説明

移動経路検索装置、移動経路検索システム及びプログラム

【課題】所望の到着地を更に容易に選び出すことができる移動経路検索装置、移動経路検索システム及びプログラムを提供すること。
【解決手段】出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索装置100は、到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部110と、候補地記憶部からカテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得部131と、カテゴリ取得部が取得した各カテゴリ情報に関連付けられている1又は2以上の候補地情報を候補地記憶部から取得する候補地取得部133と、カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報と、候補地取得部が取得した1又は2以上の候補地情報と、カテゴリ情報と候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面に表示させるリストを作成するリスト作成部135と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動経路検索装置、移動経路検索システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、交通機関は高度に発達しており、その交通機関の交通網は様々な地域に隈無く張り巡らされている。更にこれらの交通機関で運行される交通手段は時間的な正確さも向上し、利用者(以下「ユーザ」ともいう。)の利便性はますます高められている。このようにインフラストラクチャの向上はめざましい交通機関において更なる利便性を向上させるために、どの交通手段を利用したら良いかの情報を効率よくユーザに提供することも重要である。
【0003】
そこで近年より使用されている情報提供の方法として、IT(Information Technology)の発達に伴って実現された移動経路検索が挙げられる。移動経路(以下単に「経路」ともいう。)検索は、例えばインターネットの経路検索エンジンなどのように、出発地、到着地、及び、場合によっては時刻等の他の条件をユーザが入力することにより、両地点間の経路を検索して出力する。その結果、ユーザは、自ら複雑化した時刻表や路線図などを調べて経路を割り出す必要なく、経路に関する情報(以下「経路情報」ともいう。)を取得することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開2007−33265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような経路検索を行う装置等では、到着地点をもユーザ自ら入力する必要がある。しかしながら、到着地の名称や地名、駅名等を明確に記憶していないユーザの場合、この到着地を入力することが難しい場合もある。例えば、経路や地域の情報に詳しいユーザは、わざわざ経路を検索するまでもなく、経路を把握している場合が多い。経路を検索することを望むユーザは、むしろ、そのような経路や地域の情報に精通していないユーザであることが多い。従って、そのようなユーザが到着地の名称を明確に記憶していることは稀であり、このような経路検索において、到着地点の指定を容易にすることは、利便性の向上に重要である。
【0006】
これに対して、例えば上記特許文献1などには、ユーザが、到着地のカテゴリを選択することにより、到着地の候補(以下単に「候補地」ともいう。)が絞り込まれ、その絞り込まれた候補地からユーザが所望の到着地(目的地)を選択することが可能な技術が開示されている。
【0007】
このように単にカテゴリによる絞り込みを行う経路検索装置では、目的地のカテゴリへの分類が一定の条件の基で予め成されている。しかしながら、その地域や到着地自体に詳しくないユーザや外国人のユーザにとってカテゴリを選択することは容易ではない。つまり、例えば、ユーザが予想するカテゴリと、分類結果のカテゴリとが異なる場合には、ユーザは、各カテゴリ毎に所望の到着地が存在するか否かを確かめる必要があり、かえって到着地を探すのが困難になる場合がある。また、1のカテゴリの分類された到着地が多数にわたるときには、候補地は減少するものの、依然として表示された多数の候補地の中から選択する必要がある。このような煩雑さを低減するためにカテゴリを階層的に割り当てたとしても、やはりユーザが想像するカテゴリと、分類結果のカテゴリとが異なる場合には、到着地を選び出すときの煩雑さがかえって増加してしまうことも予想される。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、所望の到着地を更に容易に選び出すことが可能な、新規かつ改良された移動経路検索装置、移動経路検索システム及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索装置であって、上記到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、上記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部と、上記候補地記憶部から上記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得部と、上記カテゴリ取得部が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を上記候補地記憶部から取得する候補地取得部と、上記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報と、上記候補地取得部が取得した1又は2以上の候補地情報と、上記カテゴリ情報と上記候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面に表示させるリストを作成するリスト作成部と、を有することを特徴とする、移動経路検索装置が提供される。
【0010】
この構成によれば、カテゴリ取得部により、候補地記憶部から2以上のカテゴリ情報が取得され、候補地取得部により、その各カテゴリ情報に関連付けられた候補地情報が取得される。そして、リスト作成部により、2以上のカテゴリ情報と、それらに関連付けられた候補地情報と、それらの関連づけとを表したリストを作成することができる。そして、このリストは、表示画面に表示されるので、ユーザは、複数のカテゴリと、そのカテゴリに属する候補地とをリストとして参照して、候補地を選択することができる。よって、単にカテゴリだけを参照したり、候補地だけを参照する場合よりも、容易に所望の到着地を選択することができる。
【0011】
また、上記候補地記憶部に記録されている候補地情報は、移動経路検索を行うユーザが上記候補地を利用する確率を示す人気度を表した人気度情報を含み、上記移動経路検索装置は、上記候補地取得部が取得した候補地情報それぞれの人気度情報に基づいて、上記リスト作成部が作成するリストにおける上記候補地情報の順序を決定する候補地順序決定部を更に有してもよい。
【0012】
また、上記人気度は上記候補地又は当該候補地の最寄り駅の利用者数でもよい。
【0013】
また、上記候補地記憶部に記録されている候補地情報は、予め設定された上記候補地の利用時間帯を表す候補地時間帯情報を含み、上記候補地順序決定部は、移動経路が検索される時刻と、上記候補地取得部が取得した候補地情報それぞれの候補地時間帯情報とに基づいて、上記リスト作成部が作成するリストにおける当該候補地情報の順序を決定してもよい。
【0014】
また、移動経路を検索するユーザの操作に応じて入力されるユーザの属性情報と、上記候補地記憶部に記録されているカテゴリ情報との関連性に基づいて、上記リスト作成部が作成するリストにおける上記カテゴリ情報の順序を決定するカテゴリ順序決定部を更に有してもよい。
【0015】
また、上記候補地記憶部に記録されているカテゴリ情報は、予め設定された上記カテゴリの利用時間帯を表すカテゴリ時間帯情報を含み、上記カテゴリ順序決定部は、移動経路が検索される時刻と、上記候補地取得部が取得したカテゴリ情報それぞれのカテゴリ時間帯情報とに基づいて、上記リスト作成部が作成するリストにおける当該カテゴリ情報の順序を決定してもよい。
【0016】
また、上記カテゴリ取得部は、ユーザの操作に応じて設定される出発地、又は、予め設定される出発地に関連付けられた2以上のカテゴリ情報を取得してもよい。
【0017】
また、上記候補地取得部は、上記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報それぞれに関連付けられている候補地情報のうち、ユーザの操作に応じて設定される出発地、又は、予め設定される出発地に更に関連付けられた候補地情報を取得してもよい。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、移動経路検索端末と、該移動経路検索端末からの要求を受けて出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索サーバと、を有する移動経路検索システムであって、上記移動経路検索サーバは、上記到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、上記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部と、上記候補地記憶部から上記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得部と、上記カテゴリ取得部が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を上記候補地記憶部から取得する候補地取得部と、上記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報と、上記候補地取得部が取得した1又は2以上の候補地情報と、上記カテゴリ情報と上記候補地情報との間の関連付けとを表すリストを作成するリスト作成部と、を有し、上記移動経路検索端末は、上記リスト作成部が作成したリストを表示画面に表示させるリスト表示部と、上記表示画面に表示されたリストに表された1又は2以上の候補地情報から、ユーザの操作に応じて1の到着地を決定する到着地決定部と、を有することを特徴とする、移動経路検索システムが提供される。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、上記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部を有するコンピュータに、出発地と上記到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索機能を実現させるためのプログラムであって、コンピュータに、上記候補地記憶部から上記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得機能と、上記カテゴリ取得機能が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を上記候補地記憶部から取得する候補地取得機能と、上記カテゴリ取得機能が取得した2以上のカテゴリ情報と、上記候補地取得機能が取得した1又は2以上の候補地情報と、上記カテゴリ情報と上記候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面に表示させるリストを作成するリスト作成機能と、を実現させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば所望の到着地を更に容易に選び出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
なお、以下で説明する本発明の各実施形態に係る経路検索システム(移動経路検索システムの一例)は、出発地と到着地との間の経路(移動経路)を検索する。この出発地や到着地としては、例えば、住所などで指定される任意の位置であってもよいが、ここでは説明の便宜上、交通機関を使用して場合の出発地と到着地について説明する。つまり、以下では、出発地を「出発駅」とし、到着地を「到着駅」として説明する。
【0023】
また、以下で説明する経路検索システムは、到着地の候補となる「候補地(目的地の候補)」を表示するが、この候補地は、駅だけではなく、経路検索の望むユーザが目的地(到着地)とすることが予想される場所やイベントならば様々な場所に設定することができる。この候補地としては、例えば、浅草・銀座・お台場などの地域、東京ドーム・六本木ヒルズ・帝国ホテルなどの建物、東京ディズニーランド・上野動物園などの施設、成田空港第1ターミナルなどの空港や港、花火・祭り・コンサート・野球観戦などのイベント等が一例としてあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0024】
また、以下で説明する各実施形態では、これらの候補地は、「カテゴリ」に分類されている。このカテゴリは、例えば、候補地が有する特徴を表したものを意味する。このカテゴリの設定の仕方は、候補地の特徴をどこまで細かく分類するのかにも寄るが、本発明の各実施形態ではこのカテゴリの深度は特に限定するものではない。そこで、以下では、候補地が「主要な駅」、「主要なスポット」、「空港」等に分類されている場合について説明する。
【0025】
この経路検索システムについて理解が容易になるように以下では次の順序で説明する。
<第1実施形態>
(経路検索システムの構成)
(経路検索端末)
(経路検索サーバ)
(経路検索システムの動作)
(効果の例)
<第2実施形態>
(経路検索システムの構成)
(経路検索システムの動作)
(効果の例)
【0026】
<第1実施形態>
(経路検索システムの構成)
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する説明図である。図2は、本実施形態に係る経路検索システムが表示させる表示画面(リスト)の一例について説明する説明図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態に係る経路検索システム10は、大きく分けて、経路検索端末100と経路検索サーバ200を有する。そして、この経路検索端末100と経路検索サーバ200とはネットワーク300を介して通信可能に接続される。以下、経路検索端末100及び経路検索サーバ200との構成について詳しく説明する。
【0028】
(経路検索端末)
経路検索端末100は、出発駅と到着駅との間の経路を検索する際にユーザが操作する端末である。本実施形態においてこの経路検索端末100は、移動経路検索装置の一例である。経路検索端末100は、候補地DB110と、出発駅決定部121と、カテゴリ取得部131と、カテゴリ順序決定部132と、候補地取得部133と、候補地順序決定部134と、リスト作成部135と、リスト表示部141と、到着駅決定部142と、経路取得部143と、経路表示部144と、を有する。順に各構成について説明するが、候補地DB110についてまず説明して、本実施形態に係る経路検索システム10が使用する情報の概要についても先に併せて説明する。
【0029】
候補地DB110は、候補地記憶部の一例であって、候補地を表した「候補地情報」と、候補地のカテゴリを表した「カテゴリ情報」とが互いに関連付けられて複数記録される。ここで両者の関連づけは、上記のような分類により一の候補地が一のカテゴリに分類される場合、その候補地の候補情報と、そのカテゴリのカテゴリ情報とを関連付けることを意味する。この関連づけには、例えば、候補情報にカテゴリ情報をラベルのように付する場合や、両情報間に紐付けが行われる場合など様々な態様が含まれる。また、以下では、一の候補地情報には、一のカテゴリ情報が関連付けられ、その結果、一のカテゴリ情報には1又は複数の候補地情報が関連付けられるものとする。しかしながら、一の候補地情報に複数のカテゴリ情報が関連付けられることももちろん可能である。
【0030】
候補地情報には、その候補地を表した様々な情報が含まれる。候補地情報には、その候補地の名称や呼称が含まれるが、更に、その候補地の最寄り駅(これが到着駅の候補となる)が含まれることが望ましい。但し、出発地と到着地が駅でない場合には、最寄り駅の代わりに、住所や緯度・経度などの位置情報が含まれることが望ましいが、もちろん最寄り駅と位置情報の両方が含まれてもよく、このことは本実施形態でも同様である。また、この候補地情報には、その候補地の利用時間帯を表した「候補地時間帯情報」が含まれてもよい。ここでいう利用時間帯は、その候補地を利用することが可能な時間帯(例えば開催時間帯)などだけでなく、一般的にその候補地が利用されることが予想される時間帯をも含む。予想される時間帯は、例えば、候補地が「浅草」などの地域である場合、浅草の店舗やアトラクション等は、深夜には閉じられていることが多いため、その深夜時間帯を除くように設定される時間帯を意味する。更に、この候補地情報には、その候補地の人気度を表した「人気度情報」が含まれることが望ましい。ここで人気度とは、例えば、経路検索を行うユーザがその候補地を利用する確率を意味する。このような確率は、例えば、経路検索システム10の使用履歴や外部の情報に基づいて設定される。但し、その人気度は、1以下の値で表されるようないわゆる確率という値で指定されている必要はない。この場合、人気度は、例えば、所定の期間内に何人程度のユーザがその候補地を利用したのかという値や、何人程度のユーザがその候補地に興味を示しているのかという値、経路検索システム10によりその候補地に対して経路検索が行われた回数などであってもよい。これらの利用した人数や興味を示している人数、経路検索システム10の検索回数などは、広い意味でその候補地を利用する確率を意味することとなる。また、利用した人数は、例えば、過去の利用者数の統計データなどから割り出されてもよい。また、興味を示している人数は、例えば、アンケートやインターネットにおける検索回数などから割り出されてもよい。このような人気度は、経路検索システム10の外部の情報に基づいて設定される。一方、人気度が、経路検索システム10の使用履歴である場合、つまり、経路検索システム10により、その候補地に対して経路検索が行われた回数より導かれる確率である場合、経路検索システムによる検索履歴が人気度情報に含められることになる。つまり、この場合、経路検索端末100が配置された場所やユーザの属性等に応じた検索履歴を、人気度情報に含めることができる。従って、個々の経路検索端末100の使用環境や使用状態などの特性に応じて正確な人気度を、候補地情報に含めることができる。また、ここでは、さらに候補地の利用者数を増やすために、人気度を意図的に高めることも可能である。なお、ここでは、人気度が、その候補地又は候補地の最寄り駅の過去の利用数で表された「候補地が利用される確率」である場合について説明する。特に駅の利用者数は、その駅を到着地とした人数を反映しており、ユーザのその候補地に対する人気度をより適格に表すことができる。
【0031】
一方、カテゴリ情報にも、そのカテゴリを表した様々な情報が含まれる。このカテゴリ情報にも、そのカテゴリの名称や呼称が含まれる。そして、このカテゴリ情報には、更に、そのカテゴリの利用する利用時間帯を表した「カテゴリ時間帯情報」が含まれてもよい。ここでいう利用時間帯は、そのカテゴリに含まれる候補地の利用時間帯(上記候補地時間帯情報)の代表的な利用時間帯(例えば、平均的な利用時間帯や最長の利用時間帯など)を示すことが望ましい。カテゴリとしての「空港」に関連付けられた候補地には、例えば「羽田空港第1ターミナル」や「成田空港第2ターミナル」などが挙げられる。一方、これらの空港では、深夜時間帯でのフライトが存在しない場合も予想される。その場合、カテゴリの利用時間帯は、例えば、空港が平均して利用可能な時間帯を示すことが望ましい。
また、このカテゴリ情報には、更に、そのカテゴリを選択する可能性の高いユーザの「属性情報」が含まれることが望ましい。このユーザの属性情報としては、例えば、ユーザの年齢・性別・職業・経路を検索する目的などが挙げられる。例えば、低年齢のユーザが、カテゴリ「空港」を利用することは稀であるが、カテゴリ「動物園」を利用する可能性は高いため、カテゴリ「動物園」のカテゴリ情報には、「低年齢」という属性情報が含まれることが望ましい。また、ユーザの目的が「ビジネス」である場合には、カテゴリ「動物園」を利用することは稀であるが、カテゴリ「空港」やカテゴリ「ホテル」を使用する可能性は高いため、カテゴリ「空港」やカテゴリ「ホテル」には、「ビジネス目的」という属性情報が含まれることが望ましい。
【0032】
以上のように、候補地DB110には、上述のような複数の候補地情報と、複数のカテゴリ情報とが相互の関連付けて記録される。また、このカテゴリ情報及び候補地情報は、更に出発駅を表した「出発駅情報」にも関連付けられており、この出発地情報も候補地DB110に複数記録される。出発駅情報は、出発地情報の一例であって、出発地が出発駅であるために、ここでは出発駅情報と言う。出発駅情報には、主に出発駅の名称が含まれるが、他にも、住所や人気度などのような到着地情報と同様の情報が含まれてもよい。
【0033】
このような候補地情報とカテゴリ情報との関連付け、候補地情報又はカテゴリ情報と出発駅情報との関連付けを、図1では模式的にテーブルとして表わしている。つまり、例えば、出発駅S1には、カテゴリA,B,C等が関連付けられ、カテゴリAには、候補地A1,A2,A3等が関連付けられている。
【0034】
出発駅決定部121は、経路検索を行う出発地点である出発駅を決定する。つまり、出発駅決定部121は、候補地DB110に記録されている出発駅情報に表された出発駅から、出発地点としての1つの出発駅を決定する。この際、出発駅決定部121は、例えば、ユーザの操作に応じて、この出発駅を選択してもよい。この場合、ユーザは所望の出発駅を選択して決定することが可能である。一方、例えば、この経路検索端末100が設置される位置が、駅や駅の側である場合、その駅を予め設定しておくことも可能である。この場合、出発駅決定部121は、その設定されている出発駅を、経路検索を行う出発地点である出発駅に決定することになるが、この場合、候補地DB110に記録される出発地情報は、その出発駅のみの情報であってもよい。
【0035】
カテゴリ取得部131は、候補地DB110からカテゴリ情報を2以上取得する。より具体的には、カテゴリ取得部131は、候補地DB110に記録されているカテゴリ情報であって、出発駅決定部121が決定した出発駅の出発駅情報に関連付けられたカテゴリ情報から、2以上のカテゴリ情報を取得する。この際、取得するカテゴリ情報の個数の上限が設定されている場合、カテゴリ取得部131は、その上限以下の2以上のカテゴリ情報を取得する。カテゴリ取得部131は、出発駅情報に関連付けられたカテゴリ情報がその個数の範囲内であれば、それら全てのカテゴリ情報を単純に取得することができる。但し、カテゴリ情報がその個数の範囲を超えている場合、例えば、予め各カテゴリ情報に優先順位を設定しておき、カテゴリ取得部131が、その優先順位に従ってカテゴリを取得することも可能である。また、例えば、カテゴリ取得部131は、カテゴリ情報をランダムに取得することも可能である。本実施形態の場合、カテゴリ取得部131が3つのカテゴリ情報を取得し、かつ、各出発地に割り当てられているカテゴリは、3つのみ(出発地毎に重複してもよい。)である場合について説明する。なお、カテゴリが複数ありすぎる場合、ユーザへの負担が大きくなることも考えられるため、本実施形態のように適切な個数(約3〜5程度)のカテゴリを予め決定しておくことが望ましい。そして、経路検索端末100の検索処理を速めるために、選択されるカテゴリは予め決定されていることが望ましい。
【0036】
カテゴリ順序決定部132は、カテゴリ取得部131が取得したカテゴリ情報の順序を決定する。後述するリスト作成部135は、カテゴリ取得部131が取得した複数のカテゴリ情報を表したリストを作成することになるが、カテゴリ順序決定部132は、このリストにおけるカテゴリ情報の順序を決定する。通常のユーザはリストを閲覧する際に、上から下、左から右と言った順序で閲覧することが多い。従って、リスト中の上方や左方に表示した項目が、ユーザに対して強調されることになる。従って、カテゴリ順序決定部132は、ユーザに閲覧させたい順序、つまり、カテゴリの優先順位を、リスト中の順序という形態で決定する。但し、例えば、リスト中の項目を太字にしたり、フォントを変更したり、色を付けて強調することも可能である。以下の本実施形態では、単に順序だけを変更する場合について説明するが、このように例えば線種・フォント・色などを変更することにより、カテゴリを強調する場合の優先順位をも、このカテゴリ順序決定部132が決定する。
【0037】
このカテゴリ順序決定部132は、例えば、以下のいずれか、又は組み合わせによりカテゴリの順序を決定する。
(1)予めカテゴリ情報に優先順位が含まれており、カテゴリ順序決定部132がその優先順位に従って、カテゴリ情報の順序を決定する。
(2)移動経路を検索するユーザの操作に応じて入力されるユーザの属性情報と、カテゴリ取得部131が取得したカテゴリ情報との関連性に基づいて、カテゴリ順序決定部132がカテゴリ情報の順序を決定する。
(3)移動経路が検索される時刻と、カテゴリ取得部131が取得したカテゴリ情報に含まれるカテゴリ時間帯情報とに基づいて、カテゴリ順序決定部132がカテゴリ情報の順序を決定する。
【0038】
(1)のカテゴリ順序決定については、予め各カテゴリ情報に優先順位が含まれており、カテゴリ順序決定部132は、その優先順位を参照して、優先順位に従った順序を決定する。つまり、この場合、予め優先順位は決定されているため、ユーザに強調したいカテゴリ情報を予め設定しておくことができる。
【0039】
(2)のカテゴリ順序決定については、属性情報とカテゴリ情報との関連性に基づいて、カテゴリ情報の順序が決定される。本実施形態では、カテゴリ情報に属性情報が含まれるため、そのカテゴリ情報に含まれる属性情報と、ユーザが経路検索を行う際に入力する属性情報との一致又は類似度合に応じて、カテゴリ情報の順序が決定されることになる。より具体的に一例について説明する。カテゴリ順序決定部132は、まず、経路検索を行う際に、例えば、経路検索を行う目的(「旅行」、「ビジネス」、「ショッピング」など)と、年齢(「10代」、「20代」、「30代」など)と、性別(「男性」、「女性」など)とを、ユーザに入力させる画面を表示して、ユーザの入力に従ってこれらの属性情報を取得する。この際、ユーザに問い合わせる属性情報は、これらの例に限定されるものではない。また、ユーザはこれらの情報の入力を省略することももちろん可能である。そして、カテゴリ順序決定部132は、入力された属性情報と、カテゴリ取得部131が取得したカテゴリ情報に含まれ予め設定されている属性情報と、を比較して、各カテゴリ情報の属性情報の一致度合を算出する。そして、カテゴリ取得部131は、例えば「全ての項目が一致するカテゴリ情報の順序が1番、次に一致する項目が多いカテゴリ情報が2番、…」というように、その一致度合に応じて、カテゴリ情報の順序を決定する。
【0040】
(3)のカテゴリ順序決定については、移動経路が検索される時刻と、カテゴリ情報に含まれるカテゴリ時間帯情報とに基づいて、カテゴリ情報の順序が決定される。つまり、例えば、カテゴリ取得部131が取得した一のカテゴリ情報(例えば「空港」)のカテゴリ時間帯情報が表す時間帯が、10:00〜22:00であり、他のカテゴリ情報(例えば「ホテル」)のカテゴリ時間帯情報が表す時間帯が、16:00〜0:00であったと仮定する。そして、経路検索が行われる時刻が、21:00であったとする。この場合、その時刻から、空港に行く可能性よりも、ホテルに行く可能性の方が高いことが予想される。従って、カテゴリ順序決定部132は、この場合、カテゴリ「ホテル」を上位とし、カテゴリ「空港」を下位に設定する。つまり、例えば、カテゴリ時間帯情報の時間帯に現在時刻が含まれる場合には、その時間帯の終了時刻までの時間間隔が長いカテゴリが優先される。また、例えば、現在時刻を含まない一の時間帯と、含む他の時間帯とのカテゴリ時間帯情報がある場合、現在時刻を含む他の時間帯のカテゴリ時間帯情報を含むカテゴリ情報が優先される。更にまた、例えば、現在時刻を含まない時間帯を有する2つのカテゴリがある場合、その時間帯の開始時刻と現在時刻との時間間隔が短いカテゴリ情報が優先される。なお、このカテゴリ順序決定部132は、経路検索が行われる時刻を別途の時計から取得してもよく、その時計は、例えば、経路検索端末100内又はネットワーク300上に配置されていてもよい。
【0041】
カテゴリ順序決定部132は、このように(1)〜(3)のいずれか、または、組み合わせにより、カテゴリ順序を決定することが可能である。その結果リストにおけるカテゴリ順序が決定され、その順序によりユーザの望むカテゴリを強調して表示することができ、経路検索時の到着駅の選択の労力を大幅に低減することができる。なお、各順序決定で説明した例はあくまで例示であり、様々な変更が可能であることは言うまでもない。
【0042】
候補地取得部133は、候補地DB110に記録されている候補地情報であって、カテゴリ取得部131で取得された2以上のカテゴリ情報のいずれかに関連付けられた候補地情報を取得する。この際、やはり取得する候補地情報に上限が設定されている場合、候補地取得部133は、その上限以下の候補地情報を取得する。候補地取得部133は、上記のカテゴリ情報に関連付けられた候補地情報がその個数の範囲内であれば、それら全ての候補地情報を単純に取得することができる。但し、候補地情報がその個数の範囲を超えている場合、例えば、予め各候補地情報に優先順位を設定しておき、候補地取得部133が、その優先順位に従って候補地情報を取得することも可能である。また、例えば、候補地取得部133は、候補地情報をランダムに取得することも可能である。本実施形態の場合、候補地情報には優先順位が設定されており、対応するカテゴリ情報毎に設定される上限以下の個数の候補地情報を、候補地取得部133がその優先順位に従って取得するか、対応するカテゴリ情報に割り当てれた候補地情報の個数が、上限の個数以下である場合について説明する。
【0043】
なお、本実施形態では、上述のように、カテゴリ情報に出発駅情報が関連付けられて、カテゴリ取得部131が出発駅情報に関連付けられたカテゴリ情報を取得している。従って、この候補地取得部133も、カテゴリ取得部131が取得したカテゴリ情報に関連付けられ、出発駅決定部121が決定した出発駅情報に関連付けられている候補地情報の中から、候補地情報を取得することとなる。ただし、例えば、カテゴリ情報が出発地情報に関連付けられていない場合には、候補地取得部133は、出発駅決定部121が決定した出発駅情報に関連付けられている候補地情報の中から、候補地情報を取得することにより、候補地情報を絞り込むことができる。
【0044】
候補地順序決定部134は、候補地取得部133が取得した候補地情報の順序を決定する。この候補地順序決定部134が決定する順序も、後述するリスト作成部135が作成するリストにおける順序を意味する。従って、この候補地順序決定部134も、ユーザに閲覧させたい順序、つまり、候補地情報の優先順位をリスト中の順序という形態で決定する。もちろん、この候補地順序決定部134も、例えば線種・フォント・色などを変更することにより、カテゴリを強調する場合の優先順位をも決定することができるが、以下では単に順序だけを決定する場合について説明する。
【0045】
この候補地順序決定部134は、例えば、以下のいずれか、又は組み合わせにより候補地の順序を決定する。
(1)予め候補地情報に優先順位が含まれており、候補地順序決定部134がその優先順位に従って、候補地情報の順序を決定する。
(2)候補地取得部133が取得した候補地情報それぞれの人気度情報に基づいて、候補地順序決定部134が候補地情報の順序を決定する。
【0046】
(1)の候補地順序決定については、予め各候補地情報に優先順位が含まれており、候補地順序決定部134は、その優先順位を参照して、優先順位に従った順序を決定する。つまり、この場合、予め優先順位は決定されているため、ユーザに強調したい候補地情報を予め設定しておくことができる。
【0047】
(2)の候補地順序決定については、上述の通り、例えば、人気度情報がその候補地の利用者数や候補地の最寄り駅の利用者数である場合、その利用者数が多い順に、候補地順序決定部134が候補地情報の順序を決定する。つまり、利用者数が多い候補地は、ユーザによって選択される可能性が高いため強調されることになる。その結果、候補地順序決定部134は、候補地が選択される可能性が高い順に、候補地情報の順序を決定することができ、ユーザの候補地情報の選択時の負担を軽減して、より効率のよい到着駅の決定を可能とすることができる。
【0048】
なお、この(1)及び(2)の両方又は片方の候補地順序決定を行う際、候補地順序決定部134は、同一のカテゴリ情報に関連付けられた複数の候補地情報間の順序を、各カテゴリ毎に決定することが望ましい。後述するように、リスト作成部135は、カテゴリ情報と候補地情報との関連付けが判るようなリストを作成する。従って、この関連付け内での順序を、候補地順序決定部134が決定することが望ましい。ただし、リスト中にカテゴリ情報と候補地情報との関連付けが判るようなリストをリスト作成部135が作成する場合には、候補地順序決定部134は、カテゴリ情報とは関係なく候補地情報の順序を決定する(例えば、全ての候補地情報の順序を一律に決定する)ことも可能である。このようなリストの例としては、例えば、各項目(候補地情報)の一つ一つにカテゴリ情報を明記したり、候補地情報をカテゴリ情報毎に色分けするなどが考えられる。
【0049】
リスト作成部135は、カテゴリ取得部131が取得した2以上のカテゴリ情報と、候補地取得部133が取得した1又は2以上の候補地情報と、そのカテゴリ情報と候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面(例えば、モニタなど。図示せず。)に表示させるリストを作成する。この際、リスト作成部135は、カテゴリ順序決定部132が決定したカテゴリ情報の順序と、候補地順序決定部134が決定した候補地情報の順序とに従ったリストを作成する。そして、リスト表示部141は、リスト作成部135が作成したリストを表示画面に表示させる。このリスト作成部135が作成してリスト表示部141が表示画面に表示させたリストの一例について説明する。
【0050】
図2に示すように、リストLには、カテゴリ情報CA1,CA2,CA3が含まれ、そのカテゴリ情報CA1〜CA3が、上から下へと、カテゴリ順序決定部132が決定した順序に従って並べられている。一方、各カテゴリ情報CA1,CA2,CA3のライン右側には、そのカテゴリ情報に関連付けられた複数の候補地情報B11〜B34が、左から右、そして上から下へと、候補地順序決定部134が決定した順序に従って並べられている。なお、この図2に示すリストLの例では、カテゴリ情報CA1〜CA3と、候補地情報B11〜B34との関連付けを、各ライン(行)で示している。つまり、カテゴリ情報CA1の右方に、候補地情報B11〜B16が表示されることにより、これらの候補地情報B11〜B16がカテゴリ情報CA1に関連付けられていることを示している。このような関連付けの表示方法としては、様々な変更例が考えられる。例えば、各カテゴリ情報CA1〜CA3毎で色分けをしたり、各候補地情報B11〜B34に関連付けられた各カテゴリ情報CA1〜CA3を併記したり、コンピュータにおけるフォルダ構成の表示のように各カテゴリ情報CA1〜CA3にツリー状に各候補地情報B11〜B34をぶら下げたり、各カテゴリ情報CA1〜CA3と各候補地情報B11〜B34とを線などで繋ぐことにより、関連づけが行われてもよい。しかし、このような関連づけの表示は、これらの例に限定されず、様々な変更例が考えられることは言うまでもない。また、ここで表示している関連づけは、換言すれば、各候補地情報B11〜B34が、どのカテゴリ情報CA1〜CA3に分類されているのかを表すものである。よって、このような関連づけをもリストLに含めることにより、経路検索端末100は、ユーザに視覚的に判りやすく、カテゴリからの連想を想起させる形態で候補地の情報を選択させることができるため、到着駅の検索におけるユーザの労力を大幅に低減して、効率よい選択を行わせることが可能である。また、単にカテゴリを表示する場合に比べても、経路検索端末100は、カテゴリと関連付けて各候補地を表示することにより、カテゴリの分類が不慣れで不確かなユーザに対しては候補地を直接提供することができ、やはりユーザの労力を大幅に低減することができる。
【0051】
なお、このリストL中、駅名表示欄C1には出発駅決定部121が決定した駅名が表示される。そして、駅名表示欄C2には後述する到着駅決定部142が決定する駅名が表示される。また、タッチパネルやマウスなどの入力装置によりユーザが操作ボタンB1を選択した場合、出発駅決定部121による出発駅決定画面(ユーザに出発駅を選択させる画面)に戻ることになる。一方、操作ボタンB2が選択された場合、カテゴリ順序決定部132によるユーザの属性入力画面(ユーザに属性を選択させる画面)に戻ることになる。更に、操作ボタンB3が選択された場合、例えば、表示画面上にキーボードを模した五十音のひらがなやカタカナ又はローマ字の入力画面が表示され、各文字をユーザが選択することにより、到着駅を手動で入力することができる入力画面が表示されることになる。ただし、例えばユーザが操作可能なキーボードを経路検索端末100が備える場合には、そのキーボードにより、到着駅を手動で入力させることも可能である。
【0052】
更に、候補地情報B26が選択された場合には、リスト作成部135は、このリストLに表示し切れておらず、かつ、カテゴリ情報CA2に関連付けられた他の候補地情報を新たなリストで表示する。この際のリストL中の候補地情報の順序も、候補地順序決定部134が決定した順序に従って設定される。また、リスト作成部135は、カテゴリ情報CA2に関連付けられた候補地情報B21〜B25を他の候補地情報に更新することにより、他のカテゴリ情報CA1,CA3等を表示した状態を維持することも可能である。しかし、リスト作成部135は、候補地情報B26が選択された場合、例えば、カテゴリ情報CA2の候補地情報だけを、より多くリスト表示した新たなリストを作成して表示させることも可能である。
【0053】
到着駅決定部142は、表示画面に表示されたリストLに表された1又は2以上の候補地情報から、ユーザの操作に応じて1の到着駅を決定する。上述の通り、各候補地情報には、その候補地情報の最寄り駅の情報が含まれ、図2に示したように、この最寄り駅の情報は、リストLに含まれることが望ましい。そして、このリストLを参照したユーザが、例えば、マウスやタッチパネルなどの入力装置(図示せず)を操作することにより、1の候補地情報を選択する。すると、この到着駅決定部142は、選択された候補地情報に含まれる最寄り駅の情報が表した最寄り駅を、到着駅に決定する。
【0054】
経路取得部143は、実際に出発駅と到着駅との間の経路を検索する。この際、経路取得部143は、自らデータベースを有して、両地点間の経路を検索してもよいが、本実施形態では、別途の経路検索サーバ200に経路を検索させて、その結果を取得するものとする。つまり、経路取得部143は、出発駅決定部121が決定した出発駅を表した出発駅情報と、到着駅決定部142が決定した到着駅を表した到着駅情報と、場合によっては経路検索を行う時刻を表した時刻情報や他の経路検索時の条件(特急や飛行機の使用可否など)を、ネットワーク300を介して後述の経路検索サーバ200に出力して経路を検索させ、その検索結果である経路を表した経路情報を、やはりネットワーク300を介して取得する。そして、経路表示部144は、経路取得部143が取得した経路情報を、表示画面に表示して、ユーザに提供することができる。
【0055】
(経路検索サーバ)
一方、経路検索サーバ200は、移動経路検索サーバの一例であって、経路検索端末100からの要求を受けて出発地と到着地との間の移動経路を検索する。この経路検索サーバ200は、図1に示すように、経路DB210と、経路検索部220とを有する。
【0056】
経路DB210には、複数の出発駅と複数の到着駅との間の経路に関する経路情報が、各経路毎に検索可能に記録されている。そして、各経路情報は、出発時刻・到着時刻などの時刻や他の検索条件などに応じて記録されている。従って、この経路DB210は、出発駅と到着駅と場合によっては他の検索条件とを指定することにより、1又は2以上の適した経路情報を検索可能に記録している。
【0057】
経路検索部220は、経路取得部143から出発駅と到着駅と場合によっては他の検索条件とに関する情報を受取り、その条件にあった経路について経路DB210中を検索する。そして、経路検索部220は、検索結果である経路情報を、経路取得部143に出力する。
【0058】
(経路検索システムの動作)
以上、経路検索システム10の構成等について説明した。次に、図3を参照しつつ、本実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する。図3は、本実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する説明図である。
【0059】
ユーザの操作に応じて経路検索が開始されると、まず、経路検索端末100でステップS101が処理される。このステップS101では、出発駅決定部121が、ユーザの操作に応じて出発駅を決定する。そして、ステップS103に進む。
【0060】
ステップS103では、カテゴリ取得部131が、例えば、予め設定されたカテゴリ情報や、出発地に応じたカテゴリ情報を、複数、候補地DB110から取得する。そして、ステップS105に進む。
【0061】
ステップS105では、カテゴリ順序決定部132が、ユーザに属性を入力させる画面を表示させて、ユーザの操作に応じて、そのユーザの属性情報を取得する。そして、カテゴリ順序決定部132は、上記カテゴリ順序決定方法(1)〜(3)のいずれか、または、それらの組み合わせに従って、カテゴリの順序を決定する。なお、カテゴリ順序決定方法(2)に従わない場合には、カテゴリ順序決定部132は、ユーザに属性を入力させる画面を表示せず、ユーザの属性情報を取得しなくてもよい。このステップS105の処理後は、ステップS107に進む。
【0062】
ステップS107では、候補地取得部133が、ステップS103で取得された複数のカテゴリ情報のいずれかに関連付けられた候補地情報を取得する。この際、候補地取得部133は、カテゴリ情報に関連付けられた候補地情報の全てを取得してもよいが、取得されたカテゴリ情報だけでなく、決定された出発駅にも関連付けられている候補地情報を取得してもよい。そして、ステップS109に進む。
【0063】
ステップS109では、候補地順序決定部134が、上記候補地順序決定方法(1),(2)のいずれか一方、または、両方に従って、候補地情報の順序を決定する。この際、候補地順序決定部134は、各候補地の人気度情報に応じて、その順序を決定することが望ましい。このステップS109の処理後は、ステップS111に進む。
【0064】
ステップS111では、リスト作成部135が、上記ステップS103で取得されたカテゴリ情報と、ステップS107で取得された候補地情報とを、ステップS105で決定されたカテゴリ情報の順序と、ステップS109で決定された候補地情報の順序とに従ったリストを作成する(例えば、図2参照。)。そして、ステップS113に進む。
【0065】
ステップS113では、リスト表示部141が、上記ステップS111で作成されたリストを表示画面(図示せず)に表示させる。この表示画面を参照したユーザは、例えばタッチパネルやマウスなどの入力装置を通じて所望の候補地を1つ選択する。この入力装置は、その候補地に応じた情報を到着駅決定部142に入力する。そして、ステップS115に進む。
【0066】
ステップS115では、到着駅決定部142が、上記入力装置からの入力情報を取得して、その情報つまりユーザの操作に応じて、その情報が表した候補地の候補地情報に含まれる最寄り駅を、到着駅に決定する。すると、経路取得部143が、例えば、ステップS101で決定した出発駅と、ステップS115で決定した到着駅と、他の操作画面等をユーザが操作することにより入力された検索条件と、検索が行われる時刻となどの情報を、経路検索サーバ200に出力する。そして、ステップS117に進む。
【0067】
ステップS117では、経路検索サーバ200の経路検索部220が、経路DB210中を上記取得した条件により検索して、1又は2以上の経路情報を取得する。そして、ステップS119に進む。
【0068】
ステップS119では、経路取得部143が、ステップS117における検索結果である経路情報を、ネットワーク300経由で取得する。そして、ステップS121に進む。
【0069】
ステップS121では、経路表示部144が、ステップS119で取得した経路情報を表示画面に表示して、ユーザに検索結果である経路情報を提供する。そして、経路検索動作が終了する。
【0070】
(効果の例)
以上、本発明の第1実施形態に係る経路検索システム10について説明した。この経路検索システム10は、単にカテゴリのみを表示したり、単に到着駅の候補となる候補地を表示したりするのではなく、複数のカテゴリと、そのカテゴリに関連付けられた候補地とを、1つのリストにして表示画面に表示することができる。しかも、この経路検索システム10は、その際、各カテゴリと格候補地との関連性が認識可能なようなリストを表示することができる。従って、例えば、カテゴリから候補地を選択したいユーザは、リスト中のカテゴリを参照して、そのカテゴリに関連付けられた候補地から、所望の候補地を選択することができる。一方、例えば、そのようなカテゴリによる分類に不慣れなユーザは、リスト中の候補地を直接参照して、所望の候補地を選択することができる。従って、この経路検索システム10は、経路検索システム10の使用に不慣れなユーザであっても更に容易、かつ、効率的に候補地から到着駅を選択させることが可能である。
【0071】
また、この際、経路検索システム10は、候補地の順序を、その候補地自身の人気度に応じた順番に配置することができる。よって、ユーザが指定する可能性が高い候補地を、強調してリストに含めることができるため、ユーザによる到着駅の選択の労力を更に低減することができる。また、経路検索システム10は、更に、カテゴリの順番をユーザの属性や検索時刻により並べ替えることができる。従って、上記候補地と同様に、ユーザが指定する可能性が高いカテゴリを、強調してリストに含めることができるため、ユーザによる到着駅の選択の労力を更に低減することができる。
【0072】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る経路検索システムについて説明する。但し、以下で説明する第2実施形態に係る経路検索システムは、上記第1実施形態に係る経路検索システム10と基本的には同様の構成を有し、同様の動作をする。しかしながら、この第2実施形態に係る経路検索システムは、例えば、経路検索サーバ側でリストを作成する点などで上記第1実施形態に係る経路検索システムとは異なる。つまり、この第2実施形態では経路検索サーバが、移動経路検索装置の一例となる。従って、以下では、第2実施形態に係る経路検索システムにおいて、上記第1実施形態に係る経路検索システムとは異なる点を中心に説明し、同様の点については詳しい説明を省略する。
【0073】
(経路検索システムの構成)
まず、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する説明図である。
【0074】
図4に示すように、この経路検索システム20は、やはり経路検索端末400と経路検索サーバ500とを有する。しかしながら、これらは、第1実施形態と異なり、リストを作成する構成などが、経路検索端末400側ではなく、経路検索サーバ500側に配置される。つまり、上記第1実施形態では経路検索端末100が有していた候補地DB110・カテゴリ取得部131・カテゴリ順序決定部132・候補地取得部133・候補地順序決定部134・リスト作成部135が、この第2実施形態に係る経路検索システム20では、経路検索サーバ500が有することとなる。この際、出発駅決定部121が決定した出発駅の情報、カテゴリ順序決定部132が表示させる属性入力画面やその属性を指定したユーザの入力情報、及び、その他の情報などは、ネットワーク300を介して、経路検索端末400と経路検索サーバ500との間で通信される。また、上記第1実施形態とは異なる構成として、経路検索端末400は、更に、リスト取得部440を有する。
【0075】
リスト取得部440は、経路検索サーバ500側のリスト作成部135が作成したリストを取得する。その結果、経路検索端末400側のリスト表示部141は、リスト取得部440が取得したリストを表示画面に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0076】
以上、本実施形態に係る経路検索システム20の構成について説明した。ただしこのような変更には他にも様々な形態が考えられる。例えば、本実施形態では経路検索サーバ500が有するカテゴリ取得部131〜リスト作成部135などの構成の一部を、第1実施形態と同様に経路検索端末400に配置することが可能であることは言うまでもない。
【0077】
(経路検索システムの動作)
次に、図5を参照しつつ、本実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する。図5は、本実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する説明図である。この動作も、基本的には第1実施形態に係る経路検索システム10の動作と同様である。但し、ステップS103〜ステップS111の処理が、経路検索サーバ500側で行われる。そのために、ステップS101の処理後は、出発駅等の情報が、経路検索サーバ500に受け渡される。なお、カテゴリ順序決定ステップS105などでは、適宜必要な情報を経路検索端末400から取得することも可能であるが、図5では図示を省略している。
【0078】
また、上記第1実施形態に係る経路検索システム10の動作とは異なり、図5に示すように、ステップS111の処理後は、ステップS201が処理される。
【0079】
ステップS201では、リスト取得部440が、ステップS111で作成されたリストをネットワーク300経由で取得する。そして、ステップS113以降の処理が行われることになる。
【0080】
(効果の例)
以上、本発明の第2実施形態に係る経路検索システム20について説明した。この経路検索システム20によれば、上記第1実施形態に係る経路検索システム10と同様の格別の作用・効果を奏することができる。そればかりか、この経路検索システム20は、カテゴリや候補地の取得・並び替え・リスト作成を経路検索サーバ500側で行うことができる。従って、経路検索端末100における経路検索処理の負荷を低減することができ、より迅速な経路検索処理が可能となる。また、候補地DB110などのデータベースを経路検索サーバ500が有することにより、この経路検索サーバ500にアクセス可能な経路検索端末400側にデータベースを構築せずに済む。従って、複数台配置されることが予想される経路検索端末400毎にデータベースを用意せずに済み、製作コストを低減することができる。この場合、候補地の人気度情報の更新や、カテゴリ情報の属性情報の更新、両者の優先順位の更新などは、データベースを書き換えるだけですみ、メンテナンスが容易である。また、上述の通り、リストに含められるカテゴリ情報や候補地情報は、出発駅決定部121により決定される出発駅に依存させることもできるため、各経路検索端末400の配置位置等に応じたキメの細やかで、ユーザそれぞれのニーズに応じた経路検索を容易に行わせることが可能である。
【0081】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0082】
例えば、上記実施形態では、候補地DB110(候補地記憶部の一例)が、経路検索端末100又は経路検索サーバ500に含まれる場合について説明した。しかしながら、この候補地DB110は、例えば別途のサーバとしてネットワークを介して接続可能に構成されてもよい。この場合、本発明の移動経路検索装置は、その別途のサーバと、カテゴリ取得部131等を有する経路検索端末又は経路検索サーバとを併せて実現されることになる。
【0083】
また、上記各実施形態で説明した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させてもよいが、ソフトウエアにより実行させてもよい。一連の処理をソフトウエアにより行う場合、図6に示すような汎用又は専用のコンピュータにプログラムを実行させることにより、上記の一連の処理を実現することができる。なお、経路検索端末100,400及び経路検索サーバ200,500の一方または両方が、ソフトウエアにより実行させてもよいことは言うまでもない。
【0084】
図6は、プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータの構成例を説明するための説明図である。一連の処理を行うプログラムのコンピュータによる実行について説明すれば、以下のようになる。
【0085】
図6に示すように、コンピュータは、例えば、バス601と、CPU(Central Processing Unit)602と、記録装置と、入出力インターフェイス606と、通信装置607と、入力装置609と、ドライブ610と、出力装置となどを有する。これらの各構成は、バス601や入出力インターフェイス606等を介して相互に情報を伝達可能に接続されている。
【0086】
プログラムは、例えば、記録装置の一例である、HDD(Hard Disk Drive)603・ROM(Read Only Memory)604・RAM(Random Access Memory)605等に記録しておくことがきる。
【0087】
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体611に、一時的又は永続的に記録しておくこともできる。このようなリムーバブル記憶媒体611は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。この場合、これらのリムーバブル記憶媒体611に記録されたプログラムは、ドライブ610により読み出されて、入出力インターフェイス606・バス601等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
【0088】
更に、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LAN(Local Area Network)・インターネット等のネットワーク608を介して転送され、通信装置607がこのプログラムを受信する。そして、通信装置607が受信したプログラムは、入出力インターフェイス606・バス601等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
【0089】
そして、CPU602が、上記の記録装置に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記の一連の処理が、実現される。この際、CPU602は、例えば、上記の記録装置からプログラムを、直接読み出して実行してもよく、RAM605に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU602は、例えば、プログラムを通信装置607やドライブ610を介して受信する場合、受信したプログラムを記録装置に記録せずに直接実行してもよい。
【0090】
更に、CPU602は、必要に応じて、例えばマウス・キーボード・マイク(図示せず)等の入力装置609から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
【0091】
そして、CPU602は、上記の一連の処理を実行した結果を、例えばモニタなどの表示装置612・スピーカやヘッドホンなどの音声出力装置613等の出力装置から出力してもよく、更にCPU602は、必要に応じてこの処理結果を通信装置607から送信してもよく、上記の記録装置やリムーバブル記憶媒体611に記録させてもよい。
【0092】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の第1実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する説明図である。
【図2】同実施形態に係る経路検索システムが表示させる表示画面(リスト)の一例について説明する説明図である。
【図3】同実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る経路検索システムの構成について説明する説明図である。
【図5】同実施形態に係る経路検索システムの動作について説明する説明図である。
【図6】プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータの構成例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0094】
10,20 経路検索システム
100,400 経路検索端末
110 候補地DB
121 出発駅決定部
131 カテゴリ取得部
132 カテゴリ順序決定部
133 候補地取得部
134 候補地順序決定部
135 リスト作成部
141 リスト表示部
142 到着駅決定部
143 経路取得部
144 経路表示部
200,500 経路検索サーバ
210 経路DB
220 経路検索部
300 ネットワーク
440 リスト取得部
B1,B2,B3 操作ボタン
B11,B12,B13,B14,B15,B16 候補地情報
B21,B22,B23,B24,B25,B26 候補地情報
B31,B32,B33,B34 候補地情報
C1,C2 駅名表示欄
CA1,CA2,CA3 カテゴリ情報
L リスト
601 バス
602 CPU
603 HDD
604 ROM
605 RAM
606 入出力インターフェイス
607 通信装置
608 ネットワーク
609 入力装置
610 ドライブ
611 リムーバブル記憶媒体
612 表示装置
613 音声出力装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索装置であって、
前記到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、前記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部と、
前記候補地記憶部から前記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得部と、
前記カテゴリ取得部が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を前記候補地記憶部から取得する候補地取得部と、
前記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報と、前記候補地取得部が取得した1又は2以上の候補地情報と、前記カテゴリ情報と前記候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面に表示させるリストを作成するリスト作成部と、
を有することを特徴とする、移動経路検索装置。
【請求項2】
前記候補地記憶部に記録されている候補地情報は、移動経路検索を行うユーザが前記候補地を利用する確率を示す人気度を表した人気度情報を含み、
前記移動経路検索装置は、前記候補地取得部が取得した候補地情報それぞれの人気度情報に基づいて、前記リスト作成部が作成するリストにおける前記候補地情報の順序を決定する候補地順序決定部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の移動経路検索装置。
【請求項3】
前記人気度は、前記候補地又は当該候補地の最寄り駅の利用者数であることを特徴とする、請求項2に記載の移動経路検索装置。
【請求項4】
前記候補地記憶部に記録されている候補地情報は、予め設定された前記候補地の利用時間帯を表す候補地時間帯情報を含み、
前記候補地順序決定部は、移動経路が検索される時刻と、前記候補地取得部が取得した候補地情報それぞれの候補地時間帯情報とに基づいて、前記リスト作成部が作成するリストにおける当該候補地情報の順序を決定することを特徴とする、請求項2又は3に記載の移動経路検索装置。
【請求項5】
移動経路を検索するユーザの操作に応じて入力されるユーザの属性情報と、前記候補地記憶部に記録されているカテゴリ情報との関連性に基づいて、前記リスト作成部が作成するリストにおける前記カテゴリ情報の順序を決定するカテゴリ順序決定部を更に有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の移動経路検索装置。
【請求項6】
前記候補地記憶部に記録されているカテゴリ情報は、予め設定された前記カテゴリの利用時間帯を表すカテゴリ時間帯情報を含み、
前記カテゴリ順序決定部は、移動経路が検索される時刻と、前記候補地取得部が取得したカテゴリ情報それぞれのカテゴリ時間帯情報とに基づいて、前記リスト作成部が作成するリストにおける当該カテゴリ情報の順序を決定することを特徴とする、請求項5に記載の移動経路検索装置。
【請求項7】
前記カテゴリ取得部は、ユーザの操作に応じて設定される出発地、又は、予め設定される出発地に関連付けられた2以上のカテゴリ情報を取得することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の移動経路検索装置。
【請求項8】
前記候補地取得部は、前記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報それぞれに関連付けられている候補地情報のうち、ユーザの操作に応じて設定される出発地、又は、予め設定される出発地に更に関連付けられた候補地情報を取得することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の移動経路検索装置。
【請求項9】
移動経路検索端末と、該移動経路検索端末からの要求を受けて出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索サーバと、を有する移動経路検索システムであって、
前記移動経路検索サーバは、
前記到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、前記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部と、
前記候補地記憶部から前記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得部と、
前記カテゴリ取得部が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を前記候補地記憶部から取得する候補地取得部と、
前記カテゴリ取得部が取得した2以上のカテゴリ情報と、前記候補地取得部が取得した1又は2以上の候補地情報と、前記カテゴリ情報と前記候補地情報との間の関連付けとを表すリストを作成するリスト作成部と、
を有し、
前記移動経路検索端末は、
前記リスト作成部が作成したリストを表示画面に表示させるリスト表示部と、
前記表示画面に表示されたリストに表された1又は2以上の候補地情報から、ユーザの操作に応じて1の到着地を決定する到着地決定部と、
を有することを特徴とする、移動経路検索システム。
【請求項10】
到着地の候補となる候補地を表した候補地情報と、前記候補地のカテゴリを表したカテゴリ情報とが互いに関連付けられて複数記録される候補地記憶部を有するコンピュータに、出発地と前記到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索機能を実現させるためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記候補地記憶部から前記カテゴリ情報を2以上取得するカテゴリ取得機能と、
前記カテゴリ取得機能が取得したカテゴリ情報のいずれかに関連付けられている1又は2以上の候補地情報を前記候補地記憶部から取得する候補地取得機能と、
前記カテゴリ取得機能が取得した2以上のカテゴリ情報と、前記候補地取得機能が取得した1又は2以上の候補地情報と、前記カテゴリ情報と前記候補地情報との間の関連付けとを表し、表示画面に表示させるリストを作成するリスト作成機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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