrb=14、Nd=2、RBGsize=2であるので、RB間隔Gapは、式(1)より、6(=floor((14/2)/2)×2)となる。よって、上式(2)は、j=(((k−1)+6・p)mod 12) +1 (p=0,1)となる。ただし、k=1,2,…,12である。これにより、1つのDchは、周波数領域で6RBの間隔で離れたRB#(k)およびRB#(k+6)の2RBに分散配置される。換言すると、1つのDchは、周波数領域でRBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍(ここでは3倍)の6RB間隔だけ離れたRBに分散配置される。このRB間隔(RB間隔6)は、RBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍の間隔のうち、Nrb/Nd(=14/2)以下の最大の間隔となる。
【0056】
具体的には、図4に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#3,#9がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#4,#10がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#5,#11がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#6,#12がRB#6(RB#12)に配置される。つまり、本配置方法では、割当部103がRBに割り当てることができる最大のDch数は12個となる。
【0057】
次に、1つの移動局のDchデータシンボルに対して、4つのDchを割り当てる場合の基地局100の割当部103(図1)における割当例を図5に示す。ここでは、説明を簡略にするため、Dchに使用するRBで半端なサブブロックが生じないように、Dch#1,#2,#7,#8を割り当てる。また、割当部103は、図4に示すDchの配置パターンを予め保持し、図4に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルをRBに割り当てる。
【0058】
割当部103は、図5に示すように、Dchデータシンボルを、Dch#1を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックと、Dch#2を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックと、Dch#7を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックと、Dch#8を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックとに割り当てる。すなわち、Dchデータシンボルは、図5に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられる。よって、4つのDchは、RBG#1を構成するRB#1,#2およびRBG#4を構成するRB#7,#8でRBのサブブロックに、RBを余すことなく割り当てられている。
【0059】
また、割当部103は、図5に示すように、Dchデータシンボルが割り当てられたRB以外の残りのRB#3〜#6およびRB#9〜#14にLchデータシンボルを割り当てる。上述したように、各Lchは、RBグループ単位で割り当てられる。そこで、割当部103は、図5に示すように、Lchデータシンボルを、Lch#3およびLch#4がそれぞれ配置されたRBG#2を構成するRB#3およびRB#4と、Lch#5およびLch#6がそれぞれ配置されたRBG#3を構成するRB#5およびRB#6と、Lch#9およびLch#10がそれぞれ配置されたRBG#5を構成するRB#9およびRB#10と、Lch#11およびLch#12がそれぞれ配置されたRBG#6を構成するRB#11およびRB#12と、Lch#13およびLch#14がそれぞれ配置されたRBG#7を構成するRB#13およびRB#14とに割り当てる。つまり、図3に示すLch#3〜#6およびLch#9〜#14がLchデータシンボルに使用される。これにより、LchデータシンボルをDchデータシンボルが割り当てられたRB以外のRBに割り当てる際、割当部103は、Lchデータシンボルを、RBを余すことなくRBグループ単位で割り当てることができる。
【0060】
次いで、移動局200に対して、4つのDchを使用したDchデータシンボルが割り当てられた場合の、移動局200のデマッピング部207(図2)における抽出例について説明する。ここでは、説明を簡略にするため、RBで半端なサブブロックが生じないように、Dch#1,#2,#7,#8がDchデータシンボルに使用される。また、デマッピング部207は、割当部103と同様、図4に示すDchの配置パターンを予め保持し、図4に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルを複数のRBから抽出する。
【0061】
デマッピング部207は、割当部103と同様にして、図5に示すように、RB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックで構成されるDch#1と、RB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックで構成されるDch#2と、RB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックで構成されるDch#7と、RB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックで構成されるDch#8とを抽出する。すなわち、デマッピング部207は、図5に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられたDchデータシンボルを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。換言すると、デマッピング部207は、図5に示すように、RB#1,#2で構成されるRBG#1、および、RB#7,#8で構成されるRBG#4に、RBを余すことなく割り当てられた4つのDchを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。
【0062】
このように、本配置方法では、1つのDchが配置されるRBのRB間隔が、Lch割当に用いるRBグループのRBグループサイズの整数倍(本配置方法では3倍)に設定される。これにより、Dchが割り当てられた後の残りのRBにLchを割り当てる際、基地局は、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。よって、本配置方法によれば、周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う場合でも、通信リソースの利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防止することができる。また、本配置方法によれば、空きRBが生じることなくLchを割り当てることができるため、Lchのスループットを向上することができる。また、本配置方法によれば、LchがRBグループ単位で割り当てられるため、Lchの割当結果を通知するための制御情報量を削減することができる。
【0063】
ここで、図4に示す14RB(RB#1〜#14)では最大14個のDchが割当可能である。これに対し、本配置方法では、上述したように最大12個のDchが割当可能となる。つまり、本配置方法では割当可能なDch数は最大でRBグループサイズ分(図4では2個のDch)だけ減少する。しかし、Dchの用途は、移動局の高速移動時のデータ通信などに限られるため、すべてのRBにDchが割り当てられることは極めて稀である。よって、本配置方法による割当可能なDch数の減少によるシステムスループットの低下はほとんどない。また、上記システムスループットの低下よりも、本配置方法によって空きRBが生じることなくLchを割り当てられることによるシステムスループットの向上の方がより大きくなる。
【0064】
なお、本配置方法では、Dchを使用する場合に1RBを2分割する場合について説明したが、1RBの分割数は2に限らず、1RBを3分割以上に分割してもよい。例えば、Dchを使用する場合に1RBを3分割する場合の配置方法を図6に示す。図6に示す配置方法では、例えば、6個のDchを割り当てる場合、RBのサブブロックを余すことなくRBグループ内にDchを割り当てることができるため、本配置方法と同様の効果を得ることができる。また、図6に示すように、1Dchは3RBに分散して構成されるため、2分割の場合よりもダイバーシチ効果を向上することができる。
【0065】
<配置方法2(図7)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置する点が配置方法1と相違する。
【0066】
つまり、1つのDchが配置されるRBのRB間隔Gapは、次式(3)で与えられる。
【数3】
ここで、Wgap=floor((Nrb/Nd)/RBGsize)・RBGsizeであり、式(1)と等価である。
【0067】
そして、Dch#k (k=1〜12)が配置されるNd個のRB番号(インデックス)jは、式(4)で与えられる。
【数4】
ただし、k=1,2,…,WgapのDchは、前半のRBのサブブロックに配置され、k=Wgap+1,Wgap+2,…,Wgap×NdのDchは、後半のRBのサブブロックに配置される。
【0068】
ここでは、Nrb=14、Nd=2、RBGsize=2、Wgap=6であるので、RB間隔Gapは、式(3)より、8(=floor((14/2)/2)×2+6)となる。よって、上式(4)は、j=((k−1)mod(6)) +8×p (p=0,1)となる。ただし、k=1,2,…,12である。これにより、1つのDchは、周波数領域で8RBの間隔で離れたRB#(k)およびRB#(k+8)の2RBに分散配置される。換言すると、1つのDchは、周波数領域でRBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍(ここでは4倍)の8RB間隔だけ離れたRBに分散配置される。また、配置方法1のRB間隔(式(1))と比較して、本配置方法(式(3))では、Dchが割り当てられないRBグループのRB数だけRB間隔が大きくなる。具体的には、配置方法1(図4)では、RB#13,#14の2RBにDchが配置されない。よって、本配置方法におけるRB間隔Gapは、配置方法1のRB間隔6RBより2RBだけ大きい8RBとなる。これは、配置方法1(図4)では、Dchを配置しないRBがRB全体の端に割り当てられたのに対し、本配置方法では、Dchを配置しないRBがRB全体の中心部分に割り当てられたためである。
【0069】
具体的には、図7に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#9)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#10)に配置され、Dch#3,#9がRB#3(RB#11)に配置され、Dch#4,#10がRB#4(RB#12)に配置され、Dch#5,#11がRB#5(RB#13)に配置され、Dch#6,#12がRB#6(RB#14)に配置される。つまり、本配置方法では、配置方法1と同様、割当部103がRBに割り当てることができる最大のDch数は12個となる。また、配置方法1(図4)では、Dchが配置されないRBは、RB#1〜#14の最後尾のRB#13,#14であるのに対し、本配置方法では、図7に示すように、Dchが配置されないRBは、RB#7,#8となる。すなわち、RB全体の中心部分にはいずれのDchも配置されない。これにより、各Dchを構成する2つのRBのサブブロックが、RB#7,#8を挟んで、RB#1〜#6とRB#9〜#14とに最大限に広がって配置される。つまり、14RBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち、最大の間隔(8RB間隔)でDch#1〜#12が配置される。
【0070】
次に、配置方法1と同様、1つの移動局のDchデータシンボルに対して、4つのDchを使用する場合の割当例を図8に示す。ここでは、配置方法1と同様、Dch#1,#2,#7,#8を割り当てる。また、割当部103は、図7に示すDchの配置パターンを予め保持し、図7に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルをRBに割り当てる。
【0071】
割当部103は、図8に示すように、Dchデータシンボルを、Dch#1を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックと、Dch#2を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックと、Dch#7を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックと、Dch#8を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックとに割り当てる。すなわち、Dchデータシンボルは、図8に示すように、RB#1,#2,#9,#10に割り当てられる。つまり、4つのDchは、RBG#1を構成するRB#1,#2およびRBG#5を構成するRB#9,#10に、RBのサブブロックを余すことなく割り当てられている。
【0072】
また、割当部103は、図8に示すように、Dchデータシンボルが割り当てられたRB以外の残りのRB#3〜#8およびRB#11〜#14にLchデータシンボルを割り当てる。ここで、割当部103は、配置方法1と同様にして、Lchデータシンボルを、RBグループ単位で割り当てる。具体的には、割当部103は、図8に示すように、Lchデータシンボルを、RBG#2,#3,#4,#6,#7を構成する2つのRBにそれぞれ割り当てる。つまり、図3に示すLch#3〜#8およびLch#11〜#14がLchデータシンボルに使用される。これにより、LchデータシンボルをDchデータシンボルが割り当てられたRB以外のブロックに割り当てる際、割当部103は、配置方法1と同様、Lchデータシンボルを、RBを余すことなくRBグループ単位で割り当てることができる。
【0073】
次いで、移動局200に対して、4つのDchを使用したDchデータシンボルが割り当てられた場合の、移動局200のデマッピング部207(図2)における抽出例について説明する。ここでは、配置方法1と同様、Dch#1,#2,#7,#8がDchデータシンボルに使用される。また、デマッピング部207は、割当部103と同様、図7に示すDchの配置パターンを予め保持し、図7に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルを複数のRBから抽出する。
【0074】
デマッピング部207は、割当部103と同様にして、図8に示すように、RB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックで構成されるDch#1と、RB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックで構成されるDch#2と、RB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックで構成されるDch#7と、RB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックで構成されるDch#8とを抽出する。すなわち、デマッピング部207は、図8に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられたDchデータシンボルを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。換言すると、デマッピング部207は、図8に示すように、RB#1,#2で構成されるRBG#1、および、RB#9,#10で構成されるRBG#5に、RBを余すことなく割り当てられた4つのDchを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。
【0075】
ここで、図8では、配置方法1(図5)と同様に、Dchデータシンボルが4つのRBに割り当てられ、Lchデータシンボルが10個のRBに割り当てられる。ただし、本配置方法では、図8に示すように、DchデータシンボルがRB#1、RB#2、RB#9およびRB#10に分散して割り当てられるため、Dchが配置されないRB間隔(RB#7,#8の2RB間隔)分だけ配置方法1(図5)よりも間隔が大きくなる。よって、本配置方法によれば、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0076】
このようにして、本配置方法では、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔(図7ではRBグループサイズ4倍の8RB間隔)で1つのDchを配置する。これにより、1つのDchのRB間隔を最大にしつつ、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。よって、本配置方法によれば、配置方法1と同様の効果を得ることができ、かつ、配置方法1よりも周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0077】
なお、本配置方法では、Dchを使用する場合に1RBを2分割する場合について説明したが、配置方法1と同様、1RBの分割数は2に限らず、1RBを3分割以上に分割してもよい。
【0078】
<配置方法3(図9)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、チャネル番号が連続する複数のDchを1RBに配置する点が配置方法1と相違する。
【0079】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0080】
図9に示すように、チャネル番号が連続するDch#1,#2がRB#1(RB#7)に配置される。同様に、Dch#3,#4がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#6がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#7,#8がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#9,#10がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#11,#12がRB#6(RB#12)に配置される。
【0081】
これにより、1つのDchは、6RB間隔の2つのRBに配置されるため、配置方法1と同様にして、Dchが割り当てられた後の残りのRBにLchを割り当てる際、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。また、チャネル番号が連続する複数のDchが1RBに配置されるため、1つの移動局が複数のDchを使用する場合、1つのRBのサブブロックがすべて使用された後に別のRBが使用される。よって、1RBを構成する複数のサブブロックのうち、一部のサブブロックにデータシンボルが割り当てられる一方、それ以外のサブブロックが使用されなくなることを最小限にすることができる。これにより、Dchのリソース利用効率を向上することができる。
【0082】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図9に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図9に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図9に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0083】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを1RBに配置するため、Dchに使用されるRBのすべてのサブブロックにデータシンボルが割り当てられる確率が高くなる。よって、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる。
【0084】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図10に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を得ることができる。
【0085】
<配置方法4(図11)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、チャネル番号が連続する複数のDchを1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する点が配置方法1と相違する。
【0086】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0087】
図11に示すように、Dch#1,#3がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#4がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#7がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#6,#8がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#9,#11がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#10,#12がRB#6(RB#12)に配置される。
【0088】
すなわち、図11に示すように、RBG#1(RBG#4)を構成するRB#1,#2(RB#7,#8)には、チャネル番号が連続するDch#1〜#4が配置される。さらに、RBG#1(RBG#4)において、Dch#1〜#4のうち、チャネル番号が連続するDch#1(Dch#3)およびDch#2(Dch#4)は、RB#1,#2の異なるRBにそれぞれ配置される。また、図11に示すように、チャネル番号が連続するDch#3およびDch#2も、RB#1,#2の異なるRBにそれぞれ配置される。RBG#2(RBG#5)およびRBG#3(RBG#6)についても同様である。
【0089】
このように、チャネル番号が連続する複数のDchが1つのRBグループに配置されるため、1つの移動局が複数のDchを使用する場合でも、Dchに対してRBグループ単位でRBが使用される。そのため、Dchに使用されたRB以外のRBをLchに割り当てる際、Lchに対してもRBグループ単位でRBが使用することができる。つまり、RBを余すことなく使用できるため、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下を防ぐことができる。また、RBグループにおいて、チャネル番号が連続するDchは、異なるRBに配置されるため、ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0090】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図11に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図11に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図11に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0091】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する。これにより、複数のDchが使用される場合でも、複数のDchがRBグループ単位でまとめて割り当てられる。つまり、1つの移動局が複数のDchを使用する場合でも、DchがRB単位で割り当てられるため、Lchに対してもRBグループ単位で割り当てることができる。よって、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる。さらに、1RBグループ内では、チャネル番号が連続する異なるDchが異なるRBに割り当てられるため、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0092】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図12に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を向上することができる。
【0093】
<配置方法5(図13)>
本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを、1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する点は配置方法4と同じであるが、チャネル番号が不連続である複数のDchを、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBにそれぞれ配置する点が配置方法4と相違する。
【0094】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0095】
図13に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#11がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#6,#12がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#3,#9がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#4,#10がRB#6(RB#12)に配置される。
【0096】
すなわち、図13に示すように、RBG#1を構成するRB#1,#2では、チャネル番号が連続するDch#1,#2(Dch#7,#8)が配置される。同様に、RBG#2を構成するRB#3,#4では、チャネル番号が連続するDch#5,#6(Dch#11,#12)が配置され、RBG#3を構成するRB#5,#6では、チャネル番号が連続するDch#3,#4(Dch#9,#10)が配置される。
【0097】
また、互いに隣接するRBG#1(RB#1,#2)とRBG#2(RB#3,#4)とをそれぞれ構成するRBのうち互いに隣接するRB(つまり、RBG#1とRBG#2との境界のRB)であるRB#2およびRB#3には、チャネル番号が不連続である異なる複数のDchが配置される。具体的には、図13に示すように、RB#2およびRB#3に、チャネル番号が不連続であるDch#2およびDch#5(Dch#8およびDch#11)がそれぞれ配置される。同様に、RBG#2を構成するRB#3,#4およびRBG#3を構成するRB#5,#6のうち互いに隣接するRB#4およびRB#5に、チャネル番号が不連続であるDch#6およびDch#3(Dch#12およびDch#9)がそれぞれ配置される。RBG#4〜RBG#6についても同様である。
【0098】
このようにして、1つのRBグループには、チャネル番号が連続する2つのDchが少なくとも1組配置される。また、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBに配置されたDchのチャネル番号は不連続となる。換言すると、異なるRBグループに配置されたDchのうちチャネル番号が連続するDchは、周波数領域で分散されたRBに配置される。
【0099】
これにより、1つの移動局が使用するDchが多い場合、割当部103は、Dchを周波数領域で分散されたRBに割り当てるため、周波数ダイバーシチ効果を得ることができる。一方、1つの移動局が使用するDchが少ない場合、割当部103は、DchをRBグループ内にまとめて割り当てることができる。これにより、Dchに使用されたRB以外のRBをLchに割り当てる際、Lchに対してもRBグループ単位でRBが使用することができる。つまり、RBを余すことなく使用できるため、通信リソース利用効率の低下を防ぐことができる。
【0100】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図13に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図13に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図13に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0101】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が不連続である複数のDchを、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBにそれぞれ配置する。これにより、1つの移動局が使用するDchが少ない場合には、配置方法1と同様、通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができ、かつ、1つの移動局が使用するDchが多い場合には、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0102】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図14に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を得ることができる。
【0103】
以上、本実施の形態における配置方法1〜5について説明した。
【0104】
このように、本実施の形態によれば、Lchにおける周波数スケジューリング送信とDchにおける周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う場合でも、通信リソースの利用効率の低下を防ぐことができる。
【0105】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0106】
なお、上記実施の形態では、DchをRBに配置するチャネル配置方法は、式(1)または式(3)に示すように、システム帯域幅によって決定される総RB数(Nrb)に依存する。そこで、基地局および移動局は、システム帯域幅毎にDchチャネル番号とRB番号との対応表(例えば、図4,図7,図9,図11,図13等)を保持しておき、Dchデータシンボル割当の際に、Dchデータシンボルを割り当てるシステム帯域幅に対応する対応表を参照するようにしてもよい。
【0107】
また、上記実施の形態では、基地局が受信する信号(すなわち、移動局が上り回線で送信する信号)をOFDM方式で伝送されるものとして説明したが、この信号は、例えばシングルキャリア方式またはCDMA方式等、OFDM方式以外の伝送方式で伝送されてもよい。
【0108】
また、上記実施の形態では、RBは、OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアから構成される場合について説明したが、これには限られず、連続する周波数で構成されるブロックであればよい。
【0109】
また、上記実施の形態では、RBは周波数領域で連続して構成される場合について説明したが、RBは時間領域に連続して構成されてもよい。
【0110】
また、上記実施の形態では、基地局が送信する信号(すなわち、基地局が下り回線で送信する信号)に対して適用する場合について説明したが、本発明は、基地局が受信する信号(すなわち、移動局が上り回線で送信する信号)に対して適用してもよい。この場合、基地局が上り回線の信号に対するRB割当などの適応制御を行う。
【0111】
また、上記実施の形態では、Lchに対してのみ適応変調を行ったが、Dchに対しても同様に適応変調を行ってもよい。このとき、基地局では、各移動局から報告される全帯域の平均受信品質情報に基づいてDchデータに対する適応変調を行ってもよい。
【0112】
また、上記実施の形態では、Dchに使用するRBは時間領域で複数のサブブロックに分割されるものとして説明したが、Dchに使用するRBは、周波数領域で複数のサブブロックに分割されてもよく、時間領域および周波数領域で複数のサブブロックに分割されてもよい。つまり、1RBにおいて、複数のDchが周波数多重されてもよく、時間多重および周波数多重されてもよい。
【0113】
また、本実施の形態では、1移動局にチャネル番号が連続する異なる複数のDchを割り当てる場合、先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみを基地局から移動局に通知する場合について説明したが、例えば、先頭のチャネル番号およびチャネル数を基地局から移動局に通知してもよい。
【0114】
また、本実施の形態では、1Dchを周波数領域で等間隔に分散配置されたRBに配置する場合について説明したが、1Dchを配置するRBは、周波数領域で等間隔に分散配置されたRBに限らない。
【0115】
また、上記実施の形態では、周波数ダイバーシチ送信を行うためのチャネルにDchを使用したが、使用するチャネルはDchに限らず、周波数領域で、複数のRBまたは、複数のサブキャリアに分散配置され、周波数ダイバーシチ効果を得ることができるチャネルであればよい。また、周波数スケジューリング送信を行うためのチャネルにLchを使用したが、使用するチャネルはLchに限らず、マルチユーザダイバーシチ効果を得ることができるチャネルであればよい。
【0116】
また、DchはDVRB(Distributed Virtual Resource Block)、LchはLVRB(Localized Virtual Resource Block)と称されることもある。また、Dchに使用されるRBはDRBまたはDPRB(Distributed Physical Resource Block)と称されることもあり、Lchに使用されるRBはLRBまたはLPRB(Localized Physical Resource Block)と称されることもある。
【0117】
また、移動局はUE、基地局装置はNode B、サブキャリアはトーンと称されることもある。また、RBは、サブチャネル、サブキャリアブロック、サブキャリアグループ、サブバンド、または、チャンクと称されることもある。また、CPは、ガードインターバル(Guard Interval:GI)と称されることもある。また、サブフレームはスロット、フレームと称されることもある。サブブロックはスロットと称されることもある。
【0118】
また、上記実施の形態では、RBを時間領域で2つのサブブロックに分割してDchを割り当てる場合について説明したが、分割されたサブブロックのことをRBと称することもある。この場合、符号化および適応制御等が時間領域の2つのRBで行われる。
【0119】
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0120】
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0121】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0122】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0123】
2008年1月4日出願の特願2008−000198および2008年3月12日出願の特願2008−062970の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局装置およびデータ受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、さらに高速な伝送に対する要求がさらに高まるであろうと予想され、高速伝送を行うために、限られた周波数資源をより効率よく利用して、高い伝送効率を実現する無線伝送技術が求められている。
【0003】
このような要求に応え得る無線伝送技術の一つにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある。OFDMは、多数のサブキャリアを用いてデータを並列伝送するマルチキャリア伝送技術であり、高い周波数利用効率、マルチパス環境下のシンボル間干渉低減などの特徴を持ち、伝送効率の向上に有効であることが知られている。
【0004】
このOFDMを下り回線に用い、複数の無線通信移動局装置(以下、単に移動局という)へのデータを複数のサブキャリアに周波数多重する場合に、周波数スケジューリング送信および周波数ダイバーシチ送信を行うことが検討されている。
【0005】
周波数スケジューリング送信では、無線通信基地局装置(以下、単に基地局という)が各移動局での周波数帯域毎の受信品質に基づいて各移動局に対して適応的にサブキャリアを割り当てるため、最大限のマルチユーザダイバーシチ効果を得ることができ、非常に効率良く通信を行うことができる。このような周波数スケジューリング送信は、主に、移動局の低速移動時のデータ通信または高速データ通信に適した方式である。一方で、周波数スケジューリング送信には各移動局からの受信品質情報のフィードバックが必要となるため、周波数スケジューリング送信は移動局の高速移動時のデータ通信には不向きである。また、周波数スケジューリングは、通常、サブフレームと呼ばれる送信時間単位で、隣接するサブキャリアをいくつかまとめてブロック化したリソースブロック(RB:Resource Block)毎に行われる。このような周波数スケジューリング送信を行うためのチャネルはLocalized Channel(以下、Lchという)と呼ばれる。
【0006】
これに対し、周波数ダイバーシチ送信は、各移動局へのデータを全帯域のサブキャリアに分散させて割り当てるため、高い周波数ダイバーシチ効果を得ることができる。また、周波数ダイバーシチ送信は、移動局からの受信品質情報を必要としないため、上記のように周波数スケジューリング送信が適用困難な状況において有効な方式である。一方で、周波数ダイバーシチ送信は、各移動局での受信品質と無関係に行われるため、周波数スケジューリング送信のようなマルチユーザダイバーシチ効果を得られない。このような周波数ダイバーシチ送信を行うためのチャネルはDistributed Channel(以下、Dchという)と呼ばれる。
【0007】
また、Lchにおける周波数スケジューリング送信とDchにおける周波数ダイバーシチ送信とを同時に行うことが考えられる。すなわち、1OFDMシンボルの複数のサブキャリア上においてLchに使用されるRBとDchに使用されるRBとを周波数多重することが考えられる。この際、各RBとLchとの対応付け、および、各RBとDchとの対応付けが予めなされており、サブフレーム単位でどのRBをLchまたはDchとして使用するのかを制御する。
【0008】
また、Dchに使用されるRBをさらに複数のサブブロックに分割し、異なるRBのサブブロックの組み合わせにより1つのDchを構成することが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、RBを2つのサブブロックに分割する場合、1つのDchは、2つの分散したサブブロックに配置される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】R1-072431 “Comparison between RB-level and Sub-carrier-level Distributed Transmission for Shared Data Channel in E-UTRA Downlink”3GPP TSG RAN WG1 LTE Meeting ,Kobe, Japan, 7-11 May, 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来技術では、1つのDchが割り当てられるRBの間隔(以下、RB間隔という)は予め決定されている。例えば、1つのDchは、RB間隔がfloor(全RB数/2)である2つのRBのサブブロックに配置される。ここで、演算子floor(x)はxを超えない最大の整数を表す。これにより、Dchのチャネル番号のみを基地局から移動局に通知すればよいため、制御情報量を少なく抑えることができる。さらに、すべてのRBに対してDchを均等な間隔で割り当てることができる。このように、1つのDchが配置されるRBのRB間隔は予め決定されているため、Dch割当とLch割当との衝突を防ぐために、基地局は、Dchをリソースブロックに割り当てた後にLchをリソースブロックに割り当てる。
【0011】
ここで、基地局が1つの移動局に複数のDchを割り当てる場合、どのDchがリソースブロックに割り当てられても周波数ダイバーシチ効果はほとんど変わらないため、連続したチャネル番号の複数のDchを割り当てる。これにより、連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみを基地局から移動局に通知することで、移動局は自局に割り当てられたDchを判断することができる。よって、Dchの割当結果を通知するための制御情報を削減することができる。
【0012】
一方で、基地局がLchを割り当てる際、品質の良好なRBにLchを割り当てるために、ビットマップ型の割当通知により基地局から移動局に対してLchを割り当てたRBを通知する。ここで、基地局は、複数のRBを複数のRBグループにグループ化し、RBグループ単位でLchを割り当てることにより、Lchの割当結果を通知するための制御情報を削減することができる。例えば、14RBのシステムにおいて、RB毎の割り当てでは14ビットの制御情報が必要であるが、2RBで構成されるRBグループ単位の割り当てでは7ビットの制御情報で済む。
【0013】
しかしながら、DchとLchとが混在する場合、1つのDchが割り当てられるRBのRB間隔をfloor(全RB数/2)とすると、LchがRBグループ単位で割り当てられない場合が生じる。そのため、RBに空きが生じることがあり、通信リソースの利用効率が低下してしまう可能性がある。その結果、システムスループットが低下してしまう。ここで、使用されず空きとなるRBをLchに割り当てるためには、RB単位でのLch割当が必要となる。しかし、Lchの割当結果を通知するための制御情報量が膨大となり、結果としてシステムスループットが低下してしまう。
【0014】
例えば、周波数領域で連続する14個のRB#1〜#14の各々が2つのサブブロックに分割され、連続するチャネル番号のDch#1〜#14とRB#1〜#14とを対応付ける場合、1つのDchは、7(=floor(14/2))RB間隔で配置される。つまり、RB#1〜#7の一方のサブブロックにDch#1〜#7がそれぞれ対応付けられ、RB#1〜#7の他方のサブブロックにDch#8〜#14がそれぞれ対応付けられる。同様に、RB#8〜#14の一方のサブブロックにDch#1〜#7がそれぞれ対応付けられ、RB#8〜#14の他方のサブブロックにDch#8〜#14がそれぞれ対応付けられる。これにより、Dch#1は、RB#1のサブブロックとRB#8のサブブロックとにより構成され、Dch#2は、RB#2のサブブロックとRB#9のサブブロックとにより構成される。Dch#3〜#14についても同様である。
【0015】
ここで、2つのDch(例えば、Dch#1およびDch#2)を割り当てる場合、RB#1,#2,#8,#9にDchが割り当てられ、残りのRBにLchが割り当てられる。Lchが2RBのRBグループ単位で割り当てられる場合、(RB#3,#4)、(RB#5,#6)、(RB#11,#12)および(RB#13,#14)のRBグループにLchが割り当てられる。しかしながら、RB#7およびRB#10は、それぞれのRBグループを構成する他方のRBがDchに割り当てられているため、Lchを割り当てることができなくなる。このように、使用されず空きとなるRBが生じて、通信リソースの利用効率が低下することでシステムスループットが低下してしまう可能性がある。ここで、使用されず空きとなるRB(RB#7およびRB#10)をLchに割り当てるためには、RB単位でのLch割当が必要となる。しかし、RB単位でのLch割当では、Lchの割当結果を通知するための制御情報量が膨大となり、結果としてシステムスループットが低下してしまう。
【0016】
本発明の目的は、マルチキャリア通信において周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う際に、通信リソースの利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる移動局装置およびデータ受信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の態様の一つに係るチャネル配置方法は、マルチキャリア信号を構成する複数のサブキャリアを複数のリソースブロックに分け、前記複数のリソースブロックを複数のグループにグループ化し、前記複数のリソースブロックにおいて、1つのグループを構成するリソースブロック数の整数倍の間隔で1つのディストリビューテッドチャネルを配置するようにした。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、マルチキャリア通信において周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う際に、通信リソースの利用効率の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に係る移動局の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態に係るLchの配置方法
【図4】本発明の実施の形態の配置方法1に係るDchの配置方法
【図5】本発明の実施の形態の配置方法1に係る割当例
【図6】本発明の実施の形態の配置方法1に係るDchの配置方法(3分割の場合)
【図7】本発明の実施の形態の配置方法2に係るDchの配置方法
【図8】本発明の実施の形態の配置方法2に係る割当例
【図9】本発明の実施の形態の配置方法3に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図10】本発明の実施の形態の配置方法3に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【図11】本発明の実施の形態の配置方法4に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図12】本発明の実施の形態の配置方法4に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【図13】本発明の実施の形態の配置方法5に係るDchの配置方法(配置方法1を用いた場合)
【図14】本発明の実施の形態の配置方法5に係るDchの配置方法(配置方法2を用いた場合)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
本実施の形態に係る基地局100の構成を図1に示す。基地局100は、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアを複数のRBに分け、それら複数のRBにおいて、RB毎にDchおよびLchを使用する。また、同一サブフレームでは、1つの移動局に対してDchまたはLchのいずれかが割り当てられる。
【0022】
基地局100において、Dchデータのための符号化部11および変調部12からなる符号化・変調部101−1〜101−n、Lchデータのための符号化部21および変調部22からなる符号化・変調部102−1〜102−n、および、復調部31および復号部32からなる復調・復号部115−1〜115−nは、基地局100が通信可能な移動局(MS)の数nだけ備えられる。
【0023】
符号化・変調部101−1〜101−nにおいて、符号化部11は、移動局#1〜#n毎のDchデータ#1〜#nに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部12は、符号化後のDchデータに対して変調処理を行ってDchデータシンボルを生成する。
【0024】
符号化・変調部102−1〜102−nにおいて、符号化部21は、移動局#1〜#n毎のLchデータ#1〜#nに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部22は、符号化後のLchデータに対して変調処理を行ってLchデータシンボルを生成する。このときの符号化率および変調方式は、適応制御部116から入力されるMCS(Modulation and Coding Scheme:MCS)情報に従う。
【0025】
割当部103は、適応制御部116からの制御に従って、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアに割り当てて多重部104に出力する。この際、割当部103は、DchデータシンボルおよびLchデータシンボルを、RB毎にそれぞれまとめて割り当てる。さらに、割当部103は、Lchデータシンボルを割り当てる際、複数のRBを複数のグループにグループ化し、RBグループ単位でLchを割り当てる。また、割当部103は、1つの移動局のDchデータシンボルに複数のDchを使用する場合、連続したチャネル番号のDchを使用する。また、割当部103は、Dchデータシンボルを、1つのRBグループを構成するRB数の整数倍の間隔で1つのDchが配置された複数のRBに割り当てる。なお、各RBではDchおよびLchの配置位置が予め対応付けられている。つまり、割当部103は、DchおよびLchと、RBとの対応付けである配置パターンを予め保持し、配置パターンに従ってDchデータシンボルおよびLchデータシンボルを各RBに割り当てる。本実施の形態におけるDchの配置方法の詳細については後述する。また、割当部103は、Dchデータシンボルの割当情報(どの移動局のDchデータシンボルをどのRBに割り当てたかを示す情報)およびLchデータシンボルの割当情報(どの移動局のLchデータシンボルをどのRBに割り当てたかを示す情報)を制御情報生成部105に出力する。例えば、Dchデータシンボルの割当情報には、連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみが含まれる。
【0026】
制御情報生成部105は、Dchデータシンボルの割当情報、Lchデータシンボルの割当情報、および、適応制御部116から入力されるMCS情報を含む制御情報を生成して符号化部106に出力する。
【0027】
符号化部106は、制御情報に対して符号化処理を行い、変調部107は、符号化後の制御情報に対して変調処理を行って多重部104に出力する。
【0028】
多重部104は、割当部103から入力される各データシンボルに制御情報を多重してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部108に出力する。なお、制御情報の多重は、例えばサブフレーム毎に行われる。また、本実施の形態においては、制御情報の多重は、時間多重または周波数多重のいずれでもよい。
【0029】
IFFT部108は、制御情報およびデータシンボルが割り当てられた複数のRBを構成する複数のサブキャリアに対してIFFTを行って、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを生成する。
【0030】
CP(Cyclic Prefix)付加部109は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMシンボルの先頭に付加する。
【0031】
無線送信部110は、CP付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ111から各移動局へ送信する。
【0032】
一方、無線受信部112は、最大n個の移動局から同時に送信されたn個のOFDMシンボルをアンテナ111を介して受信し、これらのOFDMシンボルに対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
【0033】
CP除去部113は、受信処理後のOFDMシンボルからCPを除去する。
【0034】
FFT(Fast Fourier Transform)部114は、CP除去後のOFDMシンボルに対してFFTを行って、周波数領域で多重された移動局毎の信号を得る。ここで、各移動局は互いに異なるサブキャリアまたは互いに異なるRBを用いて信号を送信しており、移動局毎の信号にはそれぞれ、各移動局から報告されるRB毎の受信品質情報が含まれている。なお、各移動局では、RB毎の受信品質を、受信SNR、受信SIR、受信SINR、受信CINR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット、所定の誤り率を達成できるMCS等により測定することができる。また、受信品質情報は、CQI(Channel Quality Indicator)またはCSI(Channel State Information)等と表されることがある。
【0035】
復調・復号部115−1〜115−nにおいて、復調部31は、FFT後の信号に対して復調処理を行い、復号部32は、復調後の信号に対して復号処理を行う。これにより、受信データが得られる。受信データのうち受信品質情報が適応制御部116に入力される。
【0036】
適応制御部116は、各移動局から報告されたRB毎の受信品質情報に基づいてLchデータに対する適応制御を行う。すなわち、適応制御部116は、RB毎の受信品質情報に基づいて、符号化・変調部102−1〜102−nに対しては、所要誤り率を満たすことができるMCSの選択をRBグループ毎に行ってMCS情報を出力し、割当部103に対しては、Max SIR法やProportional Fairness法等のスケジューリングアルゴリズムを用いて、Lchデータ#1〜#nの各々をどのRBグループに割り当てるかを決定する周波数スケジューリングを行う。また、適応制御部116は、RBグループ毎のMCS情報を制御情報生成部105に出力する。
【0037】
次に、本実施の形態に係る移動局200の構成を図2に示す。移動局200は、複数のRBに分けられた複数のサブキャリアで構成されるOFDMシンボルであるマルチキャリア信号を基地局100(図1)から受信する。また、複数のRBにおいて、RB毎にDchおよびLchが使用される。また、同一サブフレームでは、移動局200に対してDchまたはLchのいずれかが割り当てられる。
【0038】
移動局200において、無線受信部202は、基地局100から送信されたOFDMシンボルをアンテナ201を介して受信し、OFDMシンボルに対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
【0039】
CP除去部203は、受信処理後のOFDMシンボルからCPを除去する。
【0040】
FFT部204は、CP除去後のOFDMシンボルに対してFFTを行って、制御情報およびデータシンボルが多重された受信信号を得る。
【0041】
分離部205は、FFT後の受信信号を制御信号とデータシンボルとに分離する。そして、分離部205は、制御信号を復調・復号部206に出力し、データシンボルをデマッピング部207に出力する。
【0042】
復調・復号部206において、復調部41は、制御信号に対して復調処理を行い、復号部42は、復調後の信号に対して復号処理を行う。ここで、制御情報は、Dchデータシンボルの割当情報、Lchデータシンボルの割当情報、および、MCS情報を含む。そして、復調・復号部206は、制御情報のうち、Dchデータシンボルの割当情報およびLchデータシンボルの割当情報をデマッピング部207に出力する。
【0043】
デマッピング部207は、復調・復号部206から入力される割当情報に基づいて、分離部205から入力されるデータシンボルが割り当てられている複数のRBから、自局に割り当てられたデータシンボルを抽出する。なお、基地局100(図1)と同様、各RBでは、DchおよびLchの配置位置が予め対応付けられている。つまり、デマッピング部207は、基地局100の割当部103と同一の配置パターンを予め保持し、配置パターンに従ってDchデータシンボルおよびLchデータシンボルを複数のRBから抽出する。また、デマッピング部207は、Lchデータシンボルを抽出する際、複数のRBが複数のグループにグループ化された、RBグループ単位でLchを抽出する。また、上述したように、基地局100の割当部103(図1)では、1つの移動局のDchデータシンボルに複数のDchを使用する場合、連続したチャネル番号のDchを使用する。また、基地局100からの制御情報に含まれる割当情報には、Dchデータシンボルに使用されたDchの連続したチャネル番号のうち先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみが示されている。そこで、デマッピング部207は、割当情報に示される先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号に基づいて、自局に割り当てられたDchデータシンボルに使用されたDchを特定する。具体的には、デマッピング部207は、割当情報に示される先頭のチャネル番号から、割当情報に示される末尾のチャネル番号までの連続する複数のDchを、自局に割り当てられたDchデータシンボルに使用されたDchであると特定する。そして、デマッピング部207は、特定されたDchのチャネル番号と対応付けられたRBを抽出し、抽出したRBに割り当てられているデータシンボルを復調・復号部208に出力する。
【0044】
復調・復号部208において、復調部51は、デマッピング部207から入力されたデータシンボルに対して復調処理を行い、復号部52は、復調後の信号に対して復号処理を行う。これにより、受信データが得られる。
【0045】
一方、符号化・変調部209において、符号化部61は、送信データに対してターボ符号等の符号化処理を行い、変調部62は、符号化後の送信データに対して変調処理を行ってデータシンボルを生成する。ここで、移動局200は、他の移動局と互いに異なるサブキャリアまたは互いに異なるRBを用いて送信データを送信しており、送信データには、RB毎の受信品質情報が含まれている。
【0046】
IFFT部210は、符号化・変調部209から入力されるデータシンボルが割り当てられた複数のRBを構成する複数のサブキャリアに対してIFFTを行って、マルチキャリア信号であるOFDMシンボルを生成する。
【0047】
CP付加部211は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMシンボルの先頭に付加する。
【0048】
無線送信部212は、CP付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ201から基地局100(図1)へ送信する。
【0049】
次に、本実施の形態におけるDchのチャネルの配置方法について説明する。以下の説明では、図3に示すように、1OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアがRB#1〜#14の14個のRBに均等に分割して構成される場合を一例に挙げて説明する。また、各RBによりLch#1〜#14またはDch#1〜#14が構成され、適応制御部116により、各移動局が使用するチャネルを制御する。また、各移動局へのLch割当は、RBグループ単位で行われる。ここでは、図3に示すように、RB#1〜#14をグループ化してRBグループRBG#1〜#7を構成する。ここで、1つのRBグループを構成するRB数(以下、RBグループサイズという)を2とする。よって、図3に示すように、RBG#1を構成するRB#1およびRB#2にそれぞれ配置されたLch#1とLch#2とは必ず同時に割り当てられ、RBG#2を構成するRB#3およびRB#4にそれぞれ配置されたLch#3とLch#4とは必ず同時に割り当てられる。RBG#3〜#7をそれぞれ構成するLch#5〜#14についても同様である。また、図3に示す各RBにおけるLchの構成、および、以下に示す各RBにおけるDchの構成は、割当部103に予め対応付けられている。
【0050】
ここで、LchについてはRB単位で周波数スケジューリングが行われるため、Lchに使用される各RBには、それぞれ1つの移動局だけへのLchデータシンボルが含まれる。つまり、1つのRBにより1つの移動局に対する1つのLchが構成される。よって、図3に示すように、RB#1〜#12にLch#1〜#12がそれぞれ配置される。つまり、各Lchの割当単位は「1RB×1サブフレーム」である。
【0051】
一方、Dchについては周波数ダイバーシチ送信が行われるため、Dchに使用されるRBには、それぞれ、複数のDchデータシンボルが含まれる。ここでは、Dchに使用される各RBは2つのサブブロックに時間分割され、各サブブロックに異なるDchがそれぞれ配置される。つまり、1RBでは複数の異なるDchが時間多重される。また、異なる2つのRBのサブブロックにより1つのDchが構成される。つまり、各Dchの割当単位は「(1RB×1/2サブフレーム)×2」であり、各Lchの割当単位と同一である。
【0052】
<配置方法1(図4)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する。
【0053】
つまり、1つのDchが配置されるRBのRB間隔Gapは、次式(1)で与えられる。
【数1】
ただし、Nrbは総RB数であり、Ndは1RBあたりのサブブロック分割数であり、RBGsizeはRBグループサイズである。
【0054】
次いで、Dchのチャネル番号とそのDchが配置されるRBのRB番号との関係式を示す。Dch#k (k=1〜12)が配置されるNd個のRB番号(インデックス)jは、次式(2)で与えられる。
【数2】
【0055】
ここでは、Nrb=14、Nd=2、RBGsize=2であるので、RB間隔Gapは、式(1)より、6(=floor((14/2)/2)×2)となる。よって、上式(2)は、j=(((k−1)+6・p)mod 12) +1 (p=0,1)となる。ただし、k=1,2,…,12である。これにより、1つのDchは、周波数領域で6RBの間隔で離れたRB#(k)およびRB#(k+6)の2RBに分散配置される。換言すると、1つのDchは、周波数領域でRBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍(ここでは3倍)の6RB間隔だけ離れたRBに分散配置される。このRB間隔(RB間隔6)は、RBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍の間隔のうち、Nrb/Nd(=14/2)以下の最大の間隔となる。
【0056】
具体的には、図4に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#3,#9がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#4,#10がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#5,#11がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#6,#12がRB#6(RB#12)に配置される。つまり、本配置方法では、割当部103がRBに割り当てることができる最大のDch数は12個となる。
【0057】
次に、1つの移動局のDchデータシンボルに対して、4つのDchを割り当てる場合の基地局100の割当部103(図1)における割当例を図5に示す。ここでは、説明を簡略にするため、Dchに使用するRBで半端なサブブロックが生じないように、Dch#1,#2,#7,#8を割り当てる。また、割当部103は、図4に示すDchの配置パターンを予め保持し、図4に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルをRBに割り当てる。
【0058】
割当部103は、図5に示すように、Dchデータシンボルを、Dch#1を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックと、Dch#2を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックと、Dch#7を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックと、Dch#8を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックとに割り当てる。すなわち、Dchデータシンボルは、図5に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられる。よって、4つのDchは、RBG#1を構成するRB#1,#2およびRBG#4を構成するRB#7,#8でRBのサブブロックに、RBを余すことなく割り当てられている。
【0059】
また、割当部103は、図5に示すように、Dchデータシンボルが割り当てられたRB以外の残りのRB#3〜#6およびRB#9〜#14にLchデータシンボルを割り当てる。上述したように、各Lchは、RBグループ単位で割り当てられる。そこで、割当部103は、図5に示すように、Lchデータシンボルを、Lch#3およびLch#4がそれぞれ配置されたRBG#2を構成するRB#3およびRB#4と、Lch#5およびLch#6がそれぞれ配置されたRBG#3を構成するRB#5およびRB#6と、Lch#9およびLch#10がそれぞれ配置されたRBG#5を構成するRB#9およびRB#10と、Lch#11およびLch#12がそれぞれ配置されたRBG#6を構成するRB#11およびRB#12と、Lch#13およびLch#14がそれぞれ配置されたRBG#7を構成するRB#13およびRB#14とに割り当てる。つまり、図3に示すLch#3〜#6およびLch#9〜#14がLchデータシンボルに使用される。これにより、LchデータシンボルをDchデータシンボルが割り当てられたRB以外のRBに割り当てる際、割当部103は、Lchデータシンボルを、RBを余すことなくRBグループ単位で割り当てることができる。
【0060】
次いで、移動局200に対して、4つのDchを使用したDchデータシンボルが割り当てられた場合の、移動局200のデマッピング部207(図2)における抽出例について説明する。ここでは、説明を簡略にするため、RBで半端なサブブロックが生じないように、Dch#1,#2,#7,#8がDchデータシンボルに使用される。また、デマッピング部207は、割当部103と同様、図4に示すDchの配置パターンを予め保持し、図4に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルを複数のRBから抽出する。
【0061】
デマッピング部207は、割当部103と同様にして、図5に示すように、RB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックで構成されるDch#1と、RB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックで構成されるDch#2と、RB#1のサブブロックおよびRB#7のサブブロックで構成されるDch#7と、RB#2のサブブロックおよびRB#8のサブブロックで構成されるDch#8とを抽出する。すなわち、デマッピング部207は、図5に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられたDchデータシンボルを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。換言すると、デマッピング部207は、図5に示すように、RB#1,#2で構成されるRBG#1、および、RB#7,#8で構成されるRBG#4に、RBを余すことなく割り当てられた4つのDchを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。
【0062】
このように、本配置方法では、1つのDchが配置されるRBのRB間隔が、Lch割当に用いるRBグループのRBグループサイズの整数倍(本配置方法では3倍)に設定される。これにより、Dchが割り当てられた後の残りのRBにLchを割り当てる際、基地局は、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。よって、本配置方法によれば、周波数スケジューリング送信と周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う場合でも、通信リソースの利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防止することができる。また、本配置方法によれば、空きRBが生じることなくLchを割り当てることができるため、Lchのスループットを向上することができる。また、本配置方法によれば、LchがRBグループ単位で割り当てられるため、Lchの割当結果を通知するための制御情報量を削減することができる。
【0063】
ここで、図4に示す14RB(RB#1〜#14)では最大14個のDchが割当可能である。これに対し、本配置方法では、上述したように最大12個のDchが割当可能となる。つまり、本配置方法では割当可能なDch数は最大でRBグループサイズ分(図4では2個のDch)だけ減少する。しかし、Dchの用途は、移動局の高速移動時のデータ通信などに限られるため、すべてのRBにDchが割り当てられることは極めて稀である。よって、本配置方法による割当可能なDch数の減少によるシステムスループットの低下はほとんどない。また、上記システムスループットの低下よりも、本配置方法によって空きRBが生じることなくLchを割り当てられることによるシステムスループットの向上の方がより大きくなる。
【0064】
なお、本配置方法では、Dchを使用する場合に1RBを2分割する場合について説明したが、1RBの分割数は2に限らず、1RBを3分割以上に分割してもよい。例えば、Dchを使用する場合に1RBを3分割する場合の配置方法を図6に示す。図6に示す配置方法では、例えば、6個のDchを割り当てる場合、RBのサブブロックを余すことなくRBグループ内にDchを割り当てることができるため、本配置方法と同様の効果を得ることができる。また、図6に示すように、1Dchは3RBに分散して構成されるため、2分割の場合よりもダイバーシチ効果を向上することができる。
【0065】
<配置方法2(図7)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置する点が配置方法1と相違する。
【0066】
つまり、1つのDchが配置されるRBのRB間隔Gapは、次式(3)で与えられる。
【数3】
ここで、Wgap=floor((Nrb/Nd)/RBGsize)・RBGsizeであり、式(1)と等価である。
【0067】
そして、Dch#k (k=1〜12)が配置されるNd個のRB番号(インデックス)jは、式(4)で与えられる。
【数4】
ただし、k=1,2,…,WgapのDchは、前半のRBのサブブロックに配置され、k=Wgap+1,Wgap+2,…,Wgap×NdのDchは、後半のRBのサブブロックに配置される。
【0068】
ここでは、Nrb=14、Nd=2、RBGsize=2、Wgap=6であるので、RB間隔Gapは、式(3)より、8(=floor((14/2)/2)×2+6)となる。よって、上式(4)は、j=((k−1)mod(6)) +8×p (p=0,1)となる。ただし、k=1,2,…,12である。これにより、1つのDchは、周波数領域で8RBの間隔で離れたRB#(k)およびRB#(k+8)の2RBに分散配置される。換言すると、1つのDchは、周波数領域でRBグループサイズ(RBGsize=2)の整数倍(ここでは4倍)の8RB間隔だけ離れたRBに分散配置される。また、配置方法1のRB間隔(式(1))と比較して、本配置方法(式(3))では、Dchが割り当てられないRBグループのRB数だけRB間隔が大きくなる。具体的には、配置方法1(図4)では、RB#13,#14の2RBにDchが配置されない。よって、本配置方法におけるRB間隔Gapは、配置方法1のRB間隔6RBより2RBだけ大きい8RBとなる。これは、配置方法1(図4)では、Dchを配置しないRBがRB全体の端に割り当てられたのに対し、本配置方法では、Dchを配置しないRBがRB全体の中心部分に割り当てられたためである。
【0069】
具体的には、図7に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#9)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#10)に配置され、Dch#3,#9がRB#3(RB#11)に配置され、Dch#4,#10がRB#4(RB#12)に配置され、Dch#5,#11がRB#5(RB#13)に配置され、Dch#6,#12がRB#6(RB#14)に配置される。つまり、本配置方法では、配置方法1と同様、割当部103がRBに割り当てることができる最大のDch数は12個となる。また、配置方法1(図4)では、Dchが配置されないRBは、RB#1〜#14の最後尾のRB#13,#14であるのに対し、本配置方法では、図7に示すように、Dchが配置されないRBは、RB#7,#8となる。すなわち、RB全体の中心部分にはいずれのDchも配置されない。これにより、各Dchを構成する2つのRBのサブブロックが、RB#7,#8を挟んで、RB#1〜#6とRB#9〜#14とに最大限に広がって配置される。つまり、14RBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち、最大の間隔(8RB間隔)でDch#1〜#12が配置される。
【0070】
次に、配置方法1と同様、1つの移動局のDchデータシンボルに対して、4つのDchを使用する場合の割当例を図8に示す。ここでは、配置方法1と同様、Dch#1,#2,#7,#8を割り当てる。また、割当部103は、図7に示すDchの配置パターンを予め保持し、図7に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルをRBに割り当てる。
【0071】
割当部103は、図8に示すように、Dchデータシンボルを、Dch#1を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックと、Dch#2を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックと、Dch#7を構成するRB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックと、Dch#8を構成するRB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックとに割り当てる。すなわち、Dchデータシンボルは、図8に示すように、RB#1,#2,#9,#10に割り当てられる。つまり、4つのDchは、RBG#1を構成するRB#1,#2およびRBG#5を構成するRB#9,#10に、RBのサブブロックを余すことなく割り当てられている。
【0072】
また、割当部103は、図8に示すように、Dchデータシンボルが割り当てられたRB以外の残りのRB#3〜#8およびRB#11〜#14にLchデータシンボルを割り当てる。ここで、割当部103は、配置方法1と同様にして、Lchデータシンボルを、RBグループ単位で割り当てる。具体的には、割当部103は、図8に示すように、Lchデータシンボルを、RBG#2,#3,#4,#6,#7を構成する2つのRBにそれぞれ割り当てる。つまり、図3に示すLch#3〜#8およびLch#11〜#14がLchデータシンボルに使用される。これにより、LchデータシンボルをDchデータシンボルが割り当てられたRB以外のブロックに割り当てる際、割当部103は、配置方法1と同様、Lchデータシンボルを、RBを余すことなくRBグループ単位で割り当てることができる。
【0073】
次いで、移動局200に対して、4つのDchを使用したDchデータシンボルが割り当てられた場合の、移動局200のデマッピング部207(図2)における抽出例について説明する。ここでは、配置方法1と同様、Dch#1,#2,#7,#8がDchデータシンボルに使用される。また、デマッピング部207は、割当部103と同様、図7に示すDchの配置パターンを予め保持し、図7に示す配置パターンに従ってDchデータシンボルを複数のRBから抽出する。
【0074】
デマッピング部207は、割当部103と同様にして、図8に示すように、RB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックで構成されるDch#1と、RB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックで構成されるDch#2と、RB#1のサブブロックおよびRB#9のサブブロックで構成されるDch#7と、RB#2のサブブロックおよびRB#10のサブブロックで構成されるDch#8とを抽出する。すなわち、デマッピング部207は、図8に示すように、RB#1,#2,#7,#8に割り当てられたDchデータシンボルを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。換言すると、デマッピング部207は、図8に示すように、RB#1,#2で構成されるRBG#1、および、RB#9,#10で構成されるRBG#5に、RBを余すことなく割り当てられた4つのDchを自局宛てのデータシンボルとして抽出する。
【0075】
ここで、図8では、配置方法1(図5)と同様に、Dchデータシンボルが4つのRBに割り当てられ、Lchデータシンボルが10個のRBに割り当てられる。ただし、本配置方法では、図8に示すように、DchデータシンボルがRB#1、RB#2、RB#9およびRB#10に分散して割り当てられるため、Dchが配置されないRB間隔(RB#7,#8の2RB間隔)分だけ配置方法1(図5)よりも間隔が大きくなる。よって、本配置方法によれば、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0076】
このようにして、本配置方法では、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔(図7ではRBグループサイズ4倍の8RB間隔)で1つのDchを配置する。これにより、1つのDchのRB間隔を最大にしつつ、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。よって、本配置方法によれば、配置方法1と同様の効果を得ることができ、かつ、配置方法1よりも周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0077】
なお、本配置方法では、Dchを使用する場合に1RBを2分割する場合について説明したが、配置方法1と同様、1RBの分割数は2に限らず、1RBを3分割以上に分割してもよい。
【0078】
<配置方法3(図9)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、チャネル番号が連続する複数のDchを1RBに配置する点が配置方法1と相違する。
【0079】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0080】
図9に示すように、チャネル番号が連続するDch#1,#2がRB#1(RB#7)に配置される。同様に、Dch#3,#4がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#6がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#7,#8がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#9,#10がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#11,#12がRB#6(RB#12)に配置される。
【0081】
これにより、1つのDchは、6RB間隔の2つのRBに配置されるため、配置方法1と同様にして、Dchが割り当てられた後の残りのRBにLchを割り当てる際、使用できないRBが生じることなく、RBグループ単位でLchを割り当てることができる。また、チャネル番号が連続する複数のDchが1RBに配置されるため、1つの移動局が複数のDchを使用する場合、1つのRBのサブブロックがすべて使用された後に別のRBが使用される。よって、1RBを構成する複数のサブブロックのうち、一部のサブブロックにデータシンボルが割り当てられる一方、それ以外のサブブロックが使用されなくなることを最小限にすることができる。これにより、Dchのリソース利用効率を向上することができる。
【0082】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図9に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図9に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図9に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0083】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを1RBに配置するため、Dchに使用されるRBのすべてのサブブロックにデータシンボルが割り当てられる確率が高くなる。よって、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる。
【0084】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図10に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を得ることができる。
【0085】
<配置方法4(図11)>
本配置方法では、複数のRBにおいて、RBグループサイズの整数倍の間隔で1つのDchを配置する点は配置方法1と同じであるが、チャネル番号が連続する複数のDchを1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する点が配置方法1と相違する。
【0086】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0087】
図11に示すように、Dch#1,#3がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#4がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#7がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#6,#8がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#9,#11がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#10,#12がRB#6(RB#12)に配置される。
【0088】
すなわち、図11に示すように、RBG#1(RBG#4)を構成するRB#1,#2(RB#7,#8)には、チャネル番号が連続するDch#1〜#4が配置される。さらに、RBG#1(RBG#4)において、Dch#1〜#4のうち、チャネル番号が連続するDch#1(Dch#3)およびDch#2(Dch#4)は、RB#1,#2の異なるRBにそれぞれ配置される。また、図11に示すように、チャネル番号が連続するDch#3およびDch#2も、RB#1,#2の異なるRBにそれぞれ配置される。RBG#2(RBG#5)およびRBG#3(RBG#6)についても同様である。
【0089】
このように、チャネル番号が連続する複数のDchが1つのRBグループに配置されるため、1つの移動局が複数のDchを使用する場合でも、Dchに対してRBグループ単位でRBが使用される。そのため、Dchに使用されたRB以外のRBをLchに割り当てる際、Lchに対してもRBグループ単位でRBが使用することができる。つまり、RBを余すことなく使用できるため、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下を防ぐことができる。また、RBグループにおいて、チャネル番号が連続するDchは、異なるRBに配置されるため、ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0090】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図11に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図11に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図11に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0091】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する。これにより、複数のDchが使用される場合でも、複数のDchがRBグループ単位でまとめて割り当てられる。つまり、1つの移動局が複数のDchを使用する場合でも、DchがRB単位で割り当てられるため、Lchに対してもRBグループ単位で割り当てることができる。よって、配置方法1よりも通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができる。さらに、1RBグループ内では、チャネル番号が連続する異なるDchが異なるRBに割り当てられるため、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0092】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図12に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を向上することができる。
【0093】
<配置方法5(図13)>
本配置方法では、チャネル番号が連続する複数のDchを、1つのRBグループを構成する異なるRBにそれぞれ配置する点は配置方法4と同じであるが、チャネル番号が不連続である複数のDchを、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBにそれぞれ配置する点が配置方法4と相違する。
【0094】
以下、具体的に説明する。ここでは、配置方法1(図4)と同様、1つのDchが6RB間隔で分散配置された2つのRBに配置される。
【0095】
図13に示すように、Dch#1,#7がRB#1(RB#7)に配置され、Dch#2,#8がRB#2(RB#8)に配置され、Dch#5,#11がRB#3(RB#9)に配置され、Dch#6,#12がRB#4(RB#10)に配置され、Dch#3,#9がRB#5(RB#11)に配置され、Dch#4,#10がRB#6(RB#12)に配置される。
【0096】
すなわち、図13に示すように、RBG#1を構成するRB#1,#2では、チャネル番号が連続するDch#1,#2(Dch#7,#8)が配置される。同様に、RBG#2を構成するRB#3,#4では、チャネル番号が連続するDch#5,#6(Dch#11,#12)が配置され、RBG#3を構成するRB#5,#6では、チャネル番号が連続するDch#3,#4(Dch#9,#10)が配置される。
【0097】
また、互いに隣接するRBG#1(RB#1,#2)とRBG#2(RB#3,#4)とをそれぞれ構成するRBのうち互いに隣接するRB(つまり、RBG#1とRBG#2との境界のRB)であるRB#2およびRB#3には、チャネル番号が不連続である異なる複数のDchが配置される。具体的には、図13に示すように、RB#2およびRB#3に、チャネル番号が不連続であるDch#2およびDch#5(Dch#8およびDch#11)がそれぞれ配置される。同様に、RBG#2を構成するRB#3,#4およびRBG#3を構成するRB#5,#6のうち互いに隣接するRB#4およびRB#5に、チャネル番号が不連続であるDch#6およびDch#3(Dch#12およびDch#9)がそれぞれ配置される。RBG#4〜RBG#6についても同様である。
【0098】
このようにして、1つのRBグループには、チャネル番号が連続する2つのDchが少なくとも1組配置される。また、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBに配置されたDchのチャネル番号は不連続となる。換言すると、異なるRBグループに配置されたDchのうちチャネル番号が連続するDchは、周波数領域で分散されたRBに配置される。
【0099】
これにより、1つの移動局が使用するDchが多い場合、割当部103は、Dchを周波数領域で分散されたRBに割り当てるため、周波数ダイバーシチ効果を得ることができる。一方、1つの移動局が使用するDchが少ない場合、割当部103は、DchをRBグループ内にまとめて割り当てることができる。これにより、Dchに使用されたRB以外のRBをLchに割り当てる際、Lchに対してもRBグループ単位でRBが使用することができる。つまり、RBを余すことなく使用できるため、通信リソース利用効率の低下を防ぐことができる。
【0100】
また、配置方法1と同様にして、基地局100の割当部103(図1)および移動局200のデマッピング部207(図2)は、RBとDchとの対応付けである、図13に示すDchの配置パターンを予め保持する。そして、基地局100の割当部103は、図13に示すDchの配置パターンに従って、DchデータシンボルをRBに割り当てる。一方、移動局200のデマッピング部207は、割当部103と同様、図13に示すDchの配置パターンに従って、複数のRBから自局宛てのDchデータシンボルを抽出する。
【0101】
このようにして、本配置方法では、チャネル番号が不連続である複数のDchを、互いに隣接するRBグループをそれぞれ構成する複数のRBのうち互いに隣接するRBにそれぞれ配置する。これにより、1つの移動局が使用するDchが少ない場合には、配置方法1と同様、通信リソース利用効率の低下によるシステムスループットの低下を防ぐことができ、かつ、1つの移動局が使用するDchが多い場合には、周波数ダイバーシチ効果を向上することができる。
【0102】
なお、本配置方法は、配置方法2(図7)と同様にして、RBグループサイズの整数倍の間隔で採りうる間隔のうち最大の間隔で1つのDchを配置してもよい。具体的には、図14に示すように、1つのDchが8RB間隔で分散配置されたRBに配置されてもよい。これにより、本配置方法と同様の効果を得つつ、配置方法2と同様のダイバーシチ効果を得ることができる。
【0103】
以上、本実施の形態における配置方法1〜5について説明した。
【0104】
このように、本実施の形態によれば、Lchにおける周波数スケジューリング送信とDchにおける周波数ダイバーシチ送信とを同時に行う場合でも、通信リソースの利用効率の低下を防ぐことができる。
【0105】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0106】
なお、上記実施の形態では、DchをRBに配置するチャネル配置方法は、式(1)または式(3)に示すように、システム帯域幅によって決定される総RB数(Nrb)に依存する。そこで、基地局および移動局は、システム帯域幅毎にDchチャネル番号とRB番号との対応表(例えば、図4,図7,図9,図11,図13等)を保持しておき、Dchデータシンボル割当の際に、Dchデータシンボルを割り当てるシステム帯域幅に対応する対応表を参照するようにしてもよい。
【0107】
また、上記実施の形態では、基地局が受信する信号(すなわち、移動局が上り回線で送信する信号)をOFDM方式で伝送されるものとして説明したが、この信号は、例えばシングルキャリア方式またはCDMA方式等、OFDM方式以外の伝送方式で伝送されてもよい。
【0108】
また、上記実施の形態では、RBは、OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアから構成される場合について説明したが、これには限られず、連続する周波数で構成されるブロックであればよい。
【0109】
また、上記実施の形態では、RBは周波数領域で連続して構成される場合について説明したが、RBは時間領域に連続して構成されてもよい。
【0110】
また、上記実施の形態では、基地局が送信する信号(すなわち、基地局が下り回線で送信する信号)に対して適用する場合について説明したが、本発明は、基地局が受信する信号(すなわち、移動局が上り回線で送信する信号)に対して適用してもよい。この場合、基地局が上り回線の信号に対するRB割当などの適応制御を行う。
【0111】
また、上記実施の形態では、Lchに対してのみ適応変調を行ったが、Dchに対しても同様に適応変調を行ってもよい。このとき、基地局では、各移動局から報告される全帯域の平均受信品質情報に基づいてDchデータに対する適応変調を行ってもよい。
【0112】
また、上記実施の形態では、Dchに使用するRBは時間領域で複数のサブブロックに分割されるものとして説明したが、Dchに使用するRBは、周波数領域で複数のサブブロックに分割されてもよく、時間領域および周波数領域で複数のサブブロックに分割されてもよい。つまり、1RBにおいて、複数のDchが周波数多重されてもよく、時間多重および周波数多重されてもよい。
【0113】
また、本実施の形態では、1移動局にチャネル番号が連続する異なる複数のDchを割り当てる場合、先頭のチャネル番号および末尾のチャネル番号のみを基地局から移動局に通知する場合について説明したが、例えば、先頭のチャネル番号およびチャネル数を基地局から移動局に通知してもよい。
【0114】
また、本実施の形態では、1Dchを周波数領域で等間隔に分散配置されたRBに配置する場合について説明したが、1Dchを配置するRBは、周波数領域で等間隔に分散配置されたRBに限らない。
【0115】
また、上記実施の形態では、周波数ダイバーシチ送信を行うためのチャネルにDchを使用したが、使用するチャネルはDchに限らず、周波数領域で、複数のRBまたは、複数のサブキャリアに分散配置され、周波数ダイバーシチ効果を得ることができるチャネルであればよい。また、周波数スケジューリング送信を行うためのチャネルにLchを使用したが、使用するチャネルはLchに限らず、マルチユーザダイバーシチ効果を得ることができるチャネルであればよい。
【0116】
また、DchはDVRB(Distributed Virtual Resource Block)、LchはLVRB(Localized Virtual Resource Block)と称されることもある。また、Dchに使用されるRBはDRBまたはDPRB(Distributed Physical Resource Block)と称されることもあり、Lchに使用されるRBはLRBまたはLPRB(Localized Physical Resource Block)と称されることもある。
【0117】
また、移動局はUE、基地局装置はNode B、サブキャリアはトーンと称されることもある。また、RBは、サブチャネル、サブキャリアブロック、サブキャリアグループ、サブバンド、または、チャンクと称されることもある。また、CPは、ガードインターバル(Guard Interval:GI)と称されることもある。また、サブフレームはスロット、フレームと称されることもある。サブブロックはスロットと称されることもある。
【0118】
また、上記実施の形態では、RBを時間領域で2つのサブブロックに分割してDchを割り当てる場合について説明したが、分割されたサブブロックのことをRBと称することもある。この場合、符号化および適応制御等が時間領域の2つのRBで行われる。
【0119】
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0120】
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0121】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0122】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0123】
2008年1月4日出願の特願2008−000198および2008年3月12日出願の特願2008−062970の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いた移動局装置であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する受信部、
を有し、
前記所定間隔は、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数と、システム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記所定数の整数倍である、
移動局装置。
【請求項2】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いた移動局装置であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する受信部、
を有し、
前記所定間隔は、リソース・ブロック・グループ・サイズとシステム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記リソース・ブロック・グループ・サイズの整数倍であり、
前記リソース・ブロック・グループ・サイズは、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの数である、
移動局装置。
【請求項3】
前記所定間隔は、所定のシステム帯域幅及び前記所定のシステム帯域幅における前記所定数から算出される、
請求項1に記載の移動局装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記第二の割当てにおいて割り当てられた前記複数のリソース・ブロック・グループの一つ又は複数を示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記フィジカル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する、
請求項1から3のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項5】
前記第一の割当てにおいて、前記同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、時間領域において異なる前記2つのフィジカル・リソース・ブロックに配置される、
請求項1から4のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項6】
前記第一の割当てにおいて、連続する番号の複数のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、割り当てられる、
請求項1から5のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項7】
前記受信部は、割り当てられた前記連続する番号の複数のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックにおける、最初の番号及び個数に基づく前記割当情報を受信する、
請求項6に記載の移動局装置。
【請求項8】
前記第二の割当てにおいて、前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが配置されない前記フィジカル・リソース・ブロックが割り当てられる、
請求項1から7のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項9】
前記受信部は、前記第二の割当てにおいて割り当てられた前記リソース・ブロック・グループを示す、ビットマップ型の前記割当情報を受信する、
請求項1から8のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項10】
前記第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックに、ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが配置され、
前記ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが、前記リソース・ブロック・グループ単位で割り当てられる、
請求項1から9のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項11】
連続する番号の複数の前記ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが割り当てられる、
請求項10に記載の移動局装置。
【請求項12】
前記受信部は、割り当てられた前記連続する番号の複数のローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックを示す前記割当情報を受信する、
請求項11に記載の移動局装置。
【請求項13】
2つのディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、一サブフレーム内の同一周波数における2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに、それぞれ配置される、
請求項1から12のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項14】
前記周波数領域において隣接する2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに、番号が不連続であるディストリビューテット・バーチャル・リソース・ブロックが配置される、
請求項1から13のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項15】
Nrbを前記フィジカル・リソース・ブロックの総数としてのシステム帯域幅とし、Ndをディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、一サブフレーム内の同一周波数における前記フィジカル・リソース・ブロックに配置される総数として、前記所定間隔を、前記リソース・ブロック・グループを構成する、連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数の整数倍で、Nrb/Nd以下の間隔のうち、最大の間隔とする、
請求項1から14のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項16】
前記所定間隔を、システム帯域幅に応じて採り得る、前記リソース・ブロック・グループを構成する、連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数の整数倍の間隔のうち、最大の間隔とする、
請求項1から14のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項17】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いてデータを受信するデータ受信方法であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し
前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信し、
前記所定間隔は、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数と、システム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記所定数の整数倍である、
データ受信方法。
【請求項1】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いた移動局装置であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する受信部、
を有し、
前記所定間隔は、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数と、システム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記所定数の整数倍である、
移動局装置。
【請求項2】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いた移動局装置であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する受信部、
を有し、
前記所定間隔は、リソース・ブロック・グループ・サイズとシステム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記リソース・ブロック・グループ・サイズの整数倍であり、
前記リソース・ブロック・グループ・サイズは、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの数である、
移動局装置。
【請求項3】
前記所定間隔は、所定のシステム帯域幅及び前記所定のシステム帯域幅における前記所定数から算出される、
請求項1に記載の移動局装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記第二の割当てにおいて割り当てられた前記複数のリソース・ブロック・グループの一つ又は複数を示す割当情報を受信し、前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記フィジカル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信する、
請求項1から3のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項5】
前記第一の割当てにおいて、前記同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、時間領域において異なる前記2つのフィジカル・リソース・ブロックに配置される、
請求項1から4のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項6】
前記第一の割当てにおいて、連続する番号の複数のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、割り当てられる、
請求項1から5のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項7】
前記受信部は、割り当てられた前記連続する番号の複数のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックにおける、最初の番号及び個数に基づく前記割当情報を受信する、
請求項6に記載の移動局装置。
【請求項8】
前記第二の割当てにおいて、前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが配置されない前記フィジカル・リソース・ブロックが割り当てられる、
請求項1から7のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項9】
前記受信部は、前記第二の割当てにおいて割り当てられた前記リソース・ブロック・グループを示す、ビットマップ型の前記割当情報を受信する、
請求項1から8のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項10】
前記第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックに、ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが配置され、
前記ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが、前記リソース・ブロック・グループ単位で割り当てられる、
請求項1から9のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項11】
連続する番号の複数の前記ローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックが割り当てられる、
請求項10に記載の移動局装置。
【請求項12】
前記受信部は、割り当てられた前記連続する番号の複数のローカライズド・バーチャル・リソース・ブロックを示す前記割当情報を受信する、
請求項11に記載の移動局装置。
【請求項13】
2つのディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、一サブフレーム内の同一周波数における2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに、それぞれ配置される、
請求項1から12のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項14】
前記周波数領域において隣接する2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに、番号が不連続であるディストリビューテット・バーチャル・リソース・ブロックが配置される、
請求項1から13のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項15】
Nrbを前記フィジカル・リソース・ブロックの総数としてのシステム帯域幅とし、Ndをディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックが、一サブフレーム内の同一周波数における前記フィジカル・リソース・ブロックに配置される総数として、前記所定間隔を、前記リソース・ブロック・グループを構成する、連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数の整数倍で、Nrb/Nd以下の間隔のうち、最大の間隔とする、
請求項1から14のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項16】
前記所定間隔を、システム帯域幅に応じて採り得る、前記リソース・ブロック・グループを構成する、連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数の整数倍の間隔のうち、最大の間隔とする、
請求項1から14のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項17】
周波数領域において連続する複数のサブキャリアを分割してなる、複数のフィジカル・リソース・ブロックを用いてデータを受信するデータ受信方法であって、
所定間隔の2つの前記フィジカル・リソース・ブロックに配置された同一の番号のディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを割り当てる第一の割当てによって割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを示す割当情報を受信し
前記割当情報に基づいて、割り当てられた前記ディストリビューテッド・バーチャル・リソース・ブロックを用いて送信されたデータを受信し、
前記所定間隔は、第二の割当てにおいて、前記フィジカル・リソース・ブロックを移動局装置に割り当てる単位であるリソース・ブロック・グループを構成する連続する前記フィジカル・リソース・ブロックの所定数と、システム帯域幅とに関連付けられ、前記所定間隔は、前記所定数の整数倍である、
データ受信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−250461(P2011−250461A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158947(P2011−158947)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【分割の表示】特願2010−284635(P2010−284635)の分割
【原出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【分割の表示】特願2010−284635(P2010−284635)の分割
【原出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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