説明

細菌性組成物及びその使用

【課題】本発明が解決しようとする課題は、プロバイオティック特性を有する細菌性組成物を提供することである。
【解決手段】本発明の主題は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物である。
【0002】
本発明の他の主題は、前述の群から選択される少なくとも一つの株を使用する工程を含む免疫変調方法である。
【背景技術】
【0003】
本発明の主題は、免疫変調特性を有する細菌性組成物、媒体に免疫変調特性を提供するための免疫変調方法、及びこの組成物の使用である。免疫変調とは、健常者または病的状態のいずれかにおいて、グローバルな免疫機能を改善する能力である。
【0004】
細菌の中では、あるもの、特に乳酸細菌及び腸内細菌は、腸内媒体の免疫系にポジティブな影響を有し、「プロバイオティック」細菌または株と称される。
【0005】
用語「プロバイオティック細菌または株」は、生きたまま摂取された場合に、腸内フローラのバランス及び/または腸内免疫系に対して作用を与えることによって、宿主に有益な効果を発揮する株を意味すると解される。これらのプロバイオティック株は、生きたまま消化管の上部を通過する能力を有する。それらは非病原性で非毒性であり、一方で消化管の現住フローラとのエコロジカルな相互作用を通じて健康に有益な作用を発揮し、他方でGALT(消化管関連免疫組織)に対する効果を通じて免疫系にポジティブに影響する能力を発揮する。プロバイオティックの定義によれば、それらの細菌が十分な数で与えられた場合、消化管に沿って全て生きたまま移動する能力を有する。それらは投与期間の間で現住フローラの一部となる。コロニー形成(または一過的コロニー形成)と称されるものは、フローラの潜在的な病原性微生物の抑制及び消化管免疫系との相互作用のような有益な効果を、プロバイオティック細菌に発揮させる。
【0006】
特に乳製品において最も広く使用されているプロバイオティック株は、主に以下の属:Lactobacillus属、Streptococcus属、Enterococcus属、及びBifidobacterium属、及びSacharomyces属の細菌及び酵母である。
【0007】
当該細菌について報告されたプロバイオティック効果の中では、例えばラクトース耐性の改善、胃腸感染及び泌尿生殖器感染の予防及び/または治療、ある種のガンの減少、血中コレステロールの減少などが引用できる。しかしながら、前述の属から由来する全ての個々の株が当該効果を有するわけではなく、注意深く選択されたいくつかのもののみが有するに過ぎないことが強調されるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際特許出願公開WO00/41707号パンフレット
【特許文献2】国際特許出願公開WO00/42168号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
かくして、能力のあるプロバイオティック株に対する必要性を満たすために、有効な免疫系の刺激(免疫変調)が可能である株またはその混合物を選択することが必要になっている。
従って、本発明が解決しようとする課題は、プロバイオティック特性を有する細菌性組成物を提供することである。
【0010】
本発明の目的は、これらの必要性を満たすことである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的のために、本発明は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物を提供する。
【0012】
本発明の主題はまた、前述の細菌性組成物を含む食品または製薬組成物である。
【0013】
本発明の別の主題は、媒体に免疫変調特性を提供するための方法である。
【0014】
本発明の別の主題は、胃腸系における治療または予防目的のためヒトまたは動物に投与されるキャリアの調製におけるこの組成物の使用である。
【0015】
本発明の組成物は、利用可能な株の範囲を富化する疑義のない価値を提供する利点を有する。
【0016】
そのような組成物は、胃腸系において、特に炎症性及び/またはアレルギー性反応の減少において、治療または予防目的のためヒトまたは動物に投与される場合、特に有利である。
【0017】
本発明の利点はまた、制約的に許容可能なキャリア内にまたは食料品内にとりこめられた場合に、全てのその特性を保存することである。
【0018】
本発明の他の利点及び特徴は、以下の記載及び実施例を読むことでより明確に把握されるであろうが、それらは純粋に説明の目的のため与えられ、本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は注射のスケジュールである。
【図2】図2はWallaceスコアとAmehoスコア及び重量の損失である。
【図3】図3は注射のスケジュールである。
【図4】図4はWallaceスコアとAmehoスコア及び重量の損失である。
【図5】図5は注射のスケジュールである。
【図6】図6はWallaceスコアとAmehoスコア及び重量の損失である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
先ず第一に、本発明の主題は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物である。
本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸の生産を生ずるホモ発酵性代謝を有する。
【0021】
本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusはまた、バクテリオシン、ラクタシンを生産して良く、それは他の微生物に対して活性である。
【0022】
好ましくはそれは、酸性pH条件の下でペプシンに対して良好な耐性を示すLactobacillus acidophilusである(前記細菌の少なくとも約73%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0023】
とりわけ本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusは、パンクレアチンに対する非常に良好な耐性を示す(前記細菌の少なくとも100%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0024】
有利には本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusは、胆汁酸塩に対して良好な耐性を示す。
【0025】
好ましくは、「疎水性」である、即ち極性または無極性の疎水性有機溶媒、例えばn-デカン、クロロホルム、ヘキサデカン、またはキシレンに対して高親和性を示すと記載されるLactobacillus acidophilusが使用されるであろう。
【0026】
本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、γ-インターフェロン(γ-IFN)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0027】
本発明によって使用されるLactobacillus acidophilusは、Lactobacillus acidophilus PTA-4797である。このLactobacillus acidophilus株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4797と記録されている。
【0028】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797を含む細菌性組成物である。
【0029】
本発明に係るプロバイオティック細菌からなる組成物はまた、少なくとも一つのLactobacillus plantarum株を含む。
【0030】
本発明によって使用されるLactobacillus plantarum株は好ましくはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸の生産を生ずるホモ発酵性代謝を有する。
【0031】
好ましくはそれは、酸性pH条件の下でペプシンに対して良好な耐性を示すLactobacillus plantarumである(前記細菌の少なくとも約95%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0032】
とりわけ本発明によって使用されるLactobacillus plantarumは、パンクレアチンに対する非常に良好な耐性を示す(前記細菌の少なくとも79%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0033】
有利には本発明によって使用されるLactobacillus plantarumは、胆汁酸塩に対して良好な耐性を示す。
【0034】
本発明によって使用されるLactobacillus plantarumは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、γ-インターフェロン(γ-IFN)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるLactobacillus plantarumは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0035】
本発明によって使用されるLactobacillus plantarumは、Lactobacillus plantarum PTA-4799である。このLactobacillus plantarum株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4799と記録されている。
【0036】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Lactobacillus plantarum PTA-4799を含む細菌性組成物である。
【0037】
本発明に係るプロバイオティック細菌からなる組成物はまた、少なくとも一つのLactobacillus salivarius株を含んでも良い。
【0038】
本発明によって使用されるLactobacillus salivarius株は好ましくはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸の生産を生ずるホモ発酵性代謝を有する。
【0039】
とりわけ本発明によって使用されるLactobacillus salivariusは、パンクレアチンに対する非常に良好な耐性を示す(前記細菌の少なくとも100%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0040】
有利には本発明によって使用されるLactobacillus salivariusは、胆汁酸塩に対して良好な耐性を示す。
【0041】
本発明によって使用されるLactobacillus salivariusは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるLactobacillus salivariusは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)、及びγ-インターフェロン(γ-IFN)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0042】
本発明によって使用されるLactobacillus salivariusは、Lactobacillus salivarius PTA-4800である。このLactobacillus salivarius株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4800と記録されている。
【0043】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Lactobacillus salivarius PTA-4800を含む細菌性組成物である。
【0044】
本発明に係るプロバイオティック細菌からなる組成物はまた、少なくとも一つのLactobacillus paracasei株を含んでも良い。
【0045】
本発明によって使用されるLactobacillus paracasei株は好ましくはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸の生産を生ずるホモ発酵性代謝を有する。
【0046】
好ましくはそれは、酸性pH条件の下でペプシンに対して微弱な耐性を示すLactobacillus paracaseiである(前記細菌の少なくとも約17.5%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0047】
とりわけ本発明によって使用されるLactobacillus paracaseiは、パンクレアチンに対する非常に良好な耐性を示す(前記細菌の少なくとも100%が処理の40分後にいまだ生存する)。
【0048】
有利には本発明によって使用されるLactobacillus paracaseiは、胆汁酸塩に対して良好な耐性を示す。
【0049】
本発明によって使用されるLactobacillus paracaseiは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、γ-インターフェロン(γ-IFN)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるLactobacillus paracaseiは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0050】
本発明によって使用されるLactobacillus paracaseiは、Lactobacillus paracasei PTA-4798である。このLactobacillus paracasei株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4798と記録されている。
【0051】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Lactobacillus paracasei PTA-4798を含む細菌性組成物である。
【0052】
本発明に係るプロバイオティック細菌からなる組成物はまた、少なくとも一つのBifidobacterium bifidum株を含んでも良い。
【0053】
本発明によって使用されるBifidobacterium bifidum株は好ましくはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸と酢酸の生産を生ずるヘテロ発酵性代謝を有する。
【0054】
本発明によって使用されるBifidobacterium bifidumは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、γ-インターフェロン(γ-IFN)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるBifidobacterium bifidumは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0055】
本発明によって使用されるBifidobacterium bifidumは、Bifidobacterium bifidum PTA-4801である。このBifidobacterium bifidum株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4801と記録されている。
【0056】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Bifidobacterium bifidum PTA-4801を含む細菌性組成物である。
【0057】
本発明に係るプロバイオティック細菌からなる組成物はまた、少なくとも一つのBifidobacterium lactis株を含んでも良い。
【0058】
本発明によって使用されるBifidobacterium lactis株は好ましくはグラム陽性株である。有利にはそれはカタラーゼ陰性株であり、乳酸と酢酸の生産を生ずるヘテロ発酵性代謝を有する。
【0059】
本発明によって使用されるBifidobacterium lactisは、サイトカインの生産を誘導できる。このサイトカインの誘導の検出は、単離抹消血単核細胞(PBMC))のin vitroの刺激についての試験によって実施された。この試験の過程で誘導されたサイトカインの中では、インターロイキン10(IL10)、γ-インターフェロン(γ-IFN)、及び主要壊死因子α(TNFα)が挙げられる。他方で、本発明によって使用されるBifidobacterium lactisは、この同じ試験を使用して、インターロイキン12(IL12)はほとんど全く分泌を誘導しない。
【0060】
本発明によって使用されるBifidobacterium lactisは、Bifidobacterium lactis PTA-4802またはBifidobacterium lactis PTA-5658である。Bifidobacterium lactis PTA-4802株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-4802と記録されている。
【0061】
Bifidobacterium lactis PTA-5658株は、ブタペスト条約に従って、American Type Culture Collectionに寄託されており、受託番号PTA-5658と記録されている。
【0062】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Bifidobacterium lactis PTA-4802を含む細菌性組成物である。
【0063】
本発明に係る組成物の一つの実施態様は、Bifidobacterium lactis PTA-5658を含む細菌性組成物である。
【0064】
本発明に係る組成物の別の実施態様は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Bifidobacterium lactis PTA-4802からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物である。
【0065】
とりわけ本発明に係る組成物は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも二つの株を含んでも良い。
【0066】
とりわけ本発明に係る組成物は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される三つの株を含んでも良い。
【0067】
とりわけ本発明に係る組成物は、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658から選択されるBifidobacterium属の株と、Lactobacillus salivarius PTA-4800との混合物を含んでも良い。
【0068】
とりわけ本発明に係る組成物は、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658から選択されるBifidobacterium属の株と、Lactobacillus acidophilus PTA-4797との混合物を好ましくは含んでも良い。
【0069】
とりわけ本発明に係る組成物は、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658から選択されるBifidobacterium属の株と、Lactobacillus plantarum PTA-4799との混合物を好ましくは含んでも良い。
【0070】
好ましくは本発明に係る組成物は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658の混合物を含んで良い。
【0071】
本発明に係る組成物は、凍結した前後の細菌懸濁物の形態で、または凍結乾燥パウダーの形態で使用しても良い。実際に、使用される形態に関わらず、前記組成物は凍結されて良い。
【0072】
前記組成物中の各細菌の相対割合は、例えば少なくとも2の株が存在する場合、99/1から1/99まで制限されることなく変化できる。
【0073】
本発明に係る組成物は、106から1011CFUの細菌/g組成物、とりわけ108から1011CFUの細菌/g組成物を含んでも良い。用語「CFU」は「コロニー形成単位」を意味する。用語「g組成物」は、食料品または製薬調製物を意味するように解され、凍結乾燥形態で存在するならば、好ましくは109から1011CFU/gを意味すように解される。
【0074】
本発明に係る組成物は、治療、一次的な予防、または再発、特に炎症性腸疾患の予防及び/または減少のために有用である。
【0075】
本発明に係る細菌性組成物は、免疫系のホメオスタシスを維持するのにも有用である。
【0076】
本発明に係る細菌性組成物は、アレルギー発生の予防及び/または減少にも有用である。
【0077】
本発明に係る細菌性組成物は、免疫アジュバントとしても有用である。
【0078】
本発明の他の主題は、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を使用する工程を含む免疫変調方法である。
【0079】
本発明に係る組成物は、食料品または医薬調製物の形態で使用されて良い。
【0080】
用語「製薬調製物」は、例えばカプセルまたは錠剤の形態の調製物を意味するように解される。
【0081】
本発明の主題はまた、前述の細菌性組成物を含む食料、食用サプリメント、または製薬組成物である。
【0082】
好ましくは、本発明に係る組成物を含む食料組成物は、食料サプリメント、飲料品、またはミルクベースのパウダーである。
【0083】
とりわけ、本発明に係る組成物を含む食料組成物は乳製品である。
【0084】
より好ましくは、本発明に係る組成物を含む食料組成物は幼児用の製剤である。
【0085】
本発明に係る食料または制約組成物は、免疫変調特性を有して良い。
【0086】
本発明の別の主題は、胃腸系における治療または予防目的のための、ヒトまたは動物に投与されるキャリアの調製におけるこの組成物の使用である。
【0087】
本発明はまた、炎症性腸疾患の予防に有用である、前述の細菌性組成物を含む製薬組成物を提供する。
【0088】
本発明はまた、免疫変調に有用な前述の細菌性組成物を含む製薬組成物を提供する。
【0089】
図1、3及び5は注射のスケジュールである。
【0090】
図2、4、6、7及び8はWallaceスコアとAmehoスコア及び重量の損失である。
【0091】
本発明の具体的であるが制限的ではない実施例が以下に記載されるであろう。
【実施例】
【0092】
1/PBMC試験
PBMC(抹消血単核細胞)を、既知のドナーから由来したヒトの血液から遠心分離によって調製し、さらにFicoll勾配で精製する。細胞を回収し、洗浄し、(赤血球細胞を除去し)、計数する。
【0093】
標準条件によって細菌を調製し、正確な希釈(リンガー溶液中で10-7、10-8、10-9)に従ってアガロース培地でのプレーティングにより計数する。
【0094】
細胞を3回洗浄し、PBSバッファー中に懸濁する。
【0095】
PBMC細胞を、適切なCOの条件下で細菌を用いて48時間刺激する(ネガティブコントロールとしてリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を使用する)。
【0096】
サイトカイン発現レベルをELISA(「固相酵素免疫検定法」)によって測定する。ELISAプレートを抗サイトカイン抗体で被覆し(一晩の処理)、抗体をtween 80のような界面活性剤でブロックする。
【0097】
15,62から2000pg/mlの検出範囲をカバーする既知の濃度のサイトカインについて、正確なスタンダードを調製する(一晩のインキュベート)。抗サイトカイン検出及び定量を、基質に対するストレプタビジン反応で実施する(10mg dABTS/10mlのクエン酸バッファー0.1M、pH4,35/20μlのH2O2)。
【0098】
サイトカインは、炎症前/Th1 TNFα、IFNγ、IL12)または炎症後(IL10)のそれぞれである。
【0099】
【表1】

【0100】
2/L. acidophillus PTA-4797、L. plantarum PTA-4799、L. salivarius PTA-4800、B. bifidum PTA-4801、B. lactis PTA-5658、またはB. lactis PTA-4802からなる各種の組成物の調製
【0101】
2−1/Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、及びBifidobacterium lactis PTA-4802を含む3の株の混合物を調製する。この混合物をLABと称する。
【0102】
化学的に誘導されたマウスの消化管炎症を減少させる目的で、in vivoでの本発明に係るこの混合物の免疫変調能力を示すための動物試験を実施した。いくつかの動物モデルをセットアップし、ヒトの炎症腸疾患のモデルとした。
【0103】
第一のモデルでは、第0、7及び14日目に1mg/マウスのTNBS(大腸炎誘導試薬であるトリニトロベンゼンスルホン酸)と、第20日目に2mg/マウスのTNBSの注射により、慢性大腸炎を誘導させる。注射のスケジュールが図1に示されている。第−4から−1、6、9、13、及び19日目での細菌(LAB)の取り込みについて巨視的効果及び組織化学的効果を調べ、標準スコア(それぞれWallaceスコア及びAmehoスコア)に従って第22日目に記録する。
【0104】
得られた結果(図2参照)は、
− 粘膜の増大の減少
− 炎症の減少
− 体重の減少
によって評価した大腸の症状の改善を明らかに示した。
【0105】
2−2/第二のモデルの慢性大腸炎もまた使用し(Camoglio等, Eur J Immunol 2000)、そこでは第0、7、及び14日目での直腸内経路により、2mg/マウスのTNBSを注射した。投与のスケジュールは図3に示されている。第-5から−1、5、及び12日目での細菌の取り込み(前述の2−1のLAB)について巨視的効果及び組織化学的効果を調べ、標準スコア(それぞれWallaceスコア及びAmehoスコア)に従って第16日目に記録する。
【0106】
得られた結果(図4参照)は、
− 壊死領域の不在
− 粘膜の増大の減少
− 炎症の減少
によって評価した大腸の症状の改善を明らかに示した。
【0107】
2−3/第三の急性モデルのマウス大腸炎もセットアップした。第0日目に100mg/kgのTNBSを注射する。これは急性大腸炎を生ずる。注射のスケジュールが図5に示されている。第−5から0日目での別個の株または株の混合物の取り込み(108細菌/マウス)について巨視的効果及び組織化学的効果を調べ、第2日目に記録する(図6、7、8参照)。
【0108】
図6は、Bifidobacterium lactis PTA-4802、またはLactobacillus acidophilus PTA-4797の、それぞれ明らかに巨視的に改良する株をマウスに注射した際に得られるWallaceスコアを示す。
【0109】
図7は、個々の株として、Lactobacillus salivarius PTA-4800(A)、Bifidobacterium bifidum PTA-4801(B)、Bifidobacterium lactis PTA-4802(C)、またはBifidobacterium lactis PTA-5658(D)をマウスに注射した際に得られるWallaceスコアを示す。コントロール(T)は細菌なしでのTNBS注射に対応する。
【0110】
図8は、株の混合物をマウスに注射した際に得られるWallaceスコアを示す。前記混合物は、以下のような各種の細菌株を含む:
混合物1:50%のLactobacillus acidophilus PTA-4797と、50%のBifidobacterium lactis PTA-4802;
混合物2:50%のBifidobacterium lactis PTA-4802と、50%のBifidobacterium bifidum PTA-4801;
混合物3:40%のBifidobacterium lactis PTA-4802と、40%のBifidobacterium bifidum PTA-4801と、20%のLactobacillus salivarius PTA-4800;
混合物4:25%のBifidobacterium lactis PTA-4802と、25%のBifidobacterium bifidum PTA-4801と、16.66%のLactobacillus salivarius PTA-4800と、16.66%のLactobacillus acidophilus PTA-4797と、16.66%のLactobacillus plantarum PTA-4799;
混合物5:40%のBifidobacterium lactis PTA-4802と、40%のBifidobacterium bifidum PTA-4801と、6.66%のLactobacillus salivarius PTA-4800と、6.66%のLactobacillus acidophilus PTA-4797と、6.66%のLactobacillus plantarum PTA-4799。
【0111】
混合物2、3及び5で得られた結果は、コントロールで得られた結果と有意に異なる。
【0112】
急性大腸炎の症状の明白な巨視的改善が、個々の細菌株及び細菌の混合物について表される(図6、7及び8)。
【0113】
2−4/一般的に、マウスにおける全てのTNBS誘導大腸炎モデルは、これらのマウスに対する本発明に係る株の接種が、腸内フローラから腸間膜リンパ節及び脾臓へ、大腸炎の誘導の後に自生種の細菌の腸間移動のレベルを有意に減少したことを示す。さらに、本発明に係る細菌下部の移動は観察されなかった。
【0114】
3/ペプシンに対する耐性
この試験の目的は、酸性環境におけるペプシン溶液の存在下での培養の後に生存する細菌の数を測定することによる、胃腸バリアの通過に対する細菌の耐性を評価することである。−80℃で凍結した100μlのストック培養物を、10mlのMRS(Man Rogosa Sharp)培養培地に植菌し、30℃または37℃で一晩インキュベートする。次いで細胞をpH7でPBS中で3回洗浄し、ペレットを1mlのPBSバッファー中に懸濁し、300μlのNaCl(0.5%)を補ったpH2の1mlの濾過ペプシン溶液で4のチューブに200μlの等量で植菌する。T=0(植菌時)、T=0+5分;T=0+20分;T=0+40分;T=0+60分でインキュベートしたチューブから採取した100μlの等量物で細胞カウントを実施し、100μlの10-5、10-6及び10-7の希釈物をグルコースに配置する(1mlのリンガー溶液で作製された連続的な10倍の希釈物)。生存細胞のパーセンテージを、希釈シリーズの読み取りから各インキュベーション時間について計算する。
【0115】
下の表に示された全ての結果は、三重の実験の結果である。
【0116】
【表2】

【0117】
4/パンクレアチンに対する耐性
この試験の目的は、酸性環境におけるパンクレアチン溶液の存在下での培養の後に生存する細菌の数を測定することによる、胃腸移動の通過に対する細菌の耐性を評価することである。略記すると、−80℃で凍結した100μlのストック培養物を、10mlのMRS(Man Rogosa Sharp)培養培地に植菌し、30℃または37℃で一晩インキュベートする。細胞をpH7でPBS中で3回洗浄し、ペレットを1mlのPBSバッファー中に懸濁し、300μlのNaCl(0.5%)を補ったpH8の1mlの濾過パンクレアチン溶液で4のチューブに200μlの等量で植菌する。T=0(植菌時)、T=0+5分;T=0+20分;T=0+40分;T=0+60分;T=0+120分でインキュベートしたチューブから採取した100μlの等量物で細胞カウントを実施し、100μlの10-5、10-6及び10-7の希釈物をMRSに配置する(1mlのリンガー溶液で作製された連続的な10倍の希釈物)。生存細胞のパーセンテージを、希釈シリーズの読み取りから各インキュベーション時間について計算する。下の表に示された全ての結果は、三重の実験の結果である。
【0118】
【表3】

【0119】
4/胆汁酸塩に対する耐性
実験方法は以下の通りである。−80℃で凍結した100μlのストック培養物を、10mlのMRS(Man Rogosa Sharp)培養培地に植菌し、30℃または37℃で一晩インキュベートする。光学密度(OD)を測定し、希釈物を二つのボトルで調製する(OD=0.05から0.1)、一方の培養ボトルに、0.3%の胆汁塩の溶液(濾過した12%の溶液750μl)を補い、正確な温度でインキュベートする。胆汁塩を含まないコントロールボトルにおいて0.3のODに到達するまで、ODを規則的に測定する。補ったボトルのODを測定する時点で、同じ0.3のODを得るのに必要な時間を測定し始める。それゆえ株の耐性は、生育時間の遅延として評価される。
【0120】
感受性(0;60分より大きい)、慣用(1;15から60分の間)、または耐性(2;15分未満)として結果を記録する。下の表に示された全ての結果は、三重の実験の結果である。
【0121】
【表4】

【0122】
6/疎水性及び有機溶媒に対する親和性
Rosdenberg等, 1980 (FEMS Microbiol. Letters 9; 29-33)に記載されたMATS試験を使用した。略記すると前記試験は、(in vitro増殖条件で普通に一晩生育させて、PBSで二度洗浄した)二つの混和不可能な液体水性相と五つの各溶媒における細菌の分配に基づく細菌細胞壁の疎水性と極性を(光学密度を測定することによって)。増殖培地はMRS(Man Rogosa Sharp)であり、水性相はPBSのようなバッファーである。溶媒はデカン、ヘキサデカン、酢酸エチル、クロロホルム、及びキシレンであった。
【0123】
酸性溶媒であるクロロホルムに対する親和性は、細菌の電子ドナー性質(塩基性反応)を反映する。
【0124】
塩基性溶媒である酢酸エチルに対する親和性は、細菌の電子受容体性質(酸性反応)を反映する。
【0125】
無極性溶媒(デカン、ヘキサデカン、キシレン)に対する親和性は、細菌の疎水性特性を反映する。
【0126】
高い疎水性は、細胞壁表面のグリコプロテインの存在に関連し、低い疎水性は、細胞壁表面のポリサッカリドの存在に関連するであろう。
【0127】
疎水性%=(1−A/A0)×100
− A0:540nmでの初期OD(PBS中でOD=ほぼ0,6に設定)
− A:ボルテックス処理と安定化期間の後の水性相の光学密度(1mlについて)
【0128】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株を含む、免疫変調特性を有する細菌性組成物。
【請求項2】
前記株が、Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、及びBifidobacterium lactis PTA-4802からなる群から選択される、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項3】
前記株がLactobacillus acidophilus PTA-4797である、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項4】
前記株がLactobacillus plantarum PTA-4799である、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項5】
前記株がBifidobacterium lactis PTA-4802またはBifidobacterium lactis PTA-5658である、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項6】
Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも二つの株を含む、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項7】
Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも三つの株を含む、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項8】
Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658の混合物を含む、請求項1に記載の細菌性組成物。
【請求項9】
106から1011CFUの細菌/g組成物を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項10】
108から1011CFUの細菌/g組成物を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項11】
炎症性腸疾患の予防及び/または減少のために有用であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項12】
免疫系のホメオスタシスを維持するのに有用であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項13】
アレルギー発生の予防及び/または減少に有用であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項14】
免疫アジュバントとして有用であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の細菌性組成物。
【請求項15】
Lactobacillus acidophilus PTA-4797、Lactobacillus plantarum PTA-4799、Lactobacillus salivarius PTA-4800、Lactobacillus paracasei PTA-4798、Bifidobacterium bifidum PTA-4801、Bifidobacterium lactis PTA-4802、及びBifidobacterium lactis PTA-5658からなる群から選択される少なくとも一つの株であることを特徴とする、培地に免疫変調特性を与える方法。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を含む、食料、食用サプリメント、または製薬組成物。
【請求項17】
乳製品であることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
幼児用の製剤であることを特徴とする、請求項16または17に記載の組成物。
【請求項19】
免疫変調特性を有する、請求項16から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
炎症性腸疾患の予防に有用である、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を含む製薬組成物。
【請求項21】
免疫変調に有用な請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を含む製薬組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−184456(P2011−184456A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123356(P2011−123356)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【分割の表示】特願2004−558170(P2004−558170)の分割
【原出願日】平成15年12月4日(2003.12.4)
【出願人】(397060588)ダニスコ エイ/エス (67)
【Fターム(参考)】