説明

管理装置、その方法、及びプログラム

【課題】 従来、管理装置における履歴情報の収集に関するリアルタイム性と画像形成装置の省電力を十分に考慮した、適切な管理手法が提供されていなかった。
【解決手段】 したがって、本発明の管理装置は、履歴情報の取得の対象となる画像形成装置が省電力状態であると特定された際に履歴情報の要求を行うか否かを制御する。具体的には、対象の画像形成装置が前回の履歴情報の要求を行った後に省電力状態からの復帰通知を行っていた場合には、当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求が行われ、当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合には、前記要求が行われないことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、および複写機などといった画像形成装置を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置において、ユーザがプリント、コピーなどのジョブを実行した際に、そのジョブのユーザ名や使用量を含むジョブ履歴を記録される。画像形成装置を管理する管理装置は、例えばポーリング処理により画像形成装置からジョブ履歴を収集し保管する。
近年、オフィスで省エネルギー化が推進される昨今、ジョブ実行中や管理装置からのアクセスが一定時間以上ない場合にスリープ状態など電力消費を抑えるための省電力状態へと移行する画像形成装置が一般的なものとなってきている。
さらに、管理装置において管理対象の機器がスリープ状態であるかを管理し、管理装置からのアクセスによりその機器がスリープ状態から復帰することを避ける技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−015799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、管理装置のポーリング処理によりジョブ履歴などの履歴情報を画像形成装置から収集する際には、画像形成装置がスリープ状態にある場合はそのスリープ状態が解除されてしまう。このため、管理装置は、画像形成装置がスリープ状態にある時は履歴情報を取得せず、スリープ状態でないときに取得するように制御することが望ましいと言える。
しかしながら、管理装置のポーリング処理がたとえば1日に1回行うといったスケジュールで実行される際に、そのポーリングのタイミングで画像形成装置がスリープ状態であった場合には履歴情報を管理装置が収集できない。画像形成装置のユーザがそのポーリングのタイミングの直前にジョブの実行を指示しなかった場合など、画像形成装置のスリープ状態がその後も継続した場合など、管理装置はいつまでも履歴情報を収集しないといったことが起こり得る。
管理装置では、画像形成装置のユーザの利用状況をリアルタイムで監視するといったことも必要になってくる。したがって、画像形成装置がスリープ状態にある時は履歴情報を取得しないといった運用だけでは、管理装置における履歴情報の収集に関するリアルタイム性が損なわれてしまう。
そこで本発明は、管理装置における履歴情報の収集に関するリアルタイム性と画像形成装置の省電力を十分に考慮した、適切な管理手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明における、画像形成装置に対して要求を行うことで取得した履歴情報を管理する管理装置は、画像形成装置から、省電力状態に移行したことを示す移行通知と、省電力状態から復帰したことを示す復帰通知とを受信する受信手段と、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行う要求手段と、前記要求に応じて取得された履歴情報を管理する履歴情報管理手段と、前記受信した移行通知に従う画像形成装置が省電力状態に移行した時間情報と、前記受信した復帰通知に従う画像形成装置が省電力状態から復帰した時間情報と、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行った際の時間情報とを管理する管理手段と、前記管理手段により管理されている省電力状態に移行した時間情報と省電力状態から復帰した時間情報とを参照して、画像形成装置が省電力状態であるかを特定する特定手段と、前記特定手段により履歴情報の取得の対象となる画像形成装置が省電力状態であると特定された際に、前記要求手段による要求を行わせるかを制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記管理手段により管理されている前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、省電力状態から復帰した時間情報とを比較して、当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていた場合には、当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求手段による要求を行わせ、当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合には、前記要求手段による要求が行われないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、管理装置における履歴情報の収集に関するリアルタイム性と画像形成装置の省電力を十分に考慮した、適切な管理手法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明における管理システムの構成例を示す図である。
【図2】ホストコンピュータ101の内部構成を示す図である。
【図3】ホストコンピュータ101の機能的な構成例を示す図である。
【図4】管理装置104の機能的な構成例を示す図である。
【図5】画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図6】画像形成装置の機能的な構成例を示す図である。
【図7】履歴情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】通知管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】ポーリング管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】実施例1における、管理装置104の履歴情報を取得するための処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】実施例2における、管理装置104の履歴情報を取得するための処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図12】画像形成装置の状態に応じた管理装置の動作を説明するための概念図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0009】
<実施例1>
[システムの全体構成]
図1は、本発明における管理システムの構成例を示す。ホストコンピュータ101と、複合機102、プリンタ103と、管理装置104とを備える。システム内の各装置は、イーサネット(登録商標)等の既知の技術によるネットワーク105により相互に通信可能に接続されている。
【0010】
ホストコンピュータ101は、ユーザの印刷指示を受け付け、画像データを含む印刷データを生成して、印刷ジョブとしてネットワーク上に送信する。複合機102及びプリンタ103は、ネットワーク105を介して印刷ジョブを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を利用して用紙に印刷を行う装置である。また、複合機102は、スキャナを介して紙原稿を読み取るスキャナジョブを実行したり、スキャンして読み取った画像データの印刷出力を行うコピージョブを実行したり、読み取った画像データをEmail等で送信するSENDジョブを実行したりする。また、FAXの送受信を行うFAXジョブを実行する。なお、本発明が適用可能な複合機は、スキャナ機能、プリント機能、SEND機能、FAX機能などの少なくともいずれかの機能のみを備えるものであっても構わない。また、複合機102及びプリンタ103は、各種ジョブを実行した履歴を示すジョブ履歴や、ユーザのログインなどの操作内容の履歴を示す操作履歴などを自身の記憶装置に記憶する。管理装置104は、複合機102及びプリンタ103などの画像形成装置から、上述したジョブ履歴などを含む履歴情報を収集し、管理を行う。
【0011】
なお、本実施例では、管理装置104をホストコンピュータ101とは別の構成として設けているが、同様の機能を有するモジュールをホストコンピュータ101の内部に設けるように構成しても構わない。
【0012】
[ホストコンピュータ101の構成]
図2は、ホストコンピュータ101の内部構成(ハードウェア構成)を示す。ROM202又は大規模記憶装置であるハードディスク211に記憶されたソフトウェアを実行するCPU201を備える。CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを総括的に制御する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ205(KBDC)は、ホストコンピュータ101に備えられたキーボード209からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ206(DISPC)は、例えば液晶ディスプレイ等で構成される表示モジュール210(DISPLAY)の表示を制御する。ディスクコントローラ207(DKC)は、ハードディスク211(HD)を制御する。ネットワークインターフェースカード208(NIC)は、ネットワーク105を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。
【0013】
図3は、ホストコンピュータ101の機能的な構成例を示す。印刷アプリケーション401と、プリンタドライバ402と、印刷ジョブ送信部403と、Webブラウザ404と、HTTP通信部405とを備える。
【0014】
印刷アプリケーション401は、プリンタドライバ402に対して描画命令等を送信することにより印刷指示を行う。プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401から受けた描画命令等を画像形成装置が解釈可能な印刷データ、すなわちPDL(Page Description Language)に変換する。更に、プリンタドライバ402は、デバイス認証が設定されている場合、ユーザ認証ダイアログを表示し、ユーザに画像形成装置を使用するためにユーザ名、パスワードの入力を要求する。プリンタドライバ402は、ネットワーク106を経由して印刷先の画像形成装置に入力されたユーザ名、パスワードを送信して認証要求を行う。画像形成装置では、後述する認証処理部612でユーザ名、パスワードを照合し、認証の成否を返信する。プリンタドライバ402は、認証が失敗した場合に印刷をキャンセルし、認証が成功した場合に入力されたユーザ名をジョブオーナー情報として印刷データを含む印刷ジョブを作成する。プリンタドライバ402は、デバイス認証が設定されていない場合にホストコンピュータ101へログインしているユーザ名をジョブオーナー情報として印刷ジョブに付加して印刷ジョブを作成する。
【0015】
続いて、プリンタドライバ402は、作成した印刷ジョブを印刷ジョブ送信部403に渡す。印刷ジョブ送信部403は、プリンタドライバ402より受け取った印刷ジョブを画像形成装置に送信する。
【0016】
Webブラウザ404は、HTMLデータを解釈し、表示モジュール210へ画面描画を行い、キーボード等からのユーザ操作を受け付け、HTTP通信部405へ要求を送信する。HTTP通信部405は、Webブラウザからの通信要求を受けて画像形成装置等とNIC208を経由してHTTP又はHTTPSプロトコルを用いて通信を行いWebページの要求、Webページデータの受信等を行う。
【0017】
[管理装置104の構成]
管理装置104の内部構成は、ホストコンピュータ101と同様である(図2参照)。
【0018】
図4は、管理装置104の機能的な構成例を示す。インターフェース部501と、状態管理部502と、履歴情報収集部503とを備える。インターフェース部501は、NIC208及びネットワーク105を経由して、画像形成装置との通信を行う。
【0019】
状態管理部502は、画像形成装置から送信される電源状態通知を受信し、その通知の受信履歴を通知管理テーブル5021に保持、管理する。また、状態管理部502は、履歴情報収集部503からの画像形成装置の電源状態の問合せを受けると、通知管理テーブル5021を参照し、電源状態を判定して応答する。
【0020】
履歴情報収集部503は、管理者などが設定したスケジュールに従う、既定の間隔のポーリング処理で、インターフェース部501を経由して画像形成装置からジョブ履歴などの履歴情報を収集し、履歴情報管理テーブル5031に保持、管理する。また、ポーリング処理で履歴情報を収集したとき、その年月日や時刻などの時間情報と、ポーリング処理前のデバイスの電源状態とをポーリング管理テーブル5032に保持、管理する。
【0021】
[画像形成装置の構成]
図5は、画像形成装置の一例である複合機102の内部構成(ハードウェア構成)を示す。
【0022】
CPU301は、ROM302又は大規模記憶装置であるハードディスク311に記憶されたソフトウェアを実行し、システムバス304に接続される各デバイスを総括的に制御する。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。パネルコントローラ(PanelC)305は、画像形成装置に備えられたオペレーションパネル309からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ306(DISPC)は、例えば液晶ディスプレイ等で構成される表示モジュール310(DISPLAY)の表示を制御する。ディスクコントローラ307(DKC)は、大容量記憶デバイスであるハードディスク311(HD)を制御する。ネットワークインターフェースカード308(NIC)は、ネットワーク105を介して、他のノードとデータをやりとりする。スキャナコントローラ312(SCANC)は、光学式のスキャナ313を制御し、紙原稿の読み取りを行う。プリンタコントローラ314(PRNC)は、プリンタ315を制御し、電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。プリンタ103は、内部構成としてスキャナコントローラ312、スキャナ313といった構成をもたない。
【0023】
図6は、画像形成装置の機能的な構成例を示す。
【0024】
インターフェース部601は、ネットワーク105と接続され、ホストコンピュータ101から印刷ジョブを受信し、また、管理装置104へ自装置の電源状態を通知する。また、インターフェース部601は、管理装置104からの履歴情報の取得要求を受けてジ履歴情報を送信する。印刷データ格納部602は、RAM303やハードディスク311に、印刷ジョブを一時的に格納する。
【0025】
UI制御部610は、パネルコントローラ305を経由してオペレーションパネル309を制御し、ユーザの画像形成装置へのログイン要求や、コピー、スキャン送信、FAX送信などの指示を受け付ける。ユーザからのログイン要求を受けると、認証処理部612にユーザ名、パスワード等の認証情報を送り認証要求を行う。UI制御部610は、認証処理部612で認証が成功すると、認証IDを受け取る。その後、UI制御部610は、ログアウト要求を受けるまでユーザ名、認証IDを保持し、ユーザ操作によりコピー等のジョブ発行が指示されると、ジョブ管理部603へジョブ発行要求と共にユーザ名、認証IDを送る。また、オペレーションパネルからログアウト操作がなされるとログアウト処理を行う。また、UI制御部610は、動作設定情報として[タイムアウト時間]を持ち、オペレーションパネルに[タイムアウト時間]で設定された時間操作が行われなかった場合には、ログアウト処理を行う。[タイムアウト時間]の設定値は、外部のPCからも参照可能とする。UI制御部610は、ログアウト処理において、認証処理部612にユーザ名、認証ID、ログアウト要因情報と共にログアウト通知を行い、認証情報や認証IDを破棄する。これらUI制御部610に係る操作の履歴も、履歴情報として管理することも可能である。
【0026】
ジョブ管理部603は、各種ジョブを解析し、ユーザ名、処理内容(印刷部数やカラー印刷等の出力属性情報)を取得し、ジョブの開始時刻と共にジョブ情報として管理する。オペレーションパネルからのジョブが発行された場合にはUI制御部610から、Webブラウザからのジョブが発行された場合にはリモートUI制御部611から、処理内容やユーザ名等を受信する。
【0027】
印刷データ展開部604は、ジョブ管理部603に格納されたジョブ情報に従い、印刷データ格納部602から印刷ジョブを取得して画像生成処理を行い、イメージデータを生成する。スキャナ制御部605は、スキャナコントローラ312を制御し、紙原稿のスキャンを行い、作成されたイメージデータを作成する。イメージ格納部606は、印刷データ展開部604、スキャナ制御部605が生成したイメージデータをRAM303やハードディスク311(HD)に一時的に格納する。プリンタ制御部607は、プリンタエンジンを制御し、イメージ格納部606に格納されたイメージデータの印刷を行わせる。プリンタエンジン608は、イメージ格納部606に格納されたイメージデータを電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を用いて印刷用紙等のメディアに実際に印刷する。
【0028】
履歴情報管理部609は、画像形成装置で実行されたジョブまたは操作に関する内容や結果、時間情報に関するレコードを含む履歴情報を管理する。ジョブ管理部603は、ジョブが完了すると管理するジョブ情報をジョブ履歴として履歴情報管理部609に送信し、履歴情報管理部609が保管する。履歴情報管理部609は、管理装置104からの要求に応答して、保管している履歴情報を管理装置104に送信する。
【0029】
電源制御部613は、画像形成装置の電源状態(電源OFF状態、通常状態、スリープ状態)の移行制御を行う。電源制御部613は、ジョブ管理部603、インターフェース部601、UI制御部610の状態を監視し、既定の条件を満たすと電源状態をスリープ状態などの省電力状態へ移行させる。既定の条件とは、例えば、ユーザのスリープ移行操作が行われた場合、実行中・待機中のジョブがなくなってから予め設定された時間が経過した場合、インターフェース部601に対する外部からのリクエストが無くなり、前回の通信から予め設定された時間(第2のスリープ移行時間)が経過した場合などである。画像形成装置では、このように実行すべき処理が無くなってから管理者などにより設定されたスリープ移行時間が経過した際に、自動的に省電力状態(スリープ状態)に移行する。
【0030】
ここで、スリープ状態の一例としては、画像形成装置において、インターフェース部601の一部、UI制御部610の一部にだけに電力を供給する状態が挙げられる。インターフェース部601はスリープ状態中に特定のタイプの通信パケットを受信したときに、電源制御部613に通知し、電源制御部613は電源状態を通常状態へ移行させる。また、UI制御部610は、スリープ状態中にユーザ操作を検知したときに、電源制御部613に通知し、電源制御部613は電源状態を通常状態へ移行させる。
【0031】
電源制御部613は、画像形成装置の電源状態が変化したとき、もしくは変化する前にインターフェース部601を通じて電源状態をネットワーク上の外部装置(ホストコンピュータ101や管理装置104など)に通知する。通知プロトコルの一例としては、SLP(Service Location Protocol)によるマルチキャスト送信が挙げられる。SAAdvertiseパケットを拡張し、URLにデバイスのアドレス、属性に電源状態を記載したパケットを送信することにより、画像形成装置の電源状態を通知することができる。
【0032】
画像形成装置が電源ONされた場合、電源制御部613、インターフェース部601が起動したのちに、通常状態(電源状態属性”on”)に変化したことを外部装置に通知する。画像形成装置が電源OFFされる場合、シャットダウン処理が開始されると、電源制御部613、インターフェース部601がシャットダウンされる前に、電源OFF状態(電源状態属性”off”)に変化したことを外部装置に通知する。画像形成装置がスリープ状態に移行する場合、スリープ状態(電源状態属性”sleep”)に移行する直前に外部装置に通知する。画像形成装置がスリープ状態から復帰した場合、通常状態(電源状態属性は”wakeup”)に移行した直後に外部装置に通知する。
【0033】
[管理装置104の管理テーブルの説明]
図7は、履歴情報管理テーブル5031を示し、ここでは一例として、ジョブ履歴をついて説明する。履歴ID701は、履歴情報に含まれる各レコードをシステム内で一意に識別するIDである。デバイスID702は、画像形成装置を識別するためのIDである。例えば、MACアドレスやIPアドレス、機番、デバイス名などを用いることが考えられる。
【0034】
タイプ703としては、ジョブの種類が含まれる。具体的には、ホストコンピュータ101からの印刷要求であるプリントや、コピー、スキャン、ファクス、画像形成装置内に保存された文書を印刷するボックスプリント等が挙げられる。ページ数706は、該当ジョブにより処理されたページ数が記録される。4ページのジョブを印刷した場合には、4が記録される。文書名709は、アプリケーション401によりジョブに設定される文書名や画像形成装置内に保存された文書の文書名などが含まれる。とくに文書名が設定されていないジョブに関しては値が省略(図中の“‐”)される。また、履歴情報には、ここで説明される情報以外にも、例えば、ジョブの実行を指示したユーザ情報、カラー/モノクロといった設定情報、正常/異常といった終了状態などを含ませることが可能である。
【0035】
また、画像形成装置の履歴情報管理部609に保持される履歴情報テーブルは、図7に示したテーブル構造からデバイスID702を除いた構造である。
【0036】
図8は、通知管理テーブル5021を示す。デバイスID801は、画像形成装置を識別するためのIDである。
【0037】
「on」802は、管理装置104が、画像形成装置から電源ON通知を最後に受信した時間情報を装置ごとに記録する。「sleep」803は、管理装置104が、画像形成装置からSleep移行通知を最後に受信した時間情報を装置ごとに記録する。「wakeup」804は、管理装置104が、画像形成装置からスリープ復帰通知を最後に受信した時間情報を装置ごとに記録する。「off」805は、管理装置104が、画像形成装置から電源OFF通知を最後に受信した時間情報を装置ごとに記録する。
【0038】
例えば、行811は、管理装置104が複合機Aから各電源状態通知を最後に受信した時間情報(時刻)を記録しており、各列はそれぞれ以下を示す。
・電源ON通知を最後に受信した時刻 2009/9/26 08:35:11
・スリープ移行通知を最後に受信した時刻 2009/9/26 10:09:13
・スリープ復帰通知を最後に受信した時刻 2009/9/25 17:35:14
・電源OFF通知を最後に受信した時刻 2009/9/25 18:35:15
ここで、電源状態通知を受信した際の、通知管理テーブルへの記録に関する管理装置における制御を説明する。
【0039】
管理装置104は、インターフェース部501で画像形成装置からSLPマルチキャストにより送信される電源状態通知を受信可能なように待機している。インターフェース部501でSLPマルチキャスト送信を受信した場合、受信データを状態管理部502に渡す。状態管理部502は、受信データを解析し、その属性データより画像形成装置のアドレス情報、電源状態を抽出する。続いて、状態管理部502は、通知管理テーブルにおいて、アドレス情報から特定されるデバイスIDに該当する画像形成装置の行の、抽出された電源状態に該当する列に、時間情報を記録する。ここで記録される時間情報は、例えば管理装置で管理している時計に基づく現在時刻を用いる。
【0040】
図9は、ポーリング管理テーブル5032を示す。デバイスID901は、画像形成装置を識別するIDである。
【0041】
最終ポーリング902は、管理装置104がデバイスID901で示される画像形成装置に対してポーリング処理による履歴情報の取得処理を行い、処理が正常終了した時刻を時間情報として記録する。画像形成装置がスリープ状態や電源OFF状態であったために履歴情報の取得を行わなかった場合や、失敗した場合には、更新しない。履歴情報の取得処理を行ったが、画像形成装置内に取得すべき履歴情報が存在しなかった場合にも正常終了と同様に扱う。取得すべき履歴情報とは、例えば、今まで管理装置104が収集したことがない未取得の履歴情報や、収集対象として予め設定されている履歴情報のことである。
【0042】
ポーリング前状態903は、管理装置104による履歴情報の取得処理が正常終了した際の、取得処理前の画像形成装置の状態を記録する。取りうる値は、running(通常状態)、sleep(スリープ状態)である。
【0043】
図10は、実施例1における、管理装置104の履歴情報を収集するための処理に関して説明するためのフローチャートを示す図である。
【0044】
管理装置104の履歴情報収集部503は、ポーリング処理として、既定の時間間隔でインターフェース部501を介して画像形成装置と通信し、履歴情報管理部609で管理されている履歴情報を要求する。この要求に応じて取得した履歴情報は、図7で示す履歴情報管理テーブルに記録され、履歴情報収集部503が保管する。図10では、履歴情報管理部609による、ポーリング処理を行う履歴情報収集部503の制御についても説明する。また、本処理は、管理対象の画像形成装置ごとに、各装置に設定されている既定の時間間隔で実行されることになる。
【0045】
S1001で、履歴情報管理部609がポーリング対象の画像形成装置の電源状態を判定する。図8で示す通知管理テーブル5021より対象の画像形成装置に該当する行を取得し、通知時刻が一番後である通知を検索することにより、対象の画像形成装置の電源状態を判定する。例えば図8の複合機Aの場合、通知時刻が一番後である通知は、2009/9/26 10:09:13の”sleep”通知である。このため、複合機Aの現在の電源状態はスリープ状態であると判定できる。
【0046】
S1002において、S1001の判定の結果、電源状態がスリープ状態であるかを特定する。スリープ状態である場合にはS1006に進み、スリープ状態でない場合にはポーリング処理を実行すべきと判定してS1003に進む。
【0047】
S1003では、履歴情報収集部503が対象の画像形成装置の電源状態を一時的に記憶する。S1004では、履歴情報収集部503が対象の画像形成装置に通信を行い、履歴情報を要求することでポーリング処理を実行する。ここで、履歴情報が取得できた場合は、図7で示す履歴情報管理テーブルに記録する。S1005では、履歴情報収集部503が図9で示すポーリング管理テーブル5032の対象の画像形成装置の最終ポーリング902を現在時刻で更新し、ポーリング前状態903をS1004で一時的に記憶した電源状態で更新する。その後、管理装置104の履歴情報を収集するため処理が終了する。
【0048】
本実施例においては、ポーリング処理を実行すべきタイミングになった場合に、前回取得してから画像形成装置内で履歴情報が更新されず、未取得の履歴情報が存在しない場合も考慮する。画像形成装置がスリープ状態であるときに、未取得の履歴情報が存在しないのにも関わらずにポーリング処理を実行してしまうと、画像形成装置をスリープ状態から復帰させてしまい、省電力効果が減ってしまう。そこで本発明では、画像形成装置がスリープ状態である場合には、S1006〜S1007の処理を行い、未取得の履歴情報が存在する可能性が高いと判定した場合に、ポーリング処理を実行するものとする。
【0049】
S1006では、履歴情報管理部609が、図9で示すポーリング管理テーブル5032より対象の画像形成装置の最終ポーリングの時間情報を取得し、図8で示す通知管理テーブル5021より対象の画像形成装置のwakeup列の時間情報を参照する。そして、最終ポーリングの時間情報で示す時刻から対象の画像形成装置のスリープ移行時間だけ経過した時刻と、wakeup列の時間情報で示す時刻を比較する。比較の結果、(最終ポーリングの時刻+スリープ移行の時間)<(wakeup通知を受けた時刻)である場合にはS1003に進み、それ以外の場合にはS1007に進む。
【0050】
ここで、スリープ移行時間とは、画像形成装置が既定の条件をその時間の間で満たした場合に、電源状態制御部613の制御により自動的に省電力状態(スリープ状態)に移行するまで時間を示す。スリープ移行時間は管理者などにより設定されたり、画像形成装置ごとに仕様で予め設定されていたりする。ここで、スリープ移行時間は、管理装置104のポーリング間隔よりも十分に短い時間(数十秒〜数分)が設定されているのが一般的である。
【0051】
本実施例のS1006においては、とくにスリープ移行時間の中でも、インターフェース部601に対する外部からのリクエストが無くなってから、自動的にスリープ状態に移行するまでの無通信に起因するスリープ移行時間を比較判定に利用する。これは、今回のポーリング処理時にスリープ状態である際に、前回のポーリング処理の後に移行したスリープ状態が、ホストコンピュータ101など、管理装置104以外の装置の処理要求により1度以上、通常状態に復帰していることを判定するためである。
【0052】
具体的に図12(a)では、前回のポーリング処理のタイミング(P1)の後に、管理装置104がスリープ移行通知(S_in1)を受信後、復帰通知を受信することなく今回のポーリング処理のタイミング(P2)に至ったケースを示している。一方で、図12(b)では、前回のポーリング処理のタイミング(P1)の後に、管理装置104がスリープ移行通知(S_in1)を受信し、復帰通知(W_up)を受信し、さらにスリープ移行通知(S_in2)を受信後に今回のポーリング処理のタイミング(P2)に至ったケースを示している。図12(b)で示すようなケースでは、画像形成装置が復帰した際に何らかの処理が実行され、履歴情報が更新されている可能性が高いといえる。
【0053】
S1007では、履歴情報管理部609が、図9で示すポーリング管理テーブル5032より対象の画像形成装置の最終ポーリング902の時間情報を取得し、図8で示す通知管理テーブル5021の対象の画像形成装置のon列の時間情報を参照する。そして、両者を比較して、(最終ポーリングの時刻)<(on通知を受信した時刻)である場合にはS1003に進む。それ以外の場合には、管理装置104の履歴情報を収集するため処理が終了する。
【0054】
最終ポーリングの後にon通知を受信した場合(S1007−Yes)とは、前回のポーリング処理を行った後に、画像形成装置の電源がOFF/ONされたことを示している。例えば、図12(c)のようなケースである。このようなケースでは、前回ポーリング処理を実行してから、電源OFF状態の前後のタイミング(たとえば、図中のXの期間)で、ジョブなどが実行された可能性がある。そのため、本実施例では、画像形成装置で履歴情報が更新され、未取得の履歴情報がある可能性があるので、画像形成装置をスリープ状態から復帰させたとしてもポーリング処理を実行すべきと判断する。
【0055】
ここまで記載したように、本実施例においては、前回のポーリング処理後に、画像形成装置で履歴情報が更新された可能性がある場合には、画像形成装置が省電力状態であっても、ポーリング処理による履歴情報の収集を行う。一方で、前回のポーリング処理後に、画像形成装置で履歴情報が更新されていないと判定できる場合には画像形成装置に対するポーリング処理を控える。これにより、本発明は、画像形成装置の省電力を十分に考慮して、管理装置における履歴管理におけるリアルタイム性の確保を実現している。
【0056】
<実施例2>
図11は、実施例2における、管理装置104の履歴情報を取得するためのポーリング処理を説明するためのフローチャートを示す図である。本実施例においても、未取得の履歴情報が存在しないタイミングのポーリング処理によるスリープ状態からの復帰を防止するため、図10での処理に加えて、さらにS1008〜S1009の処理を行う。ここでは、実施例1の異なる履歴情報管理部609の処理に関して具体的に説明する。
【0057】
S1002において、S1001の判定の結果、電源状態がスリープ状態であるかを判定する。スリープ状態である場合にはS1008に進み、スリープ状態でない場合にはポーリング処理を実行すべきと判定してS1003に進む。
【0058】
S1008では、履歴情報管理部609が、図9で示すポーリング管理テーブル5032より対象の画像形成装置のポーリング前状態903を取得する。そして、ポーリング前状態がsleep(スリープ状態)であればS1006に進み、sleepでなければS1009に進む。
【0059】
ここで、実施例2では、S1006の判定を行う前に、前回のポーリング処理の際の画像形成装置の状態(ポーリング前状態)が、sleepであるかを判定している。これは、とくに前回のポーリング処理が起因して、画像形成装置がスリープ状態から復帰したことを示している。
【0060】
例えば、図12(d)のケースのように、画像形成装置内のプロセスやスレッドなどの動作によっては、画像形成装置からの復帰通知の送信が、管理装置104の前回のポーリング処理の終了よりも後になってしまうことが考えられる。
【0061】
ここで、(最終ポーリングの時刻)と(wakeup通知を受けた時刻)とを比較して、前回のポーリング処理後に、画像形成装置で履歴情報が更新された可能性があるかを判断した場合を想定する。図12(d)で示すケースでは、前回のポーリング処理に応じた画像形成装置からのwakeup通知を、前回のポーリング処理の後に移行したスリープ状態からの復帰であると誤認してしまう。
【0062】
前述したように電源状態制御部613は、ポーリング処理が終了したのち、無通信に起因するスリープ移行時間が経過したら自動的にスリープ状態に移行するよう制御する。このため、前回のポーリング処理の時刻からそのスリープ移行時間の間に、スリープ状態に移行して再度スリープ状態から復帰することはほとんどあり得ない。この性質を利用して、S1006では(最終ポーリングの時刻+スリープ移行の時間)と(wakeup通知を受けた時刻)とを比較することで、図12(d)で示すケースにおける誤認を防止できる。
【0063】
一方で、前回のポーリング処理の際の画像形成装置の状態(ポーリング前状態)が、sleepでない場合(S1007−No)は、スリープ移行時間を考慮する必要がないといえる。そこで、S1009では、最終ポーリングの時刻)と(wakeup通知を受けた時刻)とを比較して、前回のポーリング処理後に、画像形成装置で履歴情報が更新された可能性があるかを判断する。S1009で、履歴情報管理部609は、(最終ポーリングの時刻)<(wakeup通知を受けた時刻)である場合にはS1003に進み、それ以外の場合にはS1007に進む。
【0064】
以降の処理は、実施例1における図10と同様の処理を行うものであるので説明を省略する。
【0065】
<他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に対して要求を行うことで取得した履歴情報を管理する管理装置であって、
画像形成装置から、省電力状態に移行したことを示す移行通知と、省電力状態から復帰したことを示す復帰通知とを受信する受信手段と、
画像形成装置に対して履歴情報の要求を行う要求手段と、
前記要求に応じて取得された履歴情報を管理する履歴情報管理手段と、
前記受信した移行通知に従う画像形成装置が省電力状態に移行した時間情報と、前記受信した復帰通知に従う画像形成装置が省電力状態から復帰した時間情報と、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行った際の時間情報とを管理する管理手段と、
前記管理手段により管理されている省電力状態に移行した時間情報と省電力状態から復帰した時間情報とを参照して、画像形成装置が省電力状態であるかを特定する特定手段と、
前記特定手段により履歴情報の取得の対象となる画像形成装置が省電力状態であると特定された際に、前記要求手段による要求を行わせるかを制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記管理手段により管理されている前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、省電力状態から復帰した時間情報とを比較して、当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていた場合には、当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求手段による要求を行わせ、
当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合には、前記要求手段による要求が行われないことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記受信手段は、さらに、画像形成装置から、電源がONされたことを示す電源ON通知を受信し、
前記管理手段は、さらに、前記受信した電源ON通知に従う画像形成装置の電源がONにされた時間情報を管理し、
前記制御手段は、前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合に、前記管理手段により管理されている前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、電源がONにされた時間情報とを比較して、前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記電源ON通知を行っていた際には当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求手段による要求を行わせ、
前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記電源ON通知を行っていない際には前記要求手段による要求が行われないことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
画像形成装置のスリープへ移行するまでのスリープ移行時間を記憶する記憶手段とをさらに有し、
前記管理手段は、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行った際の時間情報に加え、当該要求を行う際の画像形成装置の状態が省電力状態であったかを管理し、
前記特定手段により履歴情報の取得の対象となる画像形成装置が省電力状態であると特定された際に、前記管理手段により前回の前記要求を行った際の対象となる画像形成装置が省電力状態であったことが管理されていた場合には、
前記制御手段は、前記管理手段により管理されている前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、前記スリープ移行時間と、省電力状態から復帰した時間情報とを比較して、当該画像形成装置が、前回の前記要求が行われ、そして前記スリープ移行時間がさらに経過した後に、前記復帰通知を行っていた場合には、当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求手段による要求を行わせ、
当該画像形成装置が、前回の前記要求が行われ、そして前記スリープ移行時間がさらに経過した後に、前記復帰通知を行っていない場合には、前記要求手段による要求が行われないことを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記スリープ移行時間は、前記画像形成装置に対する外部からのリクエストが無くなってから、自動的にスリープ状態に移行するまでの時間であることを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記履歴情報は、前記画像形成装置で実行されたジョブの履歴を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
画像形成装置に対して要求を行うことで取得した履歴情報を管理する管理装置における管理方法であって、
画像形成装置から、省電力状態に移行したことを示す移行通知と、省電力状態から復帰したことを示す復帰通知とを受信する受信工程と、
前記要求に応じて取得された履歴情報を管理する履歴情報管理工程と、
前記受信した移行通知に従う画像形成装置が省電力状態に移行した時間情報と、前記受信した復帰通知に従う画像形成装置が省電力状態から復帰した時間情報と、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行った際の時間情報とを管理する管理工程と、
前記管理工程で管理された省電力状態に移行した時間情報と省電力状態から復帰した時間情報とを参照して、画像形成装置が省電力状態であるかを特定する特定工程と、
前記特定工程で履歴情報の取得の対象となる画像形成装置が省電力状態であると特定された際に、画像形成装置に対して履歴情報の要求を行うかを制御する制御工程とを有し、
前記制御工程では、前記管理工程で管理された前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、省電力状態から復帰した時間情報とを比較して、当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていた場合には、当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求が行われ、
当該画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合には、前記要求が行われないことを特徴とする管理方法。
【請求項7】
前記受信工程では、さらに、画像形成装置から、電源がONされたことを示す電源ON通知を受信し、
前記管理工程では、さらに、前記受信した電源ON通知に従う画像形成装置の電源がONにされた時間情報を管理し、
前記制御工程では、前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記復帰通知を行っていない場合に、前記管理工程で管理された前記対象となる画像形成装置の前回の前記要求を行った際の時間情報と、電源がONにされた時間情報とを比較して、前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記電源ON通知を行っていた際には当該画像形成装置が省電力状態であっても前記要求が行われ、
前記画像形成装置が前回の前記要求を行った後に前記電源ON通知を行っていない際には前記要求が行われないことを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか1項の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−244534(P2012−244534A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114762(P2011−114762)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】