説明

端末装置、設定報知システム、報知方法

【課題】端末のキッティングの状態を、モバイル端末の外見から知ることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】端末装置は、あるアプリケーションをインストールする毎に、インストールの状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶し、端末装置自身の状態の報知を要求する指示を外部から取得すると、端末装置自身の状態を検出して、検出した端末装置自身の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置に設定されている内容を、装置の外見によって判断することを容易にする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートパソコン、スマートフォン又はPDA(Personal Digital Assistants)等のモバイル端末は、その使用目的に応じて、アプリケーションを事前にインストール又は各種設定を行っておく必要があるものがある。
【0003】
モバイル端末を実用段階にまで持っていく為のこのような作業、いわゆる、キッティング作業は、基本的には、1台ずつ行う。例えば、モバイル端末とキッティング作業用の端末をUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで1台ずつ接続して、インストール作業などを行うことが一般的に行われている。
【0004】
また、こういったキッティング作業は、例えば、顧客に納品するときに、工場出荷時の状態で各端末が同じ状態のものを扱う場合は大きな問題にならないが、引き続き、保守作業を行っていく中で、さまざまな端末を扱っていく途中で、端末によってインストールするアプリや設定が異なる状況が発生する。そうなると、キッティング作業を開始するときに、作業者はこれからキッティング作業を行う端末がどれかを正しく確認してから、作業を行わないと、端末へのアプリインストールや、設定変更の結果が想定した結果を整合しない結果となるおそれがある。
【0005】
従って、キッティング作業を行う必要があるモバイル端末の台数が数台である場合はよいが、数十台〜数百台のモバイル端末にキッティングを行う必要がある場合は、正しくキッティングが行われたか否かを確かめるのには手間がかかる。
【0006】
なぜなら、例えば、あるアプリケーションのインストールが成功したか失敗したかを確かめるためには、確認のための操作を一台一台に行う必要があるからである。
【0007】
そこで、インストールを実行する際に、インストールの各ステップが正常に実行されたか否かを、インストールが実行されている装置が備えるインストールフィードバックライトを作動させることでインストールの状態を知らせる技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0008】
この技術によれば、キッティング作業者は、インストールを行ったモバイル端末のインストールフィードバックライトを見ることにより、インストールが成功したか失敗したかを知ることができる。すなわち、1台1台に確認の操作、例えば、所定のコマンドの入力を行うなどしてインストールが成功しているかを確認する必要が無くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−99423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、この技術では、あるアプリケーションのインストールが成功したのか失敗したのかはモバイル端末の外見から知ることはできるが、どのアプリケーションがインストールされたのか等はモバイル端末の外見からは知ることはできない。
【0011】
数多くのモバイル端末にキッティング作業を行う場合は、モバイル端末によってインストールするアプリケーションが異なる場合も多い。また、キッティングするモバイル端末の数が多ければ、キッティング作業が複数日に及ぶことがあり、この場合、キッティング済みのモバイル端末と未だキッティングされていないモバイル端末とが混在することとなる。
【0012】
このような場合、モバイル端末のキッティングの状態、例えば、インストールされているアプリケーション等を、モバイル端末の外見から知ることができれば、一台一台手作業で確かめることなくキッティング作業を迅速に行うことができるようになる。
【0013】
そこで、本発明は、モバイル端末等の装置の様々なキッティングの状態を、モバイル端末の外見から知ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の1形態に係る設定報知システムの端末装置は、自装置を所定の状態にしようとする毎に、自装置の状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、自装置の状態の報知を要求する指示を、外部から取得する要求取得手段と、自装置の状態を検出する検出手段と、前記要求取得手段で前記指示を取得した場合に、前記検出手段で検出した自装置の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行う報知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0015】
上記構成の設定報知システムの端末装置は、装置自身の様々なキッティングの状態を、端末の外見によって知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態1の状態報知システムの構成例を示す図である。
【図2】携帯端末がキッティングの状態を報知する例を示す図である。
【図3】携帯端末及びキッティング装置の機能的構成の例を示すブロック図である。
【図4】確認データ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図5】アプリ別管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図6】確認データの構成及び内容の例を示す図である。
【図7】インストールログの構成及び内容の例を示す図である。
【図8】キッティング処理及びキッティング確認処理を示すフローチャートである。
【図9】実施形態2の状態報知システムの構成例を示す図である。
【図10】管理サーバ、携帯端末及びキッティング装置の機能的構成の例を示すブロック図である。
【図11】端末別管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図12】キッティング確認処理を示すフローチャートである。
【図13】相違度判定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施形態1>
図1は、実施形態1の状態報知システム100の構成例を示す図である。
【0018】
状態報知システム100は、キッティングの対象である携帯端末1000A、携帯端末1000B、携帯端末1000C、携帯端末1000D及びキッティング装置2000を有する。
【0019】
携帯端末1000A〜Dとキッティング装置2000とは、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標、以下同様)などの無線通信により通信する。
【0020】
図1では、説明の便宜上、キッティング対象の携帯端末1000A〜Dの4台を記載している。また、携帯端末1000A〜Dは、それぞれ同様の外観と機能とを有する。
【0021】
以下、携帯端末1000A〜Dは、携帯端末1000と総称するものとし、携帯端末1000Aは携帯端末A、携帯端末1000Bは携帯端末B、携帯端末1000Cは携帯端末C、携帯端末1000Dは携帯端末Dというものとする。
【0022】
携帯端末1000は、携帯電話機、スマートフォン、PDA又はノートパソコン等の情報機器であり、パワーインジケータ等として使用されるLED(Light Emitting Diode)ランプ1400を備えている。拡大図1001Bは消灯しているLEDランプ1400を示し、拡大図1001Aは、点灯しているLEDランプ1400を示す。
【0023】
状態報知システム100の携帯端末1000は、このLEDランプ1400を用いてキッティングの状態を報知する。
【0024】
キッティング装置2000は、各携帯端末1000にアプリケーションをインストールし、必要な環境設定等を行う装置である。実施形態1では、ノートパソコンとする。
【0025】
ここで、図2を用いて、状態報知システム100の携帯端末1000がキッティングの状態を報知する例を説明する。
【0026】
3日に分けて、携帯端末A〜Dのキッティング作業を行った場合を例に説明する。
【0027】
図2において、矩形10は、LEDランプ1400が点滅していることを表すものであり、LEDランプ1400の様子の遷移を示している。矩形11は、矩形10と同様にLEDランプ1400が点滅していることを表すものであるが、色が異なるLEDランプ1400の様子の遷移を示している。矩形10等に示されているLEDランプ1400の間隔が広いほど、点滅の間隔が長いものとする。
【0028】
キッティング作業者は、キッティング作業として、4台の携帯端末1000のうち、3台にメーラ(mailer)をインストールし、1台にVPN(Virtual Private Network)ソフトをインストールするものとする。
【0029】
まず、4月1日に、携帯端末Cにメーラをインストールし、携帯端末DにVPNソフトをインストールした。
【0030】
次に、4月15日に、携帯端末Aと携帯端末Bとにメーラをインストールしようとする。この際、どの携帯端末1000にメーラ又はVPNソフトを4月1日にインストールしたかは、その外観からでは判別がつかない。
【0031】
そこで、キッティング作業者はキッティング装置2000を操作して、各携帯端末1000に対して、どのようなキッティングがなされているかを報知させる確認コマンドを送信する。
【0032】
確認コマンドを受信した携帯端末Cは、メーラがインストールされている旨を示す態様、すなわち青色及び所定の点滅間隔でLEDランプ1400を点滅させる(矩形10参照)。
【0033】
また、確認コマンドを受信した携帯端末Dは、VPNソフトがインストールされている旨を示す態様、すなわち緑色及び所定の点滅間隔でLEDランプ1400を点滅させる(矩形11参照)。
【0034】
このLEDランプの点滅を視認することで、キッティング作業者は、携帯端末A及び携帯端末Bには、まだアプリケーションがインストールされていないことがわかるので、携帯端末A及び携帯端末Bにメーラをインストールする。
【0035】
次に、4月1日にインストールしたメーラ及びVPNソフトのバージョンを変更するする必要が生じ、5月1日にその変更を行うものとする。
【0036】
この場合、キッティング作業者はキッティング装置2000を操作して、各端末装置1000に対して確認コマンドを送信する。
【0037】
携帯端末A、Bは、メーラがインストールされている旨を示す態様、すなわち青色及び所定の点滅間隔でLEDランプ1400を点滅させる(矩形12参照)。
【0038】
携帯端末Cも、メーラがインストールされている旨を示す態様、すなわち青色でLEDランプ1400を点滅させる。ただし、その点滅の間隔は携帯端末AのLEDランプ1400の点滅間隔より長い間隔で点滅する(矩形13参照)。
【0039】
点滅間隔は、携帯端末1000にアプリケーションがインストールされたときから確認コマンドを受信したときまでの時間に応じて決められ、その時間が長いほど点滅間隔は長くなる。
【0040】
携帯端末Dも、VPNソフトがインストールされている旨を示す態様、すなわち緑色でLEDランプ1400を点滅させる。その点滅の間隔は携帯端末Cと同じ間隔である。
【0041】
キッティング作業者は、長い間隔でLEDランプ1400が青色で点滅している携帯端末Cに、新しいバージョンのメーラをインストールする。また、長い間隔でLEDランプ1400が緑色で点滅している携帯端末Dに、新しいバージョンのVPNソフトをインストールする。
【0042】
すなわち、状態報知システム100の携帯端末1000は、LEDランプ1400を用いて、インストールされたアプリケーションがなんであるかを示すだけでなく、携帯端末1000にアプリケーションがいつごろインストールされたかを示すことができる。
【0043】
このように、携帯端末1000は、インストールされているアプリケーションとそのインストール時期とをLEDランプ1400を点滅させることによって報知することで、キッティング作業者に、携帯端末1000の外観によってキッティングの状態を知らせることができる。従って、キッティング作業者は、一台ずつキッティングの状態を調べることなく次に行うべき作業、例えば、バージョンアップを行う又は各種設定等を行うなどの作業を速やかに実行することができる。
【0044】
図では、インストールに成功してインストールされている場合を説明したが、インストールに失敗している場合は、例えば、赤色でLEDランプ1400を点滅させるものとしてもよい。キッティング作業者は、インストールに失敗した携帯端末1000、すなわち、LEDランプ1400が赤色で点滅している携帯端末1000を即座に知ることができ、その携帯端末1000にインストールすべきアプリケーションをインストールすることができる。
【0045】
以下、状態報知システム100について図を用いて説明する。
【0046】
<機能>
図3は、携帯端末1000及びキッティング装置2000の機能的構成の例を示すブロック図である。
【0047】
携帯端末1000は、制御部1100、通信部1200、設定処理部1300、LEDランプ1400、報知処理部1500、点滅間隔決定部1600、アプリケーション記憶部1700、インストールログ記憶部1800及び確認データ記憶部1900を有する。
【0048】
制御部1100は、端末装置1000が基本的に有している機能、例えば、携帯端末1000が携帯電話機であれば通話機能などの機能のほか、状態報知システム100の携帯端末として他の機能部を制御する機能等を有する。
【0049】
通信部1200は、キッティング装置2000と無線で通信を行う機能を有する。
【0050】
設定処理部1300は、キッティング装置2000から受信したアプリケーション及び確認データ等を自装置である携帯端末1000にキッティングする機能を有する。詳細には、キッティング装置2000から、インストールしようとするアプリケーションのインストーラを受信し、受信したインストーラを起動する。起動されたインストーラは、アプリケーションの実行ファイル及びアプリケーションで使用するデータ等をキッティング装置2000から受信してアプリケーション記憶部1700に記憶させ、必要な設定等を行う。また、キッティング装置2000から受信した確認データを確認データ記憶部1900に記憶させる。
【0051】
LEDランプ1400は、半導体素子を用いたランプである。
【0052】
報知処理部1500は、キッティングの状態を報知する処理を行う機能を有する。具体的には、確認データ記憶部1900に記憶されている確認データに基づいて報知する。例えば、確認データで示される報知方法がLEDを用いる方法である場合は、確認データで示されている色と、アプリケーションがインストールされたときから報知するときまでの経過時間に応じた点滅間隔とでLEDランプ1400を点滅させる。
【0053】
点滅間隔決定部1600は、報知処理部1500から依頼を受け、LEDランプ1400の点滅間隔を求める機能を有する。具体的には、インストールログを参照して取得したインストールされたときから依頼を受けたときまでの経過時間を求め、経過時間を基に点滅間隔を求める。
【0054】
例えば、点滅間隔の初期値が500msec(ミリ秒)であり、インストールされたときから1日経過するごとに100msec長くなる等である。30日経過したときの点滅間隔は、500(msec)+100(msec)*30(日)=3500(msec)となる。
【0055】
アプリケーション記憶部1700は、インストールされたアプリケーションの実行ファイル及びアプリケーションが使用するデータ等を記憶しておく機能を有する。
【0056】
インストールログ記憶部1800は、携帯端末1000にインストールされたアプリケーションのインストールのログを記憶しておく機能を有する。アプリケーションがインストールされる毎に1つのインストールログが追加される。
【0057】
確認データ記憶部1900は、インストールされたアプリケーションと対応付けられた確認データを記憶しておく機能を有する。確認データは、アプリケーションの種類毎に異なる。また、この確認データ記憶部1900には、直近にインストールの処理がなされたアプリケーションの確認データのみが記憶されている。
【0058】
次に、キッティング装置2000は、制御部2100、通信部2200、操作部2300、キッティング処理部2400、確認要求部2500、アプリケーション記憶部2600及びアプリ別確認データ記憶部2700を有する。
【0059】
制御部2100は、いわゆるノートパソコンであるキッティング装置2000に必要な一般的なパソコンの機能のほか、状態報知システム100のキッティング装置として他の機能部を制御する機能等を有する。
【0060】
通信部2200は、携帯端末1000と無線で通信を行う機能を有する。実施形態1では、携帯端末1000にアプリケーションをインストールする場合及び各種設定をする場合は、無線LANで携帯端末1000と接続して通信を行う。また、確認コマンドを送信する場合は、無線で送信するものとする。
【0061】
操作部2300は、テンキー等を含み、ユーザからの操作、例えば、キーの押下等を検出する機能を有する。
【0062】
キッティング処理部2400は、アプリケーションを携帯端末1000にインストール等する機能を有する。実施形態1では、インストールするアプリケーションのインストーラ、アプリケーションの実行ファイル、アプリケーションが使用するデータ及びアプリケーションに対応した確認データを、通信部2200を介して携帯端末1000に送信する機能を有する。
【0063】
確認要求部2500は、確認コマンドを生成して、携帯端末1000に対して送信する機能を有する。
【0064】
アプリケーション記憶部2600は、各種アプリケーションの実行ファイル、各アプリケーションが使用するデータ、各アプリケーションのインストーラ等を記憶しておく機能を有する。
【0065】
アプリ別確認データ記憶部2700は、アプリケーション記憶部2600に記憶されているアプリケーション毎の確認データを記憶しておく機能を有する。
【0066】
上述した機能の全部または一部は、携帯端末1000及びキッティング装置2000の有するそれぞれのCPUが、携帯端末1000及びキッティング装置2000それぞれのメモリ等に記録されているプログラムを実行することにより実現される。
【0067】
<データ>
次に、状態報知システム100で用いるデータについて図4〜図7を用いて説明する。
【0068】
図4は、確認データ管理テーブル2710の構成及び内容の例を示す図であり、図5は、アプリ別管理テーブル2720の構成及び内容の例を示す図である。
【0069】
この確認データ管理テーブル2710及びアプリ別管理テーブル2720は、キッティング作業者によって、予め、キッティング装置2000のアプリ別確認データ記憶部2700に記憶されているものである。
【0070】
確認データ管理テーブル2710は、確認データ番号2711、状態2712、タイプ2713及び動作2714を有する。
【0071】
確認データ番号2711は、確認データ管理テーブル2710に登録されている確認データの番号を示す。
【0072】
状態2712は、アプリケーションの状態、すなわち、アプリケーションのインストールが成功して正しくインストールされた状態又はインストールが失敗して正しくインストールされていない状態のいずれの状態であるかを示す。「成功」は、インストールに成功したことを示し、「失敗」はインスロールが成功しなかったことを示す。
【0073】
タイプ2713は、報知のタイプ、言い換えれば、報知に用いる機器を示す。具体的には、「LED」はLEDランプ1400を用いることを示し、「振動」は端末装置1000が備えるバイブレータを用いることを示し、「音」は携帯端末1000が備える発音機を用いることを示す。
【0074】
動作2714は、タイプ2713で示す機器をどのような動作をさせるのかを示す。
【0075】
タイプ2713が「LED」の場合は、色と点滅のパターンとを示す。パターンは点滅のリズム等を示す。タイプ2713が「振動」の場合は、振動のパターンと強さとを示す。また、タイプ2713が「音」の場合は、メロディと強さとを示す。
【0076】
例えば、確認データ番号2711が「4」の確認データでは、インストールに失敗していた場合は、パターン1で示されるリズムで中程度の強さで振動し、且つ、サウンド1が中程度の強さで鳴ることになる。
【0077】
次に、アプリ別管理テーブル2720は、登録番号2721、アプリケーション名2722及び確認データ番号2723を有する。このアプリ別管理テーブル2720は、アプリケーションと確認データとの対応付けを行うものである。
【0078】
登録番号2721は、アプリ別管理テーブル2720に登録されているアプリケーションの登録番号を示す。
【0079】
アプリケーション名2722は、キッティング装置2000がインストールを行うことができるアプリケーションの名称を示す。
【0080】
確認データ番号2723は、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711で示される確認データの番号を示す。
【0081】
キッティング装置2000は、例えば、メーラを携帯端末1000にインストールする場合は、アプリ別管理テーブル2720のアプリケーション名2722が「メーラ」のレコードの確認データ番号2723の番号を読み出す。次に、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711が読み出した番号と同じであるレコードの状態2712、タイプ2713及び動作2714を読み出して、メーラの確認データとして端末装置1000に送信する。
【0082】
次に、図6及び図7を用いて説明するデータは、携帯端末1000に記憶されているデータである。
【0083】
図6は、確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910の構成及び内容の例を示す図である。
【0084】
図6において、確認データ1910Aは携帯端末Aの確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910を示し、確認データ1910Dは携帯端末Dの確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910を示す。また、確認データ1910Xは携帯端末Xの確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910を示す。
【0085】
キッティング装置2000は、インストールするアプリケーションの確認データを確認データ管理テーブル2710から読み出して、確認データ1910の形式にして端末装置1000に送信する。
【0086】
確認データ1910は、「Num」、「Status」、「Type」及び「Action」で構成される。尚、「Action」に続いて、「Type」で指定された機器に行わせる動作の詳細が必要に応じて更に指定される。
【0087】
「Num」は、確認データの番号を示す。この番号は、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711に該当する。
【0088】
「Status」は、アプリケーションの状態、すなわち、アプリケーションのインストールが成功して正しくインストールされた状態又はインストールが失敗して正しくインストールされていない状態のいずれの状態であるかを示す。確認データ管理テーブル2710の状態2712に該当する。
【0089】
「Status=Success」は、インストールが成功した状態であることを示し、「Status=Failure」は失敗した状態であることを示す。
【0090】
「Type」は、報知に用いる機器を示す。確認データ管理テーブル2710のタイプ2713に該当する。
【0091】
「Action」は、「Type」で示す機器をどのような動作をさせるのかを示す。確認データ管理テーブル2710の動作2714に該当する。
【0092】
例えば、確認データ1910Aは、携帯端末Aにインストールされたメーラの確認データ1910を示したものである。
【0093】
メーラの確認データは、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711が「1」のレコードであるので、確認データ1910Aには「Num=1」と記載されている。確認データ管理テーブル2710の状態2712が「成功」であるので、「Status=Success」と記載され、確認データ管理テーブル2710のタイプ2713が「LED」であるので、「Type=LED」と記載され、確認データ管理テーブル2710の動作2714が「点滅:パターン1、色:青」であるので、「Action=Blink1,Color=Blue」と記載されている。
【0094】
また、確認データ1910Dは、携帯端末DにインストールされたVPNソフトの確認データ1910を示したものである。VPNソフトの確認データは、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711が「2」のレコードであるので、「Num=2」と記載される。確認データ管理テーブル2710の状態2712が「成功」であるので、「Status=Success」と記載され、確認データ管理テーブル2710のタイプ2713が「LED」であるので、「Type=LED」と記載され、確認データ管理テーブル2710の動作2714が「点滅:パターン2、色:緑」であるので、確認データ1910Dには「Action=Blink2,Color=Green」と記載されている。
【0095】
また、確認データ1910Xは、確認データ番号2711が「3」のレコードの確認データ1910を示したものである。
【0096】
確認データ1910Xの1行目に、確認データ番号2711が「3」であるので、「Num=3」と記載されている。確認データ管理テーブル2710の状態2712の1段目が「成功」であるので、「Status=Success」と記載され、確認データ管理テーブル2710のタイプ2713の1段目が「LED」であるので、「Type=LED」と記載され、確認データ管理テーブル2710の動作2714の1段目が「点滅:パターン1、色:橙」であるので、「Action=Blink1,Color=Orange」と記載されている。
【0097】
また、2行目に、確認データ番号2711が「3」であるので、確認データ1910Dには「Num=3」と記載されている。確認データ管理テーブル2710の状態2712の2段目が「失敗」であるので、「Status=Failure」と記載され、確認データ管理テーブル2710のタイプ2713の2段目が「振動」であるので、「Type=Vibrater」と記載され、確認データ管理テーブル2710の動作2714の2段目が「振動:パターン1、強さ:中」であるので、「Action=Pattern1,Strength=Middle」と記載されている。
【0098】
図7は、インストールログ記憶部1800に記憶されているインストールログの構成及び内容の例を示す図である。
【0099】
図7において、インストールログ1810Aは携帯端末Aのインストールログ記憶部1800に記憶されているインストールログ1810を示し、インストールログ1810Dは携帯端末Dのインストールログ記憶部1800に記憶されているインストールログ1810を示す。
【0100】
インストールログ1810は、作成日時、「Apl」、「Status」、「Num」及び「ID」を含む。
【0101】
作成日時は、インストールログ1810が作成された日時を示す。
【0102】
「Apl」は、インストールされたアプリケーションを示す。
【0103】
「Status」は、アプリケーションのインストールが成功して正しくインストールされた状態又はインストールが失敗して正しくインストールされていない状態のいずれの状態であるかを示す。「Status=Success」は、インストールが成功した状態であることを示し、「Status=Failure」は失敗した状態であることを示す。
【0104】
「Num」は、確認データの番号を示す。
【0105】
「ID」は、キッティング作業者の識別子を示す。
【0106】
例えば、インストールログ1810Aは、携帯端末Aにインストールされたメーラのインストールログ1810を示したものである。メーラの確認データは、確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711が「1」のレコードである。
【0107】
従って、インストールログ1810Aでは、「2009/05/02 11:21:45」、すなわち、2009年5月2日の11時21分45秒にインストールログ1810Aが生成され、「Apl=Mailer」、すなわち、メーラがインストールされ、「Status=Success」、すなわち、インストールは成功し、「Num=1」、すなわち、確認データの番号は「1」であり、「ID=Tanaka」、すなわち、作業者が「Tanaka」であることが、記録されている。
【0108】
同様に、インストールログ1810Dでは、「2009/05/01 15:32:09」、すなわち、2009年5月1日の15時32分9秒にインストールログ1810Bが生成され、「Apl=VPN」、すなわち、VPNソフトがインストールされ、「Status=Success」、すなわち、インストールは成功し、「Num=2」、すなわち、確認データの番号は「2」であり、「ID=Tanaka」、すなわち、作業者が「Tanaka」であることが、記録されている。
【0109】
<動作>
以下、実施形態1の状態報知システム100の動作について図8を用いて説明する。
【0110】
図8は、状態報知システム100のキッティング処理及びキッティング確認処理を示すフローチャートである。
【0111】
キッティング装置2000を使用してキッティング作業者が携帯端末1000にアプリケーションをインストールするキッティング処理と、そのインストール状態を確認するキッティング確認処理とを説明する。キッティング処理は、図8のステップS100〜ステップS120及びステップS200とで示される処理である。また、キッティング確認処理は、ステップS130〜ステップS160、ステップS210及びステップS220で示される処理である。
【0112】
キッティング作業者は、キッティング装置2000と携帯端末1000とを無線LANで接続し、必要に応じて、携帯端末1000での操作、例えば、新しいアプリケーションのインストールを可能とするモードにする等の操作を行う。
【0113】
次に、キッティング作業者は、キッティング装置2000においてアプリケーション名を指定してインストールを指示する操作を行う。この際、キッティング作業者自身の識別子も入力する。
【0114】
キッティング装置2000の操作部2300は、キッティング作業者による操作を検出すると検出した操作を制御部2100に通知する。
【0115】
通知を受けた制御部2100は、その操作からアプリケーションをインストールする指示であることを判断し、キッティング処理部2400にインストールを指示する。その際、キッティング作業者により指定されたアプリケーション名とキッティング作業者の識別子とを渡す。
【0116】
指示を受けたキッティング処理部2400は、まず、渡されたアプリケーション名のアプリケーションのインストーラをアプリケーション記憶部2600から読み出す。読み出したインストーラとキッティング作業者の識別子とを、通信部2200を介して携帯端末1000に送信する。
【0117】
その後、キッティング処理部2400は、アプリ別確認データ記憶部2700からアプリケーションの確認データを読み出して、インストーラからの要求に応じて送信する。例えば、ユーザにより指定されたアプリケーション名が「メーラ」である場合、キッティング処理部2400は、アプリ別確認データ記憶部2700に記憶されているアプリ別管理テーブル2720のアプリケーション名2722が「メーラ」であるレコードを検索する。検索されたレコードの確認データ番号2723の番号を読み出す。次に確認データ管理テーブル2710の確認データ番号2711が読み出した番号と同じレコードを検索し、検索されたレコードの状態2712、タイプ2713及び動作2714を読み出して、確認データ1910(図6参照)を作成して携帯端末1000に送信する。
【0118】
また、インストーラからの要求に応じて、キッティング処理部2400は、アプリケーション記憶部2600からアプリケーションの実行ファイル及びアプリケーションが使用するデータ等を読み出して送信する。(ステップS200)。
【0119】
一方、携帯端末1000において、通信部1200を介してインストーラとキッティング作業者の識別子とを受信した制御部1100は、受信したインストーラとキッティング作業者の識別子とを設定処理部1300に渡す。
【0120】
設定処理部1300は、作業メモリにインストーラを展開し、インストーラを起動する。
【0121】
起動されたインストーラは、アプリケーションの確認データ1910を要求して受信し、設定処理部1300に渡す。設定処理部1300は、渡された確認データ1910を確認データ記憶部1900に記憶させる(ステップS100)。
【0122】
その後、インストーラは、いわゆるインストールの処理、すなわち、アプリケーションの実行ファイル及びアプリケーションが使用するデータ等をキッティング装置2000に要求して受信し、アプリケーション記憶部1700に記憶させ、必要な設定等の処理を行う(ステップS110)。その後、インストーラは、アプリケーションのインストールの結果、すなわち、インストールが成功したのか失敗したのかを、設定処理部1300に通知する。
【0123】
通知を受けた設定処理部1300は、通知されたインストールの結果に応じて、インストールログ1810を生成する。
【0124】
具体的には、設定処理部1300は、携帯端末1000に内蔵されているタイマから日時を取得し、インストーラからアプリケーション名を取得する。設定処理部1300は、取得した日時、アプリケーション名、インストール結果、確認データ1910に含まれている確認データの番号及び制御部1100から渡されたキッティング作業者の識別子とから、インストールログ1810を生成する。
【0125】
インストールログ1810を生成した設定処理部1300は、生成したインストールログをインストールログ記憶部1800に記憶させる(ステップS120)。
【0126】
次に、キッティング作業者は、キッティング装置2000において確認コマンドを送信する操作を行う。
【0127】
キッティング装置2000の操作部2300は、キッティング作業者による操作を検出すると検出した操作を制御部2100に通知する。
【0128】
通知を受けた制御部2100は、その操作から確認コマンドを送信する指示であると判断し、確認コマンドを送信するよう確認要求部2500に指示する。
【0129】
指示を受けた確認要求部2500は、通信部2200を介して、確認コマンドをブロードキャストで送信する(ステップS210)。この送信は、無線LANによって行う。
【0130】
携帯端末1000において、通信部1200を介して確認コマンドを受信した制御部1100は、報知処理を行うよう報知処理部1500に依頼する。
【0131】
依頼を受けた報知処理部1500は、まず、確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910を読み出し(図6参照)、「Action」に応じた点滅間隔の初期値を求める。具体的には、「Action=Blink1」であれば500msec(ミリ秒)、「Action=Blink2」であれば250msec(ミリ秒)を点滅間隔の初期値として求める。点滅間隔の初期値は、予め点滅のパターンによって決められているものとする。
【0132】
点滅間隔の初期値を求めた報知処理部1500は、求めた初期値を点滅間隔決定部1600に渡して点滅間隔の決定を依頼する。
【0133】
依頼を受けた点滅間隔決定部1600は、インストールログ記憶部1800に記憶されているインストールログのうち、最新に生成されたインストールログを読み出す(ステップS130)。
【0134】
例えば、図7のインストールログ1810Aの作成日時「2009/05/02 11:21:45」が、インストールログ記憶部1800に記憶されているインストールログのうち最も新しい場合は、このインストールログ1810Aを読み出す。
【0135】
次に、点滅間隔決定部1600は、携帯端末1000に内蔵されているタイマから現在の日時を取得する。取得した日時からこのインストールログの中の作成日時までの、時間が単位の経過時間を求める(ステップS140)。
【0136】
点滅間隔決定部1600は、求めた経過時間を日にちに換算して経過日数を求める。具体的には、経過時間を24時間で割った商を経過日数として求める。
【0137】
求めた経過日数に一日当たりの点滅間隔、例えば、100msec(ミリ秒)を掛けた値を、報知処理部1500から渡された初期値に加算して新しい点滅間隔を求める(ステップS150)。
【0138】
新しい点滅間隔を求めた点滅間隔決定部1600は、求めた新しい点滅間隔を報知処理部1500に渡す。
【0139】
新しい点滅間隔を渡された報知処理部1500は、読み出したインストールログ1810の「Status」が、読み出した確認データ1910の「Ststus」と同じである場合は、確認データ記憶部1900から読み出した確認データ1910に基づいて、点滅間隔を新しい点滅間隔とするよう制御して、報知をLEDランプ1400を点滅させる。
【0140】
例えば、インストールログ1810A(図7参照)の「Status」が「Status=Success」であり、確認データ1910A(図6参照)の「Status」が「Status=Success」である場合には、確認データ1910Aに従って、LEDランプ1400を青色で新しい点滅間隔で点滅させる。尚、インストールログ1810の「Status」が「Status=Failure」であり、確認データ1910に「Status」が「Status=Failure」の行がある場合(図6の確認データ1910X参照)には、確認データ1910に従って中程度の強度で振動させる。
【0141】
読み出したインストールログ1810の「Status」と、読み出した確認データ1910の「Ststus」とが同じである行が確認データ1910にない場合は、報知は行わない。
【0142】
各端末装置の報知を目視したキッティング作業者は、その報知に応じて次の作業を行う(ステップS220)。例えば、インストールに失敗した旨の報知であれば、再インストールを行うなどである。
<実施形態2>
実施形態1では、アプリケーションと対応付けた確認データ1910に応じて報知を行った。実施形態2では、基本的には、実施形態1と同様にアプリケーションと対応付けた確認データ1910に応じて報知を行う。しかし、インストールされているアプリケーションによっては報知の態様が相互に似通ってしまい、携帯端末の外観のみではキッティング状態、例えば、インストールされているアプリケーションの種類やインストール時期等を確認するのが難しい場合等が生じ得る。
【0143】
例えば、2種類のアプリケーションがそれぞれ別の携帯端末1000にインストールされた場合に、これらのアプリケーションに対応付けられている確認データ1910で示される報知態様が似通っている場合、例えば、ランプの色が同じで、点滅のパターンが似通っている場合があり得る。
【0144】
この場合、携帯端末1000がLEDランプを点滅させて報知したとしても、ランプの色が同じで、点滅のパターンの差がほとんどないことになる。従って、携帯端末1000のLEDランプの点滅の態様からは、どちらのアプリケーションがインストールされているのかキッティング作業者が判断するのは難しい。
【0145】
また、例えば、同じアプリケーションが複数台の携帯端末1000にそれぞれ異なる日にインストールされた場合に、点滅間隔の差があまり出ない場合があり得る。インストールされた日が携帯端末1000同士で近い場合である。
【0146】
この場合、携帯端末1000がLEDランプを点滅させて報知したとしても、アプリケーションが同じであるのでランプの色が同じであり、点滅の間隔の差がほとんどないことになる。従って、携帯端末1000のLEDランプの点滅の態様からは、アプリケーションを先にインストールした携帯端末1000がどれなのかをキッティング作業者が判断するのは難しい。
【0147】
そこで、実施形態2は、報知の態様を動的に変更することで、キッティング作業者の確認を容易にするものである。この際、キッティング作業者に対して、どのように報知態様を変更したのかも通知するものとする。
【0148】
図9は、実施形態2の状態報知システム200の構成例を示す図である。
【0149】
状態報知システム200は、キッティングの対象である携帯端末4000A〜D、キッティング装置5000及び管理サーバ3000を有する。
【0150】
携帯端末4000A〜D、管理サーバ3000及びキッティング装置5000とは、お互い無線LAN(Local Area Network)やBluetoothなどの無線通信により通信できるものとする。
【0151】
尚、実施形態2では、キッティング装置5000は、無線LANを介して携帯端末4000A〜Dにキッティング処理を行う。また、管理サーバ3000は、携帯端末4000A〜D及びキッティング装置5000と無線LAN(Local Area Network)により通信する。
【0152】
実施形態2では、管理サーバ3000が報知の態様の相違度を判断して、携帯端末4000に対して報知の態様の変更を行う。
【0153】
携帯端末4000A〜Dは、携帯端末4000と総称するものとし、以下、携帯端末4000Aは携帯端末A、携帯端末4000Bは携帯端末B、携帯端末4000Cは携帯端末C、携帯端末4000Dは携帯端末Dというものとする。
【0154】
携帯端末4000は、基本的には、実施形態1で説明した携帯端末1000とほぼ同様の機能を有する。また、キッティング装置5000も、基本的には、実施形態1で説明したキッティング装置2000とほぼ同様の機能を有する。相違点は、以下の<機能>の項で説明する。
【0155】
<機能>
図10は、管理サーバ3000、携帯端末4000及びキッティング装置5000の機能的構成の例を示すブロック図である。
【0156】
管理サーバ3000は、制御部3100、通信部3200、設定確認処理部3300、インストールログ収集部3400、相違度判定部3500、新確認データ生成部3600及び端末別確認データ記憶部3700を有する。
【0157】
制御部3100は、管理サーバ3000が基本的に有している機能、例えば、サーバ装置としてのメモリ管理機能などの機能のほか、状態報知システム200の管理サーバとして他の機能部を制御する機能等を有する。
【0158】
通信部3200は、キッティング装置5000又は携帯端末4000と、無線で通信する機能を有する。
【0159】
設定確認処理部3300は、キッティング装置5000から確認コマンドを受信した際に、キッティングの状態を確認するための処理、例えば、確認コマンドを携帯端末4000に送信する等の処理を行う機能を有する。
【0160】
インストールログ収集部3400は、各携帯端末4000が記憶しているインストールログ1810を収集する機能を有する。実施形態2では、インストールログを収集するが、携帯端末4000が報知したとした場合の報知態様を求めることができる情報であればよい。報知態様を求めることができる情報とは、具体的には、確認データ1910及び点滅間隔である。従って、実施形態2では、アプリケーション名及びログの生成日時を含むインストールログ1810を収集するものとする。
【0161】
相違度判定部3500は、確認データに基づいて報知した場合に、報知態様の相違度を判断する機能を有する。実施形態2では、確認データの構成要件のうち、同じ内容の要件がいくつあるかで判断する。
【0162】
また、相違度判定部3500は、判断した相違度に基づいて確認データを変更する必要の有無及びどの確認データ1910を変更するのかを判断する機能を有する。
【0163】
新確認データ生成部3600は、新しい確認データを生成する機能を有する。
【0164】
端末別確認データ記憶部3700は、インストールログ収集部3400が収集した携帯端末毎のインストールログを記憶しておく機能を有する。また、更に、アプリ別管理テーブル2720(図5参照)及び確認データ管理テーブル2710(図4参照)を記憶しておく機能を有する。
【0165】
携帯端末4000は、制御部1100、通信部4200、設定処理部1300、LEDランプ1400、報知処理部4500、アプリケーション記憶部1700、インストールログ記憶部1800、確認データ記憶部1900及び確認データ処理部4100を有する。
【0166】
制御部1100、設定処理部1300、LEDランプ1400、報知処理部1500、アプリケーション記憶部1700、インストールログ記憶部1800、確認データ記憶部1900は、実施形態1で説明した携帯端末1000(図3参照)の設定処理部1300、LEDランプ1400、アプリケーション記憶部1700、インストールログ記憶部1800、確認データ記憶部1900と同様の機能を有する。
【0167】
通信部4200は、キッティング装置5000又は管理サーバ3000と通信する機能を有する。
【0168】
確認データ処理部4100は、インストールログ記憶部1800に記憶しているインストールログ1810を読み出して管理サーバ3000に送信する機能を有する。また、確認データ処理部4100は、管理サーバ3000から新しい確認データ1910を受信し、報知処理部4500に通知する機能を有する。
【0169】
報知処理部4500は、キッティングの状態を確認するための処理を行う機能を有する。具体的には、確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910又は確認データ処理部4100から渡された新しい確認データ1910に基づいて報知の処理を行う。
【0170】
次に、キッティング装置5000は、制御部2100、通信部5200、操作部2300、キッティング処理部2400、確認要求部2500、アプリケーション記憶部2600及びアプリ別確認データ記憶部2700を有する。
【0171】
制御部2100、操作部2300、キッティング処理部2400、確認要求部2500、アプリケーション記憶部2600及びアプリ別確認データ記憶部2700は、実施形態1で説明したキッティング装置2000(図3参照)の制御部2100、通信部5200、操作部2300、キッティング処理部2400、確認要求部2500、アプリケーション記憶部2600及びアプリ別確認データ記憶部2700と同様の機能を有する。
【0172】
通信部5200は、管理サーバ3000又は携帯端末4000と通信する機能を有する。
【0173】
上述した機能の全部または一部は、管理サーバ3000、携帯端末4000及びキッティング装置2000の有するそれぞれのCPUが、管理サーバ3000、携帯端末1000及びキッティング装置2000それぞれのメモリ等に記録されているプログラムを実行することにより実現される。
【0174】
<データ>
次に、状態報知システム200で用いるデータについて図11を用いて説明する。実施形態1で図4〜図7を用いて説明したデータも、実施形態2の状態報知システム200で用いる。
【0175】
図11は、端末別管理テーブル3710の構成及び内容の例を示す図である。
【0176】
この端末別管理テーブル3710は、管理サーバ3000の端末別確認データ記憶部3700に記憶されている。管理サーバ3000が確認コマンドをキッティング装置5000から受信する都度、インストールログ収集部3300が記憶させる。
【0177】
端末別管理テーブル3710は、登録番号3711、携帯端末ID3712、アプリケーション名3713及び設定日時3714を有する。
【0178】
登録番号3711は、端末別管理テーブル3710に登録されているレコードの番号を示す。
【0179】
携帯端末ID3712は、管理サーバ3000が管理している携帯端末4000の識別子を示す。詳細には、インストールログ収集部3400が収集できたインストールログの携帯端末4000の識別子である。
【0180】
アプリケーション名3713は、携帯端末ID3712で示される携帯端末4000に直近にインストールされたアプリケーションのアプリケーション名を示す。
【0181】
設定日時3714は、携帯端末ID3712で示される携帯端末4000にアプリケーション名3713で示されるアプリケーションがインストールされた日時を示す。
【0182】
<動作>
以下、実施形態2の状態報知システム200の動作について図12を用いて説明する。
【0183】
図12は、状態報知システム200のキッティング確認処理を示すフローチャートである。
【0184】
図12では、図8を用いて説明した実施形態1のキッティング確認処理のみを説明する。実施形態2においても、実施形態1のキッティング処理と同様のキッティング処理が行われた後にキッティング確認処理が行われることとなる。
【0185】
以下、実施形態1のキッティング確認処理と相違する点を中心に、実施形態2のキッティング確認処理を説明する。
【0186】
キッティング作業者は、キッティング装置5000において確認コマンドを送信する指示を出す操作を行う。
【0187】
キッティング装置5000の操作部2300は、キッティング作業者による操作を検出すると検出した操作を制御部2100に通知する。
【0188】
通知を受けた制御部2100は、その操作から確認コマンドを送信する指示であると判断し、確認要求部2500に確認コマンドを送信するよう指示する。
【0189】
指示を受けた確認要求部2500は、通信部5200を介して、管理サーバ3000に送信する(ステップS510)。
【0190】
管理サーバ3000において、通信部3200を介して確認コマンドを受信した制御部3100は、携帯端末4000のキッティングの状態を確認するための処理を設定確認処理部3200に依頼する。
【0191】
依頼を受けた設定確認処理部3200は、各携帯端末4000が記憶している確認データ1910を収集するようインストールログ収集部3400に依頼する。
【0192】
依頼を受けたインストールログ収集部3400は、各携帯端末4000に対して、記憶しているインストールログの送信を要求するログ要求コマンドをブロードキャストで送信する(ステップS300)。
【0193】
携帯端末4000において、通信部4200を介してログ要求コマンドを受信した制御部1100は、最新のインストールログを取得するよう確認データ処理部4100に依頼する。
【0194】
依頼を受けた確認データ処理部4100は、インストールログ記憶部1800に記憶されている最新のインストールログ1810を読み出して、制御部1100に渡す。
【0195】
インストールログ1810を渡された制御部1100は、渡されたインストールログ1810を管理サーバ3000に送信する(ステップS400)。
【0196】
管理サーバ3000において、通信部3200を介してインストールログ1810を受信したインストールログ収集部3400は、受信したインストールログ1810と、これらのデータを送信してきた携帯端末4000のIDとを端末別管理テーブル3710に登録する。
【0197】
具体的には、インストールログ1810の「APL」で指定されているアプリケーションの名称をアプリケーション名3713に設定し、インストールログ1810の作成日時を設定日時3714に設定し、携帯端末4000のIDを携帯端末ID3712に設定する。
【0198】
各携帯端末4000からインストールログ1810を受信したインストールログ収集部3400は、インストールログ1810を収集した旨を設定確認処理部3300に通知する(ステップS310)。
【0199】
インストールログ1810を収集した旨の通知を受けた設定確認処理部3300は、次に、確認データの相違度を求めて確認データを変更する必要があるか否かの判定を行うよう相違度判定部3500に依頼する。
【0200】
依頼を受けた相違判定部3500は、まず、端末別確認データ記憶部3700に記憶されている端末別管理テーブル3710に記憶されているアプリケーション名3713で示されるアプリケーション同士の確認データ1910の相違度を、アプリ別管理テーブル2720及び確認データ管理テーブル2710(図4参照)を参照して求める。求めた相違度に基づいて、確認データ1910を変更するか否かを判定し、変更する場合は変更する携帯端末を決定する(ステップS320)。
【0201】
この相違度判定部3500の相違度判定処理については、図13を用いて後で説明する。
【0202】
確認データ1910を変更するか否かを判定した相違度判定部3500は、その旨を設定確認処理部3300に通知する。確認データ1910を変更する旨を通知した場合は、変更する携帯端末4000も通知する。具体的には、携帯端末4000にインストールされているアプリケーション名を通知する。
【0203】
通知を受けた設定確認処理部3300は、通知が確認データを変更する旨である場合は(ステップS330:Yes)、新確認データ生成部3600に新しい確認データ1910の生成を依頼する。この際、アプリケーション名を通知する。
【0204】
依頼を受けた新確認データ生成部3600は、通知されたアプリケーション名で示されるアプリケーションの確認データを読み出し、読み出した確認データの構成要素の一部を変更して新しい確認データ1910を生成する。
【0205】
例えば、アプリケーションがメーラである場合、確認データは確認データ管理テーブル2710(図4参照)の確認データ番号1711が「1」のレコードで示されるものである。従って、メーラの確認データは、タイプ2713が「LED」、動作2714が「点滅:パターン1」と「色:青」との3つの構成要素を含むことになる。これらの3つの要素のうちのいずれか又は全てを変更することで、新しい確認データを生成する。
【0206】
新しい確認データをどのような内容に変更するかは、他のアプリケーションの確認データを参照して決定する。例えば、端末別管理テーブル3710のアプリケーション名3713に登録されているメーラ以外のアプリケーションの確認データと重ならないような内容に変更する。VPNソフトの報知態様がLEDを緑色に点滅させることから、メーラは緑色と異なる色で点滅させるようにする、又は、点滅パターンを変える等である。又は、どの構成要素を変更するか、どのように変更するかはランダムに決めることとしてもよい。また、音、画面表示等の新しいタイプの構成要素を追加することで、報知態様の相違を際立たせることとしてもよい。
【0207】
新しい確認データ1910を生成した新確認データ生成部3600は、生成した新しい確認データ1910を設定確認処理部3300に渡す。
【0208】
新しい確認データ1910を受け取った設定確認処理部3300は、端末別管理テーブル3710を参照して、確認データ1910を新しい確認データ1910に変更させる携帯端末4000に対して、新しい確認データ1910を送信する(ステップS340)。具体的には、端末別管理テーブル3710のアプリケーション名3713が相違度判定部3500から受け取ったアプリケーション名と同じであるレコードの、携帯端末ID3712で示される携帯端末4000宛に送信する。
【0209】
相違度判定部3500から確認データを変更しない旨の通知を受けた設定確認処理部3300は(ステップS330:No)、確認コマンドを携帯端末4000に対して、ブロードキャストで送信する(ステップS350)。
【0210】
携帯端末4000において、通信部4200を介して新しい確認データ1910を受信した制御部1100は、受信した新しい確認データ1910を確認データ処理部4100に渡して処理を依頼する。
【0211】
依頼を受けた確認データ処理部4100は、渡された新しい確認データ1910を報知処理部4500に渡して、作業メモリに記憶するよう依頼する。
【0212】
依頼を受けた報知処理部4500は、渡された新しい確認データ1910を確認データ1910として、内部の作業メモリに記憶させる。ここで作業メモリに記憶させた確認データ1910は、管理サーバ3000からリセットコマンドを受信したときに、削除するものとする。
【0213】
また、携帯端末4000において、通信部4200を介して確認コマンドを受信した制御部1100は、報知処理を行うよう報知処理部4500に依頼する。
【0214】
依頼を受けた報知処理部4500は、内部の作業メモリに確認データ1910が記憶されている場合は、作業メモリから確認データ1910を読み出し、内部の作業メモリに確認データ1910が記憶されていない場合は、確認データ記憶部1900に記憶されている確認データ1910を読み出す(図6参照)。
【0215】
報知処理部4500は、作業メモリ又は確認データ記憶部1900から読み出した確認データ1910と、インストールログ記憶部1800に記憶されている直近に生成されたインストールログとに基づいて、報知処理を行う(ステップS420)。この報知処理は、図8を用いて説明した実施形態1の設定確認処理のうちのステップS130〜ステップS160の処理と同様である。
【0216】
各端末装置の報知を視認したキッティング作業者は、その報知に応じて次の作業を行う(ステップS520)。例えば、インストールに失敗した旨の報知であれば、再インストールを行うなどである。
【0217】
次に、相違度判定部3500が行う相違度判定処理について図13を用いて説明する。
【0218】
図13は、相違度判定処理を示すフローチャートである。
【0219】
設定確認処理部3300から判定の依頼を受けた相違判定部3500は、まず、端末別確認データ記憶部3700に記憶されている端末別管理テーブル3710と確認データ管理テーブル2710(図4参照)とを参照してアプリケーション間の確認データ1910の相違度を求める。
【0220】
具体的には、端末別管理テーブル3710のアプリケーション名3713を検索し、登録されているアプリケーション名が同じであるか否かを判断する。
【0221】
登録されているアプリケーション名が全て同じである場合は(ステップS600:No)、それぞれインストールされた日時が所定期間、例えば、7日以上間隔が開いているかを判断する。
【0222】
具体的には、端末別管理テーブル3710の設定日時3714を検索し、登録されている日時に所定期間以上の開きがあるかどうかを判断する。
【0223】
所定期間以上の開きがある場合は(ステップS610:No)、確認データを変更しないと判定する(ステップS650)。同じアプリケーションのインストールが異なる日になされた場合に、それらの日の間が長ければ点滅間隔も長いことになる。従って、キッティング作業者は、携帯端末1000の外観から、どの携帯端末1000が先にキッティングされたのかを判断することができるからである。
【0224】
所定期間以上の開きがない場合(ステップS610:Yes)、又は、携帯端末4000に異なるアプリケーションがインストールされている場合は(ステップS600:Yes)は、それぞれのアプリケーションの確認データ1910同士の相違度を求める(ステップS620)。
【0225】
具体的には、確認データ1910の構成要素のうち異なっている構成要素の個数を求める。例えば、アプリケーションがメーラである場合、確認データは確認データ管理テーブル2710(図4参照)の確認データ番号1711が「1」のレコードで示されるものである。従って、メーラの確認データは、タイプ2713が「LED」、動作2714が「点滅:パターン1」と「色:青」との3つの構成要素を含むことになる。また、もう一つのアプリケーションがVPNソフトである場合、確認データは確認データ番号1711が「2」のレコードで示されるものである。従って、VPNソフトの確認データは、タイプ2713が「LED」、動作2714が「点滅:パターン2」、「色:緑」の3つの構成要素を含むことになる。これらメーラとVPNソフト間の確認データの相違度は、3分の2となる。3要素のうちの2要素である点滅パターンと色とが異なるからである。また、タイプ2713が「LED」の確認データと「振動」の確認データとは、タイプが異なるので相違度は3分の3となる。
【0226】
相違度が所定数、例えば3分の1以下の場合(ステップS630:Yes)、すなわち、異なっている構成要素が3つの構成要素のうち1又は0個である場合は、インストールされている携帯端末4000の数がなるべく少ないアプリケーションの確認データを変更すると判断する(ステップS640)。
【0227】
例えば、確認データが3種類あり、確認データ1が「LED、点滅:パターン1、色:青」、確認データ2が「LED、点滅:パターン1、色:黄」、確認データ3が「LED、点滅:パターン1、色:緑」であった場合には、それぞれの確認データ間の相違する構成要素は1であるので、3種類の確認データのうち対応するアプリケーションがインストールされている携帯端末の個数が少ない確認データが変更の対象となる。
【0228】
相違度が所定数、例えば3分の1より多い場合(ステップS630:No)、すなわち、異なっている構成要素が3つの構成要素のうち2又は3個である場合は、確認データを変更しないと判断する(ステップS650)。
【0229】
<変形例>
実施形態2では、管理サーバ3000が携帯端末4000の報知態様が紛らわしいであろうと思われる場合に、一時的に確認データの変更を一部の携帯端末4000に指示していた。
【0230】
変形例では、携帯端末4000がインストールログを管理サーバ3000に送信する際に(図12のステップ400参照)、確認データ1910で示された報知態様を実行できない旨を通知する。
【0231】
例えば、確認データ1910が、LEDを青色に点滅させるという報知態様を示している場合、携帯端末4000はLEDを青色に点灯させる機能を有していない場合である。
【0232】
管理サーバ3000は、他の携帯端末4000の報知態様を勘案して、確認データの変更を指示する。
【0233】
例えば、LEDに点灯させる色を変更する、振動させるようにするなどである。
【0234】
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
(1)実施形態では、インストールの成功又は失敗をキッティングの状態としているが、携帯端末の状態を示すものであれば他の状態であってもよい。例えば、インストールされているアプリケーションのバージョン等であってもよい。また、インストールに限らず、搭載しているメモリサイズ等でもよい。
(2)実施形態では、LEDランプを点滅させて報知する場合、インストールされてからの経過時間を考慮して点滅間隔を変化させているが、経過時間を考慮して色を変化させてもよく、また、振動等の他の要素を追加してもよい。さらには、経過時間を考慮せずに確認データが占めす報知形態の通りに報知してもよい。
(3)実施形態2では、管理サーバは確認データを、各携帯端末から送信させることで取得している。しかし、キッティング装置から、インストールしたアプリケーションの確認データを取得してもよい。また、予め記憶しておいてもよい。
(4)携帯端末1000等は、図3等の各構成要素の全部又は一部を、1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよい。
(5)携帯端末1000等は、図3等の各構成要素の全部又は一部を、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実施してもよい。
【0235】
コンピュータプログラムの場合、メモリカード、CD−ROMなどいかなる記録媒体に書き込まれたものをコンピュータに読み込ませて実行させる形にしてもよいし、ネットワークを経由してプログラムをダウンロードして実行させる形にしてもよい。
【符号の説明】
【0236】
1000 携帯端末
1100 2100 3100 制御部
1200 2200 3200 4200 5200 通信部
1300 設定処理部
1400 LEDランプ
1500 4500 報知処理部
1600 点滅間隔決定部
1700 2600 アプリケーション記憶部
1800 インストールログ記憶部
1900 確認データ記憶部
2000 キッティング装置
2300 操作部
2400 キッティング処理部
2500 確認要求部
2700 アプリ別確認データ記憶部
3000 管理サーバ
3300 設定確認処理部
3400 インストールログ収集部
3500 相違度判定部
3600 新確認データ生成部
3700 端末別確認データ記憶部
4100 確認データ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置を所定の状態にしようとする毎に、自装置の状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
自装置の状態の報知を要求する指示を、外部から取得する要求取得手段と、
自装置の状態を検出する検出手段と、
前記要求取得手段で前記指示を取得した場合に、前記検出手段で検出した自装置の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行う報知手段と
を備える端末装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、自装置を所定の状態にしようとした時を示す時刻情報を記憶し、
前記報知手段は、前記時刻情報で示される時から前記要求取得手段で指示を取得した時までの経過時間に応じて、前記確認データに基づいて行う報知を変更して報知する
請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記所定の状態とは、アプリケーションのインストールが成功した状態をいい、
前記自装置の状態とは、前記アプリケーションのインストールが成功したか否かを示す状態であり、
前記確認情報は、前記アプリケーションのインストールが実行される際に、当該アプリケーションと対応付けて記憶される
請求項1の端末装置。
【請求項4】
前記端末装置は、ランプを備え、
前記報知方法は、前記ランプを点滅させることであり、
前記報知手段は、前記経過時間に応じて定められている間隔で前記ランプを点滅させる
請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
複数の端末装置、設定確認装置及びサーバ装置を有する設定報知システムであって、
前記端末装置は、
自装置を所定の状態にしようとしたときに、自装置の状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
自装置の状態の報知を要求する指示を、前記サーバ装置から取得する要求取得手段と、
自装置の状態を検出する検出手段と、
前記要求取得手段で前記指示を取得した場合に、前記検出手段で検出した自装置の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行う報知手段とを備え、
前記設定確認装置は、
前記サーバ装置に、前記端末装置に当該端末装置の状態を報知させるよう指示する指示手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置に対して、状態を報知する要求を送信する要求送信手段を備える
設定報知システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、更に、前記各端末装置が記憶している確認情報を取得し、各確認情報が示す報知方法での報知が類似している場合にはいずれかの端末装置に対して報知方法を変更させる変更手段を、備える
請求項5記載の設定報知システム。
【請求項7】
前記端末装置の報知手段は、更に、前記確認情報に基づいて報知を行うことができない場合には、その旨を示す報知不可情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記端末装置から前記報知不可情報を受信した場合に、当該端末装置に対して報知方法を変更させる変更手段を備える
請求項5記載の設定報知システム。
【請求項8】
自装置の状態を報知する端末装置に、
自装置を所定の状態にしようとする毎に、自装置の状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶させる記憶ステップと、
自装置の状態の報知を要求する指示を、外部から取得させる要求取得ステップと、
自装置の状態を検出させる検出ステップと、
前記要求取得ステップで前記指示を取得した場合に、前記検出ステップで検出した自装置の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行わせる報知ステップと
を備える報知方法。
【請求項9】
端末装置に自装置の状態を報知させるコンピュータプログラムであって、
自装置を所定の状態にしようとする毎に、自装置の状態を示す状態情報と報知方法を示す確認情報とを対応付けて記憶する記憶処理を実行させ、
自装置の状態の報知を要求する指示を、外部から取得する要求取得処理を実行させ、
自装置の状態を検出する検出処理を実行させ、
前記要求取得処理で前記指示を取得した場合に、前記検出処理で検出した自装置の状態に応じて、前記確認情報に基づいて報知を行う報知処理を実行させる
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−3053(P2011−3053A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146159(P2009−146159)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】