説明

端末連携システム及び受信機

【課題】本発明は、受信機と端末装置とを含む端末連携システムであって、端末装置側に選択画面を表示させることなくアプリケーションを選択可能であると共に、受信機から端末装置に出力する情報量が抑制された端末連携システムを提供することを目的とする。
【解決手段】端末連携システム200は、受信機4と、端末装置40と、を有する。端末装置40は、タッチセンサ42aを有する端末側表示部42と、接触位置を座標として検出する座標検出部44と、検出された座標を受信機側表示部21における表示面の座標に変換する座標変換部53とを備える。受信機4は、変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーションを要求アプリケーションと判定する要求アプリケーション判定部74と、要求アプリケーションの識別情報又は取得先情報を端末装置40に出力するアプリケーション情報出力部76と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送と通信との連携を図る機能を有する受信機と、該受信機と連携可能な端末装置と、を有する端末連携システムに関する。
また、本発明は、上記端末連携システムを構成する受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送のデジタル化と通信のブロードバンド化の進展に伴い、放送通信連携サービスの実現に向けた研究開発が行われている。
放送通信連携サービスにおいては、放送と通信という異なる伝送路を用いて複数のコンテンツを配信し、デジタルテレビ等の受信機において、配信された複数のコンテンツを統合して提示する形態が想定される。
【0003】
このような状況の下、番組コンテンツを効果的に楽しめるアプリケーション及び対応するコンテンツを、受信機で利用できることが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
また、近年、携帯電話機等の端末装置の普及が進むなか、受信機と端末装置とが連携した端末連携システムが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】デジタル放送におけるアプリケーション実行環境 標準規格 ARIB STD−B23 1.2版 社団法人 電波産業会、平成21年7月29日
【非特許文献2】加藤久和、“Hybridcastを目指して”、NHK技研 R&D、No.123、2010年9月、P56−63
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年では、個人が端末装置(携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末など)を所有する環境が一般的になり、当該端末装置に対しても、受信機と同様、番組コンテンツを効果的に楽しめるアプリケーション及び対応するコンテンツを利用できることが期待される。
【0007】
しかし、非特許文献1では、受信機へのアプリケーション提供を考慮したものであり、その他の端末装置へのアプリケーション提供については検討が不十分である。
【0008】
また、非特許文献2に開示された端末連携システムにおいて、端末装置は、受信機に表示された画像をカメラで撮影することで、連携する情報を取得するように構成される。
ここで、非特許文献1に開示された端末連携システムにおいて、端末装置は、受信機において表示された画像を受信機から取得する必要があるため、受信機では連携させる情報を端末装置で解読可能な2次元コードのような形で表示させる必要がある。
【0009】
これに対し、端末連携システムにおいて、受信機上で連携情報の画像を表示し、端末装置からその画像を撮影する工程を経ることなく、端末装置において直感的な操作を用いてアプリケーションを選択できることが望まれている。
また、受信機から端末装置に出力される情報量もできるだけ抑制されることが望まれている。
【0010】
本発明は、受信機と端末装置とを含む端末連携システムであって、端末装置側に選択画面を表示させたり、受信機側に連携情報を表示させることなく直感的な方法でアプリケーションを選択可能であると共に、受信機から端末装置に出力する情報量が抑制された端末連携システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記端末連携システムを構成する受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、放送又は通信を介して番組コンテンツとアプリケーション管理情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共に受信機側表示部を有する受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する端末装置と、を有する端末連携システムであって、前記端末装置は、端末装置側通信部と、表示面に配置され物体の接触を検出可能なタッチセンサを有する端末側表示部と、前記タッチセンサにおける検出結果に基づいて、前記表示面における物体が接触した接触位置を座標として検出する座標検出部と、前記座標検出部により検出された座標を、前記受信機の解像度情報に基づいて前記受信機側表示部における表示面の座標に変換する座標変換部と、前記端末装置側通信部を介して、前記座標変換部により変換された変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報を出力すると共に、前記アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求するアプリケーション情報要求部と、を備え、前記受信機は、受信機側通信部と、前記受信機側通信部を介して、前記アプリケーション指定情報と、前記アプリケーション情報の出力の要求とを受け付けるアプリケーション情報要求受付部と、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの前記受信機側表示部における表示位置及び表示領域を管理するアプリケーションレイアウト管理部と、前記アプリケーションレイアウト管理部からアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、前記表示座標及び前記アプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、前記変換座標が含まれるか、又は、前記変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又は前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する要求アプリケーション判定部と、前記受信機側通信部を介して、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を前記端末装置に出力するアプリケーション情報出力部と、を備える携帯連携システムに関する。
【0012】
また、端末連携システムにおいて、前記受信機は、前記番組コンテンツ信号から分離された前記アプリケーション管理情報を記憶するアプリケーション管理情報記憶部と、前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報、又は取得先情報を含むアプリケーション情報を抽出するアプリケーション情報抽出部と、を備え、前記アプリケーション情報出力部は、前記情報抽出部により抽出された識別情報、又は取得先情報を含むアプリケーション情報を出力することが好ましい。
【0013】
また、端末連携システムにおいて、前記アプリケーション管理情報は、前記アプリケーションに対応する取得先情報を複数含むと共に、端末装置用の取得先情報を含み、アプリケーション情報抽出部は、前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションに対応する複数の取得先情報のうち少なくとも端末装置用の取得先情報を抽出することが好ましい。
【0014】
また、端末連携システムにおいて、前記端末装置は、前記端末装置側通信部を介して、前記アプリケーション情報に基づいて、所定アプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、を備えることが好ましい。
【0015】
また、端末連携システムにおいて、前記受信機は、前記番組コンテンツ信号から分離された前記アプリケーション管理情報を記憶するアプリケーション管理情報記憶部と、前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報を抽出するアプリケーション情報抽出部と、を備え、前記アプリケーション情報出力部は、前記アプリケーション情報抽出部により抽出された識別情報を含むアプリケーション情報を出力し、前記端末装置は、端末装置用のアプリケーション取得先情報を記憶する端末装置側取得先情報管理部と、前記端末装置側取得先情報管理部に記憶した端末装置用のアプリケーション取得先情報により特定される取得先から、前記識別情報を含むアプリケーション情報に基づいて、所定アプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、を備えることが好ましい。
【0016】
また、端末連携システムにおいて、前記アプリケーションレイアウト管理部は、更に表示優先度を管理すると共に、表示優先度に応じてアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を変更可能であって、前記アプリケーション情報出力部が所定アプリケーション又は所定アプリケーションのアプリケーション情報を出力した場合、該所定アプリケーションにおける表示優先度を、該所定アプリケーション又は所定アプリケーションに対応づけられたアイコンが前記受信機側表示部に表示されない低い表示優先度に変更することが好ましい。
【0017】
また、本発明は、放送又は通信を介して番組コンテンツとアプリケーション管理情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共に受信機側表示部を有する受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する端末装置と、を有する端末連携システムに用いられる受信機であって、受信機側通信部と、前記受信機側通信部を介して、前記端末装置から、端末側表示部における表示面に配置され物体の接触を検出可能なタッチセンサの検出結果に基づく前記表示面における物体の接触位置の座標を該受信機の解像度情報に基づいて前記受信機側表示部における表示面の座標に変換した変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報と、前記アプリケーション情報の出力の要求とを受け付けるアプリケーション情報要求受付部と、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの前記受信機側表示部における表示位置及び表示領域を管理するアプリケーションレイアウト管理部と、前記アプリケーションレイアウト管理部からアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、前記表示座標及び前記アプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、前記変換座標が含まれるか、又は、前記変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又は前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する要求アプリケーション判定部と、前記受信機側通信部を介して、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を前記端末装置に出力するアプリケーション情報出力部と、を備える受信機に関する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、受信機と端末装置とを含む端末連携システムであって、端末装置側に選択画面を表示させたり、受信機側に連携情報を表示させることなく直感的な方法でアプリケーションを選択可能であると共に、受信機から端末装置に出力する情報量が抑制された端末連携システムを提供することができる。
また、本発明によれば、上記端末連携システムを構成する受信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】放送通信連携システムの全体構成図である。
【図2】デジタル放送に係る放送信号の伝送プロトコルのスタックを示す図である。
【図3】受信機の機能構成を示すブロック図である。
【図4】XML形式で記述されたAITの一例を示す図である。
【図5】端末連携システムにおける受信機側連携管理部及び端末装置側連携管理部の機能構成を示すブロック図である。
【図6A】第1実施例における端末連携システムの動作を説明する模式図である。
【図6B】第2実施例における端末連携システムの動作を説明する模式図である。
【図7A】端末装置側でアプリケーションを選択した場合における受信機側表示部及び端末側表示の画面変更を説明する図である。
【図7B】端末装置側でアプリケーションを選択した場合における受信機側表示部及び端末側表示の画面変更を説明する図である。
【図8A】第1実施例における端末連携システムの動作を説明するフロー図である。
【図8B】第2実施例における端末連携システムの動作を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送通信連携システム100の全体構成図である。放送通信連携システム100は、放送局1と、放送用アンテナ2と、サービスサーバ3(配信サーバ)と、受信機4とを含んで構成される。この放送通信連携システム100では、受信機4において、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting:統合デジタル放送サービス)方式によって放送局1から提供される放送サービスと、インターネット等により構成される通信ネットワークNを介してサービスサーバ3から提供される通信サービスとを連携し、放送通信連携サービスとして受信機4のユーザに提供する。
また、本実施形態における放送通信連携システム100は、受信機4に連携した端末装置40を含む。
ここで、受信機4を端末装置40とは、互いに連携することで、端末連携システム200を構成する。
【0021】
放送局1は、番組編成設備と、番組送出設備と、送信設備とを含んで構成される一般的なデジタル放送用の放送設備(図示省略)を備える。
放送局1は、放送設備によって、コンテンツや、イベント情報(Event Information Table:EIT)や、アプリケーション管理情報(Application Information Table:AIT)等を制作する。そして、放送局1は、放送設備によって、これらコンテンツ、イベント情報及びAIT等を放送信号に多重化する。そして、放送局1は、放送設備によって、この放送信号を放送波に変調し、放送用アンテナ2を介して放送波を放送する。
【0022】
放送局1から放送される放送波に含まれるコンテンツには、放送スケジュールに従って放送され映像や音声を含んで構成されるコンテンツである番組コンテンツや、番組コンテンツとは非同期に発生する緊急地震速報等のコンテンツである緊急コンテンツ等が含まれる。
【0023】
イベント情報は、番組コンテンツの名称、番組コンテンツの放送日時、番組コンテンツの説明等、コンテンツに関するメタ情報を含む。以下、イベント情報をEITという。
AITは、番組コンテンツに連動するコンテンツを受信機4に提供可能なアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと記載する)を1又は複数管理するための管理情報である。AITには、1又は複数のアプリケーションそれぞれに対応し、1又は複数のアプリケーションそれぞれを管理するための個別管理情報が、1又は複数含まれる。個別管理情報には、アプリケーションを識別するアプリケーションID(識別情報)や、アプリケーションのライフサイクルを制御するライフサイクル制御情報や、アプリケーションの所在を示すロケーション情報(取得先情報)が含まれている(図4参照)。
【0024】
アプリケーションにより提供されるコンテンツには、番組コンテンツに連動するコンテンツ及び番組コンテンツに連動しないコンテンツが含まれる。以下、アプリケーションにより提供されるコンテンツをアプリ用コンテンツという。
【0025】
放送信号は、従来のデジタル放送の放送信号と同一であり、ARIB(登録商標)(Association of Radio Industries and Broadcast:社団法人電波産業会)標準規格で規定される。
【0026】
図2は、デジタル放送に係る放送信号の伝送プロトコルのスタックを示す図である。図2に示すように、デジタル放送によって提供される映像、音声等の各種データは、国際標準規格MPEG−2 Systemsで規定されるTSパケット(トランスポートストリームパケット)に格納されて、時分割で多重伝送される。
【0027】
TSパケットには、図2に示すように、セクションに対してPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)が規定されている。PSI/SIには、TSパケットに格納されているデータの種別を示す情報や、コンテンツの種別を示す情報が含まれている。上述のEITは、SIに含まれている。
【0028】
TSパケットによるデータ伝送は、セクションを用いてデータを伝送する方式とPES(Packetized Elementary Stream)パケットを用いてデータを伝送する方式(データストリーム伝送方式)とに分類される。
【0029】
セクションを用いてデータを伝送する方式には、データカルーセル伝送方式と、イベントメッセージ伝送方式がある。
【0030】
データカルーセル伝送方式は、1又は複数のデータを一定周期で繰り返し伝送される伝送方式であり、この伝送方式によって伝送される個々のデータ(モジュール)には個々のデータを識別するための識別情報が付されている。データカルーセル伝送方式は、受信機4側に個々のデータを任意のタイミングで取得させることを目的として用いられる。
【0031】
イベントメッセージ伝送方式は、放送局1から受信機4に対して、トリガ信号を送るための方式である。イベントメッセージ伝送方式は、データ量が少ないメッセージを放送局1から受信機4に伝送する場合に用いられる。
【0032】
データストリーム伝送方式は、伝送するデータをPESパケットに収容してストリームとして伝送する伝送方式である。データストリーム伝送方式は、映像、音声、字幕データ等のリアルタイム型のデータや、他のストリームとの同期を要するデータの伝送に用いられる。
【0033】
ここで、AITは、TSパケットを用いて様々な方法によって伝送可能である。
すなわち、AITは、TSパケットのSIに含まれるEITに対して記述することによって伝送可能である。
【0034】
また、AITは、セクションを用いてデータカルーセル伝送方式により伝送可能である。AITをデータカルーセル伝送方式により伝送する場合、受信機4側でAITであることを認識できるようにモジュールに対して識別情報が付される。
【0035】
また、AITは、PESとしてコンテンツの映像や音声に多重させて伝送可能である。
【0036】
また、AITは、バイナリ表現又はXML(Extensible Markup Language)によるテキスト表現で記述して、TSパケットに格納することができる。
本実施形態では、AITの伝送方法は、上記の伝送方法の少なくともいずれかに予め規定されているものとする。
【0037】
マルチメディア符号化(BML:Broadcast Markup Language)は、W3C(登録商標)(World Wide Web Consortium)が定義したxHTMLを基礎とし、手続き型言語にはJavaScript(登録商標)を基礎とした、ECMAScriptを用いて国際標準との整合性を考慮して定義された規格である。
【0038】
サービスサーバ3は、図示は省略するが、番組コンテンツや、アプリケーションに対して配信するコンテンツ(アプリ用コンテンツ)を配信するコンテンツ配信サーバと、受信機4で動作する各種のアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバとを備える。
【0039】
サービスサーバ3は、放送局1の設備と通信可能に接続されており、放送局1から番組コンテンツや、番組コンテンツのメタデータを受信する。
サービスサーバ3は、受信機4から番組コンテンツの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対して番組コンテンツを送信する。
【0040】
また、サービスサーバ3は、受信機4からアプリケーションの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対してアプリケーションを送信する。更に、サービスサーバ3は、受信機4においてアプリケーションが実行されている場合に、アプリ用コンテンツの映像データや音声データ等を受信機4に送信する。
【0041】
また、サービスサーバ3は、AITを番組コンテンツに対して多重化させて受信機4に送信する。また、サービスサーバ3は、受信機4からAITの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対してAITを送信する。
【0042】
受信機4は、放送局1からの放送又はサービスサーバ3との通信を介して受信する番組コンテンツに対して所定の処理を行うことにより、番組コンテンツの映像データ及び音声データを同期して出力する。また、受信機4は、AITに基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを実行する。続いて、受信機4は、実行されているアプリケーションによってサービスサーバ3からアプリ用コンテンツの映像データや音声データ等を取得し、番組コンテンツの映像データ及び音声データに連携させて出力する。以下に、受信機4の機能について詳述する。
【0043】
図3は、受信機4の機能構成を示すブロック図である。
受信機4は、放送波受信部11と、第1分離部12と、放送AIT取得部13と、受信機側通信部14と、第2分離部15と、通信AIT取得部16と、制御部17と、音声制御部18と、表示制御部19と、スピーカ20と、受信機側表示部21と、メモリ22と、AIT記憶部23(アプリケーション管理情報記憶部)と、アプリケーション記憶部24と、受信機側連携管理部70と、アプリケーションレイアウト管理部91と、を備える。
【0044】
放送波受信部11は、放送用アンテナ2を介して放送局1から放送されている放送波を受信する。
【0045】
第1分離部12は、放送波受信部11により受信した放送波を復調し、放送波から放送信号、すなわち、TSパケットを抽出する。そして、第1分離部12は、TSパケットのPSI/SIを参照して、TSパケットに含まれているデータの種別を判別し、映像、音声、EIT等の各種データを抽出する。また、第1分離部12は、予め規定されているAITの伝送方法に応じて、セクション及びPESを参照してAITを抽出する。
【0046】
続いて、第1分離部12は、TSパケットのPESに含まれているデータが音声データである場合、この音声データを音声制御部18に出力する。また、第1分離部12は、TSパケットのPESに含まれているデータが映像データである場合、この映像データを表示制御部19に出力する。
【0047】
また、第1分離部12は、抽出したEITやその他の各種データをメモリ22に記憶させる。また、第1分離部12は、AITを抽出した場合、抽出したAITを放送AIT取得部13に出力する。
【0048】
放送AIT取得部13は、第1分離部12から出力されたAITを取得し、AIT記憶部23に記憶させる。
【0049】
受信機側通信部14は、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や端末装置40等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。
通信方式は特に制限されず、例えば、公衆網やLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介した通信(有線、無線)、赤外線通信、ブルートゥース(Bluetooth)通信を例示できる。
受信機側通信部14は、本実施形態においては、通信ネットワークNを介してサービスサーバ3とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
また、受信機側通信部14は、本実施形態においては、赤外線通信やブルートゥース通信などを利用して端末装置40とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0050】
第2分離部15は、受信機側通信部14により受信されたデータの種別を判別する。第2分離部15は、受信したデータがAITであると判別した場合、このAITを通信AIT取得部16に出力する。また、第2分離部15は、受信したデータがアプリケーションであると判別した場合、このアプリケーションを制御部17に出力する。
【0051】
そして、第2分離部15は、AITを抽出した場合、このAITを通信AIT取得部16に出力し、AIT以外のデータを抽出した場合、このデータを制御部17に出力する。
【0052】
通信AIT取得部16は、第2分離部15から出力されたAITを取得し、AIT記憶部23に記憶させる。
【0053】
制御部17は、アプリケーション実行制御部17aと、受け渡し部17bとを有する。
アプリケーション実行制御部17aは、AIT又はリモコン(不図示)を介したユーザの実行指示に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションの実行を制御する。そして、アプリケーション実行制御部17aは、アプリケーションの実行によってサービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの音声データを音声制御部18に出力するとともに、サービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの映像データを表示制御部19に出力する。
【0054】
受け渡し部17bは、AIT記憶部23に記憶されるAIT(アプリケーション管理情報)を受信機側連携管理部70に出力する。受け渡し部17bは、AIT記憶部23に記憶されるAITのうち、所定アプリケーションに関連する個別管理情報を受信機側連携管理部70に出力する。受け渡し部17bは、AIT記憶部23に記憶されるAITのうち、所定アプリケーションに関連する識別情報又はロケーション情報(取得先情報)を受信機側連携管理部70に出力する。
【0055】
図4は、XML形式で記述されたAITの一例を示す図である。上述したように、AITには、1又は複数のアプリケーションそれぞれに対応し、1又は複数のアプリケーションそれぞれを管理するための個別管理情報が1又は複数含まれる。
具体的には、図4に示される<mhp:Application>タグから</mhp:Application>タグまでに記述されているコードは、一のアプリケーションに関する個別管理情報に対応している。AITには、</mhp:Application>タグの後に、他のアプリケーションの個別管理情報を新たに記述することによって、複数の個別管理情報を記述することができる。
【0056】
また、個別管理情報に対応するコードのうち、例えば、<mhp:appId>タグに対応するコードは、アプリケーションのID(識別情報)を示している。また、<mhp:controlCode mhp:type=“ARIB−J”>タグに対応するコードは、このアプリケーションのライフサイクル制御情報を示しており、図4に示される「AUTOSTART」は、受信機4によってアプリケーションを自動実行させるライフサイクル制御情報である。また、<mhp:location>タグに対応するコードは、このアプリケーションの所在を示すロケーション情報(取得先情報)を示している。図4に示されるように、ロケーション情報には、アプリケーションの所在として、サービスサーバ3のアドレスが記述されている。なお、ロケーション情報には、アプリケーションの所在として、受信機4を指定することもできる。
【0057】
アプリケーション実行制御部17aは、AIT記憶部23を監視し、新たにAITが記憶された場合に、このAITに記述されているライフサイクルに係る制御情報を参照する。そして、アプリケーション実行制御部17aは、ライフサイクルに係る制御情報が「自動実行」を示すものである場合、AITに記述されているロケーション情報をアプリケーションの取得先として、受信機側通信部14及び第2分離部15を介してサービスサーバ3からアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを実行する。この場合、アプリケーションは、受信機4のユーザから明示的な操作指示を受けることなく自動的に実行される。
【0058】
また、アプリケーション実行制御部17aは、受信機4のユーザからリモコンを介してアプリケーションの実行指示を受け付ける。例えば、リモコンには、Hybridcast(登録商標)ボタンが設けられており、アプリケーション実行制御部17aは、受信機4のユーザによってHybridcastボタンが押下されたことに応じて、実行するアプリケーションの選択を受け付けるためのメニュー画面の実行指示を受け付ける。アプリケーション実行制御部17aは、メニュー画面の実行指示を受け付けたことに応じて、AIT記憶部23を参照し、実行可能なアプリケーションのAITを特定する。そして、アプリケーション実行制御部17aは、特定したAITに対応するアプリケーションを選択可能なメニュー画面を構成する映像データを表示制御部19に出力して、このメニュー画面を受信機側表示部21に表示させる。この場合、受信機側表示部21には、例えば、アプリケーションに対応したアイコンが所定の表示優先度に応じた位置及び領域に表示される。受信機4のユーザからリモコンを介してアプリケーションの選択操作を受け付けた場合、アプリケーション実行制御部17aは、AITに記述された当該アプリケーションのロケーション情報(取得先情報)を参照してアプリケーションを取得し、アプリケーションを実行する。
【0059】
アプリケーションは、アプリケーション実行制御部17aに対して、アプリ用コンテンツの映像データ及び音声データをサービスサーバ3から取得させる。そして、アプリケーション実行制御部17aは、アプリケーションによって取得したアプリ用コンテンツの音声データを音声制御部18に出力するとともに、アプリケーションによって取得したアプリ用コンテンツの映像データを表示制御部19に出力する。ここで、アプリケーションが番組コンテンツに連動するアプリコンテンツを提供するアプリケーションである場合には、アプリ用コンテンツの映像データ及び音声データが番組コンテンツの映像データ及び音声データに連動して受信機側表示部21に表示される。
【0060】
また、アプリケーション実行制御部17aは、AIT記憶部23を監視し、実行中のアプリケーションに対応する個別管理情報を記述したAITが新たにAIT記憶部23に記憶された場合、この個別管理情報に含まれるライフサイクル制御情報に基づいて、実行中のアプリケーションを制御する。例えば、アプリケーションのライフサイクル制御情報が「終了」を示すものであるとき、アプリケーションを終了させる。
【0061】
音声制御部18は、第1分離部12から出力された音声データを、表示制御部19により表示制御される映像データと同期をとりながらスピーカ20に出力する。また、音声制御部18は、アプリケーション実行制御部17aから出力された音声データが表示制御部19により表示制御される映像データと同期可能である場合、この映像データと同期をとりながら音声データをスピーカ20に出力する。
【0062】
表示制御部19は、第1分離部12から出力された映像データを、音声制御部18により出力制御される音声データと同期をとりながら受信機側表示部21に表示させる。また、表示制御部19は、アプリケーション実行制御部17aから出力された映像データが音声制御部18により出力制御される音声データと同期可能である場合、この音声データと同期をとりながら映像データを受信機側表示部21に表示させる。
また、表示制御部19は、アプリケーションレイアウト管理部91からのアプリケーションレイアウト情報に基づいて、所定の表示位置及び表示領域にアプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンを表示させる。
【0063】
メモリ22は、EIT等の番組コンテンツのメタ情報やその他各種情報を記憶する。
AIT記憶部23(アプリケーション管理情報記憶部)は、放送AIT取得部13及び通信AIT取得部16によって取得されたAITを記憶する。AIT記憶部23は、番組コンテンツ信号から分離されたAIT(アプリケーション管理情報)を記憶する。
【0064】
アプリケーション記憶部24は、アプリケーションを記憶する。
アプリケーション記憶部24は、予めインストールされたアプリケーションのほか、受信機4が取得したアプリケーションを記憶する。
具体的には、アプリケーション記憶部24は、アプリケーション実行制御部17aがAITに基づいて取得したアプリケーションを記憶する。
【0065】
受信機側連携管理部70は、端末装置40との連携を管理する。受信機側連携管理部70は、後述する端末装置側連携管理部50とデータ等の送受信を行い、端末連携システム200を形成する。受信機側連携管理部70については、後に詳述する。
【0066】
アプリケーションレイアウト管理部91は、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの受信機側表示部21における表示位置及び表示領域を管理する。
アプリケーションレイアウト管理部91は、例えば、AIT(個別管理情報)に含まれる優先度情報や、アプリケーションレイアウト管理部91において設定された表示優先度のルールに基づいて、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの表示位置及び表示領域を設定及び管理する。
また、アプリケーションレイアウト管理部91は、表示制御部19にアプリケーションレイアウト情報を出力する。
アプリケーションレイアウト管理部91については、後に詳述する。
【0067】
端末装置40は、受信機4とともに端末連携システム200を構成する。
端末装置40は、受信機4と連携可能に構成される。具体的には、端末装置40は、受信機4と連携するための端末装置側連携管理部50を有する。
端末装置40については、後に詳述する。
【0068】
続けて、図5により、端末連携システム200について説明する。
図5は、端末連携システムにおける受信機側連携管理部及び端末装置側連携管理部の機能構成を示すブロック図である。
【0069】
ここで、端末連携システム200は、放送又は通信を介して番組コンテンツとアプリケーション管理情報(AIT)とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共に受信機側表示部を有する受信機4と、受信機4と連携可能であると共に受信機4に対して所定アプケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する端末装置40と、を有する。
【0070】
図5に示すように、端末連携システム200は、端末装置40と、受信機4とを有して構成される。
まず、端末装置40について説明する。
端末装置40は、端末装置側通信部41と、端末側表示部42と、座標検出部44と、端末装置側連携管理部50と、端末装置側アプリケーション制御部60と、を有する。
【0071】
端末装置側通信部41は、受信機側通信部14と同様に、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や受信機4等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。また、受信機側通信部14と同様に、通信方式は特に制限されず、例えば、公衆網やLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介した通信(有線、無線)、赤外線通信、ブルートゥース(Bluetooth)通信を例示できる。
端末装置側通信部41は、本実施形態においては、通信ネットワークNを介してサービスサーバ3とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。また、端末装置側通信部41は、本実施形態においては、赤外線通信やブルートゥース通信などを利用して受信機4とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0072】
端末装置側通信部41は、受信機4(受信機側通信部14)に対して、アプリケーション指定情報や、アプリケーション情報の出力の要求を出力可能に構成される。
また、端末装置側通信部41は、受信機4(受信機側通信部14)から出力される所定アプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を受信可能に構成される。
また、端末装置側通信部41は、取得先情報により特定されるサービスサーバ3(配信サーバ)に対して、所定アプリケーションを要求する要求情報を出力可能に構成されると共に、サービスサーバ3から出力された所定アプリケーションを受信可能に構成される。
【0073】
端末側表示部42は、アプリケーションを表示可能に構成される。端末側表示部42は、後述するアプリケーション取得部56により取得されたアプリケーションの内容を表示可能に構成される。
また、端末側表示部42は、タッチセンサ42aを有する。
【0074】
タッチセンサ42aは、端末側表示部42における表示面に配置され、物体の接触を検出可能に構成される。タッチセンサ42aは、例えば、ユーザの指や、タッチペンが端末側表示部42に接触したことを検知する。タッチセンサ42aにおける方式は特に限定されず、タッチセンサ42aは、例えば、静電容量方式や、電極方式や、赤外線方式等により構成される。
タッチセンサ42aは、検知結果を、座標検出部44に出力する。
【0075】
座標検出部44は、タッチセンサ42aにおける検出結果に基づいて、端末側表示部42の表示面における物体が接触した接触位置を座標として検出する。座標検出部44は、例えば、端末側表示部42における短手方向(幅方向)をX座標とし、長手方向(縦方向)をY座標として、接触位置の座標を検知する。
【0076】
端末装置側連携管理部50は、座標変換部53と、アプリケーション情報要求部54と、アプリケーション情報受付部55と、アプリケーション取得部56と、を有する。
端末装置側連携管理部50は、受信機4との連携を管理する。端末装置側連携管理部50は、受信機側連携管理部70とデータ等の送受信を行い、端末連携システム200を形成する。
【0077】
座標変換部53は、座標検出部44により検出された座標を、受信機4の解像度情報に基づいて受信機側表示部21における表示面の座標に変換する。
座標変換部53は、予め受信機側表示部21における解像度情報を有していてもよく、連携時に受信機から取得してもよい。
座標変換部53は、変換した変換座標をアプリケーション情報要求部54に出力する。
【0078】
アプリケーション情報要求部54は、端末装置側通信部41を介して、座標変換部53により変換された変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報を出力すると共に、アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する。
【0079】
アプリケーション情報受付部55は、端末装置側通信部41を介して、受信機4から出力されたアプリケーション情報を受け付ける。
アプリケーション情報受付部55は、アプリケーション情報要求部54がアプリケーション情報の出力の要求をした場合、受信機4により出力される所定アプリケーションのアプリケーション情報を受け付ける。
ここで、アプリケーション情報は、所定アプリケーションの取得先情報(端末装置用取得先情報)や、アプリケーションの識別情報(アプリケーション名、アプリケーションID)等のうち少なくとも1つを含む。
アプリケーション情報に含まれる情報は、後述する実施例により異なる。
【0080】
アプリケーション取得部56は、端末装置側通信部41を介して、アプリケーション情報に基づいて、所定アプリケーションを取得する。
具体的には、アプリケーション取得部56は、アプリケーション情報に含まれるアプリケーションの取得情報(端末装置用取得先情報)に基づいて、所定アプリケーションを取得する。
【0081】
また、アプリケーション取得部56は、アプリケーション情報に含まれる識別情報と、端末装置側取得先情報管理部に記憶される端末装置用のアプリケーション取得先情報(端末装置用取得先情報)に基づいて、所定アプリケーションを取得する。
この場合、端末装置40は、端末装置用のアプリケーション取得先情報(例えば、端末装置用のアプリケーション配信サーバのURL等)を記憶する端末装置側取得先情報管理部87を備える(図6B参照)。
【0082】
端末装置側アプリケーション制御部60は、アプリケーション取得部56により取得されたアプリケーションの実行を制御する。そして、端末装置側アプリケーション制御部60は、アプリケーションの実行によってサービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの音声データを端末側音声制御部(不図示)に出力するとともに、サービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの映像データを端末側表示制御部(不図示)に出力する。これにより、端末側表示部42には、所定アプリケーションの内容等が表示される。
【0083】
次いで、受信機4について説明する。
受信機4は、受信機側通信部14と、受信機側連携管理部70と、アプリケーションレイアウト管理部91と、受け渡し部17bと、AIT記憶部23と、アプリケーション記憶部24と、を有する。
【0084】
受信機側通信部14は、上述の通り、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や端末装置40等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。
受信機側通信部14は、本実施形態においては、赤外線通信やブルートゥースなどを利用して端末装置40とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0085】
受信機側通信部14は、端末装置40(端末装置側通信部41)に対して、連携認証済みの通知情報や、所定アプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を出力可能に構成される。
受信機側通信部14は、端末装置40(端末装置側通信部41)から出力されるアプリケーション指定情報や、アプリケーション情報の出力の要求を受信可能に構成される。
また、受信機側通信部14は、AITに含まれる取得先情報により特定されるサービスサーバ3(配信サーバ)に対して、所定アプリケーションを要求する要求情報を出力可能に構成されると共に、サービスサーバ3から出力された所定アプリケーションを受信可能に構成される。
【0086】
受信機側連携管理部70は、アプリケーション情報要求受付部73と、要求アプリケーション判定部74と、アプリケーション情報抽出部75と、アプリケーション情報出力部76と、を備える。
【0087】
アプリケーション情報要求受付部73は、受信機側通信部14を介して、アプリケーション指定情報と、アプリケーション情報の出力の要求とを受け付ける。
【0088】
要求アプリケーション判定部74は、アプリケーションレイアウト管理部91からアプリケーション又は、アプリケーションに対応したアイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、該表示座標及びアプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、変換座標が含まれるか、又は、変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又は前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する。
要求アプリケーション判定部74は、端末側表示部42においてユーザが指等で指定した位置と受信機側表示部21において対応する位置に表示されたアプリケーション又はアイコンを要求アプリケーションとして判定する。
要求アプリケーション判定部は、例えば、後述する図6Aにおいて、アプリケーションA(APP(A))を要求アプリケーションとして判定する。
要求アプリケーション判定部74は、判定結果(アプリケーションの識別情報)をアプリケーション情報抽出部75又はアプリケーション情報出力部76に出力する。
【0089】
アプリケーション情報抽出部75は、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報(端末装置用取得先情報)を抽出する。アプリケーション情報抽出部75は、受け渡し部17bを介して、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報(端末装置用取得先情報)を抽出する。
アプリケーション情報抽出部75により抽出される情報は、後述する実施例により異なる。
【0090】
また、アプリケーション情報抽出部75は、AITがアプリケーションに対応する取得先情報を複数含むと共に、端末装置用の取得先情報(端末装置用取得先情報)を含む場合、AIT記憶部23に記憶されたAIT(個別管理情報)から、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションに対応する複数の取得先情報のうち少なくとも端末装置用の取得先情報を抽出する(図6A参照)。
【0091】
また、アプリケーション情報抽出部75は、AIT記憶部23に記憶されたAIT(個別管理情報)から、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報を抽出する。
【0092】
また、アプリケーション情報抽出部75がアプリケーションの識別情報を抽出する場合であって、更に、受信機4が抽出した識別情報(アプリケーション名、アプリケーションID)を含むアプリケーション情報を出力する場合、端末装置40は、端末装置用のアプリケーション取得先情報を記憶する端末装置側取得先情報管理部87を備える(図6B参照)。
【0093】
アプリケーション情報出力部76は、受信機側通信部14を介して、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報(端末装置用取得先情報)を含むアプリケーション情報を端末装置40に出力する。
アプリケーション情報出力部76により出力される情報は、後述する実施例より異なる。
【0094】
また、アプリケーション情報出力部76は、アプリケーション情報抽出部75により抽出された端末装置用取得先情報を含むアプリケーション情報を出力する(図6A参照)。
【0095】
また、アプリケーション情報出力部76は、アプリケーション情報抽出部75により抽出された識別情報(アプリケーション名、アプリケーションID)を出力する(図6B参照)。
【0096】
アプリケーションレイアウト管理部91は、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの受信機側表示部21における表示位置及び表示領域を管理する。
アプリケーションレイアウト管理部91は、例えば、AIT(個別管理情報)に含まれる優先度情報や、アプリケーションレイアウト管理部91において設定された表示優先度のルールに基づいて、アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの表示位置及び表示領域を設定、管理する。
また、アプリケーションレイアウト管理部91は、表示制御部19にアプリケーションレイアウト情報を出力する。
【0097】
アプリケーションレイアウト管理部91は、アプリケーション又はアプリケーションに対応するアイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を要求アプリケーション判定部74に出力する。
【0098】
アプリケーションレイアウト管理部91は、表示優先度を管理すると共に、表示優先度に応じてアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を変更可能としてもよい。
また、アプリケーションレイアウト管理部91は、アプリケーション情報出力部76が所定アプリケーション又は所定アプリケーションのアプリケーション情報を出力した場合、該所定アプリケーションにおける表示優先度を、該所定アプリケーション又は所定アプリケーションに対応づけられたアイコンが受信機側表示部21に表示されない低い表示優先度に変更する。
アプリケーションレイアウト管理部91は、端末装置40側で実行されるアプリケーションについて、その内容又はアイコンを受信機側表示部21において非表示とするよう表示優先度を変更する。
【0099】
受け渡し部17bは、アプリケーション情報抽出部75からの要求に対応して、AIT記憶部23から所定AIT(例えば、所定アプリケーションに対応する個別管理情報)をアプリケーション情報抽出部75に出力する。
【0100】
続けて、図6Aから図8Bにより、端末連携システム200の動作について説明する。
図6Aは、第1実施例における端末連携システムの動作を説明する模式図である。図6Bは、第2実施例における端末連携システムの動作を説明する模式図である。図7Aは、端末装置側でアプリケーションを選択した場合における受信機側表示部及び端末側表示の画面変更を説明する図である。図7Bは、端末装置側でアプリケーションを選択した場合における受信機側表示部及び端末側表示の画面変更を説明する図である。図8Aは、第1実施例における端末連携システムの動作を説明するフロー図である。図8Bは、第2実施例における端末連携システムの動作を説明するフロー図である。
【0101】
続けて、図8Aを中心に、第1実施例における端末連携システムの動作を説明する。第1実施例は、端末装置40がアプリケーション情報を要求し、受信機4がAITから抽出した端末装置用取得先情報を含むアプリケーション情報を出力する実施態様である。
図8Aに示すように、まず、ステップST101において、ユーザが端末側表示部42における所定位置に指を接触させると、タッチセンサ42aは、端末側表示部42への接触を検知する。そして、タッチセンサ42aは、検知結果を座標検出部44に出力する。
【0102】
次いで、ステップST102において、座標検出部44は、タッチセンサ42aから出力された検知結果に基づいて、接触位置を座標として検出する。座標検出部44は、検出した座標の情報を座標変換部53に出力する。
【0103】
続けて、ステップST103において、座標変換部53は、座標検出部44により検出された座標を、受信機4の解像度情報に基づいて受信機側表示部21における表示面の座標に変換する。そして、座標変換部53は、変換座標をアプリケーション情報要求部54に出力する。
【0104】
続けて、ステップST104において、アプリケーション情報要求部54は、端末装置側通信部41を介して、座標変換部53により変換された変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報を出力すると共に、アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーション情報の出力を要求する。
【0105】
続けて、ステップST105において、端末装置40(アプリケーション情報要求受付部73)は、アプリケーション指定情報と、アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーションの出力要求を受け付ける。アプリケーション情報要求受付部73は、アプリケーション指定情報を要求アプリケーション判定部74に出力する。
【0106】
続けて、ステップST106において、要求アプリケーション判定部74は、アプリケーションレイアウト管理部91からアプリケーション又はアイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、取得した表示座標及びアプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、変換座標が含まれるか、又は、変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又はアイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する。そして、要求アプリケーション判定部74は、判定結果をアプリケーション情報抽出部75に出力する。
【0107】
そして、ステップST107において、アプリケーション情報抽出部75は、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの端末装置用取得先情報をAIT(個別管理情報)から抽出する。
アプリケーション情報抽出部75は、所定のアプリケーションに対して複数の取得先情報が含まれている場合において、端末装置用取得先情報をAIT(個別管理情報)から抽出する。
例えば、図6Aに示すように、アプリケーション情報抽出部75は、要求アプリケーションAPP(A)の端末装置用ロケーション情報「http://aaa2」(ロケーション情報2)をAITから抽出する。
【0108】
続けて、ステップST108において、アプリケーション情報出力部76は、受信機側通信部14を介して、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの端末装置用取得先情報を含むアプリケーション情報を端末装置40に出力する。
【0109】
続けて、ステップST109において、端末装置40(アプリケーション情報受付部55)は、受信機4から出力された端末装置用取得先情報を含むアプリケーション情報を受け付ける。
【0110】
続けて、ステップST110において、アプリケーション取得部56は、アプリケーション情報に含まれる端末装置用取得先情報に基づいて、サービスサーバ3にアプリケーションを要求する。
【0111】
続けて、ステップST111において、サービスサーバ3は、アプリケーションの要求を受け付ける。
続けて、ステップST112において、サービスサーバ3は、アプリケーションを出力する。
【0112】
続けて、ステップST113において、端末装置40(アプリケーション取得部56)は、アプリケーションを取得する。
続けて、ステップST114において、端末装置側アプリケーション制御部60は、受け付けたアプリケーションを実行させる。これにより、端末側表示部42は、アプリケーションの内容が表示される(図7B参照)。
【0113】
そして、ステップST115において、アプリケーションレイアウト管理部91は、受信機側表示部21におけるアプリケーション又はアイコンのレイアウトを変更する(7A及び図7B参照)。
【0114】
続けて、図8Bを中心に、第2実施例における端末連携システムの動作を説明する。第2実施例は、端末装置40がアプリケーション情報を要求し、受信機4がAITから抽出した識別情報を含むアプリケーション情報を出力する実施態様である。
図8Bに示すように、まず、ステップST201において、ユーザが端末側表示部42における所定位置に指を接触させると、タッチセンサ42aは、端末側表示部42への接触を検知する。そして、タッチセンサ42aは、検知結果を座標検出部44に出力する。
【0115】
次いで、ステップST202において、座標検出部44は、タッチセンサ42aから出力された検知結果に基づいて、接触位置を座標として検出する。座標検出部44は、検出した座標の情報を座標変換部53に出力する。
【0116】
続けて、ステップST203において、座標変換部53は、座標検出部44により検出された座標を、受信機4の解像度情報に基づいて受信機側表示部21における表示面の座標に変換する。そして、座標変換部53は、変換座標をアプリケーション情報要求部54に出力する。
【0117】
続けて、ステップST204において、アプリケーション情報要求部54は、端末装置側通信部41を介して、座標変換部53により変換された変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報を出力すると共に、アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーション情報の出力を要求する。
【0118】
続けて、ステップST205において、端末装置40(アプリケーション情報要求受付部73)は、アプリケーション指定情報と、アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーションの出力要求を受け付ける。アプリケーション情報要求受付部73は、アプリケーション指定情報を要求アプリケーション判定部74に出力する。
【0119】
続けて、ステップST206において、要求アプリケーション判定部74は、アプリケーションレイアウト管理部91からアプリケーション又はアイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、取得した表示座標及びアプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、変換座標が含まれるか、又は、変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又はアイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する。そして、要求アプリケーション判定部74は、判定結果をアプリケーション情報抽出部75に出力する。
【0120】
そして、ステップST207において、アプリケーション情報抽出部75は、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報をAIT(個別管理情報)から抽出する。
例えば、図6Bに示すように、アプリケーション情報抽出部75は、要求アプリケーションのアプリケーション名「APP(A)」と、アプリケーションID「100」とをAITから抽出する。
【0121】
続けて、ステップST208において、アプリケーション情報出力部76は、受信機側通信部14を介して、要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報を含むアプリケーション情報を端末装置40に出力する。
【0122】
続けて、ステップST209において、端末装置40(アプリケーション情報受付部55)は、受信機4から出力された識別情報を含むアプリケーション情報を受け付ける。
【0123】
続けて、ステップST210において、アプリケーション取得部56は、端末装置側取得先情報管理部87に記憶される端末装置用のアプリケーション取得先情報(端末装置側取得先情報)を取得する。
【0124】
続けて、ステップST211において、アプリケーション取得部56は、取得した端末装置側取得先情報により特定されるサービスサーバ3に対して、前記アプリケーション情報に基づくアプリケーションを要求する。
【0125】
続けて、ステップST212において、サービスサーバ3は、アプリケーションの要求を受け付ける。
続けて、ステップST213において、サービスサーバ3は、アプリケーションを出力する。
【0126】
続けて、ステップST214において、端末装置40(アプリケーション取得部56)は、アプリケーションを取得する。
続けて、ステップST215において、端末装置側アプリケーション制御部60は、受け付けたアプリケーションを実行させる。これにより、端末側表示部42は、アプリケーションの内容が表示される(図7B参照)。
【0127】
そして、ステップST216において、アプリケーションレイアウト管理部91は、受信機側表示部21におけるアプリケーション又はアイコンのレイアウトを変更する(7A及び図7B参照)。
【0128】
本実施形態によれば、受信機と端末装置とを含む端末連携システムであって、端末装置側に選択画面を表示させることなくアプリケーションを選択可能であると共に、受信機から端末装置に出力する情報量が抑制された端末連携システムを提供することができる。
【0129】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、ユーザが端末側表示部における所定位置であって受信機側表示部に表示されたアプリケーション(アイコン)に対応する位置に接触することで、アプリケーションを選択可能に構成される、これにより、端末連携システムにおいて、端末装置は、受信機側から選択画面等の情報を取得することなく、受信機側表示部に表示されたアプリケーション(アイコン)を選択可能に構成される。
【0130】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、受信機がAITから所定情報を抽出して(抽出した情報に基づいて必要な情報を取得して)、端末装置に出力するよう構成される。これにより、端末連携システムは、受信機において取得したAITを好適に利用するシステムである。
【0131】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、受信機内で蓄積したAITのうち、受信機が端末装置で要求したアプリケーション対応する情報(識別情報、取得先情報)のみを出力するよう構成される。これにより、端末連携システムにおいて、受信機から端末装置に出力される情報が非常に少ないと共に、必要最小限に限定している。
【0132】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、受信機が端末装置で要求したアプリケーションの取得先情報を出力するよう構成されるので、端末装置が独自にアプリケーションを取得可能に構成される。
【0133】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、受信機が端末装置で要求したアプリケーションの取得先情報うち端末装置用取得先情報を出力するよう構成されるので、アプリケーションが複数のサービスサーバに格納された場合であっても、端末装置がアプリケーションを取得可能に構成される。
【0134】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、受信機が端末装置で要求したアプリケーションの識別情報を出力するよう構成されると共に、端末装置が管理している取得先に対してアプリケーションの識別情報に基づいたアプリケーションを取得するよう構成される。これにより、端末装置は、アプリケーションの識別情報だけわかれば、アプリケーションが端末装置専用のサービスサーバに格納された場合であっても、端末装置がアプリケーションを取得可能に構成される。
【0135】
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0136】
1 放送局
2 放送用アンテナ
3 サービスサーバ
4 受信機
11 放送波受信部
12 第1分離部
13 放送AIT取得部
14 受信機側通信部
15 第2分離部
16 通信AIT取得部
17 制御部
17a アプリケーション実行制御部
17b 受け渡し部
18 音声制御部
19 表示制御部
20 スピーカ
21 受信機側表示部
22 メモリ
23 AIT記憶部
24 アプリケーション記憶部
40 端末装置
41 端末装置側通信部
42 端末側表示部
42a タッチセンサ
44 座標検出部
50 端末装置側連携管理部
51 ユーザ識別情報管理部
52 連携要求出力部
53 座標変換部
54 アプリケーション情報要求部
55 アプリケーション情報受付部
56 アプリケーション取得部
60 端末装置側アプリケーション制御部
70 受信機側連携管理部
71 連携認証部
72 アカウント管理部
73 アプリケーション情報要求受付部
74 要求アプリケーション判定部
75 アプリケーション情報抽出部
76 アプリケーション情報出力部
80 受信機側取得先情報管理部
85 第1端末装置用情報取得部
87 端末装置側取得先情報管理部
89 第2端末装置用情報取得部
91 アプリケーションレイアウト管理部
100 放送通信連携システム
200 端末連携システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送又は通信を介して番組コンテンツとアプリケーション管理情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共に受信機側表示部を有する受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する端末装置と、を有する端末連携システムであって、
前記端末装置は、
端末装置側通信部と、
表示面に配置され物体の接触を検出可能なタッチセンサを有する端末側表示部と、
前記タッチセンサにおける検出結果に基づいて、前記表示面における物体が接触した接触位置を座標として検出する座標検出部と、
前記座標検出部により検出された座標を、前記受信機の解像度情報に基づいて前記受信機側表示部における表示面の座標に変換する座標変換部と、
前記端末装置側通信部を介して、前記座標変換部により変換された変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報を出力すると共に、前記アプリケーション指定情報により特定されるアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求するアプリケーション情報要求部と、を備え、
前記受信機は、
受信機側通信部と、
前記受信機側通信部を介して、前記アプリケーション指定情報と、前記アプリケーション情報の出力の要求とを受け付けるアプリケーション情報要求受付部と、
アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの前記受信機側表示部における表示位置及び表示領域を管理するアプリケーションレイアウト管理部と、
前記アプリケーションレイアウト管理部からアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、前記表示座標及び前記アプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、前記変換座標が含まれるか、又は、前記変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又は前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する要求アプリケーション判定部と、
前記受信機側通信部を介して、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を前記端末装置に出力するアプリケーション情報出力部と、を備える
携帯連携システム。
【請求項2】
前記受信機は、
前記番組コンテンツ信号から分離された前記アプリケーション管理情報を記憶するアプリケーション管理情報記憶部と、
前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報、又は取得先情報を含むアプリケーション情報を抽出するアプリケーション情報抽出部と、を備え、
前記アプリケーション情報出力部は、前記アプリケーション情報抽出部により抽出された識別情報、又は取得先情報を含むアプリケーション情報を出力する
請求項1に記載の端末連携システム。
【請求項3】
前記アプリケーション管理情報は、前記アプリケーションに対応する取得先情報を複数含むと共に、端末装置用の取得先情報を含み、
アプリケーション情報抽出部は、前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションに対応する複数の取得先情報のうち少なくとも端末装置用の取得先情報を抽出する
請求項2に記載の端末連携システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記端末装置側通信部を介して、前記アプリケーション情報に基づいて、所定アプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、を備える
請求項2又は3に記載の端末連携システム。
【請求項5】
前記受信機は、
前記番組コンテンツ信号から分離された前記アプリケーション管理情報を記憶するアプリケーション管理情報記憶部と、
前記アプリケーション管理情報記憶部に記憶されたアプリケーション管理情報から、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報を抽出するアプリケーション情報抽出部と、を備え、
前記アプリケーション情報出力部は、前記アプリケーション情報抽出部により抽出された識別情報を含むアプリケーション情報を出力し、
前記端末装置は、
端末装置用のアプリケーション取得先情報を記憶する端末装置側取得先情報管理部と、
前記端末装置側取得先情報管理部に記憶した端末装置用のアプリケーション取得先情報により特定される取得先から、前記識別情報を含むアプリケーション情報に基づいて、所定アプリケーションを取得するアプリケーション取得部と、を備える
請求項1に記載の端末連携システム。
【請求項6】
前記アプリケーションレイアウト管理部は、
更に表示優先度を管理すると共に、表示優先度に応じてアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を変更可能であって、
前記アプリケーション情報出力部が所定アプリケーションのアプリケーション情報を出力した場合、該所定アプリケーションにおける表示優先度を、該所定アプリケーション又は所定アプリケーションに対応づけられたアイコンが前記受信機側表示部に表示されない低い表示優先度に変更する
請求項1から5のいずれかに記載の端末連携システム。
【請求項7】
放送又は通信を介して番組コンテンツとアプリケーション管理情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共に受信機側表示部を有する受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報の出力を要求する端末装置と、を有する端末連携システムに用いられる受信機であって、
受信機側通信部と、
前記受信機側通信部を介して、前記端末装置から、端末側表示部における表示面に配置され物体の接触を検出可能なタッチセンサの検出結果に基づく前記表示面における物体の接触位置の座標を該受信機の解像度情報に基づいて前記受信機側表示部における表示面の座標に変換した変換座標の情報を含むアプリケーション指定情報と、前記アプリケーション情報の出力の要求とを受け付けるアプリケーション情報要求受付部と、
アプリケーション、又はアプリケーションに対応づけられたアイコンの前記受信機側表示部における表示位置及び表示領域を管理するアプリケーションレイアウト管理部と、
前記アプリケーションレイアウト管理部からアプリケーション又は前記アイコンの表示位置及び表示領域を示す表示座標の情報を取得すると共に、前記表示座標及び前記アプリケーション指定情報に含まれる変換座標に基づいて、前記変換座標が含まれるか、又は、前記変換座標に最も近い座標に表示されるアプリケーション又は前記アイコンに対応づけられたアプリケーションを、要求アプリケーションと判定する要求アプリケーション判定部と、
前記受信機側通信部を介して、前記要求アプリケーションと判定されたアプリケーションの識別情報又は取得先情報を含むアプリケーション情報を前記端末装置に出力するアプリケーション情報出力部と、を備える
受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2012−243062(P2012−243062A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112086(P2011−112086)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】