説明

端子収容部品

【課題】端子金具の抜け規制機能を高める。
【解決手段】片持ち状をなすとともに撓み変形可能なランス35を有する端子金具30と、端子金具30を収容可能な端子収容室24を有し、その端子収容室24の内周面のうちランス35と対向する側面24aに、ランス35が係止することで端子金具30の抜けを規制可能なランス係止部25が設けられたソケット本体20と、端子収容室24の内周面のうちランス係止部25とは反対側の側面24bと端子金具30とに設けられ、互いに係止することで端子金具30の抜けを規制可能な係止凸部26及び係止孔36とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子収容部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端子金具をハウジングのキャビティ内に抜け止め状態で収容するための手段として、いわゆる金属ランスを用いたものが知られている。これは、端子金具の本体部の一側面に、斜め後向きの片持ち状をなして撓み変形可能なランスが切り起こし形成されており、端子金具は、ランスを撓み変形させつつキャビティ内に挿入され、正規位置まで挿入されると、ランスが復元してキャビティの壁面に設けられたランス係止部に係止することで抜け止めされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭63−257187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ランスがランス係止部に係止した状態で端子金具を後方へ引っ張るような力が作用する場合があるが、その力が過大だった場合には、ランスが捲れ上がるようにして反転変形するおそれがある。このようにランスが反転変形すると、端子金具の抜け止め状態が解除されて端子金具に抜けが生じる可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具の抜け規制機能を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、片持ち状をなすとともに撓み変形可能なランスを有する端子金具と、前記端子金具を収容可能な端子収容室を有し、その端子収容室の内周面のうち前記ランスとの対向面に、前記ランスが係止することで前記端子金具の抜けを規制可能なランス係止部が設けられた端子収容体と、前記端子収容室の内周面のうち前記ランス係止部とは反対側の面と前記端子金具とに設けられ、互いに係止することで前記端子金具の抜けを規制可能な抜け規制構造とを備えている。
【0005】
このようにすれば、端子金具を端子収容体の端子収容室内に収容すると、ランスがランス係止部に係止するとともに、抜け規制構造が互いに係止することで、端子金具の抜けが二重に規制される。この状態で端子金具に抜け方向の力が作用し、その力が過大だった場合には、片持ち状のランスが反転変形させられることが懸念される。ところが、このランスを反転させるような力は、端子金具をランス係止部とは反対側の面側へ押さえるとともに、抜け規制構造の係止深さを深める方向の力として作用することになる。これにより、抜け規制構造による保持力を高めることができ、ランスの反転変形を防ぐことができる。
【0006】
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記抜け規制構造は、前記ランスよりも前記端子収容体に対する前記端子金具の挿入方向の前側に配置される構成とする。このようにすれば、端子金具に抜け方向の力が作用したとき、特に端子金具のうちランスよりも挿入方向の前側部分に対してランス係止部とは反対側の面側へ押さえる大きな力が作用するので、抜け規制機能の向上により好適となる。
【0007】
(2)前記抜け規制構造は、前記ランス係止部とは反対側の面に設けられた係止凸部と、前記端子金具に設けられ前記係止凸部が係止される係止凹部とから構成される構成とする。このようにすれば、端子金具を端子収容室内に挿入するとき、端子金具は係止凸部に乗り上げるのに伴って変形することになるが、係止凸部はランスよりも挿入方向の前側に配置されているので、仮に係止凸部をランスよりも挿入方向の後側に配置した場合と比べると、挿入作業の比較的終盤で端子金具に変形が生じることになり、作業性が良好なものとなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、端子金具の抜け規制機能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図3によって説明する。本実施形態では、バルブソケット10を例示する。
【0010】
バルブソケット10は、図1に示すように、ウェッジベース型のバルブ11を装着して使用されるもので、合成樹脂製のソケット本体20と、このソケット本体20に装着される一対の端子金具30とから構成されている。なお、以下では、前後方向についてソケット本体20に対する端子金具30の挿入方向(各図の上方)を前方、逆の抜き取り方向(各図の下方)を後方として説明する。
【0011】
バルブ11は、内部にフィラメントが収容された略円筒形の電球部12と、電球部12の底面側に略平板状に延設されるベース部13とをガラスによって一体に形成した構成となっている。ベース部13の端部からは一対の電極部14が引き出され、ベース部13を挟んで互いに対称位置に配されている。
【0012】
ソケット本体20は、前部に前方へ開放した略円筒状のバルブ装着部21を備え、その前面の開口を通して内部の装着空間21a内にバルブ11のベース部13が差し込まれるようになっている。ソケット本体20の後部には、後方から給電用コネクタ(図示せず)が嵌合可能なコネクタ部22が設けられている。コネクタ部22は、後方へ開放する略円筒状に形成されている。また、ソケット本体20の外周面からは、円環状をなすフランジ23が径方向外側へ突出して設けられている。
【0013】
そして、ソケット本体20内には、端子金具30を収容可能な端子収容室24が一対設けられている。両端子収容室24は、ソケット本体20のうちバルブ11の装着空間21aを空けた両端位置に、ベース部13の延び方向に沿って並んで配置されている。端子収容室24は、ソケット本体20を前後に開口させる溝状に形成されており、コネクタ部22における後面の開口を通して後方から端子金具30が挿入されるようになっている。端子収容室24の開口の形状は、端子金具30の外形に合わせて、ベース部13の延び方向及び前後方向と直交する方向に沿って細長い形状とされる。この端子収容室24は、バルブ装着部21内の装着空間21aやコネクタ部22内の空間に連通している。
【0014】
端子収容室24の内周面のうち、ソケット本体20における径方向の外側の側面24a(装着空間21a側とは反対側の側面24a)には、図2に示すように、端子金具30のランス35を係止可能なランス係止部25が設けられている。言い換えると、ランス係止部25は、端子収容室24を構成する周壁のうち外側壁に一体形成されている。ランス係止部25は、端子収容室24の内周面である上記側面24aからソケット本体20の径方向の内向き(次述する係止凸部26が設けられた側面24bに接近する向き)に突出する形態とされている。ランス係止部25のうち後面25aは、前方に向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されることで、端子金具30を挿入する過程でランス35を撓み方向(基板部33へ接近する方向)へガイドできるようになっている。一方、ランス係止部25のうち前面25bは、ランス35に対する係止面となっており、後面25aと同方向に僅かに傾斜した逆テーパ状に形成されている。従って、ランス係止部25にランス35が係止した状態で端子金具30に後方(抜け方向)へ引っ張るような力が作用したとき、ランス係止部25の前面25bの傾斜によってランス35が外側、つまり撓み方向とは反対側(開く方向)へ案内されるようになっている。また、ランス係止部25は、前後方向についてフランジ23とほぼ同じ位置に配されている。
【0015】
端子収容室24の内周面のうち、ソケット本体20における径方向の内側の側面24b(装着空間21a側の側面24b)、すなわちランス係止部25とは反対側の面(ランス係止部25との対向面)には、後述する端子金具30の係止孔36に係止可能な係止凸部26が設けられている。言い換えると、係止凸部26は、端子収容室24を構成する周壁のうち内側壁に一体形成されている。係止凸部26は、端子収容室24の内周面である上記側面24bからソケット本体20の径方向の外向き(ランス係止部25が設けられた側面24aに接近する向き)に突出する形態とされている。この係止凸部26の突出寸法は、端子金具30における基板部33の板厚寸法とほぼ同じに設定されている。係止凸部26は、ランス係止部25に対して前方へ離間した位置に配置されている。係止凸部26のうち後面26aは、ランス係止部25と同様にテーパ状に形成されることで、端子金具30を挿入する際に端子金具30の基板部33が撓み変形するのをガイドできるようになっている。一方、係止凸部26のうち前面26bは、水平方向(前後方向と直交する方向)に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されており、ここが係止孔36に対する係止面となっている。
【0016】
端子金具30は、導電性の金属板を展開形状に打ち抜いた後、順次曲げ加工を施すことで所定形状に形成されている。端子金具30は、図1に示すように、バルブ11のベース部13に接続される接続部31の下側に平板状のタブ32を延ばして備える。このうち、接続部31がバルブ装着部21内に収容されるのに対し、タブ32がコネクタ部22内に突き出した状態で配されるようになっている。このタブ32には、給電用コネクタの給電端子が導通接続可能とされる。
【0017】
接続部31は、平板状の基板部33を備えており、その基板部33の後側両側部をほぼ直角に内向き(ソケット本体20における径方向内側)に曲げ起こして対向させ、そこから前方に向けて一対の挟持片34を延出させた構成となっている。基板部33は、前後方向に沿って延びる板状をなし、その板面がバルブ11のベース部13の延び方向と直交する方向を向いている。両挟持片34は、端子収容室24よりもソケット本体20における径方向内側の装着空間21a内に配されるとともに、挟持片34間にバルブ11のベース部13が挟持されるようになっており、それにより電極部14と端子金具30とが導通接続されるようになっている。
【0018】
この基板部33には、ソケット本体20のランス係止部25に対して弾性的に係止可能なランス35が設けられている。ランス35は、基板部33を部分的に切り起こすことで片持ち状に形成されている。ランス35は、前端部が基板部33に連結される基端部とされるのに対し、後端部が基板部33から切り離された自由端部とされる。ランス35は、基板部33から外側(挟持片34側とは反対側)に突出しており、基端部側から自由端部側にかけて基板部33からの突出量が次第に増加する形態とされる。従って、ランス35の外側面は、上記したランス係止部25の後面25aに沿った傾斜面となっている。ランス35は、基端部を支点として基板部33に対して接離する方向(ソケット本体20に対する挿抜方向(前後方向)と交差する方向)に沿って撓み変形可能とされている。このランス35は、後端面(自由端面)がランス係止部25に対する係止面となっており、これらの係止により端子金具30がソケット本体20に対して抜け止め保持されるようになっている。
【0019】
さらには、基板部33には、ソケット本体20の係止凸部26に対して係止可能な係止孔36が設けられている。係止孔36は、基板部33を板厚方向に貫通する略角孔状に形成されており、その大きさは係止凸部26の嵌合(進入)を許容する程度とされる。この係止孔36の孔縁前部に対して係止凸部26の前面26bが係止することで、端子金具30がソケット本体20に対して抜け止め保持されるようになっている。係止孔36は、基板部33においてランス35に対して前方に離間した位置(詳しくは、ランス35の基端部よりも少し前側の位置)に配置されている。
【0020】
また、基板部33の両側縁における前端部には、一対の突片37が外側へ突出して設けられている。この突片37は、ソケット本体20に端子金具30を取り付けた状態では端子収容室24の外側の側面24aとの間に所定の隙間を空けた位置に配されるようになっており、それにより基板部33が板厚方向へ所定寸法以上がたつくのが規制可能とされる。また、突片37は、係止孔36よりも前方に離間した位置に配置されている。なお、ランス係止部25の両側端部には、両突片37の挿通を許容する逃がし(図示せず)が形成されている。
【0021】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。まず、ソケット本体20の両端子収容室24内にそれぞれ端子金具30を挿入する作業を行う。図2に示す状態から端子金具30を端子収容室24内に後方から挿入すると、先行して基板部33の前端部が係止凸部26の後面26aに乗り上げることで、基板部33のうちランス35よりも前側部分が外向き(ランス係止部25に接近する向き)に膨らむようにして一旦撓み変形される。さらに挿入を進行させると、続いてランス35の外側面がランス係止部25の後面25aに当接される。その状態から端子金具30を前方へ押し込むと、ランス35がランス係止部25の後面25aの傾斜に案内されて内向き(基板部33に接近する向き)に一旦撓み変形される。
【0022】
その後、端子金具30が端子収容室24内に正規深さまで挿入されると、図3に示すように、撓み変形していた基板部33の前側部分及びランス35が復元し、係止孔36内に係止凸部26が嵌合して係止孔36の孔縁前部に対して係止凸部26の前面26bが係止するとともに、ランス35の後端面がランス係止部25の前面25bに係止する。これにより、ソケット本体20に対して端子金具30は二重に抜け止め保持される。
【0023】
上記のようにして両端子金具30をそれぞれの端子収容室24内に収容したら、バルブ装着部21内の装着空間21aに前方からバルブ11を装着する一方、コネクタ部22内に後方から給電用コネクタを嵌合させるようにする。
【0024】
ところで、端子金具30がソケット本体20の端子収容室24内に収容された状態で、端子金具30に対して抜け方向である後方(図3の矢線A方向)へ引っ張るような力が作用する場合がある。そして、その力が過大だった場合には、力に抗しきれずにランス35が撓み方向とは逆方向へ捲れ上がるようにして反転変形させられ、端子金具30の保持力が著しく低下することが懸念される。
【0025】
ところが、本実施形態では、第1の抜け規制構造であるランス35及びランス係止部25に加えて、第2の抜け規制構造である係止凸部26及び係止孔36を、ランス35及びランス係止部25とは反対側に設置している。従って、端子金具30に抜け方向の力が加えられると、その力はランス35を反転させるような力として作用するものの、同時に端子金具30の基板部33を図3の矢線B方向、すなわち端子収容室24における内側の側面24b(係止凸部26)へ向けて押さえるような力としても作用することになる。これにより、基板部33に設けた係止孔36と係止凸部26との係止深さが深められることになり、係止孔36及び係止凸部26による保持力(抜け規制力)が高められる。従って、ランス35が反転変形させられるのを防ぐことができるとともに、端子金具30の抜け規制機能を向上させることができる。
【0026】
以上説明したように本実施形態によれば、片持ち状をなすとともに撓み変形可能なランス35を有する端子金具30と、端子金具30を収容可能な端子収容室24を有し、その端子収容室24の内周面のうちランス35と対向する側面24aに、ランス35が係止することで端子金具30の抜けを規制可能なランス係止部25が設けられたソケット本体20と、端子収容室24の内周面のうちランス係止部25とは反対側の側面24bと端子金具30とに設けられ、互いに係止することで端子金具30の抜けを規制可能な抜け規制構造(係止凸部26及び係止孔36)とを備えている。このようにすれば、端子金具30をソケット本体20の端子収容室24内に収容すると、ランス35がランス係止部25に係止するとともに、抜け規制構造が互いに係止することで、端子金具30の抜けが二重に規制される。この状態で端子金具30に抜け方向の力が作用し、その力が過大だった場合には、片持ち状のランス35が反転変形させられることが懸念される。ところが、このランス35を反転させるような力は、端子金具30をランス係止部25とは反対側の側面24b側へ押さえるとともに、抜け規制構造の係止深さを深める方向の力として作用することになる。これにより、抜け規制構造による保持力を高めることができ、ランス35の反転変形を防ぐことができる。もって、端子金具30の抜け規制機能を高めることができる。
【0027】
また、抜け規制構造は、ランス35よりもソケット本体20に対する端子金具30の挿入方向の前側に配置されている。このようにすれば、端子金具30に抜け方向の力が作用したとき、特に端子金具30のうちランス35よりも挿入方向の前側部分に対してランス係止部25とは反対側の側面24b側へ押さえる大きな力が作用するので、抜け規制機能の向上により好適となる。
【0028】
また、抜け規制構造は、ランス係止部25とは反対側の側面24bに設けられた係止凸部26と、端子金具30に設けられ係止凸部26が係止される係止孔36とから構成されている。このようにすれば、端子金具30を端子収容室24内に挿入するとき、端子金具30は係止凸部26に乗り上げるのに伴って変形することになるが、係止凸部26はランス35よりも挿入方向の前側に配置されているので、仮に係止凸部をランスよりも挿入方向の後側に配置した場合と比べると、挿入作業の比較的終盤で端子金具30に変形が生じることになり、作業性が良好なものとなる。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、ランス係止部が端子収容室の側面から突出する形態のものを示したが、それ以外にも例えば端子収容室の側面に前後に開放する溝部を一対形成し、両溝部の間に残された段部をランス係止部としてもよい。要はランス係止部は、ランスが係止できるような段部であればよく、その具体的な形状などは適宜に変更可能である。
【0030】
(2)上記した実施形態では、「係止凹部」として端子金具の基板部を貫通する係止孔を設けた場合を示したが、必ずしも貫通孔である必要はなく、例えば基板部を部分的に叩き出すことで係止凹部を形成し、そこに端子収容室側の係止凸部を係止させるようにしたものも本発明に含まれる。
【0031】
(3)上記した実施形態では、端子金具側に係止孔(係止凹部)を、端子収容室側に係止凸部を設けた場合を示したが、逆に端子金具側に係止凸部を、端子収容室側に係止孔(係止凹部)を設けるようにしたものも本発明に含まれる。
【0032】
(4)上記した実施形態では、係止孔(係止凹部)及び係止凸部がランスよりも前側に配置されたものを示したが、逆に係止孔(係止凹部)及び係止凸部がランスよりも後側に配置するようにしたものや、同じ位置に配置したものも本発明に含まれる。
【0033】
(5)上記した実施形態では、ランスが基板部を切り起こして形成されたものを示したが、それ以外にも例えば基板部から部分的に板片を延出させ、その板片を所定形状に屈曲させることでランスを形成してもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
【0034】
(6)上記した実施形態では、「端子収容部品」としてバルブソケットを例示したが、それ以外にも例えば電線の端末に接続された端子金具をコネクタハウジング(端子収容体)に設けられたキャビティ(端子収容室)内に収容する構成のコネクタにも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係るバルブソケット及びバルブの概略を示す斜視図
【図2】端子金具とソケット本体との拡大断面図
【図3】端子金具を端子収容室内に収容した状態を示す拡大断面図
【符号の説明】
【0036】
10…バルブソケット(端子収容部品)
20…ソケット本体(端子収容体)
24…端子収容室
24a…側面(ランスとの対向面)
24b…側面(ランス係止部とは反対側の面)
25…ランス係止部
26…係止凸部(抜け規制構造)
30…端子金具
35…ランス
36…係止孔(抜け規制構造、係止凹部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
片持ち状をなすとともに撓み変形可能なランスを有する端子金具と、
前記端子金具を収容可能な端子収容室を有し、その端子収容室の内周面のうち前記ランスとの対向面に、前記ランスが係止することで前記端子金具の抜けを規制可能なランス係止部が設けられた端子収容体と、
前記端子収容室の内周面のうち前記ランス係止部とは反対側の面と前記端子金具とに設けられ、互いに係止することで前記端子金具の抜けを規制可能な抜け規制構造とを備えている端子収容部品。
【請求項2】
前記抜け規制構造は、前記ランスよりも前記端子収容体に対する前記端子金具の挿入方向の前側に配置されている請求項1記載の端子収容部品。
【請求項3】
前記抜け規制構造は、前記ランス係止部とは反対側の面に設けられた係止凸部と、前記端子金具に設けられ前記係止凸部が係止される係止凹部とから構成されている請求項2記載の端子収容部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−140700(P2009−140700A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−314685(P2007−314685)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】