説明

結露防止ヒータ

【課題】アルミサッシ等の窓枠の下側の一部の面積のみを直接暖める事により、消費電力を著しく節約し、また充分に結露を防止し、窓周辺を濡らす汚れやカビ等が無くする。
【解決手段】絶縁体1上に発熱線2を張り、断熱材3で覆い矩形とし発熱線端に電源コード4を接続する構造の窓用結露防止ヒータを構築し、アルミサッシ等の窓枠の下部が組み込まれる建造物との接合部で室内側にアルミサッシが露出する部分に直接取り付け暖める事により結露を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアルミサッシの窓枠の結露防止のためのヒータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来アルミサッシ等の窓辺の下側に長細い矩形のヒータを設置し窓面を暖房し結露防止をするものがある。
またこれらは補助の部分的暖房設備としての効果をも謳ったりしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
先行している従来の、窓の下側に置く長細い矩形のヒータの基本的な特許文献は見つけられないが、一般の通販雑誌には同様な物が多数掲載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冬季間などの窓の結露は不愉快で窓の周辺を濡らし、汚れ、カビ等発生の原因になる。
先行している従来の、窓の下側に置く長細い箱形のヒータは窓面近く全体を暖めて結露防止を目指しているため暖める容積が大きすぎヒータの出力が有効に使われていない事がある。
また補助の暖房設備として使用できるほどの出力を上げた物は窓に掛けたカーテン等に触れたりし、火災などの危険がある。
【0005】
結露により窓下部周辺を濡らす水滴はアルミサッシの窓枠の内側や窓ガラスに付く水滴ではない。アルミサッシの下部は水を受けるように作られており窓枠や窓ガラスに付く水滴はこの水受けに溜まり切欠きで窓外に排出される。
窓の下部周辺を濡らすのはアルミサッシの内側の水滴ではなく、アルミサッシ等の窓枠の下部が組み込まれる建造物との接合部で室内側にアルミサッシが露出する部分(図2及び図3のa部分)が結露しこの部分の水滴は窓外に排出されないため窓の周辺を濡らし汚れ、カビ等の原因になる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため該発明は窓面側全体を暖める物でなくアルミサッシ等の窓枠の下部が組み込まれる建造物との接合部で室内側にアルミサッシが露出する部分(図2及び図3のa部分)のみを直接暖める事により結露を防止し上記課題を解決しょうとするものである。
【発明の効果】
【0007】
アルミサッシ等の窓枠の下側の一部の面積のみを直接暖める事により消費電力を著しく節約できる。また充分に結露を防止ができ、窓周辺を濡らす汚れやカビ等が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】全体外観図
【図2】アルミサッシ等の窓枠断面図―1
【図3】アルミサッシ等の窓枠断面図―2
【発明を実施するための形態】
【0009】
絶縁体1上に適当な距離をおき、行って戻る発熱線2を張る。
それを断熱材3で覆い矩形とし発熱線2に電源ランプ6及び電源コード5を接続する。
両者の間にはサーモスタット4を設け温度管理をする。
【0010】
結露防止ヒータの断熱材3は取付け面側を窓枠に熱を良く伝えるために薄くし他の面は熱発散を抑えるべく考慮する。
【0011】
アルミサッシ等の窓枠は結露し溜まった水を集め窓の外に出すように下部が水受け状になっている。この部分のサッシ形状は図2、又は図3のようになっている。これらの図に示すaの部分にも大量に結露しこの水は窓外に排出されないため室内に溜まり周辺を濡らす事になる。この部分に当該発明の結露防止ヒータ9を取り付けて結露を防止する。
該結露防止ヒータはネジ取付けが望ましいが軽量小型なので粘着テープ等による取付けも可能である。
【0012】
当該発明の結露防止ヒータは窓枠幅の内側に納まる長さに設定し、窓枠の下縁のみに取付ける事により十分効果を発揮できる。大型な窓や窓の上部には結露がでるがアルミサッシ窓枠下部の水受けの効果で水が窓外に排出さるのでこの水が室内を濡らす事は無い。
【0013】
窓ガラスに市販の断熱シート等を張り、当該発明の結露防止ヒータと併用すれば非常に消費電力の電力少ない結露防止ヒータを構築できる。
【0014】
当該発明の結露防止ヒータの温度管理用のサーモスタットは水道などの凍結防止用のヒータより温度設定を高く設定する必要がある。
【符号の説明】
【0015】
・ 絶縁体
・ 発熱線
・ 断熱材
・ 電源コード
・ サーモスタット
・ 電源ランプ
・ 水抜き
・ レール
・ 結露防止ヒータ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁体上に発熱線を張り、断熱材で覆い矩形とし発熱線端に電源コードを接続する構造でアルミサッシ等の窓枠の下部が組み込まれる建造物との接合部で室内側にアルミサッシが露出する部分(図2及び図3のa部分)に直接取付け暖める事により結露を防止することを目的とする窓用結露防止ヒータ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−9045(P2011−9045A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150833(P2009−150833)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(591267615)有限会社坂井技研 (4)
【Fターム(参考)】