説明

粘着テープ類および包装用粘着テープ類

【課題】ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に発生する臭気を抑制した粘着テープ類を提供する。
【解決手段】基材層16の片面に粘着剤層、および前記粘着剤層を備えた面と反対の面に樹脂層(C)18を備えた粘着テープ類であって、前記粘着剤層が粘着剤層(A)10および芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有する粘着剤層(B)12からなり、前記粘着剤層(B)12が下塗り層14を介して基材層16上に形成されており、前記樹脂層(C)18が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする粘着テープ類。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ類に関する。さらに詳細には、物品を固定したり物を識別表示するために貼り付ける粘着テープ類および包装用粘着テープ類に関する。本発明の粘着テープ類および包装用粘着テープ類は、たとえば、包装用途、スポーツ治具、健康治具、娯楽用具、文房具、装飾用具などに用いることができ、包装用途などにおいて特に有用である。
【背景技術】
【0002】
従来から、粘着テープに接着機能以外の各種機能を付加させた粘着テープが知られている。たとえば、支持体層と粘着剤層の少なくとも2層以上の層構成を有する粘着フィルムにおいて、発色成分を内包するマイクロカプセルを含む層を1層以上有することを特徴とする自動車ボディ保護用粘着フィルムが開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
また、芳香性機能を有する基材の上部に、液状または固体状の芳香成分を載置し、その上に別の芳香性機能を有する基材を重ね合わせ、該芳香成分の周囲を接着して前記両基材間に芳香成分を封入し、かつ該接着部の外周部の基材の少なくとも一部に剥離部を設けたことを特徴とする香り入りラベルが開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−290605号公報
【特許文献2】特開平9−34363号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記粘着テープにおいては、発色成分を内包するマイクロカプセルを粘着剤層に配合したり、支持体層と粘着剤層の間にマイクロカプセルを含む層を形成したりしている。このため、これらマイクロカプセルが発色したことを支持体層を通して確認するためには、支持体層が透明性を有するものであるか、厚みが薄いものであることが必要で、そうでなければ実際上は発色を確認することができず、基材の選択に限界が生じるという問題がある。
【0006】
さらに、支持体と粘着剤層の間にマイクロカプセルが存在する場合、基材と粘着剤層の投錨性が悪くなり、投錨破壊を起こすという問題が判明した。
【0007】
また、上記香り入りラベルにおいては、芳香機能を付加させるために、芳香成分を2枚の基材間に封入するという複雑な構成を有し、生産性や経済性に問題がある。
【0008】
一方、近年、特に段ボール箱等を梱包する際に使用される粘着テープ(包装用粘着テープ)において、梱包作業時、ペン等の筆記具が手元にない場合でも、粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を付加させたいとの要望がある。さらに、粘着テープを使用して梱包作業を行なう場合や貼付した粘着テープを剥離させる作業環境下で、粘着テープから発生する臭気で作業者が不快に感じる場合もあり、その改善が望まれていた。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に発生する臭気を抑制した粘着テープ類を提供することにある。
【0010】
また、本発明の目的は、フェンシングや剣道等のスポーツ治具用途において防具に貼り付けることにより接触や衝撃を簡易に判定できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に発生する臭気を抑制したスポーツ防具用の粘着テープ類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記の目的を達成するため、主に粘着テープ類の構成について鋭意検討した結果、以下の構成を有する粘着テープ類を用いることにより、上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明の粘着テープ類は、
基材層の片面に粘着剤層、および前記粘着剤層を備えた面と反対の面に樹脂層(C)を備えた粘着テープ類であって、前記粘着剤層が粘着剤層(A)および芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有する粘着剤層(B)からなり、前記粘着剤層(B)が下塗り層を介して基材層上に形成されており、前記樹脂層(C)が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする。
【0013】
なお、本発明におけるマイクロカプセルとは、球体直径がおよそ数ミクロン(1ミクロン=1/1000ミリメートル)から1ミリメートル程度の球体の極めて微小な容器をいう。
【0014】
本発明によると、実施例の結果に示すように、上述の基材層のそれぞれの面に上記粘着剤層(A)、粘着剤層(B)、および上記樹脂層(C)を備え、前記粘着剤層(B)および上記樹脂層(C)にそれぞれ所定のマイクロカプセルを含有する粘着テープ類を用いることにより、粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に芳香を発生させ悪臭を紛らわせることが可能なものとなる。上記粘着テープ類がかかる特性を発現する理由の詳細は明らかではないが、上記粘着剤層を多層構造にして、最外層に粘着力の高い層を備え、さらに基材層と粘着剤層の間に下塗り層を設けることにより、マイクロカプセルを含有する粘着剤層(粘着剤層(B))において確実に凝集破壊を起こすことで粘着剤層中に含有しているマイクロカプセルの芳香機能を発揮させることができると推測される。
【0015】
なお、本発明において、テープ類とは平面状の材料を意味し、通常、シート、フィルム等とよばれるものを含むものをいう。
【0016】
上記の粘着テープ類において、上記粘着剤層(A)が合成ゴム系粘着剤から形成されたものであり、上記粘着剤層(B)が天然ゴム系粘着剤から形成されたものであることが好ましい。
【0017】
また、上記の粘着テープ類において、上記粘着剤層(B)を構成するベースポリマー100重量部に対し、上記マイクロカプセル(a)が40〜80重量部含有されていることが好ましい。
【0018】
さらには、上記マイクロカプセル(a)の平均粒径が5〜50μmであることが好ましい。
【0019】
また、上記下塗り層がオキサゾリン基を含む下塗り剤から形成されたものであることが好ましい。
【0020】
一方、上記の粘着テープ類において、上記樹脂層(C)を構成するベースポリマー100重量部に対し、上記マイクロカプセル(b)が10〜90重量部含有されていることが好ましい。
【0021】
また、上記マイクロカプセル(b)の平均粒径が5〜15μmであることが好ましい。
【0022】
他方、本発明の包装用粘着テープ類は、上記いずれかに記載の粘着テープ類を用いたものである。かかる包装用粘着テープ類を用いることにより、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記でき、剥離時に発生する臭気を抑制し、梱包や包装の開封等の処理を快適かつ効率的に行うことができる。
【0023】
さらには、本発明の粘着テープ類を用いることにより、フェンシングや剣道等のスポーツ治具用途において防具に貼り付けることにより接触や衝撃を簡易に判定でき、剥離時に発生する臭気を抑制し、快適かつ効率的に作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図1を用いて詳細に説明する。
【0025】
本発明の粘着テープ類は、
基材層16の片面に粘着剤層、および前記粘着剤層を備えた面と反対の面に樹脂層(C)18を備えた粘着テープ類であって、前記粘着剤層が粘着剤層(A)10および芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有する粘着剤層(B)12からなり、前記粘着剤層(B)12が下塗り層14を介して基材層16上に形成されており、前記樹脂層(C)18が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする。
【0026】
本発明における基材層16は、粘着テープ類一般に通常用いられるものであれば特に限定されないが、物品を固定できる強度があるものが使用される。
【0027】
基材層の構成成分としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルム、紙、布、不織布などの多孔質材料、ネット、発泡シート、金属箔、およびこれらのラミネート体などの適宜な薄葉体などなどをあげることができるが、表面平滑性に優れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。
【0028】
そのフィルムとしては、特に限定されず、たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフイルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどがあげられる。
【0029】
樹脂フィルム(基材層)を構成するベースポリマーとしては、たとえば、低密度から高密度の各種ポリエチレン、アイソタクチック・ポリプロピレン、アタクチック・ポリプロピレン、シンジオタクチック・ポリプロピレンなどのポリエチレン樹脂、TPO樹脂(オレフィン系熱可塑性エラストマー)などのポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系ポリマー、ウレタン−アクリルハイブリッドポリマー組成物などを用いることができる。これらのベースポリマーは単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0030】
上記基材層の厚みは、通常25〜100μmであり、30〜60μmであることが好ましいが、これに限定されない。
【0031】
さらに上記基材層には、任意成分として、上記成分以外にさらにフェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂、ロジン、水添ロジンなど各種粘着付与剤、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの無機充填剤、滑剤、老化防止剤、染料、着色剤、顔料、界面活性剤、可塑剤、消泡剤、難燃剤、光安定剤、揺変剤、紫外線吸収剤、低分子量ポリマー、表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、重合禁止剤、耐熱安定剤、耐加水分解安定剤、金属粉、粒子状、箔状物などを適宜使用することができる。これらの成分は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0032】
また、粘着剤層(下塗り層)との接着性を向上させる目的で、基材層表面に各種放電処理、アンカーコート処理などを施してもよい。特に、下塗り層と強く接着させるために、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、またはイオン化放射線処理などにより表面を酸化させる化学的または物理的処理などを用いることが好ましい。
【0033】
また、樹脂層(C)18との接着性を向上させる目的で、基材層16表面に各種放電処理、アンカーコート処理などを施してもよい。特に、樹脂層(C)18と強く接着させるために、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、またはイオン化放射線処理などにより表面を酸化させる化学的または物理的処理などを用いることが好ましい。
【0034】
本発明における基材層は上記のような構成を有するものである。
【0035】
本発明の粘着テープ類は、基材層の片面に粘着剤層を備えた粘着テープ類であって、前記粘着剤層が粘着剤層(A)10および芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有する粘着剤層(B)12からなり、前記粘着剤層(B)が下塗り層14を介して基材層16上に形成されていることを特徴とする。
【0036】
本発明の粘着剤層は2層以上の多層構造を有し、最外層以外の粘着剤層に芳香成分を内包するマイクロカプセルを有する構造であり、そうすることにより芳香成分を内包するマイクロカプセル含有粘着剤層(B)と粘着剤層(A)との密着性を上昇させることができる。さらに、粘着剤層(A)を設けることによって任意の粘着力を付加する事が可能となる。
【0037】
粘着剤層の形成方法は特に制限されず、通常用いられる方法を適宜用いることができる。たとえば、塗工機等を用いて粘着剤溶液を基材層(またはセパレーター)上に塗布し、溶媒を除去することにより、粘着剤層を形成することができる。また、粘着剤溶液に架橋剤を添加し、加熱架橋して粘着性ポリマーを硬化させて粘着剤層を形成することもできる。
【0038】
前記粘着剤としては、公知のものを特に制限無く用いることができ、たとえば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、スチレン・ジエンブロック共重合体系粘着剤などの各種粘着剤を使用することができる。これらの粘着剤は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0039】
なかでも、一般には、天然ゴムやスチレン系ブロック共重合体などの各種の合成ゴムをベースポリマーとするゴム系粘着剤、ならびに、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、へキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレートなどの炭素数が20以下の(メタ)アクリレートを構成成分とする(メタ)アクリル系ポリマー(これらの(メタ)アクリレートは単独で重合してもよく、また2種以上を混合して重合してもよい)をベースポリマーとするアクリル系粘着剤などが用いられる。
【0040】
また、上記粘着剤層(A)が合成ゴム系粘着剤組成物から形成されたものであり、上記粘着剤層(B)が天然ゴム系粘着剤組成物から形成されたものであることが好ましい。かかる構成を用いることにより、粘着剤層(粘着剤層(B))においてより確実に凝集破壊を起こすことができる。
【0041】
なお、上記の(メタ)アクリル系ポリマーは、必要に応じて凝集力や耐熱性や架橋性等の改質などを目的に、単量体として、その他の成分を適宜選択できる。
【0042】
その他の成分としては、粘着性能のバランスが取りやすい理由からTgが0℃以下(通常−100℃以上)になるようにして、適宜スルホン酸基含有モノマー、リン酸基含有モノマー、シアノ基含有モノマー、ビニルエステル類、芳香族ビニル化合物などの凝集力・耐熱性向上成分や、カルボキシル基含有モノマー、酸無水物基含有モノマー、ヒドロキシル基含有モノマー、アミド基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、イミド基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、N−アクリロイルモルホリン、ビニルエーテル類等の接着力向上や架橋化基点として働く官能基を有す成分を用いることができる。その他の成分は1種または2種以上併用して用いることができる。
【0043】
スルホン酸基含有モノマーとしては、たとえば、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウムなどがあげられる。
【0044】
リン酸基含有モノマーとしては、たとえば、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートがあげられる。
【0045】
シアノ基含有モノマーとしては、たとえば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルがあげられる。
【0046】
ビニルエステル類としては、たとえば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルなどがあげられる。
【0047】
芳香族ビニル化合物としては、たとえば、スチレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン、その他の置換スチレンなどがあげられる。
【0048】
カルボキシル基含有モノマーとしては、たとえば、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などがあげられる。
【0049】
酸無水物基含有モノマーとしては、たとえば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、上記のカルボキシル基含有モノマーの酸無水物体などがあげられる。
【0050】
ヒドロキシル基含有モノマーとしては、たとえば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルアクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、ビニルアルコール、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテルなどがあげられる。
【0051】
アミド基含有モノマーとしては、たとえば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドンなどがあげられる。
【0052】
アミノ基含有モノマーとしては、たとえば、アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリンなどがあげられる。
【0053】
イミド基含有モノマーとしては、たとえば、N−シクロヘキシルマレイミド、N−インプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミドやN−フェニルマレイミドなどのマレイミド系モノマー、N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルへキシルイタコンイミド、N−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミドなどのイタコンイミド系モノマー、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクルロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミドなどのスクシンイミド系モノマーなどがあげられる。
【0054】
エポキシ基含有モノマーとしては、たとえば、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどがあげられる。
【0055】
ビニルエーテル類としては、たとえば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルなどがあげられる。
【0056】
その他のモノマーとしては、たとえば、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロラクタム、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾールやビニルオキサゾール、ビニルモルホリンなどのN−ビニルカルボン酸アミド類、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのグリコール系アクリルエステルモノマー、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フッ素(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸エステル系モノマー、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートや(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートなどの多官能モノマー、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどがあげられる。
【0057】
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合など(メタ)アクリル系ポリマーの合成手法として一般的に用いられる重合方法によって得られる。
【0058】
また、得られた(メタ)アクリル系ポリマーは、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、交互共重合体などいずれであってもよい。
【0059】
上述のその他の重合性単量体成分は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよいが、全体としての含有量は(メタ)アクリル系ポリマーの全構成単位100重量部に対して、重合性単量体成分が90重量部未満であることが好ましく、80重量部未満であることがより好ましい。上述のその他の重合性単量体成分を用いることにより、被着体との良好な接着性を適宜調節することができる。
【0060】
上記(メタ)アクリル系ポリマーの合成(重合)に用いられる重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤などは特に限定されず適宜選択して使用することができる。
【0061】
重合開始剤としては、たとえば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]ハイドレート(和光純薬社製、VA−057)などのアゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジラウロイルパーオキシド、ジ−n−オクタノイルパーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ(4−メチルベンゾイル)パーオキシド、ジベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルハイドロパーオキシド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムの組み合わせ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムの組み合わせなどの過酸化物と還元剤とを組み合わせたレドックス系開始剤などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0062】
前記重合開始剤は、単独で使用しても良く、また2種以上を混合して使用しても良いが、全体としての含有量はモノマー100重量部に対して、0.005〜1重量部程度であることが好ましく、0.02〜0.5重量部程度であることがより好ましい。
【0063】
また、本発明においては、重合において連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤を用いることにより、(メタ)アクリル系ポリマーの分子量を適宜調整することができる。
【0064】
連鎖移動剤としては、たとえば、ラウリルメルカプタン、グリシジルメルカプタン、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸、チオグルコール酸2−エチルヘキシル、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、α−メチルスチレンダイマーなどがあげられる。
【0065】
これらの連鎖移動剤は、単独で使用しても良く、また2種以上を混合して使用しても良いが、全体としての含有量はモノマー100重量部に対して、0.01〜15重量部程度である。
【0066】
また、乳化重合する場合における乳化剤としては、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーなどのノニオン系乳化剤などがあげられる。これらの乳化剤は、単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
【0067】
さらに、反応性乳化剤として、プロペニル基、アリルエーテル基などのラジカル重合性官能基が導入された乳化剤として、具体的には、たとえば、アクアロンHS−10、HS−20、KH−10、BC−05、BC−10、BC−20(第一工業製薬社製)、アデカリアソープSE10N(旭電化工社製)などがある。反応性乳化剤は、重合後にポリマー鎖に取り込まれるため、耐水性がよくなり好ましい。乳化剤の使用量は、モノマー100重量部に対して、0.3〜5重量部、重合安定性や機械的安定性から0.5〜1重量部がより好ましい。
【0068】
本発明に用いられる(メタ)アクリル系ポリマーは、重量平均分子量が10万以上300万以下、好ましくは30万以上100万以下、さらに好ましくは50万以上90万以下であることが望ましい。重量平均分子量が10万より小さい場合は、粘着剤組成物の凝集力が小さくなることにより糊残りを生じる傾向があり、また、浮き・はがれ防止性が悪くなる傾向にある。一方、重量平均分子量が300万を超える場合は、粘度が高くなりすぎ、塗工性が悪くなる傾向がある。重量平均分子量はGPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)により測定して得られたものをいう。
【0069】
上記粘着剤層に用いられる架橋剤としては、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、メラミン系樹脂、アジリジン誘導体、および金属キレート化合物などが用いられる。なかでも、主に適度な凝集力を得る観点から、イソシアネート化合物やエポキシ化合物が特に好ましく用いられる。なかでも特に、ポリマーの製造時において、2−ヒドロキシエチルアクリレートなどの水酸基含有モノマーを共重合することによりポリマーに水酸基を導入し、かかるポリマーに対してポリイソシアネート化合物を架橋剤として使用されるのが好ましい。これらの架橋剤は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0070】
イソシアネート化合物としては、たとえば、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート類、シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート類、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)、トリメチロールプロパン/へキサメチレンジイソシアネート3量体付加物(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン工業社製)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(商品名コロネートHX、日本ポリウレタン工業社製)などのイソシアネート付加物、ポリオールへのジイソシアネート付加物などがあげられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0071】
エポキシ化合物としては、たとえば、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン(商品名TETRAD−X、三菱瓦斯化学社製)や1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロへキサン(商品名TETRAD−C、三菱瓦斯化学社製)などがあげられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0072】
メラミン系樹脂としては、たとえば、ヘキサメチロールメラミンなどがあげられる。
【0073】
アジリジン誘導体としては、たとえば、市販品としての商品名HDU(相互薬工社製)、商品名TAZM(相互薬工社製)、商品名TAZO(相互薬工社製)などがあげられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0074】
金属キレート化合物としては、金属成分としてアルミニウム、鉄、スズ、チタン、ニッケルなど、キレート成分としてアセチレン、アセト酢酸メチル、乳酸エチルなどがあげられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0075】
粘着剤に用いられる架橋剤の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマーなどのベースポリマー100重量部に対し、通常0.01〜5重量部程度である。
【0076】
また、粘着剤の塗布に任意に用いられる溶媒は、公知のものを特に制限無く用いることができる。たとえば、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの脂肪族カルボン酸エステル系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶媒などがあげられる。これらの溶媒は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0077】
また、前記粘着剤層には、任意成分として、上記成分以外にさらにフェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂、ロジン、水添ロジンなど各種粘着付与剤、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの無機充填剤、滑剤、老化防止剤、染料、着色剤、顔料、界面活性剤、可塑剤、消泡剤、難燃剤、光安定剤、揺変剤、紫外線吸収剤、低分子量ポリマー、表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、重合禁止剤、耐熱安定剤、耐加水分解安定剤、金属粉、粒子状、箔状物などを適宜使用することができる。これらの任意成分は、1種を単独に用いてもよく、または2種以上を使用してもよい。
【0078】
本発明に用いられる粘着剤層(A)の厚みは、通常、乾燥後の厚みが5〜30μm程度で用いられるが、10〜15μmがより好ましい。5μmより小さくなると被着体に対する粘着力が不十分となる場合があり、30μmを超えると粘着力が飽和し、経済的ではなく、粘着剤がはみ出したり、凝集破壊の原因にもなり剥離しにくくなる。
【0079】
本発明に用いられる粘着剤層(B)の厚みは、通常、乾燥後の厚みが5〜100μm程度で用いられるが、5〜50μmがより好ましく、10〜50μmがさらに好ましい。10μmより小さいと、マイクロカプセル(a)を十分保持することができない場合がある。
【0080】
また、本発明に用いられる粘着剤層の厚み(粘着剤層(A)と粘着剤層(B)の総厚み)は、通常、乾燥後の厚みが10〜130μm程度で用いられるが、15〜65μmがより好ましく、20〜65μmがさらに好ましい。
【0081】
なお、上記粘着剤層(A)および粘着剤層(B)はいずれもそれぞれ単層であってもよく、また2種以上の層を積層した多層であってもよい。
【0082】
また、本発明の粘着テープ類においては、上記粘着剤層(B)12が下塗り層14を介して上記基材層16上に形成されていることを特徴とする。
【0083】
上記下塗り層は一般的に下塗り剤(もしくは下塗り剤を含む溶液)を塗布、乾燥して形成される。
【0084】
本発明に用いられる下塗り剤としては、特に限定されないが、ポリアミン化合物、多官能イソシアネート化合物、多官能エポキシ化合物、多官能カルボジイミド化合物および多官能オキサゾリン化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種以上が使用される。
【0085】
なかでも、基材層がポリエステルフィルムの場合は、投錨性の点より、上記下塗り層がオキサゾリン基を含む下塗り剤から形成されたものであることが好ましい。
【0086】
下塗り層の厚みとしては、特に限定するものではないが、たとえば0.5〜3μm、好ましくは1〜2μmの厚みのものが使用できる。
【0087】
本発明の粘着テープ類は、基材層16の前記粘着剤層を備えた面と反対の面に樹脂層(C)18が形成されていて、前記樹脂層(C)18が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする。
【0088】
本発明における樹脂層(C)18の構成成分は、粘着テープ類一般に通常用いられるものであれば特に限定されないが、物品を固定できる強度があるものが使用される。
【0089】
樹脂層(C)の構成成分としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルム、紙、布、不織布などの多孔質材料、ネット、発泡シート、金属箔、およびこれらのラミネート体などの適宜な薄葉体などなどをあげることができるが、表面平滑性に優れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。
【0090】
そのフィルムとしては、特に限定されず、たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフイルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどがあげられる。
【0091】
樹脂フィルム(樹脂層(C))を構成するベースポリマーとしては、たとえば、低密度から高密度の各種ポリエチレン、アイソタクチック・ポリプロピレン、アタクチック・ポリプロピレン、シンジオタクチック・ポリプロピレンなどのポリエチレン樹脂、TPO樹脂(オレフィン系熱可塑性エラストマー)などのポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル系ポリマー、ウレタン−アクリルハイブリッドポリマー組成物などを用いることができる。これらのベースポリマーは単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0092】
上記樹脂層(C)の厚みは、通常10〜40μmであり、20〜30μmであることが好ましいが、これに限定されない。
【0093】
また、上述の基材層の片面に発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有する樹脂層樹脂層(C)18を有する積層体として、たとえば、商品名プレスケール(富士写真フィルム社製)を用いることができる。
【0094】
さらに上記樹脂層(C)18には、任意成分として、上記成分以外にさらにフェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂、ロジン、水添ロジンなど各種粘着付与剤、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの無機充填剤、滑剤、老化防止剤、染料、着色剤、顔料、界面活性剤、可塑剤、消泡剤、難燃剤、光安定剤、揺変剤、紫外線吸収剤、低分子量ポリマー、表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、重合禁止剤、耐熱安定剤、耐加水分解安定剤、金属粉、粒子状、箔状物などを適宜使用することができる。これらの成分は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0095】
また、基材層16との接着性を向上させる目的で、樹脂層(C)18表面に各種放電処理、アンカーコート処理などを施してもよい。特に、基材層16と強く接着させるために、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、またはイオン化放射線処理などにより表面を酸化させる化学的または物理的処理などを用いることが好ましい。
【0096】
また、本発明の粘着テープ類においては、マイクロカプセルを用いることを特徴とする。
【0097】
本発明におけるマイクロカプセルとは、球体直径がおよそ数ミクロン(1ミクロン=1/1000ミリメートル)から1ミリメートル程度の球体の極めて微小な容器で、化学的または物理的な手法によってつくられたものをいう。
【0098】
上記マイクロカプセルのマイクロカプセル層(マイクロカプセルの殻)としては、特に制限されること無く、従来から公知のものを使用できる。
【0099】
殻を形成する物質としては、具体的には、たとえば、ポリウレタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂、尿素/ホルマリン樹脂、メラミン/ホルマリン樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスルホンなどがあげられる。これらの物質は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0100】
上記マイクロカプセルは、たとえば、コアセルベーション法、界面重合法、インサイチュー重合法などの公知のマイクロカプセル化法により適宜製造することができる。
【0101】
また、上記マイクロカプセルとしては、外殻が外圧や衝撃で破壊するマイクロカプセルを通常用いるが、熱や光などの外部刺激によってマイクロカプセルの破壊をアシストしたり、外部刺激そのもので破壊する形式を有するマイクロカプセルを適宜使用できる。
【0102】
なお、本発明の粘着テープ類においては、上記粘着剤層(B)が芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有することを特徴とする。
【0103】
本発明におけるマイクロカプセル(a)とは、上記マイクロカプセル内部に芳香成分を内包しているものをいう。
【0104】
上記の芳香成分としては、たとえば、揮発性香料が好ましく用いられる。
【0105】
上記揮発性香料としては特に限定されないが、たとえば、リュウゼン香、安息香、海狸香、霊猫香、ジャスミンアブソリュート、ミモザ、ムスクトンキン.バチュリ、ベチバーユなどの天然香料類、高級アルコール類、アルデヒド、ベンズアルデヒド、安息香酸、エステル、テルベノイド、バニリンなどの各種合成香料類をあげることができる。これらの香料は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0106】
また、上記マイクロカプセル(a)は、平均粒径が5〜50μmのものが好ましく、平均粒径10〜50μm がより好ましいが、この限りではない。上記マイクロカプセル(a)の平均粒径が5μm未満であると、外圧や衝撃をかけた際のマイクロカプセル皮膜にかかる力が小さく分散され、上記マイクロカプセル(a)が破壊しにくい場合がある。また、上記マイクロカプセル(a)の粒径と粘着剤の厚さとのバランスを取る事が必要である。
【0107】
さらに、本発明において、上記粘着剤層(B)を構成するベースポリマー100重量部に対し、上記マイクロカプセル(a)が40〜80重量部含有されていることが好ましく、50〜70重量部含有されていることがより好ましい。上記マイクロカプセル(a)の配合量が40重量部未満であると、十分に芳香しない場合があり、一方、上記マイクロカプセル(a)の配合量が80部を超えると、粘着力が低下する場合がある。
【0108】
なお、上記マイクロカプセル(a)として、たとえば、カプセルコロン(ケミテック中部社製)などの市販品を用いることもできる。
【0109】
一方、本発明の粘着テープ類においては、上記樹脂層(C)が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする。
【0110】
本発明におけるマイクロカプセル(b)とは、上記マイクロカプセル内部に発色成分を内包しているものをいう。
【0111】
上記の発色成分としては、たとえば、発色剤や顕色剤が好ましく用いられる。
【0112】
上記発色剤としては、たとえば、トリアリルメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合物,スピロピラン系化合物などが使用でき、一般に感圧記録材料などに用いられる物であれば、特に制限されない。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0113】
上記顕色剤としては、特に限定されないが、粘土類(たとえば、活性白土、酸性白土、アタノパルジャイト、ベントナイト、コロイダルシル力、珪酸アルミニウムなど)、有機酸(たとえば、サリチル酸などの芳香族力ルボキシ化合物、またはこれらの金属塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(たとえば、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂、またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、錫、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
【0114】
また、上記マイクロカプセル(b)は、平均粒径が5〜15μm がより好ましいが、この限りではない。上記マイクロカプセル(b)の平均粒径が5μm未満であると、外圧や衝撃をかけた際のマイクロカプセル皮膜にかかる力が小さく分散され、上記マイクロカプセル(b)が破壊しにくい場合がある。また、上記マイクロカプセル(b)の粒径と粘着剤の厚さとのバランスを取る事が必要である。
【0115】
さらに、本発明において、上記樹脂層(C)を構成するベースポリマー100重量部に対し、上記マイクロカプセル(b)が10〜90重量部含有されていることがより好ましい。上記マイクロカプセル(b)の配合量が10重量部未満であると、十分に発色または顕色しない場合があり、一方、上記マイクロカプセル(a)の配合量が90重量部を超えると、粘着力が低下する場合がある。
【0116】
本発明に用いられるマイクロカプセルは、上述のような構成を有するものである。
【0117】
また、基材層上に粘着剤層を形成する方法は特に問わないが、たとえば、前記粘着剤をセパレーター(または基材層)に塗布し、重合溶剤などを乾燥除去して粘着剤層をセパレーター(または基材層)上に形成する方法、または他の基材上に前記粘着剤を塗布し、重合溶剤などを乾燥除去して粘着剤層をセパレーター(または基材層)に転写して形成する方法などにより作製される。また、前記粘着剤層形成後に、粘着剤層の成分移行の調整や架橋反応の調整などを目的として養生を行なってもよい。また、粘着剤をセパレーター(または基材層)等上に塗布して粘着シート類を作製する際には、セパレーター(または基材層)等上に均一に塗布できるよう、該組成物中に重合溶剤以外の一種以上の溶剤を新たに加えてもよい。
【0118】
前記粘着剤層の形成方法としては、粘着シート類の製造に用いられる公知の方法が適宜用いられる。具体的には、たとえば、ロールコート、キスロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、ディップロールコート、バーコート、ナイフコート、エアーナイフコート、ダイコーターなどによる押出コート法などの方法があげられる。
【0119】
前記セパレーター(または基材層)には、必要に応じて、たとえば、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系もしくは脂肪酸アミド系の離型剤、シリカ粉などによる離型および防汚処理や、酸処理、アルカリ処理、プライマー処理、アンカーコート処理、コロナ処理、プラズマ処理、紫外線処理などの易接着処理、塗布型、練り込み型、蒸着型などの静電防止処理をすることもできる。
【0120】
本発明に用いるセパレーターには、従来からセパレーターとして用いられているものを、特に制限なく適宜用いることができる。具体的には、セパレーター(剥離シート)の構成材料としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルム、グラシン紙、コート紙、ラミネート紙などの紙製品、布、不織布などの多孔質材料、ネット、発泡シート、金属箔、およびこれらのラミネート体などの適宜な薄葉体等などをあげることができ、表面平滑性に優れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。そのフィルムとしては、前記粘着剤層を保護し得るフィルムであれば特に限定されず、たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフイルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどがあげられる。
【0121】
また、上記セパレーターは、通常、粘着剤層面を使用する際に適宜除去される。
【0122】
本発明の粘着テープ類においては、基材層の片面にのみ粘着剤層を有する場合には、たとえば、粘着剤層の基材層とは反対の面にセパレーターを用いるか、あるいは基材層の粘着剤層との接触していない面に剥離処理をおこなって巻き形状とすることができる。
【0123】
本発明の粘着テープ類は、上述の構成を有することにより、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に芳香を発生させ悪臭を紛らわせることができるものとなる。
【0124】
また、本発明の包装用テープ類は、上記いずれかに記載の粘着テープ類を用いたものである。かかる包装用粘着テープ類を用いることにより、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記でき、剥離時に芳香を発生させ悪臭を紛らわせることができ、梱包や包装の開封等の処理を快適かつ効率的に行うことができる。
【0125】
さらには、本発明の包装用粘着テープ類は、上記いずれかに記載の粘着テープ類を用いたものである。かかる包装用粘着テープ類を用いることにより、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記でき、剥離時に発生する臭気を抑制し、快適かつ効率的に作業を行うことができる。
【実施例】
【0126】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定をおこなった。
【0127】
<粘着力測定>
作製した粘着シートをステンレス板(SUS304、BA仕上げ、厚さ:0.5mm)に貼り付け、幅:25mm、長さ:150mmの試験片を作製した。
【0128】
上記試験片を用い、JIS Z 0237に準拠して、テンシロン型剥離試験機にて剥離速度300mm/min、剥離角度180°で剥離したときの粘着力(180°ピール接着力)を測定した。測定は23℃×55%RHの環境下でおこなった。
【0129】
<芳香性の評価>
作製した粘着シートを用い、100人の試験者に対し、被着体であるPC板(ポリカーボネート板)に貼り付け、圧着30分後に剥離することにより、芳香性の評価を行なった。なお、評価基準は以下のとおりである。
・全試験者中、芳香を感じた人の割合が80%以上であった場合:○
・全試験者中、芳香を感じた人の割合が50〜80%であった場合:△
・全試験者中、芳香を感じた人の割合が50%未満であった場合×
【0130】
<識字性の評価>
作製した粘着シートを用い、100人の試験者に対し、被着体であるPC板(ポリカーボネート板)に貼り付け、背面にペン等を用いずに筆記可能かどうかを確認することにより、識字性の評価を行った。なお、評価基準は以下のとおりである。
・全試験者中、識字可能であった人の割合が80%以上であった場合:○
・全試験者中、識字可能であった人の割合が50〜80%であった場合:△
・全試験者中、識字可能であった人の割合が50%未満であった場合×
【0131】
〔実施例1〕
基材層としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、発色成分を内包するマイクロカプセルを含有する樹脂層を積層した積層体(富士写真フィルム社製、プレスケール)を用い、その樹脂層とは反対側の面にオキサゾリン基を含有する下塗り剤(日本触媒社製、エポクロスK−2020E)を塗布して約2μmの下塗り層を形成した。
【0132】
次に、上記下塗り層上に、香料マイクロカプセル(ケミテック社製、カプセルコロン、平均粒径30μm)60重量部を天然ゴム系粘着剤(天然ゴム:野村貿易社製、RSS−1級、粘着付与樹脂:テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、老化防止剤:大内新興化学社製、ノクラック200、イオウ:細井化学工業社製、微粉イオウ、架橋剤:日本ポリウレタン社製、コロネートL。天然ゴム:粘着付与樹脂:老化防止剤:イオウ:架橋剤=100:80:2:0.5:5(配合重合比))100重量部に配合して厚さ30μmとなるように塗布し、さらにその上に合成ゴム系粘着剤(SISブロックポリマー)(クインタック3433N:日本ゼオン社製、クイントンA100:日本ゼオン社製。クインタック3433N:クイントンA100=100:80(配合重合比))を厚さ10μmとなるように形成し、粘着テープを作製した。
【0133】
〔実施例2〕
基材層としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、発色成分を内包するマイクロカプセルを含有する樹脂層を積層した積層体(富士写真フィルム社製、プレスケール)を用い、その樹脂層とは反対側の面にオキサゾリン基を含有する下塗り剤(日本触媒社製、エポクロスK−2020E)を塗布して約2μmの下塗り層を形成した。
【0134】
次に、上記下塗り層上に、香料マイクロカプセル(ケミテック社製、カプセルコロン、平均粒径30μm)60重量部をアクリルエマルジョン粘着剤(東亜合成社製、NT−63)100重量部に配合して厚さ30μmとなるように塗布し、さらにその上にアクリルエマルジョン粘着剤(東亜合成社製、NT−63)からなる粘着剤層を厚さ10μmとなるように形成し、粘着テープを作製した。
【0135】
〔実施例3〕
基材層としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、発色成分を内包するマイクロカプセルを含有する樹脂層を積層した積層体(富士写真フィルム社製、プレスケール)を用い、その樹脂層とは反対側の面にオキサゾリン基を含有する下塗り剤(日本触媒社製、エポクロスK−2020E)を塗布して約2μmの下塗り層を形成した。
【0136】
次に、上記下塗り層上に、香料マイクロカプセル(ケミテック社製、カプセルコロン、平均粒径30μm)60重量部を合成ゴム系粘着剤(SISブロックポリマー)(クインタック3433N:日本ゼオン社製、クイントンA100:日本ゼオン社製。クインタック3433N:クイントンA100=100:80(配合重合比))100重量部に配合して厚さ30μmとなるように塗布し、さらにその上に合成ゴム系粘着剤(SISブロックポリマー)(クインタック3433N:日本ゼオン社製、クイントンA100:日本ゼオン社製。クインタック3433N:クイントンA100=100:80(配合重合比))を厚さ10μmとなるように形成し、粘着テープを作製した。
【0137】
〔比較例1〕
基材層としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、発色成分を内包するマイクロカプセルを含有する樹脂層を積層した積層体(富士写真フィルム社製、プレスケール)を用い、その樹脂層とは反対側の面にオキサゾリン基を含有する下塗り剤(日本触媒社製、エポクロスK−2020E)を塗布して約2μmの下塗り層を形成した。
【0138】
次に、上記下塗り層上に、合成ゴム系粘着剤(SISブロックポリマー)(クインタック3433N:日本ゼオン社製、クイントンA100:日本ゼオン社製。クインタック3433N:クイントンA100=100:80(配合重合比))を厚さ30μmとなるように塗布し、さらにその上に香料マイクロカプセル(ケミテック社製、カプセルコロン、平均粒径30μm)60重量部を天然ゴム系粘着剤(天然ゴム:野村貿易社製、RSS−1級、粘着付与樹脂:テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、老化防止剤:大内新興化学社製、ノクラック200、イオウ:細井化学工業社製、微粉イオウ、架橋剤:日本ポリウレタン社製、コロネートL。天然ゴム:粘着付与樹脂:老化防止剤:イオウ:架橋剤=100:80:2:0.5:5(配合重合比))100重量部に配合して厚さ10μmとなるように形成し、粘着テープを作製した。
【0139】
上記方法にしたがい、粘着力、芳香性および識字性の評価をおこなった。得られた結果を表1に示す。
【0140】
【表1】

【0141】
上記表1の結果より、本発明の構成を有する粘着テープを用いた場合(実施例1〜3)、粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、剥離時に芳香を効果的に発現することができた。
【0142】
一方、本発明の構成を有さない粘着テープを用いた場合(比較例1)、粘着力が不十分であり、特に包装用途において本発明の粘着シートに劣ることが明らかとなった。
【0143】
よって、本発明の粘着テープ類は、ペン等の筆記具が手元にない場合でも粘着テープの背面に簡易に筆記できる機能を有し、粘着力および材料選択の幅ならびに生産性を大きく変化させることなく、剥離時に発生する臭気を抑制した粘着テープ類であることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の粘着テープの断面図の一態様である。
【符号の説明】
【0145】
10 粘着剤層(A)
12 粘着剤層(B)
14 下塗り層
16 基材層
18 樹脂層(C)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材層の片面に粘着剤層、および前記粘着剤層を備えた面と反対の面に樹脂層(C)を備えた粘着テープ類であって、前記粘着剤層が粘着剤層(A)および芳香成分を内包するマイクロカプセル(a)を含有する粘着剤層(B)からなり、前記粘着剤層(B)が下塗り層を介して基材層上に形成されており、前記樹脂層(C)が発色成分を内包するマイクロカプセル(b)を含有することを特徴とする粘着テープ類。
【請求項2】
前記粘着剤層(A)が合成ゴム系粘着剤から形成されたものであり、前記粘着剤層(B)が天然ゴム系粘着剤から形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープ類。
【請求項3】
前記粘着剤層(B)を構成するベースポリマー100重量部に対し、前記マイクロカプセル(a)が40〜80重量部含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の粘着テープ類。
【請求項4】
前記マイクロカプセル(a)の平均粒径が5〜50μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粘着テープ類。
【請求項5】
前記下塗り層がオキサゾリン基を含む下塗り剤から形成されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テープ類。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の粘着テープ類を用いた包装用粘着テープ類。

【図1】
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【公開番号】特開2007−254535(P2007−254535A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−78799(P2006−78799)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(300007095)日東電工CSシステム株式会社 (16)
【Fターム(参考)】