説明

粉粒体の吸引装置および吸引方法

【課題】本発明はドラム缶のような容器内にある粉粒体で、時間経過による粉粒体自身の重みによる圧密、外部からの振動による圧密、湿気などにより流動性が悪い状態になっている粉粒体を残量なく吸引し、輸送することを可能とすることを目的とする。
【解決手段】粉粒体が貯留された容器を載置する水平面内で移動可能な可動テーブルと、該可動テーブルを駆動するための駆動手段と、前記可動テーブルの上方に位置し、吸引源に接続されている2重構造の吸引ノズルと、前記可動テーブル上に載置されている容器内に前記吸引ノズルを昇降させるための吸引ノズル昇降手段と、前記駆動手段および吸引ノズル昇降手段を制御する制御装置とを備え、可動テーブルを移動させながら、容器の適宜位置に吸引ノズルを挿入して容器内の粉粒体を吸引するようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はドラム缶のような容器内にある粉粒体で、時間経過による粉粒体自身の重みによる圧密、外部からの振動による圧密、湿気などにより流動性が悪い状態になっている粉粒体を、残量なく吸引することを可能とする装置及び、方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術として流動性の悪い粉粒体を吸引し輸送する装置に、容器を水平なステージに乗せて回転させ、その中へL字の吸引ノズルを上部より入れ、回転運動とノズルの昇降及び横行運動で粉粒体をノズル吸引する方法がある(特許文献1参照)。
しかしながら、圧密されている粉粒体を吸引する場合、粉粒体は強く又は固くなっているため、ノズル口径より大きいものはノズルに蓋をされた状態となり閉塞してしまう。そのため、粉粒体を崩して小さく(細かく)したものを吸引する必要がある。ノズルを差し込みながら崩して吸引しようとすると、ノズル先端に横向きに力がかかり、ノズルが破損する事態が発生する。したがって、吸引時はゆっくりノズルを下げながら、少しづつ吸引しなければならない。
また、ドラム缶を傾斜させて回転させ、その下方に集まった粉粒体を吸引する方法(特許文献2参照)についても同様で、ノズルを差し込むとノズル先端に横向きに力がかかり、ノズルが破損する事態が発生する。合わせて、粉粒体が流動化していないため、ノズルの当たらない部分にはデッドスペースができ確実に吸引することができない。流動化させるためにエアーを入れてみると、粉粒体が激しく飛散してしまう。
そのため、ドラム缶のような容器内にある粉粒体を、残量なく吸引する装置が必要となった。
【0003】
【特許文献1】特開2001−130743号公報、図1
【特許文献2】特開2003−072954号公報、図2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はドラム缶のような容器内にある粉粒体で、時間経過による粉粒体自身の重みによる圧密、外部からの振動による圧密、湿気などにより流動性が悪い状態になっている粉粒体を残量なく吸引し、輸送することを可能とすることを目的とする。
合わせて、吸引源の吸引する風量をできる限り少なくすることも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の目的を達成するために成されたものである。本発明の吸引装置は、容器内に貯留されている粉粒体を輸送する装置に使用される吸引装置であって、粉粒体が貯留された容器を載置する水平面内で移動可能な可動テーブルと、該可動テーブルを駆動するための駆動手段と、前記可動テーブルの上方に位置し、吸引源に接続されている2重構造の吸引ノズルと、前記可動テーブル上に載置されている容器内に前記吸引ノズルを昇降させるための吸引ノズル昇降手段と、前記駆動手段および吸引ノズル昇降手段を制御する制御装置とを備え、可動テーブルを移動させながら、容器の適宜位置に吸引ノズルを挿入して容器内の粉粒体を吸引するようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の吸引装置は、容器内に貯留されている粉粒体を輸送するにあたり、請求項1に示す粉粒体の吸引装置を用いた粉粒体の吸引方法であって、粉粒体が貯留されている容器を可動テーブル上に載置する工程と、前記可動テーブルを駆動手段により任意の位置に移動する工程と、吸引ノズルを前記容器内の複数の位置に挿入し、粉粒体を吸引する吸引工程と、を有することを特徴とする。
【0007】
さらに、前記粉粒体が貯留されている容器内に吸引ノズルを挿入する位置を該容器の寸法を制御装置に入力することにより演算し、最適な挿入位置の経路パターンを設定することができるので、いろいろな大きさの容器に対しても、最適な吸引ノズルの挿入位置の経路パターンを設定することができる。
また、前記吸引工程において、容器内の粉粒体の残量や圧力センサの実測値により、吸引源の風量を可変して該吸引工程を行なうことができる。
粉粒体の残量が多い場合は、吸引源の風量を増やすことで粉粒体を大量に吸引でき、粉粒体の残量が少ないときは、吸引に必要な最適風量まで吸引源の風量を減らすことにより、エネルギーの節約ができる。
【発明の効果】
【0008】
上記説明から明らかのように本発明は、粉粒体が貯留された容器を載置する水平面内で移動可能な可動テーブルを容器の適宜な位置に移動させながら、2重構造の吸引ノズルを挿入して容器内の粉粒体を吸引することにより、容器内の粉粒体を残量なく吸引することが可能となり、また、制御装置に容器の寸法を入力することにより、吸引ノズルの最適な挿入位置の経路を確定できるため、吸引時間の短縮を図ることができる。さらに、粉粒体の残量や圧力センサの実測値を制御装置にフィードバックすることにより吸引源の風量を可変して吸引源を効率的に稼動することが可能となり、省エネルギーを実現できるなどの効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための一例を説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明を適用した粉粒体の吸引装置の一実施例について図1〜図3に基づき詳細に説明する。本吸引装置1は、図1に示すように、粉粒体Mが貯留された容器4を載置する水平面内で移動可能な可動テーブルと、該可動テーブルを駆動するための駆動手段5と、前記可動テーブルの上方に位置し、吸引源に接続されている2重構造の吸引ノズル11と、前記可動テーブル上に載置されている容器4内に前記吸引ノズル11を昇降させるための吸引ノズル昇降手段12とから構成されている。
【0011】
前記可動テーブルは、X−Y軸方向に移動するX軸用可動テーブル2及びY軸用可動テーブル3から構成されている。X軸用可動テーブル2はX方向に移動するテーブルであり、Y軸用可動テーブル3はY方向に移動するテーブルである。なお、Y軸用可動テーブル3はX軸用可動テーブル2の上面に載置されている。
【0012】
また、前記駆動手段5は、前記X軸用可動テーブル2を駆動するX軸用可動テーブル駆動手段5a及び前記Y軸用可動テーブル3を駆動するY軸用可動テーブル駆動手段5bから構成されている。
該X軸用可動テーブル駆動手段5aはX軸用可動テーブル2下部に可動テーブル2の長辺と直交し可動テーブル2の底面と接する複数本のローラ7と該可動テーブル2の長辺側面に可動テーブル2を該ローラ7上を往復動させるためのシリンダ6で構成されている。
また、該Y軸用可動テーブル駆動手段5bはY軸用可動テーブル2の上面に可動テーブル2の長辺と平行して可動テーブル3の底面と接するローラ9と該可動テーブル3の辺側面に可動テーブル3を該ローラ9上を往復動させるためのシリンダ8で構成されている。
前記シリンダ6,8はXY軸用可動テーブル2,3を往復動させることができるものであれば何でもよいが、停止精度が高く位置決めが精度よくできる必要がある。したがって、サーボシリンダを使用することが最適と考えるが、停止精度を落としてもよい場合には他の位置決め機構を併用しながらモータ駆動や油空圧シリンダを使用してもよい。
【0013】
図3に示すように、前記吸引ノズル11は下端が開放した円柱状の内筒11aと、内筒11aを同軸に覆う外筒11bを有する2重構造となっており、この内筒11a外面と外筒11b内面により外気導入ができる通路Sを設けている。本実施例においては、該内筒11aの直径と該外筒11bの直径との比を1.5程度としたが、この比率は紛粒体Mの材質、比重等により変化すると考えられる。
また、該外筒11bは複数のステー11cにより該内筒11aと連結されて保持されている。
【0014】
さらに、該外筒11bの下端は、該内筒11aの下端より突出しており、粉粒体Mが内筒11aに吸い込まれると共に前記通路Sより導入された外気が粉粒体Mと混合される空間を形成している。本実施例においては、内筒11aの下端と外筒11bの下端との段差を10〜20mmとした。この段差が少ないと外気と紛粒体Mとが混合される空間が少なくなり、粉粒体Mの流動性が十分に確保できず、段差が大きいと外気ばかりを吸引して粉粒体Mの吸引効率が悪くなる。
また、該外筒11bはその下端が容器4の底面付近にあるとき、外筒11bの上端は粉粒体Mの上面より常に上に位置するような長さを持って設けられている。
この2重構造の吸引ノズル11を用いることにより粉粒体Mに空気が混合され、自重や振動による圧密、湿気などにより流動性が悪い状態になっている粉粒体Mの流動性がよくなり確実に吸引することが可能となる。
【0015】
また、前記吸引ノズル11は吸引ノズル11を容器4内に挿入するための吸引ノズル昇降手段12に取り付けられている。
このノズル昇降手段12は前記吸引ノズル11を端部に取り付けたアーム14と、該アーム14の吸引ノズル11とは反対の端部付近にロッドが取り付けられたシリンダ15と、該シリンダ15を取り付ける基台13とから構成されている。該吸引ノズル11は該シリンダ15の伸縮により該アーム14を介して昇降を行なう。
前記シリンダ15は吸引ノズル11を昇降させることができるものであれば何でもよいが、停止精度が高く位置決めが精度よくできる必要がある。したがって、サーボシリンダを使用することが最適と考えるが、停止精度を落としてもよい場合には他の位置決め機構を併用しながらモータ駆動や油空圧シリンダを使用してもよい。
【0016】
図4は粉粒体の吸引装置のシステム全体を表している。集塵機17は吸引ダクト18を介して吸引源19により負圧状態になっており、吸引ホース16を通して吸引ノズル11より粉粒体Mを吸引する。吸引された粉粒体Mは一旦集塵機17で捕集され、ロータリーバルブ20より排出される。
本実施例においては吸引源19にブロアを使用している。該吸引源19は負圧状態を発生させる機器であればよく、リングブロア、真空ポンプ等を使用すればよい。
前記集塵機17の入口には圧力センサ21が設置してあり、吸引時に前記吸引ホース16内の詰まりを確認している。
【0017】
また、前記シリンダ6、シリンダ8、シリンダ15及び前記吸引源19、圧力センサ21への入出力を制御する制御装置22が設置されている。
該制御装置22は初期設定としてY軸用可動テーブル3上に載置する容器4のサイズを入力し、容器4内の粉粒体Mを全量吸引するため容器内に吸引ノズル11を挿入する位置を演算し、最適な挿入位置の経路パターンを設定する。
なお、粉粒体を吸引する吸引工程は、吸引ノズル11を、吸引を掛けながら下降
→ 容器底面部にて停止 →吸引を掛けながら上昇 → 容器の上面にて停止 → 次の挿入位置に移動と動作させることで1工程となっている。前記挿入位置の経路パターンとは、前記吸引工程を容器上で行なう位置を設定するものである。
前記の挿入位置の経路パターンは、容器の開口面積に対し、吸引ノズル11の断面積の何回分に相当するかで決められる。図5はパターンの1例である。この例では吸引ノズル11を1から19の位置に順番に移動させ、前記吸引工程を19回行なうことになる。
なお、より容器内の粉粒体Mの残量を少なくするなら制御装置22に回数を更に増やすよう指示することも可能である。
【0018】
吸引ノズル11の挿入位置の経路パターンが決まれば、制御装置22よりシリンダ6、シリンダ8、シリンダ15へストローク量の指示を出し、吸引ノズル11先端を目的位置へ移動させる。吸引時、吸引後には荷重計10の値から、粉粒体Mの残量若しくは吸引量がわかるため、吸引ノズル11の動作工程を複数回繰返し、残量がなくなるまで吸引を行なう。
粉粒体Mの残量が少なくなり粉粒体Mの上面高さが低くなるにともない、吸引ノズル11の下降上昇距離を短くすることが可能である。
なお、本実施例は荷重計を使用しているが、荷重計がない場合においても数回の試し吸引を行い、吸引ノズル11の挿入位置のパターンを決定し、制御装置22に手動により設定を行なうことにより、吸引は可能である。
【0019】
図6、図7は圧密された粉粒体Mを従来技術及び本発明で実施した場合のシュミュレーション状況を表したものである。対象とした粉粒体Mは初期状態で100cc容器に充填した時の体積と重量が1.48g/ccであるものを、容器内での時間経過による粉粒体の重みによる圧密、容器への外部振動による圧密、湿気などにより流動性が悪くなることを想定し、前記の初期状態の粉粒体を180回タッピングし、体積と重量が2.35g/ccの状態にしたものである。
図6の従来技術は、容器30を水平なステージに乗せて回転させ、その中へL字の吸引ノズル31を上部より入れ、回転運動と吸引ノズル31の昇降及び横行運動で吸引する方法である(特許文献1参照)。この方法では、容器30を回転させても粉粒体Mの表面の1部しか吸引できず、そのまま運転すると吸引ノズル31に横向きに力がかかり、吸引ノズル31が破損する可能性が高い。
【0020】
それに対し、本発明では図7のように、2重構造の吸引ノズル11で粉粒体量の限定と空気の巻き込みにより、複数回粉粒体を吸引する吸引工程を繰り返せば効率よく吸引することができる。
前記粉粒体量の限定とは図7に示すように外筒11bが吸引ノズル11の外周にある粉粒体Mをせき止め、内筒11aの下端と外筒11bの下端により形成された粉粒体Mと外気とが混合される空間に入った粉粒体Mのみを吸引することである。
なお、吸引ノズル11が途中で止まっているのは、本発明の吸引が粉粒体を吸引する吸引工程を複数回実施することにより、粉粒体Mを完全に吸引するためであり、図7は吸引ノズル11の動作工程の途中を示している。
【0021】
表1は初期状態で100cc容器に充填した時の体積と重量が1.48g/ccである粉粒体を、容器内での時間経過による粉粒体の重みによる圧密、容器への外部振動による圧密、湿気などにより流動性が悪くなることを想定し、前記の初期状態の粉粒体を180回タッピングし、体積と重量が2.35g/ccの状態にしたものをドラム缶に入れ、本発明と従来技術にて吸引した結果を示す。
本実施例では190kgの粉粒体を吸引する吸引工程を4回実施することにより全量吸引することができた。それに対し、図6に示す従来技術では、吸引できなかった。
【0022】
【表1】

【0023】
万一、運転中に吸引ノズル11が詰まってきてしまった場合、圧力センサ21の値が負圧側に振れるため、吸引源19の風量を一時的に増やしたり、シリンダ15の下げスピードを遅くすることで詰まり防止ができる。粉粒体が少ない場合には、使用するエネルギーを減らすため吸引源19の風量を下げて吸引することも可能である。合わせて、Z軸方向の移動を早くすることで、能力UP、短時間運転が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
粉粒体の残量に合わせて、粉粒体を吸引する吸引工程を複数回行なうことで残量なく吸引することが可能であるため、本実施例の粉粒体M以外でも圧密された粉粒体や流動性の悪い粉粒体にも大量に吸引することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明における吸引装置の側面図である。
【図2】本発明における吸引装置の平面図である。
【図3】本発明における吸引ノズルの断面図である。
【図4】本発明を使用したシステムの一実施例である。
【図5】本発明における吸引ノズルの挿入位置の経路パターンの一例である。
【図6】従来技術の一例を示す図である。
【図7】本発明におけるシミュレーションを示す図である。
【符号の説明】
【0026】
1 吸引装置
2 X軸用可動テーブル
3 Y軸用可動テーブル
4 容器
5 可動テーブル駆動手段
6 X軸用シリンダ
8 Y軸用シリンダ
10 荷重計
11 吸引ノズル
12 吸引ノズル昇降手段
15 Z軸用シリンダ
17 集塵機
19 吸引源
21 圧力センサ
22 制御装置
M 粉粒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内に貯留されている粉粒体を輸送する装置に使用される吸引装置であって、
粉粒体が貯留された容器を載置する水平面内で移動可能な可動テーブルと、
該可動テーブルを駆動するための駆動手段と、
前記可動テーブルの上方に位置し、吸引源に接続されている2重構造の吸引ノズルと、
前記可動テーブル上に載置されている容器内に前記吸引ノズルを昇降させるための吸引ノズル昇降手段と、
前記駆動手段および吸引ノズル昇降手段を制御する制御装置と、
を備え、可動テーブルを移動させながら、容器の適宜位置に吸引ノズルを挿入して容器内の粉粒体を吸引するようにしたことを特徴とする粉粒体の吸引装置。
【請求項2】
容器内に貯留されている粉粒体を輸送するにあたり、請求項1に示す粉粒体の吸引装置を用いた粉粒体の吸引方法であって、
粉粒体が貯留されている容器を可動テーブル上に載置する工程と、
前記可動テーブルを駆動手段により任意の位置に移動する工程と、
吸引ノズルを前記容器内の複数の位置に挿入し、粉粒体を吸引する吸引工程と、
を有する粉粒体の吸引方法。
【請求項3】
前記粉粒体が貯留されている容器内に吸引ノズルを挿入する位置を該容器の寸法を制御装置に入力することにより演算し、最適な挿入位置の経路パターンを設定することを特徴とする請求項2に記載の粉粒体の吸引方法。
【請求項4】
前記吸引工程において、容器内の粉粒体の残量や圧力センサの実測値により、吸引源の風量を可変して該吸引工程を行なうことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の粉粒体の吸引方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−42875(P2010−42875A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206468(P2008−206468)
【出願日】平成20年8月9日(2008.8.9)
【出願人】(000191009)新東工業株式会社 (474)
【Fターム(参考)】