説明

紡績機の流出エアフィルタシステム

【課題】
流出エアフィルタシステムが上方へ或いは下方へ吹き出されるように、主変換なしに組立てられ得る紡績機の流出エアフィルタシステムを設計すること。
【解決手段】
リング紡績機(1)の破断糸吸出しシステム(2、3、4、5)のファンハウジング(6)の射出方向が射出上方から紡績室へ変更されて収集チャンネルへ下方へ射出することができるために、ファンハウジングが軸受支持体(7)を設けられ、支持体が対称軸線に関して対称的にファンハウジングを介して延びていて、リング紡績機のフレームにおける連動ブラケット8に支持されている。ファンの駆動モータ(10)が同じ位置に、ファンハウジング(6)の場合にさえ、再び据え付けられ得るために、ファンハウジングが第一軸受面(11)と反対に正反対に横たわる第二軸受面(11’)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機械の端スタンドに配置され且つ吸引抽出ラインに接続されたフィルタ室と、前記フィルタ室に接続され且つ駆動部とハウジングを有する吸引抽出ファンとを備えて、紡績機、特にリング紡績機の流出エアフィルタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
このタイプの吸引抽出ファンが機械の端スタンドの外に流出エアを吹き出す。これは、紡績工場と紡績工場を含有する建物の設計に依存して、紡績室へ上方へ或いは紡績室の床へ下方へ起きて、この紡績室において例えば空調システムに生じる。これは、他に設計された紡績室に使用され得なく、異なる構造、異なる製造と異なる組立体を備える異なって設計された流出エアフィルタシステムを必要とする。
【特許文献1】ドイツ特許出願公開第19922115号明細書
【特許文献2】ドイツ特許出願公開第4217069号明細書
【特許文献3】米国特許第3086348号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それ故に、この発明の主題は、流出エアフィルタシステムが上方へ或いは下方へ吹き出されるように、主変換なしに組立てられ得る紡績機の流出エアフィルタシステムを設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、主請求項に述べられた特徴事項によって達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
この発明の例示的実施例は、図面の図で概略的に説明されている。
【実施例】
【0006】
図1は、側面壁が取り除かれるリング紡績機1の端スタンドを示す。見られ得るように、リング紡績機は少なくとも一つの吸引抽出ダクト2を有し、そのダクトが特に練条機の領域から破断糸の吸引抽出のために用いられる。この目的のために、糸破断吸引抽出チューブ3が設けられ、この吸引抽出ダクトへ出し、幾つかのみがここで例示されている。
【0007】
空気はフィルタ5が配置されるフィルタ室4を介して半径方向ファンによって吸引抽出ダクト2から離れて吸引される。吸引糸残部がこのフィルタに収集する。半径方向ファンは、詳細には説明されていなく、ファンハウジング6に収容されている。このハウジングはブラケット8に横たわる軸受支持体7を有し、これらブラケットに詳細に説明されていないねじ連結部によって固定される。ブラケットはリング紡績機1のスタンドの一部である。
【0008】
ファンのファン車輪はベルト伝動装置9を介して電動モータ10によって駆動される。ファンハウジング6は電動モータが固定されている軸受面11を有する。
【0009】
フィルタ室4とファンハウジング6の間には弾性シール12が配置されていて、空気の吸引に対して密封させるのに用いられるばかりではなく、むしろ、ファンハウジングとフィルタ室の間に立体発生音の伝達を遮断する。ゴムのような弾性材料から形成された緩衝体13は、ブラケット8と軸受支持体7の間に配置されてファンハウジングからリング紡績機までの立体発生音の伝達を遮断する。
【0010】
例示された実施例では、吸込まれた空気が出口14を介してファンハウジング6の外へ紡績室へ上方へ吹き出される。
【0011】
流出空気が紡績室へ吹き出されないが、しかしその代わりに、例えば空調システムへ導いた収集ダクトへ下方へ吹き出されるならば、ファンハウジング6はリング紡績機1のスタンドへ挿入されていて、フィルタハウジング4に対して連結口と共軸方向に対称の軸線を中心に180°にわたり回転される。この目的のために、軸受支持体7とブラケット8の間の連結が解放されていて、電動モータ10はその軸受面11から取り出される。このときに、フィルタハウジングが回転され得るので、出口14が図2の点線により例示される如く、下方へ向けられている。
【0012】
フィルタ室4とファンハウジング6の間の連結口が好ましくは円形であり、しかし、方形もあり得る(正方形、長方形など)。
【0013】
電動モータ10がその意図した場所に残留するので、ファンハウジング6が第二軸受面11’を有し、この軸受面がファンハウジングの回転後に天部に横たわり、供給ラインが終了するところで電動モータを再び受け得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】フィルタ室と吸引抽出ファンとを備えて、側面カバーが取除かれていたリング紡績機の端領域の側面図を示す。
【図2】図1の端スタンドの端面図を示す。
【符号の説明】
【0015】
1....リング紡績機
2....吸引抽出ダクト
3....糸破断吸引抽出チューブ
4....フィルタ室
5....フィルタ
6....ファンハウジング
7....軸受支持体
8....ブラケット
9....ベルト伝動装置
10...電動モータ
11...軸受面
12...シール
13...緩衝体
14...出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械の端スタンドに配置され且つ吸引抽出ラインに接続されたフィルタ室と、前記フィルタ室に接続され且つ駆動部とハウジングを有する吸引抽出ファンとを備えて、紡績機、特にリング紡績機の流出エアフィルタシステムにおいて、吸引抽出ファンのハウジング(6)が水平軸線を中心に180°回転してフィルタ室(4)に接続され得ることを特徴とする流出エアフィルタシステム。
【請求項2】
支持要素(7、8)はリング紡績機(1)のフィルタ室(4)を含有する端スタンドと吸引抽出ファンのハウジング(6)とに対称水平軸線に対称的に配置されていて、ハウジングを180°にわたって回転される二つの位置に固定できることを特徴とする請求項1に記載の流出エアフィルタシステム。
【請求項3】
吸引抽出ファンのハウジング(6)は吸引抽出ファンの駆動モータ(10)の対称水平軸線に対称的に配置された二つのねじ止め面(11、11’)を有することを特徴とする請求項1に記載の流出エアフィルタシステム。
【請求項4】
振動減衰要素(13)が吸引抽出ファンのハウジング(6)の支持要素(7)とリング紡績機(1)の端スタンドの支持要素(8)の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流出エアフィルタシステム。
【請求項5】
振動減衰要素(12)が吸引抽出ファンのハウジング(6)とフィルタ室(4)の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の流出エアフィルタシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−509062(P2009−509062A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531573(P2008−531573)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【国際出願番号】PCT/EP2006/008840
【国際公開番号】WO2007/033778
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(307031976)エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (105)
【氏名又は名称原語表記】Oerlikon Textile GmbH & CO. KG
【住所又は居所原語表記】Leverkuser Strasse 65, D−42897 Remscheid, Germany
【Fターム(参考)】