端末装置及びプログラム
【課題】装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う場合に、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示できるようにする。
【解決手段】制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際の状態に応じて表示対象情報を選択すると共に、この表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行う。
【解決手段】制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際の状態に応じて表示対象情報を選択すると共に、この表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED(light emitting diode)などの発光素子を筐体に直線的に配列し、装置本体を振る速度に合わせて発光素子を発光させることで残像効果を利用した情報表示を行う電子機器が知られている。例えば、装置本体を振ったときの残像効果を利用して絵又はテキストなどのメッセージを表示するようにした玩具であって、スイッチによって点滅パターンの種類を選択できるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−230297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、スイッチによって複数の情報から表示する情報を選択するようにしているが、例えば、表示対象の情報を多くの種類の中から任意に選択可能とする場合に、例えば、操作数を少なくすることを優先するようにすれば、より多くのスイッチが必要となり、またスイッチを少なくすることを優先するようにすれば、より多くのスイッチを操作する必要がある。
【0004】
この発明の課題は、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う場合に、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置であって、装置本体が振られた際の状態を検出する状態検出手段と、この状態検出手段の検出結果に応じて表示対象情報を選択する選択手段と、この選択手段によって選択された表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0006】
請求項1に従属する発明として、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子を斜め直線的に配置した、ことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0007】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向に応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0008】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の向きを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の向きに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項4に従属する発明として、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子が斜め直線的に配置されている状態において、前記状態検出手段は、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向と装置本体の向きとに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体のスタイルに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向または装置本体の向きを検出すると共に、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向または装置本体の向きと、装置本体のスタイルとに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された機能状態に応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項9に従属する発明として、通信機能を更に備え、前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記通信機能が着信中であることが検出された場合に、その通信相手に関する情報を表示対象情報として選択する、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項9に従属する発明として、コンテンツ再生機能を更に備え、前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記コンテンツ再生機能が動作中であることが検出された場合に、そのコンテンツに関する情報を表示対象情報として選択する、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段によって検出される振られた際の状態と、この状態検出手段の検出結果に応じて前記選択手段によって選択される表示対象情報とを対応付けて案内出力する案内手段を更に備える、ことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0017】
また、上述した課題を解決するために請求項13記載の発明は、コンピュータに対して、装置本体の表面に直線的に配置されている複数の発光素子を装置本体の振る速度に合わせて時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う機能と、装置本体が振られた際の状態を検出する機能と、前記検出結果に応じて表示対象情報を選択する機能と、前記選択された表示対象情報の発光パターンを取得し、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動する機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う場合に、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、操作性が良くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(実施形態1)
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話機は、折り畳み自在な構成で、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、留守番録音機能、着信履歴機能、発信履歴機能、音楽再生機能、カメラ機能、テレビ機能、スケジュール機能など、各種の機能を備えている。制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。
【0020】
記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図7〜図9に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納され、データ領域には後述する筐体状態テーブルCT、動作状態テーブルMTが格納されている。なお、記憶部3としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。表示部4は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像、テレビ映像などを表示する。操作部5は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部1は、操作部5からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理、メール送信処理など、各種の処理を実行する。
【0021】
通信部6は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部7を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部7から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。なお、上述した留守番録音機能は、着信時に無応答の場合(不在着信の場合)にその相手の音声メッセージを録音する機能である。着信履歴機能は、着信時にその着信日時や相手情報などを記憶する機能、発信履歴機能は、発信時にその発信日時や相手情報などを記憶する機能である。
【0022】
音楽再生部8は、音楽プレイヤーを構成するもので、ユーザ操作によって任意に選択された音楽コンテンツを読み出して、サウンドスピーカ(図示せず)から出力させる。撮像部9は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なカメラ機能を構成するもので、撮影レンズなどのレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備え、光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッター駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したりする。テレビ放送受信部10は、地上波デジタルテレビ放送と共に、電子番組表(EPG)などの番組情報も含めて受信可能なテレビ機能を構成するもので、TVアンテナに接続されていて放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したりするデジタル回路部を有している。
【0023】
発光部11は、複数(例えば、12個)の発光素子(LED)を直線的(一列)に配置した構成となっている。制御部1は、装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に順次駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行わせるようにしている。この発光部11に表示される表示対象の情報は、例えば、時計部12によって計時された現在時刻、スケジュール情報、メール情報、通話履歴、留守番録音の有無など、各種の情報の中から選択された情報である。
【0024】
加速度センサ13は、3軸タイプの加速度センサによって構成されたもので、装置本体の向きを検出したり、装置本体を振ったときの振り方向を検出したり、装置本体を振ったときの加速度を検出したりする。制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際に、装置本体を振る速度に合わせて表示対象情報の発光パターンを複数の発光素子LED1〜LED12の配列方向に合わせて順次切り出しながら複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に順次点灯駆動させるようにしている。スタイル検出部14は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出するもので、例えば、磁気センサ、マイクロスイッチ、機械的スイッチなどを有する構成で、制御部1は、スタイル検出部14からの各検出信号に基づいて装置本体の各スタイルを判別する。
【0025】
図2は、携帯電話機の外観図である。
携帯電話機は、装置本体を構成する操作部筐体Aと表示部筐体Bとがヒンジ部Cを介して開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、図2(1)は、操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示し、図2(2)は、その折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示した図である。この表示部筐体Bの外面側には、発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が一列に配置されている。すなわち、縦長の長方形を成す表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上には、複数の発光素子LED1〜LED12がその長辺方向に並行して一列に配置されている。また、図2(2)において、操作部筐体Aの内面側には、図1に示した操作部5が配置され、また、表示部筐体Bの内面側には、図1に示した表示部4が配置されている。
【0026】
図3は、縦長の長方形を成す装置本体の向きを説明するための図である。
制御部1は、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が直線的に配置されている状態において、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出するようにしている。すなわち、3次元空間座標系において、その短辺方向がX軸方向に対応し、また、長辺方向がZ軸方向に対応し、また、厚さ方向がY軸方向に対応している場合に、制御部1は、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きをそれぞれ判定するようにしている。
【0027】
ここで、図3(1)は、重力方向GがプラスZ軸方向の場合で、この場合には「縦長正向き」として判定される。また、図3(2)は、重力方向GがマイナスZ軸方向の場合で、「縦長逆向き」として判定され、また、図3(3)は、重力方向GがプラスX軸方向の場合で、「横長正向き」として判定され、また、図3(4)は、重力方向GがマイナスX軸方向の場合で、「横長逆向き」として判定される。
また、振り方向として「縦長正向き」及び「縦長逆向き」の場合は、「右方向」及び「左方向」を検出し、「横長正向き」及び「横長逆向き」の場合は、「上方向」及び「下方向」を検出する。
【0028】
図4は、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図である。
すなわち、図中、装置本体の向きを「縦長正向き」で左から右方向に振った場合に、その残像効果によって現在時刻(例えば、16:57)が空間上でイメージ認識された様子を示したもので、制御部1は、装置本体を振る速度に合わせて、現在時刻(16:57)の発光パターンを1ライン毎に順次切り出しながら各発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させるようにしている。なお、図中、発光素子LED1〜LED12のうち黒で塗りつぶした発光素子は、発光ドットを示し、図示の例では、現在時刻(16:57)の“1”を5ラインに分けて発光表示させた場合を示している。
【0029】
図5は、筐体状態テーブルCTを説明するための図である。
筐体状態テーブルCTは、装置本体が振られた際のスタイルと装置本体の向きに応じて発光部11にどのような情報を表示させるかを記憶するテーブルで、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」の各項目を有している。「スタイル」は、装置本体のスタイルを示し、操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイル、あるいはその折り畳みを開いた状態のオープンスタイルである。また、「向き」は、装置本体の向きを示し、図3(1)〜(4)で示した「縦長正向き」、「縦長逆向き」、「横長正向き」、「横長逆向き」である。「振り方向」は、上下左右のうちいずれかの方向を示し、「表示対象情報」は、発光部11に表示される情報を示している。
【0030】
筐体状態テーブルCTは、例えば、「スタイル」が“クローズスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“現在時刻”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“現在日付”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“留守番録音有無”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“不在着信有無”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“最新通話発信元”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“最新通話着信日時”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“最新通話発信先”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“最新通話発信日時”を表示させる。
【0031】
また、「スタイル」が“オープンスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“ここです”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“ちょっと待って”を表示させる。また、「スタイル」が“オープンスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“電話です”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“来てください”を表示させる。また、“オープンスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“おはよう”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“こんにちは”を表示させる。また、“オープンスタイル”において、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“こんばんは”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“さようなら”を表示させる。
【0032】
図6は、動作状態テーブルMTを説明するための図である。
動作状態テーブルMTは、装置本体が振られた際に現在動作中の機能の状態に応じて発光部11にどのような情報を表示させるかを示す情報を記憶するテーブルであり、「動作中の機能の状態」、「表示対象情報」の各項目を有する構成となっている。「動作中の機能の状態」は、通話機能、音楽再生機能、カメラ機能、テレビ機能など現在の状態を示し、例えば、“電話着信通話中”、“音楽再生中”、“テレビ受信中”などである。「表示対象情報」は、発光部11に表示される情報を示し、例えば、“発信元”、“曲名”、“番組名”などである。
【0033】
次に、この第1実施形態における携帯電話機の動作概念を図7〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0034】
図7及び図8は、電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、所定のメモリをクリアするなどの初期処理を行ったのち(図7のステップA1)、着信などの待ち受け状態となる(ステップA2)。そして、この待ち受け状態において、通信部6から電話の着信有無をチェックし(ステップA3)、電話着信を検出したときには(ステップA3でYES)、表示部4が非動作状態(表示オフ状態)かを調べ(ステップA4)、表示オフ状態であれば(ステップA4でYES)、表示部4を動作状態(表示オン状態)としたのち(ステップA5)、発光部11を駆動して発光素子LED1〜LED12を順次点滅させるなどの着信表示を行って、着信中であることを報知する(ステップA6)。
【0035】
そして、現在動作中の機能の状態に応じて発光部11に情報を表示させるために装置本体が振られたかを調べる(ステップA7)。この場合、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べるが、装置本体が振られず、発光部11からの情報表示が指示されなければ(ステップA7でNO)、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップA10でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップA11)。その後、オンフック操作に応答して(ステップA12でYES)、回線切断処理の実行後(ステップA13)、待ち受け状態に戻る(ステップA2)。
【0036】
また、電話着信時に装置本体が振られたときには(ステップA7でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA8)、後述する閾値未満であれば、ステップA11に移ってオフフック操作が行われたかを調べるが、加速度が閾値以上であれば(ステップA8でYES)、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA9)。いま、動作中の機能状態は、電話着信通知中であるので、電話着信通知中に基づいて動作状態テーブルMTの「動作中の機能の状態」を検索し、それに該当する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」を示す情報として、その“発信元”の情報(例えば、相手の名前や電話番号)のドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップA10)。その後、オフフック操作に応答して(ステップA11でYES)、通話処理を開始する(ステップA12)。
【0037】
一方、電話着信が無いタイミングでは(ステップA3でNO)、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べたり(ステップA15)、無操作状態で所定時間が経過したかを調べたり(図8のステップA17)、音楽再生操作が行われたかを調べたり(ステップA19)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップA27)。いま、装置本体が振られたときには(図7のステップA15でYES)、装置本体の向き及び振られた方向に応じて表示部4にガイド情報を表示させたり、発光部11に所定の情報を表示させたりする情報表示処理に移る(ステップA16)。
【0038】
図9は、情報表示処理(図7のステップA16)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、装置本体が振られた際の加速度が予め設定されている閾値以上かを調べる(ステップB1)。ここで、装置本体の振り方が小さくて弱かったときには、加速度が閾値未満となるので(ステップB2でNO)、ステップB7に移り、スタイル検出部14からの検出結果に基づいてオープンスタイルであるかを調べ、オープンスタイルであれば、表示部4が非動作状態(表示オフ状態)かを調べ(ステップ8B)、表示オフ状態であれば、表示部4を動作状態(表示オン状態)とする(ステップB9)、
【0039】
そして、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きを検出する検出する(ステップB10)。そして、装置本体の向きに応じて筐体状態テーブルCTを検索し、その向きに対応する「振り方向」をアクセスして、上下左右の「振り方向」に対応付けられている「表示対象情報」を読み出し、表示部4にガイド情報として「振り方向」別に表示させる(ステップB11)。
【0040】
図10は、ガイド情報の表示例を示した図である。
図10(1)は、「縦長正向き」の場合のガイド情報を示し、左右方向の矢印表示と共に、それに対応付けて、「ちょっと待って」、「ここです」の情報が表示される。図10(2)は、「縦長逆向き」の場合のガイド情報を示し、左右方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「来てください」、「電話です」、の情報が表示される。図10(3)は、「横長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「おはよう」、「こんにちは」の情報が表示される。図10(4)は、「横長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「こんばんは」、「さようなら」の情報が表示される。
【0041】
一方、装置本体が振られた際の加速度が予め設定されている閾値以上であれば(ステップB1でYES)、スタイル検出部14からの検出結果に基づいて現在のスタイルを検出する(ステップB2)。そして、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きを検出すると共に(ステップB3)、その振られた方向(振り方向)を検出し(ステップB4)、振られた方向は、発光部11を構成する発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して略直交する方向かを調べる(ステップB5)。
【0042】
ここで、振られた方向が発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して略直交する方向でなければ(ステップB5でNO)、この図9の情報表示処理の終了となって、図7のステップA2に戻り、待ち受け状態となるが、略直交する方向であれば(ステップB5でYES)、上述のようにして検出したスタイル、向き、振り方向に基づいて筐体状態テーブルCTを検索して、それらに対応する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップB6)。
【0043】
例えば、クローズスタイル、縦長正向き、右方向への振りであれば、“現在時刻”を示す情報が発光表示され、クローズスタイル、縦長逆向き、左方向への振りであれば、“不在着信有無”を示す情報が発光表示され、クローズスタイル、横長逆向き、下方向への振りであれば、“最新通話発信日時”を示す情報が発光表示される。また、オープンスタイル、縦長正向き、右方向への振りであれば、“ここです”が発光表示され、オープンスタイル、横長逆向き、上方向への振りであれば、“こんばんは”が発光表示される。
【0044】
このような情報表示処理(図7のステップA16)が終わると、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。他方、無操作状態で所定時間が経過したことを検出すると(図8のステップA17でYES)、表示部4をオフ状態としたのち(ステップA18)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。また、音楽再生を指示する再生操作が行われた場合には(ステップA19でYES)、音楽再生処理を実行し、選曲された音楽コンテンツを再生出力する動作を開始する(ステップA20)。そして、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べ(ステップA21)、振られなければ、ステップ25に移って音楽再生の終了を指示する終了操作が行われたかを調べ、以下、終了操作が行われるまで上述のステップA20に戻って、音楽再生処理を継続する。
【0045】
このような音楽再生中において、装置本体が振られた場合には(ステップA21でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA22)、閾値未満であれば、ステップA25に移るが、加速度が閾値以上であれば(ステップA22でYES)、この振り操作に応答し、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA23)。この場合、音楽再生中であり、それに該当する「表示対象情報」として動作状態テーブルMTには“曲名”が設定されているので、現在再生中の音楽の曲名を発光表示させる(ステップA24)。この場合、現在再生中の音楽の曲名を取得し、この曲名に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる。その後、終了操作が行われると(ステップA25でYES)、音楽再生を終了させる終了処理を実行したのち(ステップA26)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。
【0046】
また、テレビ放送受信部10の起動を指示する操作など、その他の操作が行われた場合には(図8のステップA27でYES)、その操作に応じた処理(例えば、テレビ受信出力処理など)を実行したのち(ステップA28)、装置本体が振られたかを調べ(ステップA29)、振られなければ、ステップA33に移り、この処理の終了を指示する終了操作が行われたかを調べ、以下、終了操作が行われるまで上述のステップA28に戻り、操作に応じた処理を継続する。いま、装置本体が振られたときには(ステップA29でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA30)、閾値未満であれば、ステップA33に移るが、加速度が閾値以上であれば(ステップA30でYES)、この振り操作に応答し、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA31)。
【0047】
そして、現在動作中の機能の状態に基づいて動作状態テーブルMTを検索し、該当する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップA32)。例えば、現在動作中の機能の状態がテレビ受信中であれば、“番組名”を発光表示させ、現在受信中の番組名を発光表示させ、撮影画像表示中であれば、その撮影日時を発光表示させる。その後、終了操作が行われると(ステップA33でYES)、この操作に応じた処理を終了させたのち(ステップA34)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。
【0048】
以上のように、この第1実施形態において制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際の状態に応じて表示対象情報を選択すると共に、この表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行うようにしたので、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、情報を選択する操作が不要となって操作性が良くなるほか、選択スイッチが不要となって実装面でも有利となるなど、実用効果の高いものとなる。
【0049】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出し、この振り方向に応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向を意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0050】
加速度センサ13は、装置本体の向きを検出し、この向きに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、装置本体の向きを意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0051】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、この振り方向と向きとに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向と向きの組み合わせに応じて選択可能な情報数を多くすることができる。
【0052】
スタイル検出部14は、装置本体のスタイルを検出し、このスタイルに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、スタイルを意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0053】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、スタイル検出部14は、装置本体のスタイルを検出し、この振り方向、向き、スタイルに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向、向き、スタイルの組み合わせによって選択可能な情報数を多くすることができる。
【0054】
装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、この機能状態に応じて表示対象情報を選択するようにしたので、現在の機能状態に適した情報を選択することができる。すなわち、現在動作中の機能の状態が電話着信中であれば、その発信元に関する情報を表示対象情報として選択し、音楽再生中であれば、そのコンテンツの曲名を表示対象情報として選択することができる。
【0055】
装置本体の向きに応じて「振り方向」と「表示対象情報」とを対応付けて表示部4にガイド情報として表示させるようにしたので、現在の向きではどの方向に振れば、どのような情報が表示されるかを事前に確認することができる。
【0056】
なお、上述した第1実施形態においては、表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその長辺方向に並行して一列に配置したが、表示部筐体Bの長辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその短辺方向に並行して一列に配置してもよい。
【0057】
また、第1実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を一列に配置するようにしたが、2列に直線的に配置したり、3列に直線的に配置したりするようにしてもよい。その他、複数の発光素子の配列仕方やその数は任意である。
【0058】
(実施形態2)。
以下、この発明の第2実施形態について図11〜図15を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその長辺方向に並行して一列に配置したが、この第2実施形態においては、複数の発光素子を斜め方向に直線的に(一列に)配置するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0059】
図11は、第2実施形態において、表示部筐体Bの外面側に発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている状態を示した図である。
すなわち、方形状(縦長の長方形)を成す表示部筐体Bの表面に、その長方形の対角線上に沿って複数(12個)の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている。ここで、斜め一列に配置されている複数の発光素子は、それが右下がり方向に傾いている場合に、その傾きは鉛直方向に対して30度、又は60度となっている。なお、第1実施形態においては、複数の発光素子の配列方向に対して直交する方向(上下方向あるいは左右方向)に装置本体を振るようにしたが、第1実施形態においては、装置本体を4方向(上下左右方向)に装置本体を振ることができるように複数の発光素子LED1〜LED12を斜め一列に配置するようにしたものである。
【0060】
図12は、第2実施形態において、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図である。
すなわち、図12は、第1実施形態の図4と同様に、装置本体を左から右方向に振った場合に、その残像効果によって現在時刻(例えば、16:57)が空間上でイメージ認識された様子を示している。なお、図示の例は、“16:57”の発光パターンの“1”の左下部から1ライン毎に順次切り出したドットパターンにしたがって発光素子LED12を発光駆動させた場合を例示している。
【0061】
図13は、第2実施形態における筐体状態テーブルCTを説明するための図である。
筐体状態テーブルCTは、上述した第1実施形態と同様に、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」の各項目を有する構成であるが、第1実施形態では「振り方向」が2方向であるのに対し、第2実施形態では「振り方向」が4方向となっており、それに応じて「表示対象情報」の数は、第1実施形態の2倍となる。すなわち、選択可能な情報の数は、1つのスタイルで16種となり、クローズスタイルとオープンスタイルでは32種となる。
なお、第2実施形態の動作状態テーブルMTについては、第1実施形態で示した図6の動作状態テーブルMTと同様である。
【0062】
例えば、「スタイル」が“クローズスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“留守番録音有無”を表示させ、“下方向”であれば、“不在通知有無”を表示させ、“右方向”であれば、“現在時刻”を表示させ、“左方向”であれば、“現在日付”を表示させる。また、「スタイル」が“クローズスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」の上下左右方向に対応して“マナーモード設定”、“ディリーアラーム時刻”、“直近スケジュール件名”、“直近スケジュール日時”を表示させる。また、「スタイル」が“クローズスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」に応じて“最新通話発信元”、“最新通話着信日時”、…を表示させ、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“最新通話発信先”、“最新通話発信日時”、…を表示させる。
【0063】
また、「スタイル」が“オープンスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“電話です”を表示させ、“下方向”であれば、“来てください”を表示させ、“右方向”であれば、“ここです”を表示させ、“左方向”であれば、“ちょっと待って”を表示させる。また、「スタイル」が“オープンスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“おはよう”、“こんにちは”、…を表示させ、また、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」に応じて“前です”、“後ろです”、…を表示させ、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“上です”、“下です”、…を表示させる。
【0064】
このように構成された第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、電源投入(オン)に伴って図7及び図8のフローチャートに従った動作を実行する。すなわち、装置本体が振られた際に(図7のステップA14でYES)、装置本体の向き及び振られた方向に応じて表示部4にガイド情報を表示させたり、発光部11に所定の情報を表示させたりする情報表示処理に移る(ステップA15)。この情報表示処理は、図9に示すフローチャートにしたがって実行されるが、この第2実施形態において装置本体を振る方向は、上下左右の何れの方向でもよいため、発光部11を構成する発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して振られた方向は略直交する方向かを調べるステップBを除いたフローチャートとなる。また、ガイド表示処理では、上下左右の振り方向に応じた表示内容となる。
【0065】
図14は、第2実施形態でのガイド情報の表示例を示した図で、図14(1)は、「縦長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「電話です」、「来てください」、「ここです」、「ちょっと待って」の情報が表示される。図14(2)は、「縦長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、「さようなら」の情報が表示される。図14(3)は、「横長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「前です」、「後です」、「ありがとう」、「ごめんなさい」の情報が表示される。図14(4)は、「横長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「上です」、「下です」、「右です」、「左です」の情報が表示される。
【0066】
以上のように、この第2実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を斜め直線的に配置するようにしたので、左右方向の振りに限らずに上下方向の振りにも対応することができ、あるいは、上下方向の振りに限らずに左右方向の振りにも対応することができ、選択可能な情報数を多くすることができる。したがって、クローズスタイルとオープンスタイルとの合計で32通りの情報切り替えが可能となる。
【0067】
また、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め直線的に配置されている状態において、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出するようにしたので、上下左右の振り方向に対応付けて4つの向きを正確かつ容易に検出することができる。
【0068】
その他、この第2実施形態においても、上述した第2実施形態と同様の効果を有し、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、情報を選択する操作が不要となって操作性が良くなるほか、選択スイッチが不要となって実装面でも有利となり、また、振り方向、向き、スタイルの組み合わせによって選択可能な情報数を多くすることができる。
【0069】
なお、上述した第2実施形態においては、矩形(長方形)の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置するようにしたが、矩形を正方形とすることによって、発光素子の配列角度を45度としてもよい。
また、第2実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を斜め一列に配置するようにしたが、斜め2列に直線的に配置したり、斜め3列に直線的に配置したりするようにしてもよい。
【0070】
また、上述した各実施形態において発光素子の個数は、任意であり、発光素子の個数を増やすことによってより精細な表示が可能とするようにしてもよい。また、複数の発光素子の配列状態は、厳格な意味での直線に限らず、直線的であれば、やや弧状を帯びていてもよい。
【0071】
また、上述した各実施形態においては、折り畳みタイプの携帯電話機について説明したが、これに限らず、例えば、2つの筐体が開閉自在及び回動自在に取り付けられ、クローズスタイル、オープンスタイル、ビュースタイルなどに変更可能な2軸ヒンジタイプの携帯電話機であってもよく、また、リバーシブルタイプ、スライドタイプ、所謂2ウェイオープンタイプなどの携帯電話機であってもよく、変更可能なスタイルの数が増えれば、それに応じて選択可能な情報数を多くすることができる。
【0072】
また、筐体状態テーブルCT、動作状態テーブルMTの内容は、メーカサイドなどで予め固定的に設定されたなものに限らず、ユーザ操作によって任意に設定したものであってもよい。この場合、筐体状態テーブルCTにおいて、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」をどのように対応付けるかも任意であり、例えば、「スタイル」と「表示対象情報」との対応を設定したり、「向き」と「表示対象情報」との対応を設定したり、「振り方向」と「表示対象情報」との対応、を設定、「向き」、「振り方向」と「表示対象情報」との対応を設定したりするようにしてもよく、また、「振り方向」に限らず、振りの「強さ」、「振りのリズム」などに応じて「表示対象情報」を選択するようにしてもよい。また、動作状態テーブルMTの「動作中の機能の状態」として“メール着信通知中”を設定し、電子メールの着信通知中の場合には、「表示対象情報」としてその“発信元”に関する情報(名前、メールアドレスなど)を表示するようにしてもよい。
【0073】
また、上述した各実施形態においては、加速度センサ13によって装置本体の向きや振り方向を検出するようにしたが、その他の傾きセンサ、振動センサなどであってもよい。
その他、端末装置としては、携帯電話機に限らず、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、表示玩具など、任意の端末装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】携帯電話機の外観図で、(1)は操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示し、(2)はその折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示した図。
【図3】縦長の長方形を成す装置本体の向きを説明するための図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」を示した図。
【図4】装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図。
【図5】筐体状態テーブルCTを説明するための図。
【図6】動作状態テーブルMTを説明するための図。
【図7】電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図8】図7の動作に続くフローチャート。
【図9】情報表示処理(図7のステップA15)を詳述するためのフローチャート。
【図10】ガイド情報の表示例を示した図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」の場合のガイド情報を示した図。
【図11】第2実施形態において、表示部筐体Bの外面側に発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている状態を示した図。
【図12】第2実施形態において、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図。
【図13】第2実施形態における筐体状態テーブルCTを説明するための図。
【図14】第2実施形態において、ガイド情報の表示例を示した図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」の場合のガイド情報を示した図。
【符号の説明】
【0075】
1 制御部
3 記憶部
4 表示部
5 操作部
6 通信部
8 音楽再生部
9 撮像部
10 テレビ放送受信部
11 発光部
12 時計部
13 加速度センサ
14 スタイル検出部
LED1〜LED12 発光素子
CT 筐体状態テーブル
MT 動作状態テーブル
【技術分野】
【0001】
この発明は、装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED(light emitting diode)などの発光素子を筐体に直線的に配列し、装置本体を振る速度に合わせて発光素子を発光させることで残像効果を利用した情報表示を行う電子機器が知られている。例えば、装置本体を振ったときの残像効果を利用して絵又はテキストなどのメッセージを表示するようにした玩具であって、スイッチによって点滅パターンの種類を選択できるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−230297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した先行技術にあっては、スイッチによって複数の情報から表示する情報を選択するようにしているが、例えば、表示対象の情報を多くの種類の中から任意に選択可能とする場合に、例えば、操作数を少なくすることを優先するようにすれば、より多くのスイッチが必要となり、またスイッチを少なくすることを優先するようにすれば、より多くのスイッチを操作する必要がある。
【0004】
この発明の課題は、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う場合に、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置であって、装置本体が振られた際の状態を検出する状態検出手段と、この状態検出手段の検出結果に応じて表示対象情報を選択する選択手段と、この選択手段によって選択された表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0006】
請求項1に従属する発明として、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子を斜め直線的に配置した、ことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0007】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向に応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0008】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の向きを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の向きに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項4に従属する発明として、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子が斜め直線的に配置されている状態において、前記状態検出手段は、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向と装置本体の向きとに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体のスタイルに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体の振り方向または装置本体の向きを検出すると共に、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向または装置本体の向きと、装置本体のスタイルとに応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段は、装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された機能状態に応じて表示対象情報を選択する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項9に従属する発明として、通信機能を更に備え、前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記通信機能が着信中であることが検出された場合に、その通信相手に関する情報を表示対象情報として選択する、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項9に従属する発明として、コンテンツ再生機能を更に備え、前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記コンテンツ再生機能が動作中であることが検出された場合に、そのコンテンツに関する情報を表示対象情報として選択する、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1あるいは請求項2に従属する発明として、前記状態検出手段によって検出される振られた際の状態と、この状態検出手段の検出結果に応じて前記選択手段によって選択される表示対象情報とを対応付けて案内出力する案内手段を更に備える、ことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0017】
また、上述した課題を解決するために請求項13記載の発明は、コンピュータに対して、装置本体の表面に直線的に配置されている複数の発光素子を装置本体の振る速度に合わせて時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う機能と、装置本体が振られた際の状態を検出する機能と、前記検出結果に応じて表示対象情報を選択する機能と、前記選択された表示対象情報の発光パターンを取得し、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動する機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う場合に、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、操作性が良くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(実施形態1)
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話機は、折り畳み自在な構成で、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、留守番録音機能、着信履歴機能、発信履歴機能、音楽再生機能、カメラ機能、テレビ機能、スケジュール機能など、各種の機能を備えている。制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。
【0020】
記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図7〜図9に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納され、データ領域には後述する筐体状態テーブルCT、動作状態テーブルMTが格納されている。なお、記憶部3としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。表示部4は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像、テレビ映像などを表示する。操作部5は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部1は、操作部5からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理、メール送信処理など、各種の処理を実行する。
【0021】
通信部6は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部7を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部7から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。なお、上述した留守番録音機能は、着信時に無応答の場合(不在着信の場合)にその相手の音声メッセージを録音する機能である。着信履歴機能は、着信時にその着信日時や相手情報などを記憶する機能、発信履歴機能は、発信時にその発信日時や相手情報などを記憶する機能である。
【0022】
音楽再生部8は、音楽プレイヤーを構成するもので、ユーザ操作によって任意に選択された音楽コンテンツを読み出して、サウンドスピーカ(図示せず)から出力させる。撮像部9は、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なカメラ機能を構成するもので、撮影レンズなどのレンズ・ミラーブロック、撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備え、光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッター駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したりする。テレビ放送受信部10は、地上波デジタルテレビ放送と共に、電子番組表(EPG)などの番組情報も含めて受信可能なテレビ機能を構成するもので、TVアンテナに接続されていて放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したりするデジタル回路部を有している。
【0023】
発光部11は、複数(例えば、12個)の発光素子(LED)を直線的(一列)に配置した構成となっている。制御部1は、装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に順次駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行わせるようにしている。この発光部11に表示される表示対象の情報は、例えば、時計部12によって計時された現在時刻、スケジュール情報、メール情報、通話履歴、留守番録音の有無など、各種の情報の中から選択された情報である。
【0024】
加速度センサ13は、3軸タイプの加速度センサによって構成されたもので、装置本体の向きを検出したり、装置本体を振ったときの振り方向を検出したり、装置本体を振ったときの加速度を検出したりする。制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際に、装置本体を振る速度に合わせて表示対象情報の発光パターンを複数の発光素子LED1〜LED12の配列方向に合わせて順次切り出しながら複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に順次点灯駆動させるようにしている。スタイル検出部14は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出するもので、例えば、磁気センサ、マイクロスイッチ、機械的スイッチなどを有する構成で、制御部1は、スタイル検出部14からの各検出信号に基づいて装置本体の各スタイルを判別する。
【0025】
図2は、携帯電話機の外観図である。
携帯電話機は、装置本体を構成する操作部筐体Aと表示部筐体Bとがヒンジ部Cを介して開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、図2(1)は、操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示し、図2(2)は、その折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示した図である。この表示部筐体Bの外面側には、発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が一列に配置されている。すなわち、縦長の長方形を成す表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上には、複数の発光素子LED1〜LED12がその長辺方向に並行して一列に配置されている。また、図2(2)において、操作部筐体Aの内面側には、図1に示した操作部5が配置され、また、表示部筐体Bの内面側には、図1に示した表示部4が配置されている。
【0026】
図3は、縦長の長方形を成す装置本体の向きを説明するための図である。
制御部1は、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が直線的に配置されている状態において、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出するようにしている。すなわち、3次元空間座標系において、その短辺方向がX軸方向に対応し、また、長辺方向がZ軸方向に対応し、また、厚さ方向がY軸方向に対応している場合に、制御部1は、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きをそれぞれ判定するようにしている。
【0027】
ここで、図3(1)は、重力方向GがプラスZ軸方向の場合で、この場合には「縦長正向き」として判定される。また、図3(2)は、重力方向GがマイナスZ軸方向の場合で、「縦長逆向き」として判定され、また、図3(3)は、重力方向GがプラスX軸方向の場合で、「横長正向き」として判定され、また、図3(4)は、重力方向GがマイナスX軸方向の場合で、「横長逆向き」として判定される。
また、振り方向として「縦長正向き」及び「縦長逆向き」の場合は、「右方向」及び「左方向」を検出し、「横長正向き」及び「横長逆向き」の場合は、「上方向」及び「下方向」を検出する。
【0028】
図4は、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図である。
すなわち、図中、装置本体の向きを「縦長正向き」で左から右方向に振った場合に、その残像効果によって現在時刻(例えば、16:57)が空間上でイメージ認識された様子を示したもので、制御部1は、装置本体を振る速度に合わせて、現在時刻(16:57)の発光パターンを1ライン毎に順次切り出しながら各発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させるようにしている。なお、図中、発光素子LED1〜LED12のうち黒で塗りつぶした発光素子は、発光ドットを示し、図示の例では、現在時刻(16:57)の“1”を5ラインに分けて発光表示させた場合を示している。
【0029】
図5は、筐体状態テーブルCTを説明するための図である。
筐体状態テーブルCTは、装置本体が振られた際のスタイルと装置本体の向きに応じて発光部11にどのような情報を表示させるかを記憶するテーブルで、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」の各項目を有している。「スタイル」は、装置本体のスタイルを示し、操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイル、あるいはその折り畳みを開いた状態のオープンスタイルである。また、「向き」は、装置本体の向きを示し、図3(1)〜(4)で示した「縦長正向き」、「縦長逆向き」、「横長正向き」、「横長逆向き」である。「振り方向」は、上下左右のうちいずれかの方向を示し、「表示対象情報」は、発光部11に表示される情報を示している。
【0030】
筐体状態テーブルCTは、例えば、「スタイル」が“クローズスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“現在時刻”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“現在日付”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“留守番録音有無”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“不在着信有無”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“最新通話発信元”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“最新通話着信日時”を表示させる。また、“クローズスタイル”において、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“最新通話発信先”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“最新通話発信日時”を表示させる。
【0031】
また、「スタイル」が“オープンスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“ここです”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“ちょっと待って”を表示させる。また、「スタイル」が“オープンスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」が“右方向”であれば、「表示対象情報」として“電話です”を表示させ、「振り方向」が“左方向”であれば、“来てください”を表示させる。また、“オープンスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“おはよう”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“こんにちは”を表示させる。また、“オープンスタイル”において、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“こんばんは”を表示させ、「振り方向」が“下方向”であれば、“さようなら”を表示させる。
【0032】
図6は、動作状態テーブルMTを説明するための図である。
動作状態テーブルMTは、装置本体が振られた際に現在動作中の機能の状態に応じて発光部11にどのような情報を表示させるかを示す情報を記憶するテーブルであり、「動作中の機能の状態」、「表示対象情報」の各項目を有する構成となっている。「動作中の機能の状態」は、通話機能、音楽再生機能、カメラ機能、テレビ機能など現在の状態を示し、例えば、“電話着信通話中”、“音楽再生中”、“テレビ受信中”などである。「表示対象情報」は、発光部11に表示される情報を示し、例えば、“発信元”、“曲名”、“番組名”などである。
【0033】
次に、この第1実施形態における携帯電話機の動作概念を図7〜図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0034】
図7及び図8は、電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、所定のメモリをクリアするなどの初期処理を行ったのち(図7のステップA1)、着信などの待ち受け状態となる(ステップA2)。そして、この待ち受け状態において、通信部6から電話の着信有無をチェックし(ステップA3)、電話着信を検出したときには(ステップA3でYES)、表示部4が非動作状態(表示オフ状態)かを調べ(ステップA4)、表示オフ状態であれば(ステップA4でYES)、表示部4を動作状態(表示オン状態)としたのち(ステップA5)、発光部11を駆動して発光素子LED1〜LED12を順次点滅させるなどの着信表示を行って、着信中であることを報知する(ステップA6)。
【0035】
そして、現在動作中の機能の状態に応じて発光部11に情報を表示させるために装置本体が振られたかを調べる(ステップA7)。この場合、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べるが、装置本体が振られず、発光部11からの情報表示が指示されなければ(ステップA7でNO)、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップA10でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップA11)。その後、オンフック操作に応答して(ステップA12でYES)、回線切断処理の実行後(ステップA13)、待ち受け状態に戻る(ステップA2)。
【0036】
また、電話着信時に装置本体が振られたときには(ステップA7でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA8)、後述する閾値未満であれば、ステップA11に移ってオフフック操作が行われたかを調べるが、加速度が閾値以上であれば(ステップA8でYES)、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA9)。いま、動作中の機能状態は、電話着信通知中であるので、電話着信通知中に基づいて動作状態テーブルMTの「動作中の機能の状態」を検索し、それに該当する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」を示す情報として、その“発信元”の情報(例えば、相手の名前や電話番号)のドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップA10)。その後、オフフック操作に応答して(ステップA11でYES)、通話処理を開始する(ステップA12)。
【0037】
一方、電話着信が無いタイミングでは(ステップA3でNO)、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べたり(ステップA15)、無操作状態で所定時間が経過したかを調べたり(図8のステップA17)、音楽再生操作が行われたかを調べたり(ステップA19)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップA27)。いま、装置本体が振られたときには(図7のステップA15でYES)、装置本体の向き及び振られた方向に応じて表示部4にガイド情報を表示させたり、発光部11に所定の情報を表示させたりする情報表示処理に移る(ステップA16)。
【0038】
図9は、情報表示処理(図7のステップA16)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、装置本体が振られた際の加速度が予め設定されている閾値以上かを調べる(ステップB1)。ここで、装置本体の振り方が小さくて弱かったときには、加速度が閾値未満となるので(ステップB2でNO)、ステップB7に移り、スタイル検出部14からの検出結果に基づいてオープンスタイルであるかを調べ、オープンスタイルであれば、表示部4が非動作状態(表示オフ状態)かを調べ(ステップ8B)、表示オフ状態であれば、表示部4を動作状態(表示オン状態)とする(ステップB9)、
【0039】
そして、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きを検出する検出する(ステップB10)。そして、装置本体の向きに応じて筐体状態テーブルCTを検索し、その向きに対応する「振り方向」をアクセスして、上下左右の「振り方向」に対応付けられている「表示対象情報」を読み出し、表示部4にガイド情報として「振り方向」別に表示させる(ステップB11)。
【0040】
図10は、ガイド情報の表示例を示した図である。
図10(1)は、「縦長正向き」の場合のガイド情報を示し、左右方向の矢印表示と共に、それに対応付けて、「ちょっと待って」、「ここです」の情報が表示される。図10(2)は、「縦長逆向き」の場合のガイド情報を示し、左右方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「来てください」、「電話です」、の情報が表示される。図10(3)は、「横長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「おはよう」、「こんにちは」の情報が表示される。図10(4)は、「横長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下方向の矢印表示と共に、それに対応付けて「こんばんは」、「さようなら」の情報が表示される。
【0041】
一方、装置本体が振られた際の加速度が予め設定されている閾値以上であれば(ステップB1でYES)、スタイル検出部14からの検出結果に基づいて現在のスタイルを検出する(ステップB2)。そして、加速度センサ13によって検出された重力方向GがプラスZ軸方向かマイナスZ軸方向か、又はプラスX軸方向かマイナスX軸方向かに応じて装置本体の向きを検出すると共に(ステップB3)、その振られた方向(振り方向)を検出し(ステップB4)、振られた方向は、発光部11を構成する発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して略直交する方向かを調べる(ステップB5)。
【0042】
ここで、振られた方向が発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して略直交する方向でなければ(ステップB5でNO)、この図9の情報表示処理の終了となって、図7のステップA2に戻り、待ち受け状態となるが、略直交する方向であれば(ステップB5でYES)、上述のようにして検出したスタイル、向き、振り方向に基づいて筐体状態テーブルCTを検索して、それらに対応する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップB6)。
【0043】
例えば、クローズスタイル、縦長正向き、右方向への振りであれば、“現在時刻”を示す情報が発光表示され、クローズスタイル、縦長逆向き、左方向への振りであれば、“不在着信有無”を示す情報が発光表示され、クローズスタイル、横長逆向き、下方向への振りであれば、“最新通話発信日時”を示す情報が発光表示される。また、オープンスタイル、縦長正向き、右方向への振りであれば、“ここです”が発光表示され、オープンスタイル、横長逆向き、上方向への振りであれば、“こんばんは”が発光表示される。
【0044】
このような情報表示処理(図7のステップA16)が終わると、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。他方、無操作状態で所定時間が経過したことを検出すると(図8のステップA17でYES)、表示部4をオフ状態としたのち(ステップA18)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。また、音楽再生を指示する再生操作が行われた場合には(ステップA19でYES)、音楽再生処理を実行し、選曲された音楽コンテンツを再生出力する動作を開始する(ステップA20)。そして、加速度センサ13からの検出結果に基づいて装置本体が振られたかを調べ(ステップA21)、振られなければ、ステップ25に移って音楽再生の終了を指示する終了操作が行われたかを調べ、以下、終了操作が行われるまで上述のステップA20に戻って、音楽再生処理を継続する。
【0045】
このような音楽再生中において、装置本体が振られた場合には(ステップA21でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA22)、閾値未満であれば、ステップA25に移るが、加速度が閾値以上であれば(ステップA22でYES)、この振り操作に応答し、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA23)。この場合、音楽再生中であり、それに該当する「表示対象情報」として動作状態テーブルMTには“曲名”が設定されているので、現在再生中の音楽の曲名を発光表示させる(ステップA24)。この場合、現在再生中の音楽の曲名を取得し、この曲名に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる。その後、終了操作が行われると(ステップA25でYES)、音楽再生を終了させる終了処理を実行したのち(ステップA26)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。
【0046】
また、テレビ放送受信部10の起動を指示する操作など、その他の操作が行われた場合には(図8のステップA27でYES)、その操作に応じた処理(例えば、テレビ受信出力処理など)を実行したのち(ステップA28)、装置本体が振られたかを調べ(ステップA29)、振られなければ、ステップA33に移り、この処理の終了を指示する終了操作が行われたかを調べ、以下、終了操作が行われるまで上述のステップA28に戻り、操作に応じた処理を継続する。いま、装置本体が振られたときには(ステップA29でYES)、加速度が閾値以上であるか調べ(ステップA30)、閾値未満であれば、ステップA33に移るが、加速度が閾値以上であれば(ステップA30でYES)、この振り操作に応答し、現在動作中の機能の状態を検出する(ステップA31)。
【0047】
そして、現在動作中の機能の状態に基づいて動作状態テーブルMTを検索し、該当する「表示対象情報」を読み出し、この「表示対象情報」に応じてそのドットパターン(発光パターン)を生成すると共に、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて発光部11の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行わせる(ステップA32)。例えば、現在動作中の機能の状態がテレビ受信中であれば、“番組名”を発光表示させ、現在受信中の番組名を発光表示させ、撮影画像表示中であれば、その撮影日時を発光表示させる。その後、終了操作が行われると(ステップA33でYES)、この操作に応じた処理を終了させたのち(ステップA34)、図7のステップA2に戻って待ち受け状態となる。
【0048】
以上のように、この第1実施形態において制御部1は、加速度センサ13によって装置本体が振られたことが検出された際の状態に応じて表示対象情報を選択すると共に、この表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させることによって残像効果を利用した情報表示を行うようにしたので、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、情報を選択する操作が不要となって操作性が良くなるほか、選択スイッチが不要となって実装面でも有利となるなど、実用効果の高いものとなる。
【0049】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出し、この振り方向に応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向を意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0050】
加速度センサ13は、装置本体の向きを検出し、この向きに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、装置本体の向きを意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0051】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、この振り方向と向きとに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向と向きの組み合わせに応じて選択可能な情報数を多くすることができる。
【0052】
スタイル検出部14は、装置本体のスタイルを検出し、このスタイルに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、スタイルを意識するだけで、多くの種類の中から所望する情報を容易に選択することができる。
【0053】
加速度センサ13は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、スタイル検出部14は、装置本体のスタイルを検出し、この振り方向、向き、スタイルに応じて表示対象情報を選択するようにしたので、振り方向、向き、スタイルの組み合わせによって選択可能な情報数を多くすることができる。
【0054】
装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、この機能状態に応じて表示対象情報を選択するようにしたので、現在の機能状態に適した情報を選択することができる。すなわち、現在動作中の機能の状態が電話着信中であれば、その発信元に関する情報を表示対象情報として選択し、音楽再生中であれば、そのコンテンツの曲名を表示対象情報として選択することができる。
【0055】
装置本体の向きに応じて「振り方向」と「表示対象情報」とを対応付けて表示部4にガイド情報として表示させるようにしたので、現在の向きではどの方向に振れば、どのような情報が表示されるかを事前に確認することができる。
【0056】
なお、上述した第1実施形態においては、表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその長辺方向に並行して一列に配置したが、表示部筐体Bの長辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその短辺方向に並行して一列に配置してもよい。
【0057】
また、第1実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を一列に配置するようにしたが、2列に直線的に配置したり、3列に直線的に配置したりするようにしてもよい。その他、複数の発光素子の配列仕方やその数は任意である。
【0058】
(実施形態2)。
以下、この発明の第2実施形態について図11〜図15を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、表示部筐体Bの外面において、その短辺方向の中心線上に複数の発光素子LED1〜LED12をその長辺方向に並行して一列に配置したが、この第2実施形態においては、複数の発光素子を斜め方向に直線的に(一列に)配置するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0059】
図11は、第2実施形態において、表示部筐体Bの外面側に発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている状態を示した図である。
すなわち、方形状(縦長の長方形)を成す表示部筐体Bの表面に、その長方形の対角線上に沿って複数(12個)の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている。ここで、斜め一列に配置されている複数の発光素子は、それが右下がり方向に傾いている場合に、その傾きは鉛直方向に対して30度、又は60度となっている。なお、第1実施形態においては、複数の発光素子の配列方向に対して直交する方向(上下方向あるいは左右方向)に装置本体を振るようにしたが、第1実施形態においては、装置本体を4方向(上下左右方向)に装置本体を振ることができるように複数の発光素子LED1〜LED12を斜め一列に配置するようにしたものである。
【0060】
図12は、第2実施形態において、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図である。
すなわち、図12は、第1実施形態の図4と同様に、装置本体を左から右方向に振った場合に、その残像効果によって現在時刻(例えば、16:57)が空間上でイメージ認識された様子を示している。なお、図示の例は、“16:57”の発光パターンの“1”の左下部から1ライン毎に順次切り出したドットパターンにしたがって発光素子LED12を発光駆動させた場合を例示している。
【0061】
図13は、第2実施形態における筐体状態テーブルCTを説明するための図である。
筐体状態テーブルCTは、上述した第1実施形態と同様に、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」の各項目を有する構成であるが、第1実施形態では「振り方向」が2方向であるのに対し、第2実施形態では「振り方向」が4方向となっており、それに応じて「表示対象情報」の数は、第1実施形態の2倍となる。すなわち、選択可能な情報の数は、1つのスタイルで16種となり、クローズスタイルとオープンスタイルでは32種となる。
なお、第2実施形態の動作状態テーブルMTについては、第1実施形態で示した図6の動作状態テーブルMTと同様である。
【0062】
例えば、「スタイル」が“クローズスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“留守番録音有無”を表示させ、“下方向”であれば、“不在通知有無”を表示させ、“右方向”であれば、“現在時刻”を表示させ、“左方向”であれば、“現在日付”を表示させる。また、「スタイル」が“クローズスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」の上下左右方向に対応して“マナーモード設定”、“ディリーアラーム時刻”、“直近スケジュール件名”、“直近スケジュール日時”を表示させる。また、「スタイル」が“クローズスタイル”において、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」に応じて“最新通話発信元”、“最新通話着信日時”、…を表示させ、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“最新通話発信先”、“最新通話発信日時”、…を表示させる。
【0063】
また、「スタイル」が“オープンスタイル”で、「向き」が“縦長正向き”の場合、「振り方向」が“上方向”であれば、「表示対象情報」として“電話です”を表示させ、“下方向”であれば、“来てください”を表示させ、“右方向”であれば、“ここです”を表示させ、“左方向”であれば、“ちょっと待って”を表示させる。また、「スタイル」が“オープンスタイル”において、「向き」が“縦長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“おはよう”、“こんにちは”、…を表示させ、また、「向き」が“横長正向き”の場合、「振り方向」に応じて“前です”、“後ろです”、…を表示させ、「向き」が“横長逆向き”の場合、「振り方向」に応じて“上です”、“下です”、…を表示させる。
【0064】
このように構成された第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、電源投入(オン)に伴って図7及び図8のフローチャートに従った動作を実行する。すなわち、装置本体が振られた際に(図7のステップA14でYES)、装置本体の向き及び振られた方向に応じて表示部4にガイド情報を表示させたり、発光部11に所定の情報を表示させたりする情報表示処理に移る(ステップA15)。この情報表示処理は、図9に示すフローチャートにしたがって実行されるが、この第2実施形態において装置本体を振る方向は、上下左右の何れの方向でもよいため、発光部11を構成する発光素子LED1〜LED12の配列方向に対して振られた方向は略直交する方向かを調べるステップBを除いたフローチャートとなる。また、ガイド表示処理では、上下左右の振り方向に応じた表示内容となる。
【0065】
図14は、第2実施形態でのガイド情報の表示例を示した図で、図14(1)は、「縦長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「電話です」、「来てください」、「ここです」、「ちょっと待って」の情報が表示される。図14(2)は、「縦長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、「さようなら」の情報が表示される。図14(3)は、「横長正向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「前です」、「後です」、「ありがとう」、「ごめんなさい」の情報が表示される。図14(4)は、「横長逆向き」の場合のガイド情報を示し、上下左右の矢印表示と共に、それに対応付けて「上です」、「下です」、「右です」、「左です」の情報が表示される。
【0066】
以上のように、この第2実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を斜め直線的に配置するようにしたので、左右方向の振りに限らずに上下方向の振りにも対応することができ、あるいは、上下方向の振りに限らずに左右方向の振りにも対応することができ、選択可能な情報数を多くすることができる。したがって、クローズスタイルとオープンスタイルとの合計で32通りの情報切り替えが可能となる。
【0067】
また、装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め直線的に配置されている状態において、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出するようにしたので、上下左右の振り方向に対応付けて4つの向きを正確かつ容易に検出することができる。
【0068】
その他、この第2実施形態においても、上述した第2実施形態と同様の効果を有し、装置本体を振るだけで、多くの種類の中から所望する情報を選択して表示することができ、情報を選択する操作が不要となって操作性が良くなるほか、選択スイッチが不要となって実装面でも有利となり、また、振り方向、向き、スタイルの組み合わせによって選択可能な情報数を多くすることができる。
【0069】
なお、上述した第2実施形態においては、矩形(長方形)の対角線上に沿って複数の発光素子LED1〜LED12を配置することで当該複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置するようにしたが、矩形を正方形とすることによって、発光素子の配列角度を45度としてもよい。
また、第2実施形態においては、複数の発光素子LED1〜LED12を斜め一列に配置するようにしたが、斜め2列に直線的に配置したり、斜め3列に直線的に配置したりするようにしてもよい。
【0070】
また、上述した各実施形態において発光素子の個数は、任意であり、発光素子の個数を増やすことによってより精細な表示が可能とするようにしてもよい。また、複数の発光素子の配列状態は、厳格な意味での直線に限らず、直線的であれば、やや弧状を帯びていてもよい。
【0071】
また、上述した各実施形態においては、折り畳みタイプの携帯電話機について説明したが、これに限らず、例えば、2つの筐体が開閉自在及び回動自在に取り付けられ、クローズスタイル、オープンスタイル、ビュースタイルなどに変更可能な2軸ヒンジタイプの携帯電話機であってもよく、また、リバーシブルタイプ、スライドタイプ、所謂2ウェイオープンタイプなどの携帯電話機であってもよく、変更可能なスタイルの数が増えれば、それに応じて選択可能な情報数を多くすることができる。
【0072】
また、筐体状態テーブルCT、動作状態テーブルMTの内容は、メーカサイドなどで予め固定的に設定されたなものに限らず、ユーザ操作によって任意に設定したものであってもよい。この場合、筐体状態テーブルCTにおいて、「スタイル」、「向き」、「振り方向」、「表示対象情報」をどのように対応付けるかも任意であり、例えば、「スタイル」と「表示対象情報」との対応を設定したり、「向き」と「表示対象情報」との対応を設定したり、「振り方向」と「表示対象情報」との対応、を設定、「向き」、「振り方向」と「表示対象情報」との対応を設定したりするようにしてもよく、また、「振り方向」に限らず、振りの「強さ」、「振りのリズム」などに応じて「表示対象情報」を選択するようにしてもよい。また、動作状態テーブルMTの「動作中の機能の状態」として“メール着信通知中”を設定し、電子メールの着信通知中の場合には、「表示対象情報」としてその“発信元”に関する情報(名前、メールアドレスなど)を表示するようにしてもよい。
【0073】
また、上述した各実施形態においては、加速度センサ13によって装置本体の向きや振り方向を検出するようにしたが、その他の傾きセンサ、振動センサなどであってもよい。
その他、端末装置としては、携帯電話機に限らず、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、表示玩具など、任意の端末装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】携帯電話機の外観図で、(1)は操作部筐体Aと表示部筐体Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示し、(2)はその折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示した図。
【図3】縦長の長方形を成す装置本体の向きを説明するための図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」を示した図。
【図4】装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図。
【図5】筐体状態テーブルCTを説明するための図。
【図6】動作状態テーブルMTを説明するための図。
【図7】電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図8】図7の動作に続くフローチャート。
【図9】情報表示処理(図7のステップA15)を詳述するためのフローチャート。
【図10】ガイド情報の表示例を示した図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」の場合のガイド情報を示した図。
【図11】第2実施形態において、表示部筐体Bの外面側に発光部11を構成する複数の発光素子LED1〜LED12が斜め一列に配置されている状態を示した図。
【図12】第2実施形態において、装置本体を振る速度に合わせて複数の発光素子LED1〜LED12を時系列に駆動させた場合の表示例を示した図。
【図13】第2実施形態における筐体状態テーブルCTを説明するための図。
【図14】第2実施形態において、ガイド情報の表示例を示した図で、(1)は「縦長正向き」、(2)は「縦長逆向き」、(3)は「横長正向き」、(4)は「横長逆向き」の場合のガイド情報を示した図。
【符号の説明】
【0075】
1 制御部
3 記憶部
4 表示部
5 操作部
6 通信部
8 音楽再生部
9 撮像部
10 テレビ放送受信部
11 発光部
12 時計部
13 加速度センサ
14 スタイル検出部
LED1〜LED12 発光素子
CT 筐体状態テーブル
MT 動作状態テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置であって、
装置本体が振られた際の状態を検出する状態検出手段と、
この状態検出手段の検出結果に応じて表示対象情報を選択する選択手段と、
この選択手段によって選択された表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子を斜め直線的に配置した、
ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向に応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項4】
前記状態検出手段は、装置本体の向きを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の向きに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項5】
装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子が斜め直線的に配置されている状態において、前記状態検出手段は、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項4記載の端末装置。
【請求項6】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向と装置本体の向きとに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項7】
前記状態検出手段は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体のスタイルに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項8】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向または装置本体の向きを検出すると共に、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向または装置本体の向きと装置本体のスタイルとに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項9】
前記状態検出手段は、装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された機能状態に応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項10】
通信機能を更に備え、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記通信機能が着信中であることが検出された場合に、その通信相手に関する情報を表示対象情報として選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の端末装置。
【請求項11】
コンテンツ再生機能を更に備え、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記コンテンツ再生機能が動作中であることが検出された場合に、そのコンテンツに関する情報を表示対象情報として選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の端末装置。
【請求項12】
前記状態検出手段によって検出される振られた際の状態と、この状態検出手段の検出結果に応じて前記選択手段によって選択される表示対象情報とを対応付けて案内出力する案内手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに対して、
装置本体の表面に直線的に配置されている複数の発光素子を装置本体の振る速度に合わせて時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う機能と、
装置本体が振られた際の状態を検出する機能と、
前記検出結果に応じて表示対象情報を選択する機能と、
前記選択された表示対象情報の発光パターンを取得し、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
装置本体の表面に直線的に配置された複数の発光素子を有し、この装置本体を振る速度に合わせて当該複数の発光素子を時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う端末装置であって、
装置本体が振られた際の状態を検出する状態検出手段と、
この状態検出手段の検出結果に応じて表示対象情報を選択する選択手段と、
この選択手段によって選択された表示対象情報の発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子を斜め直線的に配置した、
ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向に応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項4】
前記状態検出手段は、装置本体の向きを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の向きに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項5】
装置本体の表面に、矩形の対角線上に沿って複数の発光素子を配置することで当該複数の発光素子が斜め直線的に配置されている状態において、前記状態検出手段は、装置本体の辺毎にその辺が鉛直方向を向く状態を装置本体の向きとして検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項4記載の端末装置。
【請求項6】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向を検出すると共に、装置本体の向きを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向と装置本体の向きとに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項7】
前記状態検出手段は、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体のスタイルに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項8】
前記状態検出手段は、装置本体の振り方向または装置本体の向きを検出すると共に、装置本体を構成する複数の筐体の連結状態に応じて装置本体のスタイルを検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された装置本体の振り方向または装置本体の向きと装置本体のスタイルとに応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項9】
前記状態検出手段は、装置本体が振られた際に動作中の機能の状態を検出し、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって検出された機能状態に応じて表示対象情報を選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項10】
通信機能を更に備え、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記通信機能が着信中であることが検出された場合に、その通信相手に関する情報を表示対象情報として選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の端末装置。
【請求項11】
コンテンツ再生機能を更に備え、
前記選択手段は、前記状態検出手段によって動作中の機能の状態として前記コンテンツ再生機能が動作中であることが検出された場合に、そのコンテンツに関する情報を表示対象情報として選択する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の端末装置。
【請求項12】
前記状態検出手段によって検出される振られた際の状態と、この状態検出手段の検出結果に応じて前記選択手段によって選択される表示対象情報とを対応付けて案内出力する案内手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに対して、
装置本体の表面に直線的に配置されている複数の発光素子を装置本体の振る速度に合わせて時系列に駆動させることで残像効果を利用した情報表示を行う機能と、
装置本体が振られた際の状態を検出する機能と、
前記検出結果に応じて表示対象情報を選択する機能と、
前記選択された表示対象情報の発光パターンを取得し、この発光パターンと装置本体を振る速度に合わせて前記複数の発光素子を時系列に駆動する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−96901(P2010−96901A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−266316(P2008−266316)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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