説明

第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良方法とこれを実施した第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラント

【課題】 従来の道路建設等で発生する第4種建設発生土は産業廃棄物として指定廃棄処理場に廃棄されており、又道路材料の採取による自然破壊が行われている。本発明は、第4種建設発生土を含めたあらゆる建設発生土を道路の路床材等として再生加工することによって廃棄物処理場不足の問題と環境問題を解決することにある。
【解決手段】 本発明は、石灰を加えてふるい分けた第4種建設発生土と、ふるい分けた良質建設発生土と粒径の大きな良質建設発生土を破砕した破砕土とを所定の比率で混合したものに、石灰とセメントを混合することにより第4種建設発生土を含めたあらゆる建設発生土を道路の路床材等として再生加工するようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路等の工事現場で発生する第4種建設発生土(粘性土及びこれに準ずるもの)を改良して道路建設等に使用する埋戻し路床材、管保護材(再生砂)および路盤材等として再生させる方法とこれを実施した改良プラントに関するものである。
本発明により、道路工事や上下水道工事などの工事現場で発生する第4種建設発生土を天然材である採石(山土)や砕石あるいは砂利,砂の代わりになる路床材・管保護材および路盤材として再生することが可能になった。
【背景技術】
【0002】
道路建設や上下水道などの工事現場で発生する建設発生土のうち、粘性土及びこれに準ずるもの(国土交通省令により建設発生土の区分「第4種建設発生土」に区分される)は、単位面積当たりの抵抗力を表す値であるコーン指数が200KN/m以上400KN/m未満の比較的軟らかい土である。一般に、細粒土と呼ばれ、小さな土粒子の集合体で、シルト粒子を粘土粒子がつなぎ、粘土粒子をコロイドがつなぐといった骨格で形成されている。細粒土の骨格は、粗粒土の単粒構造と違い、多数の小さな土粒子がまず一群をつくり、この一群が骨格の単位となる。
これを蜂巣構造といい、骨格をつくる力は粘着力あるいは凝集力と呼ばれる。土粒子の接触部に挟まれたものは、圧縮されて強い骨格を結合するが、一旦、こね返されると非常に軟弱となる。これは、土粒子自体が細かな集合体であるため骨格が弱く、構造の結合が破壊される鋭敏な土であるためである。細粒土は、細かい土粒子の集合体であることから間隙の量は小さい。間隙の量は、透水性の因子であるため、遮水を必要とする部分や乾燥収縮の影響が少ない部分(水面埋立)にしか有効利用されない土質である。
地域および現場条件などにもよるが、一つの工事現場で第1種から第4種までの建設発生土が発生することもあり、特に下水道工事などのように比較的深く掘削する工事では、第4種建設発生土が多く発生する。
第1種〜第3種建設発生土は、分別すれば、埋戻し,裏込め,盛土などには利用可能だが、仮置き施設(ストックヤード)の確保やコスト面などから第4種建設発生土と混合された状態で埋立処分(廃棄処分)されているのが現状である。
また、第4種建設発生土の処理方法として「流動化処理」や「焼成」などがある。流動化処理とは、第4種建設発生土を水に溶かし、多量の添加材を添加し、スラリー状にし、管保護材などとして使用する。
焼成は、火力により強制的に第4種建設発生土の水分を蒸発させ、灰状あるいは粒状にし、土などと混合し埋戻し材として使用する。流動化の場合には、水処理が必要となり、添加材も多量に必要となる。
また、焼成の場合には、火力を必要とし、ダイオキシン問題も懸念される。また、流動化・焼成ともに第1種〜第3種建設発生土の混合は、極力抑える必要がある。
本発明では、水処理も火力も更には多量の添加材をも必要としない、あらゆる建設発生土(第1種乃至4種建設発生土)の一元リサイクルを目指した。
【0003】
【特許文献1】特開平10−224853号公報,
【特許文献2】特開2000−50474号公報,
【特許文献3】特開2000−358101号公報,
【特許文献4】特開2001−251440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
道路工事や上下水道工事などで発生する第4種建設発生土は、廃棄物として水面埋立等の指定廃棄処理場に廃棄されているが、処理場は年々減少しており、且つ、遠方になってきていることやダンプの復路が空車となること、あるいは、本来なら使用可能な第1種乃至第3種建設発生土などと混合された状態で廃棄されていることから、第4種建設発生土の廃棄は非効率・不経済なものとなってきている。
又、従来の道路工事などにおいては、路床材や路盤材などの埋戻用の土砂採取、建設発生土の廃棄処分、建設発生土の運搬コスト等の様々な問題が発生している。
路床材や路盤材用の土砂採取は自然環境を破壊し、貴重な天然資源を枯渇させてしまう為、環境に与える影響は、深刻な状態にあり、更に採取場の距離も遠く、ダンプの往路が空車となることから非効率である。
上記の理由により厄介ものの第4種建設発生土をはじめ、あらゆる建設発生土が混合された状態であれ、改良・改質し、多種の製品にリサイクルすることにより、埋立処分場を不要とするだけでなく、新材採取の必要もない循環型の建設発生土リサイクルシステムの実現が求められている。
本発明の目的は、第4種建設発生土を含む全ての建設発生土を道路用路盤材など多種の製品として再生加工することにより、その再利用率を100%とし、その副次的効果として廃棄処理場不足の問題および環境問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第4種建設発生土(粘性土及びこれに準ずるもの)に質量比において約1%の石灰を加えて混合し、この混合物を粒径が100mm以上のものと100mm−40mmの範囲のものと40mm以下のものにふるい分けを行い、ふるい分けられた粒径が40mm以下の混合物を保持しておき、良質建設発生土(第1種乃至第3種建設発生土)より粒径が120mm以上のものを除去した良質建設発生土を粒径が20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けを行い、ふるい分けられた粒径が20mm以上の良質建設発生土を破砕して粒径が30mm以上のものと30mm以下のものにふるい分けを行い、
ふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土を保持しておき、ふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物と、ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と、ふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土とを質量比において5:3:2の比率で混合し、
ふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物と、ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と、ふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土の混合物の合計質量比において、約1.6%のセメントと約0.4%の石灰とを安定材として混合するようにしたことを特徴とする第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良方法とこれを実施した改良プラントを実現したものである。
本発明により、廃棄物となる第4種建設発生土を従来の道路用埋戻し材・路盤材と同等品質以上に改良し、再利用可能になるので資源の有効活用と環境破壊防止が可能となる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良方法とこれを実施したプラントにより、道路工事および上下水道工事などで発生する、あらゆる建設発生土(第1種乃至第4種建設発生土)を改良・改質し、あらゆる性状の建設発生土でも製品にリサイクル可能となる。
このため、第4種建設発生土を処分するための埋立処分場が不要となるばかりでなく、廃棄物が資源として有効活用され、新材採取の必要もなくなり環境にやさしい循環型の建設発生土再生システムが実現できる。
これに加えて、本発明の改良プラントを活用することにより、建設発生土のリサイクル場と製品出荷場が同一となることから、建設発生土の運搬コスト等が節約されるために、現在の道路工事等に伴って発生している様々な問題を同時に解決することが出来る。
又、昨今、コンクリート塊やアスファルト塊を砕いた再利用品あるいは、建設発生土とコンクリート塊やアスファルト塊を砕いたものを混合し、路盤材や路床材に使用されているが、これらが再度、掘り起こされた場合、建設発生土ではなく、産業廃棄物として扱うべきという自治体も増えている。
更には、コンクリート塊をリサイクル(再加工)する際、六価クロムの溶出が、アスファルト塊をリサイクル(再加工)する際、揮発性有機物の溶出が、懸念されている。
本発明では、コンクリート塊やアスファルト塊は、一切使用せず、建設発生土のみで再生可能なため、それらが再度、掘り起こされても建設発生土であることから、何度でも改良可能な100%循環型の建設発生土リサイクルシステムが実現出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本発明の第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良方法を実施した第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラントの構成を示す図である。
図1において、10は第4種建設発生土の原料ヤードである。
11は、第4種建設発生土の投入機、12は、第4種建設発生土が投入されるホッパーである。13は、ホッパー12の第4種建設発生土を送出するベルト式定量供給機である。
14は、第一のベルト式搬送機である。15は、改質材である石灰を貯蔵する石灰サイロ、16.17は、石灰サイロ15の石灰を送出するスクリュー式定量供給機である。
18は改質材であるセメントを貯蔵するセメントサイロ、19は、セメントサイロ18のセメントを送出するスクリュー式定量供給機である。
第一のベルト式搬送機14において、第4種建設発生土に質量比約1%の石灰が加えられる。
【0008】
20は第4種建設発生土と石灰の混合物を粒径が100mm以上のものと100mm-40mmの範囲のものと40mm以下のものにふるい分けを行う回転ふるいである。
21は回転ふるい20によりふるい分けられた粒径が100mm以上の第4種建設発生土と石灰の混合物のストックヤード、22は回転ふるい20によりふるい分けられた粒径が40-100mmの第4種建設発生土と石灰の混合物のストックヤードである。
24は回転ふるい20によりふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物を保持する粘性土ホッパー、25は粘性土ホッパー24の第4種建設発生土と石灰の混合物を送出するベルト式定量供給機である。
30は良質建設発生土(第1種乃至第3種建設発生土)の原料ヤードである。31は良質建設発生土の投入機である。32は良質建設発生土より粒径が120mm以上のものを除去する固定ふるいを持った良質建設発生土ホッパー、33は良質建設発生土ホッパーの固定ふるいにより除去された粒径が120mm以上の良質建設発生土のストックヤードである。
【0009】
34は良質建設発生土ホッパー32の良質建設発生土を送出するベルト式定量供給機である。35は第二のベルト式搬送機である。
36は粒径が120mm以上のものが除去された良質建設発生土を粒径が20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けを行う第一の振動ふるいである。37.38.41は第三、第四、第五のベルト式搬送機である。
39は第一の振動ふるい36によりふるい分けられた粒径が20mm以上の良質建設発生土を破砕する衝撃式破砕機である。40は衝撃式破砕機39により破砕された良質建設発生土の破砕土を粒径が30mm以上のものと30mm以下のものにふるい分けを行う第二の振動ふるいである。第二の振動ふるい40によりふるい分けられた粒径が30mm以上の良質建設発生土の破砕土は再度、衝撃式破砕機に加えて破砕される。
42は、第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土を保持する第二のホッパーである。
【0010】
43は第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土を保持する第一のホッパーである。
44はホッパー43の良質建設発生土とホッパー42の破砕土と粘性土ホッパー24の第4種建設発生土と石灰の混合物と石灰サイロ15の石灰とセメントサイロ18のセメントを搬送するベルト式搬送機である。
50は粘性土ホッパー24に保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパー43に保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と、第二のホッパー42に保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土に、石灰とセメントを加えたものを混合し、改良路床材を製造する混合機である。
51は混合機50で製造された改良路床材を搬送するベルト式搬送機、52は改良路床材のストックヤードである。
【0011】
60は、改良路床材を原料として改良管保護材(改良再生砂)を製造するプラント部分である。
61は改良路床材の投入機である。62は改良路床材が投入されるホッパー、63はホッパー62の改良路床材を送出するベルト式定量供給機である。64は改良路床材を搬送するベルト式搬送機、65は改良路床材をふるい分けて改良管保護材を製造する7mmの振動ふるいである。
66は振動ふるい65でふるい分けられた粒径が7mm以下の改良管保護材(改良再生砂)のストックヤード、67は振動ふるい65でふるい分けられた粒径が7mm以上の改良路床材(改良路盤材原料)のストックヤードである。
ストックヤード66の粒径が7mm以下の改良路床材は、改良管保護材(改良再生砂)として使用される。
70は、改良路床材を原料として改良路盤材を製造するプラント部分である。
71はストックヤード66,67の改良路床材の投入機である。72は粒径が7mm以下の改良路床材が投入されるホッパー、73はホッパー72の改良路床材を送出するベルト式定量供給機である。
74は粒径が7mm以上の改良路床材が投入されるホッパー、75はホッパー74の改良路床材を送出するベルト式定量供給機である。76はベルト式定量供給機73,75より送出される改良路床材を搬送するベルト式搬送機、77は混合機である。78は、改良路盤材のストックヤードである。
【0012】
このように構成された第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラントの動作を説明すると次の通りである。
第4種建設発生土の原料ヤード10の第4種建設発生土は、投入機11により、粘性土
ホッパー12に投入され、第4種建設発生土はベルト式定量供給機13により送出され、第一のベルト式搬送機14に加えられる。
石灰サイロ15からはスクリュー式定量供給機16により第4種建設発生土の質量比において約1%の石灰が送出され第一のベルト式搬送機14に加えられる。
第一のベルト式搬送機14の第4種建設発生土に質量比において約1%の石灰が石灰サイロ15から加えられた第4種建設発生土と石灰の混合物は、回転ふるい20によりその粒径が100mm以上のものと100mm-40mmの範囲のものと40mm以下のものにふるい分けられる。
回転ふるい20は、網の代わりに断面が角型の特殊ロッドを円筒型に形成したふるいを使用し、円筒を回転させながらふるい分けを行うもので、特殊ロッドにより解砕が促進され、第4種建設発生土でも居付がほとんどない特徴を持っている。
【0013】
回転ふるい20によりふるい分けられた粒径が100mm以上の第4種建設発生土と石灰の混合物はストックヤード21に保存され、回転ふるい20によりふるい分けられた40-100mmの第4種建設発生土と石灰の混合物はストックヤード22に保存される。
ストックヤード21.22に保存された第4種建設発生土は、あらかじめ石灰が添加されているため、再度、回転ふるいに投入することにより、解砕効果が期待できる。
また、特にストックヤード21に保存される建設発生土は、第4種建設発生土に混合していた礫(石)が主であり、発生量も少ないため、人力にて選別し、礫は良質建設発生土ホッパー32に、粘性土の塊は、解砕後、ホッパー12に投入する。
回転ふるい20によりふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物は粘性土ホッパー24に保持される。
原料ヤード30の良質建設発生土(第1種乃至第3種建設発生土)は、投入機31により粒径が120mm以上のものを除去する固定ふるいを持った良質建設発生土ホッパー32に投入され、固定ふるいにより粒径が120mm以上の良質建設発生土は除去されストックヤード33に保存され、粒径が120mm以下の良質建設発生土は良質建設発生土ホッパー32に保存される。
120mmのふるいでふるい分ける理由は、次工程である破砕機に投入可能な最大粒径が120mm程度であるためであり、120mm以上の良質建設発生土は、小割し、再度、良質建設発生土ホッパー32に投入される。
良質建設発生土ホッパー32の良質建設発生土はベルト式定量供給機34により送出され、第一の振動ふるい36に加えられ、粒径が20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けが行われる。
【0014】
第一の振動ふるい36によりふるい分けられた粒径が20mm以上の良質建設発生土は、第三のベルト式搬送機37により衝撃式破砕機39に加えられ破砕される。衝撃式破砕機39により破砕された良質建設発生土の破砕土は、第二の振動ふるい40により粒径が30mm以上のものと30mm以下のものにふるい分けられる。
第二の振動ふるい40によりふるい分けられた粒径が30mm以上の良質建設発生土の破砕土は再度、衝撃式破砕機39に加えて破砕され、粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土は第五のベルト式搬送機41により第二のホッパー42に加えられ保持される。
第一の振動ふるい36によりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土は第四のベルト式搬送機38により第一のホッパー43に保持される。
ホッパー42の良質建設発生土の破砕土とホッパー43の良質建設発生土はベルト式搬送機44に加えられ、混合機50に搬送される。粘性土ホッパー24の第4種建設発生土と石灰の混合物はベルト式定量供給機25によりベルト式搬送機44に加えられ、混合機50に搬送される。
【0015】
粘性土ホッパー24に保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパー43に保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパー42に保持された第二の振動ふるい40によりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土は、夫々質量比において5:3:2の比率でベルト式搬送機44に加えられる。
石灰サイロ15の石灰はスクリュー式定量供給機17により、粘性土ホッパー24に保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土の全合計質量比において約0.4%の割合で安定材としてベルト式搬送機44に加えられ、混合機50に搬送される。
【0016】
セメントサイロ18のセメントはスクリュー式定量供給機19により、粘性土ホッパー24に保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土の全合計質量比において約1.6%の割合で安定材としてベルト式搬送機44に加えられ、混合機50に搬送される。
粘性土ホッパー24に保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパー43に保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパー42に保持された第二の振動ふるい40によりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土と石灰とセメントは混合機50により混合され改良路床材が製造(再生)される。
混合機50で製造された改良路床材は、ベルト式搬送機51により搬送され、改良路床材のストックヤード52に保管される。
【0017】
粘性土ホッパーに保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土とを質量比において5:3:2の比率でベルト式搬送機44により混合機50に供給される。
又、粘性土ホッパーに保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土の全合計質量比において、約1.6%のセメントと約0.4%の石灰とを安定材として混合機50で混合することにより改良路床材が製造(再生)される。
混合機50で製造された改良路床材は搬送するベルト式搬送機51により搬送され、改良路床材のストックヤード52に保管される。ストックヤード52に保管された改良路床材は、建設発生土の性状が改善され、粒径が40mm以下の一般の路床材と同様の特性を持つものであり路床材として使用可能であるだけでなく、これを加工することにより改良管保護材(改良再生砂)や改良路盤材を製造(再生)することが出来る。
【0018】
改良路床材を原料として改良管保護材(改良再生砂)を製造するためのプラント部分60の動作について説明する。
ストックヤード52の改良路床材は、投入機61によりホッパー62に投入される。
ホッパー62の改良路床材は、ベルト式定量供給機63により送出され改良路床材を搬送するベルト式搬送機64により、振動ふるい65に加えられ粒径が7-40mmのものと7mm以下のものにふるい分けられ、ストックヤード66.67に保管される。
ストックヤード66の粒径が7mm以下の改良路床材が改良管保護材として使用される。
改良路床材を原料として改良路盤材を製造するためのプラント部分70の動作について説明する。
ストックヤード66の粒径が7mm以下の改良路床材は、投入機71により、ホッパー72に投入される。又、ストックヤード67の粒径が7-40mmの改良路床材は、投入機71によりホッパー74に投入される。ホッパー72の粒径が7mm以下の改良路床材と、ホッパー74の粒径が7-40mmの改良路床材は夫々ベルト式定量供給機73.75により所定の比率で送出されベルト式搬送機76により混合機77に加えられ混合され路盤材が製造される。
ホッパー72の粒径が7mm以下の改良路床材と、ホッパー74の粒径が7-40mmの改良路床材との混合の比率を変えることにより路盤材の粒径が調整できるため、上層路盤材、下層路盤材の所定の特性を持った改良路盤材を製造することが可能である。
混合機77で混合され、製造された改良路盤材はストックヤード78に保管される。
【0019】
次に、本発明の第4種建設発生土の改良プラントで行われる第4種建設発生土の改質の原理について以下に説明する。
第4種建設発生土は、そのままの状態では、埋戻し,盛土などには利用できない土質であることは先述のとおりであるが、その理由を端的に挙げれば、「水による強度低下および状態変化が大きく、水による膨張・乾燥による収縮が大きい。」ことであり、透水性が低く水面埋立にしか有効利用できない。
本発明は、そのまま単体の状態では有効利用できない第4種建設発生土を細粒側から粗粒側へ粒度変換し、安定材添加によるコンシステンシー改善を行うことにより有効利用可能な土質に変換および改質している。
粒度変換・性状改質のキーワードは、「3種混合」および「破砕土」である。前述の通り、粘性土は細かな粒子の集合体であり、その強度は、非常に弱い。一方、その特性として保水性能(水分保持)ならびに細粒であるが故に土粒子間の空隙を埋めることによる密度増加がある。そこで、規定粒度範囲内(最大粒径40mm)で大小様々な土粒子を、適正な配合分率(目標平均粒径2〜5mm)とすることで物理特性の改善による強度増大を図る。次に破砕土に関しては、円形粒子の場合、土粒子間のかみ合わせが乏しく、また空隙が大きくなり、浸水時などの飽和度変化が大きく、強度低下が懸念される。
そこで円形粒子を立方形および角ばりに破砕することで土粒子間のかみ合わせにより間隙および空隙を少なくし、土粒子全体の密度を高め、強度増加を図る。
次に、各ふるいのふるいサイズについて説明する。最初に第4種建設発生土の回転ふるいに関してであるが、後述するが、路床材の規格値は、最大粒径100mmであるが、現場での施工性等を考慮し、一般的に使用される盛土材料は、最大粒径40mmであるため40mm、次に機械的な負担およびふるい効率を鑑み、2段ではなく3段ふるいとし、2段目を100mmとした。前述の通り、ふるい機の解砕効果もあり100mmを超える粘性土の塊はほとんどなく、混入した礫(石)のふるい分けを目的にした。
第2に良質建設発生土のふるい目20mmだが、良質建設発生土の大半は円形であることが予想される。
先述の通り、円形を極力少なくし、立方形や角ばりにすることが重要であり、特に20mm内外の粒径を立方形や角ばりにすることで製品品質が安定することから20mmとした。
最後に、破砕土のふるい目30mmである。これは、静岡県が定める「上層路盤材に用いる材料の望ましい品質」として最大粒径30mm以下という項目があるためである。
【0020】
図2は、改良路床材を製造するための主原料となる静岡県浜松市近郊に見られる第4種建設発生土3試料、粘性土1.、粘性土2、粘性土3の物理的性状を示した表である。
図3は、図2の表の粘性土1.、粘性土2、粘性土3の粒度試験(粒径加積曲線)の実施結果を示したものである。
図3に示す粒径加積曲線の粒度範囲(▲波線)は、道路土工「擁壁工指針」および「静岡県盛土材料取扱基準」の路床材の粒度範囲規格値であり、最大粒径100mm以下,粒径4.75mmふるい通過率(上限値)100%〜(下限値)25%および0.075mmふるい通過率(上限値)25%〜(下限値)0%である。
また、コンシステンシー特性についても、塑性指数(PI)10以下であることが、支持力を表す指標である変状土CBR20%以上であることが規定されている。
3試料の粘性土は、いずれも▲波線に示された、規格粒度範囲の外にあり、道路用埋戻材として使用することは不可能であることを示している。
本発明では、図3の▲波線に示された、規格粒度範囲を参考に、3種材料(粘性土、良質土、破砕土)の組み合わせにより粒度を調整した改良路床材の製造を行った。
3種材料(粘性土、良質土、破砕土)の組み合わせを数十パターン実施した結果、粘性土50%:良質土30%:破砕土20%の組み合わせが粒度範囲、塑性指数および変状土CBRの規定値に適合するものとなった。材料配合率は湿潤(自然含水比)質量比において配合したものである。
【0021】
また、本発明は3種材料(粘性土、良質土、破砕土)を組み合わせた材料に対して、普通ポルトランドセメントを主材とし生石灰を混合させる安定材を添加している。安定材添加割合は、普通ポルトランドセメント80%:石灰20%の割合で、全材料の質量に対して、2%添加したものが規定値に適合するものとなった。
次に、各種安定材の特徴を示す。普通ポルトランドセメントは、添加による含水比の低下、イオン交換、団粒化などによって塑性指数が小さくなることにより物理特性を改善し、セメントの水和反応が進むと強度が増大し、さらに長期の材令でポゾラン反応が起こり、安定的な強度の改善が行われる。生石灰は水和反応により、生石灰と水が反応してその水和反応熱により水分が蒸発し、含水比が低下する。ポゾラン反応により、生石灰が土砂中のアルミナやケイ素と反応し炭酸カルシウムとなり土の強度を増加させる。イオン交換反応により、細かい粘土粒子を団粒化し土を締め固めやすいものにする。
という各種の効果が得られるため、特性が大幅に改善される。普通ポルトランドセメントを主材とし生石灰を混合させる安定材の効果は、普通ポルトランドセメントの水和反応による安定的な強度の改善および、生石灰の水和反応熱により水分が蒸発し含水比の低下をねらったものである。
【0022】
図4は粘性土(50%):良質土(30%):破砕土(20%)を組み合わせた材料に対して、普通ポルトランドセメント80%:生石灰20%の割合で、全材料の質量に対して、2%添加し製造した、改良路床材40〜0mm3試料の物理的性状試験の結果を示した表である。
図5は、図4の表の改良路床材40〜0mm3試料の粒度試験(粒径加積曲線)の実施結果を示したものである。
改良路床材40〜0mm3試料はいずれも▲波線に示された、道路土工「擁壁工指針」,静岡県盛土材料取扱基準(路床材規格)の規格粒度範囲内に入り、道路用埋戻材として使用可能であることを示している。
図6は、第4種建設発生土のみと本発明の改良路床材とのコンシステンシー特性の比較を示した表で、第4種建設発生土3試料と、本発明の改良路床材3試料のコンシステンシー特性の測定値の比較を示したものである。
コンシステンシー特性に関しては、路床材としての使用には塑性指数(PI)の規格値が10以下になることが必要であるが、図6の表に示すように、第4種建設発生土(粘性土)のみでは、塑性指数(PI)が10以上となってしまい、路床材としての使用は不可能である。本発明の改良路床材は塑性指数(PI)が10以下となり路床材としての使用が可能になる。
図7は、第4種建設発生土3試料と、本発明の改良路床材3試料の強度特性の変状土CBRの測定値を示した表である。
強度特性に関しても、変状土CBR20%以上という規格値であるが、図7の表に示すように、第4種建設発生土のみの場合、変状土CBR20%以上という規格値を大きく下回ってしまい、路床材としての使用は不可能である。本発明の改良路床材は変状土CBR20%以上を大きく上回っており路床材としての使用が可能になる。
上記のような各種のデータにより、本発明の第4種建設発生土の改良プラントにより製造された改良路床材は、上記の特性により静岡県の規格をクリアした。
【0023】
以上の説明より明らかなように、本発明の第4種建設発生土の改良プラントにより、道路工事および上下水道工事などで発生するあらゆる建設発生土を、改質・改良し、第4種建設発生土までの性状であれば、製品(上層路盤材から管保護材まで)にリサイクル可能となり、環境にやさしい100%循環型の建設発生土再生システムが実現出来る。
本発明により、環境破壊の原因となっている第4種建設発生土を従来の砕石などと同等あるいはそれ以上に改良してリサイクル可能としたために、廃棄物が資源として有効活用され、新材採取による自然破壊、資源の枯渇防止に寄与し、また、深刻な処理場不足を補う効果がある。これに加えて、建設発生土の運搬コスト等が節約されるために、現在の道路工事などに伴って発生している様々な問題を同時に解決することが出来る。

【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は道路・水道・下水道などの建設産業で利用可能である。

【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラントの構成を示す図である。
【図2】改良路床材を製造するための主原料となる静岡県浜松市近郊の第4種建設発生土3試料、粘性土1.、粘性土2、粘性土3の物理的性状を示した表である。
【図3】図2の表の3試料、粘性土1、粘性土2、粘性土3の粒度試験(粒径加積曲線)の実施結果を示したものである。
【図4】粘性土5:良質土3:破砕土2の組み合わせに、普通ポルトランドセメント80%:生石灰20%割合で、組み合わせの合計質量比において2%添加し製造した改良路床材、3試料の物理的性状を示した表である。
【図5】図4の表の改良路床材3試料の粒度試験(粒径加積曲線)の実施結果を示したものである。
【図6】第4種建設発生土のみと本発明の改良路床材とのコンシステンシー特性の比較を示した表である。
【図7】第4種建設発生土のみと本発明の改良路床材との強度特性の比較を示した表である。
【符号の説明】
【0026】
10・・・第4種建設発生土の原料ヤード
11・・・第4種建設発生土の投入機
12・・・第4種建設発生土の投入される粘性土ホッパー
13・・・粘性土ホッパー12の第4種建設発生土を送出するベルト式定量供給機
14・・・第一のベルト式搬送機
15・・・改質材の石灰を貯蔵する石灰サイロ
16.17・・・石灰サイロ15の石灰を送出するスクリュー式定量供給機
18・・・改質材のセメントを貯蔵するセメントサイロ
19・・・セメントサイロ18のセメントを送出するスクリュー式定量供給機
20・・・回転ふるい
21・・・100mm以上の第4種建設発生土と石灰の混合物のストックヤード
22・・・40-100mmの第4種建設発生土と石灰の混合物のストックヤード
24・・・40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物を保持する粘性土ホッパー
25・・・粘性土ホッパー24の第4種建設発生土と石灰の混合物を送出するベルト式定量供給機
30・・・良質建設発生土 (第1種乃至第3種建設発生土)の原料ヤード
31・・・良質建設発生土 (第1種乃至第3種建設発生土)の投入機
32・・・固定ふるいを持った良質建設発生土ホッパー
33・・・120mm以上の良質建設発生土 (第1種乃至第3種建設発生土) のストックヤード
34・・・良質建設発生土ホッパー32の良質建設発生土を送出するベルト式定量供給機
35・・・第二のベルト式搬送機
36・・・良質建設発生土 (第1種乃至第3種建設発生土)を20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けを行う第一の振動ふるい
37.38.41・・・第三、第四、第五のベルト式搬送機
39・・・衝撃式破砕機
40・・・第二の振動ふるい
42・・・第二のホッパー
43・・・第一のホッパー
44・・・ベルト式搬送機
50・・・混合機
51・・・ベルト式搬送機
52・・・改良路床材のストックヤード
60・・・改良路床材を原料として改良管保護材を製造するためのプラント部分
61・・・改良路床材の投入機
62・・・改良路床材の投入されるホッパー
63・・・ホッパー62の改良路床材を送出するベルト式定量供給機
64・・・改良路床材を搬送するベルト式搬送機
65・・・振動ふるい
66・・・粒径が7mm以下の改良路床材のストックヤード
67・・・粒径が7mm以上の改良路床材のストックヤード
70・・・路盤材を製造するためのプラント部分
71・・・ストックヤード66,67の改良路床材の投入機
72・・・粒径が7mm以下の改良路床材の投入されるホッパー
73・・・ホッパー72の改良路床材を送出するベルト式定量供給機
74・・・粒径が7mm以上の改良路床材の投入されるホッパー
75・・・ホッパー74の改良路床材を送出するベルト式定量供給機
76・・・ベルト式定量供給機73.75より送出される改良路床材を搬送するベルト式搬送機
77・・・混合機
78・・・改良路盤材のストックヤード


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第4種建設発生土(粘性土及びこれに準ずるもの)に質量比において約1%の石灰を加えて混合し、
この混合物を粒径が100mm以上のものと100mm−40mmの範囲のものと40mm以下のものにふるい分けを行い、
ふるい分けられた粒径が40mm以下の混合物を保持しておき、
良質建設発生土(第1種乃至第3種建設発生土)より粒径が120mm以上のものを除去した良質建設発生土を粒径が20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けを行い、
ふるい分けられた粒径が20mm以上の良質建設発生土を破砕して粒径が30mm以上のものと30mm以下のものにふるい分けを行い、
ふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土と粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土を保持しておき、
ふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物と、ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と、ふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土とを質量比において5:3:2の比率で混合し、
ふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物と、ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と、ふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土の混合物の合計質量比において、約1.6%のセメントと約0.4%の石灰とを安定材として混合するようにしたことを特徴とする第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良方法。
【請求項2】
第4種建設発生土(粘性土及びこれに準ずるもの)に質量比において約1%の石灰を加える手段、
第4種建設発生土と石灰の混合物を粒径が100mm以上のものと100mm−40mmの範囲のものと40mm以下のものにふるい分けを行う回転ふるい、
該回転ふるいによりふるい分けられた粒径が40mm以下の第4種建設発生土と石灰の混合物を保持する粘性土ホッパー、
良質建設発生土(第1種乃至第3種建設発生土)より粒径が120mm以上のものを除去する固定ふるい、
粒径が120mm以上のものが除去された良質建設発生土を粒径が20mm以上のものと20mm以下のものにふるい分けを行う第一の振動ふるい、
第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以上の良質建設発生土を破砕する衝撃式破砕機、
該衝撃式破砕機により破砕された良質建設発生土を粒径が30mm以上のものと30mm以下のものにふるい分けを行う第二の振動ふるい、
第一の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が20mm以下の良質建設発生土を保持する第一のホッパー、
第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以上の良質建設発生土の破砕土を再度、衝撃式破砕機に加えて破砕する手段、
第二の振動ふるいによりふるい分けられた粒径が30mm以下の良質建設発生土の破砕土を保持する第二のホッパー、
粘性土ホッパーに保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土とを質量比において5:3:2の比率で混合機に供給する手段、
粘性土ホッパーに保持された第4種建設発生土と石灰の混合物と、第一のホッパーに保持された第一の振動ふるいによりふるい分けられた20mm以下の良質建設発生土と第二のホッパーに保持された第二の振動ふるいによりふるい分けられた30mm以下の良質建設発生土の破砕土の合計質量比において、約1.6%のセメントと約0.4%の石灰とを安定材として混合機に供給する手段、
を具備した第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラント。
【請求項3】
請求項2において、再生された改良路床材を、粒径が7-40mmのものと7mm以下のものにふるい分ける7mmの振動ふるいを具備し、粒径が7mm以下の改良路床材を改良管保護材(改良再生砂)として再生することを特徴とする第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラント。
【請求項4】
請求項2において、再生された改良路床材を粒径が7-40mmのものと7mm以下のものにふるい分ける7mmの振動ふるい、
該7mmの振動ふるいによりふるい分けられた粒径が7mm以下の改良路床材(改良管保護材)と粒径が7-40mmの改良路床材とを所定の比率により混合する混合機、
を具備し、路盤材として再生することを特徴とする第4種建設発生土を主とした建設発生土の改良プラント。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−94596(P2010−94596A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−266986(P2008−266986)
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(599161395)株式会社 山辰鉱産 (5)
【Fターム(参考)】