説明

組成物



(I)
組成物
(a)式(I)のアニオン性界面活性剤化合物[式中、Rは、置換又は非置換のC4−36ヒドロカルビル基を表し、R、R、R及びRはそれぞれ、水素原子又はC1−4アルキル基を独立に表し、R、R、R及びRの少なくとも1つは水素でなく、Mはカチオンを表す]と、(b)両性界面活性剤と、(c)アルコキシ化非イオン種とを含み、成分(a)対成分(b)のモル比が0.5:1〜2:1であり、成分(c)の質量対成分(a)及び(b)の合算質量の比が1.2未満:1である、低刺激性洗浄組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低刺激性洗浄組成物、例えば、ベビー用シャンプー、ベビー用入浴剤、マイルド皮膚洗浄料、マイルド洗顔料、敏感肌用洗浄料などとして使用するのに適する組成物に関する。このような組成物は、皮膚及び眼への刺激が弱くなければならない。この種の低刺激性洗浄組成物は、動物への適用、例えば、ペット用シャンプーにおいても有用となり得る。
【背景技術】
【0002】
従来のシャンプー処方は、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型のアニオン性界面活性剤を主成分として含有する。しかし、こうした化合物は、眼及び皮膚への刺激を引き起こすことがわかっており、したがって低刺激が必須となる製品、例えば、ベビー用シャンプーでのその使用は制限されている。
【0003】
刺激性が低減されているシャンプー処方を提供しようと、先行技術の様々な組成物が調製されてきた。それらは通常、アニオン性及び両性の界面活性剤と共に、相当なレベルの非イオン性界面活性剤の組合せを含む。
【0004】
例えば、米国特許第4177171号明細書は、両性/アニオン性界面活性剤複合体の組合せ5〜20重量%と共に、60〜80モルのエチレンオキシドと反応させたC16−C18脂肪酸のソルビタンモノエステル8〜20重量%を含む低刺激シャンプー組成物を開示している。
【0005】
英国特許第1508929号明細書は、両性の2−アルキル置換イミダゾリン界面活性剤と、特定の部類のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーの1種である非イオン性界面活性剤と、アニオン性のアルコールエーテル硫酸塩界面活性剤とからなる組合せを主体とする、眼への潜在的刺激性が非常に低いと共に、優れた泡立ち特性及び洗浄特性を有するシャンプーを記載している。
【0006】
カナダ特許第1077849号明細書は、ベタイン界面活性剤と、アニオン性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤としての疎水性塩基のポリオキシエチレン誘導体とを約1:1:3の重量比で含む、気泡安定性に優れ、眼への刺激の弱い高起泡性洗剤組成物に関する。
【0007】
カナダ特許第1080625号明細書は、眼に対して非刺激性であり、両性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の1:1モル比の複合体と、非イオン性界面活性剤と、カチオン性の四級窒素系ヒドロキシセルロースエーテルポリマーとを含む、コンディショニング及び洗浄用シャンプー組成物を記載している。
【0008】
欧州特許第0160269号明細書は、アニオン性界面活性剤、イミダゾリニウム又はスルホコハク酸誘導体、アミンオキシド誘導体、及びエトキシ化された二価又は多価アルコール誘導体を含有するマイルドなシャンプー処方を記載している。アミンオキシド誘導体と二価又は多価アルコール誘導体の組合せは、マイルドさを向上させ、処方物の粘度を増大させるといわれている。
【0009】
これらの文書及び他の文書は、シャンプー組成物のマイルドさを増進するために、エトキシ化非イオン性ポリマー、例えば、エトキシ化ソルビタンエステルを使用することを提唱している。しかし、(非イオン性であろうとそうでなかろうと)エトキシ化界面活性剤を使用することの主な欠点は、こうした界面活性剤が、1,4−ジオキサンを不純物として含有する場合があることであり、この物質は、発癌性物質であることが明らかになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第4177171号明細書
【特許文献2】英国特許第1508929号明細書
【特許文献3】カナダ特許第1077849号明細書
【特許文献4】カナダ特許第1080625号明細書
【特許文献5】欧州特許第0160269号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、皮膚及び眼への刺激が弱く、レベルが低減されたエトキシ化物(ethoxylate)含有界面活性剤を含む洗浄処方物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第一の態様によれば、
(a)式(I)のアニオン性界面活性剤化合物
【0013】
【化1】

(I)
【0014】
[式中、Rは、置換又は非置換のC4−36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ、水素原子又はC1−4アルキル基を独立に表し、R、R、R及びRの少なくとも1つは水素でなく、
は、カチオンを表す]と、
(b)両性界面活性剤と、
(c)アルコキシ化非イオン種と
を含み、
成分(a)対成分(b)のモル比が0.5:1〜2:1であり、成分(c)の質量対成分(a)及び(b)の合算質量の比が1.2未満:1である、低刺激性洗浄組成物が提供される。
【0015】
成分(a)は、式(I)のアニオン性界面活性剤化合物を含む。
【0016】
【化2】

(I)
【0017】
は、置換又は非置換のアルキル、アルケニル、アリール、又はアルキルアリール基から選択されることが好ましい。Rは、置換又は非置換のアルキル基又はアルケニル基から選択されることがより好ましい。Rは、非置換アルキル基又はアルケニル基、特に非置換アルキル基であることが最も好ましい。
【0018】
は、C5−30アルキル基を表すことが好ましく、好ましくはC7−24アルキル基、より好ましくはC7−21アルキル基、最も好ましくはC7−17アルキル基を表す。
【0019】
は、好ましくはC1−4アルキル基を表し、プロピル基又はブチル基が(存在する場合には)直鎖状であるC1−4アルキル基であることが適切である。好ましくは、Rは、n−プロピル、エチル、又は最も好ましくはメチル基を表す。
【0020】
は、水素原子を表すことが好ましい。
【0021】
及びRの一方が水素原子を表し、他方が水素原子又はC1−4アルキル基を表すことが好ましい。好ましくは、R及びRの一方は、水素原子、又はプロピル基若しくはブチル基が直鎖状であるC1−4アルキル基を表す。好ましくは、R及びRの一方は、n−プロピル、エチル、若しくはメチル基、又は最も好ましくは水素原子を表す。R及びRが両方とも水素原子を表すことが最も好ましい。
【0022】
一部の実施形態では、本発明は、2種以上の式(I)の化合物の混合物を包含し得る。例えば、式(I)の化合物の異性体混合物が存在する場合もある。そのような混合物は、例えば、Rがアルキル(適切にはメチル)であり、R、R及びRがすべて水素である化合物と、Rがアルキル(適切にはメチル)であり、R、R及びRがすべて水素である化合物とを含むものでよい。
【0023】
は、置換されていてもよいアンモニウムカチオン、又は最も好ましくは金属カチオンを表すことが好ましい。適切なアンモニウムカチオンとして、NH及びトリエタノールアミンのアンモニウムカチオンが挙げられる。適切な金属カチオンとして、アルカリ金属カチオン、例えば、ナトリウム、リチウム、及びカリウムカチオン、並びにアルカリ土類金属カチオン、例えば、カルシウム及びマグネシウムカチオンが挙げられる。好ましくは、Mは、カリウムカチオン、又は特にナトリウムカチオンを表す。
【0024】
は、アルキル基でも、又はアルケニル基でもよい。好ましくは、Rはアルキル基である。一部の実施形態では、本発明のこの成分界面活性剤は、脂肪酸の混合物を含んで、Rが異なっていてもよい式(I)の化合物の混合物をなしていてもよい。
【0025】
は、脂肪酸の残基であることが好ましい。天然の油から得られる脂肪酸は、多くの場合脂肪酸の混合物を含む。例えば、ヤシ油から得られる脂肪酸は、C12ラウリン酸、C14ミリスチン酸、C16パルミチン酸、Cカプリル酸、並びにC18ステアリン酸及びオレイン酸を含む脂肪酸の混合物を含有する。
【0026】
は、1若しくは2種以上の自然に存在する脂肪酸及び/又は1若しくは2種以上の合成脂肪酸の残基を含んでよい。一部の好ましい実施形態では、Rは、本質的に、単一の脂肪酸の残基からなる。
【0027】
を導き得るカルボン酸の例として、ココ酸(coco acid)、酪酸、ヘキサン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ベヘニン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、リグノセリン酸;ヤシ油、獣脂、パーム核油、乳脂肪、パーム油、オリーブ油、コーン油、亜麻仁油、ラッカセイ油、魚油及び菜種油から得られる脂肪酸などの自然に存在する脂肪酸;単一長さ又は選択された鎖長分布の鎖として合成された合成脂肪酸;及びこれらの混合物が挙げられる。Rは、12個の炭素原子を有する飽和脂肪酸であるラウリン酸の残基又はヤシ油由来の混合脂肪酸の残基を含むことが最も好ましい。
【0028】
式(I)の化合物は、先行技術に記載の方法のいずれによって調製することもでき、例えば、国際特許第94/09763号明細書及び国際特許第2005/075623号明細書に記載の方法を参照されたい。
【0029】
特に好ましい実施形態では、R、R及びRはすべて水素であり、Rはエチル、又は最も好ましくはメチルである。
【0030】
そのような好ましい実施形態では、本発明の組成物は、メチルイセチオン酸ナトリウムと脂肪酸の反応生成物、すなわち式(II)の化合物
【0031】
【化3】

(II)
【0032】
[式中、R及びRの一方はメチルであり、他方は水素である]を含むことが好ましい。これらの異性体の混合物が存在してもよい。
【0033】
一部の実施形態では、本発明の組成物は、ラウリルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイル(cocyl)メチルイセチオン酸ナトリウム、及びオレオイルメチルイセチオン酸ナトリウムの1又は2種以上を含む。
【0034】
本発明の組成物は、ラウリルメチルイセチオン酸ナトリウム及び/又はココイルメチルイセチオン酸ナトリウムを含むことが最も好ましい。ラウリルメチルイセチオン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0035】
成分(b)は、両性界面活性剤を含む。
【0036】
両性界面活性剤とは、陽性と陰性の両方の部位を示す能力を有する任意の界面活性剤を包含するものとする。界面活性剤成分(b)は、スルタイン(スルホベタイン)を含めたベタインと呼ばれる界面活性剤、又は他の双性イオン性若しくは両性界面活性剤、例えば、脂肪族窒素誘導体を主体とした界面活性剤から選択されるものでよい。
【0037】
成分(b)としての使用に適する界面活性剤は、ベタイン、例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホジアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホジプロピオネート、アルキルイミノジプロピオネート、及びアルキルイミノジアセテートから選択されるものでよい。
【0038】
本発明の組成物において成分(b)として使用するための界面活性剤として、7〜22個の炭素原子のアルキル基又はアルケニル基を有し、全般的構造式
【0039】
【化4】

【0040】
[式中、Rは、7〜22個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、R及びRは、それぞれ独立に、1〜6個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキル、又はカルボキシアルキルであり、mは2〜4であり、nは0又は1であり、Xは、ヒドロキシルで置換されていてもよい、1〜6個の炭素原子のアルキレンであり、Yは、−CO又は−SOである]に従うものを挙げることができる。
【0041】
成分(b)として使用するのに適する界面活性剤として、式
【0042】
【化5】

【0043】
の単純ベタイン及び式
【0044】
【化6】

【0045】
のアミドベタイン(mは2又は3である)を挙げることができる。
【0046】
両方の式において、R、R及びRは、上記に規定したとおりである。Rは、特に、R基の少なくとも半分、好ましくは少なくとも4分の3が10〜14個の炭素原子を有するような、ココナッツ由来のC12及びC14アルキル基の混合物でよい。R及びRは、メチルであることが好ましい。
【0047】
界面活性剤成分(b)として、式
【0048】
【化7】

【0049】
【化8】

【0050】
のスルタイン(又はスルホベタイン)(mは2又は3である)、又は
−(CHSO
【0051】
【化9】

【0052】
によって置き換えられているこれらの変形形態を挙げることができ、これらの式におけるR、R及びRは、以前に規定したとおりである。
【0053】
界面活性剤成分(b)としては、アンホアセテート及びジアンホアセテートを挙げることができる。アンホアセテートは、一般に次式と一致する。
【0054】
【化10】

【0055】
ジアンホアセテートは、一般に次式と一致する。
【0056】
【化11】

【0057】
式中、Rは、8〜22個の炭素原子の脂肪族基であり、Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は置換アンモニウムなどのカチオンである。
【0058】
適切な酢酸系両性界面活性剤として、ラウロアンホアセテート、アルキルアンホアセテート、ココアンホ(ジ)アセテート、ココアンホアセテート、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアン酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及び小麦胚芽アンホ二酢酸二ナトリウムが挙げられる。
【0059】
適切なベタイン界面活性剤として、アルキルアミドベタイン、アルキルベタイン、C12/14アルキルジメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、獣脂ビス(ヒドロキシエチル)ベタイン、ヘキサデシルジメチルベタイン、ココジメチルベタイン、アルキルアミドプロピルスルホベタイン、アルキルジメチルアミンベタイン、ココアミドプロピルジメチルベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミンベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、ココアミドベタイン、ラウリルアミドベタイン、アルキルアミノベタイン、アルキルアミドベタイン、ココベタイン、ラウリルベタイン、ジメチコンプロピルPG−ベタイン、オレイルベタイン、N−アルキルジメチルベタイン、ココビグアミド(biguamide)誘導体、Cアミドベタイン、C12アミドベタイン、ラウリルジメチルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アミドベタイン、アルキルベタイン、セチルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−ナトリウムカルボキシメチル−N−カルボキシメチルオキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アルキル酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−N−(3−スルホプロピル)−アンモニウム−ベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチル−N−(3−スルホプロピル)−アンモニウム−ベタイン、ココジメチルベタイン、アプリコットアミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ウンデシレンアミドプロピルベタイン、ココアミドスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、C12/18アルキルアミドプロピルジメチルアミンベタイン、ラウリルジメチルベタイン、リシノールアミドベタイン、獣脂アミノベタインが挙げられる。
【0060】
適切なグリシネート系両性界面活性剤として、ココアンホカルボキシグリシネート、獣脂アンホカルボキシグリシネート、カプリロアンホカルボキシグリシネート、オレオアンホカルボキシグリシネート、ビス−2−ヒドロキシエチル獣脂グリシネート、ラウリルアンホグリシネート、獣脂ポリアンホグリシネート、ココアンホグリシネート、オレイン酸ポリアンホグリシネート(oleic polyamphoglycinate)、N−C10/12脂肪酸アミドエチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−グリシネート、N−C12/18−脂肪酸アミドエチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−グリシネート、ジヒドロキシエチル獣脂グリシネートが挙げられる。
【0061】
成分(b)として使用する好ましい酢酸系両性界面活性剤には、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸二ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0062】
成分(b)として使用する好ましいベタイン界面活性剤には、ココアミドプロピルベタインが挙げられる。
【0063】
成分(b)として使用する好ましいスルタイン界面活性剤には、ココアミドプロピルヒドロキシスルタインが挙げられる。
【0064】
成分(c)は、アルコキシ化非イオン種を含む。この成分は、非イオン性界面活性剤でも、又は他のアルコキシ化化合物、例えば、ポリマー化合物でもよい。アルコキシ化非イオン種は、少なくとも2個のアルコキシ残基、好ましくは少なくとも2個のエトキシ残基を含むことが好ましい。
【0065】
適切なアルコキシ化非イオン性界面活性剤として、1又は2個以上のアルキレンオキシド残基と疎水性基とを含む任意の化合物が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤は、1又は2個以上のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド残基と疎水性基とを含む化合物である。適切な非イオン性界面活性剤は、脂肪族のアルコール、酸、アミド、又はアルキルフェノールをアルキレンオキシドと反応させて生成されるものでよい。疎水性基は、少なくとも4個の炭素原子、好ましくは少なくとも5個の炭素原子、より好ましくは少なくとも6個の炭素原子を有する炭化水素鎖を含むことが好ましい。好ましくは、疎水性基は、6〜30個の炭素原子、より好ましくは6〜21個の炭素原子、最も好ましくは8〜18個の炭素原子を含む。疎水性基は、アルキル基であることが好ましい。非イオン性界面活性剤成分(c)は、2個以上の疎水性残基を含んでもよい。
【0066】
或いは、アルコキシ化非イオン種は、ポリマー種、例えば、エチレンオキシド−プロピレンオキシドコポリマー、適切にはブロックコポリマーでもよい。このような化合物は、ポロキサマー(polaxomer)化合物として当業者のよく知るところとなり、例えば、BASF社からPluronicの商標で入手することができる。
【0067】
適切な非イオン性界面活性剤は、以下から選択されるものでよい。すなわち、疎水性基及び反応性水素原子を有する化合物、例えば、脂肪族のアルコール、酸、アミド、又はアルキルフェノールと、アルキレンオキシド、特に、単独又はプロピレンオキシドを伴うエチレンオキシドとの反応生成物(例えば、アルキル(C−C22)フェノール−エチレンオキシド縮合物、脂肪族(C−C18)第一級又は第二級直鎖又は分枝アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物、及びエチレンオキシドがプロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応生成物と縮合してできた生成物);及びソルビタンエステルアルコキシ化物。好ましい非イオン性界面活性剤としては、アルコキシ化脂肪族アルコール、アルコキシ化脂肪酸、アルコキシ化グリセロールエステル、及びアルコキシ化ソルビタンエステル、特にエトキシ化種、特にラウリル、セチルステアリル、ステアリル、セチル、及びオレオセチル残基を含むものが挙げられる。
【0068】
非イオン性界面活性剤は、少なくとも20個、好ましくは少なくとも40個、例えば少なくとも60個のアルキレンオキシド残基を含むことが好ましい。
【0069】
成分(c)として使用するための好ましい非イオン性界面活性剤は、疎水性基を含む化合物とエチレンオキシドの反応によって生成するものである。
【0070】
適切な1部類の非イオン性界面活性剤は、エステルになる脂肪酸がC12−C18脂肪酸からなる群から選択され、ポリオキシエチレンソルビタン1分子あたり平均で約1個又は3個の前記酸がエステル化されている、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルである。1つの好ましい非イオン性界面活性剤は、大部分が約20モルのエチレンオキシドと縮合しているモノエステルからなる、ソルビトール及びソルビトール無水物(ソルビタン)のラウリン酸エステルの混合物である。この界面活性剤は、CTFA辞典ではポリソルベート20と称され、当業界ではポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートとしても知られており、いくつかの市販品供給元から入手可能である。
【0071】
ポリオキシエチレンアルキルエステルの適切な別の例は、およそ80モルのエチレンオキシドと縮合しているソルビトール及びソルビトール無水物のオレイン酸エステルの混合物である、CTFA名によるポリソルベート80である。
【0072】
成分(c)の質量対成分(a)及び(b)の合算質量の比は、1.2未満:1である。この比は、1.1未満:1、好ましくは1未満:1、より好ましくは0.9未満:1、適切には0.8未満:1、より好ましくは0.75未満:1、例えば0.6未満:1又は0.5未満:1であることが好ましい。
【0073】
本発明の組成物は、成分(a)、(b)及び(c)に加えて、さらなる界面活性剤成分を含んでもよい。そのような界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択されるものでよい。カチオン性界面活性剤、例えば、第四級アンモニウム化合物は、コンディショニング剤として使用することができる。本発明の組成物中に使用するのに適するさらなる界面活性剤の選択は、当業者の技量の範囲内である。そうした追加の界面活性剤が存在するとき、それら界面活性剤は、アルキレンオキシド残基を含まないことが好ましい。
【0074】
好ましい実施形態では、成分(a)、(b)及び(c)は合わせて、組成物中に存在する全界面活性剤の少なくとも70wt%、好ましくは少なくとも75wt%、より好ましくは少なくとも80wt%、適切には少なくとも85wt%、より好ましくは少なくとも90wt%、好ましくは少なくとも95wt%、最も好ましくは少なくとも98wt%を占める。
【0075】
成分(c)は、組成物中に存在する全界面活性剤の60wt%未満、好ましくは50wt%未満、より好ましくは40wt%未満、好ましくは30wt%未満、例えば25wt%未満又は20wt%未満しか占めていないことが好ましい。成分(c)は、組成物中に存在する全界面活性剤の15wt%未満、10wt%未満、又は5wt%未満しか占めていなくてもよい。
【0076】
成分(a)対成分(b)のモル比は、0.5:1〜2:1の間である。この比は、0.6:1〜1.8:1の間、より好ましくは0.7:1〜1.7:1の間、好ましくは0.8:1〜1.4:1の間、より好ましくは0.85:1〜1.3:1の間、最も好ましくは0.9:1〜1.2:1の間であることが好ましい。
【0077】
成分(a)は、本発明の洗浄組成物中に、少なくとも0.5wt%、好ましくは少なくとも1wt%、例えば少なくとも1.5wt%、適切には少なくとも2wt%、又は少なくとも2.5wt%の量で存在することが好ましい。成分(a)は、50wt%まで、好ましくは40wt%まで、適切には30wt%まで、好ましくは20wt%まで、より好ましくは10wt%まで、例えば7.5wt%まで、又は5wt%までの量で存在してよい。
【0078】
成分(b)は、本発明の洗浄組成物中に、少なくとも0.5wt%、好ましくは少なくとも1wt%、例えば少なくとも1.5wt%、適切には少なくとも2wt%、又は少なくとも2.5wt%の量で存在することが好ましい。成分(b)は、50wt%まで、好ましくは40wt%まで、適切には30wt%まで、好ましくは20wt%まで、より好ましくは10wt%まで、例えば7.5wt%まで、又は5wt%までの量で存在してよい。
【0079】
成分(c)は、本発明の洗浄組成物中に、少なくとも0.5wt%、好ましくは少なくとも1wt%、例えば少なくとも1.5wt%、適切には少なくとも2wt%又は少なくとも2.5wt%の量で存在することが好ましい。成分(c)は、50wt%まで、好ましくは40wt%まで、適切には30wt%まで、好ましくは20wt%まで、より好ましくは10wt%まで、例えば7.5wt%まで又は5wt%までの量で存在してよい。
【0080】
当業者ならば、市販品として入手可能な界面活性剤供給源が、多くの場合、かなりのレベルの不純物を含むことを察せられよう。市販の界面活性剤中に存在する不純物のレベルは、25重量%まで、又は30重量%まででもよく、そうした不純物は通常、未反応の出発材料及び/又は副生物を含有する。
【0081】
疑義を回避するために、別段記載しない限り、本明細書に記載の界面活性剤の量並びにそのモル比及び重量比のあらゆる規定は、組成物中に存在する活性な界面活性剤化合物の実際の量を指す。
【0082】
上述のように、成分(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、指定の界面活性剤の混合物を含む場合もあり、本明細書で言及するあらゆる量は、組成物中に存在するそのような各界面活性剤タイプの総量を指す。当業者には容易に理解されるように、市販の界面活性剤供給源は、多くの場合、活性な界面活性剤化合物の混合物(並びに不純物)、例えば異なる異性体、特に天然供給源から調製されている場合、例えば自然界で見られる脂肪酸混合物を含む。
【0083】
本発明の組成物は、コンディショニング剤、抗菌剤、起泡剤、パール化剤(pearlescer)、香料、色素、着色剤、保存剤、増粘剤、タンパク質、シリコーンポリマーなどのポリマー、リン酸エステル、日焼け止め剤、フケ防止剤、緩衝剤、脂肪酸アルカノールアミドなどの保湿剤、シリコーン誘導体、カチオン性ポリマー、プロピレングリコール、グリセリン、メチルセルロースなどの粘度コントロール剤、及び洗浄料に通常使用される他の添加剤から選択される1又は2種以上のさらなる成分を含んでよい。
【0084】
適切なコンディショニング剤としては、式
【0085】
【化12】

【0086】
の第四級アンモニウム化合物が挙げられる。式中、R、R、R及びRはそれぞれ、アルキル基又はアルケニル基であり、Xは、塩素、臭素、又は硫酸メチルである。R、R、R及びRの少なくとも1つは、C−C24アルキル基又はアルケニル基であり、その他は、C−Cアルキル、例えばメチルである。一部の実施形態では、R、R、R及びR基の2つ、3つ、又は4つがC−C24アルキル又はアルケニルでよい。
【0087】
本明細書での使用に適するコンディショニング剤としては、INCIリストにおいてポリクオタニウムと称されるもの、例えば、ポリクオタニウム−10及びポリクオタニウム−7、並びにグアーヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド及び同様のカチオン性ポリマーが挙げられる。
【0088】
適切な保存剤としては、ジメチルジメチロールヒダントイン(DMDMH、dimethyl dimethylolhydantoin)、DMDMH/ヨードプロピニル−ブチルカルバメート(Glydant Plus、Lonza Inc.社の登録商標)、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素が挙げられる。当然のことながら、シャンプーなどの洗浄組成物において効果的に機能する追加の保存剤が数多く存在する。
【0089】
本発明の洗浄組成物は、pHが4〜8、好ましくは4.5〜7、例えば4.5〜6であることが適切である。pHは、必要に応じて、塩基、例えば、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム、又は酸、例えば、クエン酸、コハク酸、又はリン酸を用いて調整することができる。
【0090】
本発明は、水性組成物であることが好ましい。一部の実施形態では、組成物は、水に加えて、1又は2種以上のさらなる溶媒を含んでよい。そのような適切な共溶媒として、極性化合物、例えば、アルコール、グリコールなどを挙げることができる。
【0091】
しかし、好ましい実施形態では、水は、本発明の組成物中に存在する主溶媒であり、存在する全溶媒の少なくとも80wt%、好ましくは少なくとも90wt%、より好ましくは少なくとも95wt%を占めることが適切である。
【0092】
本発明は、低刺激性洗浄組成物を提供する。本発明の組成物は、皮膚及び眼の両方に対して非常に低刺激であることが好ましい。
【0093】
本洗浄組成物は、皮膚及び/又は眼に対して低刺激性であることが望ましい、いかなる目的で使用してもよい。例えば、組成物は、洗顔料として、又は敏感肌の人々向きの製品として使用することができる。本発明の組成物は、ベビーケア製品、例えば、ベビー用入浴剤製品又はベビー用シャンプーであることがより好ましい。
【0094】
本発明の洗浄組成物は、ベビー用シャンプーとして十分使用できる程度に刺激がないことが適切である。
【0095】
本発明の組成物中に存在する成分(c)の濃度は、最小限に抑えることが望ましい。適切な濃度は、所望の量の成分(a)及び(b)を含む組成物を調製し、眼への刺激が所望の低いレベルになるまで、成分(c)を徐々に量を増やしながら加えることにより、経験的に決定することができる。
【0096】
眼への刺激は、適切ないかなる方法によって測定してもよく、そのような方法は、当業者の知るところとなろう。1944年以来知られている標準の方法は、Draize眼刺激性試験である。この試験は、ウサギの一方の眼の結膜嚢に材料を送達することを含む、長い間定着している試験である。しかし、この試験は、しばしば残酷であるとみなされるので、現在はそれほど多く使用されず、これに代わるインビトロ試験が開発されている。適切な1つの方法が、MatTek社の「EpiOcular」(登録商標)である。この角膜モデルは、正常なヒト由来表皮角化細胞を、培養して、角膜で見られるものと同様の層形成した扁平上皮としたものからなる。この表皮細胞は、無血清培地を使用して、特別に調製した細胞培養挿入物上で培養されると、分化して、角膜上皮と細密に対応する多層構造を形成する。このシステムは、眼への刺激性を査定するのに形態学的に妥当なインビトロ予測手段になるといわれている。EpiOculuar(登録商標)試験の結果によって、組成物を、重度に刺激性、中等度に刺激性、軽度に刺激性、最小限に刺激性、又は非刺激性として分類することができる。このような試験を実施例において使用する。
【0097】
本発明の低刺激性洗浄処方物は、EpiOcular(登録商標)試験において、軽度に刺激性、最小限に刺激性、又は非刺激性として分類されることになるのが適切である。非刺激性又は最小限に刺激性として分類されることになるのが好ましい。
【0098】
EpiOcular(登録商標)試験の詳細は、「Evaluation of the EpiOcularTM Tissue Model as an Alternative to the Draize Eye Irritation Test」と題された論文、すなわち、M. Stern, M. Klausner, R. Alvarado, K. Renskers, M. Dickens; Toxicology in Vitro, Volume 12, Issue 4, August 1998, Pages 455-461で見ることができる。
【0099】
上述のように、いくつかのインビトロ眼刺激性試験が利用可能である。それら試験の多くでは、結果の対応関係を明らかにして、Draize試験における同等のスコアを得ることができる。対応付けがなされるようにするには、多くの場合、適正な条件、特に濃度を慎重に選択することが必要である。しかし、こうした試験の遂行は、十分に当業者の技量の範囲内であろう。
【0100】
本発明の組成物は、この種のインビトロ試験を使用して試験するとき、Draize試験における軽度に刺激性又は非刺激性と同等のスコアが得られるようなものであることが好ましいであろう。
【0101】
本発明の洗浄組成物は、皮膚刺激性が弱いことが好ましい。皮膚刺激性は、適切ないかなる手段によって測定してもよい。1つの一般的な方法では、組成物を14日間続けて皮膚に適用し、14日間累積刺激試験と呼ばれるものにおいて刺激を評価する。
【0102】
本発明の低刺激性洗浄組成物は、非常にマイルドであり、したがってベビー用シャンプー、ベビー用入浴剤、マイルド皮膚洗浄料、顔用洗浄料、敏感肌用洗浄料などとして使用することができる。組成物は、これまで使用されてきたレベルより少ないエトキシ化非イオン性界面活性剤しか含有せず、したがって1,4−ジオキサンがより少量でしか存在しなくなるので、特に有利である。
【0103】
本発明の低刺激性洗浄組成物は、動物ケアの用途においても、例えばペット用シャンプーとして使用できる。
【0104】
本発明の第二の態様によれば、希釈すると本発明の第一の態様の低刺激性洗浄組成物になる、濃縮された界面活性剤組成物が提供される。
【0105】
第二の態様の好ましい特長は、第一の態様に関して明らかにしたとおりである。
【発明を実施するための形態】
【0106】
本発明について、以下の実施例を参照してさらに説明する。
[実施例]
【0107】
調製した組成物は以下のとおりである。
【0108】
【表1】

【0109】
SLMIは、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム(sodium lauroyl methyl isethioniate)である。
【0110】
組成物は、上述のEPIOCULARインビトロ試験を使用して、10wt%の水希釈物として試験した。結果は以下のとおりであった。
【0111】
Draizeスコア計算値
【0112】
【表2】

【0113】
スコア計算値と刺激分類の対応関係を以下に示す。
【0114】
【表3】

【0115】
刺激調査は、いずれの処方も刺激が最小限に抑えられたが、本発明の組合せはSLMI単独より刺激が弱かったことを示している。
【0116】
ISELUX、NATRLQUEST、及びEPIOCULARは登録商標である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)式(I)のアニオン性界面活性剤化合物
【化1】

(I)
[式中、Rは、置換又は非置換のC4−36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ、水素原子又はC1−4アルキル基を独立に表し、R、R、R及びRの少なくとも1つは水素でなく、
は、カチオンを表す]と、
(b)両性界面活性剤と、
(c)アルコキシ化非イオン種と
を含み、
成分(a)対成分(b)のモル比が0.5:1〜2:1であり、成分(c)の質量対成分(a)及び(b)の合算質量の比が1.2未満:1である、低刺激性洗浄組成物。
【請求項2】
成分(a)対成分(b)の比が0.8:1〜1.3:1である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
成分(c)の質量対成分(a)及び(b)の合算質量の比が0.7未満:1である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
成分(a)が、ラウリルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルメチルイセチオン酸ナトリウム、又はこれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
成分(b)が、ベタイン(スルホベタインを含める)、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホジアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホジプロピオネート、アルキルイミノアセテート、アルキルイミノプロピオネート、及びこれらの混合物から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
成分(b)が、ココアミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸二ナトリウム及びこれらの混合物から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
成分(c)が、エトキシ化非イオン種を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
EpiOcular(登録商標)試験において、軽度に刺激性として分類される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
14日間累積刺激試験において示される皮膚刺激性が軽度又はなしである、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
ベビー用シャンプー、ベビー用入浴剤、マイルド皮膚洗浄料、洗顔料、又は敏感肌用洗浄料から選択される、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
希釈すると請求項1〜10のいずれかに記載の低刺激性洗浄組成物になる、濃縮された組成物。
【請求項12】
動物ケアの用途における請求項1〜11のいずれかに記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2013−501040(P2013−501040A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523388(P2012−523388)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051270
【国際公開番号】WO2011/015858
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(508020258)インノスペック リミテッド (24)
【氏名又は名称原語表記】INNOSPEC LIMITED
【Fターム(参考)】