紙バンドのロール
紙ウェブ切断及び折返しシステムで又は梱包作業で使用できる紙バンド(10;10';10'';51;74;82;88;93;97;103;109;115;119;124)を提供する。紙バンドは、平滑な外面(13;56)を持ち、コア(11;11';11'';50;62;70;83;109')を中心として折り畳まれてコア(11;11';11'';50;62;70;83;109')に接着剤で取り付けられた長カバー(16;16';16'';55;64;72;76;76;89;94;98;99;104;110;116;120;125)を備えたコア(11;11';11'';50;62;70;83;109')を含む。カバー(16;16';16'';55;64;72;76;76;89;94;98;99;104;110;116;120;125)は、コア(11;11';11'';50;62;70;83;109')の横方向内方に実質的に等距離延びる薄く柔軟な外縁部分(20;21;20';21';30;31;52;53)を含む。コア(11;11';11'';50;62;70;83;109')は、互いに取り付けられた一つ又はそれ以上のエレメント(12;12';12'';71;75;91;102;106;107;112;113;118;122;123;127;128)で形成されていてもよい。外縁部分(20;21;20';21';30;31;52;53)は、折返しシステムのスロットを備えた軌道から放出するため、容易に曲げ得る。外縁部分(20;21;20';21';30;31;52;53)は、長手方向又は横方向刻み線を含み得る。バンド(10;10';10'';51;74;82;88;93;97;103;109;115;119;124)は、その長軸線に沿って厚くてもよい。コア(11;11';11'';50;62;70;83;109')及びカバー(16;16';16'';55;64;72;76;76;89;94;98;99;104;110;116;120;125)は、様々な実施形態によって開示され、梱包で使用する場合、カバー(16;16';16'';55;64;72;76;76;89;94;98;99;104;110;116;120;125)の外面(13;56)に非活性接着剤を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つのエレメントから形成された不均一な及び/又は平らでない外面を備えていてもよいコア及びこのコアの周囲のカバー部材を含む紙バンドのロールに関する。
【背景技術】
【0002】
製紙産業及び梱包産業において、紙バンドやストラップを使用することが一般的に行われている。紙バンドやストラップは、軌道アッセンブリのチャンネルに装填され、次いでチャンネルから迅速に取り出され、紙ウェブを切断し、空のスプールに巻くのに使用され、又は荷物、コンテナ、又は材料の束に巻き付けて固定するのに使用される。紙バンドは、チャンネルにその一端から押し込むのに十分剛性でなければならないため、上方への移動中に捩じったり変形させたり分離したりすることができる。これは、紙バンド軌道アッセンブリのチャンネルからの取り出し中に「ストリッピング」作用によって行われる。これは、チャンネル開口部の幅がバンド又はテープの幅よりも小さく、チャンネルの下テープ搬送案内路がテープを部分的に覆い且つ搬送する用途で非常に重要な事項となる。従来技術の紙バンドで一般的な変形及びクリンプを大幅に減少し、案内路チャンネル及びそのカバーに作用する磨耗を減少し、更に、多数の層及び側部と側部とを向き合わせてカッティング又は結索用テープに形成されたヤーンでできたバンドの層の分離を減少する、改良紙バンドをここに開示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の背景に鑑みて、本発明の目的は、上述の問題点を解決する紙バンドのロールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のこれらの及び他の目的、特徴、及び利点は、紙ウェブ切断及び折返しシステムで使用するための、又は梱包で使用するための紙バンドによって提供される。この紙バンドでは、細長いコアが長手方向軸線を持つ少なくとも一つの細長いエレメントを含み、細長いカバー部材がコアの周囲に巻付けてあり、全体に平滑な外面がコアに沿って延びており、中央長軸線を有する。カバー部材の側縁部分は中央軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行であり、一方の側縁部分が他方の側縁部分と重なっており、互いに接着剤で取り付けられており、コアはカバー部材に接着剤で取り付けられる。
【0005】
他の特徴は、コアの平面に対して複数のランダムで不均一な折り角度を構成し且つその間に異なる空間的寸法を提供する複数の長手方向襞でわかる。エレメント及びカバー部材は、特に全体に矩形の断面形状を持つ所定形状に形成できるように変形自在である。更に、実質的に同様のエレメントである少なくとも別のエレメントを側部と側部とを向き合わせて長手方向軸線に沿って互いに実質的に平行に配置する。紙バンドは、長手方向軸線から間隔が隔てられ、横方向内方に実質的に等距離に亘って延び、薄く柔軟な部材を形成する細長い外縁部分を有する。これらの外縁部分は、上下に容易に曲げることができ、ウェブ折返しシステムのスロットを備えた軌道から容易に放出できる。このような柔軟な部分は、ウェブ折返しシステムでの紙ウェブの切断を高める鋸歯状の表面を提供するため、横方向に延びる複数の襞を有する。コアは、長手方向軸線に沿って側縁部分よりも厚くてもよい。コア材料の多数の襞により、紙バンドの引き裂き抵抗を高める。エレメントは、カバー部材によって包まれる前に、その軸線を中心として全体に捩じることができる。エレメントは、カバー部材によって覆われる前に、その軸線に沿って細切りにしてリボン状にされていてもよい。内部材を細切りにして複数のエレメントにすることにより、紙バンドの引き裂き抵抗を高める。リボンは、互いに及びカバー部材に接着剤で結合される。細切りにした内部材をこのように互いに及びカバー部材に接着剤で結合することにより、紙バンドの全体としての強度を向上する。
【0006】
追加の特徴は、コア及びカバーが紙で形成されていることにより得られる。エレメントは、カバー部材によって覆われる前に、その軸線に沿ってコンボリュート状に構成されていてもよい。コアは、その軸線に沿ってコンボリュート状の少なくとも別のエレメントを含み、接着剤でこれらのエレメントが互いに取り付けられていてもよい。コアは、互いに積み重ねられ且つ細切りにしてリボン状にされ、これらのリボンが覆われる前に互いに接着された複数の他のエレメントを含んでいてもよい。接着剤手段は、結合手段であるばかりでなく、好ましくは水溶性であり且つ生分解性である。コア並びにカバー部材は、全体又は一部が合成材料で形成されていてもよい。エレメントは、カバー部材によって覆われる前にその夫々の縁部と隣接して長手方向に刻み線又は孔が設けられていてもよい。これにより、エレメントをこれに沿って曲げることができる。
【0007】
更に別の特徴は、紙ウェブ切断及び折返しシステムで又は梱包で使用するための紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持ち、複数の細長いエレメントが全体に亘って不均一に配置されており且つ互いに接着剤で連結され、空気空間が全体に亘って設けられた細長いコア、及び中央軸線を持ち、コアよりも薄く且つコアの周囲で側部分を重ねて中央軸線と実質的に平行に巻付けられた細長いカバー部材を含む、紙バンドのロールで見いだされる。全体に平滑な外面を持つカバー部材はコアに沿って延び、接着剤手段が重なった側部分を互いに及びコアをカバー部材に取り付ける。接着剤手段は、バンドをバンド掛け用紙バンドとして使用できるように、及び接着剤が熱及び/又は水分で賦活され、バンドを重ね、そして互いに押し付けたときにバンドをバンド自体に接着できるように、カバー部材の外面に分散されていてもよい。
【0008】
本発明の別の特徴では、コア部分及びカバー部材を薄く全体に矩形の断面形状に形成する。接着剤手段は、複数のエレメントの各々を長手方向軸線に対して横方向にコーティングし、各エレメントを隣接したエレメントにこれらのエレメントの長さに沿って取り付ける。
【0009】
別の実施形態では、コア部分及び少なくとも一つのカバー部材をその中に収容するための細長い第2カバー部材を含む、紙バンドのロールが提供される。第2カバー部材は、長軸線を持つ中央部分及びこの中央部分から間隔が隔てられており且つこの中央部分に実質的に平行な側部分を有し、一方の側部分は他方の側部分と重なるように位置決めされ、接着剤手段が一方の側部分を他方の側部分に取り付ける。
【0010】
別の特徴では、コア部材の頂部分及び底部分は接着剤でカバー部材に取り付けられていてもよい。
【0011】
別の特徴では、前記紙バンドの外面には、長手方向刻み線が設けられていてもよい。紙バンドのロールは、長手方向軸線を持つ細長い第2エレメントを含んでもよく、両エレメントは平らであり、全体に矩形の断面形状を有し、一方のエレメントが他方のエレメントに重なって摺動接触しており、これらのエレメント間に接着剤手段が実質的に設けられていない。外面に軸線に対して横方向に刻み線が設けられていてもよい。
【0012】
本発明の更に別の特徴では、コア部材を内部に収容するためのカバー部材は、コア部材の長軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な第1及び第2の側部分を含んでいてもよい。第1側部分は、コア部材の長軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行であり、コア部材の長部分と重なるように位置決めされている。中央部分は、コア部材の底部分と重なるように位置決めされ、第2側部分は第1側部分と重なり、カバー部材をコア部材の頂部分及び底部分に固定するための取り付け手段が更に含まれる。
【0013】
更に、細長いハウジング部材は、長手方向軸線を持つ中央部分及び長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な二つの側部分を有する。一方の側部分は、カバー部材の第1側部分と重なっており、他方の側部分は、カバー部材の第2側部分及びハウジング部材をカバー部材に固定するための固定手段と重なるように位置決めされる。固定手段は、一方の側部分と第1側部分との間に配置された第1接着剤手段、及び他方の側部分と第2側部分との間に配置された第2接着剤手段を含む。
【0014】
別の特徴では、紙バンドコア部分は、全体に矩形断面の平らな部材である少なくとも一つの細長いエレメント及び間隔が隔てられた平行な側部分、及び間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、これらの一対の構成要素は、長軸線を各々含み、平らな部材の夫々の側部分と隣接して夫々が配置されており、各長軸線は長手方向軸線と平行である。カバー部材を取り付けるための接着剤手段は、更に、一実施形態では、各構成要素を平らな部材に取り付け、別の実施形態では、対は取り付けられない。一対の平らな部材の夫々の側部分と隣接して配置された間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、構成要素の各長軸線が平らな部材の長手方向軸線と平行な、この他の特徴が開示されている。接着剤手段は、一実施形態では、各構成要素を対をなした平らな部材に取り付け、別の実施形態ではこれらの構成要素は取り付けられない。
【0015】
本発明の特徴と考えられる新規な特徴は、特に特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、本発明自体は、その構成及び作動方法の両方について、その別の目的及び利点とともに、以下の説明を添付図面と関連して読むことにより、最もよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の好ましい実施形態が示してある添付図面を参照して本発明を以下に更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの様々な形態で実施でき、本明細書中に記載した実施形態に限定されると解釈されるべきではない。というよりはむしろ、これらの実施形態は、本明細書を完璧にするために提供されるものであって、本発明の真の範囲を当業者に完全に提供する。全体にわたって同様の参照番号が同様のエレメントに付してあり、変形例の同様のエレメントを示すのに(’)及び(’’)を使用する。
【0017】
図1において本発明の紙バンドの全体に参照番号10が付してある。このような紙バンドは紙バンド10の長さに沿って延びる細長いコア部材11を含む。コア部材11は、平らでない不均一な外面13を持つように襞及びギャザーが付けられた細長い平らな紙エレメント12から形成されている。このエレメント12は、間隔がランダムな襞14をその長さに沿って延びる長手方向軸線に沿って備えている。紙エレメント12の襞14が互いに押し付けられたとき、丈夫な外面13が、米国特許第5,954,290号に示されているように巻付け及び折返しに使用されるべき、又は米国特許第5,560,180号に示されているように梱包に使用されるべき紙バンドに高い引張強度を提供する。
【0018】
接着剤15を細長いエレメント12にスプレーしてその外面13を覆い、襞の幾つかに分散し、最終的にはこれらを補剛し、紙バンドの引張強度を高める。接着剤15は、紙産業で容易にわかるように、PVA等の従来の接着剤であってもよく、好ましくは、パルプ化作業中にリサイクルできるように水溶性である。接着剤は、紙バンドがリサイクルされない場合には、環境を破壊することがないように、生分解性であってもよい。
【0019】
エレメント12は、追加の引張強度を提供するため、その夫々の長手方向軸線を中心として捩じったり回転させたりすることもできる。かくして、エレメント12が捩じってある場合には、その軸線を中心として更にきつく巻付けて更に剛性のコア11を提供する。このような剛性が比較的高いコア11は、折返し作業中及び梱包作業中に良好な切断性能を提供するのを補助する。勿論、エレメント12は、多様な引張強度及び捩じり強度を提供するため、エンジニアリング材料の様々な組み合わせから形成できる。
【0020】
カバー部材16をコア11に巻付け、接着剤15によってコアに結合する。接着剤15は、好ましくは、紙バンド10のコア11に沿って均等に付けられるが、部材16につけられていてもよい。カバー部材16の外面17は全体に平滑であり且つ平らであるが、カバー部材16の形態をエレメント12の賦形断面形状と一致できるほどに十分薄い。従って、カバー部材16は、紙バンド10及び接着剤が乾燥したとき、コア11の周囲と実質的に連続的に接触した状態を維持し、実質的に矩形の又は円筒形の断面形状をその周囲に形成する。
【0021】
カバー部材16は、長手方向軸線から対向して間隔が隔てられた、重なっており且つこの長手方向軸線と平行に紙バンド10の長さに沿って延びる側部分18、19を含む。これらの重なった側部分18、19は、側部20、21の夫々から内方に等距離に亘って延び、互いに結合するために重なっている。このような重なった側部分18、19は、好ましくは、接着剤22によって結合される。この接着剤は、上文中に説明した接着剤15と同じ種類の接着剤であってもよい。重なった側部分18、19を結合することによりコアを包み、紙バンドが通常の作動状態では使用中に分離することがないようにする。
【0022】
コア及び結果的に得られた所定寸法の紙バンド10の剛性を高めるため、ギャザー付けプロセス中又はこのプロセスの直後に、コア11に水溶性接着剤を当該技術分野で周知の方法でスプレーし、コーティングし、又は他の処理を施すことができる。更に、難燃性や撥水性等の当該技術分野で周知のエンジニアリング特性を紙バンドに提供するため、紙バンド10を特殊な化学物質でコーティングしてもよい。
【0023】
次に、図2及び図2Aを参照すると、これらの図には本発明の変形例が示してある。この変形例では、紙バンド10’のロールが当該技術分野で周知のように中央エレメント45に巻き付けてある。紙バンド10’はコア11’を有し、このコアは、好ましくは、その長さに沿って延びる別のエレメント12’を含む。詳細には紙バンド10’は複数のエレメント12’を含んでもよい。これらのエレメント12’を互いに結合するため、及び剛性を提供するため、これらのエレメントには接着剤15’がコーティングしてある。このようなエレメントは、側部と側部とを向き合わせた列40及び41を形成するように位置決めされ、それらの夫々の長手方向軸線を中心として個々に捩じってあってもよい。勿論、コア11’は様々な量のエレメント12’を含んでもよく、図2に示す実施形態10’に限定されるべきではない。
【0024】
図1に示す上述の実施形態と同様に、カバー部材16’は、長手方向軸線から対向して間隔が隔てられた、重なっており且つ紙バンド10’の長さに沿って平行に延びる側部分18’、19’を含む。これらの重なった側部分18’、19’は、側部20’、21’の夫々から内方に等距離に亘って延び、互いに結合するために重なっている。このような側部分18’、19’は、好ましくは、接着剤15と同じであってもよい接着剤22’によって互いに結合されている。
【0025】
勿論、図2の実施形態は、当業者には思い付かれるであろうが、コア部材12’の接着剤が完全に硬化する前に紙バンド10を一対のローラー(図示せず)間に通すことによって、図1の実施形態から形成できる。紙バンド10’のこのような特徴は、圧縮不能又は変形不能の紙バンドが紙ウェブ(図示せず)に通常形成する痕跡を減少するのを補助する。このような圧縮可能な紙バンドは、当該技術分野で周知のように折返し装置のニップを通って移動するときのクロスオーバーを減少するのを補助する。紙バンド10’は、圧縮可能であるという特徴により、様々な剛性を提供するために多くの薄さ比(幅を厚さで除した値)を可能にする。カバー部材16’もまた、作動状態中にクリンピングが起こらないようにするため、その長さに沿って長手方向に延びる複数の襞25を含む。
【0026】
次に図3を参照すると、この図には本発明の更に別の実施形態が示してある。この実施形態では、紙バンド10’’は外側縁部分30、31及びこれらの外側縁部分30、31間に配置されたキャビティ29を含む。キャビティ29及び外側縁部分30、31の両方が紙バンド10’’の長さに沿って延び、キャビティ29の中央が紙バンド10’’の長手方向軸線に沿って整合し、これによって、以下に説明する理由によりこれに沿って膨らまされている。
【0027】
キャビティ29は、夫々の長さに沿って互いに隣接して配置された一つ又は複数のエレメント12’’を含むコア11’’を包囲する。このようなエレメント12’’は、キャビティ29の中央部が膨らんでいるように、互いに隣接して不均一なパターンでランダムに配置されていてもよい。この場合も、このような紙バンド10’’は、紙バンド10’’を製造するために各面に僅かな窪みが設けられた一対のローラー(図示せず)に通すことによって形成されてもよい。カバー部材16’’は、上述の実施形態と同様にその側部18’’、19’’が重なっており、接着剤22’’によって互いに結合されている。エレメント12’’は、更に、夫々の長手方向軸線を中心として捩じってあってもよく、互いに結合するために接着剤15’’がその上側に設けられている。
【0028】
外側縁部分30、31は、好ましくは、薄く且つ柔軟であり、紙バンド10’’の外側縁部から内方に等距離で延びている。このような外側縁部分30、31は、長手方向軸線とほぼ平行に紙バンドの長さに沿って延びており、好ましくは、鋸歯状縁部を提供するため及び巻付け作業中に紙バンド10’’の切断性能を向上するため、外側縁部分を横切って横方向に延びる襞26、27が設けられている。このような襞26、27は実質的に等間隔に離間されているか或いは外側縁部分30、31に沿って選択的に配置されており、好ましくはその表面を貫通していない。このような襞26、27は、更に、紙バンドの中央部分に沿って膨らみを形成するための上文中に言及したのと同じローラー(図示せず)によって形成してもよいし、紙バンドの夫々の縁部に沿って位置決めされた間隔が隔てられた二つの向き合ったローラー対によって形成してもよい。
【0029】
本発明の上述の実施形態は、好ましくは、紙や当該技術分野で既知の従来の合成材料等の再パルプ化可能な材料で形成されている。選択された材料は、所期の用途及び必要な使用についてバンドの特性を最大にできるように、引張強度、湿潤強度、伸長性等の様々な物理的及び/又は化学的性質を備えた材料であってもよい。全ての接着剤は、再パルプ化作業中にリサイクルできるように、好ましくは水溶性及び/又は生分解性である。カバー部材及びコアエレメントの形成に使用された紙の厚さは、カバー部材の厚さが、好ましくは、結果的に得られたコアエレメントの厚さよりも薄いように変化させることができる。
【0030】
次に、図4を参照すると、本発明の別の実施形態が示してある。この実施形態では、紙バンド51の全長に沿って延びる内コア50が、全長に沿ってコンボリュート状に構成された平坦でない外面52及び53を持つ細長い平らな紙エレメントで形成されているものとして示してある。コンボリューション54を互いに圧縮し、丈夫な外層又はカバー55をコア50及びカバー自体に接着する。接着剤を内コア50に付けて補剛し、バンド51のコア50を持つマトリックスを形成する。この接着剤は、従来の水溶性PVA接着剤であり、生分解性である。更に、バンドが一般的に使用される梱包バンド掛け作業で使用される場合にバンド51をこのバンド自体に結合するため、バンド51の外面56を水溶性接着剤でコーティングしてもよい。
【0031】
上文中に論じたように、内コア50及び外カバー55は、引張強度、剛性、バンドの上下の表面間の圧縮性等の多くの属性を備えた適切な物理的性質を提供できる様々な材料で形成されていてもよい。
【0032】
図5は、折り目又は襞61を含む多数の層60が長手方向に延びており且つコア62を形成する別の実施形態を示す。これらの層60は、それらの長さに沿ってコンボリュート状に構成されており、上文中に説明したように互いに折り畳まれており且つ接着されており、コア62に対して不均一な外面63を形成する。カバー64が、上文中に説明したように、コア62に巻付けてあり、コアに及びカバー自体に接着されている。
【0033】
図6及び図7は、クロスカット型でない一般的なシュレッダーで形成されるのと実質的に同様の複数の紙製リボン片71からコア70を形成した本発明の別の実施形態を示す。これらのリボン片71はランダムに集められてコア70を形成する。紙リボンに上文中に説明した液体PVAをスプレーし又はこれに浸漬し、カバー72で包み、その周囲に接着剤をコーティングする。この実施形態には、横裂けし難く、紙ウェブの下に設けられた軌道を出てウェブを切断し、ウェブを空のスプールに移送するとき等に非常に捩じり易いといった、折り畳みによって形成した様々な実施形態を超える利点がある。更に、本発明のこの実施形態では、キャビティ73を更に均等に充填できる。
【0034】
図8乃至図19に示す紙バンドは、接着剤を適用した長手方向ヤーンを同じ又は異なる紙等級の包囲体で包むことによって形成される。アッセンブリは、断面が均等であり且つ長さが連続しているように形成される。接着剤は、ヤーンに付けられたりヤーンの他に包囲体に付けられるのでなく、包囲体に付けられる。このような方法によって得られる主な利点を以下に列挙する。
【0035】
1.互いに接着された個々のヤーンから形成された従来技術のバンドは、1インチ当たり比較的高いレベルで捩じってある必要があるため、使用される紙の秤量が小さいことが必要とされる。ここで使用された紙バンドにより、様々な等級の紙バンド材料を使用できる。これは、以下に説明するように、使用された包囲体が幅に及ぼす影響のためであり、バンド厚さを決定するために平らな側部に施されるカレンダー加工のためである。
【0036】
2.従来技術の高度に捩じったヤーンを使用しなくてもよく、使用される包囲体により大きな強度が得られるため、再パルプ化プロセスにおける湿潤作用が早い。更に、使用しなければならない接着剤の量が、従来技術の紙バンドを形成するための単一の取り付け部として高度に捩じったヤーンをこれらのヤーンの長さに沿って接着する従来技術と比較して、少ない。
【0037】
3.自動バンド掛けで紙バンドを使用する場合、包囲体の外層に水−賦活接着剤が予備コーティングしてある。
【0038】
4.水−賦活接着剤を必要としない紙バンドの用途では、包囲体の外面を更に経済的に製造でき及び/又はバンドの滑り易さや耐候性等を高める物質でコーティングしてもよい。
【0039】
5.天然材料を使用して包囲体の内側に組み込むことができるため、様々な形体に設計できる。包囲体の内側で麻や綿、又は綿リンター等の材料を使用できる。このような設計上の融通性は、従来のバンドでは必ずしも可能でなかった。
【0040】
6.紙バンドの製造工程が従来のバンドよりも少なく、かくして廃棄物が減少し、このようなバンドの製造に使用されるエネルギが少なくなる。
【0041】
7.包囲体を使用してバンドの主本体を包むことにより、熱や水分に対する紙バンドの抵抗を改善し、及びかくして安定性を向上する。更に、包囲体が提供する保護が、異常な温度及び水分条件に及ぶ。内部材料及び接着剤は、合板で形成される母材と幾分似た母材を形成する。
【0042】
8.以下に更に詳細に説明するように包囲体に適用された所定の刻みプロセスで紙バンドの幅を制御することによって寸法上の均等性を維持する。
【0043】
9.従来の捩じりストランド紙バンドは、ヤーン間に非常に少数の接触点を提供する接着剤を含む。擦れや水分が接着剤に及ぼす作用のため、結合性が損なわれる。改良紙バンドでは、包囲体を使用することにより、他のバンドに悪影響を及ぼす結合性の欠落が大幅に減少する。
【0044】
本発明の第7の実施形態による紙バンドに図8で参照番号74が付してあり、この紙バンドには、平行に且つ間隔が隔てられて配置されたコアを形成する複数の長手方向ヤーン75を含む。側縁部分79、80及び中央長軸線81を持つ包囲体がヤーン75を取り囲んでいる。側縁部分79、80は、軸線81に対して実質的に平行であるように形成されている。
【0045】
図9は、図8の紙バンドの端面図を示す。接着剤77を使用して一方の側縁部分79をこの側縁部分79と重なった他方の側縁部分80に取り付ける。接着剤コーティング78がヤーン75を包んでおり、ヤーン75を包囲体76に取り付ける。接着剤77及び接着剤コーティング78は、当該技術分野で理解されるように、同じであってもよく、包囲体76の内側に付けられる。
【0046】
図10に関し、紙バンドの第8の実施形態が参照番号82で示してある。紙バンド82は、図10に破線で示す、紙バンド74と実質的に同じ中央区分として形成されたコア部分を包囲している。包囲体83は、側部分84及び85が接着剤層86で互いに結合されている。接着剤コーティング87が包囲体83を紙バンドコア74に結合する。この場合も、接着剤層86及び接着剤コーティング87は同じであってもよい。
【0047】
図11に関し、紙バンドの第9の実施形態に参照番号88が付してある。包囲体89は、上文中に説明した実施形態におけるように互いに結合された側部分を使用しない。というよりはむしろ、包囲体89は、ヤーン91及び接着剤コーティング90でできたコア部分を包囲する長手方向スリーブとして形成される。包囲体89の長縁部が必ずしも重なっておらず、使用された製造プロセスにより隙間92が形成される。
【0048】
図12は、紙バンドの第10の実施形態を示し、これには参照番号93が付してある。この紙バンドは、図11の紙バンド88とほぼ同様の中央部分として形成されたコア部分を含む。第2接着剤コーティング95が外包囲体94を隙間96を含む内包囲体89に結合する。
【0049】
図13は、参照番号97を付した、本発明の第11の実施形態の紙バンドを示す。図13は、一方の長端部が開放した内折り畳み包囲体99を示す。ヤーン102で形成されたコア部分は、接着剤コーティング100で包囲されている。側部98’98’’を持つ外折り畳み包囲体98が、側部99’99’’を持つ内折り畳み包囲体99、接着剤コーティング100、及びヤーン102を取り囲んでおり、好ましくはコーティング100と同じ種類の二つの接着剤層101によって内包囲体99に結合される。接着剤層101は包囲体98の内面に亘って実質的に連続していてもよいということは理解されよう。
【0050】
図14は、参照番号103を付した紙バンドの第12の実施形態を示す。包囲体ラップ104及び接着剤コーティング105は、図8乃至図13で使用された包囲体/接着剤のうちの任意のものであってよい。この実施形態を区別するものは、直径又は寸法が異なるヤーン106及び107を使用すること、及びこれらのヤーン106、107が互いに接触した状態で示してあることであり、これらの特徴は、紙バンド74、82、88、93、97及び本明細書中の他の実施形態のうちの任意のものに組み込むことができる。
【0051】
図15は、図13と同様であり、バンド掛けの用途で使用するため、図13の紙バンド97の外面に設けられた水−賦活接着剤108の使用を例示する。水−賦活接着剤108は、紙バンド72、82、88、93、103及び本明細書中の他の実施形態の各々の外面で使用できる。
【0052】
図16は、包囲体110、接着剤コーティング111、及び二枚の重なった細長い平らな紙エレメント112、113を含むコア109’を含む紙バンド109を示す。紙エレメント間には空間114は実質的に存在しないが、これらの構成要素の関係を示すために図示してある。エレメント間の空間114では、特に紙バンド109を巻いて図2Aに示すロールにする場合、追加の接着剤は使用されない。接着剤コーティング111は、実質的に、夫々のエレメント112、113の露呈された下面及び上面、及び包囲体110の内面と接触する。更に、剛性及び/又は引張強度を全く低下させることなくロールに更に巻き易くするため、横方向(即ち横断方向)刻み線を使用してもよい。
【0053】
図17は、包囲体116、及び単一の平らな紙エレメント118の周囲の接着剤コーティング117を持つ紙バンド115を示す。紙バンドエレメントは、折返しシステムで使用された軌道又はバンド掛けシステムで使用された軌道内を通して押し込むことができるように厚さ及び幅が定められている。図16のエレメント112、113は、同じ目的に留意して大きさが定められていてもよい。最後に、上文中に説明したように、長手方向刻み線及び外部水溶性接着剤をバンド109又は115のいずれで使用してもよい。
【0054】
図18には、紙バンド119の変形例が示してある。この紙バンドは、包囲体120、接着剤コーティング121、及び紙バンドエレメント118と実質的に同じ平らな部材122を含む。ヤーン123等の構成要素が部材122の側部に沿って位置決めされており、接着剤121’(これは、平らな包囲体120に付けられた121と同じであってもよい)を介して取り付けられている。紙バンド119は、軌道から取り出されるとき、例えば図3及び図6と関連して更に詳細に説明したように、紙バンド119が曲げられるようになっている。所望であれば、接着剤121(121’)は、包囲体120を部材122に全体に接着し、ヤーン123を接着によらずに包囲体120内に包囲するため、部材122の上下の表面上だけを延びていてもよいし、又は中央長部分上だけを延びていてもよいし、或いは間隔が隔てられたストリップをなしていてもよい。勿論、カレンダー加工を行った後、このような構造により、縁部に沿った可撓性を更に大きくでき、及びかくして折返しシステムの機械に対して横方向の軌道のスロットを出る紙バンドに作用する摩擦を減少する。
【0055】
図19には、紙バンド124の別の実施形態が示してある。この紙バンドは、包囲体125、接着剤コーティング126、及び二つの平らなエレメント128の外側に接着剤126’を介して取り付けられた二つの細長い構成要素即ちヤーン部材127を含む。この構成により、この場合も、所望の用途での可曲性を提供する。
【0056】
図18及び図19の実施形態は、所望であれば、梱包の用途で使用されるべき外接着剤を備えていてもよく、所望であれば、図10、図12、及び図15の実施形態におけるように別の包囲体を含んでもよく、及び所望であれば、様々な使用用途用であってもよい。更に、上文中に説明したように長手方向刻み線及び/又は横方向刻み線を使用してもよい。
【0057】
各紙バンド74、82、88、93、97、103、119、及び124の全ての部材は、カレンダー加工によって、各紙バンドが実質的に矩形断面を持つように変形させることができる。更に、ヤーンは、6本以上又はそれ以下が示してあり、包囲体部材は用途に応じて様々な重量及び組成の紙又は様々な合成材料で形成されている。使用された全ての接着剤は、所望の場合に使用済の紙バンドを再パルプ化するのを補助するため、好ましくは水溶性である。接着剤、特に図8乃至図19の各々で用いた接着剤は、必ずしも連続していなくてもよく、包囲体がコア又はコア部材を互いに及びそれ自体に取り付ける。従って、接着剤は全体に連続しているように示してあるけれども、間隔が隔てられた接着剤ストリップであってもよいし、例えば図18に関して上文中に説明したように不連続であってもよい。図8乃至図19の各々では、使用された夫々の接着剤コーティングが、更に、中央コア部分を形成する細長い部材の周囲の空間を埋め、全体に中実構造の紙バンドを提供するが、接着剤及び/又は細長い部材又はヤーンは、ここに開示した発明から逸脱することなく、分散空気空間又はポケットを含んでもよい。最後に、全ての実施形態は、図2の受け取るに示すようにロール状にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態による紙バンドの斜視図である。
【図2】コアを所定の断面形状に平らにした、図1に示す紙バンドの第2の実施形態の斜視図である。
【図2A】図2に示す紙バンドのロールの斜視図である。
【図3】紙バンドが中央膨張キャビティ及び鋸歯状外側縁部分を含む、図2に示す紙バンドの第3の実施形態の斜視図である。
【図4】図2に示す紙バンドの第4の実施形態の斜視図である。
【図4A】カバー部材を周囲に巻付けた図4のコアの端面図である。
【図5】図2に示す紙バンドの第5の実施形態の斜視図である。
【図6】図2に示す紙バンドの第6の実施形態の斜視図である。
【図7】図6の紙バンドの端面図である。
【図8】本発明の第7の実施形態による紙バンドの一部を除去して示す斜視図である。
【図9】図8の紙バンドの概略端面図である。
【図10】本発明の第8の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図11】本発明の第9の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図12】本発明の第10の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図13】本発明の第11の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図14】本発明の第12の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図15】水−賦活性接着剤の外コーティングを示す、図13の紙バンドの概略端面図である。
【図16】本発明の第13の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図17】本発明の第14の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図18】本発明の第15の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図19】本発明の第16の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つのエレメントから形成された不均一な及び/又は平らでない外面を備えていてもよいコア及びこのコアの周囲のカバー部材を含む紙バンドのロールに関する。
【背景技術】
【0002】
製紙産業及び梱包産業において、紙バンドやストラップを使用することが一般的に行われている。紙バンドやストラップは、軌道アッセンブリのチャンネルに装填され、次いでチャンネルから迅速に取り出され、紙ウェブを切断し、空のスプールに巻くのに使用され、又は荷物、コンテナ、又は材料の束に巻き付けて固定するのに使用される。紙バンドは、チャンネルにその一端から押し込むのに十分剛性でなければならないため、上方への移動中に捩じったり変形させたり分離したりすることができる。これは、紙バンド軌道アッセンブリのチャンネルからの取り出し中に「ストリッピング」作用によって行われる。これは、チャンネル開口部の幅がバンド又はテープの幅よりも小さく、チャンネルの下テープ搬送案内路がテープを部分的に覆い且つ搬送する用途で非常に重要な事項となる。従来技術の紙バンドで一般的な変形及びクリンプを大幅に減少し、案内路チャンネル及びそのカバーに作用する磨耗を減少し、更に、多数の層及び側部と側部とを向き合わせてカッティング又は結索用テープに形成されたヤーンでできたバンドの層の分離を減少する、改良紙バンドをここに開示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の背景に鑑みて、本発明の目的は、上述の問題点を解決する紙バンドのロールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のこれらの及び他の目的、特徴、及び利点は、紙ウェブ切断及び折返しシステムで使用するための、又は梱包で使用するための紙バンドによって提供される。この紙バンドでは、細長いコアが長手方向軸線を持つ少なくとも一つの細長いエレメントを含み、細長いカバー部材がコアの周囲に巻付けてあり、全体に平滑な外面がコアに沿って延びており、中央長軸線を有する。カバー部材の側縁部分は中央軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行であり、一方の側縁部分が他方の側縁部分と重なっており、互いに接着剤で取り付けられており、コアはカバー部材に接着剤で取り付けられる。
【0005】
他の特徴は、コアの平面に対して複数のランダムで不均一な折り角度を構成し且つその間に異なる空間的寸法を提供する複数の長手方向襞でわかる。エレメント及びカバー部材は、特に全体に矩形の断面形状を持つ所定形状に形成できるように変形自在である。更に、実質的に同様のエレメントである少なくとも別のエレメントを側部と側部とを向き合わせて長手方向軸線に沿って互いに実質的に平行に配置する。紙バンドは、長手方向軸線から間隔が隔てられ、横方向内方に実質的に等距離に亘って延び、薄く柔軟な部材を形成する細長い外縁部分を有する。これらの外縁部分は、上下に容易に曲げることができ、ウェブ折返しシステムのスロットを備えた軌道から容易に放出できる。このような柔軟な部分は、ウェブ折返しシステムでの紙ウェブの切断を高める鋸歯状の表面を提供するため、横方向に延びる複数の襞を有する。コアは、長手方向軸線に沿って側縁部分よりも厚くてもよい。コア材料の多数の襞により、紙バンドの引き裂き抵抗を高める。エレメントは、カバー部材によって包まれる前に、その軸線を中心として全体に捩じることができる。エレメントは、カバー部材によって覆われる前に、その軸線に沿って細切りにしてリボン状にされていてもよい。内部材を細切りにして複数のエレメントにすることにより、紙バンドの引き裂き抵抗を高める。リボンは、互いに及びカバー部材に接着剤で結合される。細切りにした内部材をこのように互いに及びカバー部材に接着剤で結合することにより、紙バンドの全体としての強度を向上する。
【0006】
追加の特徴は、コア及びカバーが紙で形成されていることにより得られる。エレメントは、カバー部材によって覆われる前に、その軸線に沿ってコンボリュート状に構成されていてもよい。コアは、その軸線に沿ってコンボリュート状の少なくとも別のエレメントを含み、接着剤でこれらのエレメントが互いに取り付けられていてもよい。コアは、互いに積み重ねられ且つ細切りにしてリボン状にされ、これらのリボンが覆われる前に互いに接着された複数の他のエレメントを含んでいてもよい。接着剤手段は、結合手段であるばかりでなく、好ましくは水溶性であり且つ生分解性である。コア並びにカバー部材は、全体又は一部が合成材料で形成されていてもよい。エレメントは、カバー部材によって覆われる前にその夫々の縁部と隣接して長手方向に刻み線又は孔が設けられていてもよい。これにより、エレメントをこれに沿って曲げることができる。
【0007】
更に別の特徴は、紙ウェブ切断及び折返しシステムで又は梱包で使用するための紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持ち、複数の細長いエレメントが全体に亘って不均一に配置されており且つ互いに接着剤で連結され、空気空間が全体に亘って設けられた細長いコア、及び中央軸線を持ち、コアよりも薄く且つコアの周囲で側部分を重ねて中央軸線と実質的に平行に巻付けられた細長いカバー部材を含む、紙バンドのロールで見いだされる。全体に平滑な外面を持つカバー部材はコアに沿って延び、接着剤手段が重なった側部分を互いに及びコアをカバー部材に取り付ける。接着剤手段は、バンドをバンド掛け用紙バンドとして使用できるように、及び接着剤が熱及び/又は水分で賦活され、バンドを重ね、そして互いに押し付けたときにバンドをバンド自体に接着できるように、カバー部材の外面に分散されていてもよい。
【0008】
本発明の別の特徴では、コア部分及びカバー部材を薄く全体に矩形の断面形状に形成する。接着剤手段は、複数のエレメントの各々を長手方向軸線に対して横方向にコーティングし、各エレメントを隣接したエレメントにこれらのエレメントの長さに沿って取り付ける。
【0009】
別の実施形態では、コア部分及び少なくとも一つのカバー部材をその中に収容するための細長い第2カバー部材を含む、紙バンドのロールが提供される。第2カバー部材は、長軸線を持つ中央部分及びこの中央部分から間隔が隔てられており且つこの中央部分に実質的に平行な側部分を有し、一方の側部分は他方の側部分と重なるように位置決めされ、接着剤手段が一方の側部分を他方の側部分に取り付ける。
【0010】
別の特徴では、コア部材の頂部分及び底部分は接着剤でカバー部材に取り付けられていてもよい。
【0011】
別の特徴では、前記紙バンドの外面には、長手方向刻み線が設けられていてもよい。紙バンドのロールは、長手方向軸線を持つ細長い第2エレメントを含んでもよく、両エレメントは平らであり、全体に矩形の断面形状を有し、一方のエレメントが他方のエレメントに重なって摺動接触しており、これらのエレメント間に接着剤手段が実質的に設けられていない。外面に軸線に対して横方向に刻み線が設けられていてもよい。
【0012】
本発明の更に別の特徴では、コア部材を内部に収容するためのカバー部材は、コア部材の長軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な第1及び第2の側部分を含んでいてもよい。第1側部分は、コア部材の長軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行であり、コア部材の長部分と重なるように位置決めされている。中央部分は、コア部材の底部分と重なるように位置決めされ、第2側部分は第1側部分と重なり、カバー部材をコア部材の頂部分及び底部分に固定するための取り付け手段が更に含まれる。
【0013】
更に、細長いハウジング部材は、長手方向軸線を持つ中央部分及び長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な二つの側部分を有する。一方の側部分は、カバー部材の第1側部分と重なっており、他方の側部分は、カバー部材の第2側部分及びハウジング部材をカバー部材に固定するための固定手段と重なるように位置決めされる。固定手段は、一方の側部分と第1側部分との間に配置された第1接着剤手段、及び他方の側部分と第2側部分との間に配置された第2接着剤手段を含む。
【0014】
別の特徴では、紙バンドコア部分は、全体に矩形断面の平らな部材である少なくとも一つの細長いエレメント及び間隔が隔てられた平行な側部分、及び間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、これらの一対の構成要素は、長軸線を各々含み、平らな部材の夫々の側部分と隣接して夫々が配置されており、各長軸線は長手方向軸線と平行である。カバー部材を取り付けるための接着剤手段は、更に、一実施形態では、各構成要素を平らな部材に取り付け、別の実施形態では、対は取り付けられない。一対の平らな部材の夫々の側部分と隣接して配置された間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、構成要素の各長軸線が平らな部材の長手方向軸線と平行な、この他の特徴が開示されている。接着剤手段は、一実施形態では、各構成要素を対をなした平らな部材に取り付け、別の実施形態ではこれらの構成要素は取り付けられない。
【0015】
本発明の特徴と考えられる新規な特徴は、特に特許請求の範囲に記載されている。しかしながら、本発明自体は、その構成及び作動方法の両方について、その別の目的及び利点とともに、以下の説明を添付図面と関連して読むことにより、最もよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の好ましい実施形態が示してある添付図面を参照して本発明を以下に更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの様々な形態で実施でき、本明細書中に記載した実施形態に限定されると解釈されるべきではない。というよりはむしろ、これらの実施形態は、本明細書を完璧にするために提供されるものであって、本発明の真の範囲を当業者に完全に提供する。全体にわたって同様の参照番号が同様のエレメントに付してあり、変形例の同様のエレメントを示すのに(’)及び(’’)を使用する。
【0017】
図1において本発明の紙バンドの全体に参照番号10が付してある。このような紙バンドは紙バンド10の長さに沿って延びる細長いコア部材11を含む。コア部材11は、平らでない不均一な外面13を持つように襞及びギャザーが付けられた細長い平らな紙エレメント12から形成されている。このエレメント12は、間隔がランダムな襞14をその長さに沿って延びる長手方向軸線に沿って備えている。紙エレメント12の襞14が互いに押し付けられたとき、丈夫な外面13が、米国特許第5,954,290号に示されているように巻付け及び折返しに使用されるべき、又は米国特許第5,560,180号に示されているように梱包に使用されるべき紙バンドに高い引張強度を提供する。
【0018】
接着剤15を細長いエレメント12にスプレーしてその外面13を覆い、襞の幾つかに分散し、最終的にはこれらを補剛し、紙バンドの引張強度を高める。接着剤15は、紙産業で容易にわかるように、PVA等の従来の接着剤であってもよく、好ましくは、パルプ化作業中にリサイクルできるように水溶性である。接着剤は、紙バンドがリサイクルされない場合には、環境を破壊することがないように、生分解性であってもよい。
【0019】
エレメント12は、追加の引張強度を提供するため、その夫々の長手方向軸線を中心として捩じったり回転させたりすることもできる。かくして、エレメント12が捩じってある場合には、その軸線を中心として更にきつく巻付けて更に剛性のコア11を提供する。このような剛性が比較的高いコア11は、折返し作業中及び梱包作業中に良好な切断性能を提供するのを補助する。勿論、エレメント12は、多様な引張強度及び捩じり強度を提供するため、エンジニアリング材料の様々な組み合わせから形成できる。
【0020】
カバー部材16をコア11に巻付け、接着剤15によってコアに結合する。接着剤15は、好ましくは、紙バンド10のコア11に沿って均等に付けられるが、部材16につけられていてもよい。カバー部材16の外面17は全体に平滑であり且つ平らであるが、カバー部材16の形態をエレメント12の賦形断面形状と一致できるほどに十分薄い。従って、カバー部材16は、紙バンド10及び接着剤が乾燥したとき、コア11の周囲と実質的に連続的に接触した状態を維持し、実質的に矩形の又は円筒形の断面形状をその周囲に形成する。
【0021】
カバー部材16は、長手方向軸線から対向して間隔が隔てられた、重なっており且つこの長手方向軸線と平行に紙バンド10の長さに沿って延びる側部分18、19を含む。これらの重なった側部分18、19は、側部20、21の夫々から内方に等距離に亘って延び、互いに結合するために重なっている。このような重なった側部分18、19は、好ましくは、接着剤22によって結合される。この接着剤は、上文中に説明した接着剤15と同じ種類の接着剤であってもよい。重なった側部分18、19を結合することによりコアを包み、紙バンドが通常の作動状態では使用中に分離することがないようにする。
【0022】
コア及び結果的に得られた所定寸法の紙バンド10の剛性を高めるため、ギャザー付けプロセス中又はこのプロセスの直後に、コア11に水溶性接着剤を当該技術分野で周知の方法でスプレーし、コーティングし、又は他の処理を施すことができる。更に、難燃性や撥水性等の当該技術分野で周知のエンジニアリング特性を紙バンドに提供するため、紙バンド10を特殊な化学物質でコーティングしてもよい。
【0023】
次に、図2及び図2Aを参照すると、これらの図には本発明の変形例が示してある。この変形例では、紙バンド10’のロールが当該技術分野で周知のように中央エレメント45に巻き付けてある。紙バンド10’はコア11’を有し、このコアは、好ましくは、その長さに沿って延びる別のエレメント12’を含む。詳細には紙バンド10’は複数のエレメント12’を含んでもよい。これらのエレメント12’を互いに結合するため、及び剛性を提供するため、これらのエレメントには接着剤15’がコーティングしてある。このようなエレメントは、側部と側部とを向き合わせた列40及び41を形成するように位置決めされ、それらの夫々の長手方向軸線を中心として個々に捩じってあってもよい。勿論、コア11’は様々な量のエレメント12’を含んでもよく、図2に示す実施形態10’に限定されるべきではない。
【0024】
図1に示す上述の実施形態と同様に、カバー部材16’は、長手方向軸線から対向して間隔が隔てられた、重なっており且つ紙バンド10’の長さに沿って平行に延びる側部分18’、19’を含む。これらの重なった側部分18’、19’は、側部20’、21’の夫々から内方に等距離に亘って延び、互いに結合するために重なっている。このような側部分18’、19’は、好ましくは、接着剤15と同じであってもよい接着剤22’によって互いに結合されている。
【0025】
勿論、図2の実施形態は、当業者には思い付かれるであろうが、コア部材12’の接着剤が完全に硬化する前に紙バンド10を一対のローラー(図示せず)間に通すことによって、図1の実施形態から形成できる。紙バンド10’のこのような特徴は、圧縮不能又は変形不能の紙バンドが紙ウェブ(図示せず)に通常形成する痕跡を減少するのを補助する。このような圧縮可能な紙バンドは、当該技術分野で周知のように折返し装置のニップを通って移動するときのクロスオーバーを減少するのを補助する。紙バンド10’は、圧縮可能であるという特徴により、様々な剛性を提供するために多くの薄さ比(幅を厚さで除した値)を可能にする。カバー部材16’もまた、作動状態中にクリンピングが起こらないようにするため、その長さに沿って長手方向に延びる複数の襞25を含む。
【0026】
次に図3を参照すると、この図には本発明の更に別の実施形態が示してある。この実施形態では、紙バンド10’’は外側縁部分30、31及びこれらの外側縁部分30、31間に配置されたキャビティ29を含む。キャビティ29及び外側縁部分30、31の両方が紙バンド10’’の長さに沿って延び、キャビティ29の中央が紙バンド10’’の長手方向軸線に沿って整合し、これによって、以下に説明する理由によりこれに沿って膨らまされている。
【0027】
キャビティ29は、夫々の長さに沿って互いに隣接して配置された一つ又は複数のエレメント12’’を含むコア11’’を包囲する。このようなエレメント12’’は、キャビティ29の中央部が膨らんでいるように、互いに隣接して不均一なパターンでランダムに配置されていてもよい。この場合も、このような紙バンド10’’は、紙バンド10’’を製造するために各面に僅かな窪みが設けられた一対のローラー(図示せず)に通すことによって形成されてもよい。カバー部材16’’は、上述の実施形態と同様にその側部18’’、19’’が重なっており、接着剤22’’によって互いに結合されている。エレメント12’’は、更に、夫々の長手方向軸線を中心として捩じってあってもよく、互いに結合するために接着剤15’’がその上側に設けられている。
【0028】
外側縁部分30、31は、好ましくは、薄く且つ柔軟であり、紙バンド10’’の外側縁部から内方に等距離で延びている。このような外側縁部分30、31は、長手方向軸線とほぼ平行に紙バンドの長さに沿って延びており、好ましくは、鋸歯状縁部を提供するため及び巻付け作業中に紙バンド10’’の切断性能を向上するため、外側縁部分を横切って横方向に延びる襞26、27が設けられている。このような襞26、27は実質的に等間隔に離間されているか或いは外側縁部分30、31に沿って選択的に配置されており、好ましくはその表面を貫通していない。このような襞26、27は、更に、紙バンドの中央部分に沿って膨らみを形成するための上文中に言及したのと同じローラー(図示せず)によって形成してもよいし、紙バンドの夫々の縁部に沿って位置決めされた間隔が隔てられた二つの向き合ったローラー対によって形成してもよい。
【0029】
本発明の上述の実施形態は、好ましくは、紙や当該技術分野で既知の従来の合成材料等の再パルプ化可能な材料で形成されている。選択された材料は、所期の用途及び必要な使用についてバンドの特性を最大にできるように、引張強度、湿潤強度、伸長性等の様々な物理的及び/又は化学的性質を備えた材料であってもよい。全ての接着剤は、再パルプ化作業中にリサイクルできるように、好ましくは水溶性及び/又は生分解性である。カバー部材及びコアエレメントの形成に使用された紙の厚さは、カバー部材の厚さが、好ましくは、結果的に得られたコアエレメントの厚さよりも薄いように変化させることができる。
【0030】
次に、図4を参照すると、本発明の別の実施形態が示してある。この実施形態では、紙バンド51の全長に沿って延びる内コア50が、全長に沿ってコンボリュート状に構成された平坦でない外面52及び53を持つ細長い平らな紙エレメントで形成されているものとして示してある。コンボリューション54を互いに圧縮し、丈夫な外層又はカバー55をコア50及びカバー自体に接着する。接着剤を内コア50に付けて補剛し、バンド51のコア50を持つマトリックスを形成する。この接着剤は、従来の水溶性PVA接着剤であり、生分解性である。更に、バンドが一般的に使用される梱包バンド掛け作業で使用される場合にバンド51をこのバンド自体に結合するため、バンド51の外面56を水溶性接着剤でコーティングしてもよい。
【0031】
上文中に論じたように、内コア50及び外カバー55は、引張強度、剛性、バンドの上下の表面間の圧縮性等の多くの属性を備えた適切な物理的性質を提供できる様々な材料で形成されていてもよい。
【0032】
図5は、折り目又は襞61を含む多数の層60が長手方向に延びており且つコア62を形成する別の実施形態を示す。これらの層60は、それらの長さに沿ってコンボリュート状に構成されており、上文中に説明したように互いに折り畳まれており且つ接着されており、コア62に対して不均一な外面63を形成する。カバー64が、上文中に説明したように、コア62に巻付けてあり、コアに及びカバー自体に接着されている。
【0033】
図6及び図7は、クロスカット型でない一般的なシュレッダーで形成されるのと実質的に同様の複数の紙製リボン片71からコア70を形成した本発明の別の実施形態を示す。これらのリボン片71はランダムに集められてコア70を形成する。紙リボンに上文中に説明した液体PVAをスプレーし又はこれに浸漬し、カバー72で包み、その周囲に接着剤をコーティングする。この実施形態には、横裂けし難く、紙ウェブの下に設けられた軌道を出てウェブを切断し、ウェブを空のスプールに移送するとき等に非常に捩じり易いといった、折り畳みによって形成した様々な実施形態を超える利点がある。更に、本発明のこの実施形態では、キャビティ73を更に均等に充填できる。
【0034】
図8乃至図19に示す紙バンドは、接着剤を適用した長手方向ヤーンを同じ又は異なる紙等級の包囲体で包むことによって形成される。アッセンブリは、断面が均等であり且つ長さが連続しているように形成される。接着剤は、ヤーンに付けられたりヤーンの他に包囲体に付けられるのでなく、包囲体に付けられる。このような方法によって得られる主な利点を以下に列挙する。
【0035】
1.互いに接着された個々のヤーンから形成された従来技術のバンドは、1インチ当たり比較的高いレベルで捩じってある必要があるため、使用される紙の秤量が小さいことが必要とされる。ここで使用された紙バンドにより、様々な等級の紙バンド材料を使用できる。これは、以下に説明するように、使用された包囲体が幅に及ぼす影響のためであり、バンド厚さを決定するために平らな側部に施されるカレンダー加工のためである。
【0036】
2.従来技術の高度に捩じったヤーンを使用しなくてもよく、使用される包囲体により大きな強度が得られるため、再パルプ化プロセスにおける湿潤作用が早い。更に、使用しなければならない接着剤の量が、従来技術の紙バンドを形成するための単一の取り付け部として高度に捩じったヤーンをこれらのヤーンの長さに沿って接着する従来技術と比較して、少ない。
【0037】
3.自動バンド掛けで紙バンドを使用する場合、包囲体の外層に水−賦活接着剤が予備コーティングしてある。
【0038】
4.水−賦活接着剤を必要としない紙バンドの用途では、包囲体の外面を更に経済的に製造でき及び/又はバンドの滑り易さや耐候性等を高める物質でコーティングしてもよい。
【0039】
5.天然材料を使用して包囲体の内側に組み込むことができるため、様々な形体に設計できる。包囲体の内側で麻や綿、又は綿リンター等の材料を使用できる。このような設計上の融通性は、従来のバンドでは必ずしも可能でなかった。
【0040】
6.紙バンドの製造工程が従来のバンドよりも少なく、かくして廃棄物が減少し、このようなバンドの製造に使用されるエネルギが少なくなる。
【0041】
7.包囲体を使用してバンドの主本体を包むことにより、熱や水分に対する紙バンドの抵抗を改善し、及びかくして安定性を向上する。更に、包囲体が提供する保護が、異常な温度及び水分条件に及ぶ。内部材料及び接着剤は、合板で形成される母材と幾分似た母材を形成する。
【0042】
8.以下に更に詳細に説明するように包囲体に適用された所定の刻みプロセスで紙バンドの幅を制御することによって寸法上の均等性を維持する。
【0043】
9.従来の捩じりストランド紙バンドは、ヤーン間に非常に少数の接触点を提供する接着剤を含む。擦れや水分が接着剤に及ぼす作用のため、結合性が損なわれる。改良紙バンドでは、包囲体を使用することにより、他のバンドに悪影響を及ぼす結合性の欠落が大幅に減少する。
【0044】
本発明の第7の実施形態による紙バンドに図8で参照番号74が付してあり、この紙バンドには、平行に且つ間隔が隔てられて配置されたコアを形成する複数の長手方向ヤーン75を含む。側縁部分79、80及び中央長軸線81を持つ包囲体がヤーン75を取り囲んでいる。側縁部分79、80は、軸線81に対して実質的に平行であるように形成されている。
【0045】
図9は、図8の紙バンドの端面図を示す。接着剤77を使用して一方の側縁部分79をこの側縁部分79と重なった他方の側縁部分80に取り付ける。接着剤コーティング78がヤーン75を包んでおり、ヤーン75を包囲体76に取り付ける。接着剤77及び接着剤コーティング78は、当該技術分野で理解されるように、同じであってもよく、包囲体76の内側に付けられる。
【0046】
図10に関し、紙バンドの第8の実施形態が参照番号82で示してある。紙バンド82は、図10に破線で示す、紙バンド74と実質的に同じ中央区分として形成されたコア部分を包囲している。包囲体83は、側部分84及び85が接着剤層86で互いに結合されている。接着剤コーティング87が包囲体83を紙バンドコア74に結合する。この場合も、接着剤層86及び接着剤コーティング87は同じであってもよい。
【0047】
図11に関し、紙バンドの第9の実施形態に参照番号88が付してある。包囲体89は、上文中に説明した実施形態におけるように互いに結合された側部分を使用しない。というよりはむしろ、包囲体89は、ヤーン91及び接着剤コーティング90でできたコア部分を包囲する長手方向スリーブとして形成される。包囲体89の長縁部が必ずしも重なっておらず、使用された製造プロセスにより隙間92が形成される。
【0048】
図12は、紙バンドの第10の実施形態を示し、これには参照番号93が付してある。この紙バンドは、図11の紙バンド88とほぼ同様の中央部分として形成されたコア部分を含む。第2接着剤コーティング95が外包囲体94を隙間96を含む内包囲体89に結合する。
【0049】
図13は、参照番号97を付した、本発明の第11の実施形態の紙バンドを示す。図13は、一方の長端部が開放した内折り畳み包囲体99を示す。ヤーン102で形成されたコア部分は、接着剤コーティング100で包囲されている。側部98’98’’を持つ外折り畳み包囲体98が、側部99’99’’を持つ内折り畳み包囲体99、接着剤コーティング100、及びヤーン102を取り囲んでおり、好ましくはコーティング100と同じ種類の二つの接着剤層101によって内包囲体99に結合される。接着剤層101は包囲体98の内面に亘って実質的に連続していてもよいということは理解されよう。
【0050】
図14は、参照番号103を付した紙バンドの第12の実施形態を示す。包囲体ラップ104及び接着剤コーティング105は、図8乃至図13で使用された包囲体/接着剤のうちの任意のものであってよい。この実施形態を区別するものは、直径又は寸法が異なるヤーン106及び107を使用すること、及びこれらのヤーン106、107が互いに接触した状態で示してあることであり、これらの特徴は、紙バンド74、82、88、93、97及び本明細書中の他の実施形態のうちの任意のものに組み込むことができる。
【0051】
図15は、図13と同様であり、バンド掛けの用途で使用するため、図13の紙バンド97の外面に設けられた水−賦活接着剤108の使用を例示する。水−賦活接着剤108は、紙バンド72、82、88、93、103及び本明細書中の他の実施形態の各々の外面で使用できる。
【0052】
図16は、包囲体110、接着剤コーティング111、及び二枚の重なった細長い平らな紙エレメント112、113を含むコア109’を含む紙バンド109を示す。紙エレメント間には空間114は実質的に存在しないが、これらの構成要素の関係を示すために図示してある。エレメント間の空間114では、特に紙バンド109を巻いて図2Aに示すロールにする場合、追加の接着剤は使用されない。接着剤コーティング111は、実質的に、夫々のエレメント112、113の露呈された下面及び上面、及び包囲体110の内面と接触する。更に、剛性及び/又は引張強度を全く低下させることなくロールに更に巻き易くするため、横方向(即ち横断方向)刻み線を使用してもよい。
【0053】
図17は、包囲体116、及び単一の平らな紙エレメント118の周囲の接着剤コーティング117を持つ紙バンド115を示す。紙バンドエレメントは、折返しシステムで使用された軌道又はバンド掛けシステムで使用された軌道内を通して押し込むことができるように厚さ及び幅が定められている。図16のエレメント112、113は、同じ目的に留意して大きさが定められていてもよい。最後に、上文中に説明したように、長手方向刻み線及び外部水溶性接着剤をバンド109又は115のいずれで使用してもよい。
【0054】
図18には、紙バンド119の変形例が示してある。この紙バンドは、包囲体120、接着剤コーティング121、及び紙バンドエレメント118と実質的に同じ平らな部材122を含む。ヤーン123等の構成要素が部材122の側部に沿って位置決めされており、接着剤121’(これは、平らな包囲体120に付けられた121と同じであってもよい)を介して取り付けられている。紙バンド119は、軌道から取り出されるとき、例えば図3及び図6と関連して更に詳細に説明したように、紙バンド119が曲げられるようになっている。所望であれば、接着剤121(121’)は、包囲体120を部材122に全体に接着し、ヤーン123を接着によらずに包囲体120内に包囲するため、部材122の上下の表面上だけを延びていてもよいし、又は中央長部分上だけを延びていてもよいし、或いは間隔が隔てられたストリップをなしていてもよい。勿論、カレンダー加工を行った後、このような構造により、縁部に沿った可撓性を更に大きくでき、及びかくして折返しシステムの機械に対して横方向の軌道のスロットを出る紙バンドに作用する摩擦を減少する。
【0055】
図19には、紙バンド124の別の実施形態が示してある。この紙バンドは、包囲体125、接着剤コーティング126、及び二つの平らなエレメント128の外側に接着剤126’を介して取り付けられた二つの細長い構成要素即ちヤーン部材127を含む。この構成により、この場合も、所望の用途での可曲性を提供する。
【0056】
図18及び図19の実施形態は、所望であれば、梱包の用途で使用されるべき外接着剤を備えていてもよく、所望であれば、図10、図12、及び図15の実施形態におけるように別の包囲体を含んでもよく、及び所望であれば、様々な使用用途用であってもよい。更に、上文中に説明したように長手方向刻み線及び/又は横方向刻み線を使用してもよい。
【0057】
各紙バンド74、82、88、93、97、103、119、及び124の全ての部材は、カレンダー加工によって、各紙バンドが実質的に矩形断面を持つように変形させることができる。更に、ヤーンは、6本以上又はそれ以下が示してあり、包囲体部材は用途に応じて様々な重量及び組成の紙又は様々な合成材料で形成されている。使用された全ての接着剤は、所望の場合に使用済の紙バンドを再パルプ化するのを補助するため、好ましくは水溶性である。接着剤、特に図8乃至図19の各々で用いた接着剤は、必ずしも連続していなくてもよく、包囲体がコア又はコア部材を互いに及びそれ自体に取り付ける。従って、接着剤は全体に連続しているように示してあるけれども、間隔が隔てられた接着剤ストリップであってもよいし、例えば図18に関して上文中に説明したように不連続であってもよい。図8乃至図19の各々では、使用された夫々の接着剤コーティングが、更に、中央コア部分を形成する細長い部材の周囲の空間を埋め、全体に中実構造の紙バンドを提供するが、接着剤及び/又は細長い部材又はヤーンは、ここに開示した発明から逸脱することなく、分散空気空間又はポケットを含んでもよい。最後に、全ての実施形態は、図2の受け取るに示すようにロール状にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態による紙バンドの斜視図である。
【図2】コアを所定の断面形状に平らにした、図1に示す紙バンドの第2の実施形態の斜視図である。
【図2A】図2に示す紙バンドのロールの斜視図である。
【図3】紙バンドが中央膨張キャビティ及び鋸歯状外側縁部分を含む、図2に示す紙バンドの第3の実施形態の斜視図である。
【図4】図2に示す紙バンドの第4の実施形態の斜視図である。
【図4A】カバー部材を周囲に巻付けた図4のコアの端面図である。
【図5】図2に示す紙バンドの第5の実施形態の斜視図である。
【図6】図2に示す紙バンドの第6の実施形態の斜視図である。
【図7】図6の紙バンドの端面図である。
【図8】本発明の第7の実施形態による紙バンドの一部を除去して示す斜視図である。
【図9】図8の紙バンドの概略端面図である。
【図10】本発明の第8の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図11】本発明の第9の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図12】本発明の第10の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図13】本発明の第11の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図14】本発明の第12の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図15】水−賦活性接着剤の外コーティングを示す、図13の紙バンドの概略端面図である。
【図16】本発明の第13の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図17】本発明の第14の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図18】本発明の第15の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【図19】本発明の第16の実施形態による紙バンドの概略端面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙ウェブ切断及び折返しシステムでの使用又は梱包での使用に適合する紙バンドのロールにおいて、
長手方向軸線を持つ少なくとも一つの細長いエレメントを含む細長いコア部分、
前記コア部分を内部に収容するための細長いカバー部材であって、中央長軸線と、前記コア部分を実質的に包囲する内面及び外面とを持つ、細長いカバー部材、及び
前記カバー部材を前記コア部分に実質的に取り付けるために、前記コア部分と前記内面との間に配置された接着剤手段を備えた、紙バンドのロール。
【請求項2】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分及び前記カバー部材は、薄い全体に矩形の断面形状に形成されている、紙バンドのロール。
【請求項3】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分は別の細長いエレメントを含み、前記接着剤手段が、前記エレメントの各々を、隣接した前記エレメントにそれらの長さに沿って取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項4】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記紙バンドは、前記バンドを梱包に使用する場合、前記バンドの少なくとも一つの平らな表面上に水溶性接着剤の外コーティングを含んでいる、紙バンドのロール。
【請求項5】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つの細長いエレメントは、全体に矩形断面の平らな部材であり、間隔が隔てられた平行な側部分を有し、前記コア部分は、更に、間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、これらの構成要素の各々は、長軸線を有し、前記平らな部材の前記側部分の夫々と隣接して夫々配置されており、前記長軸線の各々は、前記長手方向軸線と平行である、紙バンドのロール。
【請求項6】
請求項5に記載の紙バンドのロールにおいて、前記構成要素の各々を前記カバー部材に取り付けるための接着剤手段を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項7】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つのエレメントは、全体に矩形断面の細長い平らな紙部材である、紙バンドのロール。
【請求項8】
請求項7に記載の紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持つ細長い第2エレメントを更に含み、前記第2エレメントは、平らであり且つ全体に矩形の断面形状を有し、前記少なくとも一つのエレメントが前記他のエレメントと重なり且つ摺動接触する、紙バンドのロール。
【請求項9】
請求項8に記載の紙バンドのロールにおいて、間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を更に含み、これらの構成要素の各々は、長軸線を有し、前記軸線の全てを実質的に平行にして、前記少なくとも一つのエレメント及び前記第2エレメントの側縁部分と隣接して夫々配置されている、紙バンドのロール。
【請求項10】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分及び前記少なくとも一つのカバー部材を内部に包囲するための細長い第2カバー部材を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項11】
請求項10に記載の紙バンドのロールにおいて、前記第2カバー部材は、長軸線を持つ中央部分を含み、この中央部分は、この中央部分から間隔が隔てられており且つ中央部分と実質的に平行な側部分を含み、一方の側部分は、他方の側部分と重なるように位置決めされており、前記接着剤手段が前記一方の側部分を前記他方の側部分に取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項12】
請求項10に記載の紙バンドのロールにおいて、前記第2カバー部材を前記第1カバー部材に固定するための接着剤手段を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項13】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコアは、別の細長いエレメントを含み、前記エレメントの各々は、これらのエレメントが不均一であり且つ平らでない外面を夫々持つように、その全体に亘って配置された複数の長手方向の襞を含む、紙バンドのロール。
【請求項14】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコアは別の細長いエレメントを含み、前記エレメントは、全体に亘って不均一に配置されており且つ空気空間を備えて互いに接着剤で連結されており、前記細長いカバー部材は、前記コアよりも薄く且つ前記コアの周りに巻き付けられており、前記カバー部材は、前記軸線と平行な中央軸線を有し、前記中央軸線から間隔が隔てられ且つ前記中央軸線に実質的に平行な側部分と重なっており、前記カバー部材は全体に平滑な外面が前記コアの長さに沿って延びている、紙バンドのロール。
【請求項15】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いカバー部材は、中央長軸線と、前記長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な側部分とを有し、一方の前記側部分は、他方の前記側部分と重なるように位置決めされており、
前記一方の側部分を前記他方の側部分に取り付けるための、及び前記コア部分を前記カバー部材に取り付けるための接着剤手段を含む、紙バンドのロール。
【請求項16】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコア部材は頂部分及び底部分、及び間隔が隔てられた側部分を有し、前記カバー部材は前記長手方向軸線と実質的に一致する長軸線を持つ中央部分を有し、前記部材は前記長軸線から間隔が隔てられており且つ前記長軸線と実質的に平行な第1及び第2の側部分を有し、前記第1側部分は前記コア部材の前記頂部分と重なるように位置決めされており、
前記中央部分は前記コア部材の前記底部分と重なるように位置決めされ、前記第2側部分は前記第1側部分と重なり、
前記接着剤手段は前記カバー部材を前記コア部材の前記頂部分及び底部分に固定する、紙バンドのロール。
【請求項17】
請求項16に記載の紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持つ中央部分及び前記長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ前記長手方向軸線に実質的に平行な二つの側部分を持つ別の細長いカバー部材を更に含み、前記別のカバー部材の前記側部分の一方は、前記カバー部材の前記第1側部分と重なり、前記別のカバー部材の別の前記側部分は、前記別のカバー部材の前記一方の側部分と重なり、前記別のカバー部材との前記重なり部分を互いに固定するための別の取り付け手段を含む、紙バンドのロール。
【請求項18】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つのエレメントは、前記カバー部材によって覆われる前には、前記軸線に沿ってコンボリュート状に構成されている、紙バンドのロール。
【請求項19】
請求項18に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コアは、その前記軸線に沿ってコンボリュート状に構成された少なくとも一つの別のエレメントを含み、前記結合手段は前記少なくとも一つのエレメント及び少なくとも別のエレメントを互いに取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項20】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コアは、互いにランダムに配置され且つリボンをなすように細切りにされた複数の他のエレメントを含み、前記結合手段は、前記カバー部材によって覆われる前に前記リボンを互いに取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項1】
紙ウェブ切断及び折返しシステムでの使用又は梱包での使用に適合する紙バンドのロールにおいて、
長手方向軸線を持つ少なくとも一つの細長いエレメントを含む細長いコア部分、
前記コア部分を内部に収容するための細長いカバー部材であって、中央長軸線と、前記コア部分を実質的に包囲する内面及び外面とを持つ、細長いカバー部材、及び
前記カバー部材を前記コア部分に実質的に取り付けるために、前記コア部分と前記内面との間に配置された接着剤手段を備えた、紙バンドのロール。
【請求項2】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分及び前記カバー部材は、薄い全体に矩形の断面形状に形成されている、紙バンドのロール。
【請求項3】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分は別の細長いエレメントを含み、前記接着剤手段が、前記エレメントの各々を、隣接した前記エレメントにそれらの長さに沿って取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項4】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記紙バンドは、前記バンドを梱包に使用する場合、前記バンドの少なくとも一つの平らな表面上に水溶性接着剤の外コーティングを含んでいる、紙バンドのロール。
【請求項5】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つの細長いエレメントは、全体に矩形断面の平らな部材であり、間隔が隔てられた平行な側部分を有し、前記コア部分は、更に、間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を含み、これらの構成要素の各々は、長軸線を有し、前記平らな部材の前記側部分の夫々と隣接して夫々配置されており、前記長軸線の各々は、前記長手方向軸線と平行である、紙バンドのロール。
【請求項6】
請求項5に記載の紙バンドのロールにおいて、前記構成要素の各々を前記カバー部材に取り付けるための接着剤手段を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項7】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つのエレメントは、全体に矩形断面の細長い平らな紙部材である、紙バンドのロール。
【請求項8】
請求項7に記載の紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持つ細長い第2エレメントを更に含み、前記第2エレメントは、平らであり且つ全体に矩形の断面形状を有し、前記少なくとも一つのエレメントが前記他のエレメントと重なり且つ摺動接触する、紙バンドのロール。
【請求項9】
請求項8に記載の紙バンドのロールにおいて、間隔が隔てられた一対の細長い構成要素を更に含み、これらの構成要素の各々は、長軸線を有し、前記軸線の全てを実質的に平行にして、前記少なくとも一つのエレメント及び前記第2エレメントの側縁部分と隣接して夫々配置されている、紙バンドのロール。
【請求項10】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コア部分及び前記少なくとも一つのカバー部材を内部に包囲するための細長い第2カバー部材を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項11】
請求項10に記載の紙バンドのロールにおいて、前記第2カバー部材は、長軸線を持つ中央部分を含み、この中央部分は、この中央部分から間隔が隔てられており且つ中央部分と実質的に平行な側部分を含み、一方の側部分は、他方の側部分と重なるように位置決めされており、前記接着剤手段が前記一方の側部分を前記他方の側部分に取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項12】
請求項10に記載の紙バンドのロールにおいて、前記第2カバー部材を前記第1カバー部材に固定するための接着剤手段を更に含む、紙バンドのロール。
【請求項13】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコアは、別の細長いエレメントを含み、前記エレメントの各々は、これらのエレメントが不均一であり且つ平らでない外面を夫々持つように、その全体に亘って配置された複数の長手方向の襞を含む、紙バンドのロール。
【請求項14】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコアは別の細長いエレメントを含み、前記エレメントは、全体に亘って不均一に配置されており且つ空気空間を備えて互いに接着剤で連結されており、前記細長いカバー部材は、前記コアよりも薄く且つ前記コアの周りに巻き付けられており、前記カバー部材は、前記軸線と平行な中央軸線を有し、前記中央軸線から間隔が隔てられ且つ前記中央軸線に実質的に平行な側部分と重なっており、前記カバー部材は全体に平滑な外面が前記コアの長さに沿って延びている、紙バンドのロール。
【請求項15】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いカバー部材は、中央長軸線と、前記長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ実質的に平行な側部分とを有し、一方の前記側部分は、他方の前記側部分と重なるように位置決めされており、
前記一方の側部分を前記他方の側部分に取り付けるための、及び前記コア部分を前記カバー部材に取り付けるための接着剤手段を含む、紙バンドのロール。
【請求項16】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記細長いコア部材は頂部分及び底部分、及び間隔が隔てられた側部分を有し、前記カバー部材は前記長手方向軸線と実質的に一致する長軸線を持つ中央部分を有し、前記部材は前記長軸線から間隔が隔てられており且つ前記長軸線と実質的に平行な第1及び第2の側部分を有し、前記第1側部分は前記コア部材の前記頂部分と重なるように位置決めされており、
前記中央部分は前記コア部材の前記底部分と重なるように位置決めされ、前記第2側部分は前記第1側部分と重なり、
前記接着剤手段は前記カバー部材を前記コア部材の前記頂部分及び底部分に固定する、紙バンドのロール。
【請求項17】
請求項16に記載の紙バンドのロールにおいて、長手方向軸線を持つ中央部分及び前記長手方向軸線から間隔が隔てられており且つ前記長手方向軸線に実質的に平行な二つの側部分を持つ別の細長いカバー部材を更に含み、前記別のカバー部材の前記側部分の一方は、前記カバー部材の前記第1側部分と重なり、前記別のカバー部材の別の前記側部分は、前記別のカバー部材の前記一方の側部分と重なり、前記別のカバー部材との前記重なり部分を互いに固定するための別の取り付け手段を含む、紙バンドのロール。
【請求項18】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記少なくとも一つのエレメントは、前記カバー部材によって覆われる前には、前記軸線に沿ってコンボリュート状に構成されている、紙バンドのロール。
【請求項19】
請求項18に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コアは、その前記軸線に沿ってコンボリュート状に構成された少なくとも一つの別のエレメントを含み、前記結合手段は前記少なくとも一つのエレメント及び少なくとも別のエレメントを互いに取り付ける、紙バンドのロール。
【請求項20】
請求項1に記載の紙バンドのロールにおいて、前記コアは、互いにランダムに配置され且つリボンをなすように細切りにされた複数の他のエレメントを含み、前記結合手段は、前記カバー部材によって覆われる前に前記リボンを互いに取り付ける、紙バンドのロール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図18】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図19】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図18】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図19】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2007−523802(P2007−523802A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518929(P2006−518929)
【出願日】平成16年7月10日(2004.7.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/022016
【国際公開番号】WO2005/007396
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(505258508)サンダール、インダストリーズ、インコーポレーテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】SANDAR INDUSTRIES, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月10日(2004.7.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/022016
【国際公開番号】WO2005/007396
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(505258508)サンダール、インダストリーズ、インコーポレーテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】SANDAR INDUSTRIES, INC.
【Fターム(参考)】
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