説明

粉粒体処理装置

【課題】ホッパーの高さが比較的低くてもホッパーの下側へ排出されるべき大きさの粒体がホッパーの上端側から排出されるのを防止することが可能な粉粒体処理装置を提供する。
【解決手段】粉粒体処理装置1は、ホッパー2と、ホッパー2の円筒部2aの接線方向と略平行に接続される粒状材料の供給管6と、ホッパー2の天板2cに接続される排気管7と、排気管7に接続される吸引手段4と、ホッパー2の下端側からホッパー2内へ供給される外気が吸入される第1吸入管12と、供給前の粒状材料が貯留される材料貯留部3と、供給管6からホッパー2内へ供給される外気が吸入される第2吸入管17とを備えており、吸引手段4の吸引力で材料貯留部3からホッパー2内へ粒状材料が供給される材料供給状態と、吸引手段4の吸引力で第1吸入管12および/または第2吸入管17からホッパー2内へ外気が供給される外気供給状態とに切替可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒体と粉体とが含まれる粒状材料から粉体を除去したり、粒体と粉体とが含まれる粒状材料を混合するための粉粒体処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂粉やゴミ等の粉体と樹脂ペレット等の粒体とが含まれる粒状材料から粉体を除去するための分離装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の分離装置は、上端が閉鎖された円筒部と、円筒部の下端に繋がるように形成される円錐部と、円錐部の下端に繋がるように形成される第2の円筒部とを備えている。また、この分離装置は、円筒部の接線方向と平行に円筒部の下端側に接続された導入管と、円筒部の接線方向と平行に円筒部の上端側に接続された排気管と、排気管に接続された排気用送風機とを備えている。円錐部と第2の円筒部との境界には、スリットが形成され、このスリットは、2次空気吹込室に囲まれている。また、2次空気吹込室には、2次空気用送風機が接続されている。
【0003】
特許文献1に記載の分離装置では、排気用送風機に吸引される空気によって、円筒部内に螺旋状の上昇気流(螺旋状上昇気流)が発生し、2次空気用送風機から排出される圧縮空気によって、円筒部および円錐部の中心部に上昇気流(中心部上昇気流)が発生する。また、この分離装置では、排気用送風機の吸引力によって、粒状材料が導入管から円筒部内に供給される。導入管から円筒部内に粒状材料が供給されると、粒状材料は、その自重で落下する。一方、粒状材料中の粉体の一部は、螺旋状上昇気流によって、円筒部の上端側まで運ばれて、排気管から空気とともに排出される。また、自重で落下する粒状材料のうち、比較的軽いものは、中心部上昇気流によって吹き上げられるため、落下する粒状材料内に残存する粉体の一部は、螺旋状上昇気流および中心部上昇気流によって、円筒部の上端側まで運ばれて、排気管から空気とともに排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3748557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の分離装置では、2次空気用送風機から排出される圧縮空気によって中心部上昇気流が発生するため、中心部上昇気流の流速が速くなりやすい。そのため、この分離装置では、自重で落下する粒状材料が中心部上昇気流によって吹き上げられやすい。すなわち、この分離装置では、中心部上昇気流によって繰り返し吹き上げられる粒状材料が多くなる。したがって、この分離装置では、自重で落下する粒状材料内に残存する粉体が粒体から完全に分離されて除去されやすくなり、その結果、この分離装置を用いて、粒体と粉体とが含まれる粒状材料を混合(撹拌)することが困難である。
【0006】
また、特許文献1に記載の分離装置では、自重で落下する粒状材料が、中心部上昇気流によって吹き上げられやすいため、円筒部の高さを高くしないと、粉体と分離されて第2の円筒部の下側へ排出されるべき重さ(大きさ)の粒体も、螺旋状上昇気流および中心部上昇気流によって、円筒部の上端側まで運ばれて排気管から空気とともに排出されてしまう。
【0007】
そこで、本発明の課題は、粒体と粉体とが含まれる粒状材料から粉体を除去すること、および、粒状材料を混合することが可能な粉粒体処理装置を提供することにある。また、本発明の課題は、ホッパーの高さが比較的低くてもホッパーの下側へ排出されるべき重さ(大きさ)の粒体がホッパーの上端側から排出されるのを防止することが可能な粉粒体処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の粉粒体処理装置は、円筒状に形成される円筒部と円筒部の上端を塞ぐための天板とを有するホッパーと、上下方向における円筒部の中間位置に円筒部の接線方向と略平行に接続され、粒体と粉体とが含まれる粒状材料がホッパー内へ供給される供給管と、円筒部の上端側または天板に接続され、ホッパー内の空気が排出される排気管と、ホッパー内の空気を吸引するために排気管に接続される吸引手段と、ホッパーの下側に配置され、ホッパーの下端側からホッパー内へ供給される外気が吸入される第1吸入管と、供給管から供給される前の粒状材料が貯留される材料貯留部と、供給管と材料貯留部との間に配置され、供給管からホッパー内へ供給される外気が吸入される第2吸入管と、を備え、吸引手段の吸引力で材料貯留部からホッパー内へ粒状材料が供給される材料供給状態と、吸引手段の吸引力で第1吸入管および/または第2吸入管からホッパー内へ外気が供給される外気供給状態とに切替可能となっていることを特徴とする。
【0009】
本発明の粉粒体処理装置では、吸引手段の吸引力で材料貯留部からホッパー内へ粒状材料が供給される材料供給状態と、吸引手段の吸引力で第1吸入管および/または第2吸入管からホッパー内へ外気が供給される外気供給状態とに切替可能となっている。そのため、粉粒体処理装置を材料供給状態から外気供給状態に切り替えて、第2吸入管からホッパー内に外気を供給すれば(すなわち、供給管から円筒部の接線方向に外気を供給すれば)、円筒部に生じる螺旋状の上昇気流(螺旋状上昇気流)によって、粒状材料に含まれる粉体を分離して、円筒部の上端側に接続される排気管から粉体を除去することが可能になる。また、粉粒体処理装置を材料供給状態から外気供給状態に切り替えて、第1吸入管および第2吸入管からホッパー内に外気を供給すれば(すなわち、ホッパーの下端側および供給管からホッパー内に外気を供給すれば)、第1吸入管から供給される外気でホッパーの中心部に生じる上昇気流(中心部上昇気流)および螺旋状上昇気流によって、粒状材料に含まれる粉体を分離して、円筒部の上端側に接続される排気管から粉体を除去することが可能になる。
【0010】
また、本発明では、吸引手段の吸引力で第1吸入管から供給される外気によって、中心部上昇気流を発生させることが可能であるため、圧縮空気によって、中心部上昇気流を発生させる場合と比較して、中心部上昇気流の流速を遅くすることが可能になる。したがって、本発明では、自重で落下する粒状材料が中心部上昇気流によって繰り返しで吹き上げられるのを抑制することが可能になり、その結果、自重で落下する粒状材料内に残存する粉体が粒体から完全に分離されて除去されるのを抑制することが可能になる。したがって、本発明では、粉粒体処理装置を材料供給状態から外気供給状態に切り替えて、第1吸入管から、または、第1吸入管および第2吸入管からホッパー内に外気を供給することで、中心部上昇気流を発生させれば、粒状材料を混合することが可能になる。
【0011】
さらに、本発明では、中心部上昇気流の流速を遅くすることが可能になるため、自重で落下する粒状材料の中心部上昇気流による吹き上げ高さを抑制することが可能になる。したがって、本発明では、ホッパーの高さが比較的低くても、ホッパーの下側へ排出したい重さ(大きさ)の粒体が螺旋状上昇気流等によって円筒部の上端側に接続される排気管から排出されるのを防止することが可能になる。
【0012】
また、本発明では、1台の吸引手段によって、中心部上昇気流と螺旋状上昇気流とを発生させることが可能になるため、粉粒体処理装置の構成を簡素化することが可能になる。
【0013】
本発明において、粉粒体処理装置は、供給管と材料貯留部との間に配置され、供給管が接続される排出口と材料貯留部が接続される材料吸入口と第2吸入管が接続される外気吸入口とを有する切替弁を備え、切替弁は、外気吸入口を閉鎖するとともに排出口と材料吸入口とを連通させて材料供給状態にする材料供給ポジションと、材料吸入口を閉鎖するとともに排出口と外気吸入口とを連通させて外気供給状態にする外気供給ポジションとに切替可能となっていることが好ましい。このように構成すると、材料供給ポジションから外気供給ポジションへ切替弁を切り替えれば、第2吸入管から吸入される外気によって、切替弁とホッパーとの間にある粒状材料をホッパー内へ供給することが可能になる。すなわち、このように構成すると、切替弁を切り替えることで、切替弁が材料供給ポジションにあるときに材料吸入口を通過した粒状材料の全てをホッパー内へ供給することが可能になる。したがって、切替弁の制御によって、ホッパー内へ供給される粒状材料の量を精度良く制御することが可能になる。また、このように構成すると、材料供給ポジションから外気供給ポジションへ切替弁を切り替えれば、ホッパー内へ粒状材料が供給された後も第2吸入管から外気をホッパー内へ供給して螺旋状上昇気流を発生させることが可能になるため、粉粒体処理装置の制御を簡素化することが可能になる。さらに、このように構成すると、材料貯留部を開閉する開閉弁と第2吸入管を開閉する開閉弁とが別個に設けられている場合と比較して、粉粒体処理装置の構成を簡素化することが可能になる。
【0014】
本発明において、粉粒体処理装置は、第1吸入管を開閉する開閉弁を備え、切替弁が材料供給ポジションにあるときに、開閉弁が第1吸入管を閉鎖して、吸引手段の吸引力で材料貯留部からホッパー内へ粒状材料が供給され、切替弁が外気供給ポジションにあるときに、開閉弁が第1吸入管を開放して、吸引手段の吸引力で第1吸入管および第2吸入管からホッパー内へ外気が供給されることが好ましい。このように構成すると、螺旋状上昇気流に加えて、中心部上昇気流がホッパー内に発生するため、自重で落下する粒状材料が中心部上昇気流によって吹き上げられる。したがって、粒状材料から粉体を除去したい場合には、粒状材料内に残存する粉体を粒体から効果的に分離して、排気管から排出することが可能になる。
【0015】
本発明において、粉粒体処理装置は、円筒部の内部の上端側であって、かつ、排気管よりも下側に配置される内部配置部材を備え、円筒部の内周面と内部配置部材の外周端との間に、粉体が通過可能な隙間が形成されていることが好ましい。このように構成すると、天板と内部配置部材との間の空間の容積を小さくして、この空間における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。また、円筒部の内周面と内部配置部材の外周面との隙間を小さくして、この隙間における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。したがって、排気管の内径に比べて円筒部の内径が大きくなっていても、天板と内部配置部材との間の空間、および、円筒部の内周面と内部配置部材の外周面との隙間における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。その結果、ホッパー内の空気を吸引する吸引手段の吸引力が比較的小さくても、螺旋状上昇気流等によって円筒部の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管から適切に排出することが可能になる。
【0016】
また、このように構成すると、内部配置部材の位置を上下動させれば、天板と内部配置部材との間の空間の容積を変えることが可能になり、この空間の容積を変えることで、この空間での吸引圧を変えることが可能になる。したがって、この空間での吸引圧を変えることで、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えることが可能になる。また、この空間の吸引圧を変えることで、排気管から粉体を排出させないことも可能になる。すなわち、このように構成すると、円筒部の形状を変えずに内部配置部材の位置を上下動させるといった比較的簡易な構成で、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えること、および、排気管から粉体を排出させないようにすることが可能になる。
【0017】
なお、上述の特許文献1に記載の分離装置では、円筒部の接線方向と平行に円筒部の上端側に排気管が接続されているため、排気管を上下動させることで、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えること、および、排気管から粉体を排出させないようにすることも可能である。しかしながら、この分離装置では、円筒部の側面に形成された開口に排気管が接続されているため、排気管を上下動させるためには、円筒部の側面に形成される開口の位置を変えなければならず、容易に、排気管を上下動させることはできない。すなわち、この分離装置では、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えること、および、排気管から粉体を排出させないようにすることは、容易にはできない。
【0018】
本発明において、内部配置部材は、略円板状に形成されるとともに、その中心が円筒部の中心と略一致するように配置され、内部配置部材の外径は、円筒部の内径よりも小さくなっており、円筒部の内周面と内部配置部材の外周端との間に、円環状の隙間が形成されていることが好ましい。このように構成すると、螺旋状上昇気流等によって円筒部の上端側まで運ばれてきた粉体を内部配置部材の外周側の全域で内部配置部材の上側へ吸引することが可能になる。したがって、円筒部の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管から効果的に排出することが可能になる。
【0019】
本発明において、粉粒体処理装置は、円形状に形成されるとともに、円筒部の内部の上端側であって、かつ、排気管よりも下側に配置される内部配置部材を備え、内部配置部材の外径は、円筒部の内径と略等しくなっており、内部配置部材の外周側部分には、粉体が通過可能な貫通孔が形成されていること、または、内部配置部材の外周端には、粉体が通過可能な切欠部が径方向内側に窪むように形成されていることが好ましい。このように構成すると、天板と内部配置部材との間の空間の容積を小さくすることが可能になり、この空間における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。また、貫通孔または切欠部における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。したがって、排気管の内径に比べて円筒部の内径が大きくなっていても、天板と内部配置部材との間の空間、および、貫通孔または切欠部における吸引手段の吸引圧の低下を防止することが可能になる。その結果、ホッパー内の空気を吸引する吸引手段の吸引力が比較的小さくても、螺旋状上昇気流等によって円筒部の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管から適切に排出することが可能になる。
【0020】
また、このように構成すると、内部配置部材の位置を上下動させれば、天板と内部配置部材との間の空間の容積を変えることが可能になり、この空間の容積を変えることで、この空間での吸引圧を変えることが可能になる。したがって、この空間での吸引圧を変えることで、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えることが可能になる。また、この空間の吸引圧を変えることで、排気管から粉体を排出させないことも可能になる。すなわち、このように構成すると、円筒部の形状を変えずに内部配置部材の位置を上下動させるといった比較的簡易な構成で、排気管から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えること、および、排気管から粉体を排出させないようにすることが可能になる。
【0021】
本発明において、排気管は、円筒部の天板の中心に接続されていることが好ましい。このように構成すると、排気管が円筒部の上端側の側面に接続されている場合や天板の外周側部分に接続されている場合と比較して、円筒部および天板の構造を比較的簡素化することが可能になる。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明の粉粒体処理装置では、粒体と粉体とが含まれる粒状材料から粉体を除去すること、および、粒状材料を混合することが可能になる。また、本発明の粉粒体処理装置では、ホッパーの高さが比較的低くてもホッパーの下側へ排出されるべき重さ(大きさ)の粒体がホッパーの上端側から排出されるのを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態にかかる粉粒体処理装置の概略構成を示す概略図である。
【図2】図1に示すホッパーおよびその周辺部分の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかる内部配置部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
(粉粒体処理装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる粉粒体処理装置1の概略構成を示す概略図である。図2は、図1に示すホッパー2およびその周辺部分の斜視図である。
【0026】
本形態の粉粒体処理装置1は、樹脂粉等の粉体と樹脂ペレット等の粒体とが含まれる粒状材料から粉体を除去したり、樹脂粉等の粉体と樹脂ペレット等の粒体とが含まれる粒状材料を混合するための装置である。この粉粒体処理装置1は、内部へ粒状材料が供給される中空状のホッパー2と、ホッパー2へ供給される前の粒状材料が貯留される材料貯留部としての材料タンク3と、ホッパー2内の空気を吸引する吸引手段としての吸引ポンプ4とを備えている。
【0027】
ホッパー2は、円筒状に形成される円筒部2aと、円錐筒状に形成される円錐部2bとを備えており、円筒部2aの下端に円錐部2bが繋がっている。また、ホッパー2は、円筒部2aの上端を塞ぐための天板としての上面蓋部2cを備えている。上面蓋部2cは、略円板状に形成されており、円筒部2aの上端に着脱可能に取り付けられている。
【0028】
上下方向における円筒部2aの中間位置には、供給管6が接続されており、供給管6からホッパー2内へ粒状材料が供給される。供給管6は、円筒部2aの接線方向と略平行に円筒部2aに接続されている。上面蓋部2cの中心には、排気管7が接続されており、排気管7からホッパー2内の空気が排出される。円錐部2bの下端には、粒状材料が排出される排出口2dが形成されている。
【0029】
円筒部2aの内部の上端側には、内部配置部材8が配置されている。内部配置部材8は、円板状に形成されており、上面蓋部2cの下面に固定されている。具体的には、内部配置部材8は、上面蓋部2cの下面と内部配置部材8の上面との間に空間が形成されるように、スペーサを介して上面蓋部2cの下面に固定されている。スペーサは、たとえば、内部配置部材8に固定されており、スペーサ付きの内部配置部材8がネジ等によって上面蓋部2cに取り付けられている。
【0030】
また、内部配置部材8は、円筒部2aの中心と内部配置部材8の中心とが略一致するように、上面蓋部2cに固定されている。内部配置部材8の外径は、円筒部2aの内径よりも小さくなっており、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間には、粒状材料から除去したい大きさの粉体が通過可能な隙間Sが形成されている。すなわち、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間には、径方向の幅が略一定な円環状の隙間Sが形成されている。
【0031】
ホッパー2の下端には、排出口2dから排出される粒状材料が一時的に溜まる筒状の材料排出部9が接続されている。材料排出部9の下端は、成型機等の被供給部10に接続されている。材料排出部9の下端側には、図示を省略するシャッターが配置されており、シャッターが閉じているときには、材料排出部9に粒状材料が一時的に貯留され、シャッターが開くと、材料排出部9から被供給部10に粒状材料が供給される。すなわち、ホッパー2から排出される粒状材料は、材料排出部9を通過して被供給部10に供給される。材料排出部9の上端側は、ガラス管9aとなっている。ガラス管9aの外側には、材料排出部9内の粒状材料の量を検出するためのセンサ11が配置されている。
【0032】
材料排出部9の側面には、排出口2dからホッパー2内へ供給される外気が吸入される第1吸入管12の一端が接続されている。第1吸入管12の一端は、材料排出部9の側面の、センサ11よりも下側でかつシャッターよりも上側に接続されている。第1吸入管12の他端には、エアフィルタ13が取り付けられている。第1吸入管12の途中には、第1吸入管12を開閉する開閉弁14が配置されている。開閉弁14は、電動弁あるいはエア作動弁等のアクチュエータによって作動する自動弁である。また、第1吸入管12の途中には、排出口2dからホッパー2内へ供給される外気の量を調整するための調整弁(図示省略)が配置されている。この調整弁は、たとえば、開度の調整が可能な手動弁である。
【0033】
ホッパー2と材料タンク3との間には、切替弁16が配置されている。切替弁16は、電動弁あるいはエア作動弁等のアクチュエータによって作動する自動弁である。また、切替弁16は、排出口16aと、材料吸入口16bと、外気吸入口16cとを有する三方弁である。排出口16aには、所定の配管を介して供給管6が接続され、材料吸入口16bには、所定の配管を介して材料タンク3が接続されている。また、外気吸入口16cには、供給管6からホッパー2内へ供給される外気が吸入される第2吸入管17の一端が接続されている。第2吸入管17の他端には、エアフィルタ18が取り付けられている。
【0034】
切替弁16は、外気吸入口16cを閉鎖するとともに排出口16aと材料吸入口16bとを連通させる材料供給ポジションと、材料吸入口16bを閉鎖するとともに排出口16aと外気吸入口16cとを連通させる外気供給ポジションとに切替可能となっている。
【0035】
ホッパー2と吸引ポンプ4との間には、排気管7から排出された粉体等の塵埃を除去するための集塵機20が配置されている。
【0036】
(粉粒体処理装置の動作)
以上のように構成された粉粒体処理装置1では、以下のように、粒状材料からの粉体の除去、および、粒状材料の混合が行われる。まず、材料排出部9の下端側に配置されるシャッターが材料排出部9の下端側を閉鎖し、開閉弁14が第1吸入管12を閉鎖し、かつ、切替弁16が材料供給ポジションとなっている状態で、吸引ポンプ4が起動する。吸引ポンプ4が起動すると、吸引ポンプ4の吸引力によって、材料タンク3からホッパー2内へ粒状材料が供給される。上述のように、供給管6は、円筒部2aの接線方向と略平行に円筒部2aに接続されているため、吸引ポンプ4の吸引力によって、ホッパー2の内部には、螺旋状の上昇気流(螺旋状上昇気流)F1が発生する。
【0037】
吸引ポンプ4の起動後、所定時間が経過すると、材料供給ポジションから外気供給ポジションに切替弁16が切り替わる。また、このタイミングで開閉弁14が第1吸入管12を開放する。本形態では、外気供給ポジションに切替弁16が切り替わり、かつ、開閉弁14が第1吸入管12を開放すると、吸引ポンプ4の吸引力によって、第1吸入管12および第2吸入管17から外気が吸入されるように、第1吸入管12の外気の吸入量と第2吸入管17の外気の吸入量が設定されている。そのため、外気供給ポジションに切替弁16が切り替わり、かつ、開閉弁14が第1吸入管12を開放すると、第1吸入管12および第2吸入管17から外気が吸入される。このように、本形態では、吸引ポンプ4の吸引力でホッパー2内へ粒状材料が供給される材料供給状態と、吸引ポンプ4の吸引力で第1吸入管12および第2吸入管17から外気が吸入される外気吸入状態とに切替可能となっている。
【0038】
第2吸入管17から外気が吸入されると、切替弁16の切替時にホッパー2と切替弁16との間に残っている粒状材料は、第2吸入管17から吸入される外気によって、ホッパー2内へ供給される。また、吸引ポンプ4の吸引力で第2吸入管17から吸入される外気によって、ホッパー2の内部には、引き続き、螺旋状上昇気流F1が発生する。また、吸引ポンプ4の吸引力で第1吸入管12から吸入される外気によって、材料排出部9の第1吸入管12よりも上側の部分と、ホッパー2の中心部に上昇気流(中心部上昇気流)F2が発生する。
【0039】
ホッパー2内へ供給された粒状材料は、その自重で落下する。一方、粒状材料中の粉体の一部は、螺旋状上昇気流F1によって、ホッパー2の上端側まで運ばれ、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間の隙間Sを通過して、排気管7から空気とともに排出される。また、自重で落下する粒状材料は、中心部上昇気流F2によって吹き上げられる。そのため、吹き上げられた粒状材料内に残存する粉体の一部は、螺旋状上昇気流F1によって、ホッパー2の上端側まで運ばれ、隙間Sを介して、排気管7から空気とともに排出される。また、自重で落下する粒状材料が中心部上昇気流F2によって吹き上げられるため、落下する粒状材料は混合される。
【0040】
なお、本形態では、ホッパー2の下端から被供給部10へ供給したい重さ(大きさ)の粒体が排気管7から排出されないように、かつ、粒状材料から除去したい重さ(大きさ)の粉体が排気管7から排出されるように、上下方向における供給管6と内部配置部材8との距離が設定されている。
【0041】
外気供給ポジションに切替弁16を切り替えた後、所定時間が経過すると、吸引ポンプ4が停止して、粒状材料は、材料排出部9の中に溜まる。材料排出部9の中に溜まった粒状材料は、シャッターの開閉動作で被供給部10へ供給される。また、センサ11によって、材料排出部9内の粒状材料の量が少なくなったことが検出されると、上述のように、吸引ポンプ4が起動し、ホッパー2内へ粒状材料が供給されて、粒状材料からの粉体の除去、および、粒状材料の混合が行われる。
【0042】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、吸引ポンプ4の吸引力で第2吸入管17から吸入される外気によって、ホッパー2内に螺旋状上昇気流F1が発生し、吸引ポンプ4の吸引力で第1吸入管12から吸入される外気によって、ホッパー2内に中心部上昇気流F2が発生する。そのため、螺旋状上昇気流F1と中心部上昇気流F2とによって、粒状材料に含まれる粉体の一部を分離して、排気管7から粉体を排出することが可能になる。
【0043】
本形態では、吸引ポンプ4の吸引力で第1吸入管12から供給される外気によって、中心部上昇気流F2を発生させているため、圧縮空気によって、中心部上昇気流F2を発生させる場合と比較して、中心部上昇気流F2の流速を遅くすることが可能になる。したがって、本形態では、自重で落下する粒状材料が中心部上昇気流F2によって繰り返しで吹き上げられるのを抑制することが可能になり、その結果、自重で落下する粒状材料内に残存する粉体が粒体から完全に分離されるのを抑制することが可能になる。したがって、本形態では、中心部上昇気流F2によって、粒状材料を混合することが可能になる。
【0044】
また、本形態では、中心部上昇気流F2の流速を遅くすることが可能になるため、自重で落下する粒状材料の中心部上昇気流F2による吹き上げ高さを抑制することが可能になる。したがって、本形態では、ホッパー2の高さが比較的低くても、被供給部10へ供給したい重さ(大きさ)の粒体が排気管7から排出されるのを防止することが可能になる。また、本形態では、1台の吸引ポンプ4によって、螺旋状上昇気流F1と中心部上昇気流F2とを発生させることができるため、粉粒体処理装置1の構成を簡素化することが可能になる。
【0045】
本形態では、上述のように、吸引ポンプ4の起動後、所定時間が経過すると、外気供給ポジションに切替弁16が切り替わり、ホッパー2と切替弁16との間に残っている粒状材料は、第2吸入管17から吸入される外気によって、ホッパー2内へ供給される。すなわち、本形態では、切替弁16を切り替えることで、切替弁16が材料供給ポジションにあるときに材料吸入口16bを通過した粒状材料の全てをホッパー2内へ供給することが可能になる。そのため、本形態では、切替弁16の制御によって、ホッパー2内へ供給される粒状材料の量を精度良く制御することが可能になる。
【0046】
また、本形態では、材料供給ポジションから外気供給ポジションへ切替弁16を切り替えれば、ホッパー2内へ粒状材料が供給された後も螺旋状上昇気流F1を発生させることができるため、粉粒体処理装置1の制御を簡素化することが可能になる。また、本形態では、材料タンク3を開閉する開閉弁と第2吸入管17を開閉する開閉弁とが別個に設けられている場合と比較して、粉粒体処理装置1の構成を簡素化することが可能になる。
【0047】
本形態では、円筒部2aの内部の上端側に、内部配置部材8が配置されている。そのため、上面蓋部2cと内部配置部材8との間の空間の容積を小さくして、この空間における吸引ポンプ4の吸引圧の低下を防止することが可能になる。また、本形態では、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間に隙間Sが形成されているため、隙間Sを小さくして、隙間Sにおける吸引ポンプ4の吸引圧の低下を防止することが可能になる。したがって、排気管7の内径に比べて円筒部2aの内径が大きくなっていても、上面蓋部2cと内部配置部材8との間の空間、および、隙間Sにおける吸引ポンプ4の吸引圧の低下を防止することが可能になる。その結果、本形態では、吸引ポンプ4の吸引力が比較的小さくても、螺旋状上昇気流F1によってホッパー2の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管7から適切に排出することが可能になる。
【0048】
本形態では、円筒部2aの中心と内部配置部材8の中心とが略一致するように、内部配置部材8が配置されており、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間には、円環状の隙間Sが形成されている。そのため、螺旋状上昇気流F1によってホッパー2の上端側まで運ばれてきた粉体を内部配置部材8の外周側の全域で内部配置部材8の上側へ吸引することが可能になる。したがって、ホッパー2の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管7から効果的に排出することが可能になる。
【0049】
なお、本形態では、内部配置部材8の位置を上下動させれば、上面蓋部2cと内部配置部材8との間の空間の容積を変えることが可能になり、この空間の容積を変えることで、この空間での吸引圧を変えることが可能になる。また、この空間での吸引圧を変えることで、排気管7から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えることが可能になり、かつ、排気管から粉体を排出させないことも可能になる。すなわち、本形態では、円筒部2aの形状を変えずに内部配置部材8の位置を上下動させるといった比較的簡易な構成で、排気管7から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えること、および、排気管7から粉体を排出させないようにすることが可能になる。たとえば、内部配置部材8の位置を下側へ移動させれば、上面蓋部2cと内部配置部材8との間の空間の容積が広くなり、この空間での吸引圧が低くなるため、排気管7から排出可能な粉体の重さは軽くなる。なお、本形態では、内部配置部材8に固定されるスペーサの長さを変えるといった簡易な構成で、内部配置部材8の位置を上下動させることが可能である。また、本形態では、第1吸入管12の途中にホッパー2内へ供給される外気の量を調整するための調整弁が配置されているため、この調整弁によって、第1吸入管12からホッパー2内へ供給される外気の量を調整することで、排気管7から排出される粉体の重さ(大きさ)を変えることも可能である。
【0050】
(他の実施の形態)
上述した形態では、円筒部2aの内部の上端側に内部配置部材8が配置されているが、内部配置部材8に代えて、たとえば、図3(A)に示す内部配置部材38が配置されても良い。内部配置部材38は、円板状に形成されており、その外径は、円筒部2aの内径と略等しくなっている。また、内部配置部材38の外周側部分には、粒状材料から除去したい大きさの粉体が通過可能な貫通孔38aが形成されている。また、内部配置部材8に代えて、図3(B)に示す内部配置部材48が配置されても良い。内部配置部材48は、円板状に形成されており、その外径は、円筒部2aの内径と略等しくなっている。また、内部配置部材48の外周側部分には、粒状材料から除去したい大きさの粉体が通過可能な切欠部48aが径方向内側に窪むように形成されている。内部配置部材8に代えて、内部配置部材38、48が円筒部2aの内部の上端側に配置される場合であっても、円筒部2aの内部の上端側に内部配置部材8が配置される場合と同様の効果を得ることができる。
【0051】
上述した形態では、排気管7は、上面蓋部2cの中心に接続されているが、上面蓋部2cの外周端側に接続されても良い。また、排気管7は、円筒部2aの上端側の側面に接続されても良い。これらの場合には、円筒部2aの上端側において、円筒部2aの外周側部分の吸引圧を高めることが可能になるため、円筒部2aの内部の上端側に内部配置部材8を配置しなくても、螺旋状上昇気流F1によってホッパー2の上端側まで運ばれてきた粉体を排気管7から排出することが可能になる。
【0052】
上述した形態では、内部配置部材8は、円板状に形成されているが、内部配置部材8は、四角板状または六角板状等の多角板状に形成されても良いし、楕円板状に形成されても良い。また、上述した形態では、円筒部2aの中心と内部配置部材8の中心とが略一致するように、内部配置部材8が配置されており、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端との間には、径方向の幅が略一定な円環状の隙間Sが形成されているが、円筒部2aの中心と内部配置部材8の中心とがずれるように、内部配置部材8が配置されても良い。この場合には、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端とが接触しないように、内部配置部材8が配置されても良いし、円筒部2aの内周面と内部配置部材8の外周端とが接触するように、内部配置部材8が配置されても良い。
【0053】
上述した形態では、材料供給ポジションから外気供給ポジションへ切替弁16が切り替わるタイミングで開閉弁14が第1吸入管12を開放しているが、材料供給ポジションから外気供給ポジションへ切替弁16が切り替わった後、所定時間経過後に、開閉弁14が第1吸入管12を開放しても良い。また、粒状材料を混合する必要がなく、かつ、中心部上昇気流F2を発生させなくても除去したい重さ(大きさ)の粉体を排気管7から排出できる場合には、吸引ポンプ4が駆動しているときに、常時、開閉弁14を閉鎖していても良い。
【0054】
上述した形態では、ホッパー2と材料タンク3との間に、材料供給ポジションと外気供給ポジションとに切替可能な切替弁16が配置されているが、ホッパー2と材料タンク3との間に、材料タンク3を開閉する開閉弁と第2吸入管17を開閉する開閉弁とが別個に配置されても良い。この場合には、たとえば、材料タンク3を閉鎖するタイミングで、第2吸入管17を開放すれば良い。また、この場合には、ホッパー2内に粒状材料を供給した後の、所定時間経過後に、第2吸入管17を閉鎖して、第1吸入管12のみから外気をホッパー2内へ供給しても良い。また、粉粒体処理装置1で粒状材料の混合のみを行う場合には、吸引ポンプ4が駆動しているときに、常時、第2吸入管17を閉鎖していても良い。
【0055】
また、粉粒体処理装置1で粒状材料の混合のみを行う場合には、たとえば、上下方向における供給管6と内部配置部材8との距離を長くしても良いし、円筒部2aの内部に内部配置部材8を配置しなくても良い。あるいは、粉粒体処理装置1で粒状材料の混合のみを行う場合には、内部配置部材8に代えてパンチングメタルを配置しても良い。
【符号の説明】
【0056】
1 粉粒体処理装置
2 ホッパー
2a 円筒部
2c 上面蓋部(天板)
3 材料タンク(材料貯留部)
4 吸引ポンプ(吸引手段)
6 供給管
7 排気管
8、38、48 内部配置部材
12 第1吸入管
14 開閉弁
16 切替弁
16a 排出口
16b 材料吸入口
16c 外気吸入口
17 第2吸入管
38a 貫通孔
48a 切欠部
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状に形成される円筒部と前記円筒部の上端を塞ぐための天板とを有するホッパーと、
上下方向における前記円筒部の中間位置に前記円筒部の接線方向と略平行に接続され、粒体と粉体とが含まれる粒状材料が前記ホッパー内へ供給される供給管と、
前記円筒部の上端側または前記天板に接続され、前記ホッパー内の空気が排出される排気管と、
前記ホッパー内の空気を吸引するために前記排気管に接続される吸引手段と、
前記ホッパーの下側に配置され、前記ホッパーの下端側から前記ホッパー内へ供給される外気が吸入される第1吸入管と、
前記供給管から供給される前の前記粒状材料が貯留される材料貯留部と、
前記供給管と前記材料貯留部との間に配置され、前記供給管から前記ホッパー内へ供給される外気が吸入される第2吸入管と、を備え、
前記吸引手段の吸引力で前記材料貯留部から前記ホッパー内へ前記粒状材料が供給される材料供給状態と、前記吸引手段の吸引力で前記第1吸入管および/または前記第2吸入管から前記ホッパー内へ外気が供給される外気供給状態とに切替可能となっていることを特徴とする粉粒体処理装置。
【請求項2】
前記供給管と前記材料貯留部との間に配置され、前記供給管が接続される排出口と前記材料貯留部が接続される材料吸入口と前記第2吸入管が接続される外気吸入口とを有する切替弁を備え、
前記切替弁は、前記外気吸入口を閉鎖するとともに前記排出口と前記材料吸入口とを連通させて前記材料供給状態にする材料供給ポジションと、前記材料吸入口を閉鎖するとともに前記排出口と前記外気吸入口とを連通させて前記外気供給状態にする外気供給ポジションとに切替可能となっていることを特徴とする請求項1記載の粉粒体処理装置。
【請求項3】
前記第1吸入管を開閉する開閉弁を備え、
前記切替弁が前記材料供給ポジションにあるときに、前記開閉弁が前記第1吸入管を閉鎖して、前記吸引手段の吸引力で前記材料貯留部から前記ホッパー内へ前記粒状材料が供給され、
前記切替弁が前記外気供給ポジションにあるときに、前記開閉弁が前記第1吸入管を開放して、前記吸引手段の吸引力で前記第1吸入管および前記第2吸入管から前記ホッパー内へ外気が供給されることを特徴とする請求項2記載の粉粒体処理装置。
【請求項4】
前記円筒部の内部の上端側であって、かつ、前記排気管よりも下側に配置される内部配置部材を備え、
前記円筒部の内周面と前記内部配置部材の外周端との間に、前記粉体が通過可能な隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の粉粒体処理装置。
【請求項5】
前記内部配置部材は、略円板状に形成されるとともに、その中心が前記円筒部の中心と略一致するように配置され、
前記内部配置部材の外径は、前記円筒部の内径よりも小さくなっており、前記円筒部の内周面と前記内部配置部材の外周端との間に、円環状の前記隙間が形成されていることを特徴とする請求項4記載の粉粒体処理装置。
【請求項6】
円形状に形成されるとともに、前記円筒部の内部の上端側であって、かつ、前記排気管よりも下側に配置される内部配置部材を備え、
前記内部配置部材の外径は、前記円筒部の内径と略等しくなっており、
前記内部配置部材の外周側部分には、前記粉体が通過可能な貫通孔が形成されていること、または、前記内部配置部材の外周端には、前記粉体が通過可能な切欠部が径方向内側に窪むように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の粉粒体処理装置。
【請求項7】
前記排気管は、前記天板の中心に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の粉粒体処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−125710(P2012−125710A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280020(P2010−280020)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000135427)株式会社ハーモ (2)
【Fターム(参考)】