説明

簡易操作型の画像読み取り機、および画像処理装置

【課題】 大幅なコストアップを招くことなくハンドスキャナの小型化および軽量化を可能とし、メモリの利用状況をユーザが確認することができるようにする。
【解決手段】 表示部14を有する装置本体Aと交信可能に独立して構成され、原稿用紙から読み取って得た画像データを転送メモリB2に蓄積して装置本体Aへと転送できるハンドスキャナBであって、制御部B1は、転送メモリB2のメモリ残量などといった利用状況を検出する機能を有している。また、制御部B1は、そうして検出したメモリ状況を表示させるべく、そのメモリ状況とともに表示制御信号を装置本体Aに対して送信している。装置本体Aにおいては、表示制御信号を受信すると、表示部14において転送メモリB2のメモリ残量などが表示される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばファクシミリ装置本体から取り外し可能、あるいは携帯可能とした、いわゆるハンドスキャナといわれる簡易操作型の画像読み取り機、およびその簡易操作型の画像読み取り機を備えたファクシミリ装置などの画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばファクシミリ装置本体から取り外し可能、あるいは携帯可能としたいわゆるハンドスキャナは、原稿用紙から読み取って得た画像データをファクシミリ装置本体へと転送するために転送メモリを備えており、この種の転送メモリは、一度に複数枚の原稿用紙を読み取って多量の画像データを転送させるために、大容量化される傾向にある。
【0003】また、最近における一般的なハンドスキャナは、コストダウンに加えて小型化および軽量化が要求されることから、動作モードなどを示す限られた個数のLEDが設けられているにすぎず、非常にシンプルな構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のハンドスキャナでは、転送メモリの大容量化に伴って複数枚の原稿用紙を読み取り可能とされるが、読み取り枚数が増えるごとに減少する転送メモリの残量をユーザが確認することができなかった。そうしたメモリ残量の確認ができればユーザにとって非常に便利であるが、ハンドスキャナにメモリ残量を表示するための表示手段を設けると、コストアップを招くばかりでなく、ハンドスキャナの小型化および軽量化に反するという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、大幅なコストアップを招くことなく小型化および軽量化を可能とし、メモリの利用状況をユーザが確認することができる簡易操作型の画像読み取り機、およびその簡易操作型の画像読み取り機を備えた画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機は、表示手段を有する他の装置本体と交信可能に独立して構成され、原稿用紙から読み取って得た画像データを転送メモリに蓄積して上記他の装置本体へと転送できる簡易操作型の画像読み取り機であって、上記転送メモリの利用状況を検出するメモリ状況検出手段と、上記メモリ状況検出手段により検出されたメモリ状況を上記他の装置本体に対して送信するメモリ状況送信手段とを有することを特徴としている。
【0007】このような簡易操作型の画像読み取り機によれば、それ自体に表示手段を設ける必要なく、転送メモリの利用状況を受信した他の装置本体の表示手段にてメモリ状況が表示されるので、画像読み取り機に表示手段を設けるような大幅なコストアップを招くことなく小型化および軽量化を図ることができ、他の装置本体を利用することで転送メモリの利用状況をユーザが確認することができる。
【0008】また、請求項2に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機は、請求項1に記載の簡易操作型の画像読み取り機であって、上記メモリ状況検出手段は、原稿用紙の読み取り時において読み取り枚数が増えるごとに減少する上記転送メモリの残量をメモリ状況として検出している。
【0009】このような簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1に記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、原稿用紙の読み取り時における転送メモリの残量が他の装置本体の表示手段にて表示されることとなるので、画像読み取り機を使用するユーザは、そうして表示されたメモリ残量と読み取り枚数とを確かめながら便利に読み取り作業を行うことができる。
【0010】さらに、請求項3に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機は、請求項1または請求項2に記載の簡易操作型の画像読み取り機であって、上記メモリ状況送信手段は、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされることにより、あるいは非使用状態から読み取り可能な状態とされることにより、メモリ状況を上記他の装置本体に対して送信している。
【0011】このような簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1または請求項2に記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされると、他の装置本体の表示手段にてたとえば所定秒間メモリ状況が表示されるので、具体的な利用状況においては、画像読み取り機をあらかじめ定められたホルダーなどに戻して非使用状態とすることにより、必要に応じてメモリ状況を一見して確認することができる。
【0012】また、請求項4に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機であって、上記メモリ状況送信手段は、上記他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況を送信している。
【0013】このような簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況がその装置本体の表示手段にて表示されるので、画像読み取り機側にメモリ状況の表示を指示するためのキーなどを設ける必要なく、画像読み取り機の小型化および軽量化をより一層図ることができる。
【0014】さらに、請求項5に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機であって、上記メモリ状況送信手段は、上記他の装置本体の表示手段に直ちにメモリ状況を表示させるように指示する表示制御信号をメモり状況とともに送信している。
【0015】このような簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、装置本体の表示手段を制御する表示制御信号をメモリ状況とともに送信するので、装置本体では、表示制御信号の受信に応じて確実にメモリ状況を表示することができる。
【0016】また、請求項6に記載した発明の画像処理装置は、各種のデータ処理を行うとともに、そうした処理に際して関連情報を表示する表示手段が設けられた装置本体と、その装置本体と交信可能に独立して構成され、原稿用紙から読み取って得た画像データを転送メモリに蓄積して上記装置本体へと転送できる簡易操作型の画像読み取り機とを備えた画像処理装置であって、上記簡易操作型の画像読み取り機にて上記転送メモリの利用状況を検出するメモリ状況検出手段と、上記メモリ状況検出手段により検出されたメモリ状況を上記装置本体に対して送信するメモリ状況送信手段と、上記メモリ状況送信手段からのメモリ状況を上記装置本体にて受信し、その装置本体における上記表示手段にてメモリ状況を表示させるメモリ状況表示制御手段とを有することを特徴としている。
【0017】このような画像処理装置によれば、簡易操作型の画像読み取り機に表示手段を設ける必要なく、転送メモリの利用状況を受信した装置本体の表示手段にてメモリ状況が表示されるので、画像読み取り機に表示手段を設けるような大幅なコストアップを招くことなく、その画像読み取り機の小型化および軽量化を図ることができ、装置本体を利用することで転送メモリの利用状況をユーザが確認することができる。
【0018】さらに、請求項7に記載した発明の画像処理装置は、請求項6に記載の画像処理装置であって、上記メモリ状況検出手段は、原稿用紙の読み取り時において読み取り枚数が増えるごとに減少する上記転送メモリの残量をメモリ状況として検出している。
【0019】このような画像処理装置によれば、請求項6に記載の画像処理装置による効果に加えて、原稿用紙の読み取り時における転送メモリの残量が装置本体の表示手段にて表示されることとなるので、画像読み取り機を使用するユーザは、そうして表示されたメモリ残量と読み取り枚数とを確かめながら便利に読み取り作業を行うことができる。
【0020】また、請求項8に記載した発明の画像処理装置は、請求項6または請求項7に記載の画像処理装置であって、上記メモリ状況送信手段は、上記画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされることにより、あるいは非使用状態から読み取り可能な状態とされることにより、メモリ状況を上記装置本体に対して送信している。
【0021】このような画像処理装置によれば、請求項6または請求項7に記載の画像処理装置による効果に加えて、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされると、装置本体の表示手段にてたとえば所定秒間メモリ状況が表示されるので、具体的な利用状況においては、画像読み取り機をあらかじめ定められたホルダーなどに戻して非使用状態とすることにより、必要に応じてメモリ状況を一見して確認することができる。
【0022】さらに、請求項9に記載した発明の画像処理装置は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置であって、上記メモリ状況送信手段は、上記装置本体側からの指示に応じてメモリ状況を送信している。
【0023】このような画像処理装置によれば、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置による効果に加えて、他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況がその装置本体の表示手段にて表示されるので、画像読み取り機側にメモリ状況の表示を指示するためのキーなどを設ける必要なく、画像読み取り機の小型化および軽量化をより一層図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0025】図1は、本発明にかかる画像処理装置の一実施形態としてファクシミリ装置の構成を示した回路ブロック図である。ここで、画像処理装置としては、いわゆるハンドスキャナ(簡易操作型の画像読み取り機)を備えたファクシミリ装置が適用されているが、以下の説明においては、ハンドスキャナを使用した画像読み取り機能について重点的に解説するものとする。なお、本実施形態におけるファクシミリ装置は、主用途のファクシミリ送受信機能に加えて、パーソナルコンピュータなどの周辺入出力機器、あるいは単独使用によるコピー機としての機能を兼ね備えた多機能周辺装置である。
【0026】図1に示すように、ファクシミリ装置は、装置本体Aと、その装置本体Aから独立して取り外し可能なハンドスキャナBを具備して構成されている。装置本体Aは、CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC9、記録部12、操作部13、および表示部14などを有している。CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、およびDMAC9は、バス線15により相互に接続されている。バス線15には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ7には、ハンドスキャナB、記録部12、操作部13、および表示部14が接続されている。ハンドスキャナBは、相互に接続された制御部B1、転送メモリB2、および画像読取部B3などを有している。このハンドスキャナBは、ケーブルあるいは無線方式によって装置本体Aと接続されている。
【0027】一方の装置本体Aにおいて、CPU1は、主として装置本体Aの動作を制御する。NCU2は、公衆電話回線16に接続されて網制御を行う。RAM3は、充電電池などにより電源バックアップが施されており、CPU1の作業領域や各種データの格納領域を提供する。モデム4は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM5は、各種のプログラムや設定値などのデータを記憶している。EEPROM6は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレイ7は、CPU1の入出力インターフェースとして機能し、このゲートアレイ7を介してパーソナルコンピュータなどと接続することも可能である。コーデック8は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC9は、RAM3へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0028】また、記録部12は、たとえばインクジェット方式あるいは熱転写方式などの印字手段により、画像を記録用紙に再現するといった機能を有している。操作部13は、テンキーや文字キーなどのキースイッチ群を備えており、必要に応じてユーザにより入力操作された信号をCPU1に伝える。表示部14は、LCDなどの表示デバイスであって、CPU1の制御によって各種の動作状況を表示する。
【0029】他方のハンドスキャナBにおいて、制御部B1は、スキャナB全体の動作を制御する電子回路であって、この制御部B1には、装置本体Aとの間で画像データや各種信号を交信するためのインターフェース機能が備えられている。転送メモリB2は、たとえばRAMなどの比較的に高速で読み書き可能な記憶デバイスであって、複数枚の原稿用紙から得られた多量の画像データを一時的に記憶しつつ、その画像データを装置本体Aに転送するために設けられている。画像読取部B3は、原稿用紙を読み取って画像データを生成するものであって、ラインイメージセンサやエンコーダなどを備えたものである。つまり、ハンドスキャナBは、原稿用紙に面して手で操作されて画像を読み取るとともに、そうして読み取って得た読み取り枚数分の画像データを転送メモリB2を介して装置本体Aへと送信する。なお、ハンドスキャナBには、ユーザが読み取り開始または読み取り停止を制御部B1に通知するためのスタート/ストップキーが設けられているとともに、後述するデータ転送キーやメモリ状況確認キーが設けられ、表示手段としては、動作モードを示すためのLEDが単に設けられているだけである。
【0030】本発明の要点について簡単に説明すると、装置本体Aには、表示手段として表示部14が設けられる一方、ハンドスキャナBには、LED以外の表示手段が何ら設けられていない。そして、このハンドスキャナBを使用して1枚ずつ原稿用紙を読み取る際、読み取り枚数分の画像データが転送メモリB2を介して一度に装置本体Aへと送信される。送信された画像データは、装置本体Aにおいてファクシミリ送信用のデータとして取り扱われたり、パーソナルコンピュータに取り込むためのスキャニングデータ、あるいは単なるコピーデータとして取り扱われる。
【0031】そのようにして1枚ずつ原稿用紙を読み取る間、読み取り枚数が増えるごとにハンドスキャナBにおける転送メモリB2に画像データが蓄積されることから、その転送メモリB2の残量が減少することとなる。こうした転送メモリB2の利用状況は、制御部B1にて検出された後、その制御部B1を介して表示制御信号とともに装置本体Aへと送信される。表示制御信号を受信した装置本体AのCPU1は、ハンドスキャナBから送信されてきたメモリ状況、すなわちハンドスキャナBにおける転送メモリB2の残量や、そのメモリ残量に応じた読み取り枚数などを表示部14にて表示させる。その結果、ユーザは、装置本体Aの表示部14でハンドスキャナBにおける転送メモリB2の残量や読み取り枚数などを確かめながら読み取り作業を行うことができる。
【0032】すなわち、ハンドスキャナBにおける制御部B1は、転送メモリB2の利用状況を検出するメモリ状況検出手段と、メモリ状況検出手段により検出されたメモリ状況を他の装置本体Aに対して送信するメモリ状況送信手段とを実現している。
【0033】また、装置本体AにおけるCPU1は、上記メモリ状況送信手段からのメモリ状況を装置本体Aにて受信し、その装置本体Aにおける表示手段にてメモリ状況を表示させるメモリ状況表示制御手段を実現している。
【0034】次に、上記構成を有するファクシミリ装置の動作、特にハンドスキャナBを用いて原稿用紙から画像を読み取る場合の動作手順について図面を参照して説明する。
【0035】図2は、装置本体AにおいてハンドスキャナBからの各種データを受信するためのデータ受信処理の動作手順を示したフローチャートであって、この図に示すように、装置本体AのCPU1は、まず装置本体AがハンドスキャナBとデータの送受信が可能な状態であるか否かを判断する(S10)。この判断は、たとえばハンドスキャナBが図示しない載置台やホルダーに載置された場合に送出されるセンサ信号に基づいてCPU1により行われる。接続コードなどで両者を接続してデータの送受信を行う場合は、この接続コードに接続されているかを検出することで判断することができる。無線でデータの送受信を行う場合は、ハンドスキャナBがデータを送受信可能な圏内にあるかを、仮の信号を送受信することにより確認することで判断することができる。
【0036】データ受信モードである場合(S10:YES)、CPU1は、ハンドスキャナBからの信号を受信待ちする処理に移る(S11)。
【0037】この信号待ち処理において、ハンドスキャナBから後述する表示制御信号を受信した場合(S12:YES)、CPU1は、この表示制御信号とともに送られるメモリ状況に関するデータを一時的にRAM3に格納させる。そして、そのデータに基づきCPU1は、表示部14におけるその時点の表示状態を切り換え、ハンドスキャナBにおける転送メモリB2の利用状況を表示部14にて表示させる(S13)。この際、ハンドスキャナBから送信されてくるメモリ状況に関する信号には、転送メモリB2の残量を示す情報が含まれており、一例として表示部14には、転送メモリB2のメモリ残量が「メモリ残量:60%」というように表示されたり、あるいはメモリ残量を基にして「5ページ読み込んでいます」というようなメッセージ情報が表示される。なお、これらのメッセージ情報は、交互に切り替え表示されても良い。また、このような表示制御信号は、装置本体Aの操作部13における所定のキーを操作することで発行されるものであっても良い。
【0038】こうしたメモリ状況の表示処理中においてCPU1は、表示時間のタイムアウトやユーザによる他の操作がなされることでメモリ状況の表示を終了させる要求があるか否かを判断している(S14)。ここで、ユーザによる他の操作としては、たとえば所定のキーを押下することや、ハンドスキャナBを載置台やホルダーから取り外すといった操作が挙げられる。つまり、ユーザがハンドスキャナBを用いて原稿の読み取りを複数枚行ったような状況において、ハンドスキャナBのメモリ残量がどのくらいかを把握したい場合がある。そのような場合、一旦読み取り動作を停止させ、ハンドスキャナBを載置台に戻すことでS11〜S13の処理が実行される。これにより、ユーザは、装置本体Aの表示部14にてメモリ残量を認識することができ、残量が十分であれば、再度、載置台からハンドスキャナBを取り外して読み取りを再開させることができ、それに伴って表示部14における表示も終了することとなる。
【0039】メモリ状況の表示終了要求があるとした場合(S14:YES)、CPU1は、表示部14にてメモリ状況に関するメッセージ情報の表示を終了させ(S15)、表示部14を再び元の表示状態に戻す一方、S11に再帰して信号待ち処理を続ける。このような表示部14におけるメモリ状況の表示は、所定秒間にわたった短時間内に行われるものである。これにより、ユーザは、必要に応じてメモリ残量などといったメモリ状況を一見して確認することができる。
【0040】S14において、メモリ状況の表示終了要求がないとした場合(S14:NO)、CPU1は、S13に戻ってメモリ状況に関するメッセージ情報の表示を続行させる。つまり、表示開始から所定秒間が経過するまで、表示部14においては、メモリ状況が表示される。
【0041】S12において、ハンドスキャナBから表示制御信号を受信しない場合(S12:NO)、CPU1は、ハンドスキャナBにてデータ転送キーがユーザにより操作されたこと、あるいは装置本体Aにおけるユーザの転送操作などに応じて、ハンドスキャナBの転送メモリB2に蓄積されている画像データの転送要求があるか否かを判断している(S16)。
【0042】データ転送の要求があるとした場合(S16:YES)、CPU1は、それに応じてハンドスキャナBから送信されてくる画像データを受信する(S17)。
【0043】そして、CPU1は、受信した画像データを出力させる処理に移行し(S18)、データ受信処理にかかる動作を終了する。S18のデータ出力処理においては、たとえば画像データがファクシミリ送信されたり、パーソナルコンピュータにスキャニングデータとして出力されたり、あるいは単なるコピーデータとして取り扱われることで記録部12から画像が出力されることとなる。
【0044】S16において、データ転送の要求がない場合(S16:NO)、CPU1は、S11に戻ってハンドスキャナBからの信号を受信待ちする状態を続ける。
【0045】S10において、データ受信モードでない場合(S10:NO)、CPU1は、このデータ受信処理を開始させることなく待機する。
【0046】さらに、図3および図4は、ハンドスキャナBにより行われる処理動作の一例として、画像読取処理とデータ転送処理が別々に行われる場合の動作手順を示したフローチャートである。このような画像読取処理とデータ転送処理が別々に行われる状況としては、ハンドスキャナBを装置本体Aとはデータの送受信できない場所まで持ち出して読み取りを行った後、装置本体Aを利用してメモリ残量などを確認する場合が想定される。
【0047】まず、図3に示す画像読取処理において、ハンドスキャナBの制御部B1は、ユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判断している(S20)。このスタートキーが操作されると、制御部B1は、ユーザによって原稿用紙の読み取りが開始されたものと判断する。
【0048】スタートキーが操作された場合(S20:YES)、制御部B1は、後述するストップキーがユーザにより操作されるまで、原稿用紙1枚分から画像を読み取る処理を行う(S21)。この1枚分の画像読取処理においては、ラスタスキャン方式にて読み取られた画像データが画像読取部B3を介して順次転送メモリB2に蓄積される。
【0049】このような1枚分の画像読取処理において、制御部B1は、ユーザによりストップキーが操作されたか否かを判断している(S22)。
【0050】ストップキーが操作されると(S22:YES)、制御部B1は、そのストップキーの操作時点で読み取って得た画像データを1枚分として転送メモリB2に記憶させる(S23)。
【0051】こうして1枚分の画像データを転送メモリB2に記憶させた後、制御部B1は、転送メモリB2におけるメモリ残量を検出し(S24)、この画像読取処理にかかる動作を終了する。こうして検出されたメモリ残量は、次枚目以降の画像データを蓄積するために必要な記憶容量を示すこととなる。この一連の処理を繰り返すことで複数枚の読み取りが可能となる。それに伴ってメモリ残量に関するデータも次々と更新される。
【0052】S22において、ストップキーが操作されない場合(S22:NO)、制御部B1は、S21に戻ってストップキーが操作されるまで1枚分の画像読取処理を続行する。
【0053】S20において、スタートキーが操作されない場合(S20:NO)、制御部B1は、ユーザによってスタートキーが操作されるまで待機する。
【0054】以上のようにして画像データが転送メモリB2に記憶された後、図4に示すデータ転送処理が行われる。このデータ転送処理において、ハンドスキャナBの制御部B1は、装置本体Aに対してデータを転送可能な状態か否かを判断する(S30)。この判断は、図2に示した装置本体AにおけるCPU1の判断と同様である。
【0055】データ転送が可能である場合(S30:YES)、制御部B1は、メモリ状況確認キーがユーザにより操作されたこと、あるいは一定の時間経過などに応じて、装置本体Aの表示部14に対してメモリ状況の確認要求があるか否かを判断している(S31)。
【0056】メモリ状況確認キーなどが操作されることでメモリ状況の確認要求があるとした場合(S31:YES)、制御部B1は、図3のS24にて検出したメモリ残量を装置本体Aに対して送信するとともに、そのメモリ残量などに関するメモリ状況を表示部14で表示させるための表示制御信号を装置本体Aに送信する(S32)。このS32は、図2に示すS12がYESの場合の処理に対応している。なお、メモリ状況確認キーは、ハンドスキャナBに設けることなく装置本体Aの操作部13に設けても良い。そうすれば、ハンドスキャナBの小型化および軽量化をより一層図ることができる。また、メモリ状況確認キーなどを操作することなく、先述したように、たとえばハンドスキャナBを載置台やホルダーに再びセットすることで表示制御信号などが送信されるものとしても良い。
【0057】さらに、制御部B1は、データ転送キーがユーザにより操作されたこと、あるいは装置本体Aにおけるユーザの転送操作などに応じて、転送メモリB2に蓄積されている画像データの転送要求があるか否かを判断している(S33)。
【0058】データ転送の要求があるとした場合(S33:YES)、制御部B1は、その時点で転送メモリB2に記憶されている画像データを装置本体Aに送信させ(S34)、このデータ転送処理にかかる動作を終了する。このS34は、図2に示すS17の処理に対応している。
【0059】S33において、データ転送の要求がない場合(S33:NO)、制御部B1は、再びS30に戻って待機状態となる。
【0060】S31において、メモリ状況確認キーなどが操作されることなくメモリ状況の確認要求がないとした場合(S31:NO)、制御部B1は、S32をスキップしてS33に移行する。なお、データの転送可能な状態から一定の時間経過後、表示制御信号が自動的に送信される場合、制御部B1は、S32をスキップすることなくメモリ状況を表示部14で表示させるための表示制御信号を装置本体Aへと送信するようにしても良い。
【0061】S30において、データ転送が可能でない場合(S30:NO)、制御部B1は、このデータ転送処理を開始させることなく待機する。
【0062】一方、ハンドスキャナBにより行われる処理動作の他の例として、図5に示すように画像読取処理とデータ転送処理が連続して行われる場合も想定される。この場合、ハンドスキャナBと装置本体Aとは、互いにデータの送受信が可能な状態にあり、このような状態でのハンドスキャナBの処理動作について以下に説明する。なお、図3および図4と同様の処理動作については簡単に説明する。
【0063】この図5に示すフローチャートに基づく動作として、ハンドスキャナBの制御部B1は、ユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判断している(S40)。
【0064】スタートキーが操作された場合(S40:YES)、制御部B1は、後述するストップキーがユーザにより操作されるまで、原稿用紙1枚分から画像を読み取る処理を行う(S41)。
【0065】このような1枚分の画像読取処理において、制御部B1は、ユーザによりストップキーが操作されたか否かを判断している(S42)。
【0066】ストップキーが操作されると(S42:YES)、制御部B1は、そのストップキーの操作時点で読み取って得た画像データを1枚分として転送メモリB2に記憶させる(S43)。
【0067】こうして1枚分の画像データを転送メモリB2に記憶させた後、制御部B1は、転送メモリB2におけるメモリ残量を検出する(S44)。
【0068】メモリ残量検出後、制御部B1は、メモリ状況確認キーがユーザにより操作されたこと、あるいは一定の時間経過などに応じて、装置本体Aの表示部14に対してメモリ状況の確認要求があるか否かを判断している(S45)。
【0069】メモリ状況確認キーなどが操作されることでメモリ状況の確認要求があるとした場合(S45:YES)、制御部B1は、S44にて検出したメモリ残量を装置本体Aに対して送信するとともに、そのメモリ残量などに関するメモリ状況を表示部14で表示させるための表示制御信号を装置本体Aに送信する(S46)。このS46は、図2に示すS12がYESの場合の処理に対応している。なお、メモリ状況確認キーなどを操作することなく、先述したように、たとえばハンドスキャナBを載置台やホルダーに再びセットすることで表示制御信号などが送信されるものとしても良い。
【0070】さらに、制御部B1は、データ転送キーがユーザにより操作されたこと、あるいは装置本体Aにおけるユーザの転送操作などに応じて、転送メモリB2に蓄積されている画像データの転送要求があるか否かを判断している(S47)。
【0071】データ転送の要求があるとした場合(S47:YES)、制御部B1は、その時点で転送メモリB2に記憶されている画像データを装置本体Aに送信させ(S48)、この画像読取処理にかかる動作を終了する。このS48は、図2に示すS17の処理に対応している。
【0072】S47において、データ転送の要求がない場合(S47:NO)、制御部B1は、再びS40に戻ってS46までの一連の処理を繰り返す。これにより、次枚目以降の原稿用紙に対して読取処理が継続されるとともに、それに応じて転送メモリB2には、次枚目以降に読み取って得られた画像データが1枚目に続いて蓄積されることとなる。この際、S46の処理に応じて装置本体Aにおいては、図2に示すS13の処理が実行され、原稿用紙を1枚読み取るごとに装置本体Aの表示部14には、転送メモリB2のメモリ残量が表示されたり、あるいは現時点での読み取り枚数などが表示される。その結果、ユーザは、あとどれくらいの枚数を読み取ることができるかを確認しながらハンドスキャナBを使用して原稿用紙を1枚ずつ読み取ることができる。
【0073】S45において、メモリ状況確認キーなどが操作されることなくメモリ状況の確認要求がないとした場合(S45:NO)、制御部B1は、S46をスキップしてS47に移行する。なお、メモリ残量を検出してから一定の時間経過後、表示制御信号が自動的に送信される場合、制御部B1は、S46をスキップすることなくメモリ状況を表示部14で表示させるための表示制御信号を装置本体Aへと送信するようにしても良い。そうした場合、原稿用紙を読み取るごとに装置本体Aの表示部14においては、メモリ残量などのメモリ状況が所定秒間にわたって表示される。
【0074】S42において、ストップキーが操作されない場合(S42:NO)、制御部B1は、S41に戻ってストップキーが操作されるまで1枚分の画像読取処理を続行する。
【0075】S40において、スタートキーが操作されない場合(S40:NO)、制御部B1は、ユーザによってスタートキーが操作されるまで待機する。
【0076】したがって、上記構成、動作を有するファクシミリ装置によれば、ハンドスキャナB自体に相当のスペースが必要なLCDなどを設けることなく、転送メモリB2のメモリ残量などは、他の装置本体Aの表示部14にて表示されるので、LCDを設けるような大幅なコストアップを招くことなくハンドスキャナBについて小型化および軽量化を一層進めることができ、装置本体Aを利用することで転送メモリB2のメモリ残量などといった利用状況をユーザが確認することができる。つまり、ハンドスキャナBを操作するユーザは、装置本体Aの表示部14にて表示されたメモリ残量などを確かめながら便利に読み取り作業を行うことができる。
【0077】なお、上記実施形態においては、主として原稿用紙を読み取り対象としたラインイメージセンサ内蔵のハンドスキャナBについて説明したが、特にそのようなハンドスキャナBに限る意味はなく、小型のデジタル入力機器とプリンタ本体といった組み合わせ形態、あるいは周辺機器としての画像入力装置とパーソナルコンピュータとの組み合わせといった各種のシステム形態に応用できることは言うまでもない。
【0078】また、ハンドスキャナBにおける転送メモリB2のメモリ残量などは、装置本体Aとは別の場所でハンドスキャナBを使用した後、装置本体Aと交信可能な状況で必要に応じて表示され、あるいはハンドスキャナBの使用に際して原稿用紙を1枚読み取るごとに表示されるとしたが、そのようなメモリ残量などを記録部12にて記録用紙上に記録させるとしても良い。さらに、ハンドスキャナBを装置本体Aに交信可能した状況でリアルタイムでメモリ残量などが表示されるものとしても良い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機によれば、それ自体に表示手段を設ける必要なく、転送メモリの利用状況を受信した他の装置本体の表示手段にてメモリ状況が表示されるので、画像読み取り機に表示手段を設けるような大幅なコストアップを招くことなく小型化および軽量化を図ることができ、他の装置本体を利用することで転送メモリの利用状況をユーザが確認することができる。
【0080】また、請求項2に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1に記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、原稿用紙の読み取り時における転送メモリの残量が他の装置本体の表示手段にて表示されることとなるので、画像読み取り機を使用するユーザは、そうして表示されたメモリ残量と読み取り枚数とを確かめながら便利に読み取り作業を行うことができる。
【0081】さらに、請求項3に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1または請求項2に記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされると、他の装置本体の表示手段にてたとえば所定秒間メモリ状況が表示されるので、具体的な利用状況においては、画像読み取り機をあらかじめ定められたホルダーなどに戻して非使用状態とすることにより、必要に応じてメモリ状況を一見して確認することができる。
【0082】また、請求項4に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況がその装置本体の表示手段にて表示されるので、画像読み取り機側にメモリ状況の表示を指示するためのキーなどを設ける必要なく、画像読み取り機の小型化および軽量化をより一層図ることができる。
【0083】さらに、請求項5に記載した発明の簡易操作型の画像読み取り機によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機による効果に加えて、装置本体の表示手段を制御する表示制御信号をメモリ状況とともに送信するので、装置本体では、表示制御信号の受信に応じて確実にメモリ状況を表示することができる。
【0084】また、請求項6に記載した発明の画像処理装置によれば、簡易操作型の画像読み取り機に表示手段を設ける必要なく、転送メモリの利用状況を受信した装置本体の表示手段にてメモリ状況が表示されるので、画像読み取り機に表示手段を設けるような大幅なコストアップを招くことなく、その画像読み取り機の小型化および軽量化を図ることができ、装置本体を利用することで転送メモリの利用状況をユーザが確認することができる。
【0085】さらに、請求項7に記載した発明の画像処理装置によれば、請求項6に記載の画像処理装置による効果に加えて、原稿用紙の読み取り時における転送メモリの残量が装置本体の表示手段にて表示されることとなるので、画像読み取り機を使用するユーザは、そうして表示されたメモリ残量と読み取り枚数とを確かめながら便利に読み取り作業を行うことができる。
【0086】また、請求項8に記載した発明の画像処理装置によれば、請求項6または請求項7に記載の画像処理装置による効果に加えて、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされると、装置本体の表示手段にてたとえば所定秒間メモリ状況が表示されるので、具体的な利用状況においては、画像読み取り機をあらかじめ定められたホルダーなどに戻して非使用状態とすることにより、必要に応じてメモリ状況を一見して確認することができる。
【0087】さらに、請求項9に記載した発明の画像処理装置によれば、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置による効果に加えて、他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況がその装置本体の表示手段にて表示されるので、画像読み取り機側にメモリ状況の表示を指示するためのキーなどを設ける必要なく、画像読み取り機の小型化および軽量化をより一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理装置の一実施形態としてファクシミリ装置の構成を示した回路ブロック図である。
【図2】装置本体においてハンドスキャナからの各種データを受信するためのデータ受信処理の動作手順を示したフローチャートである。
【図3】ハンドスキャナにより行われる処理動作の一例として、その画像読取処理の動作手順を示したフローチャートである。
【図4】ハンドスキャナにより行われる処理動作の一例として、そのデータ転送処理の動作手順を示したフローチャートである。
【図5】ハンドスキャナにより行われる処理動作の他の例として、画像読取処理とデータ転送処理が連続して行われる場合の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 NCU
3 RAM
4 モデム
5 ROM
6 EEPROM
7 ゲートアレイ
8 コーデック
9 DMAC
12 記録部
13 操作部
14 表示部
A 装置本体
B ハンドスキャナ
B2 転送メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示手段を有する他の装置本体と交信可能に独立して構成され、原稿用紙から読み取って得た画像データを転送メモリに蓄積して上記他の装置本体へと転送できる簡易操作型の画像読み取り機であって、上記転送メモリの利用状況を検出するメモリ状況検出手段と、上記メモリ状況検出手段により検出されたメモリ状況を上記他の装置本体に対して送信するメモリ状況送信手段とを有することを特徴とする簡易操作型の画像読み取り機。
【請求項2】 上記メモリ状況検出手段は、原稿用紙の読み取り時において読み取り枚数が増えるごとに減少する上記転送メモリの残量をメモリ状況として検出している、請求項1に記載の簡易操作型の画像読み取り機。
【請求項3】 上記メモリ状況送信手段は、画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされることにより、あるいは非使用状態から読み取り可能な状態とされることにより、メモリ状況を上記他の装置本体に対して送信している、請求項1または請求項2に記載の簡易操作型の画像読み取り機。
【請求項4】 上記メモリ状況送信手段は、上記他の装置本体側からの指示に応じてメモリ状況を送信している、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機。
【請求項5】 上記メモリ状況送信手段は、上記他の装置本体の表示手段に直ちにメモリ状況を表示させるように指示する表示制御信号をメモり状況とともに送信している、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易操作型の画像読み取り機。
【請求項6】 各種のデータ処理を行うとともに、そうした処理に際して関連情報を表示する表示手段が設けられた装置本体と、その装置本体と交信可能に独立して構成され、原稿用紙から読み取って得た画像データを転送メモリに蓄積して上記装置本体へと転送できる簡易操作型の画像読み取り機とを備えた画像処理装置であって、上記簡易操作型の画像読み取り機にて上記転送メモリの利用状況を検出するメモリ状況検出手段と、上記メモリ状況検出手段により検出されたメモリ状況を上記装置本体に対して送信するメモリ状況送信手段と、上記メモリ状況送信手段からのメモリ状況を上記装置本体にて受信し、その装置本体における上記表示手段にてメモリ状況を表示させるメモリ状況表示制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】 上記メモリ状況検出手段は、原稿用紙の読み取り時において読み取り枚数が増えるごとに減少する上記転送メモリの残量をメモリ状況として検出している、請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】 上記メモリ状況送信手段は、上記画像読み取り機自体が原稿用紙の読み取り可能な状態から非使用状態とされることにより、あるいは非使用状態から読み取り可能な状態とされることにより、メモリ状況を上記装置本体に対して送信している、請求項6または請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】 上記メモリ状況送信手段は、上記装置本体側からの指示に応じてメモリ状況を送信している、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2000−278492(P2000−278492A)
【公開日】平成12年10月6日(2000.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−79324
【出願日】平成11年3月24日(1999.3.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】