説明

経皮アクセス装置

経皮アクセス装置1を患者の皮膚5の上に固定するための支持ブロック3と、支持ブロック3に移動可能に接続されているスライダー7と、皮膚5を穿刺するためにスライダー7に配置されている中空針9とを備えている流体を注射するための経皮アクセス装置1であって、中空針9が、皮膚5を穿刺するときに皮膚表面15に関して、25°を超えない穿刺角17をなすものである経皮アクセス装置1。さらに、経皮アクセス装置1を患者の皮膚5の上に固定するための支持ブロック3と、支持ブロック3に接続されている移動可能スライダー7と、皮膚5を穿刺するためにスライダー7に配置されている中空針9とを備え、スライダー7の第1移動方向35を中空針9の第1穿刺位置において制限するための第1ストップ33を有している流体を注射するための経皮アクセス装置1であって、中空針9の第2穿刺位置にスライダー7の第2移動方向39を制限するための、第1ストップ33とは別の第2ストップ37を備えている経皮アクセス装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を注射するための経皮アクセス装置に関し、該経皮アクセス装置を患者の皮膚の上に固定するための支持ブロックと、該支持ブロックに移動可能に接続されているスライダーと、皮膚を穿刺するために該スライダーに配置されている中空針とを備えている経皮アクセス装置に関する。
【0002】
さらに詳細には本発明は、流体を注射するための経皮アクセス装置であって、該経皮アクセス装置を患者の皮膚の上に固定するための支持ブロックと、該支持ブロックに接続されている移動可能スライダーと、皮膚を穿刺するために該スライダーに配置されている中空針とを備えており、該経皮アクセス装置に、該スライダーの第1の移動方向を、該中空針の第1の穿刺位置において制限するための第1ストップが備わっているものに関する。
【背景技術】
【0003】
例えば米国特許第7556615B2号明細書(特許文献1)により、突出しているリング形状の皮膚プリストレス装置を備えているマイクロ針アクセス装置が知られている。その皮膚プリストレス装置は、マイクロ針を囲んでおり、マイクロ針が接触により皮膚を変形させたすぐあと皮膚を穿刺する前に患者の皮膚表面に接触している。リング形状の皮膚プリストレス装置により皮膚表面の変形が最小化され、それにより、マイクロ針の一層正確な穿通が可能となっている。
【0004】
また、国際出願公開第WO2007/061972A2号(特許文献2)により、注射可能な物質のためのアクセス装置であって患者の皮膚への穿通の目的で十分な長さの中空針を備えるもの知られている。本アクセス装置は、中空針の穿通深さを制御するためのデリミターと、デリミターへある距離をおいて位置しているスタビライザーとを備えている。穿刺位置に近い組織の変形が当該スタビライザーによって防止され、物質が導入される位置の深さは、本質的には、中空針の長さを通じて決定されうるようになる。
【0005】
さらに、米国特許出願公開2004/0147901A1号(特許文献3)は、皮膚の面に本質的には平らとなる中空針にとっての穿刺領域を得るための真空チャンバーを備える皮内投与装置(intradermal application device)を開示している。装置の軸と皮膚の間の角度は、ある実施形態では45°であり、別の実施形態では30°から60°の間のすべての角度となり得る。
【0006】
加えて、国際出願公開第WO2009/086463A1号(特許文献3)から物質投与装置が知られている。この物質投与装置は、絞ることが可能な、その物質を収容する容器を持つシールされたパッケージを備えている。さらに、治療目的の流体である物質の投与のための中空針が視野に入れられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第7556615 B2号明細書
【特許文献2】国際出願公開第WO2007/061972 A2号
【特許文献3】米国特許出願公開2004/0147901 A1号
【特許文献4】国際出願公開第WO2009/086463 A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本出願の基調をなす課題は現在の水準からみて改良された経皮アクセス装置を提供することである。とりわけ、当該経皮アクセス装置は信頼性が高く正確な皮内注射を提供するべきである。さらに、当該経皮アクセス装置による注射は患者にとって快適なものであるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すべての請求項における参照番号は限定する効力はなく、単に読みやすさを向上させる目的にのみ役立たてるべきものである。
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は請求項1に記載の特徴を備える経皮アクセス装置(dermal access device)を教示する。流体の注射(injection)のための経皮アクセス装置とは、患者の皮膚を穿刺(puncture)する中空針を利用すくことにより医療目的にて何らかの液体を注射する器具であると解されるべきである。本発明に関して液体の注射との用語は当該液体の医療上の注入(medical infusion)もまた含むものである。注射の助けにより、有効な薬理成分(active pharmaceutical ingredients)、とりわけ薬剤(medicaments)をその患者に投与することができる。患者の皮膚を穿刺するため中空針には通常、針先が備わっている。本発明においてこの針先はスライダーとは反対側に向いている中空針の一端である。針先の開口部(opening)を経由して、液体は、注射の際に針から外へ流れ出ることができ、体組織に注入され得る。皮膚への穿刺をさらに容易にするため、公知の中空針は先端部においてある角度に斜めに切り落されている。斜めの切り落し部のため、中空針は針先が鋭角になっており、その針先の開口部は中空針に沿うある範囲に延びて開口している。この切り落とし部の角度は通常は15°である。注射または注入の際に、患者の体組織に注射されるべく、液体が流体容器から中空針を針先にまで通される。
【0011】
スライダーが支持ブロック(bearing block)に移動可能に接続されていることから、スライダーを支持ブロックに対して相対的に移動させることにより、有利には、スライダーに配置されている中空針を支持ブロックに対し相対的に移動させることができる。経皮アクセス装置を意図どおりに利用することにより、支持ブロックは、患者の皮膚に固定されて、動作の際にスライダーが支持ブロックに対して相対的に動かされ、そして中空針が皮膚を穿刺するようになる。
【0012】
皮膚を穿刺するとき中空針が皮膚の表面に関し25°を超えない穿刺角を有することから、例えば医師が皮内注射(intradermal injection)するために中空針で皮膚に穿刺するときに選択するであろう穿刺角度をもって経皮アクセス装置が皮膚を穿刺することが達成可能である。有利には本発明によれば、高い信頼性の下、上記穿刺角度で皮下組織(subcutis)より上部の皮膚の一部に到達することができ、高い信頼性での正確な皮内注射が可能となる。本発明の意味において皮内注射とは、皮下組織より上にある皮膚の部分における注射である。典型的には、真皮(皮下組織より上の皮膚の層)と皮下組織との間の境界は1.5−2.5mm深さに位置する。例えば、Laurent et al., “Echographic measurement of skin thickness in adult by
high frequency ultrasound to assess appropriate microneedle length for intradermal
delivery of vaccines”, Vaccine, 2007, Vol. 25, Issue 34, pp. 6423-6430を参照のこと。
【0013】
通常30°を超える角度により針が皮膚を穿刺する機械的システムの皮内注射にとっては、標準の中空針を使用すると、浅すぎる針先の深さと針先の開口の横方向サイズとに起因して、穿刺位置において横方向に液体が漏れるという難点が生じる。この現象は通常、針先開口の横方向サイズが中空針の穿刺深さに比して小さい、特別に細い中空針を採用することによって解決される。これに対し本発明における穿刺角度では、有利には、例えば0.3mmの直径を持つ入手可能な標準の中空針によって皮内注射が可能となる。さらに、本発明の角度を採用することにより、穿刺チャネルの長さを十分に長くして、穿刺位置から針先までの間にわたり穿刺された皮膚が穿刺中の針を十分にシールするようにすることができる。本発明によれば、特別な中空針に比べ標準の中空針が容易に製造され購入も容易であるとの利点を享受することができる。さらに標準の中空針は、中空針および経皮アクセス装置のいずれかまたは両方の取り扱いを容易にする、高い安定性を示すものである。
【0014】
有利には経皮アクセス装置の使用は、皮内注射への適用のみには制限されず、むしろ適切な実施形態においては、例えば皮下(subcutaneous)注射や、筋肉注射、国際出願公開第WO2004/098676A2号等によって当業者に知られている「結合組織(junctional layer)」への注射、といった他のタイプの注射にも適用することができる。国際出願公開第WO2004/098676A2号の内容は開示されるすべてを引用することにより、本願明細書の一部をなすものとする。投与される注射のタイプは表皮、真皮、皮下組織などの指定された組織に到達可能となるために中空針の長さにより決定することができる。有利には、注射の所望のタイプのものを純粋にメカニカルなシステムによって実現することができる。
【0015】
加えて、上記課題を解決するため、本発明は請求項2に記載の特徴を備える経皮アクセス装置を教示する。本発明における意味でのストップは、経皮アクセス装置の指定された利用状況のなかから少なくとも一つの移動方向におけるスライダーの移動を制限する手段である。本発明の中空針の第1および第2穿刺位置において中空針は、少なくとも一部が患者の皮膚の内部に位置している。すなわち、針先と経皮アクセス装置の間に皮膚表面がくるように、第1および第2穿刺位置における中空針の針先は位置している。第1移動方向において第1ストップを通じて中空針の第1穿刺位置のところにスライダーが制限されるという事実から、有利には、スライダーの第1移動方向から先への移動が防止される。第1移動方向において中空針は、例えば皮膚を穿刺することができ、皮膚への最大穿刺深さが第1ストップを通じて決定される。すなわち、中空針の針先は第1穿刺位置において皮膚への最大の穿刺深さを有している。
【0016】
患者にとって快適な注射を可能にするため、皮膚の穿刺のプロセスにおいて形成される隆起(bulge)が再度緩和されうる、という点が本出願の第2ストップによる達成可能な効果である。第2ストップを利用することにより、皮膚を中空針で穿刺した後に、第2移動方向に向けて中空針をわずかに戻す動作(extracted)を行い、皮膚を再び緩和することが達成可能である。すなわち、本発明の経皮アクセス装置は、中空針により穿刺するとき、最初は隆起の形成を許容しつつその後は穿刺プロセスの部分的な逆戻しを通じて隆起を削減するかまたは完全に除去することが可能となる。このようにして、中空針が第2穿刺位置に位置しているときに、穿刺位置の皮膚を緩和させることによる患者にとって快適な注射を達成することが可能である。

【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】経皮アクセス装置の断面図である。
【図2】休止位置にある中空針を有する経皮アクセス装置である。
【図3】第1穿刺位置にある中空針を有する経皮アクセス装置である。
【図4】第2穿刺位置にある中空針を有する経皮アクセス装置である。
【図5】スライダーおよびガイドシャフトの断面である。
【図6】スライダーが第2穿刺位置にあるスライダーおよびガイドシャフトの断面である。
【図7】スライダーおよびガイドシャフトの断面である。
【図8】スライダーが第2穿刺位置にあるスライダーおよびガイドシャフトの断面である。
【図9】流体容器付き経皮アクセス装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[本発明の好ましい実施形態]
個別に、または互いに組み合わせることにより実施することができる有利な実施形態および改良が従属請求項の主題となる。
【0019】
本発明の好ましい実施形態において中空針は、皮膚を穿刺するときに25°を超えない穿刺角(puncture angle)を皮膚表面との間に構成しており、穿刺角は、さらに好ましくは中空針が第1および第2穿刺位置の少なくともいずれかまたはその両方において皮膚表面との間で構成する角度にマッチしている。より好ましくは穿刺角は20°を超えず、さらに好ましくは15°を超えない。より好ましくは穿刺角は5°から15°の間の値をとる。より好ましくは穿刺角は皮内注射にとりわけ適している約10°とされる。有利には、本発明の穿刺角を採用することにより、第1移動方向に向かうスライダーの移動を通じ、皮内注射にて医師が適用するであろう穿刺角をもって中空針を適用することができる。中空針先は、より好ましくは注射中に皮膚表面の下から1.5mm未満のところ、さらに好ましくは1mmまたはそれ以下のところに位置している。針先は、より好ましくは注射中に皮膚表面の下から0.1mmを超えるところ、さらに好ましくは0.35mmまたはそれ以上のところに位置している。典型的には、針先は皮膚表面から下約0.5mmのところに位置している。より好ましくは、中空針が注射中に第2穿刺位置に位置している。加えて、本発明の穿刺角により、皮膚を通る中空針において大変良好なシールが実現するほどに長い穿刺チャネルを得ることができる。このようにして、注射中に穿刺チャネルを通って液体が漏れること回避される。
【0020】
好ましいストップは機械的ストップである。ゴム緩衝体(rubber buffer)やバネのような、例えば弾性要素もストップとして利用可能であろう。この弾性要素は、好ましくは一方の側部がスライダーに、および他方の側部が経皮アクセス装置の一部、または、皮膚の上に配置されている。同様の目的で、さらに好ましくは、断線要素は、スライダーの上と、他方が経皮アクセス装置の一部の上または皮膚の上とのいずれかまたは両方に固定されるか、あるいはスライダーまたは上記一部と一体片に作製される。そのような弾性要素は、例えば第2ストップを提供するため、好ましい伸張(すなわち弾性要素に対し外力が作用していない弾性要素自体の平衡状態への伸張など)を通じ、スライダーの移動を制限することができるであろう。また、そのような弾性要素は、例えばスプリングのすべての巻線が互いに触ってスプリングがそれ以上圧縮できないときや、ゴム緩衝体の内部において突起が最大限の深さに達するまで押し込まれる、といった最大限の圧縮を通じ、第1ストップを提供するためにスライダーの移動を制限することができるであろう。
【0021】
さらに好ましくは、第1ストップに達することにより、スライダーは第1移動方向とは別の方向へ、より好ましくは第2移動方向へ移動可能である。注射を適用するためには中空針は最初に第1穿刺位置に、その後に第2穿刺位置に動かすことができ、ここで、第1穿刺位置は、第2穿刺位置とはスライダーの支持ブロックに対する相対的な位置取りの分だけ異なっている。本発明のさらに一層好ましい実施形態では、スライダーは、第2ストップに達することにより第2移動方向とは別の方向へ、より好ましくは第1移動方向へ移動可能である
【0022】
本発明のさらに別の実施形態において、少なくとも二つの中空針がスライダーに配置されている。こうして液体を、穿刺して注射するのではなく、ある領域に渡って分散させることが可能である。有利には、この領域は、スライダーに配置されている中空針によって決定することができる。
【0023】
本発明のある実施形態において、スライダー位置は、中空針の第2穿刺位置のところに、支持ブロックに対し相対的に固定することができる。さらに好ましくは、スライダー位置は、中空針の第2穿刺位置のところに、支持ブロックに相対的に解除可能に(detachable)固定されることがある。さらに好ましくは、スライダー位置は、ロックメカニズムを利用して支持ブロックに対し相対的に解除可能(detachably)に固定されることがある。こうして、中空針は第2穿刺位置において皮膚の中で移動可能ではないようにすることが達成可能であり、さらに、患者の皮膚に本発明の経皮アクセス装置が固定されているときにはなおのことそういえる。このことは、患者にとってより快適な注射を可能にする。加えて、中空針の第2穿刺位置におけるスライダーの固定を通じ、中空針が皮膚から予期せず引き抜かれることを回避することができる。有利には、第2位置への中空針の固定(fixation)は、注射を適用した後に中空針が皮膚から除去されるように解除可能である。
【0024】
本発明によれば、中空針に針先が備わること、そして針先が、第1穿刺位置においては、支持ブロックまでの距離が第2穿刺位置に比べて長いことが視野に入れられている。より好ましくは、第1穿刺位置にある針先は、支持ブロックまで第1距離を有しており、第2穿刺位置において第2距離を有している。より好ましくは第1距離が第2距離よりも長い。このことにより有利には、皮膚の表面付近の注射スポットへの、皮内注射の可能性が生まれる。ここで注射スポットとは注射の際に皮膚内にて針先が存在する位置である。
【0025】
本発明の好ましい実施形態においては、経皮アクセス装置には、スライダーと支持ブロックとを移動可能に接続するためのガイド装置(guidance device)が備わっている。有利にはガイド装置は、スライダーが支持ブロックに対し相対的に移動する態様と、中空針が皮膚を穿刺することとなる態様とを決定することができる。すなわちガイド装置は、スライダーの移動の際に中空針がたどる道すじ(trajectory)を画定する。ガイド装置の助けにより中空針と患者の皮膚との穿刺角度も決定することができる。ガイド装置は、より好ましくは少なくとも一つのガイドシャフト(guiding shaft)、さらに好ましくは少なくとも2つのガイドシャフトを備えている。少なくとも一つのガイドシャフトはより好ましくは支持ブロックに配置されている。より好ましくは、スライダーには、ガイド装置のガイドシャフトに対応する少なくとも一つのルースベアリング(loose bearing)が備わっている。スライダーに配置されているルースベアリングの数は、より好ましくはガイド装置におけるガイドシャフトの数と一致している。有利には、ガイドシャフトの助けによりスライダーと中空針の、支持ブロックに対する相対的な、または患者の皮膚に対するそれぞれの直線的移動が可能となる。もちろん本発明は、少なくとも一つのガイドシャフトがスライダーに配置されており、少なくとも一つのルースベアリングが支持ブロックに配置されている実施形態を含んでいる。本発明はまた、少なくとも一つのガイドシャフトがスライダーに配置されており、少なくとも一つのガイドシャフトが支持ブロックに配置されており、ガイドシャフトに応じて、スライダーと支持ブロックとに対応させてルースベアリングが備わっている実施形態を含んでいる。
【0026】
さらに好ましい実施形態において、経皮アクセス装置が再調整装置(readjusting device)を備えており、それにより、第1から第2穿刺位置へと中空針が再位置合わせされる。より好ましくは再調整装置が弾性要素を備えている。弾性要素は1以上のストップを同時に提供することができる。弾性要素は例えばゴム緩衝体やバネとすることができる。
【0027】
有利には中空針は、第1穿刺位置に到達したときに使用者による操作が全くなくとも、再調整装置を通じて第2穿刺位置にまで自動的に動かされる。より好ましくは、再調整装置は、第1穿刺位置に達したときにのみ、第1穿刺位置から第2穿刺位置へと中空針を再位置合わせする。より好ましくは再調整装置は、支持ブロックに配置されており、スライダーに対して作用を及ぼす。再調整装置がスライダーに対して作用を及ぼすため、一般に機械的により敏感な中空針に影響する力が削減される。ゴム緩衝体は、より好ましくは弾性材料により、さらに好ましくは熱可塑性エラストマーにより構成される。ゴム緩衝体および支持ブロックを一体片で、つまり二要素射出成型(a two component injection molding)を利用して作製することが可能である。本発明のさらに好ましい実施形態においては、スライダーには、1またはそれ以上の突出部であって、例えば1またはそれ以上の隆起部(knob)により実現されているものが備わっている。複数であり得るその突出部は、スライダーが第1位置にまで動かされたときゴム緩衝体の内側にて押圧される。好ましくは、スライダーを第2穿刺位置にまで動かすため、ゴム緩衝体は後の係合解放の際に突出部を押し出す。
【0028】
本発明のある実施形態において、支持ブロックとスライダーは別体の部品である。本発明は、支持ブロックおよびスライダーが、例えば射出成型によって一体片で作製されている実施形態を含む可能性がある。この点について、その片に備わる支持ブロックコンポーネントとスライダーコンポーネントとが互いに相対的に移動することができる点は、例えば達成可能であるばかりか、支持ブロック、スライダーおよび固定ヒンジが1コンポーネントとなるように、支持ブロックとスライダーとが少なくとも一つの固定ヒンジを介して互いに接続されている場合、とりわけ重要である。さらに、本発明の有利な実施形態においては、ロックおよび解除(detach)メカニズム、つまりロックノーズとロックタングが、それらが割り当てられるコンポーネントに、特に、支持ブロックおよびスライダーそれぞれに、また適切であれば1またはそれ以上の固定ヒンジにも一体片になって、備わっていることがある。よって有利には、支持ブロック、スライダー、ロックおよび解除メカニズムというシステムを、少数の成型ステップや、たった一度の射出成型工程により作製できる、ということが達成可能である。
【0029】
好ましくは、本発明においては、中空針がある休止位置(resting position)とされること、そして中空針が、支持ブロックに備わって対応している針ガイド装置の内部に配置されることが視野に入れられている。より好ましくは、中空針は、休止位置において経皮アクセス装置の内部に保管される。有利には、針ガイド装置によって、中空針を休止位置において機械的影響から保護することができる。さらに、中空針が針ガイド装置の内部に配置されているため、経皮アクセス装置の使用中の、突出する針先によるケガのリスクを回避できる。加えて、その時点で中空針に皮膚を穿刺させずに、支持ブロックを皮膚に最初に据え付けること(seated)が達成可能である。有利には、経皮アクセス装置を作動させることにより、中空針を針ガイド装置から外に出し、皮膚に穿刺させることができる。より好ましくは、中空針は、支持ブロックの、患者の皮膚の上に固定されている下方面から外に出ている。
【0030】
より好ましくは中空針が少なくとも部分的にスライダーの内部に位置している。スライダーの内部には、流体容器から中空針まで、そして中空針を通って注射するための位置となる針先まで、液体を輸送する流体チャネルを生成することができる。より好ましくは、中空針は、流体チャネルが接続しているところにおいてスライダー内部へある距離だけ突出する。スライダー内部の液体の径路は好ましくは、スペースを削減した経皮アクセス装置を可能にする曲ったあるいはバックル状の形状を有している。例えば、スライダー内部のチャネルは、中空針の端部にある角度をなして取り付けられることができる。
【0031】
本発明を一層改良するために好ましくは、支持ブロックを皮膚表面に固定する固定装置が経皮アクセス装置に備わっていることが視野に入れられている。より好ましくは、支持ブロックは固定装置により下面を皮膚表面に固定することができる。固定装置により、経皮アクセス装置へのすべての方向からの意図しない力を拾って皮膚に伝えることが達成可能となる。さらに、適切な固定装置により中空針による皮膚への穿刺する途中での皮膚の隆起が削減される。本発明の固定装置は、例えば両面テープまたは固定バンドエイドの少なくともいずれかまたは両方を備えることができる。固定装置は、支持ブロックの側部に配置されている翼部(wings)を有することができる。翼部は、例えば固定バンドエイドによって皮膚に固定されることがあるであろう。可能な固定装置のさらなる例は、腕時計のバンドに似た身体の対応する部分の周りに縛られているバンドであり得るであろう。もちろん上述した各例の組合せも採用することができる。
【0032】
さらなる好ましい実施形態においては、中空針の穿刺位置を視認するための検査装置が支持ブロックに配置されている。より好ましくは、検査装置は支持ブロックの上側部に位置している。より好ましくはレンズが検査装置に備わっている。より好ましくは交差ラインがそのレンズに配置されている。その検査装置により有利には、穿刺位置の選択、または正確な決定が可能になっている。経皮アクセス装置は有利には、最適な穿刺位置が得られるように皮膚構造に従って位置している。最適な穿刺位置の選択を除いて考えても、合併症の場合に適切な処置を施すため穿刺位置を注射処理中に観察することができる。
【0033】
さらに本発明を改良するために、好ましくは、中空針を流体容器に組み合わせるための接続装置をスライダーに配置することが視野に入れられている。接続装置は、流体接続(fluidic connection)とも記述することができる。より好ましくは、接続装置は針先とは反対側の中空針の端部に位置している。より好ましくは、接続装置は、皮膚表面とは反対のスライダーの側部に配置されている。接続装置は、例えば、流体容器をくっつけることができる一様な領域であり得る。接続装置のさらに可能な実施形態は、ルアーロック(luer-lock)コネクター、単なる錐体、または、チューブクリップとすることができる。流体容器に導く配管系統に対し、中空針をきつく接続する接続装置を有する他の実施形態も可能である。
【0034】
本発明の好ましい実施形態においては、接続装置にはフィルターが備わっている。フィルターを利用することにより、ごみの粒子が中空針を目詰まることやさらには皮膚に注射されることを回避することができる。
【0035】
本発明によれば、好ましくは、注射される流体を蓄える流体容器が経皮アクセス装置に備わっていることが視野に入れられている。こうして、完全な注射システムが提供される。より好ましくは、流体容器はバッグを備えている。より好ましくは流体容器はスライダーに接続されている。より好ましくは流体容器はスライダーに分離不可能に接続されている。
【0036】
さらなる有利な実施形態が、本発明の限定とはならない3つの例示の実施形態の助けにより、以下に詳細に記述される。
【0037】
[実施形態の3つの実施例の助けによる詳細な説明]
本発明の3つの好ましい実施形態の以下の説明において、同一の参照番号は同一のまたは同様のコンポーネントを示している。
【0038】
例示の実施形態が図1〜6の助けにより説明される。
図1には、経皮アクセス装置1を患者の皮膚5の上に固定する支持ブロック3と、支持ブロック3に移動可能に接続されているスライダー7とを有する流体注射のための経皮アクセス装置1が示されている。皮膚5を穿刺する中空針9がスライダー7に配置されており、針は少なくとも一部がスライダー7の内部に位置している。中空針9は皮膚5の改良した穿刺のために斜めの切り落とし部13を有する針先11を備えている。斜めの切り落とし部の角度は15°である。針先11はスライダー7とは反対側の中空針9の端部である。針先11の開口を通じて皮膚5の内部に液体が注射される。中空針9がスライダー7に配置されているため、スライダー7は支持ブロック3に移動可能に接続されており、支持ブロック3は患者の皮膚5に固定されており、スライダー7が第1移動方向35に移動されるときに中空針9が皮膚表面15を穿刺する。皮膚5を穿刺するときに中空針9および皮膚表面15は穿刺角17を作り、穿刺角17は約10°であるため25°を超えてはいない。この小さな穿刺角17を利用することにより、特に皮内に適用されるべき流体を注射するために、皮下組織の上方の皮膚の層に高い信頼性で到達することができる。
【0039】
経皮アクセス装置1は、支持ブロック3を皮膚表面15に固定可能とする固定装置19をさらに備えている。支持ブロック3は、固定装置19を通じてその底面が皮膚表面15の上に固定されることに起因して、スライダー7が作動されたとき中空針9が安全に皮膚5を穿刺する。さらに、経皮アクセス装置1にすべての向きから作用する意図しない力は、固定装置19により拾われて皮膚5に伝わる。
【0040】
さらに、経皮アクセス装置1はスライダー7と支持ブロック3とを移動可能に接続するためのガイド装置(guidance device)21を備えている。ここで、ガイド装置21は支持ブロックに配置されている二つのガイドシャフト23を備えている。視覚的に示す理由から、ガイドシャフトのうちの一つのみが図1に示されている。スライダー7には、ガイドする装置(guiding device)25の一つのガイドシャフト23それぞれに対応している円筒状のボア孔として実装されている、二つのルースベアリング25が備わっている。ガイドシャフト23は、ルースベアリング25を通してスライドすることができ、それにより、支持ブロック3に対する相対的なスライダー7の直線的移動が許容される。さらにガイド装置21により皮膚5への中空針9の穿刺角17が決定される。
【0041】
図2は休止位置にある中空針9を備える経皮アクセス装置1を示しており、中空針9が支持ブロック3の対応する針ガイド装置(needle guidance device)27に配置されている。中空針9は、休止位置にあるときに、支持ブロック3の針ガイド装置27の内部にて保護される。詳細には針先11は支持ブロック3からは飛び出さない。したがって、経皮アクセス装置1の取り扱い中のケガの危険が回避される。さらに、皮膚5への支持ブロックの設置の間、中空針9による意図しない穿刺が防止される。
【0042】
図3は、第2穿刺位置にある中空針9を有する経皮アクセス装置1示している。図4には第2穿刺位置にある中空針9を有する経皮アクセス装置1が示されている。図3および4から明らかであるように、経皮アクセス装置1を意図通りに適用するとき、針先11は患者の皮膚5の内部の第1および第2穿刺位置に位置している。第1穿刺位置は、第2穿刺位置から支持ブロック3に対する相対的なスライダー7の位置取りの分だけ異なっている。第1穿刺位置において針先11は、経皮アクセス装置1の皮膚に接触している部分(すなわち固定装置19の底面)から第1距離29の距離だけ離れている。第2穿刺位置において針先11は、皮膚に接触している経皮アクセス装置1の部分から第2距離31の距離だけ離れており、その第2距離31は、0.5mmである。中空針9の第2穿刺位置において皮内注射が患者に提供される。図3および4から明らかであるように、第1距離29は第2距離31よりも大きく、第1穿刺位置における針先11は、第2穿刺位置よりも、支持ブロック3までの距離が長くなる。
【0043】
経皮アクセス装置1には、中空針9の第1穿刺位置に、スライダー7の第1移動方向35の制限のための機械的ストップとして実装されるストップ33が備わっている。ここで、第1移動方向35は、中空針9を休止位置から第1穿刺位置にまで動かすためにスライダー7を押し込まなくてはならない向きである。第1ストップ33のために、中空針9は休止位置から第1穿刺位置にのみ移動されるものの、それから先には移動されない。第1ストップは、スライダー7が第1穿刺位置に達したときに第1移動方向35の向きのスライダー7の移動を止める支持ブロック3を備えている。さらに、経皮アクセス装置1は、第1ストップ33とは別であり、スライダー7の第2移動方向39を中空針9の第2穿刺位置において制限するための第2機械的ストップとして実装されている第2ストップ37を備えている。第2移動方向39は、中空針9を第1穿刺位置から第2穿刺位置にまで動かすためにスライダー7を移動させる向きである。
【0044】
図5および6において第2ストップ37が実装されている機構が描かれている。ここで、スライダー7は、スロープ面43を有しているロック要素41をルースベアリング25の一つに備えている。ガイドシャフト23には、ロック要素41に対応するスロープ面43を有するロック溝45がさらに備わっている。スライダーが第1穿刺位置から第2移動方向39に向かって移動され第2穿刺位置に達するとき、ロック要素41がスプリング47を介してロック溝45に向かって押され、これによりスライダー7の第2移動方向における移動が制限される。この点が図6に示されており、図6においてスライダー7の位置は、中空針9を第2穿刺位置に位置させたものとして描いている。ロック要素41のスロープ面43とロック溝45のために、スライダー7の第1移動方向への移動は、ロック溝およびロックスプリングによる制限を受けない。
【0045】
経皮アクセス装置1は、再調整装置49として利用されるスプリングをさらに備えており、再調整装置49により中空針9が第1から第2穿刺位置にまで動かされる。支持ブロック3に配置されスライダー7に対し作動する再調整装置に起因して、スライダー7が第2穿刺位置にまで自動的に動かされる。このことは、ユーザーのさらなる操作がなくとも、ということを意味している。こうして、ユーザーは第1ストップに到達した後にスライダー7を引き戻す必要がなくなる。
【0046】
支持ブロック3には、中空針9の皮膚5への穿刺位置を視認するために、交差ライン付きのレンズとして実装されている検査装置51が配置されている。検査装置51がレンズとして実装されているため、経皮アクセス装置1を皮膚表面15の構造に従って位置合わせする(align)ことができ、その結果、中空針の穿刺位置が最適に選択される。穿刺位置は、検査装置を利用することによって、注射プロセスの最中に観察することができる。
【0047】
部分的にスライダー7の内部に位置し曲げ形状53を示している中空針9を流体容器55に組み合わせるために、平面領域として実装される接続装置57がスライダー7に配置されている。接続装置57は、皮膚表面15とは反対側を向いているスライダー7の側部に配置されている。接続装置57の助けにより、中空針7と取り付けられるべき流体容器55との間の接続が提供されることとなる。可能性のある汚染物質を注射されるべき流体から濾過するために、接続装置にはフィルター59が配置されている。
【0048】
図7および8に示され、他の部分において第1の例示実施形態とは相異するところのない第2の例示実施形態において、スライダー7は中空針9の第2穿刺位置において支持ブロック3に解除可能に固定されている。ここで、ロック要素41は、ロック溝と共に方形断面となっており、中空針9の第2穿刺位置に達したときに、スライダー7が第1移動位置35にも第2移動位置39にも移動可能とならないようにされている。この点は図8に示されている。固定を解除するために図示しない解除機構が提供される。休止位置から第1注射位置へ向かう第1移動方向35の移動の途中において、スライダー7の支持ブロック3での意図しない固定を回避するために、保持メカニズム(retaining mechanism)がスライダー7に配置されている。その保持メカニズムの助けにより、ロック要素41がロック溝45の中に押されることが防止される。第1穿刺位置に到達すると直ちに保持メカニズムが無効化され(deactivated)、第2移動方向39における移動の途中にロック要素41とロック溝45を利用して支持ブロック3にスライダー7を固定できるようにされる。解除メカニズムと同様に、視覚化の理由のため保持メカニズムは図示されていない。
【0049】
図9に示され、他の部分において第1および第2の例示実施形態とは相異するところのない第3の例示実施形態において、経皮アクセス装置1には注射されるべき液体を貯めるための流体容器55が備わっている。流体容器55は、バッグとして、そしてスライダー7に分離不可能に接続されて、実装されている。
【0050】
上記記載、特許請求の範囲、および図面にて記述された開示ずみの特徴は、別々の実施形態の任意の組合せおよび個別のものに含まれている発明の実現化のために役立てられることがある。
【符号の説明】
【0051】
1 経皮アクセス装置
3 支持ブロック
7 スライダー
5 皮膚
9 中空針
11 針先
13 鋭利な切り落とし部
15 皮膚表面
17 穿刺角
15 皮膚表面
19 固定装置
21 ガイド装置
23 ガイドシャフト
25 ルースベアリング
27 針ガイド装置
29 第1距離
31 第2距離
33 第1ストップ
35 第1移動方向
37 第2ストップ
39 第2移動方向
41 ロック要素
43 スロープ面
45 ロック溝
47 スプリング
49 再調整装置
51 検査装置
53 曲げ形状
55 流体容器
57 接続装置
59 フィルター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経皮アクセス装置(1)を患者の皮膚(5)の上に固定するための支持ブロック(3)と、該支持ブロック(3)に移動可能に接続されているスライダー(7)と、皮膚(5)を穿刺するために該スライダー(7)に配置されている中空針(9)とを備えている流体を注射するための経皮アクセス装置(1)であって、
前記中空針(9)が、皮膚(5)を穿刺するときに皮膚表面(15)に関し25°を超えない穿刺角(17)をなすことを特徴とする経皮アクセス装置(1)。
【請求項2】
経皮アクセス装置(1)を患者の皮膚(5)の上に固定するための支持ブロック(3)と、該支持ブロック(3)に接続されている移動可能なスライダー(7)と、皮膚(5)を穿刺するために該スライダー(7)に配置されている中空針(9)とを備え、該スライダー(7)の第1移動方向(35)を制限するための第1ストップ(33)を前記中空針(9)の第1穿刺位置において有している流体を注射するための経皮アクセス装置(1)であって、
前記スライダー(7)の第2移動方向(39)を制限するための、前記第1ストップ(33)とは別の第2ストップ(37)を前記中空針(9)の第2穿刺位置に備えていることを特徴とする経皮アクセス装置(1)。
【請求項3】
前記中空針(9)は、皮膚(5)を穿刺するときに皮膚表面(15)に関し25°を超えない穿刺角(17)を構成していることを特徴とする請求項2に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項4】
前記スライダー(7)の位置は、前記中空針(9)の前記第2穿刺位置において前記支持ブロック(3)に対し相対的に固定可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項5】
前記中空針(9)が針先(11)を備えているものであり、前記第1穿刺位置にある該針先(11)は、前記第2穿刺位置にあるときよりも、より長い距離を前記支持ブロック(3)までに有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項6】
前記経皮アクセス装置(1)が、スライダー(7)と支持ブロック(3)との移動可能な接続のためのガイド装置(21)を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項7】
前記経皮アクセス装置(1)が、前記中空針(9)を前記第1穿刺位置から前記第2穿刺位置へと再位置合わせすることを可能とする再調整装置(49)を備えていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項8】
前記中空針(9)がある休止位置に位置することができ、該中空針(9)が、該休止位置において、前記支持ブロック(3)に備わる該中空針のために対応している針ガイド装置(27)の内部に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項9】
前記経皮アクセス装置(1)が、前記支持ブロック(3)を前記皮膚表面(15)の上に固定するための固定装置(19)を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項10】
前記支持ブロック(3)が、前記中空針(9)の穿刺位置を視認するための検査装置(51)を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項11】
前記スライダー(7)が、前記中空針(9)を流体容器(55)に組み合わせるための接続装置(57)を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項12】
前記接続装置(57)がフィルター(59)を備えていることを特徴とする請求項11に記載の経皮アクセス装置(1)。
【請求項13】
前記経皮アクセス装置(1)が、注射されることとなる流体を蓄えるための流体容器(55)を備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の経皮アクセス装置(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−518609(P2013−518609A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550477(P2012−550477)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【国際出願番号】PCT/EP2011/051421
【国際公開番号】WO2011/095494
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(500342075)ハーン−シッカート−ゲゼルシャフト フュア アンゲヴァンテ フォルシュンク エー ファウ (3)
【Fターム(参考)】