説明

粘度調整剤と発光化合物との混合物

本発明は、発光ポリマーと、350〜480nmの範囲に発光最大値を有し、環外二重結合を含まず、且つ純粋なポリマーの発光特性を実質的に変化させることなく、ポリマーの粘度を修正する、低分子量(<5000amu)の粘度調整剤との混合物を含む組成物に関する。発光特性を付随して変化させることなく粘度を修正することは、ポリマーが所望の波長を放射するようにすでに調整されている場合に望ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度調整剤と発光化合物との混合物に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ポリマーは、ロールツーロール法、スクリーン及びインクジェット印刷;スピン、ディップ及びスプレーコーティング;及び「ドクターブレーディング」を含む多くの用途における使用を見出している。これらの用途の全てには、特定の波長で発光する材料が必要であるが、これらは、その粘度の必要条件がしばしば大きく異なる。すなわち、ロールツーロール法及びインクジェットの用途の両方に有用な発光ポリマーは、前者の用途に対しては高粘度(100cps)、後者に対しては比較的低粘度(10cps)が必要である。
【0003】
発光ポリマーの粘度を調整することが知られている。例えば、米国特許第6372154号において、Liは、粘性の発光ポリマーを含む発光インク(L−インク)の粘度を調整するための低分子量機能性添加剤の使用を記述している。これらの機能性添加剤は、電子輸送特性又は正孔輸送特性を有するので粘度の調整に加えて、L−インクの電荷輸送能力を改良するために使用することができると記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、発光特性に悪影響を与え得る電荷輸送特性を変更させることなく、発光ポリマーの粘度を変更することが望ましい。発光ポリマーが元来所望の波長で発光する場合は、粘度を低下させるが、同時に混合物の発光最大値を最適波長とは実質的に異なる波長に移動させる調整剤の使用は不利になる。したがって、純粋なポリマーの発光特性を実質的に変化させることなく粘度の調整を可能にする調整剤を見出すことは、発光ポリマーの粘度調整の技術分野で有利である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、a)少なくとも20,000の重量平均分子量(M)を有する発光ポリマーと、b)1)室温で固体であり、2)5000未満のMを有し、3)350〜480nmの範囲に発光最大値を有し、4)調整剤とポリマーの組合せの電荷輸送特性を実質的に低下させず、且つ、5)環外共役二重結合を含まない粘度調整剤との混合物を含む組成物であって、前記混合物中の調整剤及びその濃度が、前記ポリマー単独の場合の発光最大値の20nm以内にある発光最大値を示すように選択されている組成物を提供することにより、当技術分野の欠点に対処する。
【0006】
本願発明の混合物は、純粋なポリマーの発光最大値を実質的に変化させることなく、粘度を調整する手段を提供する。この効果は、純粋なポリマーがすでに最適な発光特性を持つときに特に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、発光ポリマーと粘度調整剤の混合物である組成物である。発光ポリマーは、UV光下又は適した電場バイアス下で発光性である任意のポリマーであり得る。このポリマーは、電場バイアスの下で発光性、すなわち、エレクトロルミネセントであることが好ましい。発光ポリマーの例としては、9,9−ジアルキルフルオレン、9,9−ジアリールフルオレン、及び9,9−アラルキルフルオレンを含む9,9−二置換フルオレン;スピロフルオレンなどの9−置換フルオレン:2,5−ジアルコキシフェニレン及び2,5−ジアルキルフェニレンを含むフェニレン;2−メトキシル−5−(2’−エチルヘキシル)フェニレンビニレン、2,5−ジオクチルオキシ−1,4−フェニレンビニレン、2−シリル−1,4−フェニレンビニレン、2,5−ジシリル−1,4−フェニレンビニレン及び2,5−ジアルキル−1,4−フェニレンビニレンを含むフェニレンビニレン;チオフェン;3−アルキルチオフェン;チオフェンビニレン;ピロール;アセチレン;ジアセチレン;アニリン;N−ビニルカルバゾール、及びこれらの組合せの構造単位を含むものがある。本明細書では、「構造単位」という用語は、重合後の化合物の残部を意味する。すなわち、トランス−アセチレンの構造単位は、以下の構造により表される。
【化1】

【0008】
好ましい発光ポリマーは、2及び7位の炭素原子を介して重合された9,9−二置換フルオレンの構造単位を含み、この構造単位は以下の構造で表される。
【化2】


式中、各Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、又はアラルキル、好ましくは、C〜C20アルキル、C〜C20アルコキシ、置換又は非置換フェニル、ビフェニル、ナフタレニル、アントリル、フェナントリル、チエニル、又はフラニル、より好ましくはC〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、或いは置換又は非置換フェニル又はビフェニルである。
【0009】
電界発光ポリマーは、より好ましくは9,9−二置換フルオレンの構造単位及び少なくとも1種のその他のコモノマーの構造単位を含む。9,9−二置換フルオレン及びその他のコモノマーの構造単位を含むポリマーの例は、米国特許第5,708,130号、米国特許第5,777,070号、米国特許第6,169,163号、及び米国特許第6,363,083号に見出すことができる。
【0010】
適したコモノマーの例としては、重合性、置換及び非置換チオフェン、ジチオフェン、ベンゾジアチアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ベンゾオキサゾール、ジベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾシロール、N,N,N’,N’−テトラアリールベンジジンを含むベンジジン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ベンゼン、ビフェニレン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、スチレン、キノリン、及びスチルベンがある。より好ましいコモノマーとしては、ベンジジン、ジチオフェン、及びベンゾチアジアゾールがある。
【0011】
混合物を作製するために使用される粘度調整剤は、室温で固体である。これは、5000未満、好ましくは2000未満の重量平均分子量(M)、及び好ましくは1.2未満、より好ましくは1.1未満、最も好ましくは1.0の多分散度を有する。調整剤の発光最大値は、480nm以下で350nm以上、好ましくは400nm以上である。したがって、この調整剤は、電界発光ポリマーの発色団が放射するものより広い、最高被占軌道(HOMO)と最低空軌道(LUMO)の間のバンドギャップを有する。この比較的広い調整剤のバンドギャップにより、ポリマーに比較して、混合物の発光最大値の変動が実質的に存在しなくなるものと考えられる。
【0012】
調整剤は、調整剤とポリマーの組合せの電荷輸送特性を実質的に低下させないように選択される。なぜなら、こうした調整剤は発光材料の効率に悪影響を与える傾向にあるためである。こうした有害な傾向を持つ調整剤の例は、非局在化した非共有電子対を有するN、O、及びS原子などの、非局在化した非共有電子対を有するヘテロ原子を含むものである。したがって、非局在化した非共有電子対を有する2個の窒素原子を含む、ジ−ナフタレン−1−イル−ジフェニル−ビフェニル−4,4’−ジアミン(α−NPA)は、発光ポリマーに対する適した調整剤ではない。
【0013】
調整剤はまた、環外、すなわち非芳香族、共役二重結合を含まないように選択される。なぜならこうした化合物は容易に酸化する傾向にあるためである。したがって、1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(TPB)も、発光化合物に対する適した調整剤ではない。
【0014】
さらに、混合物中の調整剤及びその濃度は、混合物が、ポリマー単独の発光最大値の20nm以内、好ましくは10nm以内、より好ましくは5nm以内、最も好ましくは1nm以内にある発光最大値を示すように選択される。調整剤と発光ポリマーの重量に対する調整剤の重量パーセント濃度は、好ましくは少なくとも1重量パーセント、より好ましくは少なくとも5重量パーセント、最も好ましくは少なくとも10重量パーセントであり、好ましくは60重量パーセント未満、より好ましくは50重量パーセント未満、最も好ましくは30重量パーセント未満である。
【0015】
好ましい調整剤の例としては、置換及び非置換フルオレン及びこれらの混合物;モノ−、ビス−、及びトリス−9,9−二置換フルオレンなどのフルオレンオリゴマー及びこれらの混合物;フルオレニリデン及びこれらの混合物、並びにトリフルオレニルベンゼン及びこれらの混合物がある。トリス−9,9−二置換フルオレンの一例は、以下の構造により例示される。
【化3】


式中、Rは前に定義されている。
【0016】
トリス−9,9−二置換フルオレンは、例えば、下記のスズキカップリング反応により調製することができる。
【化4】

【0017】
同様に、トリフルオレニルベンゼンは、トリブロモベンゼンと2−(1,3,2−ジオキサボルロアン−2−イル)−9,9−ジブチルフルオレンを反応させることにより調製することができる。好ましいトリフルオレニルベンゼンとしては、1,3,5−トリ(9,9−二置換フルオレニル)ベンゼンがあり、Rは前に定義されたものである。
【0018】
ビフルオレニルで置換されたビフルオレニリデンの一例は、以下の構造により例示される。
【化5】


式中、Rは前に定義されている。このビフルオレニリデンは、以下の反応シーケンスにより例示されたように調製することができる。
【化6】


ただし、Rは前に定義されており、各Rは、それぞれ独立に、好ましくはC〜C12アルキル、より好ましくはC〜Cアルキルである。
【0019】
発光ポリマー及び粘度調整剤は、インクを作製するために、十分量の溶媒と組み合わせることが有利である。溶媒の量は、溶媒それ自体及び用途に応じて異なるが、一般に、発光ポリマー、調整剤、及び溶媒の重量に対して少なくとも80重量パーセント、より好ましくは少なくとも90重量パーセント、最も好ましくは少なくとも95重量パーセントの濃度で使用される。
【0020】
ポリマー及び調整剤のための適した溶媒の例としては、ベンゼン;キシレン、メシチレン、トルエン、n−プロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン、n−ペンチルベンゼン、n−ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ドデシルベンゼン、及びn−ペンチルベンゼンを含むモノ−、ジ−及びトリアルキルベンゼン;テトラヒドロフラン及び2,3−ベンゾフランを含むフラン;テトラリン(テトラヒドロナフタレン);クメン;シス−及びトランス−デカリン(デカヒドロナフタレン);ズレン;クロロホルム;リモネン;アニソール及びメチルアニソールを含むアルコキシベンゼン;安息香酸メチルを含むアルキルベンゾエート;イソプロピルビフェニルを含むビフェニル;シクロヘキシルピロリジノンを含むピロリジノン;ジメチルイミダゾリノンを含むイミダゾール;並びにこれらの組合せがある。より好ましい溶媒としては、トルエン、シクロヘキシルベンゼン、キシレン、メシチレン、テトラリン、安息香酸メチル、イソプロピルビフェニル、及びアニソール、並びにこれらの組合せがある。
【0021】
典型的な用途において、インク配合物を、その上に配置された正孔輸送材料を有する酸化インジウムスズ(ITO)ガラスなどの基板上に堆積することができる。次いで溶媒を蒸発させ、するとインクは、粘度が調整された発光ポリマーのアモルファスの薄膜を形成する。重要には、粘度調整剤の存在により膜厚のクリティカルな特性に影響を与えずに、粘度を調整する手段が提供される。この皮膜は、自己発光型フラットパネルディスプレイを作製するために使用することができる有機発光ダイオード(OLED)中の活性層として使用される。
【0022】
以下の例は、例示的目的のために過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
例1から4
粘度変性ポリマーの配合物の調製
【0023】
A.1,3,5−トリス(9,9−ジブチルフルオレニル)ベンゼンの調製
1,3,5−トリブロモベンゼン(3.12g、9.92ミリモル)、2−(1,3,2−ジオキサボルロアン−2−イル)−9,9−ジブチルフルオレン(12.10g、34.72ミリモル)、及びAliquat 336(1.5g)を、125mLのトルエン中に溶解し、オーバーヘッドスターラ及び窒素ラインに接続された還流凝縮器を備えた250mLの三首フラスコに加えた。この混合物にNaCO水溶液(2M、30mL)を加え、フラスコを窒素で10分間パージした。混合物にPd(PPh(0.2g、0.5モルパーセント)を加え、次いでこれを一晩攪拌しながら95℃に加熱した。ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム塩三水和物の溶液(5パーセント、200mL)を加え、混合物を80℃で16時間加熱した。水層を除去し、有機層を温い希酢酸溶液(2パーセント、3×300mL)で洗浄し、続いて温水(1×300mL)で洗浄し、最後にMgSOで乾燥した。真空中でトルエンを除去して、粗生成物を得て、これを溶離液としてヘキサン/塩化メチレンを用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として7g(78パーセント)の1,3,5−トリス(9,9−ジブチルフルオレニル)ベンゼンを得た。HPLCにより、この生成物は>99パーセントの純度であることが示された。1,2,4−トリス(9,9−ジブチルフルオレニル)ベンゼン異性体は、出発材料として1,3,5異性体の代わりに1,2,4−トリブロモベンゼンを使用した以外は、基本的に上記の通りに調製した。これらのそれぞれの異性体を、パートBに記載のように粘度調整剤として使用した。
【0024】
B.インク配合物の調製
電子発光ポリマー、粘度調整剤及び溶媒を、単一容器中で組み合わせ、混合して均一な溶液又はインクを得る。以下の表に、溶媒中のポリマー及び調整剤の濃度を示す。それぞれの場合、溶媒は、キシレン異性体とエチルベンゼンの混合物(J.T.BakerよりVLSIグレード混合キシレンとして得られ、40〜65パーセントのm−キシレン、15〜20パーセントのo−キシレン、<20パーセントのp−キシレン、15〜25パーセントのエチルベンゼンと分析されたもの)であり、溶媒、ポリマー、及び調整剤の総重量に対して98重量/重量パーセントである。ポリマー1304は、LUMATION 1304グリーン発光ポリマー(Dow Chemical Companyの商標)を指し、ポリマー1100は、LUMATION 1100レッド発光ポリマーを指し、共にDow Chemical Companyから入手可能である。VM1は1,2,4−トリス(9,9−ジブチルフルオレニルベンゼン)を指し、VM2は1,3,5−トリス(9,9−ジブチルフルオレニルベンゼン)を指す。例1及び4は比較例であり、したがって、本発明の混合物の範囲には入らない。これらの比較例は、粘度調整剤が混合物の発光波長の最大値を純粋なポリマーの最大値に比較して実質的に変化させないことを実証するために含まれている。さらに、このデータは、調整剤の存在により、デバイスの効率が高められることを示している。
【表1】




【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも20,000の重量平均分子量(M)を有する発光ポリマーと、
b)1)室温で固体であり、
2)5000未満のMを有し、
3)350〜480nmの発光最大値を有し、
4)調整剤と前記ポリマーの組合せの電荷輸送特性を実質的に低下させず、且つ
5)環外共役二重結合を含まない
粘度調整剤との混合物を含む組成物であって、
前記混合物中の前記調整剤及びその濃度が、前記ポリマー単独の場合の発光最大値の20nm以内にある発光最大値を示すように選択されている、前記組成物。
【請求項2】
前記粘度調整剤が、非局在化した非共有電子対を有するO、N、又はS原子のいずれも含んでいない、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記発光ポリマーと前記粘度調整剤との溶媒として、トルエン、シクロヘキシルベンゼン、キシレン、メシチレン、テトラリン、デカリン、安息香酸メチル、イソプロピルビフェニル、及びアニソール、並びにこれらの組合せからなる群から選択される溶媒をさらに含む、請求項1又は2のいずれかに記載の組成物。
【請求項4】
前記混合物の前記発光最大値が、前記ポリマーの発光最大値の10nm以内にある、請求項1から3までのいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
前記粘度調整剤が、モノ−、ビス−、及びトリス−9,9−二置換フルオレン、フルオレニリデン、及びトリフルオレニルベンゼンからなる群から選択される、請求項1から4までのいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
前記粘度調整剤が、1,2,4−トリス(9,9−ビスブチルフルオレン)ベンゼン及び1,3,5−トリス(9,9−ビスブチルフルオレン)ベンゼンからなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記ポリマーが、9,9−二置換フルオレン、2−メトキシル−5−(2’−エチルヘキシル)フェニレンビニレン、2,5−ジオクチルオキシ−1,4−フェニレンビニレン、2−シリル−1,4−フェニレンビニレン、2,5−ジシリル−1,4−フェニレンビニレン、3−アルキルチオフェン、2,5−ジアルキル−1,4−フェニレンビニレン、2,5−ジアルコキシフェニレン、2,5−ジアルキルフェニレン、及びN−ビニルカルバゾールからなる群から選択されるモノマーの構造単位を含む、請求項1から6までのいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
前記ポリマーが、9,9−ジアルキルフルオレン、9,9−ジアリールフルオレン、及び9,9−アラルキルフルオレンからなる群から選択される第1モノマー、並びに置換及び非置換チオフェン、ジチオフェン、ベンゾジアチアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ベンゾオキサゾール、ジベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾシロール、ベンジジン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ベンゼン、ビフェニレン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、スチレン、キノリン、及びスチルベンからなる群から選択される第2モノマーの構造単位を含む、請求項1から7までのいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
a)少なくとも20,000の重量平均分子量(M)を有する発光ポリマーと、
b)1)室温で固体であり、
2)5000未満のMを有し、
3)350〜480nmの発光最大値を有し、
4)粘度調整剤と前記ポリマーの組合せの電荷輸送特性を実質的に低下させず、且つ
5)環外共役二重結合を含まない
前記粘度調整剤との混合物、及び
c)トルエン、シクロヘキシルベンゼン、キシレン、メシチレン、テトラリン、デカリン、安息香酸メチル、イソプロピルビフェニル、及びアニソールからなる群から選択される前記発光ポリマー及び前記粘度調整剤の溶媒、を含む組成物であって、
前記混合物中の前記調整剤と前記ポリマー化合物の相対量は、前記混合物が、前記ポリマー単独の発光最大値の10nm以内にある発光最大値を示すようなものである、組成物。
【請求項10】
前記発光ポリマーが、9,9−二置換フルオレン、並びにベンジジン、ジチオフェン、及びベンゾチアジアゾールからなる群から選択されるモノマーの構造単位であって、9,9−二置換フルオレンの構造単位が、C〜C12アルキル、C〜C12アルコキシ、置換フェニル、非置換フェニル、置換ビフェニル、及び非置換ビフェニルからなる群から選択される置換基を9,9−位に含む構造単位を含む、請求項9に記載の組成物。


【公表番号】特表2007−505204(P2007−505204A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533171(P2006−533171)
【出願日】平成16年5月17日(2004.5.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/015505
【国際公開番号】WO2004/106458
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】