説明

経皮送達デバイス

本発明は、一般的に、物質の経皮的な送達または取り出しに適した経皮送達デバイスに関し、特に、支持体と、前記支持体から外向きに突出した複数の極微針とを含む経皮送達デバイスに関する。前記複数の極微針の少なくとも1つの極微針は、その外側面に形成された少なくとも1つのチャンネルを有している。物質を送達させるための経路を形成すべく、前記少なくとも1つのチャンネルは、前記支持体に形成された少なくとも1つの孔と互いに整合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は経皮送達デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
デバイスに取り付けられた複数の非常に小さい針(極微針)を使用し、ユーザの皮膚を通じて治療薬を送達する様々な製品が入手可能である。前記極微針は一般的に、該極微針の先端部を皮膚の角質層を貫通して皮膚の表皮層へ到達させることができる長さを有する細長い柱状体(shaft)である。例示的なデバイスは、米国特許第6,881,203号明細書、PCT特許国際公開第WO 2007/0260201号公報及び米国特許第3,964,482号明細書(特許文献1〜3)に開示されている。極微針を備えているデバイスは、極微針の穿刺深さを緻密に制御することにより送達部位での外傷及び痛みを極小さくすることができるので、薬剤などの物質を皮膚バリアを通じて比較的無痛でかつ効果的な方法で送達するのに有用である。このよううなデバイスは、血液及び組織などの分析のために、皮膚を通じて物質を取り出すのにも有用である。
【0003】
従来のより大きな医療針と同様の中空シャフトを有し、該中空シャフトを通じて物質を送達するかまたは取り出すことができるように構成された極微針を作製することもできる。このような構造を有する極微針は、各デバイスを通じて送達される物質の量を緻密に制御することができるマイクロポンプと共に使用するのに特に適している。しかし、このような極微針は非常に小型であるため、使用中に破損したり、物質が前記中空シャフトをその全長に渡って移動するときに詰まり易いという問題があった。
【0004】
他の極微針は、前記中空シャフトの外側面に、1または複数のチャンネルを有し得る。このような外側チャンネルは、詰まる傾向が低い。しかし、このような極微針を備えているデバイスは、送達される物質の量を十分に制御することができないという問題があった。この問題は、前記デバイスを薬剤の送達に使用する場合は特に重大である。
【0005】
そのため、破損及び/または詰まりが生じる可能性が低く、かつ送達する物質または取り出す物質の量を適切に制御することができる経皮送達デバイスが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,881,203号明細書
【特許文献2】PCT特許国際公開第WO 2007/0260201号公報
【特許文献3】米国特許第3,964,482号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、第1の面及び第2の面を有する支持体を含む経皮送達デバイスが提供される。複数の極微針が、支持体の前記第2の面に設けられており、前記第2の面から外向きに突出している。少なくとも1つの極微針は、底部、先端部及び外側面を有している。本発明の経皮送達デバイスを通じて流体を送達するための経路が設けられている。前記経路は、支持体の前記第1の面と前記第2の面の間に延在する孔を含む。前記経路はまた、極微針の外側面上に形成されたチャンネルを含む。チャンネル及び孔の少なくとも一部を前記底部において互いに整合させることにより、物体を通過させることができる接続部が形成されている。前記接続部は、一般的に、支持体の前記第2の面と同一面並びに前記極微針の前記底部に形成される。
【0008】
一部の実施形態では、前記接続部は、約100平方マイクロメートル以上の断面積を有し得る。1つの極微針につき複数のチャンネル及び複数の接続部を有する特定の実施形態では、1つの極微針における前記複数の接続部の総断面積は約300平方マイクロメートル以上であり得る。
【0009】
いくつかの経皮送達デバイスでは、チャンネルの前記底部での断面積は、前記底部の面積の約0.5%ないし約40%、または約5%ないし約30%、または約10%ないし約25%であり得る。一部の実施形態では、1つの極微針につき複数のチャンネルを有しており、1つの極微針における前記複数のチャンネルの総断面積の前記底部の面積に対する割合は、上記した数値範囲と同様であり得る。なお、上記の例示的な数値範囲とは異なる割合も、本発明での使用に適切であり得る。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、第1の面と、第2の面と、前記第1及び第2の面間に延在する少なくとも1つの孔とを有する支持体を含む経皮送達デバイスが提供される。複数の極微針が、支持体の第2の面から外向きに突出しており、前記複数の極微針の少なくとも1つの極微針が、底部と、先端部と、外側面とを有している。少なくとも1つのチャンネルが、前記少なくとも1つの極微針の外側面に形成されており、チャンネルは極微針の底部まで延在している。孔及びチャンネルを前記底部において互いに整合させることにより、前記支持体の前記第2の面と同一面並びに前記極微針の前記底部に、接続部が形成されている。いくつかの実施形態では、前記接続部は、約100平方マイクロメートル以上の断面積を有し得る。いくつかの実施形態では、チャンネルの底部での断面積は、約100平方マイクロメートル以上である。少なくとも2つの極微針を含む実施形態では、各極微針は少なくとも1つの接続部を有し、2つの極微針における前記接続部の総断面積は約600平方マイクロメートル以上である。
【0011】
本発明の他の特徴及び態様は、以下でより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
当業者を対象にした本発明の完全かつ実現可能な開示(ベストモードを含む)は、以下の添付図面の参照を含む本明細書の残りの部分により詳しく示されている。
【0013】
【図1】本発明の一実施形態による経皮送達デバイスの一部を示す斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿って切断した、図1の経皮送達デバイスの一部の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に従って作製された経皮送達デバイスの上面図である。
【図4】本発明の一実施形態に従って作製された経皮送達デバイスの底面図である。
【図5】本発明の一実施形態に従って作製された別の経皮送達デバイスの部分断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に従って作製された別の経皮送達デバイスの部分断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に従って作製された別の経皮送達デバイスの部分断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に従って作製された別の経皮送達デバイスの上面図である。
【0014】
本明細書及び図面において繰り返し用いられている参照符号は、本発明の同一または類似の機構または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の様々な実施形態について詳細に説明し、1または複数の実施例を以下に示す。各実施例は、説明のために与えられるものであり、本発明を限定するためのものではない。事実、様々な変更及び変形を、本発明の範囲及び要旨から逸脱することなく本発明に対して行うことができることは、当業者には明らかであろう。例えば、或る実施形態の一部として説明または図示された特徴を別の実施形態に適用することにより、さらなる別の実施形態を生成することができる。したがって、本発明は、このような変更及び変形を包含することを意図している。
【0016】
本発明は、一般的に、経皮送達デバイス10に関する。経皮送達デバイス10の一部を図1に示す。経皮送達デバイス10は、支持体12と、支持体12から延出している少なくとも1つの極微針18とを含む。支持体12は、第1の面14及び第2の面16を有する。支持体12は、金属、セラミック、プラスチックまたは他の材料からなる剛性または軟性シートから構成され得る。支持体12は、経皮送達デバイスの要求を満たすために、様々な厚さであり得る。支持体12の厚さは、いくつかの実施形態では約1000マイクロメートル以下であり、他の実施形態では約500マイクロメートル以下である。支持体12はまた、厚さが約200マイクロメートル以下になるように、比較的薄い基板から形成することもできる。
【0017】
第1の面14と第2の面16との間に延在する孔28が、支持体12に形成されている。図1及び2に示した実施形態では極微針18は第2の面16から延出しているが、他の実施形態では極微針18が第1の面14または他の位置から延出するようにしてもよい。図1及び2の極微針18は円錐形の全体形状を有しているが、極微針18は様々な全体形状を有することができる。例えば、極微針18は、ピラミッド形の全体形状や、図5及び6に示すような、円筒部分とその上側に配置した円錐状の先端部とからなる全体形状を有することができる。
【0018】
極微針18は、好ましくは、底部20、先端部22及び外側面24を含む。図1に示すように、底部20は、極微針18における、支持体12の第2の面16に隣接する部分である。極微針18の先端部22は、極微針18における、底部20から最も離れた部分である。極微針18の先端部22は、様々な形状を取ることができる。先端部22は、約1マイクロメートル以下の半径を有し得る。
【0019】
極微針18の長さは、角質層を穿孔して表皮へ到達することができる長さにする必要がある。痛みを最小限に抑えることが望ましい用途の場合、極微針の長さは、表皮を穿通して真皮へ到達しない長さにすることが好ましい。一部の実施形態では、極微針18の長さ(先端部22から底部20までの長さ)は、500マイクロメートル以下、とりわけ250マイクロメートル以下であり得る。極微針18の直径は、極微針18の長さに沿って異なり得、約250マイクロメートル以下、他の実施形態では約125マイクロメートル以下であり得る。
【0020】
チャンネル30が、極微針18の外側面24に形成されている。チャンネル30と孔28とが、一般的に第2の面16に位置する接続部32において互いに整合することにより、経路26が形成されている。各極微針18は、図2に示すように、経路26を介して、皮膚へ物質を送達するかまたは皮膚から物質を取り出す。経路26は、物質が、第1の面14から入り、孔28及び接続部32を通って流れ、チャンネル30から出ることを可能にする。物質が支持体12を通って流れた後、支持体からチャンネル30へ直接的に出るようにすることにより、送達位置及び送達される物質の量をより緻密に制御することが可能となる。
【0021】
一部の実施形態では、図5に示すように、孔28は、接続部32を介して1つのチャンネル30と互いに整合されている。あるいは、他の図に示すように、1つの孔が、2以上のチャンネル30と連通され得る。
【0022】
支持体、極微針、孔、チャンネル及び接続部の寸法は相互依存的であり、経皮送達デバイス10の所望用途に応じて大幅に変更することができる。例えば、円錐型極微針18は、底部の直径が120マイクロメートルであり、高さが少なくとも150マイクロメートルであり、かつ少なくとも2つのチャンネル30を有し得る。そのような極微針18の各チャンネル30は、底部20において約40マイクロメートルの深さを有し得る。一部の実施形態では、チャンネル30の深さは、チャンネルの長さに沿って異なり得る。一部の実施形態では、チャンネル30の深さは、極微針18の先端部22の近位よりも、極微針18の底部20の近位での方が大きい。この実施例でのチャンネル30は、図3、4及び8に示すように、V字状またはU字状の断面を有し得る。この実施例では、各チャンネル30の、極微針18の底部20での断面積は、少なくとも約250平方マイクロメートルである。このような実施例では、各接続部32の断面積は、約150平方マイクロメートルであり得る。
【0023】
物質を経皮送達デバイス10を通じて移動させるための機構が提供され得る。薬剤などの一部の物質は、極微針18を介して送達する量の正確な制御を必要とする。一部の実施形態では、支持体12の第1の面14の近傍に流体の貯留部が設けられ得る。物質を極微針18を通して移動させるために、機械的、熱的、電気的、化学的または他のポンプ機構などのポンプが提供され得る。
【0024】
図1及び2に示すように、チャンネル30は、極微針の底部20に位置する接続部32から極微針の先端部22まで延在し得る。別の実施形態では、チャンネル30は、極微針18の全長に渡って延在しておらず、先端部22まで延びていない。各極微針18は、図5、6及び7に示すように、1または複数のチャンネル30を有し得る。所望に応じて、別の実施形態では、より多くのチャンネルを含むことができる。一部の実施形態では、6つのチャンネルが用いられ得る。チャンネル30は、極微針18の外側面24上に様々な形態で形成することができ、底部20から先端部22に向かう実質的に直線的な形態の経路を形成してもよいし、または曲がりくねったまたは回り道した形態の経路を外側面24に沿って形成してもよい。2以上のチャンネルを有する極微針では、2以上のチャンネル30は、極微針18の外側面に、対称的または非対称的な様々な形態で形成することができる。
【0025】
図4は、経皮送達デバイス10を、ポンプ機構に近位する第1の面14から見た図であり、孔28及びチャンネル30を底部20において互いに整合させることにより経路26内に形成された接続部32を示している。図3は、極微針18の第2の面16から見た図であり、経皮送達デバイス10におけるユーザの皮膚と接触する部分から見た接続部32を示している。接続部32の面積は、所与の極微針18における互いに異なる経路26によって異なり得、また、所与のデバイス10における互いに異なる極微針18によっても異なり得る。接続部32の面積は様々であり得、例えば、極微針18の直径、経路26を通じて移動させる物質の粘度、送達させる物質の量などの様々な要因に依存し得る。一部の実施形態では、第2の面16に位置する接続部32の断面積は、約100平方マイクロメートルである。なお、それよりも小さい断面積も本発明での使用に許容され得る。別の実施形態では、第2の面16に位置する接続部32の断面積は、約150平方マイクロメートル以上であり得る。
【0026】
図3に示すように、チャンネル30の断面は、実質的にU字状である。チャンネル30はまた、弧状であり得るか、または、それを通じて物質を移動させるのに適した例えばV字状やC字状などの他の構造を有し得る。チャンネル30はまた、その長さ及び/または幅に沿って、形状または断面が異なり得る。特定の実施形態では、チャンネル30の断面積は、第2の面16において、極微針18の底部20の面積に対する割合として測定することが望ましい。この計算は様々な方法で行うことができるが、まず、チャンネル30が存在しないと仮定した場合の底部20の面積を計算することが好ましい。その後、チャンネル30の断面積を測定する。そして、底部20でのチャンネル30の断面積に100を乗じた値を、チャンネル30が存在しないと仮定した場合の極微針18の底部20の面積で割ることにより、極微針18の底部20の面積に対するチャンネル30の断面積の割合を計算することができる。
【0027】
図5に示す実施形態の極微針18では、孔28及びチャンネル30の側面は、互いに連続的に延在しているだけでなく、経路26の長さに沿って少なくとも或る距離で平面的であり得る。図6及び7は、1つの孔28が、1つの特定の極微針18に形成された2以上のチャンネル30と互いに整合されている実施形態を示す。図8は、図7に示したデバイス10を第2の面16から見た図であり、極微針18、チャンネル30、孔28及び接続部32の配置を示している。
【0028】
複数の極微針18は、支持体12上に様々なパターンで配置され得る。前記パターンは特定の用途のためにデザインされ得る。例えば、複数の極微針18は、互いに間隔を隔てて、長方形または正方形格子、あるいは同心円などの規則的なパターンで配置され得る。極微針18間の間隔は、極微針18の高さ及び幅や、極微針を通じて移動させることが図されている物質の量及び種類などの様々な要素に依存し得る。極微針の様々な配置形態が本発明に有用であるが、互いに隣接する極微針の先端部間の間隔が少なくとも約100マイクロメートル、とりわけ、少なくとも約300マイクロメートルである極微針配列が特に好ましい。
【0029】
極微針18は、例えばポリマー、セラミックまたは金属などの様々な材料から作製され得る。本発明による極微針は様々な方法を用いて製造することができるが、好適な製造システムは、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術と、微細加工プロセスである。MEMSは、例えばエッチング、マイクロマシニングまたは他の方法などの微細加工プロセスを用いて、シリコン単基板上に微小機械要素または他の要素(例えば半導体)を作製することができる。基板12はシリコンから作製することができ、その後、マイクロエッチングプロセスによって極微針を作製することができる。本発明の極微針18及び支持体12は、マイクロ成形技術を用いて作製することもできる。
【0030】
本発明をその特定的な実施形態に関して詳細に説明したが、以上の理解が得られれば、当業者であれば、これらの実施形態に対する代替物、変形物及び均等物を容易に想起できるであろうことを理解されたい。加えて、本明細書に記載されているあらゆる数値範囲は、その範囲内の全ての値を含むことを意図していることに注意されたい。例えば、45−90という範囲は、50−90;45−80;46−89なども含む。したがって、本発明の範囲は、添付された特許請求の範囲及びその均等物の範囲として理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経皮送達デバイスであって、
第1の面及び第2の面を有する支持体と、
各々が前記支持体の前記第2の面から外向きに突出し、かつ少なくとも1つが底部、先端部及び外側面を有する複数の極微針と、
前記支持体の前記第1及び第2の面間に延在する孔及び前記少なくとも1つの極微針の前記外側面に形成されたチャンネルを含む経路とを含み、
前記支持体の前記第2の面と同一面並びに前記極微針の前記底部に、物体が通過することができる接続部を形成すべく、前記チャンネル及び前記孔の少なくとも一部を前記底部において互いに整合させたことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記接続部の断面積が、約100平方マイクロメートル以上であることを特徴とするデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つの極微針が、1つの極微針につき複数の接続部を有し、
1つの極微針における前記複数の接続部の断面積の合計が、約300平方マイクロメートル以上であることを特徴とするデバイス。
【請求項4】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記チャンネルの前記底部での断面積が、前記底部の面積の約25%以下であることを特徴とするデバイス。
【請求項5】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記チャンネルの前記底部での断面積が、前記底部の面積の約0.5%以上であることを特徴とするデバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つの極微針が、1つの極微針につき少なくとも2つのチャンネルを有し、
1つの極微針における前記少なくとも2つのチャンネルの前記底部での断面積の合計が、前記底部の面積の約40%以下さであることを特徴とするデバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つの極微針の前記先端部が、約1マイクロメートル以下の半径を有することを特徴とするデバイス。
【請求項8】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つの極微針が、前記先端部及びその近位において円錐形状を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項9】
請求項1に記載の経皮送達デバイスであって、
前記チャンネルが、前記少なくとも1つの極微針の前記外側面に非線形経路を形成していることを特徴とするデバイス。
【請求項10】
経皮送達デバイスであって、
第1の面、第2の面及び、前記第1及び第2の面間に延在する少なくとも1つの孔を有する支持体と、
各々が前記支持体の前記第2の面から外向きに突出し、かつ少なくとも1つが、或る断面積を有する底部、先端部、外側面及び、該外側面上に形成されかつ前記底部まで延在する少なくとも1つのチャンネルを有する複数の極微針とを含み、
前記少なくとも1つの孔及び前記少なくとも1つのチャンネルを前記底部において互いに整合させることにより、前記支持体の前記第2の面と同一面並びに前記極微針の前記底部に接続部が形成されており、かつ
前記接続部が約100平方マイクロメートル以上の断面積を有することを特徴とするデバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つのチャンネルの前記底部での断面積が、前記底部の面積の約0.5%以上、かつ前記底部の面積の40%以下であることを特徴とするデバイス。
【請求項12】
請求項10に記載の経皮送達デバイスであって、
1つの極微針における前記少なくとも1つのチャンネルの前記底部での断面積の合計が、前記底部の面積の約40%以下であることを特徴とするデバイス。
【請求項13】
請求項10に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つのチャンネルの前記底部での断面積が、約100平方マイクロメートル以上であることを特徴とするデバイス。
【請求項14】
請求項10に記載の経皮送達デバイスであって、
前記少なくとも1つの極微針が少なくとも2つ極微針を含んでおり、
前記少なくとも2つの極微針における前記接続部の断面積の合計が、約600平方マイクロメートル以上であることを特徴とするデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2013−513408(P2013−513408A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542640(P2012−542640)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055093
【国際公開番号】WO2011/070457
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】