説明

粉粒体の解砕整粒装置

【課題】装置内に投入された粉粒体の流れ易さを改善し、装置内壁への付着、過解砕を防止すると共に、処理量を増大できる粉粒体の解砕整粒装置を提供すること。
【解決手段】ケーシング2内に水平な方向に配設された駆動軸9と、該駆動軸に固定されたローター16と、該ローターの周縁部の板面に対向して設置され、かつ該ローターの板面に対してその周縁に向かって間隙を小さくする傾斜面をもった整粒ステータ28とを備えた粉粒体の解砕整粒装置1であって、上記駆動軸9を片持ち支持とすると共に、その開放側端部に上記ローター16を固定し、かつ該ローターの全周にわたって上記整粒ステータ28を配設すると共に、原料供給口24を上記ローターの中心部近傍に開口させ、かつ製品排出口22を上記ローターの直下近傍に開口させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種装置で造粒又は成形された医薬品,食品,飼料,化学薬品,肥料,粉炭,石灰石,セラミックス材料等の種々湿潤又は乾燥材料を所定の粒度に整粒する粉粒体の解砕整粒装置に係り、詳しくは、各種装置で造粒又は成形された湿潤凝集物や乾燥塊状物等の目的粒度以上の造粒物(ダマ)を解砕して、所定の粒度範囲に整える粉粒体の解砕整粒装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、医薬,食品分野をはじめとする幅広い分野で粉粒体の混合,造粒,整粒操作が行なわれている。そして、製品生成過程における粒度調整作業は、粉粒体の品質向上、流動乾燥時における流動化の向上、ハンドリング改善などのために重要な単位操作の一つとなっている。
【0003】
ここで、従来から使用されていた粉粒体の解砕整粒装置では、粒度のコントロールをスクリーンによって行なっていたため、継続使用によってスクリーンが摩耗したり破損して、製品粉粒体中にスクリーンの摩耗粉や破損片が混入してしまう憂いがあり、また、湿潤材料の場合には、被処理物の物性によっては付着によるスクリーンの目詰まりが生じ、スクリーンの内部で被処理物を練ってしまうことが生じていた。また、造粒刃の衝撃力により適正粒度を有した粒子をも解砕してしまい、微粉を多量に発生して収率が悪くなってしまうと言う不都合も生じていた。
【0004】
そこで、本件出願人は、先にスクリーンを使用しない粉粒体の解砕整粒装置を開発し、特許出願を行なった(特許文献1〜特許文献3)。
この粉粒体の解砕整粒装置は、材料投入口から供給された湿潤又は乾燥材料を所定の滞留域を経て整粒する粉粒体の解砕整粒装置であって、該装置を構成するケーシング内に、回転体と該回転体に所定間隔を存して対向離間する対向面部とを設けて間隙領域を形成し、該間隙領域を、前記所定の間隙設定に適合した粒子の通過は許容するが、不適合な粒子の通過は不能とする粒度調整領域に構成し、前記間隙領域を通過不能な粒子は、前記間隙領域の入口部又は面域部で、前記回転体の回動に連携して前記対向面部に接触せしめて間隙領域を通過可能に解砕し、排出口より排出するように構成したものである。
ここで、上記間隙領域には、上記回転体と上記対向面部とを最狭間隙部として設定した面域部又は線域部が設けられ、上記最狭間隙部又はその近傍域で粒子の解砕を行なうように構成されている。
【0005】
具体的には、特許文献1及び特許文献2に記載された粉粒体の解砕整粒装置は、垂直方向に配設された駆動軸に固定された回転体を略円錐形状に、ケーシングを略中空円錐形状に各々形成し、ケーシングの内壁面と回転体の周面とによって上記粉粒体の滞留域を構成し、回転体の下端周縁とケーシング内壁とによって上記最狭間隙部を構成した構成のものである。
【0006】
また、特許文献3に記載された粉粒体の解砕整粒装置は、ケーシング内に水平方向に駆動軸を配設し、該駆動軸に間隙をもって固定された複数枚の円板(回転体)と、それらの円板の下方においてその周縁部の板面に対抗して配置され、かつ該円板の板面に対してその周縁に向かって間隙を小さくする傾斜面をもった整粒ステータとを備え、前記円板の板面と前記整粒ステータの傾斜面とによって粉粒体が滞留する間隙部を構成すると共に、前記円板の周縁と前記整粒ステータとの最狭間隙部によって解砕整粒部を構成したものである。
【0007】
【特許文献1】特開2000−117131公報
【特許文献2】特開2005−131609公報
【特許文献3】WO 2004/085069 A1公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、先ず上記特許文献1及び特許文献2に記載された粉粒体の解砕整粒装置では、駆動軸が垂直方向に配設されているため、該駆動軸によって回転する回転体が粉粒体に与える遠心力の方向は、重力とは直交する水平方向であり、粉粒体は、投入されてから解砕整粒処理されて排出される間に、回転体、ケーシング内壁面等から種々の方向の力を受けることとなり、複雑な動きを強いられ、装置内にスムースな粉粒体の流れが形成されない。そのため、例えば乾燥した粉粒体の解砕整粒処理にあたっては、装置内における粉粒体の滞留時間が長くなくなり、微粉の発生が多くなる傾向があった。また、湿った粉粒体の解砕整粒処理にあたっては、スムースな流れが形成されないことから、装置内壁面への付着が多くなる欠点があった。
【0009】
また、上記特許文献3に記載された粉粒体の解砕整粒装置では、円板の下方のみに整粒ステータが配設されているため、円板の上方においては解砕整粒作用は行われず、効率が悪いものであった。また、処理する粉粒体は円板の上方から供給されるため、円板の遠心力により跳ね返され、入り難いものであった。さらに、水平方向に配設された駆動軸は、両端支持構造であるため、装置が大型化すると共に、支持部のオイル等がケーシング内、即ち粉粒体の処理室内に入り込む憂いがあり、医薬品,食品等の不純物の混入を嫌う粉粒体の処理には不向きであった。
【0010】
更に、上記特許文献に記載された粉粒体の解砕整粒装置では、いずれも整粒部における間隙、即ち粒度の調整は、使用者が製品の粒度を見ながら数種の厚さの異なるリング部材或いは整粒ステータから適宜の厚さのものを選択し、このリング部材或いは整粒ステータを交換することによって行っていたため、その調整には時間を要し、またリング部材或いは整粒ステータの交換には、熟練と体力を要するばかりでなく、そもそも厚さの異なるリング部材、整粒ステータを数種類用意する必要があることから、それらの管理が煩雑なものとなっていた。
【0011】
本発明は、上述した背景技術が有する課題に鑑み成されたものであって、その目的は、装置内に投入された粉粒体の流れ易さを改善し、装置内壁への付着、過解砕を防止すると共に、処理量を増大できる粉粒体の解砕整粒装置を提供するにある。
また、本発明の目的は、不純物が混入し難い解砕整粒処理が可能であり、また粒度調整も容易な粉粒体の解砕整粒装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記した目的を達成するため、請求項1の粉粒体の解砕整粒装置では、ケーシング内に水平な方向に配設された駆動軸と、該駆動軸に固定されたローターと、該ローターの周縁部の板面に対向して設置され、かつ該ローターの板面に対してその周縁に向かって間隙を小さくする傾斜面をもった整粒ステータとを備え、前記ローターの板面と前記整粒ステータの傾斜面とによって粉粒体が滞留する間隙部を構成すると共に、前記ローターの周縁と前記整粒ステータとの最狭間隙部によって解砕整粒部を構成した粉粒体の解砕整粒装置であって、上記駆動軸を片持ち支持とすると共に、その開放側端部に上記ローターを固定し、かつ該ローターの全周にわたって上記整粒ステータを配設すると共に、原料供給口を上記ローターの中心部近傍に開口させ、かつ製品排出口を上記ローターの直下近傍に開口させたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項1の発明において、上記ケーシングを、有底円筒形状のケーシング本体と、該ケーシング本体の開口端を閉塞する前カバーとから構成し、前記前カバーの中心部に上記原料供給口を開口させると共に、前記ケーシング本体の下部周面部に上記製品排出口を開口させたことを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項3の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項2の発明において、上記前カバーに、上記整粒ステータを出没位置調整可能に配設したことを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項1乃至3のいずれかの発明において、上記ローターの正面側周縁に切り欠き部を形成し、該切り欠き部に整粒リングを配設したことを特徴とする。
【0016】
また、請求項5の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項4の発明において、上記整粒ステータを、平坦な整粒面を有するもの、突起部が形成された整粒面を有するものの2種類とし、上記整粒リングを、平坦な整粒面を有するもの、溝が形成された整粒面を有するもの、突起部が形成された整粒面を有するものの3種類とし、これらを整粒処理する粉粒体の性状に応じて、上記前カバー、上記ローターに各々配設したことを特徴とする。
【0017】
さらに、請求項6の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項1乃至5のいずれかの発明において、上記駆動軸の軸受部と、上記ケーシングとの間に、エアーシール部を設けたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項7の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項1乃至6のいずれかの発明において、上記ローターの正面側板面に、粉粒体を粗解砕する解砕ピンを設けたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項8の粉粒体の解砕整粒装置では、上記請求項1乃至7のいずれかの発明において、上記ローターの正面側板面に、粉粒体を解砕整粒部方向に押圧する補助ピンを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上記した請求項1の粉粒体の解砕整粒装置によれば、ローターの全周に解砕整粒部が形成され、効率的に粉粒体の解砕整粒を行うことができる。また、処理する粉粒体は、ローターの中心付近に投入され、ローターの遠心力により中心から外周方向に流れ、そこで解砕整粒作用を受け、そのまま外周方向に排出されることとなるため、装置内における粉粒体の流れがスムースとなり、処理物の装置内壁への付着、過解砕を防止できると共に、処理量を増大させることができる。
【0021】
また、上記した請求項2の粉粒体の解砕整粒装置によれば、コンパクトにケーシングを構成できると共に、ケーシング内の清掃、点検等が容易となり、また処理物の流れも更にスムースなものとなる。
【0022】
さらに、上記した請求項3の粉粒体の解砕整粒装置によれば、整粒ステータの出没位置を調整することにより、ローターの周縁部との間隙、即ち解砕整粒部の間隙を調整することができ、処理物の粒度調整を容易に行うことができる。
【0023】
また、上記した請求項4の粉粒体の解砕整粒装置によれば、整粒リングの厚さを変えることによっても、解砕整粒部の間隙を調整することができ、また、処理する粉粒体の性状に応じて、整粒リングの形状を変えること等により、粉粒体に応じた適切な解砕整粒を行うことが可能となる。
【0024】
また、上記した請求項5の粉粒体の解砕整粒装置によれば、解砕整粒部を構成する整粒ステータ、整粒リングとして、具体的に整粒面が平坦、溝、突起部を有するものを用意したため、これらの組み合わせにより、種々の性状の粉粒体に、適切に対応することが可能となる。また、形状の異なる整粒ステータと整粒リングを各々1枚用意しておけばよいので、それらの管理が容易なものとなる。
【0025】
また、上記した請求項6の粉粒体の解砕整粒装置によれば、ケーシング内、即ち粉粒体の処理室内に軸受部のオイル等が侵入しないため、医薬品、食品等の不純物の混入を嫌う処理物の解砕整粒にも、好適に用いることができる。
【0026】
また、上記した請求項7の粉粒体の解砕整粒装置によれば、粉粒体がローターの板面と整粒ステータの傾斜面との間などに滞留した場合においても、ローターの板面に設けた解砕ピンが該粉粒体を粗解砕し、最狭間隙部等における解砕整粒作用を補助することができる。
【0027】
また、上記した請求項8の粉粒体の解砕整粒装置によれば、ローターの板面に設けた補助ピンが、粉粒体を解砕整粒部に押し出す作用を果たすため、粉粒体が溜まり難いものとなり、処理量を更に増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、上記した本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置を、図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の一実施の形態を示した縦断面側面図、図2は正面図、図3は平面図である。また、図4は本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置において用いるローターの一実施の形態を示した正面図、図5及び図6は本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の要部を拡大して示した断面図である。また、図7及び図8はローターに装着する整粒リングの他の実施の形態を示した図である。また、図9は前カバーに装着する整粒ステータの他の実施の形態を示した図である。
【0029】
図面に示した本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置1は、ケーシング2が、有底円筒形状のケーシング本体3と、該ケーシング本体3の開口端を閉塞する前カバー4とから構成され、前記前カバー4は、図2及び図3に示したように、一側部においてヒンジ5を介してケーシング本体3に取り付けられ、他側部に設けられたハンドル6の回動操作により、水平方向に開閉し得るように構成されている。また、ケーシング本体3の上部には、図2に示したように、電磁ロックセーフティドアスイッチ7が設けられ、該ドアスイッチ7を操作するキー8が、前ドアー4の対向する位置に設けられ、前ドアー4が開放した状態では、解砕整粒装置1が作動しないように構成されている。
【0030】
上記ケーシング2内には、駆動軸9が水平方向に配置され、該駆動軸9の一端は、図1に示したように、ケーシング本体3の底壁3aを貫通して外部まで延設され、2つのシールボックス10a,10bを経てベアリング軸受11によって支持され、チェーンカップリング12を介してモーター13に連繋されている。前記シールボックス10a,10bには、それぞれエアー供給口14a,余剰エアー排出口14bが設けられ、一部のエアーがケーシング2内に排出されることにより、軸受11側に処理物が侵入せず、またケーシング2側に軸受11のオイル等が侵入しないエアーシール部15が構成されている。
【0031】
ケーシング2内に配設された上記駆動軸9の開放側端部には、ローター(円板)16が固定され、駆動軸9の先端には、U字形状の解砕棒17が取付けられている。ローター16の正面側周縁には、切り欠き部16aが形成され、該切り欠き部16aには、整粒リング18が取付けられている。また、ローター16の正面側板面には、図1及び図4等に示したように、周方向に60度等間隔をあけて長短2本ずつの解砕ピン19が取付けられ、また、前記整粒リング18と解砕ピン19の間に位置する円周上には、6個の補助ピン20が等間隔を開けて取付けられている。ローター16の裏面側には、放射方向に4枚の裏羽根21が取付けられている。また、ローター16の直下に位置するケーシング本体3の下部周面部には、製品排出口22が設けられ、排出シュート23が接続されている。
【0032】
上記前カバー4の中心部には、原料投入口24が設けられ、該原料投入口24にホッパー25のシュート26が接続されている。また、前カバー4は、図5に詳述したように、前記原料投入口24から徐々に肉厚が厚くなる傾斜面4aを有し、かつ上記ローター16の周縁と対向する位置に、切り欠き部4bが形成され、該切り欠き部4bに、ストッパーリング27によって位置決めされた整粒ステータ28が、出没位置調整可能に取付けられている。整粒ステータ28は、前記前カバー4の傾斜面4aに連なる傾斜面28aと、垂直面28bとを有している。
【0033】
上記のように構成されたローター16と前カバー4とは、図5に示したように、ローター16の正面側板面16bと、前カバー4の傾斜面4a及び整粒ステータ28の傾斜面28aとによって、ローター16の周縁に向かって間隙が徐々に狭くなる間隙部Aが形成され、ローター16の最外周縁の整粒リング18と整粒ステータ28の垂直面28bとの間、すなわち、間隙部Aの最狭間隙部に、粉粒体の解砕整粒部Bが形成される。
【0034】
上記解砕整粒部(最狭間隙部)Bの間隙は、処理する粉粒体の目標最大粒径または平均粒径によって任意に設定されるが、通常、処理する粉粒体の目標最大粒径の0.8〜1倍程度、または目標平均粒径の1.5〜3倍程度に設定される。この解砕整粒部(最狭間隙部)Bの間隙調整は、上記前カバー4に取付けられた整粒ステータ28の出没位置を変えることにより、容易調整することができる。すなわち、この実施の形態においては、図6に詳細に示したように、整粒ステータ28にスタッドボルト29が六角穴付止メネジ30によって固定され、該スタッドボルト29に遊嵌し、整粒ステータ28の出没位置を決定するスペーサー31が、該スペーサー31の外周に螺合するナット32及び前記スタッドボルト29に螺合するローレットノブ33によって、前記前カバー4に固定される構造とされ、調整にあたっては、先ず前記ナット32及びロレットノブ33を緩めて、スペーサー31を動かし得る状態とし、スペーサー31を目盛り板34の目盛りに従って回動し、整粒ステータ28の出没位置を調整し、その後、ナット32及びロレットノブ33を締め付けることにより、スペーサー31の位置を固定することにより行う。上記のような整粒ステータ28の出没位置調整機構35が、図2に示したように、120度の間隔を開けて前カバー4の3ヵ所に設けられ、この3ヵ所の出没位置調整機構35を操作することにより、ケーシング2の外部から、ケーシング2の内部に配設された整粒ステータ28を動かし、解砕整粒部(最狭間隙部)Bの間隙調整がなされる。なお、この実施の形態においては、図6(b)に示したように、目盛り板34に10の目盛りが付され、1目盛りスペーサー31を左右いずれかに回動させると、0.1mm整粒ステータ28が出没方向に前進、或いは後退するように構成されている。
【0035】
上記解砕整粒部(最狭間隙部)Bを形成するローター16の最外周縁に装着した整粒リング18と、前カバー4に装着した整粒ステータ28とは、図5等に示したように、一般的には平坦(フラット)な整粒面を有するもの同士が使用され、乾粉でも壊れやすい粉粒体の場合には、この平坦な整粒リング18Fと平坦な整粒ステータ28Fとの組み合わせが用いられる。しかし、これらの整粒リング18と、整粒ステータ28との整粒面に、溝(グルーブ),突起部(スパイク)等を有するものを適宜組み合わせて使用した場合には、解砕整粒機能を変化させることができ、また、粉粒体を排出側へスムーズに押しやる機能、或いは逆に粉粒体を間隙部Aに滞留させる機能等を果たさせることができ、処理する粉粒体の性状に応じて、適切な解砕整粒処理を行うことが可能となる。
【0036】
例えば、ローター16に装着する整粒リング18として、図7に示したように、その板面に、回転方向に所定の角度傾斜させた溝36を、円周方向に所定間隔を開けて形成した整粒リング18Gを用い、該整粒リング18Gに対向させる整粒ステータ28として、一般的な平坦な整粒ステータ28Fを用いた場合には、処理物を排出しやすい方向に溝36が切ってあることから、付着しやすい処理物の整粒、或いは押出造粒品である細長い略円柱状の処理物を、一定の長さに切断して整粒する場合等に適したものとなる。
【0037】
また、例えば図8に示したように、ローター16に装着する整粒リング18として、その板面に、スパイク状の突起部37を、半径方向と円周方向に所定間隔を存して回転軸芯を中心に半径方向に2列形成した整粒リング18Sを用い、該整粒リング18Sに対向させる整粒ステータ28として、前記整粒リング18に形成した2列に並ぶ突起部37間を通過する突起部38を、図9に示したように、該整粒ステータ28の傾斜面28aに連なる垂直面28bに、円周方向に所定間隔を存して1列形成した整粒ステータ28Sを用いたものとすれば、処理する粉粒体が、例え乾燥塊状物で全体が硬いもの、或いは硬い芯を有するものであっても、該突起部37,38によって効率的に解砕整粒され、該解砕整粒部Bに滞留することなく、外方へ排出処理されることとなる。
【0038】
さらに、上記したスパイク状の突起部を有するもの同士を使用した場合には、最大間隙が大きなものとなり、大きな粒子が抜け出てしまう憂いがあるが、ローター16に装着する整粒リング18として上記した突起部37を有する整粒リング18Sを用い、該整粒リング18Sに対向させる整粒ステータ28として一般的な平坦な整粒ステータ28Fを用いた場合には、この抜け易さを規制し、乾燥塊状物等の処理にあたっても、粒度分布を狭いものとする必要がある場合には、この突起部を有する整粒リング18Sと平坦な整粒ステータ28Fの組み合わせが適している。
【0039】
また、上記ローター16の正面側板面に取付けた解砕ピン19は、例えば供給材料が乾燥粗大粒子である場合等においても、該乾燥粗大粒子を粗解砕し、間隙部Aに滞留するのを防止する作用を果たし、該粗解砕を必要としない処理物の場合には、取り外すこともできる。また、補助ピン20は、ローター16の回転に伴う遠心力によって粉粒体の滞留域となる間隙部Aに移動してきた粉粒体を、該間隙部Aに滞留させることなく、速やかに解砕整粒部Bに押し出す作用を果たすものである。この補助ピン20の形状は、平面視円形、長方形、正方形、三角形等適宜その形状を変更すると共に、その取付け角度も適宜変更して粉粒体の押出効果を確認したところ、平面視略三角形で、その三角形の一つの頂点が、ローター16の回転方向を向くように取付けられていることが好ましいものであった。なお、この補助ピン20は、処理する粉粒体が湿っており、練ってしまう恐れがあるようなものである場合には、該補助ピン20を起点に付着が進む憂いがあるため、無い方がよい場合がある。
【0040】
上記のように構成された本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置は、次のようにして運転される。
先ず、ローター16に装着する整粒リング18と、前カバー4に装着する整粒ステータ28とを、処理する粉粒体の性状に応じて、平坦なもの、溝を有するもの、突起部を有するもののいずれかの組み合わせとし、それらの整粒リング18、整粒ステータ28を、それぞれローター16、前カバー4に装着する。続いて、整粒ステータ28の出没位置調整機構35を操作し、解砕整粒部(最狭間隙部)Bの間隙を処理する粉粒体の目標粒径に応じて調整する。
【0041】
続いて、前カバー4を閉め、電磁ロックセーフティドアスイッチ7を解除し、駆動軸9を回転させるモーター13を駆動させると共に、エアーシール部15のエアー供給口14aに圧縮エアーを供給する。
【0042】
ケーシング2内のローター16の回転に伴う空気の流れが安定した後、ホッパー25から、各種装置で造粒又は形成された湿潤凝集物等の粉粒体原料を供給する。供給された粉粒体原料は、シュート26を伝って流下し、原料投入口24からケーシング2内に流入する。そして、ケーシング2内に流入した粉粒体原料は、ローター16の回転による遠心力を受け、ローター中心から放射方向に飛ばされ、先ず解砕ピン19によって粗粉砕される。そして、ローター16の正面側板面16bと整粒ステータ28の傾斜面28aとの間隙部Aに達した粉粒体は、ローター16の回転による遠心力、補助ピン20の作用による押出力等により、間隙部Aに滞留することなく、速やかに解砕整粒部Bに押し出される。
【0043】
解砕整粒部Bに押し出された粉粒体は、間隙設定に適合した粒子はそのまま通過が許容されるが、不適合の粒子は、ローター16に装着された整粒リング18と整粒ステータ28の垂直面28bとの間で解砕され、特に、突起部37,38を有する整粒リング18Sと整粒ステータ28Sとを使用した場合には、例え処理物が乾燥塊状物で全体が硬いもの、或いは硬い芯を有するものであっても、解砕整粒部Bに設けられた該突起部37,38によって効率的に解砕整粒され、解砕整粒部Bに滞留することなく、ローター16の外周方向にスムースに排出される。排出された処理物は、裏羽根21による回転によってケーシング2内に形成される空気の流れに乗って、ケーシング2の内壁面に付着することなく、ケーシング2の下部周面部に設けられた製品排出口22から排出シュート23を経て、系外に排出される。
【0044】
以上、本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の好適な実施の形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
例えば、上記実施の形態において示した整粒ステータ28の出没位置調整機構35は、一例を示したに過ぎず、ケーシング2の外方から、ケーシング2内に配設された整粒ステータ28の位置調整をできる構造であれば、本発明の技術的思想の範囲内に含まれるものである。
また、上記実施の形態において示した駆動軸9の軸受11とケーシング2との間のエアーシール部15の構造も、何ら上記実施の形態の構造に限定されず、現在公知の種々のエアーシール部15の構造を採用できるものである。
さらに、図10及び図11に示したように、整粒機構を構成する各部材を、順次ベアリングハウス50に組み付ける構造としてもよい。このような構造とすると、装置全体の自由度が増し、種々の設計変更が可能となると共に、更なる装置のコンパクト化が可能となる。なお、この図10及び図11おいて、51はベアリングハウス50に立設されたガイドバー、52はブラケット、53はカラー、54はケーシングホルダー、55はスクリュー、56はパッキン、57はフロントカバーである。他の部材において、上記実施の形態と同一の部材については、同一符号を付してその説明は省略する。特に、この実施の形態においては、本発明の粉粒体の解砕整粒装置が小型で、図11に示したように原料投入口24を広く取れない場合には、上記スクリュー55は、該原料投入口24付近での原料の滞留防止を図る効果を奏する。
【試験例】
【0045】
従来装置との対比試験:過粉砕防止
−試験例1−
特許文献2(特開2005−131609)に記載された従来装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 乳糖−コーンスターチ撹拌造粒品
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験例2−
図1〜図6に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 乳糖−コーンスターチ撹拌造粒品
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験例3−
特許文献2(特開2005−131609)に記載された従来装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 乳糖−コーンスターチ撹拌造粒品
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : スパイク同士
−試験例4−
図1〜図6、図8、図9に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 乳糖−コーンスターチ撹拌造粒品
・ローターの直径 : 260mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : スパイク同士
−試験結果−
試験結果を表1に示す。
【表1】

試験例1(従来装置)では、微粉量が約5%存在するが、試験例2(本発明装置)では、約2%と微粉量が減っている上に、850μm以上の粗大粒子の割合も減らすことができ、シャープな粒度分布を得られることが確認できた。
また、同様に試験例3(従来装置)では、微粉量が5%存在したところ、試験例4(本発明装置)では、約4%と微粉量が減少し、また850μm以上の粗大粒子も減少していることから、整粒面の形状に係わらず、やはりシャープな粒度分布を得られことが確認できた。
【0046】
従来装置との対比試験:処理能力向上
−試験例5−
特許文献2(特開2005−131609)に記載された従来装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.9mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験例6−
図1〜図6に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.9mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験結果−
試験結果を表2及び図12に示す。
【表2】

試験例5(従来装置)では、処理能力が上がるに従い急激に実負荷電流値が上昇したが、試験例6(本発明装置)では、試験例5以上の処理能力の時にもそれほど実負荷電流値が上昇しなかった。また、例えば図12から、試験例5での処理能力50kg/hでは実負荷電流値が1.5A程度であるが、試験例6での50kg/hは0/5Aの実負荷電流値を切ることが推定できる。このことより、本発明の装置にすることにより、処理能力を向上できることが確認できた。
【0047】
整粒面形状の対比試験:付着性の強い処理物に対して
−試験例7−
図1〜図6に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 1.0mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験例8−
図1〜図7に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 1.0mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : グルーブ(整粒 リング)とフラット(整粒ステータ) の組み合わせ
−試験結果−
試験結果を表3に示す。
【表3】

試験例7では、処理が進むに従って付着の発生により負荷電流値が上昇していき、安定した試験が行えなかったが、試験例8では、同様の処理条件において3分を経過した後も電流値の変化がなく、安定した試験を行えた。このことにより、付着性の強い粉粒体の処理にあたっては、整粒面はグルーブ(整粒リング)とフラット(整粒ステータ)の組み合わせが適していることが確認できた。
【0048】
整粒面形状の対比試験:硬い処理物に対して
−試験例9−
図1〜図6に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 235mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : フラット同士
−試験例10−
図1〜図6、図8、図9に示した本発明に係る装置を用い、下記の原料を下記の条件で解砕整粒処理を行った。
・原 料 : 漢方薬
・ローターの直径 : 260mm ・最狭間隙部 : 0.5mm
・ローターの回転数 : 3500rpm ・整粒面の種類 : スパイク(整粒 リング)とフラット(整粒ステータ) の組み合わせ
−試験結果−
試験結果を表4及び図13に示す。
【表4】

試験例9では、原料が硬い粒子であるために処理が進まず、低い処理能力で負荷電流値が上昇してしまったが、試験例10では、同様の処理条件においても負荷電流値が低く、大量に処理ができる上、製品粒度に影響を与えていない。これより、硬い粉粒体の処理にあたっては、整粒面はスパイク(整粒リング)とフラット(整粒ステータ)の組み合わせが適していることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の一実施の形態を示した縦断面側面図である。
【図2】図1に示した粉粒体の解砕整粒装置の正面図である。
【図3】図1に示した粉粒体の解砕整粒装置の平面図である。
【図4】本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置において用いるローターの一実施の形態を示した正面図である。
【図5】本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の要部を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の要部を拡大して示した図であって、(a)は断面図、(b)の(a)図のX視方向から見た図である。
【図7】ローターに装着する整粒リングの他の実施の形態を示した図であって、(a)は正面図、(b)は(a)図のA−A線に沿う部分の拡大断面図である。
【図8】ローターに装着する整粒リングの更に他の実施の形態を示した図であって、(a)は正面図、(b)は(a)図のB−B線に沿う部分の拡大断面図である。
【図9】前カバーに装着する整粒ステータの他の実施の形態を示した図であって、(a)は正面図、(b)は(a)図のC−C線に沿う部分の拡大断面図である。
【図10】本発明に係る粉粒体の解砕整粒装置の他の実施の形態を示した分解側面図である。
【図11】図10に示した粉粒体の解砕整粒装置を組み立てた状態の縦断面側面図である。
【図12】試験例5と試験例6における処理能力と実負荷電流値との関係を示したグラフである。
【図13】試験例9と試験例10における処理能力と実負荷電流値との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
【0050】
1 解砕整粒装置 2 ケーシング
3 ケーシング本体 4 前カバー
4a 傾斜面 4b 切り欠き部
5 ヒンジ 6 ハンドル
7 電磁ロックセーフティドアスイッチ 8 キー
9 駆動軸 10a シールボックス
10b シールボックス 11 ベアリング軸受
12 チェーンカップリング 13 モーター
14a エアー供給口 14b 余剰エアー排出口
15 エアーシール部 16 ローター(円板)
16a 切り欠き部 16b 正面側板面
17 解砕棒 18 整粒リング
18F 平坦な整粒リング 18G 溝を有する整粒リング
18S 突起部を有する整粒リング 19 解砕ピン
20 補助ピン 21 裏羽根
22 製品排出口 23 排出シュート
24 原料投入口 25 ホッパー
26 シュート 27 ストッパーリング
28 整粒ステータ 28a 傾斜面
28b 垂直面 28F 平坦な整粒ステータ
28S 突起部を有する整粒ステータ 29 スタッドボルト
30 六角穴付止メネジ 31 スペーサー
32 ナット 33 ローレットノブ
34 目盛り板 35 出没位置調整機構
36 溝(グルーブ) 37 突起部(スパイク)
38 突起部(スパイク)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内に水平な方向に配設された駆動軸と、該駆動軸に固定されたローターと、該ローターの周縁部の板面に対向して設置され、かつ該ローターの板面に対してその周縁に向かって間隙を小さくする傾斜面をもった整粒ステータとを備え、前記ローターの板面と前記整粒ステータの傾斜面とによって粉粒体が滞留する間隙部を構成すると共に、前記ローターの周縁と前記整粒ステータとの最狭間隙部によって解砕整粒部を構成した粉粒体の解砕整粒装置であって、上記駆動軸を片持ち支持とすると共に、その開放側端部に上記ローターを固定し、かつ該ローターの全周にわたって上記整粒ステータを配設すると共に、原料供給口を上記ローターの中心部近傍に開口させ、かつ製品排出口を上記ローターの直下近傍に開口させたことを特徴とする、粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項2】
上記ケーシングを、有底円筒形状のケーシング本体と、該ケーシング本体の開口端を閉塞する前カバーとから構成し、前記前カバーの中心部に上記原料供給口を開口させると共に、前記ケーシング本体の下部周面部に上記製品排出口を開口させたことを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項3】
上記前カバーに、上記整粒ステータを出没位置調整可能に配設したことを特徴とする、請求項2に記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項4】
上記ローターの正面側周縁に切り欠き部を形成し、該切り欠き部に整粒リングを配設したことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項5】
上記整粒ステータを、平坦な整粒面を有するもの、突起部が形成された整粒面を有するものの2種類とし、上記整粒リングを、平坦な整粒面を有するもの、溝が形成された整粒面を有するもの、突起部が形成された整粒面を有するものの3種類とし、これらを整粒処理する粉粒体の性状に応じて、上記前カバー、上記ローターに各々配設したことを特徴とする、請求項4に記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項6】
上記駆動軸の軸受部と、上記ケーシングとの間に、エアーシール部を設けたことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項7】
上記ローターの正面側板面に、粉粒体を粗解砕する解砕ピンを設けたことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の粉粒体の解砕整粒装置。
【請求項8】
上記ローターの正面側板面に、粉粒体を解砕整粒部方向に押圧する補助ピンを設けたことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の粉粒体の解砕整粒装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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