粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品
【課題】表面からの物質の離脱を完全に防止しつつ、多様な取り付け場所を選択可能で、取り付け後の交換が容易な粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品を提供する。
【解決手段】紙製の基材シート1と、基材シート1の一方の面に印刷により形成された粉茶印刷面2と、基材シート1の他方の面に印刷により形成された竹炭印刷面3と、粉茶印刷面2と竹炭印刷面3に、それぞれ貼付された通気性のある保護シート4と、取付対象に着脱自在に取り付け可能な面ファスナー5とを有する。
【解決手段】紙製の基材シート1と、基材シート1の一方の面に印刷により形成された粉茶印刷面2と、基材シート1の他方の面に印刷により形成された竹炭印刷面3と、粉茶印刷面2と竹炭印刷面3に、それぞれ貼付された通気性のある保護シート4と、取付対象に着脱自在に取り付け可能な面ファスナー5とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶と竹炭の効能を利用した粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、竹炭の効能として、脱臭、消臭、調湿等が知られているが、特に、木炭と比較しても優れた点として、珪酸やカリウムが多く含まれていることにより、土壌の改良に適していることが挙げられる。
【0003】
このような竹炭の利用方法としては、箱や袋に入れて、室内、冷蔵庫内、下駄箱内、車内等に置いたり、そのまま若しくは破砕して土中に埋めたりすることが行われていた。
【0004】
しかしながら、このような竹炭は、そのまま持って利用すると、手に黒い粉が付着して汚れることになる。箱に入れても、内部に落下する粉が蓄積され、処分する際などに飛散して周囲を汚すことになる。閉じた袋に詰めたとしても、効能を発揮させるためには、袋は目の粗い布製にする必要があり、粉の飛散は免れない。
【0005】
これに対して、例えば、特許文献1には、竹炭をバインダー樹脂と混合した竹炭バインダー剤を、シート状の基材に塗布することが提案されている。また、特許文献2には、炭粉末、ポリマーエマルジョン、セルロース系水溶性ポリマー、有機溶剤等を含む塗料を、紙に塗布することが提案されている。また、特許文献3には、炭を糊状にして紙に塗布することが提案されている。さらに、特許文献3には、種々の物質を塗布することが記載されている。
【特許文献1】特開2004−351817号公報
【特許文献2】特開2003−268290号公報
【特許文献3】特開2003−147694号公報
【特許文献4】実用新案登録第3127840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、以下のような問題があった。すなわち、特許文献1及び特許文献2の発明では、塗布という方法によっているため、仕上がり表面の均一性を維持しにくく、同一の品質の製品を短時間で大量に製造することは難しい。また、このような塗布による方法では、竹炭そのものを扱うよりも汚れ難いが、完成品の塗布面に触れた場合には、炭の離脱による付着は生じる。さらに、単に紙に竹炭を塗布したものでは、竹炭の効果しか期待しえず、その利用範囲は限定されてしまう。特許文献3では、塗布の態様については明確でなく、結局、製造の困難性、塗布物質の離脱による付着の問題は残る。
【0007】
これに対処するため、本出願人は、特許文献4に記載された粉茶竹炭シートを提案している。これは、粉茶及び粉末の竹炭を紙製のシートに印刷により付着させたものであり、これにより付着材料の離脱を大幅に低減できる。
【0008】
但し、このような粉茶竹炭シートであっても、付着された粉茶や竹炭は、ユーザの手指に直接接触することになるため、その際の離脱を完全に防ぐことは困難である。また、これを使用するに際しては、設置場所に単純に載置すること等が考えられるが、設置場所の角度によっては、載置できない場合がある。取り付け用の部材を別途設けることも考えられるが、粉茶や竹炭の面に直接取り付けることは、製造の際に粉茶や竹炭の離脱が生じ易い。
【0009】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、表面からの物質の離脱を完全に防止しつつ、多様な取り付け場所を選択可能で、取り付け後の交換が容易な粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明である粉茶竹炭シートは、紙製の基材シートと、前記基材シートの一方の面に、印刷により付着された粉茶と、前記基材シートの他方の面に、印刷により付着された粉末の竹炭と、前記基材シートにおける粉茶が付着された面と、前記基材シートにおける竹炭が付着された面とに、それぞれ貼付された通気性のある保護シートと、取付対象に着脱自在に取り付け可能な取付部材と、を有することを特徴とする。
【0011】
以上のような請求項1の発明では、基材シートに付着された粉茶と竹炭は、通気性のある保護シートによって覆われるので、茶に含まれるカテキンによる抗菌、抗毒作用と、竹炭の脱臭作用等の効能を維持しつつ、粉茶と竹炭の離脱を完全に防止できる。そして、取付部材は、保護シートに設けられているので、製造の際の粉茶と竹炭の離脱を防止しつつ、多様な場所に設置することができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、面ファスナーであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、スナップボタンであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、粘着シートであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、通気性のある袋状の部材若しくは容器であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、係留具であることを特徴とする。
【0013】
以上のような請求項2〜6の発明では、着脱が容易な取付部材を用いることにより、交換等を簡単に行うことができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記保護シートには、カテキンが含まれていることを特徴とする。
以上のような請求項7の発明では、保護シートに含まれるカテキンによっても、抗菌、抗毒、抗酸化作用が得られる。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記粉茶は、澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記竹炭は、粉末にして澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする。
【0016】
以上のような請求項8及び請求項9の発明では、澱粉に混合した粉茶若しくは粉末の竹炭を用いるので、通常の印刷に用いるインクと同様の手法によってシートに粉茶及び竹炭を付着させることができ、乾燥すると離脱し難いので、他所を汚すおそれが少ない。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記竹炭及び前記粉茶は、前記シートにスクリーン印刷されていることを特徴とする。
【0018】
以上のような請求項10の発明では、スクリーン印刷を用いるため、使用する紙を問わずに仕上面を均一にすることができる。したがって、印刷業界より排出される廃紙を利用してもきれいに仕上げることができ、安価に製造可能となる。
【0019】
請求項11の発明である移動体内装備品は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする。
請求項12の発明である施設内装備品は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする。
【0020】
以上のような請求項11及び請求項12の発明では、移動体内や施設内に通常有する装備品自体を利用することにより、特別な設置スペースを用意することなく、移動体内や施設内の消臭や殺菌を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、表面からの物質の離脱を完全に防止しつつ、多様な取り付け場所を選択可能で、取り付け後の交換が容易な粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態(以下、実施形態とする)を、図面を参照して以下に説明する。
[実施形態の構成]
本実施形態の構成を、図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の断面図であり、図2(a)(b)は保護シートを貼付した両面を示す。すなわち、本実施形態の粉茶竹炭シートAは、紙製の基材シート1の一方の面に、粉茶を印刷した粉茶印刷面2と、他方の面に粉末の竹炭を印刷した竹炭印刷面3とを有し、それぞれの面が紙製の保護シート4によって覆われている。なお、本実施形態は、単に粉茶及び竹炭を、樹脂や溶剤に混合して塗布したものではなく、以下のように製造されるものである。
【0023】
まず、飲料業界より排出される「ごみ」となる緑茶のスラッジを、乾燥させて微粉末製造装置にかけて微粉末とする。なお、このお茶は無農薬栽培されたものが望ましい。また、竹炭の製造業者より排出される「ごみ」となる竹炭のスラッジを、微粉末製造装置にかけて微粉末とする。茶及び竹炭をどの程度の微粉末とするかは限定されないが、例えば、30ミクロン以下とすることが望ましい。
【0024】
次に、粉末とした茶及び竹炭を、澱粉と水分を含む接着剤に混合して、通常のスクリーン印刷機で使用できるインクと同様の流動体とする。この接着剤は、接着剤業界より排出される「ごみ」となる接着剤を活用することができる。
【0025】
そして、スクリーン印刷機に基材シート1をセットして、粉末茶を含む流動体をインクとして用いて、基材シート1の一方の全面に印刷することにより、粉茶印刷面2を形成する。また、同様に、竹炭を含む流動体をインクとして、基材シート1の他方の全面に印刷することにより、竹炭印刷面3を形成する。
【0026】
なお、基材シート1として用いる紙は、印刷業界より排出される「ごみ」となる紙を活用することができる。基材シート1の表面は、粉茶印刷面2、竹炭印刷面3で覆われてしまうので、印字等がなされていてもかまわない。以上のように印刷処理を行い、乾燥させる。
【0027】
そして、粉茶印刷面2、竹炭印刷面3には、それぞれを覆う平面状の保護シート4が、貼付されている。保護シート4は、通気性を有する紙であり、カテキンが含まれている。この紙も、印刷業界より排出される「ごみ」となる紙を活用することができる。保護シート4の貼付は、上記の澱粉と水分を含む接着剤により行うことができる。以上の手順によって、粉茶竹炭シートAが完成する。
【0028】
さらに、本実施形態においては、図2(b)に示すように、竹炭印刷面3側の保護シート4に、面ファスナー5が貼り付けられている。一方、図3(a)に示すように、取付対象面Dにも面ファスナー5が貼り付けられており、図3(b)に示すように、面ファスナー5を合わせることにより、取付対象面Dに粉茶竹炭シートAを取り付けることができる。なお、面ファスナー5のフック面とループ面を、粉茶竹炭シートA側と取付対象面D側のどちらにするかは自由であるし、フック面とループ面の混合タイプのものを利用することも可能である。
【0029】
[実施形態の作用]
以上のような構成を有する本実施形態は、基本的に、次のような茶と竹炭の両方の効用が得られる。
[茶の効用]
最近の研究では、緑茶に含まれる「カテキン」は強い抗菌、抗毒作用をもつことが判明している。また、「カテキン」は、強い抗酸化作用によって、活性酸素で傷ついた細胞を修復し、癌化を抑制するともいわれている。このため、対象物を粉茶竹炭シートAにおける粉茶印刷面2とカテキンを含む保護シート4とに近接させることによって、菌の繁殖を抑える働きが得られる。
【0030】
[竹炭の効用]
竹炭は多孔質で、微細なパイプを束ねたような構造になっている。このため、竹炭には、それらの孔による吸着効果を、竹炭が発するマイナスイオンの効果によって、エチレンガスを除去し、生物の鮮度を保つ能力がある。例えば、1gあたり、約50mlのエチレンガスを吸着し、除去する効果がある。
【0031】
[使用法]
本実施形態は、次に例示するように、様々な場所に取り付けることができる。
[移動体の内部]
例えば、図4に示すように、粉茶竹炭シートAを、移動体内の装備品、例えば、電車、バス、タクシー、飛行機等の公共交通機関の客席Sの背もたれの背面等に、取り付ける。なお、取り付け箇所は、客席のカバー、客席の下、天井、壁面、床、窓等、どのような場所でもよい。これにより、新型車両や新型機の匂い、喫煙時の匂い、飲食物の臭い、体臭等、車内や機内の様々な匂いが除去される。また、車内や機内を浮遊する病原菌は、粉茶印刷面2に接した場合には死滅するので、粉茶竹炭シートAが存在しない場合に比べて、全体として菌の繁殖を抑えることができる。
【0032】
[各種施設の内部]
また、例えば、図5に示すように、粉茶竹炭シートAを、施設内の装備品、例えば、病院の病室内のベッドBや壁面Wに取り付けることにより、薬品の匂い、飲食物の匂い、体臭等、病院内の様々な匂いが除去される。また、院内を浮遊する病原菌は、粉茶印刷面2に接した場合には死滅するので、粉茶竹炭シートAが存在しない場合に比べて、全体として菌の繁殖を抑えることができる。なお、病院の廊下、ロビー、診察室、手術室、執務室等、あらゆる場所において、粉茶竹炭シートAを取り付けることが有効である。なお、病院に限らず、種々の公共施設、事業用や居住用の施設(一般の家屋も含む)等、あらゆる空間の内部に取り付けてもよい。
【0033】
[実施形態の効果]
以上のような本実施形態によれば、基材シート1の粉茶印刷面2と竹炭印刷面には、通気性のある保護シート4が貼付されているので、茶に含まれるカテキンによる抗菌、抗毒作用と、竹炭の脱臭作用等の効能を維持しつつ、粉茶と竹炭の離脱を完全に防止できる。
【0034】
そして、この保護シート4に対しては、面ファスナー5が設けられているので、製造の際の粉茶と竹炭の離脱を防止しつつ、多様な場所に設置することができ、交換も容易である。
【0035】
また、澱粉に混合した粉茶若しくは粉末の竹炭を用いるので、通常の印刷に用いるインクと同様の手法によって基材シート1に粉茶及び竹炭を付着させることができ、乾燥すると離脱し難いので、他所を汚すおそれが少ない。
【0036】
また、スクリーン印刷を用いるため、使用する紙を問わずに仕上面を均一にすることができる。したがって、印刷業界より排出される廃紙を利用することができ、より一層安価に製造可能となる。
【0037】
[他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、粉茶竹炭シートAを、取り付けられた状態を隠すため、施設内の装備品、例えば、絵画の額Fの裏側に取り付けてもよい。粉茶竹炭シートAの保護シート4自体に、絵画、デザイン、図形、文字等を付してもよい。室内の装備品としては、周知のあらゆるものが考えられるが、カレンダー、ポスター、写真立て、時計、黒板、ホワイトボード、ディスプレイ等、額と同様に背面を利用できるものは、便利である。以上、種々例示したように、粉茶竹炭シートが取付部材によって取り付けられた施設内装備品も、本発明の一態様である。
【0038】
また、取付部材として、図7に示すように、スナップボタン6を使用してもよいし、図8に示すように、両面粘着テープ7を使用してもよい。取付部材を、粉茶印刷面2側に設けるか、竹炭印刷面3側に設けるかも自由である。図9に示すように、通気性のある袋8(容器でもよい)を、取付対象に取り付けておき(吊り下げも含む)、この袋8に粉茶竹炭シートAを収容するように構成してもよい。
【0039】
図10、11に示すように、係留具を用いて取り付けるように構成してもよい。図10は、係留具として、取付対象に設けたフック9を用いて、これに、粉茶竹炭シートAに形成した穴4aを引っ掛けるようにしたものである。図11は、係留具として、フック9と紐10を用いて、粉茶竹炭シートAに付けた紐10を、フック9に引っ掛けるようにしたものである。
【0040】
なお、図12(a)(b)に示すように、粉茶竹炭シートAに穴4bを形成することにより、竹炭や粉茶と空気とが接触しやすくなるようにしてもよい。図12(a)は、穴4bを特定の形状としてデザイン性を持たせたもの、図12(b)は、小さな穴4bを多数形成したものである。
【0041】
また、使用する紙の大きさ、形状、材質、色等は自由である。使用する各種材料は、上記のように各種スラッジを利用できるが、必ずしもこれを利用する必要はない。澱粉以外の成分を混合してもよい。印刷する領域、形状、大きさ等も、特定のものには限定されない。
【0042】
取付対象は、上記の実施形態で例示したものには限定されない。移動体の場合、公共交通機関には限定されず、業務用、個人用、政治用、軍事用等のあらゆる車両、船舶、航空機を含む。例えば、図13、図14に示すように、車の座席のヘッドレストHに適用したもの、図15に示すように、車のサンバイザーZに適用したものも考えられる。特に、車の製造工程に粉茶竹炭シートの装着を組み込むことにより、出荷からユーザに届くまでの間に、新車に必ず発生している匂いを有効に除去することができる。
【0043】
なお、図13〜15は、取付部材として通気性のある袋8を用いた例であるが、上記に例示したような各種の取付部材やその他の取付部材を用いてもよい。例えば、ヘッドレスト、シート、サンバイザー自体に設けたポケットやこれらのカバー(いずれも通気性があることが望ましい)を取付部材として利用してもよい。以上、種々例示したように、粉茶竹炭シートが取付部材によって取り付けられた移動体内装備品も、本発明の一態様である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の粉茶竹炭シートの一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の実施形態の一方の面(a)、他方の面(b)を示す図である。
【図3】図1の実施形態を取付対象面に取り付ける前(a)、取り付け後(b)を示す図である。
【図4】図1の実施形態を客席に取り付けた一例を示す図である。
【図5】図1の実施形態を病院の室内に取り付けた一例を示す図である。
【図6】図1の実施形態を額縁の裏に取り付けた一例を示す図である。
【図7】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材としてスナップボタンを用いた一実施形態を示す図である。
【図8】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として両面粘着テープを用いた一実施形態を示す図である。
【図9】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として袋を用いた一実施形態を示す図である。
【図10】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として係留具を用いた一実施形態を示す図である。
【図11】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として係留具を用いた一実施形態を示す図である。
【図12】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、特定形状の穴(a)、多数の小穴(b)を形成した一実施形態を示す図である。
【図13】本発明の移動体内装備品としてヘッドレストに適用した一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の移動体内装備品としてヘッドレストに適用した一例を示す斜視図である。
【図15】本発明の移動体内装備品としてサンバイザーに適用した一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1…基材シート
2…粉茶印刷面
3…竹炭印刷面
4…保護シート
4a,4b…穴
5…面ファスナー
6…スナップボタン
7…両面粘着テープ
8…袋
9…フック
10…紐
A…粉茶竹炭シート
B…ベッド
D…取付対象面
F…絵画の額
H…ヘッドレスト
S…客席
W…壁面
Z…サンバイザー
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶と竹炭の効能を利用した粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、竹炭の効能として、脱臭、消臭、調湿等が知られているが、特に、木炭と比較しても優れた点として、珪酸やカリウムが多く含まれていることにより、土壌の改良に適していることが挙げられる。
【0003】
このような竹炭の利用方法としては、箱や袋に入れて、室内、冷蔵庫内、下駄箱内、車内等に置いたり、そのまま若しくは破砕して土中に埋めたりすることが行われていた。
【0004】
しかしながら、このような竹炭は、そのまま持って利用すると、手に黒い粉が付着して汚れることになる。箱に入れても、内部に落下する粉が蓄積され、処分する際などに飛散して周囲を汚すことになる。閉じた袋に詰めたとしても、効能を発揮させるためには、袋は目の粗い布製にする必要があり、粉の飛散は免れない。
【0005】
これに対して、例えば、特許文献1には、竹炭をバインダー樹脂と混合した竹炭バインダー剤を、シート状の基材に塗布することが提案されている。また、特許文献2には、炭粉末、ポリマーエマルジョン、セルロース系水溶性ポリマー、有機溶剤等を含む塗料を、紙に塗布することが提案されている。また、特許文献3には、炭を糊状にして紙に塗布することが提案されている。さらに、特許文献3には、種々の物質を塗布することが記載されている。
【特許文献1】特開2004−351817号公報
【特許文献2】特開2003−268290号公報
【特許文献3】特開2003−147694号公報
【特許文献4】実用新案登録第3127840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、以下のような問題があった。すなわち、特許文献1及び特許文献2の発明では、塗布という方法によっているため、仕上がり表面の均一性を維持しにくく、同一の品質の製品を短時間で大量に製造することは難しい。また、このような塗布による方法では、竹炭そのものを扱うよりも汚れ難いが、完成品の塗布面に触れた場合には、炭の離脱による付着は生じる。さらに、単に紙に竹炭を塗布したものでは、竹炭の効果しか期待しえず、その利用範囲は限定されてしまう。特許文献3では、塗布の態様については明確でなく、結局、製造の困難性、塗布物質の離脱による付着の問題は残る。
【0007】
これに対処するため、本出願人は、特許文献4に記載された粉茶竹炭シートを提案している。これは、粉茶及び粉末の竹炭を紙製のシートに印刷により付着させたものであり、これにより付着材料の離脱を大幅に低減できる。
【0008】
但し、このような粉茶竹炭シートであっても、付着された粉茶や竹炭は、ユーザの手指に直接接触することになるため、その際の離脱を完全に防ぐことは困難である。また、これを使用するに際しては、設置場所に単純に載置すること等が考えられるが、設置場所の角度によっては、載置できない場合がある。取り付け用の部材を別途設けることも考えられるが、粉茶や竹炭の面に直接取り付けることは、製造の際に粉茶や竹炭の離脱が生じ易い。
【0009】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、表面からの物質の離脱を完全に防止しつつ、多様な取り付け場所を選択可能で、取り付け後の交換が容易な粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明である粉茶竹炭シートは、紙製の基材シートと、前記基材シートの一方の面に、印刷により付着された粉茶と、前記基材シートの他方の面に、印刷により付着された粉末の竹炭と、前記基材シートにおける粉茶が付着された面と、前記基材シートにおける竹炭が付着された面とに、それぞれ貼付された通気性のある保護シートと、取付対象に着脱自在に取り付け可能な取付部材と、を有することを特徴とする。
【0011】
以上のような請求項1の発明では、基材シートに付着された粉茶と竹炭は、通気性のある保護シートによって覆われるので、茶に含まれるカテキンによる抗菌、抗毒作用と、竹炭の脱臭作用等の効能を維持しつつ、粉茶と竹炭の離脱を完全に防止できる。そして、取付部材は、保護シートに設けられているので、製造の際の粉茶と竹炭の離脱を防止しつつ、多様な場所に設置することができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、面ファスナーであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、スナップボタンであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、粘着シートであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、通気性のある袋状の部材若しくは容器であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記取付部材は、係留具であることを特徴とする。
【0013】
以上のような請求項2〜6の発明では、着脱が容易な取付部材を用いることにより、交換等を簡単に行うことができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記保護シートには、カテキンが含まれていることを特徴とする。
以上のような請求項7の発明では、保護シートに含まれるカテキンによっても、抗菌、抗毒、抗酸化作用が得られる。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記粉茶は、澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記竹炭は、粉末にして澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする。
【0016】
以上のような請求項8及び請求項9の発明では、澱粉に混合した粉茶若しくは粉末の竹炭を用いるので、通常の印刷に用いるインクと同様の手法によってシートに粉茶及び竹炭を付着させることができ、乾燥すると離脱し難いので、他所を汚すおそれが少ない。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートにおいて、前記竹炭及び前記粉茶は、前記シートにスクリーン印刷されていることを特徴とする。
【0018】
以上のような請求項10の発明では、スクリーン印刷を用いるため、使用する紙を問わずに仕上面を均一にすることができる。したがって、印刷業界より排出される廃紙を利用してもきれいに仕上げることができ、安価に製造可能となる。
【0019】
請求項11の発明である移動体内装備品は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする。
請求項12の発明である施設内装備品は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする。
【0020】
以上のような請求項11及び請求項12の発明では、移動体内や施設内に通常有する装備品自体を利用することにより、特別な設置スペースを用意することなく、移動体内や施設内の消臭や殺菌を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、表面からの物質の離脱を完全に防止しつつ、多様な取り付け場所を選択可能で、取り付け後の交換が容易な粉茶竹炭シート、移動体内装備品及び施設内装備品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態(以下、実施形態とする)を、図面を参照して以下に説明する。
[実施形態の構成]
本実施形態の構成を、図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の断面図であり、図2(a)(b)は保護シートを貼付した両面を示す。すなわち、本実施形態の粉茶竹炭シートAは、紙製の基材シート1の一方の面に、粉茶を印刷した粉茶印刷面2と、他方の面に粉末の竹炭を印刷した竹炭印刷面3とを有し、それぞれの面が紙製の保護シート4によって覆われている。なお、本実施形態は、単に粉茶及び竹炭を、樹脂や溶剤に混合して塗布したものではなく、以下のように製造されるものである。
【0023】
まず、飲料業界より排出される「ごみ」となる緑茶のスラッジを、乾燥させて微粉末製造装置にかけて微粉末とする。なお、このお茶は無農薬栽培されたものが望ましい。また、竹炭の製造業者より排出される「ごみ」となる竹炭のスラッジを、微粉末製造装置にかけて微粉末とする。茶及び竹炭をどの程度の微粉末とするかは限定されないが、例えば、30ミクロン以下とすることが望ましい。
【0024】
次に、粉末とした茶及び竹炭を、澱粉と水分を含む接着剤に混合して、通常のスクリーン印刷機で使用できるインクと同様の流動体とする。この接着剤は、接着剤業界より排出される「ごみ」となる接着剤を活用することができる。
【0025】
そして、スクリーン印刷機に基材シート1をセットして、粉末茶を含む流動体をインクとして用いて、基材シート1の一方の全面に印刷することにより、粉茶印刷面2を形成する。また、同様に、竹炭を含む流動体をインクとして、基材シート1の他方の全面に印刷することにより、竹炭印刷面3を形成する。
【0026】
なお、基材シート1として用いる紙は、印刷業界より排出される「ごみ」となる紙を活用することができる。基材シート1の表面は、粉茶印刷面2、竹炭印刷面3で覆われてしまうので、印字等がなされていてもかまわない。以上のように印刷処理を行い、乾燥させる。
【0027】
そして、粉茶印刷面2、竹炭印刷面3には、それぞれを覆う平面状の保護シート4が、貼付されている。保護シート4は、通気性を有する紙であり、カテキンが含まれている。この紙も、印刷業界より排出される「ごみ」となる紙を活用することができる。保護シート4の貼付は、上記の澱粉と水分を含む接着剤により行うことができる。以上の手順によって、粉茶竹炭シートAが完成する。
【0028】
さらに、本実施形態においては、図2(b)に示すように、竹炭印刷面3側の保護シート4に、面ファスナー5が貼り付けられている。一方、図3(a)に示すように、取付対象面Dにも面ファスナー5が貼り付けられており、図3(b)に示すように、面ファスナー5を合わせることにより、取付対象面Dに粉茶竹炭シートAを取り付けることができる。なお、面ファスナー5のフック面とループ面を、粉茶竹炭シートA側と取付対象面D側のどちらにするかは自由であるし、フック面とループ面の混合タイプのものを利用することも可能である。
【0029】
[実施形態の作用]
以上のような構成を有する本実施形態は、基本的に、次のような茶と竹炭の両方の効用が得られる。
[茶の効用]
最近の研究では、緑茶に含まれる「カテキン」は強い抗菌、抗毒作用をもつことが判明している。また、「カテキン」は、強い抗酸化作用によって、活性酸素で傷ついた細胞を修復し、癌化を抑制するともいわれている。このため、対象物を粉茶竹炭シートAにおける粉茶印刷面2とカテキンを含む保護シート4とに近接させることによって、菌の繁殖を抑える働きが得られる。
【0030】
[竹炭の効用]
竹炭は多孔質で、微細なパイプを束ねたような構造になっている。このため、竹炭には、それらの孔による吸着効果を、竹炭が発するマイナスイオンの効果によって、エチレンガスを除去し、生物の鮮度を保つ能力がある。例えば、1gあたり、約50mlのエチレンガスを吸着し、除去する効果がある。
【0031】
[使用法]
本実施形態は、次に例示するように、様々な場所に取り付けることができる。
[移動体の内部]
例えば、図4に示すように、粉茶竹炭シートAを、移動体内の装備品、例えば、電車、バス、タクシー、飛行機等の公共交通機関の客席Sの背もたれの背面等に、取り付ける。なお、取り付け箇所は、客席のカバー、客席の下、天井、壁面、床、窓等、どのような場所でもよい。これにより、新型車両や新型機の匂い、喫煙時の匂い、飲食物の臭い、体臭等、車内や機内の様々な匂いが除去される。また、車内や機内を浮遊する病原菌は、粉茶印刷面2に接した場合には死滅するので、粉茶竹炭シートAが存在しない場合に比べて、全体として菌の繁殖を抑えることができる。
【0032】
[各種施設の内部]
また、例えば、図5に示すように、粉茶竹炭シートAを、施設内の装備品、例えば、病院の病室内のベッドBや壁面Wに取り付けることにより、薬品の匂い、飲食物の匂い、体臭等、病院内の様々な匂いが除去される。また、院内を浮遊する病原菌は、粉茶印刷面2に接した場合には死滅するので、粉茶竹炭シートAが存在しない場合に比べて、全体として菌の繁殖を抑えることができる。なお、病院の廊下、ロビー、診察室、手術室、執務室等、あらゆる場所において、粉茶竹炭シートAを取り付けることが有効である。なお、病院に限らず、種々の公共施設、事業用や居住用の施設(一般の家屋も含む)等、あらゆる空間の内部に取り付けてもよい。
【0033】
[実施形態の効果]
以上のような本実施形態によれば、基材シート1の粉茶印刷面2と竹炭印刷面には、通気性のある保護シート4が貼付されているので、茶に含まれるカテキンによる抗菌、抗毒作用と、竹炭の脱臭作用等の効能を維持しつつ、粉茶と竹炭の離脱を完全に防止できる。
【0034】
そして、この保護シート4に対しては、面ファスナー5が設けられているので、製造の際の粉茶と竹炭の離脱を防止しつつ、多様な場所に設置することができ、交換も容易である。
【0035】
また、澱粉に混合した粉茶若しくは粉末の竹炭を用いるので、通常の印刷に用いるインクと同様の手法によって基材シート1に粉茶及び竹炭を付着させることができ、乾燥すると離脱し難いので、他所を汚すおそれが少ない。
【0036】
また、スクリーン印刷を用いるため、使用する紙を問わずに仕上面を均一にすることができる。したがって、印刷業界より排出される廃紙を利用することができ、より一層安価に製造可能となる。
【0037】
[他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、粉茶竹炭シートAを、取り付けられた状態を隠すため、施設内の装備品、例えば、絵画の額Fの裏側に取り付けてもよい。粉茶竹炭シートAの保護シート4自体に、絵画、デザイン、図形、文字等を付してもよい。室内の装備品としては、周知のあらゆるものが考えられるが、カレンダー、ポスター、写真立て、時計、黒板、ホワイトボード、ディスプレイ等、額と同様に背面を利用できるものは、便利である。以上、種々例示したように、粉茶竹炭シートが取付部材によって取り付けられた施設内装備品も、本発明の一態様である。
【0038】
また、取付部材として、図7に示すように、スナップボタン6を使用してもよいし、図8に示すように、両面粘着テープ7を使用してもよい。取付部材を、粉茶印刷面2側に設けるか、竹炭印刷面3側に設けるかも自由である。図9に示すように、通気性のある袋8(容器でもよい)を、取付対象に取り付けておき(吊り下げも含む)、この袋8に粉茶竹炭シートAを収容するように構成してもよい。
【0039】
図10、11に示すように、係留具を用いて取り付けるように構成してもよい。図10は、係留具として、取付対象に設けたフック9を用いて、これに、粉茶竹炭シートAに形成した穴4aを引っ掛けるようにしたものである。図11は、係留具として、フック9と紐10を用いて、粉茶竹炭シートAに付けた紐10を、フック9に引っ掛けるようにしたものである。
【0040】
なお、図12(a)(b)に示すように、粉茶竹炭シートAに穴4bを形成することにより、竹炭や粉茶と空気とが接触しやすくなるようにしてもよい。図12(a)は、穴4bを特定の形状としてデザイン性を持たせたもの、図12(b)は、小さな穴4bを多数形成したものである。
【0041】
また、使用する紙の大きさ、形状、材質、色等は自由である。使用する各種材料は、上記のように各種スラッジを利用できるが、必ずしもこれを利用する必要はない。澱粉以外の成分を混合してもよい。印刷する領域、形状、大きさ等も、特定のものには限定されない。
【0042】
取付対象は、上記の実施形態で例示したものには限定されない。移動体の場合、公共交通機関には限定されず、業務用、個人用、政治用、軍事用等のあらゆる車両、船舶、航空機を含む。例えば、図13、図14に示すように、車の座席のヘッドレストHに適用したもの、図15に示すように、車のサンバイザーZに適用したものも考えられる。特に、車の製造工程に粉茶竹炭シートの装着を組み込むことにより、出荷からユーザに届くまでの間に、新車に必ず発生している匂いを有効に除去することができる。
【0043】
なお、図13〜15は、取付部材として通気性のある袋8を用いた例であるが、上記に例示したような各種の取付部材やその他の取付部材を用いてもよい。例えば、ヘッドレスト、シート、サンバイザー自体に設けたポケットやこれらのカバー(いずれも通気性があることが望ましい)を取付部材として利用してもよい。以上、種々例示したように、粉茶竹炭シートが取付部材によって取り付けられた移動体内装備品も、本発明の一態様である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の粉茶竹炭シートの一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の実施形態の一方の面(a)、他方の面(b)を示す図である。
【図3】図1の実施形態を取付対象面に取り付ける前(a)、取り付け後(b)を示す図である。
【図4】図1の実施形態を客席に取り付けた一例を示す図である。
【図5】図1の実施形態を病院の室内に取り付けた一例を示す図である。
【図6】図1の実施形態を額縁の裏に取り付けた一例を示す図である。
【図7】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材としてスナップボタンを用いた一実施形態を示す図である。
【図8】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として両面粘着テープを用いた一実施形態を示す図である。
【図9】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として袋を用いた一実施形態を示す図である。
【図10】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として係留具を用いた一実施形態を示す図である。
【図11】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、取付部材として係留具を用いた一実施形態を示す図である。
【図12】本発明の粉茶竹炭シートにおいて、特定形状の穴(a)、多数の小穴(b)を形成した一実施形態を示す図である。
【図13】本発明の移動体内装備品としてヘッドレストに適用した一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の移動体内装備品としてヘッドレストに適用した一例を示す斜視図である。
【図15】本発明の移動体内装備品としてサンバイザーに適用した一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1…基材シート
2…粉茶印刷面
3…竹炭印刷面
4…保護シート
4a,4b…穴
5…面ファスナー
6…スナップボタン
7…両面粘着テープ
8…袋
9…フック
10…紐
A…粉茶竹炭シート
B…ベッド
D…取付対象面
F…絵画の額
H…ヘッドレスト
S…客席
W…壁面
Z…サンバイザー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製の基材シートと、
前記基材シートの一方の面に、印刷により付着された粉茶と、
前記基材シートの他方の面に、印刷により付着された粉末の竹炭と、
前記基材シートにおける粉茶が付着された面と、前記基材シートにおける竹炭が付着された面とに、それぞれ貼付された通気性のある保護シートと、
取付対象に着脱自在に取り付け可能な取付部材と、
を有することを特徴とする粉茶竹炭シート。
【請求項2】
前記取付部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項3】
前記取付部材は、スナップボタンであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項4】
前記取付部材は、粘着シートであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項5】
前記取付部材は、通気性のある袋状の部材若しくは容器であることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項6】
前記取付部材は、係留具であることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項7】
前記保護シートには、カテキンが含まれていることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項8】
前記粉茶は、澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項9】
前記竹炭は、粉末にして澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項10】
前記竹炭及び前記粉茶は、前記シートにスクリーン印刷されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする移動体内装備品。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする施設内装備品。
【請求項1】
紙製の基材シートと、
前記基材シートの一方の面に、印刷により付着された粉茶と、
前記基材シートの他方の面に、印刷により付着された粉末の竹炭と、
前記基材シートにおける粉茶が付着された面と、前記基材シートにおける竹炭が付着された面とに、それぞれ貼付された通気性のある保護シートと、
取付対象に着脱自在に取り付け可能な取付部材と、
を有することを特徴とする粉茶竹炭シート。
【請求項2】
前記取付部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項3】
前記取付部材は、スナップボタンであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項4】
前記取付部材は、粘着シートであることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項5】
前記取付部材は、通気性のある袋状の部材若しくは容器であることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項6】
前記取付部材は、係留具であることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項7】
前記保護シートには、カテキンが含まれていることを特徴とする請求項1記載の粉茶竹炭シート。
【請求項8】
前記粉茶は、澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項9】
前記竹炭は、粉末にして澱粉に混合したものが印刷されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項10】
前記竹炭及び前記粉茶は、前記シートにスクリーン印刷されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シート。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする移動体内装備品。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の粉茶竹炭シートを備えたことを特徴とする施設内装備品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−264210(P2008−264210A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111387(P2007−111387)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(505424907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(505424907)
【Fターム(参考)】
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