終末糖化産物受容体(RAGE)に対する抗体及びその使用
本願は、RAGEタンパク質に結合する単離されたタンパク質、特に、モノクローナル抗体、特に、CDR移植された、ヒト化された抗体に関する。具体的には、これらの抗体は、RAGEの様々なリガンドへのRAGEの結合を阻害する能力を有する。本願に記載されている抗体又はその一部は、RAGEの病態生理学的リガンド(例えば、アミロイドβ及び終末糖化産物のような誤って折り畳まれたタンパク質)によって性質決定され又はRAGEの病態生理学的リガンドによって誘導される疾病又は疾患を治療するために有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗原結合ドメインを含み、ヒトRAGE分子のエピトープを結合することが可能であり、前記抗原結合ドメインが
a)配列番号4、12及び20からなるアミノ酸配列のCDR−H3の群;前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列;並びに/又は
b)配列番号8、16及び24からなるアミノ酸配列のCDR−L3の群;並びに前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列;
から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つのCDRを含む、単離されたモノクローナル抗体。
【請求項2】
配列番号2、10、18からなるCDR−H1の群から選択される、又は配列番号3、11、19からなるCDR−H2の群から選択される、又は配列番号6、14、22からなるCDR−L1の群から選択される、又は配列番号7、15、23からなるCDR−L2の群から選択されるアミノ酸配列、及び前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列を含む少なくとも1つのCDRをさらに含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
【表1】
又は前記3つのCDRの少なくとも1つが、親配列と少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列である可変ドメインの組み
からなる可変ドメインCDRの組みから選択される少なくとも3つのCDRを含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
前記少なくとも2つの可変ドメインCDRの組みが、
VH 7F9の組み及びVL 7F9の組み;
VH 4E5の組み及びVL 4E5の組み;並びに
VH 11E6の組み及びVL 11F6の組み;
からなる群から選択される、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
ヒトアクセプターフレームワークをさらに含む、請求項1から4の何れか一項に記載の抗体。
【請求項6】
配列番号56と57から選択される少なくとも1つの重鎖可変ドメイン及び/又は配列番号58と59から選択される少なくとも1つの軽鎖可変ドメインを含む、請求項1から5の何れか一項に記載の抗体。
【請求項7】
前記結合タンパク質が、
(重鎖配列位置):1、2、68、70、72、76、85、89、95
(軽鎖配列位置)11、13、43、49、58、70、87
からなる群から選択される少なくとも1つのフレームワーク変異を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
前記結合タンパク質が
(重鎖配列)配列番号62、67、68及び69;
(軽鎖配列)配列番号63、64、65及び66;
からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの(フレームワーク変異された)可変ドメインを含む、請求項1から7の何れか一項に記載の抗体。
【請求項9】
抗体11E6、4E5及び7F9からなる群から選択される、請求項1の抗体。
【請求項10】
請求項1から9の何れか一項の抗体のアミノ酸配列をコードする単離された核酸。
【請求項11】
請求項10に記載の単離された核酸を含むベクター。
【請求項12】
請求項11に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項13】
RAGEを結合することができる結合タンパク質を産生するのに十分な条件下で、請求項12に記載の宿主細胞を培地中で培養することを含む、RAGEを結合することができるタンパク質を産生する方法。
【請求項14】
請求項13の方法に従って産生されたタンパク質。
【請求項15】
(a)製剤(製剤は、結晶化された形態の請求項1から9の抗体を成分として含む。)及び
(b)少なくとも1つのポリマー性担体
を含む、抗体を放出するための組成物。
【請求項16】
請求項1から9の何れか一項の抗体及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項17】
有効量の請求項15又は16に記載の組成物を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物を治療する方法。
【請求項18】
筋萎縮性側索硬化症、腕神経叢傷害、脳傷害(外傷性脳傷害を含む。)、脳性麻痺、フリードリッヒ失調症、ギラン・バレー、白質委縮症、多発性硬化症、ポリオ後症候群、二分脊椎、脊髄傷害、脊髄筋肉萎縮症、脊髄腫瘍、卒中、横断性脊髄炎、認知症、老年性認知症、軽度の認知障害、アルツハイマー関連認知症、ハンチントン舞踏病、晩発性運動障害、運動亢進症、躁病、パーキンソン病、スチール・リチャード症候群、ダウン症候群、重症筋無力症、神経外傷、血管アミロイドーシス、アミロイドーシスを伴う脳出血I、脳炎症、フリードリッヒ失調症、急性精神錯乱、筋萎縮性側索硬化症、緑内障、アルツハイマー病、糖尿病性腎障害、敗血症、関節リウマチ及び関連炎症性疾患を含む群から選択される神経疾患を治療するための、請求項17の方法。
【請求項19】
アルツハイマー病を治療するための、請求項17の方法。
【請求項20】
組成物が11E6を含む、請求項19の方法。
【請求項1】
抗原結合ドメインを含み、ヒトRAGE分子のエピトープを結合することが可能であり、前記抗原結合ドメインが
a)配列番号4、12及び20からなるアミノ酸配列のCDR−H3の群;前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列;並びに/又は
b)配列番号8、16及び24からなるアミノ酸配列のCDR−L3の群;並びに前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列;
から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つのCDRを含む、単離されたモノクローナル抗体。
【請求項2】
配列番号2、10、18からなるCDR−H1の群から選択される、又は配列番号3、11、19からなるCDR−H2の群から選択される、又は配列番号6、14、22からなるCDR−L1の群から選択される、又は配列番号7、15、23からなるCDR−L2の群から選択されるアミノ酸配列、及び前記配列の1つと少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列を含む少なくとも1つのCDRをさらに含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
【表1】
又は前記3つのCDRの少なくとも1つが、親配列と少なくとも50%の配列同一性を有する修飾されたCDRアミノ酸配列である可変ドメインの組み
からなる可変ドメインCDRの組みから選択される少なくとも3つのCDRを含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
前記少なくとも2つの可変ドメインCDRの組みが、
VH 7F9の組み及びVL 7F9の組み;
VH 4E5の組み及びVL 4E5の組み;並びに
VH 11E6の組み及びVL 11F6の組み;
からなる群から選択される、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
ヒトアクセプターフレームワークをさらに含む、請求項1から4の何れか一項に記載の抗体。
【請求項6】
配列番号56と57から選択される少なくとも1つの重鎖可変ドメイン及び/又は配列番号58と59から選択される少なくとも1つの軽鎖可変ドメインを含む、請求項1から5の何れか一項に記載の抗体。
【請求項7】
前記結合タンパク質が、
(重鎖配列位置):1、2、68、70、72、76、85、89、95
(軽鎖配列位置)11、13、43、49、58、70、87
からなる群から選択される少なくとも1つのフレームワーク変異を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
前記結合タンパク質が
(重鎖配列)配列番号62、67、68及び69;
(軽鎖配列)配列番号63、64、65及び66;
からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの(フレームワーク変異された)可変ドメインを含む、請求項1から7の何れか一項に記載の抗体。
【請求項9】
抗体11E6、4E5及び7F9からなる群から選択される、請求項1の抗体。
【請求項10】
請求項1から9の何れか一項の抗体のアミノ酸配列をコードする単離された核酸。
【請求項11】
請求項10に記載の単離された核酸を含むベクター。
【請求項12】
請求項11に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項13】
RAGEを結合することができる結合タンパク質を産生するのに十分な条件下で、請求項12に記載の宿主細胞を培地中で培養することを含む、RAGEを結合することができるタンパク質を産生する方法。
【請求項14】
請求項13の方法に従って産生されたタンパク質。
【請求項15】
(a)製剤(製剤は、結晶化された形態の請求項1から9の抗体を成分として含む。)及び
(b)少なくとも1つのポリマー性担体
を含む、抗体を放出するための組成物。
【請求項16】
請求項1から9の何れか一項の抗体及び医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項17】
有効量の請求項15又は16に記載の組成物を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物を治療する方法。
【請求項18】
筋萎縮性側索硬化症、腕神経叢傷害、脳傷害(外傷性脳傷害を含む。)、脳性麻痺、フリードリッヒ失調症、ギラン・バレー、白質委縮症、多発性硬化症、ポリオ後症候群、二分脊椎、脊髄傷害、脊髄筋肉萎縮症、脊髄腫瘍、卒中、横断性脊髄炎、認知症、老年性認知症、軽度の認知障害、アルツハイマー関連認知症、ハンチントン舞踏病、晩発性運動障害、運動亢進症、躁病、パーキンソン病、スチール・リチャード症候群、ダウン症候群、重症筋無力症、神経外傷、血管アミロイドーシス、アミロイドーシスを伴う脳出血I、脳炎症、フリードリッヒ失調症、急性精神錯乱、筋萎縮性側索硬化症、緑内障、アルツハイマー病、糖尿病性腎障害、敗血症、関節リウマチ及び関連炎症性疾患を含む群から選択される神経疾患を治療するための、請求項17の方法。
【請求項19】
アルツハイマー病を治療するための、請求項17の方法。
【請求項20】
組成物が11E6を含む、請求項19の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【公表番号】特表2011−522519(P2011−522519A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508045(P2011−508045)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【国際出願番号】PCT/IB2009/051915
【国際公開番号】WO2009/136382
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【国際出願番号】PCT/IB2009/051915
【国際公開番号】WO2009/136382
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
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