説明

給湯装置

【課題】圧力検出手段の仕様を変更することなく、貯湯タンクに対して高低差のある浴槽内に湯張りすることが可能な給湯装置を提供すること。
【解決手段】浴槽が家屋の1階にある条件を想定した検出レンジを有する圧力センサからなる水位センサを有する湯張りユニット2を、本体ユニット1の貯湯タンク11の頂部12より上方に配設して、貯湯タンク11内の湯を湯張りユニット2まで立ち上がる給湯配管40を介して供給し、2フロア階上に設置された浴槽3内に湯張りするようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンク内の湯を浴槽内へ湯張りする湯張り機能を有する給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、例えば下記特許文献1に開示された給湯装置がある。この給湯装置は、貯湯タンクユニット内に、貯湯タンクと、貯湯タンクに併設されて貯湯タンク内の湯を浴槽内に湯張りする湯張り機能部とを備えている。そして、湯張り機能部に浴槽内の浴水の圧力を検出する圧力センサが設けられており、圧力センサが検出する圧力情報に基づいて浴槽内の水位を検出し、設定水位まで精度よく湯張りを行うようになっている。
【特許文献1】特開2006−226598号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来技術のような給湯装置では、浴槽内の水位の検出を比較的高精度に行う必要があるため、検出レンジを比較的絞った圧力センサが採用されることが一般的であり、設置条件としての頻度が高い、浴槽が貯湯タンクユニットとほぼ同等高さにある条件を想定した検出レンジを有する圧力センサが選定されている。
【0004】
したがって、貯湯タンクユニットに対して浴槽が比較的高い位置にある場合や、比較的低い位置にある場合には、浴槽が貯湯タンクユニットとほぼ同等高さにある条件を想定した圧力センサでは圧力検出が行なえず、浴槽内の浴水圧力が検出レンジ内に収まるように異なる仕様の圧力検出手段である圧力センサに変更する必要があるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、圧力検出手段の仕様を変更することなく、貯湯タンクに対して高低差のある浴槽内に湯張りすることが可能な給湯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
湯を貯えるための貯湯タンク(11)を有する本体ユニット(1)と、
本体ユニット(1)とは別体をなしており、貯湯タンク(11)の頂部(12)より上方もしくは貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設され、浴槽(3)内の浴水の水位を圧力情報として検出する圧力検出手段(29)を有し、この圧力検出手段(29)が検出した圧力情報に基づいて浴槽(3)内へ設定水位まで貯湯タンク(11)内の湯を湯張りする湯張りユニット(2)と、
本体ユニット(1)から湯張りユニット(2)へ貯湯タンク(11)内の湯を供給する給湯配管(40)と、を備えることを特徴としている。
【0007】
これによると、貯湯タンク(11)の頂部(12)より上方もしくは貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設された湯張りユニット(2)に給湯配管(40)を介して貯湯タンク(11)の湯を供給して、浴槽(3)内に湯張りを行うことができる。湯張りユニット(2)は、浴槽(3)内の浴水の水位を圧力情報として検出する圧力検出手段(29)を有しているが、貯湯タンク(11)の頂部(12)より上方もしくは貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設されているので、圧力検出手段(29)の仕様を変更しなくても、貯湯タンク(11)と高低差のある浴槽(3)内の浴水の水位を精度よく検出して、設定水位まで精度よく湯張りを行うことができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明では、湯張りユニット(2)は貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設されており、給湯配管(40)に、給湯配管(40)の内部が負圧となったときに開放されて負圧を解消する負圧解消手段(50)を備えることを特徴としている。
【0009】
これによると、断水等により貯湯タンク(11)内および給湯配管(40)内に負圧が発生した場合には、給湯配管(40)に設けた負圧解消手段(50)を開放して負圧を解消することができる。したがって、貯湯タンク(11)や給湯配管(40)が負圧の影響を受け難い。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、本体ユニット(1)は、湯張りユニット(2)が湯張りする浴槽(3)とは異なる浴槽(4)内に貯湯タンク(11)内の湯を湯張りする湯張り機能部(16)を有することを特徴としている。
【0011】
これによると、本体ユニット(1)とは別体の湯張りユニット(2)と、本体ユニット(1)の湯張り機能部(16)により、異なる位置に配設された複数の浴槽(3、4)内にそれぞれ湯張りを行うことができる。
【0012】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明を適用した一実施形態における給湯装置の設置状態を示す図であり、図2は、給湯装置の配管接続状態等の概略構成を示す模式図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の給湯装置は、本体ユニット1と、本体ユニット1とは別体の湯張りユニット2と、本体ユニット1と湯張りユニット2とを繋ぐ給湯配管40とを備えている。
【0016】
本体ユニット1は、例えばヒートポンプ装置等の加熱手段により沸き上げられた給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンク11を有しており、例えば、家屋に隣接するように屋外の地表面上に設置されている。一方、本体ユニット1とは別体をなす湯張りユニット2は、例えば、家屋の2階フロア92高さ付近において家屋の外壁面90もしくはベランダ上等に設置されている。湯張りユニット2は、上述の高さに設置されることによって、全体が貯湯タンク11の頂部12よりも上方に位置するようになっている。
【0017】
本体ユニット1からは、湯張りユニット2にまで立ち上がる給湯配管40が延びており、本体ユニット1の貯湯タンク11内の湯を湯張りユニット2に供給できるようになっている。そして、湯張りユニット2は、例えば家屋の3階フロア93のような比較的高い位置に設置された浴槽3内に湯張りを行うことができるようになっている。
【0018】
図2に示すように、湯張りユニット2は内部を通過する給湯配管20を備えており、本体ユニット1から給湯端末であるカラン、シャワー等にまで延びる給湯経路である給湯配管40と給湯配管41との間に介設されている。
【0019】
給湯配管20からは湯張り配管21が分岐しており、湯張り配管21は湯張りユニット2の外部にまで延びて、下流端は浴槽3の浴槽アダプタに接続している。
【0020】
湯張りユニット2には、外部から湯張りユニット2内に市水(水道水)を供給するための給水配管22が設けられており、給水配管22は途中で分岐して、2つの下流端は給湯配管20および湯張り配管21にそれぞれ接続している。この給水配管20には、分岐点より上流側に減圧弁13が配設されている。
【0021】
湯張り配管21と給水配管22とが接続する合流点には、貯湯タンク11から供給される湯と給水配管22を介して供給される水とを混合して温度調節するための風呂混合弁23が設けられている。
【0022】
湯張り配管21の風呂混合弁23より下流側には、上流側から順に、風呂湯温サーミスタ24、湯張り電動弁25、逆止弁26、27、風呂流量カウンタ28、および、水位センサ29が設けられている。
【0023】
風呂湯温サーミスタ24は、風呂混合弁23で温度調節され湯張り配管21内を流通する湯温を検出する温度検出手段である。また、湯張り電動弁25は、湯張り配管21内の湯の流通経路を開閉するための開閉手段であり、逆止弁26、27は、浴槽3内の浴水が給湯配管20側に浸入することを防止するために設けられている。
【0024】
また、湯張り配管21の逆止弁26、26間に排出経路上流端を接続するとともに風呂混合弁23下流側に導圧管を接続した逆流防止弁31が配設されており、給湯配管20側に浸入しようとする浴水がある場合には、両接続点の圧力差に応じて逆流防止弁31を作動させて湯張りユニット2の外部に排出できるようになっている。
【0025】
風呂流量カウンタ28は、湯張り配管21内を流れる湯流量を検出する流量検出手段であり、水位センサ29は、浴槽3内の浴水の水位を検出する水位検出手段である。水位センサ29は、浴槽3内の浴水の水位を圧力情報として検出するものであり、本実施形態における圧力検出手段に相当する。
【0026】
ここで、水位センサ29は、設置頻度が高い浴槽が本体ユニットとほぼ同等高さにある(浴槽が家屋の1階にある)条件を想定した検出レンジを有する(例えば3m上方から1.5m下方までの水位に対応した圧力範囲を検出レンジとする)圧力センサとしている。これは、湯張り制御に必要な分解能を有し検出レンジが広いセンサは極めて高価であるため、分解能を優先して検出レンジを絞ったセンサを採用している。
【0027】
また、浴槽3の側壁部の下方側部位に設けられた浴槽アダプタには、浴槽3内の浴水の温度を検出するための浴槽サーミスタ30が配設されている。
【0028】
図示しない制御装置は、浴槽3内に湯張りを行うときには、本体ユニット1から給湯配管40を介して供給される一定温度に調節された湯と、給水配管22を介して供給される減圧弁32で減圧された市水とを、風呂湯温サーミスタ24の温度を検知しながら、風呂温調弁23を制御して混合し温度調節するようになっている。
【0029】
給湯配管20と給水配管22とが接続する合流点には、貯湯タンク11から供給される湯と給水配管22を介して供給される水とを混合して温度調節するための給湯混合弁33が設けられている。そして、給湯配管20の給湯混合弁33より下流側には、上流側から順に、給湯湯温サーミスタ34、給湯流量カウンタ35が設けられている。
【0030】
給湯湯温サーミスタ34は、給湯混合弁33で温度調節され給湯配管20内を流通する湯温を検出する温度検出手段である。また、給湯流量カウンタ35は、給湯配管20内を給湯端末に向かって流れる湯流量を検出する流量検出手段である。
【0031】
図示しない制御装置は、本体ユニット1から給湯配管40を介して供給される一定温度に調節された湯と、給水配管22を介して供給される減圧弁32で減圧された市水とを、リモートコントローラ等で設定された給湯湯温となるように、給湯湯温サーミスタ34および給湯流量カウンタ35の計測値を使用して給湯混合弁33で給湯水の温度調節を行うようになっている。
【0032】
次に、上記構成に基づき本実施形態の給湯装置の作動について簡単に説明する。図3は、図示しない制御手段である制御装置が行う、風呂自動運転時の概略制御動作を示すフローチャートであり、図4は、自動保温運転時の概略制御動作を示すフローチャートである。
【0033】
図示しない風呂リモコンにおいて湯張り指示操作がされた場合には、制御装置は図3に示す風呂自動運転を開始する。
【0034】
まず、浴槽3の残湯有無を水位センサ29の検出値にて判断し(ステップS101)、残湯なしであれば、風呂混合弁23で風呂リモコン設定温度+3℃に温度調節した湯を、湯張り電動弁25を開いて、浴槽3内に基準水位量(例えば100L)供給する(ステップS102、S103)。
【0035】
注湯量が基準水位量に到達したら、湯張り電動弁25を閉止して(ステップS104)、水位センサ29で水位確認を行う(ステップS105)。ここで水位なしの場合は、栓抜け警告を発令する(ステップS106)。水位がある場合には、浴槽サーミスタ30より浴槽3内の浴水温度を取得し(ステップS107)、湯張り完了水位値と現在水位値から残りの注湯量を算出するとともに湯張り完了水温と成るように注湯温度を算出する(ステップS108)。
【0036】
そして、算出した注湯温度となるように風呂混合弁23を制御して温調するとともに、湯張り電動弁25を開いて、算出した注湯量を浴槽3内に注湯する(ステップS109)。注湯量が算出量に到達したら(ステップS110)、湯張り電動弁25を閉止して(ステップS111)、水位センサ29で水位確認を行い(ステップS112)、湯張りを完了した旨を発令する(ステップS114)。水位確認において水位なしの場合には、栓抜け警告を発令する(ステップS113)。
【0037】
湯張りを完了したら、自動保温設定の有無を確認して(ステップS115)、自動保温を行うか、終了かを判断する。なお、ステップS108で注湯量、注湯温度を算出するために、給湯装置の試運転湯張り時に、基準水位量を注湯した場合の水位センサの出力値および湯張り完了水位の水位センサの出力値より、単位注湯量当りの水位センサの出力値を記憶しておく。
【0038】
次に、自動保温運転について説明する。
【0039】
図4に示すように、まず、湯張り電動弁25を閉止し(ステップS201)、水位センサ29の検出値から水位減少が規定値以上かを判断し(ステップS202)、規定値以上でなければ浴槽3内の浴水の温度を浴槽サーミスタ30で判定し(ステップS203)、浴水の温度低下が1℃以上でなければ、自動保温終了判定(例えば2時間の保温設定時間が経過したか判定)を行い(ステップS204)、判定時間が経過していれば、自動保温を終了する。判定時間が経過していなければ、ステップS201へリターンして湯張り電動弁25閉止以降のフローを繰り返す。
【0040】
ステップS202において水位減少量が規定値以上であれば、浴槽サーミスタ30で浴水温度を確認し(ステップS205)、図3のステップS108と同様に、浴槽3内への注湯量および注湯温度を算出する(ステップS206)。
【0041】
そして、算出した注湯温度となるように風呂混合弁23を制御して温調するとともに、湯張り電動弁25を開いて、算出した注湯量を浴槽3内に注湯する(ステップS207)。注湯量が算出量に到達したら(ステップS208)、湯張り電動弁25を閉止して(ステップS209)、水位センサ29で水位確認を行い(ステップS210)、水位なしの場合には、栓抜け警告を発令する(ステップS211)。水位確認の結果、水位があると判断した場合には、リターンして自動保温制御を継続する。
【0042】
ステップS203において浴水の温度低下が1℃以上である場合には、本体ユニット1から給湯配管40を介して供給される一定温度に調節された湯を注湯して保温を行う場合の注湯量を算出し(ステップS212)、この注湯量の差し湯を完了したときの水位が所定範囲にあるか否か判断し(ステップS213)、所定範囲内に収まる場合にはステップS207へ進み、所定範囲内に収まらない場合には、リターンして自動保温制御を継続する。
【0043】
上述の構成および作動によれば、本体ユニット1の貯湯タンク11の頂部12より上方に配設された湯張りユニット2に給湯配管40を介して貯湯タンク11の湯を供給して、高い位置に設けられた浴槽3内に湯張りを行うことができる。
【0044】
湯張りユニット2の水位センサ29は、浴槽が家屋の1階にある条件を想定した検出レンジを有する圧力センサであるが、湯張りユニット2を貯湯タンク11の頂部12より上方に配設しているので、検出レンジの異なる水位センサに変更しなくても、貯湯タンク11より高い位置にある3階の浴槽3内の浴水の水位を精度よく検出して、設定水位まで精度よく湯張りを行うことができる。
【0045】
すなわち、浴槽3が本体ユニット1に対して2フロア以上階上に設置されていても、浴水の水位を精度よく検出して、設定水位まで精度よく湯張りを行うことができる。
【0046】
(他の実施形態)
上記一実施形態では、浴槽3を本体ユニット1に対して2フロア以上階上に設置する場合について説明したが、浴槽3を本体ユニット1に対して階下に設置する場合にも本発明を適用して有効である。
【0047】
例えば、図5に示すように、浴槽3が地下1階フロア94のような比較的低い位置に設置されている場合には、湯張りユニット2の全体が貯湯タンク11の底部13より下方となるように配設することによって、上記一実施形態と同様に、浴槽が家屋の1階にある条件を想定した検出レンジを有する水位センサを有する給湯装置であっても、検出レンジの異なる水位センサに変更することなく、浴槽3内の浴水の水位を精度よく検出して、設定水位まで精度よく湯張りを行うことができる。
【0048】
この場合には、給湯配管40に、給湯配管40の内部が負圧となったときに開放されて負圧を解消する負圧解消手段である負圧弁付き空気抜き弁50を設けることが好ましい。これによると、断水等により貯湯タンク11内および貯湯タンク11内と連通する給湯配管40内に負圧が発生した場合には、この負圧弁付き空気抜き弁50により負圧を解消することができる。したがって、貯湯タンク11や給湯配管40が負圧の影響を受け難く、負圧による貯湯タンク11の変形等を防止することができる。また、負圧弁付き空気抜き弁50を給湯配管40に設けるので、比較的設置が容易である。
【0049】
また、図5に示す例では、給湯配管40には流量調節バルブ51を設けることが好ましい。これによれば、バルブを絞って流量調整を行うことで、出湯時に気泡が出ないようにすることができる。
【0050】
また、上記一実施形態では、給湯装置は1つの浴槽3に湯張りを行うものであったが、複数の浴槽に湯張りを行う給湯装置に本発明を適用して有効である。
【0051】
例えば、図6に示すように、本体ユニット1が湯張り機能部16を有する場合には、湯張りユニット2により3階フロア93に設置した浴槽3に湯張りすることができ、本体ユニット1の湯張り機能部16により1階フロア91に設置した浴槽4に湯張りすることができる。すなわち、本体ユニット1とは別体の湯張りユニット2と、本体ユニット1の湯張り機能部16により、異なる位置に配設された2つの浴槽3、4内にそれぞれ湯張りを行うことができる。
【0052】
また、上記の各実施形態では、本体ユニット1と別体の湯張りユニット2を1つのみ設ける例について説明してきたが、複数の湯張りユニット2を備え、複数の浴槽内に湯張りを行うものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明を適用した一実施形態における給湯装置の設置状態を示す図である。
【図2】給湯装置の配管接続状態等の概略構成を示す模式図である。
【図3】風呂自動運転時の概略制御動作を示すフローチャートである。
【図4】自動保温運転時の概略制御動作を示すフローチャートである。
【図5】他の実施形態における給湯装置の設置状態を示す図である。
【図6】他の実施形態における給湯装置の設置状態を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
1 本体ユニット
2 湯張りユニット
3、4 浴槽
11 貯湯タンク
12 貯湯タンクの頂部
13 貯湯タンクの底部
16 湯張り機能部
40 給湯配管
50 負圧弁付き空気抜き弁(負圧解消手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯を貯えるための貯湯タンク(11)を有する本体ユニット(1)と、
前記本体ユニット(1)とは別体をなして前記貯湯タンク(11)の頂部(12)より上方もしくは前記貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設され、浴槽(3)内の浴水の水位を圧力情報として検出する圧力検出手段(29)を有し、前記圧力検出手段(29)が検出した圧力情報に基づいて前記浴槽(3)内へ設定水位まで前記貯湯タンク(11)内の湯を湯張りする湯張りユニット(2)と、
前記本体ユニット(1)から前記湯張りユニット(2)へ前記貯湯タンク(11)内の湯を供給する給湯配管(40)と、を備えることを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
前記湯張りユニット(2)は前記貯湯タンク(11)の底部(13)より下方に配設されており、
前記給湯配管(40)に、前記給湯配管(40)の内部が負圧となったときに開放されて負圧を解消する負圧解消手段(50)を備えることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
【請求項3】
前記本体ユニット(1)は、前記湯張りユニット(2)が湯張りする浴槽(3)とは異なる浴槽(4)内に前記貯湯タンク(11)内の湯を湯張りする湯張り機能部(16)を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−257696(P2009−257696A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−109345(P2008−109345)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】