説明

紙皿成形型

【課題】 菓子などを盛りつけるための紙皿は、市販のものを購入しなければならなかった。家庭で簡単に紙皿を作ることは不可能であった。
また、不要になった新聞広告紙や古雑誌などは、リサイクル資源として回収してもらうか廃棄していた。
そこで、本発明は、紙や古紙を用いて家庭でも容易に簡易な紙皿を成形することが可能な紙皿成形型を提供する。
【解決手段】 凸部に略板形状をした突起条と凹部に溝を設けた山型の凹凸を側面に設けた逆円錐台形状を形成したオス型を設ける。オス型の凹凸に対応する逆円錐台形状の凹陥部を設けたメス型を設ける。オス型の上面に握持部を設ける。メス型の上縁部の内側に向け丸みを設ける。メス型の上縁部の外側から繋がる側壁を設ける。メス型の底部に開穴を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙や古紙を用いて家庭でも容易に簡易な紙皿を成形することが可能な紙皿成形型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、菓子などを盛り付けるのに使用する紙皿としては、市販されている紙皿を購入し、それに盛り付けていた。市販の紙皿としては多種多様のものが知られている。
なお、市販のアルミ箔を利用して、容易にアルミカップを成形することが可能なアルミカップ用成形型が知られている(特許文献1参照)。
また、紙皿の成形と同時に紙皿の外周部に縁巻きを成形する成形装置が知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−211075公報
【特許文献2】特開平5−77344公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
菓子などを盛りつけるための紙皿は、市販のものを購入しなければならなかった。家庭で簡単に紙皿を作ることは不可能であった。
また、不要になった新聞広告紙や古雑誌などは、リサイクル資源として回収してもらうか廃棄していた。
そこで、本発明は、紙や古紙を用いて家庭でも容易に簡易な紙皿を成形することが可能な紙皿成形型を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
凸部に略板形状をした突起条と凹部に溝を設けた山型の凹凸を側面に設けた逆円錐台形状を形成したオス型を設ける。オス型の凹凸に対応する逆円錐台形状の凹陥部を設けたメス型を設ける。オス型の上面に握持部を設ける。メス型の上縁部の内側に向け丸みを設ける。メス型の上縁部の外側から繋がる側壁を設ける。メス型の底部に開穴を設ける。
以上の構成よりなる紙皿成形型。
【発明の効果】
【0005】
従来購入していた市販の紙皿の代わりに、本発明により家庭でも紙を用いて容易に簡易な紙皿が成形できるため、一部の市販の紙皿を購入しなくてもよくなるので経済的である。
なお、使用する紙には、不要になった新聞広告紙や古雑誌から切り取った紙面などの古紙を用いると環境に良い。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ) オス型1の上面部14に握持部4を設ける。
(ロ) オス型1は逆円錐台形状に形成する。
(ハ) オス型1の逆円錐台形状の側面に下方から上方側に向けて徐々に大きくなる山型5の凹凸を縦方向に全周にわたって均等に設ける。
(ニ) オス型1の山型5の凸部に略板形状をした突起条6を設け、凹部に溝7を設える。
(ホ) メス型2にオス型1の凹凸に対応する逆円錐台形状の凹陥部を設ける。
(ヘ) メス型2の上縁部3は上部から内側にかけて丸みを設ける。
(ト) オス型1とメス型2の接合部11は紙1枚以上の隙間を設ける。
(チ) メス型2には上縁部3の外側から繋がる円柱型の側壁10を設ける。
(リ) メス型2の底部8に開穴9を設ける。
【0007】
なお、本発明の成形材料は、家庭でも使いやすいように紙との摩擦が少ないプラスチック製とすることが好ましい。
【0008】
図6(1)図5のC−C線部における接合部11の水平断面図を示す。また、図6(2)図5のD−D線部におけるに接合部11の水平断面図を示す。図6(2)よりも図6(1)の方が、山型5の凹凸は大きく、突起条6は高く、溝7は深く形成する。また、図6(1)(2)では、オス型1をメス型2に挿入した状態で、紙12(紙皿13)も明記している。
本発明は以上のような構造である。
【0009】
本発明を使用するときは、図7に示すように適当な大きさの1枚の紙12をメス型2の上面の中央付近にのせる。オス型1の握持部4を持ち、紙12の上方よりオス型1を紙12を介するようにしてメス型2の凹陥部に押し込む。メス型2の上縁部3に丸みを設けているので、紙12が丸みに沿って引っ掛かることなく、そして徐々に紙12の周囲に縦方向に均等にシワを成形していく。オス型1がメス型2に入りきると、接合部11の突起条6とそれに対応する溝7により、紙12に折りシワをしっかりと成形することにより紙皿13は皿の形状を維持できる。オス型1を引き抜き、紙12(紙皿13)を取り出すと全周にわたってヒダ状の折りシワを縦方向に備えた紙皿13が完成する。
【0010】
メス型2の底部8の開穴9は空気の圧力を抜く穴であり、オス型1の出し入れを容易にする。また、できた紙皿13も開穴9により空気の圧力が抜けて容易に取り出せる。
【0011】
使用する紙12には、不要になった新聞広告紙や古雑誌から切り取った紙面などの古紙を適当な大きさに切って用いると環境に良い。もちろん新しい紙も使え、模様のついた紙12などで成形すると装飾性のある紙皿13ができる。このとき紙12の形状は長方形や正方形のままでもよいが、紙12を予め丸形や六角形などに切って本発明を使用すると外観のよい紙皿13を成形することができる。
【0012】
次にできた紙皿13の使用例などを述べる。
紙皿13に菓子などを盛りつけることができ、市販の紙皿を使わなくて済む。
また、多くのお客様の訪問でも、すぐにたくさんの紙皿をつることができ、そこに菓子などを盛り付けられる。
また、菓子などをできた紙皿13に小出しに盛り付けることにより食べ過ぎることを予防できる。
また、簡単な即席のゴミ入れとしても使え、ピーナッツの殻なども捨てることができる。
また、飲食店においても、本発明を使用してできた紙皿にスナック菓子類などを盛り付けるのに使える。
なお、使用後の紙皿13は手で押し広げれば、元の紙のリサイクル資源として回収してもらえる。
【実施例1】
【0013】
本発明を図8のように、メス型2の側壁10を木の外観を模した形状とし、オス型1の握持部4を木の葉を模した形状とすると、本発明の古紙から紙皿ができるという再生のイメージのあるものにできる。図8において接合部11の透視図は簡略化している。
【実施例2】
【0014】
また、本発明を図9のように、メス型2の側壁10とオス型1の握持部4を略扁球形状にすると、果物などを連想させ環境によいイメージの外観となる。図9において接合部11の透視図は簡略化している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(1)本発明のオス型1の斜視図 (2)本発明のメス型2の斜視図
【図2】本発明のオス型1が本発明のメス型2に挿入されたときの斜視図
【図3】(1)本発明のオス型1の斜視図 (2)A部を拡大した本発明のオス型1の拡大斜視図
【図4】(1)本発明のメス型2の斜視図 (2)B部を拡大した本発明のメス型2の拡大斜視図
【図5】本発明の略断面図
【図6】(1)図5のC−C線部における水平断面図 (2)図5のD−D線部における水平断面図
【図7】本発明の使用例の斜視図
【図8】本発明の実施例1の斜視図
【図9】本発明の実施例2の斜視図
【符号の説明】
【0016】
1 オス型
2 メス型
3 上縁部
4 握持部
5 山型
6 突起条
7 溝
8 底部
9 開穴
10 側壁
11 接合部
12 紙
13 紙皿
14 上面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凸部に略板形状をした突起条と凹部に溝を設けた山型の凹凸を側面に設けた逆円錐台形状を形成したオス型と、該オス型の凹凸に対応する逆円錐台形状の凹陥部を設けたメス型を一組としたことを特徴とする紙皿成形型。
【請求項2】
前記オス型の上面に握持部を設け、前記メス型の上縁部の内側に向け丸みを設け、該メス型の上縁部の外側から繋がる側壁を設け、該メス型の底部に開穴を設けた請求項1記載の紙皿成形型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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