説明

管理対象機器、機器管理装置、機器管理システム、及び機器管理方法

【課題】システム構成の変化を柔軟に検出可能な管理対象機器、機器管理装置、機器管理システム、及び機器管理方法を提供する。
【解決手段】管理対象機器100は、機器情報が登録された機器管理情報22Dに基づき機器を管理する機器管理装置200に、ネットワークNを介して接続される機器であって、機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手段111と、検出結果に基づき、機器管理情報22Dの登録/更新要否を判定するための通知情報Sを生成する生成手段112と、生成した通知情報Sを機器管理装置200に送信する送信手段113と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
機器管理装置において、定期的にポーリング処理を行い、管理対象機器から機器情報を取得し、取得した機器情報に基づき機器を管理するシステムが知られている。
【0003】
機器管理システムでは、次のような方法で機器管理が行われる。まず、機器管理装置が、マルチキャストなどにより、システム内に設置された機器のネットワーク設定情報(IPアドレス:Internet Protocol Address)を取得し、管理対象機器を確認する。続いて、機器管理装置は、ネットワーク設定情報に従って、管理対象機器に対し、定期的にポーリング処理を行うことで機器情報を取得する。機器管理装置は、取得した機器情報を、機器管理を行うための管理情報(以下「機器管理情報」と言う)に登録し、機器管理情報に基づき、機器管理を行う。
【0004】
このような機器管理システムが導入されるユーザ環境では、例えば、機器を部署移動する作業、古い機器を新しい機器に入れ替える作業、機器を新規導入する作業などが想定される。これらの作業により、ネットワーク設定値のような機器識別情報が変わってしまう。
【0005】
そのため、機器管理システムでは、機器移動、機器入れ替え、及び新規機器導入などのシステム内の機器の変化(システム構成の変化)に応じて、機器管理情報が最新の情報に更新されることが望ましい。
【0006】
そこで、特許文献1には、通信機器が入れ替えられたことを自動的に管理する通信機器管理装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1は、管理対象機器をポーリング処理により検出しており、検出精度が、ポーリング処理の実行間隔に依存する。ここでポーリング処理の実行間隔が必要以上に長い場合は、機器の情報が長期間取得されないため、機器管理システムの信頼性に影響が出るが、単純にポーリング処理の実行間隔を短くしても、ネットワークへの通信負荷が必要以上に増大してしまう。このため、従来は、システム構成の変化を柔軟に検出することが困難であった。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、システム構成の変化を柔軟に検出できる管理対象機器、機器管理装置、機器管理システム、及び機器管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る管理対象機器は、管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置に、ネットワークを介して接続される管理対象機器であって、機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手段と、検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手段と、生成した通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手段と、を有している。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、ネットワークを介して接続される管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置であって、前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手段と、登録/更新が必要と判定した場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手段と、を有している。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、1又は複数の管理対象機器と、前記管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークで接続される機器管理システムであって、前記管理対象機器が、機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手段と、検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手段と、生成した通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手段と、を有し、前記機器管理装置が、前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手段と、登録/更新が必要と判定した場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手段と、を有している。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理方法は、1又は複数の管理対象機器と、前記管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークで接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、前記管理対象機器が、機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手順と、前記検出手順による検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手順と、前記生成手順により生成された通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手順と、を有し、前記機器管理装置が、前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手順と、前記判定手順により登録/更新が必要と判定された場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手順と、を有している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、管理対象機器が自機の変化を検出し、機器管理装置に対して、機器管理情報の登録/更新要否を判定するための情報を能動的に通知することで、システム構成の変化を柔軟に検出可能な管理対象機器、機器管理装置、機器管理システム、及び機器管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る機器管理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る管理対象機器のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る機器管理システムの機能構成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る通知情報のデータ例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る機器管理情報のデータの例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る通知情報生成・送信の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る情報登録・更新の処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と言う)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る機器管理システム1の構成例を示す図である。
図1には、1又は複数の管理対象機器100〜100(以降総称する場合「管理対象機器100」と言う)と、機器管理装置(機器管理サーバ)200とが、ネットワークなどのデータ伝送路N(例えば「LAN:Local Area Network」などであり、以下「ネットワークN」と言う)で接続されるシステム構成例が示されている。
【0017】
管理対象機器100は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)やLP(Laser Printer)などの画像処理装置である。機器管理装置200は、管理対象機器100から機器情報を取得し、機器管理情報に基づく機器管理を行う機能を有する装置であり、例えば、PC(Personal Computer)などの情報処理装置である。
【0018】
以上のように、本実施形態に係る機器管理システム1では、上記システム構成により、機器管理サービスを提供することができる。
【0019】
<ハードウェア構成>
本実施形態に係る管理対象機器100及び機器管理装置200のハードウェア構成について説明する。なお、管理対象機器100については、画像処理装置を例に説明する。
【0020】
《管理対象機器》
図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置100は、コントローラ110、操作パネル120、プロッタ130、及びスキャナ140などを備え、それぞれが相互にバスBで接続されている。
【0021】
操作パネル120は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などの各種情報をユーザに提供したり、動作設定や動作指示などの各種ユーザ操作を受け付けたりする。プロッタ130は、画像形成部を備えており、用紙に出力画像を形成する。出力画像を形成する方式には、例えば、電子写真プロセスやインクジェット方式などがある。スキャナ140は、原稿を光学的に読み取り、読み取り画像を生成する。
【0022】
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、記憶装置112、ネットワークI/F113、及び外部記憶I/F114などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続されている。
【0023】
CPU111は、プログラムを実行することで装置全体を制御する。また記憶装置112は、上記プログラムや各種データ(例えば「画像データ」)を格納し保持する。記憶装置112には、例えば、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)、及び大容量の記憶領域を備えたHDD(Hard Disk Drive)などがある。RAMは、CPU111のワークエリア(プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリア)として機能する。ROMやHDDは、プログラムや各種データの格納先として用いられる。これにより、画像処理装置100では、CPU111がROMに格納されたプログラムをRAM上に読み出し、プログラムを実行する。
【0024】
ネットワークI/F113は、画像処理装置100をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、画像処理装置100では、機器管理装置200とデータ通信を行うことができる。
【0025】
外部記憶I/F114は、外部記憶装置にあたる記録媒体114aを接続するためのインタフェースである。これにより、画像処理装置100では、外部記憶I/F114を介して、記録媒体114aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体114aには、例えば、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSBメモリ(Universal Serial Bus Memory)などがある。
【0026】
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100では、上記ハードウェア構成により、各種画像処理サービス(画像処理機能)を提供することができる。
【0027】
《機器管理装置》
図3は、本実施形態に係る機器管理装置200のハードウェア構成例を示す図である。
図3に示すように、機器管理装置200は、入力装置201、表示装置202、ドライブ装置203、RAM204、ROM205、CPU206、インタフェース装置207、及びHDD208などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0028】
入力装置201は、キーボードやマウスなどを含み、機器管理装置200に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置202は、ディスプレイなどを含み、機器管理装置200による処理結果を表示する。
【0029】
インタフェース装置207は、機器管理装置200をネットワークNに接続するインタフェースである。これにより、機器管理装置200では、インタフェース装置207を介して、管理対象機器100とデータ通信を行うことができる。
【0030】
HDD208は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(商標又は登録商標)」や「UNIX(商標又は登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及びシステム上において各種機能(例えば「機器管理機能」)を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD208は、格納しているプログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDB(Data Base)により管理している。
【0031】
ドライブ装置203は、着脱可能な記録媒体203aとのインタフェースである。これにより、機器管理装置200では、ドライブ装置203を介して、記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aには、例えば、フロッピー(商標又は登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカードやUSBメモリなどがある。
【0032】
ROM205は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM205には、機器管理装置200の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、情報処理システム設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM204は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU206は、上記記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)から、プログラムやデータをRAM上に読み出し、処理を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する処理装置である。
【0033】
以上のように、本実施形態に係る機器管理装置200では、上記ハードウェア構成により、各種情報処理サービス(情報処理機能)を提供することができる。
【0034】
<機器管理機能>
本実施形態に係る機器管理機能について説明する。
本実施形態に係る機器管理システム1では、管理対象機器100が、自機の状態変化(例えば、「電源オン・オフ」や「ネットワーク設定変更」など)を検出し、検出結果に基づき、機器管理情報の登録/更新要否を判定するための情報(通知情報)を生成する。その結果、管理対象機器100は、生成した通知情報を機器管理装置200へと送信する。一方、機器管理装置200は、通知情報と機器管理情報との照合結果に基づき、機器管理情報の登録/更新要否を判定する。その結果、機器管理装置200は、登録/更新が必要と判定した場合に、受信した最新の値を登録する又は受信した最新の値で更新する。本実施形態に係る機器管理システム1は、このような機器管理機能を有している。
【0035】
従来の方法では、管理対象機器100をポーリング処理により検出しており、検出精度が、ポーリング処理の実行間隔に依存する。ここでポーリング処理の実行間隔が必要以上に長い場合は、機器の情報が長期間取得されないため、機器管理システム1の信頼性に影響が出るが、単純にポーリング処理の実行間隔を短くしても、ネットワークNへの通信負荷が必要以上に増大してしまう。このため、従来は、システム構成の変化を柔軟に検出することが困難であった。
【0036】
そこで、本実施形態に係る機器管理システム1では、管理対象機器100が機器管理装置200に対して、機器管理情報の登録/更新要否を判定するための情報を能動的に通知する仕組みとした。
【0037】
これにより、本実施形態に係る機器管理システム1では、システム構成の変化を柔軟に検出できる。また、本実施形態に係る機器管理システム1では、機器検出時のネットワークNへの通信負荷も軽減できる。
【0038】
以下に、本実施形態に係る機器管理機能の構成とその動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る機器管理システム1の機能構成例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る機器管理システム1は、管理対象機器100が情報通知部11を有し、機器管理装置200が機器情報管理部21などを有している。
【0039】
《管理対象機器の機能》
情報通知部11は、機器管理装置200に対して、管理対象機器100で検出された状態変化を通知する機能部である。そのため、情報通知部11は、状態検出部111、情報生成部112、情報送信部113などを有している。
【0040】
状態検出部111は、自機の状態変化を検出する機能部である。本実施形態に係る機器管理装置200では、ネットワーク設定値や機番などの機器識別情報と、管理対象機器100の機器情報(取得情報)とを対応付けて機器管理情報として管理している。よって、本実施形態に係る機器管理システム1では、運用上、機器識別情報が変更された場合、機器管理情報の該当情報の項目値を更新する必要がある。そのため、状態検出部11では、機器移動、機器入れ替え、及び新規機器導入などにともなう電源オン・オフやネットワーク設定変更などの状態変化を検出する。
【0041】
情報生成部112は、自機で状態変化が検出されると、検出結果に基づき、機器管理情報の更新要否を判定するための情報(通知情報)を生成する機能部である。情報生成部112は、例えば、図5に示すようなデータを生成する。
【0042】
図5は、本実施形態に係る通知情報S1,S2のデータ例を示す図である。
図5(A)には、機器電源投入時に生成される通知情報S1(機器起動アラート)のデータ(アラートメッセージ)例が示されている。また、図5(B)には、ネットワーク設定変更時に生成される通知情報S2(IP変更アラート)のデータ(アラートメッセージ)例が示されている。なお、以降、通知情報S1,S2を総称する場合には、通知情報Sと言う。
【0043】
図5に示すように、通知情報Sは、タグ構造のメッセージである。図5に示すデータ例では、SOAP(Simple Object Access Protocol)メッセージの例が示されている。通知情報Sのデータ構造は、次の通りである。まず、管理対象機器100で検出された状態変化を属性値として定義するタグデータ(<alert>タグデータ)R1が含まれる。状態変化を示す属性値には、例えば、"DevicePowerOn"や"IPChange"などがある。また、このタグデータ内には、機器識別情報を定義するタグデータが含まれる。具体的には、ネットワーク設定値(IPアドレス)を定義するタグデータ(<IP>タグデータ)R11、及び機番を定義するタグデータ(<SerialNo>タグデータ)R12が、階層的に含まれる。
【0044】
情報生成部112は、上述したデータ構造により、管理対象機器100で検出された状態変化及び当該機器の機器識別を含む通知情報Sを生成する。
【0045】
なお、本実施形態では、通知情報Sについて、タグ構造のSOPAメッセージを例に説明したが、この限りでない。通知情報Sのデータ構造は、機器管理装置200によるデータ解析で、管理対象機器100の検出状態変化及び機器識別の各種情報が取得可能な構造であればよい。
【0046】
情報送信部113は、生成された通知情報Sを機器管理装置200へと送信する機能部である。このとき、情報送信部113は、予め設定された機器管理装置200のネットワーク設定値(通知先のIPアドレス)に従って通知情報Sを送信する。また、情報送信部113は、通知情報Sのデータ構造に応じて、機器管理装置200との通信に用いる通信プロトコルを決定する。本実施形態の場合には、管理対象機器100と機器管理装置200との間の通信プロトコルにSOAPが用いられる。
【0047】
なお、本実施形態では、管理対象機器100と機器管理装置200との間の通信プロトコルは、SOAPに限られるものではない。例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などを用いてもよく、その他独自のプロトコルを用いてもよい。
【0048】
《機器管理装置の機能》
機器情報管理部21は、管理対象機器100からの取得情報を機器管理情報に登録し、機器ごとに管理する機能部である。機器情報管理部21は、機器管理情報保持部22にアクセスし、各種データ操作を行い、機器管理情報を管理する。各種データ操作には、例えば、データ参照(検索)、データ特定(取得)、データ登録(追加)、データ更新(上書き)、データ削除(消去)などである。なお、機器管理情報保持部22は、例えば、機器管理装置200が備える記憶装置(「HDD」)の所定の記憶領域にあたる。
【0049】
ここで、機器管理情報について説明する。
図6は、本実施形態に係る機器管理情報22Dのデータの例を示す図である。
図6に示すように、機器管理情報22Dには、管理ナンバー、機器識別、登録・更新日時などの各種情報項目が、管理対象機器ごとに対応付けられている。[管理ナンバー]項目は、登録機器を管理するための情報項目である。例えば、項目値には、登録時に採番され、管理対象機器100に対してユニークに割り当てられた管理番号などがある。[機器識別]項目は、管理対象機器100を識別する情報項目であり、[機番]項目及び[ネットワーク設定]項目などを有している。[機番]項目は、管理対象機器100の機番を示す情報項目である。例えば、項目値には、シリアルナンバーなどがある。[ネットワーク設定]項目は、管理対象機器100のネットワーク設定を示す情報項目である。例えば、項目値には、IPアドレスなどがある。[登録・更新日時]項目は、機器管理情報の登録・更新日時を示す情報項目である。例えば、項目値には、機器管理情報保持部22にデータが書き込まれた日時がある。
【0050】
また、機器管理情報22Dは、上記情報項目の他、管理対象機器100からの取得情報(例えば「状態情報」)を登録する情報項目を有し、機器ごとに対応付けて管理されている。
【0051】
機器情報管理部21は、管理対象機器100から通知情報Sを受信すると、通知情報Sに基づき、通知種別を判別し、かつ機器管理情報22Dを参照し、当該情報の登録/更新要否を判定する。その結果、機器情報管理部21は、情報の新規登録が必要と判定した場合に、機器管理情報22Dに、受信した最新の値を登録する。また、機器情報管理部21は、情報の更新が必要と判定した場合に、該当情報の項目値を、受信した最新の値で更新する。そのため、機器情報管理部21は、データ解析部211、通知判別部212、登録・更新要否判定部213、及び情報登録・更新部214などを有している。
【0052】
データ解析部211は、受信した通知情報Sをデータ解析する機能部である。データ解析部211は、通知情報Sのデータ構造に従って、情報内に定義された管理対象機器100の検出状態変化及び機器識別の各種情報を取得する。
【0053】
通知判別部212は、管理対象機器100からの通知の種別を判別する機能部である。通知判別部212は、取得された状態変化の情報に基づき、起動による通知(起動通知)か、又はネットワーク設定変更による通知(ネットワーク設定変更通知)かを判別する。
【0054】
登録・更新要否判定部213は、機器管理情報22Dの登録/更新要否を判定する機能部である。登録・更新要否判定部213は、取得された機器識別情報であるネットワーク設定値及び/又は機番に基づき、機器管理情報22Dの[ネットワーク設定]項目及び/又は[機番]項目を参照する。これにより、登録・更新要否判定部213は、該当情報の照合結果(該当情報の有無や参照項目値との比較結果)から、機器管理情報22Dの登録/更新要否を判定する。つまり、登録・更新要否判定部213では、受信した通知情報Sと登録された機器管理情報22Dとの照合結果に基づき、管理対象機器100の状態変化にともなう情報登録/更新の要否を判断する。その結果、登録・更新要否判定部213は、情報の更新を行う必要があると判定した情報項目([ネットワーク設定]項目及び/又は[機番]項目)を、更新対象情報として特定する。
【0055】
情報登録・更新部214は、情報の新規登録を行う必要があると判定された場合、該当する情報項目の項目値に、受信したネットワーク設定値及び機番を登録する。このとき、情報登録・更新部214は、ネットワーク設定値及び機番の機器識別情報に対応付けて、管理対象機器100から取得した各種情報も登録する。また、情報登録・更新部214は、情報の更新を行う必要があると判定された場合、該当する情報項目の項目値を、受信したネットワーク設定値及び/又は機番の値で更新する。
【0056】
以上のように、本実施形態に係る機器管理機能は、上記各機能部が連携動作することにより実現される。
【0057】
本実施形態に係る機器管理機能の詳細な動作(機能部群の連携動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
【0058】
本実施形態に係る機器管理機能は、機器管理システム1を構成する各機器に搭載(インストール)されるプログラム(機器管理機能を実現するソフトウェア)が、処理装置(例えば「CPU」)により、記憶装置(例えば「HDD」や「ROM」など)からメモリ(RAM)上に読み出され、各機器において、以下の処理が実行されることで実現される。
【0059】
《通知情報生成・送信処理》
図7は、本実施形態に係る通知情報生成・送信の処理手順例を示すフローチャートである。図7に示す処理手順は、管理対象機器100で実行される処理である。
【0060】
図7に示すように、管理対象機器100は、状態検出部111により、当該機器が起動されたか否かを検出する(ステップS101)。
【0061】
管理対象機器100は、起動を検出すると(ステップS101:YES)、情報生成部112により、起動時の通知情報S1を生成する(ステップS105)。このとき、情報生成部112は、機器起動による状態変化("DevicePowerOn")、機器のネットワーク設定値(IPアドレス)、及び機番(シリアルナンバー)が、所定のタグデータで定義されたアラートメッセージを生成する。
【0062】
また、管理対象機器100は、状態検出部111により、ネットワーク設定(IPアドレス)が変更されたか否かを検出する(ステップS102)。
【0063】
管理対象機器100は、ネットワーク設定変更を検出すると(ステップS101:NOかつステップS102:YES)、情報生成部112により、ネットワーク設定変更時の通知情報S2を生成する(ステップS104)。このとき、情報生成部112は、ネットワーク設定変更による状態変化("IPChange")、機器のネットワーク設定値(IPアドレス)、及び機番(シリアルナンバー)が、所定のタグデータで定義されたアラートメッセージを生成する。
【0064】
管理対象機器100は、情報生成部112により生成された通知情報Sを、情報送信部113により、機器管理装置200へと送信する(ステップS105)。
【0065】
なお、管理対象機器100では、情報送信後、再びステップS101,S102の状態検出処理へと移行する。また、管理対象機器100では、機器起動やネットワーク設定変更以外の状態変化を検出した場合(ステップS101かつステップS102:NO)には、ステップS103,S105,S104の処理を行わない。
【0066】
このように、管理対象機器100は、機器管理装置200に対して、機器管理情報22Dの登録/更新要否を判定するための情報を能動的に通知する。
【0067】
《機器情報登録・更新処理》
図8は、本実施形態に係る情報登録・更新の処理手順例を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、機器管理装置200で実行される処理である。
【0068】
図8に示すように、機器管理装置200は、管理対象機器100から通知情報Sを受信すると(ステップS201:YES)、データ解析部211により解析を行う。このとき、データ解析部211は、通知情報Sに定義された状態変化を示す値(<alert>タグの属性値)、ネットワーク設定値(<IP>タグの定義値)、及び機番(<SeialNo>タグの定義値)を取得する。
【0069】
機器管理装置200は、通知判別部212により、取得された状態変化を示す値に基づき、管理対象機器100からの通知が、起動通知か、又はネットワーク設定変更通知かを判別する(ステップS202,S203)。
【0070】
機器管理装置200は、通知が起動通知又はネットワーク設定変更通知でなかった場合(ステップS202:NOかつステップS203:NO)、所定のエラー処理(例えば「表示通知」)を行う(ステップS207)。
【0071】
また、機器管理装置200は、通知がネットワーク設定変更通知であった場合(ステップS202:NOかつステップS203:YES)、登録・更新要否判定部213により、取得された機番と機器管理情報22Dの対象項目値との照合結果から、機器管理情報22Dの[ネットワーク設定]項目の更新要否を判定する。具体的には、登録・更新要否判定部213は、取得された機番に基づき、機器管理情報22Dの[機番]項目の項目値を参照し、管理データ内に同一機番が存在するか否かを判定する(ステップS204)。
【0072】
機器管理装置200は、管理データ内に同一機番が存在すると判定した場合(ステップS204:YES)、該当[機番]項目に対応する[ネットワーク設定]項目の更新が必要と判定し、情報登録・更新部214により、該当項目の項目値(登録IPアドレス)を、取得されたネットワーク設定値(通知IPアドレス)で変更・更新する(ステップS205)。これにより、機器管理装置200では、管理対象機器100のネットワーク設定変更が、機器管理情報22Dに反映される。
【0073】
一方、機器管理装置200は、管理データ内に同一機番が存在しないと判定した場合(ステップS204:NO)、情報の新規登録が必要と判定し、情報登録・更新部214により、取得されたネットワーク設定値及び機番(通知IPアドレス,通知シリアルナンバー)を機器管理情報22Dに登録する(ステップS206)。これにより、機器管理装置200では、ネットワーク設定変更後にオフラインからオンラインとなった管理対象機器100が、機器管理情報22Dに反映される。
【0074】
また、機器管理装置200は、通知が起動通知であった場合(ステップS202:YES)、登録・更新要否判定部213により、取得された機番及びネットワーク設定値と、機器管理情報22Dの対象項目値との照合結果から、機器管理情報22Dの[機番]項目又は[ネットワーク設定]項目の更新要否を判定する。具体的には、登録・更新要否判定部213は、取得された機番に基づき、機器管理情報22Dの[機番]項目の項目値を参照し、管理データ内に同一機番が存在するか否かを判定する(ステップS208)。
【0075】
機器管理装置200は、管理データ内に同一機番が存在すると判定した場合(ステップS208:YES)、登録・更新要否判定部213により、取得されたネットワーク設定値に基づき、該当[機番]項目に対応する[ネットワーク設定]項目の項目値を参照し、同一ネットワーク設定値か否かを判定する(ステップS209)。
【0076】
機器管理装置200は、同一ネットワーク設定値が存在しないと判定した場合(ステップS209:NO)、該当[ネットワーク設定]項目の更新が必要と判定し、情報登録・更新部214により、該当項目の項目値(登録IPアドレス)を、取得されたネットワーク設定値(通知IPアドレス)で変更・更新する(ステップS210)。これにより、機器管理装置200では、機器移動によりネットワーク設定変更された管理対象機器100が、機器管理情報22Dに反映される。
【0077】
一方、機器管理装置200は、同一ネットワーク設定値が存在すると判定した場合(ステップS209:YES)、情報の更新が必要ないと判定し、ステップS201の通知待ちの処理へと移行する。
【0078】
また、機器管理装置200は、管理データ内に同一機番が存在しないと判定した場合(ステップS208:NO)、取得されたネットワーク設定値に基づき、機器管理情報22Dの[ネットワーク設定]項目の項目値を参照し、管理データ内に同一ネットワーク設定値が存在するか否かを判定する(ステップS211)。
【0079】
機器管理装置200は、同一ネットワーク設定値が存在しないと判定した場合(ステップS211:NO)、情報の新規登録が必要と判定し、情報登録・更新部214により、取得されたネットワーク設定値及び機番(通知IPアドレス,通知シリアルナンバー)を機器管理情報22Dに登録する(ステップS212)。これにより、機器管理装置200では、新規に導入された機器が、機器管理情報22Dに反映される。
【0080】
一方、機器管理装置200は、同一ネットワーク設定値が存在すると判定した場合(ステップS211:YES)、該当[ネットワーク設定]項目に対応する[機番]項目の更新が必要と判定し、情報登録・更新部214により、該当項目の項目値(登録機番)を、取得された機番(通知機番)で変更・更新する(ステップS213)。これにより、機器管理装置200では、既存の管理対象機器100と入れ替えられた機器が、機器管理情報22Dに反映される。
【0081】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る機器管理システム1によれば、管理対象機器100が有する情報通知部11で、次のような処理が行われる。まず、状態検知部111が、自機の状態変化(例えば、「電源オン・オフ」や「ネットワーク設定変更」など)を検出する。続いて、情報生成部112により、検出結果に基づき、機器管理情報22Dの登録/更新要否を判定するための情報(通知情報)を生成する。その結果、情報送信部113が、通知情報Sを機器管理装置200へと送信する。
【0082】
一方、機器管理装置200が有する機器情報管理部21では、次のような処理が行われる。データ解析部211による通知情報Sの解析後、通知判別部212が、受信した通知情報Sに基づき、通知種別を判別し、登録・更新要否判定部213が、機器管理情報22Dを参照し、当該情報の登録/更新要否を判定する。その結果、登録/更新が必要と判定された場合に、情報登録・更新部214が、受信した最新の値を登録する、又は受信した最新の値で更新する。
【0083】
これによって、本実施形態に係る機器管理システム1では、システム構成の変化を柔軟に検出できる。また、本実施形態に係る機器管理システム1では、機器検出時のネットワークNへの通信負荷も軽減できる。
【0084】
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る「機器管理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、機器管理システム1を構成する各機器(管理対象機器や機器管理装置など)の制御装置(例えば「CPU」)により実行されることで実現される。
【0085】
例えば、管理対象機器100が、図2に示す画像処理装置の場合、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体114aに格納することができる。これにより、例えば、上記プログラムは、外部記憶I/F114を介して、管理対象機器100にインストールすることができる。また、管理対象機器100は、ネットワークI/F113を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0086】
また、上記実施形態では、管理対象機器100が有する情報通知部11が、機器管理装置200のネットワーク設定情報(通知先情報)を予め保持している構成について説明を行ったが、この限りでない。
【0087】
上記実施形態に係る構成では、機器を導入する機器管理システム1に応じて、対応する機器管理装置200のネットワーク設定情報を機器に設定しなければならない。管理者にとって、この作業は煩雑である。よって、機器管理装置200のネットワーク設定情報を、次のような方法で、機器に自動設定するようにしてもよい。
【0088】
まず、機器には、機器管理装置200のネットワーク設定情報を問い合わせる代表アドレスを設定しておく。代表アドレスは、機器管理システム1を統括する外部サーバのネットワーク設定情報であり、各システムに共通するアドレスである。よって、機器には、工場出荷時に一括した設定が可能である。また、外部サーバには、機器管理装置200のネットワーク設定情報と、機器管理装置200で管理する管理対象機器100のネットワーク設定情報とが対応付けて登録されている。
【0089】
機器は、システム導入時に代表アドレスに従って、対応する機器管理装置200のネットワーク設定情報の取得を要求する。その結果、機器は、外部サーバから応答された機器管理装置200のネットワーク設定情報を情報通知部11に設定する。これにより、管理者が機器導入時に煩雑な作業を行わなく済む。
【0090】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0091】
1 機器管理システム
11 情報通知部
111 状態検出部
112 情報生成部
113 情報送信部
21 機器情報管理部
211 データ解析部
212 通知判別部
213 登録・更新要否判定部
214 情報登録・更新部
22 機器管理情報保持部(D:機器管理情報)
100 管理対象機器(画像処理装置)
110 コントローラ(制御基板)
111 CPU(処理装置)
112 記憶装置(ROM,RAM,HDD)
113 ネットワークI/F(NIC:Network I/F Card)
114 外部記憶I/F(a:記録媒体)
120 操作パネル(入力・表示装置)
130 プロッタ(印刷装置)
140 スキャナ(原稿読み取り装置)
200 機器管理装置(機器管理サーバ)
201 入力装置
202 表示装置
203 ドライブ装置(a:記録媒体)
204 RAM(揮発性の半導体メモリ)
205 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
206 CPU(処理装置)
207 インタフェース装置
208 HDD(不揮発性の記憶装置)
B バス
N データ伝送路(ネットワーク)
S 通知情報
【先行技術文献】
【特許文献】
【0092】
【特許文献1】特開2009−244928号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置に、ネットワークを介して接続される管理対象機器であって、
機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手段と、
検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手段と、
生成した通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする管理対象機器。
【請求項2】
前記生成手段は、
検出された機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を示す値、自機のネットワーク設定値、及び自機の機番が定義された通知情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の管理対象機器。
【請求項3】
ネットワークを介して接続される管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置であって、
前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手段と、
登録/更新が必要と判定した場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手段と、を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項4】
前記管理対象機器から受信した通知情報をデータ解析し、前記通知情報に定義された機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を示す値、前記管理対象機器のネットワーク設定値、及び前記管理対象機器の機番を取得する解析手段と、
前記通知情報に定義された機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を示す値に基づき、通知種別を判別する判別手段と、を有し、
前記判定手段は、
判別結果に応じて、前記機器管理情報の登録/更新要否の判定が異なることを特徴とする請求項3に記載の機器管理装置。
【請求項5】
前記管理対象機器からの通知が、前記ネットワーク設定変更通知と判別されると、
前記判定手段は、
前記通知情報に定義された機番と、前記機器管理情報の機番が登録された情報項目の項目値とを照合し、
前記機器管理情報に同一機番が存在する場合、該当した機番の項目値に対応付けて前記機器管理情報に登録されたネットワーク設定の情報項目の項目値を、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値で更新する必要がある判定し、
前記機器管理情報に同一機番が存在しない場合、前記機器管理情報に、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値及び機番を登録する必要があると判定することを特徴とする請求項4に記載の機器管理装置。
【請求項6】
前記管理対象機器からの通知が、前記機器起動通知と判別されると、
前記判定手段は、
前記通知情報に定義された機番と、前記機器管理情報の機番が登録された情報項目の項目値とを照合し、
前記機器管理情報に同一機番が存在する場合、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値と、該当した機番の項目値に対応付けて前記機器管理情報に登録されたネットワーク設定の情報項目の項目値とを照合し、
前記機器管理情報に同一ネットワーク設定値が存在しない場合、該当した機番の項目値に対応付けて前記機器管理情報に登録されたネットワーク設定の情報項目の項目値を、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値で更新する必要がある判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の機器管理装置。
【請求項7】
前記管理対象機器からの通知が、前記機器起動通知と判別されると、
前記判定手段は、
前記通知情報に定義された機番と、前記機器管理情報の機番が登録された情報項目の項目値とを照合し、
前記機器管理情報に同一機番が存在しない場合、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値と、前記機器管理情報のネットワーク設定が登録された情報項目の項目値とを照合し、
前記機器管理情報に同一ネットワーク設定値が存在する場合、該当したネットワーク設定の項目値に対応付けて前記機器管理情報に登録された機番の情報項目の項目値を、前記通知情報に定義された機番で更新する必要がある判定し、
前記機器管理情報に同一ネットワーク設定値が存在しない場合、前記機器管理情報に、前記通知情報に定義されたネットワーク設定値及び機番を登録する必要があると判定することを特徴とする請求項6に記載の機器管理装置。
【請求項8】
1又は複数の管理対象機器と、前記管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークで接続される機器管理システムであって、
前記管理対象機器が、
機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手段と、
検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手段と、
生成した通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手段と、を有し、
前記機器管理装置が、
前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手段と、
登録/更新が必要と判定した場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手段と、を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項9】
1又は複数の管理対象機器と、前記管理対象機器から取得した機器情報を機器管理情報に登録し、前記機器管理情報に基づき前記管理対象機器を管理する機器管理装置とが、ネットワークで接続される機器管理システムにおける機器管理方法であって、
前記管理対象機器が、
機器起動又はネットワーク設定変更の状態変化を検出する検出手順と、
前記検出手順による検出結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定するための通知情報を生成する生成手順と、
前記生成手順により生成された通知情報を前記機器管理装置に送信する送信手順と、を有し、
前記機器管理装置が、
前記管理対象機器から受信した通知情報と前記機器管理情報との照合結果に基づき、前記機器管理情報の登録/更新要否を判定する判定手順と、
前記判定手順により登録/更新が必要と判定された場合に、前記機器管理情報に前記通知情報に定義された値を登録する又は前記機器管理情報の該当項目値を前記通知情報に定義された値で更新する登録・更新手順と、を有することを特徴とする機器管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−84120(P2012−84120A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153587(P2011−153587)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】