説明

移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法

【課題】直交性の高いシーケンスを用いて上りリンク復調参照信号を送信することによって、送信される情報の品質を劣化させずに復調することができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【解決手段】基地局装置と移動局装置が通信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワークの進化(以下、LTE:Long Term Evolution、または、EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Accessとも呼称する)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEでは、基地局装置から移動局装置への下りリンクの通信方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が用いられる。また、移動局装置から基地局装置への上りリンクの通信方式として、PAPR(Peak to Average Power Ratio)特性に優れたSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。ここで、LTEでは、基地局装置をeNodeB(evolved NodeB)、移動局装置をUE(User Equipment)とも呼称する。
【0003】
また、LTEリリース11では、上りリンクにおいて、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による空間多重が利用可能であり、特に複数の移動局装置が、同一周波数、時間リソースを使用して空間多重を行うMU−MIMO(Multi-User MIMO)をサポートすることが検討されている。また、移動局装置に対する干渉を軽減、抑制するための方法として、基地局装置間で互いに協調して干渉コーディネーションを行う基地局間協調通信(CoMP:Coordinated Multipoint Transmission/Reception)をサポートすることが検討されている。
【0004】
ここで、MU−MIMOやCoMPを利用した通信を行う際に、送受信される情報の品質が劣化することを避けるために、送受における各アンテナポート(物理アンテナ毎、または2つ以上の物理アンテナの合成によって定義される)のチャネル(伝搬路とも呼称される)を高精度に推定できることが望ましい。この点に関して、例えば、非特許文献1では、上りリンク復調参照信号(UL DMRS:Uplink Demodulation Reference Signal、以下、DMRSとも記載する)を周波数軸上で櫛形状に配置するIFDM(Interleaved Frequency Domain Multiplexing、IFDMAとも呼称される)を利用することが提案されている。
【0005】
すなわち、DMRSを周波数リソース(周波数スペクトル)方向において櫛形に分散配置(櫛形スペクトラム配置)することによって、DMRS送信に使用される直交リソースを増加させ、チャネル推定制度を改善することが検討されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】"UL RS Enhancement for LTE-Advanced", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #57bis, R1-092801, June 29-July 3, 2009.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術では、IFDMを利用してDMRSを送信する際に、直交性の高くないシーケンスを用いてDMRSを送信してしまう場合があるという問題があった。すなわち、直交性の高くないシーケンスを用いてDMRSを送信することによって、DMRSを使用して復調される情報の品質が劣化してしまう場合があるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、直交性の高いシーケンスを用いてDMRSを送信することによって、送信される情報の品質を劣化させずに復調することができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動通信システムは、基地局装置と移動局装置が通信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定することを特徴としている。
【0010】
(2)また、前記移動局装置は、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置することを特徴としている。
【0011】
(3)また、前記移動局装置は、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置することを特徴としている。
【0012】
(4)また、基地局装置と移動局装置が通信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定することを特徴としている。
【0013】
(5)また、前記移動局装置は、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置し、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置することを特徴としている。
【0014】
(6)また、前記移動局装置は、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置し、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置することを特徴としている。
【0015】
(7)また、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報は、前記基地局装置によって前記移動局装置へ通知されることを特徴としている。
【0016】
(8)また、第1のリソースブロックサイズおよび第2のリソースブロックサイズおよび第3のリソースブロックサイズは、サブキャリアによって表現されることを特徴としている。
【0017】
(9)また、移動局装置と通信する基地局装置であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信するユニットと、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号前記移動局装置から受信するかを決定するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0018】
(10)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴としている。
【0019】
(11)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴としている。
【0020】
(12)また、移動局装置と通信する基地局装置であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信するユニットと、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するかを決定するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0021】
(13)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0022】
(14)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0023】
(15)また、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報を前記移動局装置へ通知することを特徴としている。
【0024】
(16)また、基地局装置と通信する移動局装置であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記基地局装置から受信するユニットと、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0025】
(17)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットを、備えることを特徴としている。
【0026】
(18)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットを、備えることを特徴している。
【0027】
(19)また、基地局装置と通信する移動局装置であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記基地局装置から受信するユニットと、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0028】
(20)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するユニットと、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0029】
(21)また、前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するユニットと、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットと、を備えることを特徴としている。
【0030】
(22)また、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報を前記基地局装置によって通知されることを特徴としている。
【0031】
(23)また、移動局装置と通信する基地局装置の通信方法であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信し、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号前記移動局装置から受信するかを決定することを特徴としている。
【0032】
(24)また、移動局装置と通信する基地局装置の通信方法であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信し、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するかを決定することを特徴としている。
【0033】
(25)また、基地局装置と通信する移動局装置の通信方法であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記基地局装置から受信し、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定することを特徴としている。
【0034】
(26)また、基地局装置と通信する移動局装置の通信方法であって、物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記基地局装置から受信し、前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0035】
直交性の高いシーケンスを用いてDMRSを送信することによって、送信される情報の品質を劣化させずに復調することができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る物理チャネルの構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基地局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】DMRSの送信方法を示す図である。
【図5】IFDMを利用したDMRSの送信方法を示す図である。
【図6】ベースシーケンスの生成に使用されるテーブルの例を示す図である。
【図7】ベースシーケンスの生成に使用されるテーブルの例を示す別の図である。
【図8】DMRSの送信制御の例を示す図である。
【図9】DMRSの送信制御の例を示す別の図である。
【図10】DMRSの送信制御の例を示す別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態における物理チャネルおよび参照信号の一構成例を示す図である。ここで、物理チャネルは、時間領域、周波数領域によって定義される(構成される)。
【0038】
図1に示すように、下りリンクの物理チャネルには、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)などが含まれる。また、上りリンクの物理チャネルには、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが含まれる。
【0039】
また、基地局装置は、下りリンク参照信号(DLRS:Downlink Reference Signal、下りリンクパイロット信号、下りリンクパイロットチャネルとも呼称される)を、移動局装置へ送信する。また、移動局装置は、上りリンク参照信号(ULRS:Uplink Reference Signal、上りリンクパイロット信号、上りリンクパイロットチャネルとも呼称される)を基地局装置へ送信する。
【0040】
ここで、上りリンク参照信号には、基地局装置が、主に、PUCCHまたはPUSCHを復調するために使用される上りリンク復調参照信号(UL DMRS:Uplink Demodulation Reference Signal)が含まれる。また、上りリンク参照信号には、基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態を推定するために使用されるサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)が含まれる。
【0041】
また、PDCCHは、下りリンクのスケジューリング情報(下りリンクアサインメント:downlink assignmentとも呼称される)や上りリンクのスケジューリング情報(上りリンクグラント:uplink grantとも呼称される)などの下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信(通知、指定)するために使用される物理チャネルである。また、下りリンク制御情報の送信に対して、複数のフォーマットが定義される。ここで、下りリンク制御情報のフォーマットは、DCIフォーマット(Downlink Control Information format)とも呼称される。
【0042】
例えば、DCIフォーマット1は、1つのセルにおけるPDSCH(1つのPDSCHコードワード(CW:Codeword))のスケジューリングに使用される。また、例えば、DCIフォーマット2は、マルチアンテナポートモードでの1つのセルにおけるPDSCHのスケジューリングに使用される。すなわち、DCIフォーマット1およびDCIフォーマット2は、PDSCHのスケジューリングに使用される下りリンクアサインメントである。
【0043】
例えば、下りリンクアサインメントを使用して、PDSCHに対するリソース割り当て情報(Resource block assignment)、PDSCHに対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)などの情報が送信される。
【0044】
また、例えば、DCIフォーマット0は、(シングルアンテナポート送信モードでの)1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。また、例えば、DCIフォーマット4は、マルチアンテナポートモードでの1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。すなわち、DCIフォーマット0およびDCIフォーマット4は、PUSCHのスケジューリングに使用される上りリンクグラントである。
【0045】
例えば、上りリンクグラントを使用して、PUSCHに対するリソース割り当て情報(Resource block assignment)、PUSCHに対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)、DMRSに対するサイクリックシフトとオーソゴナルカバーコードを指示する情報(Cyclic shift for DMRS and OCC)などの情報が送信される。
【0046】
また、PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンク共用チャネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)またはページング情報(ページングチャネル、PCH:Paging Channel)を送信するために使用されるチャネルである。基地局装置は、PDCCHによって割り当てたPDSCHを使用して、下りリンクデータを移動局装置へ送信する。
【0047】
ここで、下りリンクデータとは、例えば、ユーザーデータを示しており、DL−SCHは、トランスポートチャネルである。また、下りリンクデータをPDSCHで送信する単位は、下りリンクトランスポートブロック(TB:Transport Block)と呼称される。ここで、下りリンクトランスポートブロックは、MAC(Medium Access Control)層で取り扱われる単位である。また、下りリンクトランスポートブロックは、物理層(Physical layer)において、コードワードに対応付けられる。
【0048】
さらに、PUSCHは、上りリンクデータ(上りリンク共用チャネル(UL−SCH:Uplink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)を送信するために使用される物理チャネルである。移動局装置は、基地局装置から送信されたPDCCHによって割り当てられたPUSCHを使用して、上りリンクデータを基地局装置へ送信する。
【0049】
ここで、上りリンクデータとは、例えば、ユーザーデータを示しており、UL−SCHは、トランスポートチャネルである。また、上りリンクデータをPUSCHで送信する単位は、上りリンクトランスポートブロックと呼称される。ここで、上りリンクトランスポートブロックは、MAC層で取り扱われる単位である。また、上りリンクトランスポートブロックは、物理層において、コードワードに対応付けられる。
【0050】
さらに、基地局装置と移動局装置は、上位層(Higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置と移動局装置は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層において、無線リソース制御信号(以下、RRCシグナリング:Radio Resource Control Signalingとも記載する)を送受信する。
【0051】
ここで、RRC層において、基地局装置によって、ある移動局装置に対して送信される専用の信号(ある移動局装置に対する専用の信号)は、dedicated signalingとも呼称される。
【0052】
また、基地局装置と移動局装置は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメントを送受信する。ここで、RRCシグナリングおよび/またはMACコントロールエレメントは、上位層の信号(Higher layer signaling)とも呼称される。
【0053】
また、PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために使用される物理チャネルである。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネル状態を示すチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれる。また、上りリンク制御情報には、HARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat Request)における制御情報が含まれる。ここで、HARQにおける制御情報には、下りリンクデータに対するACK/NACK(肯定応答:Positive Acknowledgement/否定応答:Negative Acknowledgement)を示す情報が含まれる。また、上りリンク制御情報には、移動局装置が上りリンクデータを送信するためのリソースの割り当てを要求するために使用されるスケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)が含まれる。
[基地局装置の構成]
図2は、本発明の実施形態に係る基地局装置100の概略構成を示すブロック図である。基地局装置100は、データ制御部101と、送信データ変調部102と、無線部103と、スケジューリング部104と、チャネル推定部105と、受信データ復調部106と、データ抽出部107と、上位層108と、アンテナ109と、を含んで構成される。また、無線部103、スケジューリング部104、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107、上位層108およびアンテナ109で受信部を構成し、データ制御部101、送信データ変調部102、無線部103、スケジューリング部104、上位層108およびアンテナ109で送信部を構成している。ここで、基地局装置100を構成する各部を、ユニットとも呼称する。
【0054】
アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107で上りリンクの物理層の処理を行なう。アンテナ109、無線部103、送信データ変調部102、データ制御部101で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0055】
データ制御部101は、スケジューリング部104からトランスポートチャネルを受信する。データ制御部101は、トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部104から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。以上のようにマッピングされた各データは、送信データ変調部102へ出力される。
【0056】
送信データ変調部102は、送信データをOFDM方式に変調する。送信データ変調部102は、データ制御部101から入力されたデータに対して、スケジューリング部104からのスケジューリング情報や、各物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)に対応する変調方式および符号化方式に基づいて、コーディング、入力信号の直列/並列変換、IFFT(逆高速フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)処理、CP(Cyclic Prefix)挿入、並びに、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部103へ出力する。
【0057】
ここで、スケジューリング情報には、PRB割り当て情報、例えば、周波数、時間によって構成されるPRBの位置情報が含まれ、各PRBに対応する変調方式および符号化方式には、例えば、変調方式:16QAM、符号化率:2/3コーディングレートなどの情報が含まれる。
【0058】
無線部103は、送信データ変調部102から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ109を介して、移動局装置200に送信する。また、無線部103は、移動局装置200からの上りリンクの無線信号を、アンテナ109を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データをチャネル推定部105と受信データ復調部106とに出力する。
【0059】
スケジューリング部104は、MAC層の処理を行なう。スケジューリング部104は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部104は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部104と、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する。
【0060】
スケジューリング部104は、下りリンクのスケジューリングでは、移動局装置200から受信した上りリンク制御情報や、各移動局装置200において使用可能なPRBの情報や、バッファ状況や、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための下りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、PRBの割り当てや変調方式や符号化方式)の選定処理およびHARQにおける再送制御および下りリンクに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0061】
また、スケジューリング部104は、上りリンクのスケジューリングでは、チャネル推定部105が出力する上りリンクのチャネル状態(無線伝搬路状態)の推定結果、移動局装置200からのリソース割り当て要求、各移動局装置200において使用可能なPRBの情報、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための上りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、PRBの割り当てや変調方式や符号化方式など)の選定処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0062】
また、スケジューリング部104は、上位層108から入力された下りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部101へ出力する。また、スケジューリング部104は、データ抽出部107から入力された上りリンクで取得した制御データとトランスポートチャンネルを、必要に応じて処理した後、上りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層108へ出力する。
【0063】
チャネル推定部105は、上りリンクデータの復調のために、上りリンク復調用参照信号(UDRS:Uplink Demodulation Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部106に出力する。また、上りリンクのスケジューリングを行なうために、上りリンク測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果をスケジューリング部104に出力する。
【0064】
受信データ復調部106は、OFDM方式および/またはSC−FDMA方式に変調された受信データを復調するOFDM復調部および/またはDFT−Spread−OFDM(DFT−S−OFDM)復調部を兼ねている。受信データ復調部106は、チャネル推定部105から入力された上りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部103から入力された変調データに対し、DFT変換、サブキャリアマッピング、IFFT変換、フィルタリング等の信号処理を行なって、復調処理を施し、データ抽出部107に出力する。
【0065】
データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータに対して、正誤を確認するとともに、確認結果(ACKまたはNACK)をスケジューリング部104に出力する。また、データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データとに分離して、スケジューリング部104に出力する。分離された制御データには、移動局装置200から送信されたCSIやHARQにおける制御情報やスケジューリングリクエストなどが含まれている。
【0066】
上位層108は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層108は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層108と、スケジューリング部104、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する。
【0067】
上位層108は、無線リソース制御部110(制御部とも呼称される)を有している。また、無線リソース制御部110は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、各移動局装置200の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、移動局装置200ごとのバッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理などを行なっている。上位層108は、別の基地局装置100への情報および上位ノードへの情報の授受を行なう。
【0068】
[移動局装置の構成]
図3は、本発明の実施形態に係る移動局装置200の概略構成を示すブロック図である。移動局装置200は、データ制御部201と、送信データ変調部202と、無線部203と、スケジューリング部204と、チャネル推定部205と、受信データ復調部206と、データ抽出部207と、上位層208、アンテナ209と、を含んで構成されている。また、データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、スケジューリング部204、上位層208、アンテナ209で送信部を構成し、無線部203、スケジューリング部204、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、上位層208、アンテナ209で受信部を構成している。ここで、移動局装置200を構成する各部を、ユニットとも呼称する。
【0069】
データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、で上りリンクの物理層の処理を行なう。無線部203、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0070】
データ制御部201は、スケジューリング部204からトランスポートチャネルを受信する。トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部204から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。このようにマッピングされた各データは、送信データ変調部202へ出力される。
【0071】
送信データ変調部202は、送信データをOFDM方式および/またはSC−FDMA方式に変調する。送信データ変調部202は、データ制御部201から入力されたデータに対し、データ変調、DFT(離散フーリエ変換)処理、サブキャリアマッピング、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理、CP挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部203へ出力する。
【0072】
無線部203は、送信データ変調部202から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ209を介して、基地局装置100に送信する。また、無線部203は、基地局装置100からの下りリンクのデータで変調された無線信号を、アンテナ209を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データを、チャネル推定部205および受信データ復調部206に出力する。
【0073】
スケジューリング部204は、MAC層の処理を行なう。スケジューリング部104は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部204は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部204と、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する。
【0074】
スケジューリング部204は、下りリンクのスケジューリングでは、基地局装置100や上位層208からのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報)などに基づいて、トランスポートチャネルおよび物理信号および物理チャネルの受信制御、HARQ再送制御および下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0075】
スケジューリング部204は、上りリンクのスケジューリングでは、上位層208から入力された上りリンクのバッファ状況、データ抽出部207から入力された基地局装置100からの上りリンクのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報など)、および、上位層208から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングするためのスケジューリング処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。なお、上りリンクのトランスポートフォーマットについては、基地局装置100から通知された情報を利用する。これらスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0076】
また、スケジューリング部204は、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、チャネル推定部205から入力されたチャネル状態情報や、データ抽出部207から入力されたCRC(Cyclic Redundancy Check)の確認結果についても、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、データ抽出部207から入力された下りリンクで取得した制御データとトランスポートチャネルを、必要に応じて処理した後、下りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層208へ出力する。
【0077】
チャネル推定部205は、下りリンクデータの復調のために、下りリンク参照信号から下りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部206に出力する。また、チャネル推定部205は、基地局装置100に下りリンクのチャネル状態の推定結果を通知するために、下りリンク参照信号から下りリンクのチャネル状態を推定し、この推定結果を、チャネル状態情報として、スケジューリング部204に出力する。
【0078】
受信データ復調部206は、OFDM方式に変調された受信データを復調する。受信データ復調部206は、チャネル推定部205から入力された下りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部203から入力された変調データに対して、復調処理を施し、データ抽出部207に出力する。
【0079】
データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータに対して、CRCを行ない、正誤を確認するとともに、確認結果(ACKまたはNACKを示す情報)をスケジューリング部204に出力する。また、データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データに分離して、スケジューリング部204に出力する。分離された制御データには、下りリンクまたは上りリンクのリソース割り当てや上りリンクのHARQ制御情報などのスケジューリング情報が含まれている。
【0080】
上位層208は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層208は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層208と、スケジューリング部204、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する。
【0081】
上位層208は、無線リソース制御部210(制御部とも呼称される)を有している。無線リソース制御部210は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、自局の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、バッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理を行なう。
【0082】
(第1の実施形態)
次に、基地局装置100および移動局装置200を用いた移動通信システムにおける第1の実施形態を説明する。
【0083】
[DMRSの送信方法]
以下、本実施形態に係る(IFDMを利用しない)DMRSの送信方法について記載する。図4は、(IFDMを利用しない)DMRSの送信方法を示す図である。図4において、縦軸は周波数軸であり、1つのグリッドはサブキャリアを示している。さらに、横軸は時間軸であり、周波数領域を時間領域に変換し、サイクリックプレフィックスを付与する単位によって時間が分割される。これを、1SC−FDMAシンボルとも呼称する。
【0084】
ここで、周波数領域において“NRBSC”の連続したサブキャリアと、時間領域において“NULsymb”の連続したSC−FDMAシンボルによって定義される領域を、1物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block、以下、リソースブロックとも記載する)とも呼称する。1リソースブロックは、1上りリンクスロットに対応して、“NRBSC×NULsymb”のリソースエレメントによって構成される。
【0085】
すなわち、“NRBSC”は、サブキャリアの数として表される周波数領域におけるリソースブロックサイズを示している。以下、一例として、“NRBSC”を、12サブキャリアとして記載する。すなわち、1リソースブロックの周波数領域におけるサブキャリア数を12サブキャリアとして記載する。
【0086】
また、“NULsymb”は、1上りリンクスロットにおけるSC−FDMAシンボルの数を示している。以下、一例として、“NULsymb”を、7SC−FDMAシンボルまたは6SC−FDMAシンボルとして記載する。すなわち、1リソースブロックの時間領域におけるシンボル数を、7SC−FDMAシンボルまたは6SC−FDMAシンボルとして記載する。
【0087】
また、例えば、図4に示すように、連続する7SC−FDMAシンボルによって1スロットが構成され、2スロットによって1サブフレームが構成される。ここで、1サブフレームは、時間領域におけるリソース割り当ての最小分割単位であり、基地局装置は、PDCCHで送信されるDCIフォーマットなどを使用して、サブフレーム毎に、移動局装置をスケジュールする(割り当てる)。
【0088】
すなわち、基地局装置は、DCIフォーマットに含まれるPUSCHに対するリソース割り当て情報を使用して、PUSCHリソースをスケジュールする。ここで、基地局装置は、リソースブロックの単位で、PUSCHリソースをスケジュールする。以下、サブキャリアの数として表されるPUSCHの送信(上りリンクの送信)に対してスケジュールされる帯域幅を、“MPUSCHSC”とも記載する。
【0089】
ここで、例えば、図4に示すように、DMRSは、各サブフレームの第3のSC−FDMAシンボルおよび第10のSC−FDMAシンボルに配置される。以下、第3のSC−FDMAシンボルで送信されるDMRSを第1のDMRS、第10のSC−FDMAシンボルで送信されるDMRSを第2のDMRSとも記載する。
【0090】
また、図4に示すように、第1のDMRS、第2のDMRSを生成するために、ベースシーケンス“γ- u,v(n)”が利用(使用)される。ここで、ベースシーケンスに対してサイクリックシフトが適用され、参照信号シーケンス“γ(α) u,v(n)”が生成される。例えば、参照信号シーケンスは、数式(1)によって生成される。
【0091】
【数1】



【0092】
ここで、“α”は、サイクリックシフトを示しており、例えば、DCIフォーマットに含まれる下りリンク制御情報(例えば、DMRSに対するサイクリックシフトとオーソゴナルカバーコードを指示する情報)によって通知される。
【0093】
また、“MRSSC”は、参照信号シーケンスの長さを示しており、“MRSSC=mNRBSC(1≦m≦Nmax, ULRB)”によって定義される。ここで、“Nmax, ULRB”は、“NRBSC”の倍数によって表される最大の上りリンク帯域幅の設定である。ここで、例えば、移動局装置が、DMRSをPUSCHと多重する場合には、“MRSSC=MPUSCHSC”として定義される。
【0094】
以下、基本的には、移動局装置が、DMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信することについて記載するが、移動局装置が、DMRSを他の物理チャネルと多重し、多重されたDMRSと他の物理チャネルを送信する際にも、以下の形態と同様の形態が適用できることは勿論である。
【0095】
ここで、ベースシーケンス“γ- u,v(0)、…、γ-u,v(MRSSC−1)”の定義は、“MRSSC”のシーケンスの長さに依存する。すなわち、移動局装置が、DMRSをPUSCHと多重する場合(“MRSSC=MPUSCHSC”の場合)、PUSCHの送信に対してスケジュールされる帯域幅“MPUSCHSC”に応じて、異なるベースシーケンスが利用される。
【0096】
さらに、図4において、参照信号シーケンスに対してオーソゴナルカバーコード(OCC:Orthogonal Cover Code)が適用され、復調参照信号シーケンス“γ(λ)PUSCH(m・MRSSC+n)”が生成される。例えば、復調参照信号シーケンスは、数式(2)によって生成される。
【0097】
【数2】



【0098】
ここで、“λ”は、“λ∈{0、1、…、υ−1}”によって定義され、“υ”は、送信レイヤ数を示している。また、例えば、“m=0または1”によって示される。また、例えば、“n=MRSSC−1”によって示される。
【0099】
さらに、“W(λ)(m)”は、オーソゴナルシーケンスを示しており、例えば、DCIフォーマットに含まれる下りリンク制御情報(例えば、DMRSに対するサイクリックシフトとオーソゴナルカバーコードを指示する情報)によって通知される。例えば、移動局装置は、基地局装置によって通知される下りリンク制御情報に基づいて、参照信号シーケンスに対して、“W1=+1、W2=+1”や“W1=+1、W2=−1”などのオーソゴナルカバーコードを適用する。
【0100】
ここで、W1とは、第1のDMRS全体に乗算される重みであり、OCCを[+1、−1]のようなベクトルで表記する場合は、第1の要素がW1、第2の要素がW2に対応する。すなわち、参照信号シーケンスに全体に対して、W1およびW2が乗算され、復調参照信号シーケンスが生成される。
【0101】
上記までに説明した通り、移動局装置は、DMRSを生成し、生成したDMRSを(IFDMを利用しないで)送信する。すなわち、移動局装置は、DMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、DMRSとPUSCHを時間多重して送信する。
【0102】
[IFDMを利用したDMRSの送信方法]
以下、本実施形態に係るIFDMを利用したDMRSの送信方法について記載する。図5は、IFDMを利用したDMRSの送信方法を示す図である。ここで、図5の上段は、図4に対応している。すなわち、上記で説明した参照信号シーケンスの生成方法、復調参照信号シーケンスの生成方法などは、IFDMを利用したDMRSの送信に対しても適用される。
【0103】
図5に示すように、IFDMを利用したDMRSの送信において、DMRSは、ある一定の間隔でサブキャリア(リソース、リソースエレメントでも良い)に配置される(この配置は、櫛形スペクトル配置とも呼称される)。すなわち、DMRSは、ある一定のサブキャリア間隔で離散的に配置(分散配置)される。
【0104】
図5の上段では、DMRSが、3サブキャリア毎に配置されていることを示している。例えば、DMRSは、1サブフレームの3番目のSC−FDMAシンボルと10番目のSC−FDMAシンボルにおいて、3サブキャリア毎に配置される。
【0105】
また、図5の下段は、DMRSが配置される3番目のSC−FDMAシンボルをより詳細に示しており、横軸は周波数軸を示している。ここで、DMRSが配置されるサブキャリアは、例えば、周波数オフセット“nREOFFSET”と繰り返しファクタ“nDMRSRPF”(RPF:Repetition Factor)によって決定される。
【0106】
すなわち、DMRSが配置されるサブキャリアの開始位置は、周波数オフセット(周波数オフセット値)によって決定される。ここで、周波数オフセット値は、サブキャリアオフセット値とも呼称される。また、周波数オフセット値は、IFDM送信コーム(IFDM transmission comb)とも呼称される。
【0107】
例えば、基地局装置は、周波数オフセット値を、RRCシグナリング(dedicated signalingでも良い)を使用して送信する。また、例えば、周波数オフセット値は、基地局装置によって通知された下りリンク制御情報を用いて、移動局装置によって算出されても良い。例えば、基地局装置は、移動局装置が周波数オフセット値を算出するための下りリンク制御情報を、RRCシグナリング(dedicated signalingでも良い)を使用して送信する。また、例えば、基地局装置は、移動局装置が周波数オフセット値を算出するための下りリンク制御情報を、DCIフォーマットに含めて送信する。
【0108】
また、DMRSが配置されるサブキャリアの間隔は、繰り返しファクタ(繰り返しファクタ値)によって決定される。例えば、基地局装置は、繰り返しファクタ値を、RRCシグナリング(dedicated signalingでも良い)を使用して送信する。また、例えば、基地局装置は、繰り返しファクタ値を、DCIフォーマットに含めて送信する。移動局装置は、基地局装置によって送信された繰り返しファクタ値に従って、ある一定の間隔でDMRSをサブキャリアに配置する。ここで、繰り返しファクタ値は、仕様等によって、予め定義されていても良い。例えば、繰り返しファクタ値は、仕様等によって、予め“2”や“3”として定義されていても良い。
【0109】
上記までに説明したように、移動局装置は、DMRSを生成し、生成したDMRSを、IFDMを利用して送信する。すなわち、移動局装置は、一定のサブキャリア間隔で配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、DMRSとPUSCHを時間多重して送信する。
【0110】
[ベースシーケンスの生成]
以下、本実施形態に係るベースシーケンスの生成方法について記載する。以下に記載のベースシーケンスの生成方法は、IFDMを利用しないDMRSの送信にも、IFDMを利用したDMRSの送信にも適用される。すなわち、IFDMを利用しないでDMRSを送信する際のベースシーケンスと、IFDMを利用してDMRSを送信する際のベースシーケンスは、同一の方法によって生成される。
【0111】
ここで、上記で説明した通り、ベースシーケンス“γ- u,v(0)、…、γ-u,v(MRSSC−1)”は、参照信号シーケンス“MRSSC=mNRBSC”の長さに依存する。
【0112】
例えば、“MRSSC≧3NRBSC”に対して、ベースシーケンス“γ- u,v(0)、…、γ-u,v(MRSSC−1)”は、 数式(3)によって与えられる。
【0113】
【数3】



【0114】
ここで、q番目のルートZadoff-Chuシーケンスは、数式(4)によって定義される。
【0115】
【数4】

【0116】
ここで、qは、数式(5)および数式(6)によって与えられる。
【0117】
【数5】



【0118】
【数6】



【0119】
また、Zadoff-Chuシーケンスの長さ“NRSZC”は、“NRSZC<MRSSC”を満たす最大の素数によって与えられる。
【0120】
さらに、例えば、“MRSSC=NRBSC”と“MRSSC=2NRBSC”に対して、ベースシーケンス“γ- u,v(0)、…、γ-u,v(MRSSC−1)”は、 数式(7)によって与えられる。
【0121】
【数7】



【0122】
ここで、例えば、φ(n)は、“MRSSC=NRBSC”に対して図6に示すようなテーブルで定義される。また、例えば、φ(n)は、“MRSSC=2NRBSC”に対して図7に示すようなテーブルで定義される。すなわち、ベースシーケンスを、参照信号シーケンスの長さに依存させて生成することによって、より直交性の高いベースシーケンスを用いてDMRSを送信することが可能となる。
【0123】
例えば、移動局装置は、DMRSをPUSCHと多重する場合(“MRSSC=MPUSCHSC”の場合)、PUSCHの送信に対してスケジュールされた帯域幅が小さかったとしても(例えば、“MRSSC=NRBSC”や“MRSSC=2NRBSC”、すなわち、1リソースブロックや2リソースブロックのみがスケジュールされたとしても)、図6や図7に示すような予め定義されたテーブル(より直交性の高いベースシーケンスを生成可能なテーブル)に従って、ベースシーケンスを生成することによって、直交性の高いベースシーケンスを用いてDMRSを送信することが可能となる。
【0124】
[DMRSの送信制御]
図8は、本発明の実施形態に係るDMRSの送信制御の例を示す図である。
【0125】
本発明の実施形態では、基地局装置は、PUSCHに対するリソース割り当て情報を移動局装置へ送信し、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの間隔(繰り返しファクタ値と同等の情報である)が2以上の場合には、2以上のサブキャリアの間隔およびリソース割り当て情報に基づいて、DMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置するか(IFDMを利用したDMRSの送信を行う、と同等である)、DMRSを連続するサブキャリアに配置するか(IFDMを利用しないDMRSの送信を行う、または、繰り返しファクタ値として“1”が設定されたIFDMを利用したDMRSの送信を行う、と同等である)を決定する。
【0126】
また、移動局装置は、サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、DMRSを連続するサブキャリアに配置する。
【0127】
また、移動局装置は、サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、DMRSを連続するサブキャリアに配置する。
【0128】
また、基地局装置は、PUSCHに対するリソース割り当て情報、および、DMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報(IFDMを利用したDMRSの送信を有効または無効とする情報と同等の情報である)を下りリンク制御情報フォーマットに含めて移動局装置へ送信し、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、2以上のサブキャリアの間隔およびリソース割り当て情報および指示情報に基づいて、DMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、DMRSを連続するサブキャリアに配置するかを決定する。
【0129】
また、移動局装置は、サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、指示情報がDMRSを前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合(IFDMを利用したDMRSの送信が有効の場合)には、DMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置し、リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、指示情報がDMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合(IFDMを利用したDMRSの送信が無効の場合)には、DMRSを連続するサブキャリアに配置する。
【0130】
また、移動局装置は、サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、指示情報がDMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、DMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置し、リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、指示情報がDMRSを2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、DMRSを連続するサブキャリアに配置する。
【0131】
ここで、上記で説明したように、上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報は、繰り返しファクタ値として、基地局装置によって移動局装置へ通知される。
【0132】
また、第1のリソースブロックサイズは、サブキャリアによって表現される。また、第2のリソースブロックサイズは、サブキャリアによって表現される。さらに、第3のリソースブロックサイズは、サブキャリアによって表現される。
【0133】
上記で説明した通り、図8において、例えば、基地局装置は、移動局装置がDMRSを送信する際に使用される周波数オフセットを設定する。また、例えば、基地局装置は、移動局装置がDMRSを送信する際に使用される繰り返しファクタを設定する。
【0134】
さらに、図8において、基地局装置は、DMRSを一定の間隔(繰り返しファクタによって示された間隔)でサブキャリアに配置して送信することを移動局装置へセット(設定でも良い)する。すなわち、基地局装置は、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置することを移動局装置へセットする。すなわち、基地局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を移動局装置へセットする。
【0135】
ここで、基地局装置によってIFDMを利用したDMRSの送信をセットされた移動局装置は、IFDMを利用してDMRSを送信することが可能となる。すなわち、基地局装置によってIFDMを利用したDMRSの送信をセットされた移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信、または、IFDMを利用しないDMRSの送信を行うことが可能となる。
【0136】
ここで、例えば、基地局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を、RRCシグナリング(dedicated signalingでも良い)を使用してセットする。また、例えば、基地局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を、MACコントロールエレメントを使用してセットする。例えば、IFDMを利用したDMRSの送信は、1ビットの情報によって表され、1ビットの情報が“0”にセットされている場合には“not set”、1ビットの情報が“1”にセットされている場合には“set”のように定義される。
【0137】
ここで、基地局装置によるIFDMを利用したDMRSの送信に対する“not set”または“set”は、繰り返しファクタ値の設定とリンクされても良い。例えば、基地局装置は、繰り返しファクタ値を“2”や“3”に設定することによって、IFDMを利用したDMRSの送信をセットしても良い。ここで、基地局装置によって、繰り返しファクタ値が“1”に設定された場合には、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされていないことと同等となる。
【0138】
すなわち、基地局装置は、繰り返しファクタ値を設定することによって、IFDMを利用したDMRSの送信を“not set”または“set”することができる。例えば、基地局装置は、繰り返しファクタ値を“1”に設定することによってIFDMを利用したDMRSの送信を“not set”し(IFDMを利用しないDMRSの送信を“set”し)、繰り返しファクタ値を“1”よりも大きく設定することによってIFDMを利用したDMRSの送信を“set”することができる。
【0139】
基地局装置が、このようにIFDMを利用したDMRSの送信を“not set”または“set”することによって、IFDMを利用したDMRSの送信を“not set”または“set”するための情報を明示的に送信する必要がなくなり、オーバーヘッドを削減することが可能となる。
【0140】
図8では、基地局装置が、IFDMを利用したDMRSの送信をセットするとともに、繰り返しファクタ値として“x(エックス)”を設定していることを示している(ステップ801)。ここで、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされていない場合には(ステップ801:NO)、IFDMを利用したDMRSの送信を行わない。以下、移動局装置が、IFDMを利用したDMRSの送信を行わないことを、IFDMを利用したDMRSの送信をオフするとも記載する(ステップ802)。
【0141】
すなわち、IFDMを利用したDMRSの送信を行わない移動局装置は、図4で説明したように、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。すなわち、移動局装置は、連続したサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0142】
ここで、移動局装置が、DMRSを連続したサブキャリアに配置するとは、DMRSを、繰り返しファクタ値を“1”としてサブキャリアに配置することと同様である。上記で説明した通り、基地局装置は、繰り返しファクタ値を“1”に設定することによって、IFDMを利用しないDMRSの送信をセットすることができる。これは、基地局装置が、繰り返しファクタ値が“1”に設定されたIFDMを利用したDMRSの送信と同様である。すなわち、移動局装置が、DMRSを連続したサブキャリアに配置するとは、繰り返しファクタ値として“1”が設定され、繰り返しファクタ値に基づいて、DMRSをサブキャリアに配置することと同様である。
【0143】
また、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされている場合には(ステップ801:YES)、IFDMを利用したDMRSの送信を行うかどうかの条件を確認(認識、識別)する(ステップ803)。
【0144】
すなわち、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を有効とする条件が満たされている場合には(ステップ803:YES)、IFDMを利用してDMRSの送信を行う。以下、移動局装置が、IFDMを利用したDMRSの送信を行うことを、IFDMを利用したDMRSの送信をオンするとも記載する(ステップ804)。
【0145】
すなわち、IFDMを利用したDMRSの送信を行う移動局装置は、図5で説明したように、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。すなわち、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示された“x”に従って、DMRSを“x”毎のサブキャリアに配置する。すなわち、移動局装置は、“x”毎のサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0146】
また、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を有効とする条件が満たされていない場合(IFDMを利用したDMRSの送信を無効とする条件が満たされている場合)には(ステップ803:NO)、IFDMを利用したDMRSの送信をオフする(ステップ805)。
【0147】
上記で説明したように、IFDMを利用したDMRSの送信をオフした移動局装置は、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。すなわち、移動局装置は、連続したサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0148】
ここで、基地局装置によって、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされ(IFDMを利用したDMRSの送信に対する周波数オフセット値および/または繰り返しファクタ値が設定され、でも良い)、さらに、IFDMを利用したDMRSの送信を無効とされている場合には、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信を適用しない(N/A:not applicable)とも記載する。
【0149】
すなわち、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされた移動局装置は、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置するか、DMRSを連続したサブキャリアに配置するかを、所定の条件に基づいて決定する。すなわち、移動局装置は、所定の条件が満たされている場合にはDMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置し、所定の条件が満たされていない場合にはDMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0150】
ここで、所定の条件には、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であることが含まれる。上記で説明したように、基地局装置は、繰り返しファクタ値を、RRCシグナリング(dedicated signalingでも良い)を使用して設定する。
【0151】
すなわち、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が1の場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0152】
また、所定の条件には、基地局装置によってスケジュールされるPUSCHのリソースブロックサイズが、所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズであることが含まれる。また、所定の条件には、基地局装置によってスケジュールされるPUSCHのリソースブロックサイズが、所定の第2のリソースブロックサイズ以上であることが含まれる。上記で説明したように、基地局装置は、PUSCHのリソースブロックサイズ(すなわち、帯域幅“MPUSCHSC”)を、DCIフォーマットに含まれるPUSCHに対するリソース割り当て情報を使用して通知する。
【0153】
すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが、所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズの場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが、所定の第2のリソースブロックサイズ以上の場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。
【0154】
また、移動局装置は、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが、所定の第1のリソースブロックサイズの場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが、所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さい場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0155】
ここで、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第1のリソースブロックサイズの場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0156】
すなわち、移動局装置は、上位層(RRC層および/またはMAC層)で設定される条件よりも、物理層(PHY層:physical layer、下位層:lower layerとも呼称される)で指示される条件を優先する。すなわち、PDCCHで送信されるDCIフォーマットによって指示される条件は、RRCシグナリングによって設定される条件よりも優先度が高い。
【0157】
同様に、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さい場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0158】
さらに、所定の条件には、IFDMを利用したDMRSの送信を有効または無効とする指示情報が、有効を示していることが含まれても良い。ここで、指示情報は、DCIフォーマットに含まれる。すなわち、基地局装置は、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置して送信するかどうかを示す指示情報を、DCIフォーマットに含めて送信する。
【0159】
ここで、例えば、指示情報は、1ビットの情報によって表され、1ビットの情報が“0”にセットされている場合には“IFDMを利用したDMRSの送信を無効”、1ビットの情報が“1”にセットされている場合には“IFDMを利用したDMRSの送信を有効”のように定義される。
【0160】
また、例えば、指示情報は、DCIフォーマットに含まれる所定の下りリンク制御情報が、所定の値にセットされることによって識別されても良い。例えば、移動局装置は、DCIフォーマットに含まれるDMRSに対するサイクリックシフトとオーソゴナルカバーコードを指示する情報が、所定の値(例えば、3ビットの情報全てが“0”)にセットされていることを識別することによって、IFDMを利用したDMRSの送信を、有効または無効としても良い。ここで、DCIフォーマットに含まれるどの下りリンク制御情報がどの値にセットされた場合に、IFDMを利用したDMRSの送信を、有効または無効とするのかは、仕様等によって予め定義される。
【0161】
すなわち、移動局装置は、指示情報によって、IFDMを利用したDMRSの送信が有効と示されている場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、指示情報によって、IFDMを利用したDMRSの送信が無効と示されている場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0162】
すなわち、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックであり、且つ、指示情報によってIFDMを利用したDMRSの送信が有効と示されている場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。
【0163】
また、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第2のリソースブロックサイズ以上であり、且つ、指示情報によってIFDMを利用したDMRSの送信が有効と示されている場合には、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。
【0164】
ここで、例えば、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第2のリソースブロックサイズ以上であり、且つ、指示情報によってIFDMを利用したDMRSの送信が無効と示されている場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0165】
すなわち、移動局装置は、物理層で送信される全ての情報(条件)が、IFDMを利用したDMRSの送信に対して有効を示している場合のみ、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。例えば、移動局装置は、DCIフォーマットに含まれるリソース割り当て情報と指示情報の両方が、所定の条件を満たしている場合のみ、DMRSを一定の間隔でサブキャリアに配置する。すなわち、移動局装置は、DCIフォーマットに含まれるリソース割り当て情報と指示情報のいずれか1つが、所定の条件を満たしていない場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置する。
【0166】
上記までに説明したように、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が1を示す、または、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、指示情報によってIFDMを利用したDMRSの送信が無効と示されている場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置して送信する。
【0167】
また、移動局装置は、繰り返しファクタ値によって示されるサブキャリアの間隔が1を示す、または、リソース割り当て情報によって示されるリソースブロックサイズが所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、指示情報によってIFDMを利用したDMRSの送信が無効と示されている場合には、DMRSを連続したサブキャリアに配置して送信する。
【0168】
上記までに説明したように、基地局装置が、IFDMを利用したDMRSの送信を(上位層において)セットし、さらに、IFDMを利用したDMRSの送信を(物理層において)有効または無効とすることによって、より柔軟でロバストなDMRSの送信が可能となる。例えば、基地局装置が、RRCシグナリングを使用してIFDMを利用したDMRSの送信をセットし、さらに、DCIフォーマットに含まれる情報を使用してIFDMを利用したDMRSの送信を有効または無効とすることによって、より柔軟でロバストなDMRSの送信が可能となる。
【0169】
例えば、基地局装置が、DCIフォーマットに含まれる情報を使用してIFDMを利用したDMRSの送信を有効または無効とすることによって、上位層において(再)設定が行われる期間において、基地局装置と移動局装置の通信を継続することが可能となる。例えば、基地局装置が、RRCシグナリングを使用してIFDMを利用したDMRSの送信をセットしている期間(すなわち、基地局装置と移動局装置の間で、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされたのか、セットされていないのかが曖昧な期間)において、DCIフォーマットに含まれる情報を使用してIFDMを使用したDMRSの送信を有効または無効とすることによって、基地局装置と移動局装置の間による設定の不一致を回避することが可能となる。
【0170】
図9および図10は、本実施形態に係るDMRSの送信制御の例を示す別の図である。ここで、図9および図10は、図8をより詳細に示したものであり、図8に対応している。図9および図10は、移動局装置が、DMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する際の送信制御を示している。
【0171】
また、上記までに説明したように、図9および図10において、“x(エックス)”は、繰り返しファクタを示している。また、“MRSSC”は、参照信号シーケンスの長さを示している。また、“NRBSC”は、サブキャリアの数として表される周波数領域におけるリソースブロックサイズを示しており、一例として、12サブキャリアとして記載される。すなわち、1リソースブロックの周波数領域におけるサブキャリア数は、12サブキャリアとして記載される。また、“MPUSCHSC”は、サブキャリアの数として表されるPUSCHの送信(上りリンクの送信)に対してスケジュールされる帯域幅を示している。
【0172】
図9において、基地局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信をセットするとともに、繰り返しファクタ値として“x(エックス)”を設定する(ステップ901)。ここで、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされていない場合には(ステップ901:NO)、IFDMを利用したDMRSの送信を行わない(図10:ステップ1001へ)。
【0173】
すなわち、図10に示すように、移動局装置は、“MRSSC≧3NRBSC”であるかどうかを確認する(ステップ1001)。すなわち、移動局装置は、“MPUSCHSC”が、36サブキャリア以上かどうかを確認する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、3リソースブロック以上のPUSCHリソースがスケジュールされたかどうかを確認する。
【0174】
ここで、移動局装置は、“MRSSC≧3NRBSC”でない場合には(ステップ1001:NO)、“MRSSC=NRBSC”または“MRSSC=2NRBSC”に従って(ステップ1002)、上記で説明した数式(7)を使用して、ベースシーケンスを生成する(ステップ1003)。この際、上記で説明したように、“MRSSC=MPUSCHSC”として定義される。また、上記で説明したように、基地局装置はリソースブロック単位でPUSCHリソースを割り当てるために、“MRSSC”は、必ず“NRBSC”または“2NRBSC”となる。
【0175】
すなわち、移動局装置は、“MPUSCHSC”が12サブキャリアの場合には、図6で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、1リソースブロックのPUSCHリソースがスケジュールされた場合には、図6で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。
【0176】
また、移動局装置は、“MPUSCHSC”が24サブキャリアの場合には、図7で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、2リソースブロックのPUSCHリソースがスケジュールされた場合には、図7で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。
【0177】
さらに、移動局装置は、ベースシーケンスを用いてDMRSを生成し、生成したDMRSを連続したサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、連続したサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0178】
ここで、移動局装置は、“MRSSC≧3NRBSC”の場合には(ステップ1001:YES)、上記で説明した数式(3)を使用して、ベースシーケンスを生成する(ステップ1004)。この際、上記で説明したように、“MRSSC=MPUSCHSC”として定義される。
【0179】
さらに、移動局装置は、ベースシーケンスを用いてDMRSを生成し、生成したDMRSを連続したサブキャリアに配置する。また、移動局装置は、連続したサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0180】
図9に戻り、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされている場合には(ステップ901:YES)、IFDMを利用したDMRSの送信が有効であるか無効であるかの条件を確認する(ステップ902)。
【0181】
すなわち、移動局装置は、繰り返しファクタ“x”に基づいて決定される参照信号シーケンスの長さ(以下、DMRSが配置されるサブキャリアの数とも記載する)が、“3NRBSC”以上かどうかを確認する。すなわち、移動局装置は、“MPUSCHSC”を“x”で除算した結果が、36サブキャリア以上かどうかを確認する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、(3リソースブロックדx”)以上のPUSCHリソースがスケジュールされたかどうかを確認する。
【0182】
ここで、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が“3NRBSC”以上の場合には(ステップ902:YES)、IFDMを利用したDMRSの送信を有効とし、上記で説明した数式(3)を使用して、ベースシーケンスを生成する(ステップ903)。この際、例えば、“MRSSC”は、繰り返しファクタ値“x”に基づいて決定される参照信号シーケンスの長さ(DMRSが配置されるサブキャリアの数でも良い)として定義される。例えば、“MRSSC”は、“MPUSCHSC”を“x”で除算した結果として定義される。
【0183】
さらに、移動局装置は、ベースシーケンスを用いてDMRSを生成し、生成したDMRSを一定の間隔で(繰り返しファクタ値“x”に従った間隔で)サブキャリアに配置する。また、移動局装置は、一定の間隔でサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0184】
また、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が“3NRBSC”よりも小さい場合には(ステップ902:NO)、DMRSが配置されるサブキャリアの数が、“NRBSC”または“2NRBSC”であるかどうかを確認する(ステップ904)。
【0185】
すなわち、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリア数が、12サブキャリアまたは24サブキャリアかどうかを確認する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、(1リソースブロックדx”)または(2リソースブロックדx”)のPUSCHリソースがスケジュールされたどうかを確認する。
【0186】
ここで、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が“NRBSC”または“2NRBSC”の場合には(ステップ904:YES)、IFDMを利用したDMRSの送信を有効とし、上記で説明した数式(7)を使用して、ベースシーケンスを生成する(ステップ903)。この際、例えば、“MRSSC”は、繰り返しファクタ値“x”に基づいて決定される参照信号シーケンスの長さ(DMRSが配置されるサブキャリアの数でも良い)として定義される。例えば、“MRSSC”は、“MPUSCHSC”を“x”で除算した結果として定義される。
【0187】
すなわち、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が12サブキャリアの場合には、図6で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、(1リソースブロックדx”)のPUSCHリソースがスケジュールされた場合には、図6で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。
【0188】
また、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が24サブキャリアの場合には、図7で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。すなわち、移動局装置は、リソース割り当て情報によって、(2リソースブロックדx”)のPUSCHリソースがスケジュールされた場合には、図7で示されるようなテーブルを使用して、ベースシーケンスを生成する。
【0189】
さらに、移動局装置は、ベースシーケンスを用いてDMRSを生成し、生成したDMRSを一定の間隔で(繰り返しファクタ値“x”に従った間隔で)サブキャリアに配置する。さらに、移動局装置は、一定の間隔でサブキャリアに配置されたDMRSをPUSCHと多重し、多重されたDMRSとPUSCHを送信する。
【0190】
また、移動局装置は、DMRSが配置されるサブキャリアの数が“NRBSC”または“2NRBSC”でない場合には(ステップ904:NO)、IFDMを利用したDMRSの送信を行わない(ステップ906)。すなわち、基地局装置はリソースブロック単位でPUSCHリソースを割り当てるが、繰り返しファクタ値“x”に従って、DMRSが配置されるサブキャリアの数が変更するために、“MRSSC”は、“NRBSC”または“2NRBSC”になるとは限らない。すなわち、DMRSが配置されるサブキャリアの数は、PUSCHの送信に対してスケジュールされるリソースブロックサイズ(すなわち、帯域幅“MPUSCHSC”)と繰り返しファクタ値“x”に基づいて決定される。この際、移動局装置は、IFDMを利用したDMRSの送信がセットされていない場合と同様の制御を行う(すなわち、図10:ステップ1001へ)。
【0191】
上記までに説明したように、移動局装置が、IFDMを利用してDMRSを送信する際に、DMRSの生成に利用されるベースシーケンスを、参照信号シーケンスの長さに依存して決定させることによって、より直交性の高いベースシーケンスを利用してDMRSを生成することが可能となる。
【0192】
すなわち、移動局装置が、DMRSをPUSCHと多重して送信する際に、PUSCHの送信に対してスケジュールされるリソースブロックサイズ(帯域幅)に応じて、異なるベースシーケンスを利用することができ、より直交性の高いベースシーケンスを利用してDMRSを生成することが可能となる。
【0193】
また、基地局装置によって小さいサイズのリソースブロック(例えば、1リソースブロックや2リソースブロック)がスケジュールされた場合であっても、予め定義されたテーブルに従ってベースシーケンスを生成することによって、より直交性の高いベースシーケンスを利用してDMRSを送信することが可能となる。
【0194】
すなわち、移動局装置が、より直交性の高いベースシーケンスを利用してDMRSを送信することができ、DMRSと多重されて送信される情報(例えば、PUSCH)の品質を劣化させずに復調することが可能となる。
【0195】
さらに、IFDMを利用しないDMRSの送信に対するベースシーケンスと、IFDMを利用したDMRSの送信に対するベースシーケンスを、同一の方法で生成することによって、IFDMを利用しないDMRSの送信とIFDMを利用したDMRSの送信を、より容易に混在させることが可能となる。
【0196】
以上説明した実施形態は、基地局装置および移動局装置に搭載される集積回路にも適用される。また、以上説明した実施形態において、基地局装置内の各機能や、移動局装置内の各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局装置や移動局装置の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0197】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0198】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0199】
100 基地局装置
101 データ制御部
102 送信データ変調部
103 無線部
104 スケジューリング部
105 チャネル推定部
106 受信データ復調部
107 データ抽出部
108 上位層
109 アンテナ
110 無線リソース制御部
200 移動局装置
201 データ制御部
202 送信データ変調部
203 無線部
204 スケジューリング部
205 チャネル推定部
206 受信データ復調部
207 データ抽出部
208 上位層
209 アンテナ
210 無線リソース制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局装置と移動局装置が通信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定する
ことを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
前記移動局装置は、
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置する
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項3】
前記移動局装置は、
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動通信システム。
【請求項4】
基地局装置と移動局装置が通信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定する
ことを特徴とする移動通信システム。
【請求項5】
前記移動局装置は、
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置し、
前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置する
ことを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。
【請求項6】
前記移動局装置は、
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置し、
前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動通信システム。
【請求項7】
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報は、前記基地局装置によって前記移動局装置へ通知される
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の移動通信システム。
【請求項8】
第1のリソースブロックサイズおよび第2のリソースブロックサイズおよび第3のリソースブロックサイズは、サブキャリアによって表現される
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
【請求項9】
移動局装置と通信する基地局装置であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信するユニットと、
上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、
前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号前記移動局装置から受信するかを決定するユニットと、
を備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項10】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットを、
備えることを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
【請求項11】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットを、
備えることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の基地局装置。
【請求項12】
移動局装置と通信する基地局装置であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信するユニットと、
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、
前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するかを決定するユニットと、
を備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項13】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、
前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、
を備えることを特徴とする請求項12に記載の基地局装置。
【請求項14】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、
前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するユニットと、
を備えることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の基地局装置。
【請求項15】
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報を前記移動局装置へ通知する
ことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項16】
基地局装置と通信する移動局装置であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記基地局装置から受信するユニットと、
上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定するユニットと、
を備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項17】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットを、
備えることを特徴とする請求項16に記載の移動局装置。
【請求項18】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットを、
備えることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の移動局装置。
【請求項19】
基地局装置と通信する移動局装置であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記基地局装置から受信するユニットと、
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定するユニットと、
を備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項20】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズ以外の第3のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するユニットと、
前記リソース割り当て情報が所定の第1のリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットと、
を備えることを特徴とする請求項19に記載の移動局装置。
【請求項21】
前記サブキャリアの間隔が2以上であり、且つ、前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズ以上のリソースブロックサイズを示し、且つ、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置することを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するユニットと、
前記リソース割り当て情報が所定の第2のリソースブロックサイズよりも小さいリソースブロックサイズを示す、または、前記指示情報が前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置しないことを示している場合には、前記上りリンク復調参照信号を前記連続するサブキャリアに配置するユニットと、
を備えることを特徴とする請求項19または請求項20に記載の移動局装置。
【請求項22】
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔を示す情報を前記基地局装置によって通知される
ことを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の移動局装置。
【請求項23】
移動局装置と通信する基地局装置の通信方法であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記移動局装置へ送信し、
上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、
前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号前記移動局装置から受信するかを決定する
ことを特徴とする通信方法。
【請求項24】
移動局装置と通信する基地局装置の通信方法であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記移動局装置へ送信し、
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、
前記2以上のサブキャリアの間隔で配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するか、連続するサブキャリアに配置された前記上りリンク復調参照信号を前記移動局装置から受信するかを決定する
ことを特徴とする通信方法。
【請求項25】
基地局装置と通信する移動局装置の通信方法であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報を前記基地局装置から受信し、
上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定する
ことを特徴とする通信方法。
【請求項26】
基地局装置と通信する移動局装置の通信方法であって、
物理上りリンク共用チャネルに対するリソース割り当て情報、および、上りリンク復調参照信号を2以上のサブキャリアの間隔で配置するかどうかを示す指示情報を下りリンク制御情報フォーマットに含めて前記基地局装置から受信し、
前記上りリンク復調参照信号が配置されるサブキャリアの間隔が2以上の場合には、
前記2以上のサブキャリアの間隔および前記リソース割り当て情報および前記指示情報に基づいて、
前記上りリンク復調参照信号を前記2以上のサブキャリアの間隔で配置するか、前記上りリンク復調参照信号を連続するサブキャリアに配置するかを決定する
ことを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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