説明

種蒔き器

【課題】 必要なだけの種子を蒔くことができ、また間引き等の労力も格別に必要としない種蒔き器を提供する。
【解決手段】アウターケーシング(1)と、このアウターケーシングと所定の間隔をおいて、その内側に配置されているインナーケーシング(20)と、これらの両ケーシング(1、20)の間に回転可能に設けられている回転キャリヤ(30)とから構成する。インナーケーシングには種子通過孔(23)を、回転キャリヤには種子ポケット(34)を、そしてアウターケーシングには種子排出孔(12)を設ける。回転キャリヤをハンドルで回転駆動し、種子ポケット(34)が種子通過孔(23)に整合すると、1〜2個の種子が種子ポケット(34)に保持され、さらに回転駆動して種子排出孔(12)に整合すると、この排出孔からシュートパイプ(50)を介して播種される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アウターケーシングと、このアウターケーシングと所定の間隔をおいて、その内側に配置されているインナーケーシングと、これらの両ケーシングの間に回転可能に設けられている回転キャリヤとからなる種蒔き器に関するもので、特に限定するものではないが大根、小松菜等の球形の種子の種蒔き用として好適な種蒔き器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
農業機械あるいは農業器具の一種としてエンジンを備えた自走式の自動種蒔き機械が従来から色々提案されている。このような自走式の種蒔き機械は、大規模な農業には有効に利用され得るが、小面積の田畑あるいは家庭菜園的な畑の種蒔きには適していない。そこで、小さな田畑に小さな球形の種子を蒔くときは、一般に種を素手で摘み、そして予め掘られた溝に手動的に蒔く手法が採られている。この手法による種蒔きは、小さな種子を所定の溝に一定間隔に蒔かなければならないので、神経を使い、しかも非能率である。そこで、例えば特許文献1、2により手動的に操作する種蒔き器も提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−87198
【特許文献2】特開2000−224904
【0004】
特許文献1には、容器部と押出部とからなる菜園用種蒔き器が示されている。この容器部の底には、種子の落下量を調節する開閉弁が設けられており、この開閉弁の開度は押出部の軸で調節されるようになっている。したがって、押出部の軸を押し込んで開閉弁を大きく開くと、種子の落下量が多くなり密に蒔くことができ、逆に押出部の棒を引き上げると開閉弁の開度は小さくなり、粗く蒔くことができる。また、特許文献2には、1回分の播種量が計量される計量カップと、この計量カップに対して摺動自在に設けられているホッパと、計量カップの下端部に接続され導管とからなる種蒔き器が示されている。種子はホッパに収納されている。この状態でホッパを計量カップに差し込んでいくと、ホッパ中の種子が計量ホッパに入り、さらに差し込むと計量カップの開閉弁が開き、導管を通って田畑に蒔かれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献により提案されている手動種蒔き器によると、農業の専門家ではない素人でも一応機械的に播種できる。しかしながら、問題点あるいは改良すべき点も多い。例えば、特許文献1に記載の種蒔き器は、開閉弁の開度を調節することにより、粗密に播種することはできるが、単に粗密に播種できるだけで、すなわち間引きを前提としたバラ蒔きあるいは条蒔きができるだけ、無駄になる種子の量は多く、また間引きの労力も必要とする。特に、無駄になる種子量が多いので高価な大根、小松菜等の種蒔き器としては不適である。また、特許文献2に記載されている種蒔き器も、種子は計量カップによりマス処理されるようになっているので、前者のような欠点あるいは問題点を有する。
したがって、本発明は、必要なだけの種子を蒔くことができ、また間引き等の労力も格別に必要としない種蒔き器、特に限定するものではないが大根、小松菜等の球形の種子用として好適な種蒔き器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、アウターケーシングと、このアウターケーシングと所定の間隔をおいて、その内側に配置されているインナーケーシングと、これらの両ケーシングの間に回転可能に設けられている回転キャリヤとから構成される。そして、インナーケーシングの所定箇所には、種子通過孔が設けられ、回転キャリヤには少なくとも1個の種子ポケットが、そしてアウターケーシングには種子排出孔が設けられる。さらに具体的には、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、筒状の周壁を有するアウターケーシングと、同様に筒状の周壁を有するインナーケーシングと、これらのケーシングの筒状の周壁の間で回転駆動される筒状の周壁を有する回転キャリヤとからなり、前記インナーケーシングの筒状の周壁には内部の種子が通過する種子通過孔が、前記回転キャリヤの筒状の周壁には種子を一時的に保持する種子ポケットが、そして前記アウターケーシングの筒状の周壁には種子を外部へ排出する種子排出孔がそれぞれ設けられ、前記回転キャリヤが回転駆動されて、その種子ポケットが前記インナーケーシングの種子通過孔と整合すると、前記種子通過孔から前記種子ポケットに種子が落下・保持され、さらに回転駆動されて前記種子ポケットが前記アウターケーシングの種子排出孔と整合すると、前記種子ポケット中の種子が、前記種子排出孔から所定長さのシュートパイプを介して播種されるように構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の種蒔き器において、アウターケーシングには回転キャリヤに保持されている種子を目視できるように透明な覗き窓が形成され、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の種蒔き器において、アウターケーシングは回転キャリヤに保持されている種子を目視できるように透明な樹脂から成形され、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の種蒔き器において、インナーケーシングと回転キャリヤのいずれかの一方には、相手方の方へバネ付勢されたスライドピンが設けられ、他方には前記スライドピンがスライド的に係合する凹溝が設けられて、前記スライドピンが前記凹溝に係合することにより、前記回転キャリヤが位置決めされ、そして請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の種蒔き器において、インナーケーシングの種子通過孔の内側は内部の種子が集まりやすいように、側面形状が弧状を呈するように拡径され、回転キャリヤの種子ポケットの外側は保持されている種子が落下しやすいようにテーパ状に拡径されている。
【発明の効果】
【0007】
以上のように、本発明によると、筒状の周壁を有するアウターケーシングと、同様に筒状の周壁を有するインナーケーシングと、これらのケーシングの筒状の周壁の間で回転駆動される筒状の周壁を有する回転キャリヤとからなり、前記インナーケーシングの筒状の周壁には内部の種子が通過する種子通過孔が、前記回転キャリヤの筒状の周壁には種子を一時的に保持する種子ポケットが、そして前記アウターケーシングの筒状の周壁には種子を外部へ排出する種子排出孔がそれぞれ設けられ、前記回転キャリヤが回転駆動されて、その種子ポケットが前記インナーケーシングの種子通過孔と整合すると、前記種子通過孔から前記種子ポケットに種子が落下・保持され、さらに回転駆動されて前記種子ポケットが前記アウターケーシングの種子排出孔と整合すると、前記種子ポケット中の種子が、前記種子排出孔から排出されるようになっているので、すなわち1回転毎に種子ポケットに入っている例えば1個あるいは2〜3個の種子を蒔くことができるという本発明に特有の効果が得られる。また、種子ポケットに入っている種子だけを蒔くことができ、高価な種子を徒に消費するようなこともない。種子ポケットに入っている種子だけを蒔くことができるので、間引き等の労力も格別に必要としない効果も得られる。さらには、所定長さのシュートパイプを介して播種することができるので、立った状態で楽に播種作業ができる効果もある。他の発明によると、インナーケーシングの種子通過孔の内側は側面形状が弧状を呈するように拡径され、回転キャリヤの種子ポケットの外側はテーパ状に拡径されているので、上記のような効果に加えて、ケーシング内の最後の種子まで、詰まることなく播種できる効果がさらに得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態を示す図で、その(イ)はその側断面図、その(ロ)はその正面図であるが、これらの図に示されているように、本実施の形態に係わる種蒔き器は、略円筒状を呈するアウターケーシング1と、このアウターケーシング1よりも小径で側方が開口した略碗状を呈するインナーケーシング20と、これらの両ケーシング1、2間に配置されている同様に略碗状を呈する回転キャリヤ30とからなっている。
【0009】
アウターケーシング1は、本実施の形態では二つ割り構造になっている。すなわち、図1の(イ)において左側に位置し、右側が開いた略碗状を呈する第1のアウター部2と、右側に位置し左側が開いた第2のアウター部3とからなっている。第1のアウター部2の中心部には、例えばステンレス鋼からなる軸40に密に挿入されるボス4が成形され、半径外方の側部には種子の給排用の開口部5が明けられている。この開口部5にはキャップ6がねじ込まれるようになっている。
【0010】
第2のアウター部3は、第1のアウター部2と対をなすもので、その中心部は大きく明けられ、この大きな開口を通ってハンドル45の連結部46が回転キャリヤ30に取り付けられている。このように構成されている第1、2のアウター部2、3は、図1の(ロ)に示されているように、これらの第1、2のアウター部2、3のそれぞれに一体的に成形されているフランジ部8、8が締付けボルト9、9で締め付けられて一体化されている。一体化されることにより筒状の周壁10が形成されている。筒状の周壁10の一部には透明な樹脂からなる種子確認用の窓11が設けられている。この窓11により回転キャリヤ30に保持されて回転あるいは移動する種子を確認できる。また、アウターケーシング1の筒状の周壁10の適所には種子排出用の種子排出透孔12が明けられている。この透孔12に関連して、詳しくは後述するシュートパイプ50が取り付けられる。
【0011】
インナーケーシング20も筒状の周壁21を有する。この筒状の周壁21はアウターケーシング1の筒状の周壁10よりも所定量だけ小さい。このように所定量だけ小さいので、アウターケーシング1の筒状の周壁10とインナーケーシング20の筒状の周壁21との間に、後述する回転キャリヤ30の筒状の周壁31が回転可能に収まる。このような大きさのインナーケーシング20の中心部には、ボス22が成形されている。このボス22の径は、アウターケーシング1のボス4に密に挿入できる大きさになっている。したがって、アウターケーシング1とインナーケーシング20が、図1の(ロ)に示されているように組み立てられると、これらのケーシング1、20は互いに拘束され一体化される。なお、前述したフランジ8、8を締め付けることによっても一体化される。インナーケーシング20の適所、例えば使用中に下方に位置する部分に種子通過孔23が形成されている。この種子通過孔23は、球形の種子例えば大根の種子が1個あるいは数個入る大きさで、その周囲は、図2の(イ)に拡大して示されているように、内部に収納されている種子が集まりやすいように側面形状が弧状を呈するように、上側は拡径されている。また、インナーケーシング20の一部には、バネ24により回転キャリヤ30の側部側に向け付勢されたスライドピン25が取り付けられている。このスライドピン25は、回転キャリヤ30に形成されているリング状の凹溝35と共働する。
【0012】
回転キャリヤ30は、インナーケーシング20から受け取った種子を所定距離、あるいは所定角度だけ運んでアウターケーシング1から排出するもので、筒状の周壁31と、円盤状の側壁32と、中心部のボス33とからなっている。回転キャリヤ30の筒状の周壁31と、アウターおよびインナーケーシングの筒状の周壁10、21との間隔あるいは隙間は、所定の大きさに選定されている。したがって、回転キャリヤ30は固定的なアウターおよびインナーケーシングの筒状の周壁10、21の間にあって、種子を噛み込むことなく、比較的小さな力で回転駆動することができる。中心部のボス33は軸40に緩く挿入され、固定的な軸40に対して回転可能である。このように構成されている回転キャリヤ30に1〜2個の種子が入る透孔状の種子ポケット34が形成されているている。この種子ポケット34は、図2の(イ)に示されているように、外側に向かってテーパ状に大きくなっている。これにより、種子ポケット34中の種子は詰まることなく、半径外方へ排出されることになる。
【0013】
回転キャリヤ30を回転駆動するために、ハンドル45が設けられている。ハンドル45は、図示の実施形態では略L字形を呈し、その作用中心部が、図1には正確には示されていないが回転キャリヤ30の中心部に連結部46により着脱自在に取り付けられている。また、回転キャリヤ30の側部にはリング状の凹溝35が形成され、この凹溝35に前述したスライドピン25の頭部が係合している。これにより、回転キャリヤ30は回転駆動されるときに案内される。
【0014】
シュートパイプ50は、例えばポリプロピレンから構成され、アウターケーシング1の排出筒13にネジあるいは摩擦力により装着されるようになっている。シュートパイプ50の下端部は、図2の(ロ)に示されている実施の形態では斜めに切り落とされている。これにより、田畑に穴を開けて種子を蒔くことができる。あるいは、先端部にアダプタ51を取り付けることもできる。このアダプタ51には、図2の(ハ)にも示されているように、先端部が尖った開閉蓋52を弾性材53により、例えば開閉蓋52を構成している樹脂により取り付けられてる。このように開閉蓋52を設けておくと、シュートパイプ50を田畑に差し込むとき、土がシュートパイプ52中へ入り込むことが防止できる。抜くと、図2の(ニ)に示されているように、開く。このように構成されているシュートパイプ50の長さは、立ったままで播種作業ができる高さ、例えば75cm程度に選定されている。
【0015】
次に、上記実施の形態の組み立て法について説明する。アウターケーシング1の第1のアウター部2のボス4を、図1の(イ)に示されている方向にして、軸40に装着する。次いで、インナーケーシング20のボス22を第1のアウター部2のボス4に挿入する。そして、回転キャリヤ30を装着する。すなわち、ボス33を軸40に挿入する。これにより、回転キャリヤ30の筒状の周壁31は、アウターおよびインナーケーシングの筒状の周壁10、21の間に入る。このように組み立てられた第1のアウター部2に、第2のアウター部3を締付けボルト9、9により締め付け一体化する。ハンドル45を取り付ける。これにより、組み立てを終わる。
【0016】
種蒔きに使用するときは、シュートパイプ50をアウターケーシング1の排出筒13に取り付ける。キャップ6を外して必要な種子をアウターケーシング1内に入れる。シュートパイプ50の下端部を畑に所定深さに挿入する。そして、ハンドル45を回して回転キャリヤ30を回転駆動する。回転キャリヤ30が回転駆動されて、その種子ポケット34が、静止状態のインナーケーシング20の種子通過孔23と整合すると、種子通過孔23に入っている1〜2個の種子が回転キャリヤ30の種子ポケット34に落ち込む。さらに回転駆動すると、種子を保持した種子ポケット34がアウターケーシング1の種子排出透孔12とやがて整合する。そうすると、この種子排出透孔12からシュートパイプ50を通って畑中へ放出される。これにより、播種される。このようにして、種を蒔くとき、シュートパイプ50に開閉蓋52が取り付けられているときは、開閉蓋52を畑に差し込み、種穴を作る。次いで、所定量だけ引き上げる。そうすると、開閉蓋52は図2の(ニ)に示されているように開く。種穴に前述したようにして種を蒔く。所定間隔だけ移動させて、所定間隔に種を蒔く。
【0017】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく色々変形可能である。例えば、アウターケーシング1全体を透明な樹脂により成形することもできる。そうすると、窓11を格別に設けなくても回転キャリヤ30に保持されている種子を確認できる。また、アウターケーシング1、インナーケーシング20、回転キャリヤ30等が、図示の形状に限定されないことは明らかである。例えば、軸40を省略しアウターケーシング1のボス4を中心軸に兼用することもできる。すなわち、インナーケーシング20のボス22をアウターケーシング1のボス4に嵌め込み、回転キャリヤ30のボス33をインナーケーシング20のボス22内に挿入するように実施することもできる。さらには、上記実施の形態では、回転キャリヤ30に1個の種子ポケット34が設けられているので、回転キャリヤ30が1回転する毎に1回だけ播種されるが、複数個例えば2個設けることにより2回宛播種できることは明らかである。さらには、スライドピンを回転キャリヤ30の方に、リング状の凹溝35をインナーケーシング20の方に設けても同様に実施できることも明らかである。
【0018】
また、組み立て順序も変更可能である。例えば、ハンドル45を第2のアウター部3を通して回転キャリヤ30に取り付け、次いでインナーケーシング20を回転キャリヤ30内に挿入し、最後に第2のアウター部3に第1のアウター部2をビス止めして組み立てることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態を示す図で、その(イ)はその側断面図、その(ロ)はその正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の詳細を示す図で、その(イ)は種子通過孔および種子ポケットの詳細断面図、その(ロ)〜(ニ)はシュートパイプのそれぞれ異なる実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 アウターケーシング 10 筒状の周壁
11 窓 12 種子排出孔
20 インナーケーシング 21 筒状の周壁
23 種子通過孔 24 バネ
25 スライドピン 30 回転キャリヤ
31 筒状の周壁 34 種子ポケット
50 シュートパイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の周壁を有するアウターケーシングと、同様に筒状の周壁を有するインナーケーシングと、これらのケーシングの筒状の周壁の間で回転駆動される筒状の周壁を有する回転キャリヤとからなり、
前記インナーケーシングの筒状の周壁には内部の種子が通過する種子通過孔が、前記回転キャリヤの筒状の周壁には種子を一時的に保持する種子ポケットが、そして前記アウターケーシングの筒状の周壁には種子を外部へ排出する種子排出孔がそれぞれ設けられ、
前記回転キャリヤが回転駆動されて、その種子ポケットが前記インナーケーシングの種子通過孔と整合すると、前記種子通過孔から前記種子ポケットに種子が落下・保持され、さらに回転駆動されて前記種子ポケットが前記アウターケーシングの種子排出孔と整合すると、前記種子ポケット中の種子が、前記種子排出孔から所定長さのシュートパイプを介して播種されることを特徴とする種蒔き器。
【請求項2】
請求項1に記載の種蒔き器において、アウターケーシングには回転キャリヤに保持されている種子を目視できるように透明な覗き窓が形成されている種蒔き器。
【請求項3】
請求項1に記載の種蒔き器において、アウターケーシングは回転キャリヤに保持されている種子を目視できるように透明な樹脂から成形されている種蒔き器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの項に記載の種蒔き器において、インナーケーシングと回転キャリヤのいずれかの一方には、相手方の方へバネ付勢されたスライドピンが設けられ、他方には前記スライドピンがスライド的に係合する凹溝が設けられて、前記スライドピンが前記凹溝に係合することにより、前記回転キャリヤが位置決めされている種蒔き器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかの項に記載の種蒔き器において、インナーケーシングの種子通過孔の内側は内部の種子が集まりやすいように、側面形状が弧状を呈するように拡径され、回転キャリヤの種子ポケットの外側は保持されている種子が落下しやすいようにテーパ状に拡径されている種蒔き器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−82410(P2007−82410A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−271606(P2005−271606)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(504334577)株式会社エルゴコーポレーション (4)
【Fターム(参考)】