説明

統括運転管理・運転支援・運転監視装置

【課題】プラントの各施設の拡張・改変に柔軟に対応することができる統括運転管理・運転支援・運転監視装置を提供することである。
【解決手段】対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、プラント制御をするためのデータベースを取得するプラント制御用データベース入力手段と、各々の監視制御システム群のプラント制御情報と前記監視制御システム群がプラント制御を行うためのデータベースとを同時に提供するプラント制御情報提供手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複雑且つ大規模な産業プラントを計算機システムを用いて運転管理、運転支援及び運転監視する統括運転管理・運転支援・運転監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複雑且つ大規模な産業プラントとしては、核燃料再処理プラント、原子力発電プラント、火力発電プラント、水力発電プラント、電力系統プラント、上下水道プラント等がある。これらプラントは、施設またはサブシステム毎に分割され、プラントの運転・制御、操作及び監視を行っている。分割された範囲での情報提供については、現行の監視制御システムの範囲で実施されている。
【0003】
複数のユニットのプラントの監視や操作を効率よく行うようにしたものとして、複数のユニットの操作端を操作画面上に表示させる操作画面情報を記憶し、複数のユニットの操作端を統括表示装置に表示させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−290532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、複雑且つ大規模な産業プラントにおいては、施設またはサブシステム毎に分割された範囲での情報提供については、現行の監視制御システムの範囲で実施されているが、施設またはサブシステムを跨いでの情報提供、全体に渡る範囲としての情報提供はできていないのが現状である。
【0005】
本発明の目的は、プラントの各施設の拡張・改変に柔軟に対応することができる統括運転管理・運転支援・運転監視装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の統括運転管理・運転支援・運転監視装置は、対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、プラント制御をするためのデータベースを取得するプラント制御用データベース入力手段と、各々の監視制御システム群のプラント制御情報と前記監視制御システム群がプラント制御を行うためのデータベースとを同時に提供するプラント制御情報提供手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、施設間を跨いだ制御が発生する場合であっても、各施設単独の断片的な制御状態だけでなく、施設を跨いだ断続的な制御情報の提供が可能となる。また、施設間に関連性がない場合でも、制御パラメータの比較等の情報提供も統括監視者に対して可能となり、各施設の拡張・改変に柔軟に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明の実施の形態に係わる統括運転管理・運転支援・運転監視装置のブロック構成図、図2は本発明の実施の形態に係わる統括運転管理・運転支援・運転監視装置が適用される統括運転管理・運転支援・運転監視システムのシステム構成図である。
【0009】
図2において、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、各々の監視制御システム群4000や端末機器3001とネットワーク4001を介して結合され、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000にインターフェース部はネットワーク透過性を有している。このような統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、例えば核燃料再処理プラントに用いられ、その場合は、全施設の運転状態を監視する統括監視室に設置される。各々の監視制御システム群4000には、制御装置4010、制御/監視系計算機4020、管理用計算機4030等が必要に応じて配置されている。
【0010】
図1において、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報について説明する。まず、プラント制御情報1001は、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000の施設情報取込手段2000のプラント制御情報入力手段2001に入力される。すなわち、プラント制御情報入力手段2001はプラント制御情報1001を入力し、プラント制御情報データベース2101に構築保存する。
【0011】
プラント制御情報1001は、制御を行う上でのシーケンス制御情報及びプロセス制御情報、また制御に係わるプロセス量を含んだものである。プラント制御情報入力手段2001は、各施設のプラント制御情報の変更を検出し、常に最新のプラント制御情報1001を各施設より取込み、且つ制御状態であるプロセス量を取込む機能を有している。プラント制御情報データベース2101は、プラント制御情報入力手段2001により、プラント制御情報を構築されるデータベースである。
【0012】
そして、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント制御情報提供手段2401により、単独または複数施設のプラント制御情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。端末機器3001は、モニタまたは、キーボード、タッチスクリーン装置、マウス等の対話機能を備えた端末機器であり、携帯型、据置型の何れでもかまわない。
【0013】
図3は本発明の実施の形態における端末機器3001に表示される施設の切替対話表示のサンプルの一例の説明図である。図3では、各施設への切り替えと同時に特定モードに切替えることで全施設を同時に表示可能となるものを示している。図3において、イベントボタン5001は、当直長によるアクション(確認、承認等)が必要となる機能が割り付けられるボタンであり、ボタン上部にイベント表示窓5002を持つ。
【0014】
イベント表示窓5002はイベントの発生状況とアクションの実施状況により、緑点灯、赤点滅、赤点灯する。緑点灯は当直のアクションを必要とするイベントが一つもない状態を表示しており、赤点滅は新たなイベントが一つ以上発生した状態を表示しており、赤点灯は赤点滅の後、当直によりイベントボタンは選択されたものの解決されていないイベントがある状態を示している。
【0015】
ここで、当直長番の端末機器3001(表示装置)について、イベント表示窓の状態はすべての表示装置で同じとなる。例えば、安全系監視の警報が発生すると、各表示装置の安全監視ボタンのイベント表示窓が赤点灯し、いずれか一台の表示装置で「安全系監視警報状態一覧表示画面」を表示すると、各表示装置の安全系監視ボタンのイベント表示窓は赤点灯となる。
【0016】
次に、アイランド表示窓5003は当直長盤の表示内容がどこのアイランドの直長盤表示となっているかを表示する。デマンドボタン5004は当直長が能動的に実施する機能が割り付けられるボタンであり、切替ボタン5005は当直長盤を各アイランドの直長盤に切り替えるボタンである。この切替ボタン5005は切り替えた直長盤から当直長盤に戻すときにも使用する。
【0017】
展開マーク5006は、このマークのあるイベントボタン5001、デマンドボタン5004を押すとサブメニューが表示される。また、予備ボタン5007は、将来の機能追加用に確保された予備のボタンであり、イベントボタン5001、デマンドボタン5004が割り付けられる。さらに、ユーティリティエリア5008が設けられ、日時や時刻等の表示が行われる。
【0018】
このように構成されるので、例えば、施設間における溶液移送を行う際の送り側施設の制御情報と受け側施設の制御情報とを同時に統括監視者に対して提供することができる。すなわち、施設間を跨いだ制御が発生する場合であっても、各施設単独の断片的な制御状態だけでなく、施設を跨いだ断続的な制御情報の提供が可能となる。また、施設間に関連性がない場合でも、制御パラメータの比較等の情報提供も統括監視者に対して可能となる。
【0019】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント監視情報1002について説明する。プラント監視情報1002は施設情報取込手段2000のプラント監視情報入力手段2002により入力され、プラント監視情報データベース2102に構築保存される。プラント監視情報1002は、監視を行う上での制限値情報、またプロセス量を含んだものであり、プラント監視情報入力手段2002は、各施設のプラント監視情報の変更を検出し、常に最新のプラント監視情報1002を各施設より取込み、且つプロセス量を取込む機能を持つ。プラント監視情報データベース2102は、プラント監視情報入力手段2002により、プラント監視情報を構築されるデータベースである。
【0020】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント監視情報提供手段2402により、単独または複数施設のプラント監視情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0021】
これにより、例えば、施設間における溶液移送を行う際の送り側施設の監視情報と受け側施設の監視情報とを同時に統括監視者に対して提供することができる。すなわち、施設間を跨いだ監視が発生する場合、各施設単独の断片的な監視状態だけでなく、施設を跨いだ断続的な監視情報の提供が可能となる。また、施設間に関連性がない場合でも、監視状態の比較等の情報提供も統括監視者に対して可能となる。
【0022】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント運転操作情報1005について説明する。プラント運転操作情報1005はプラント運転操作情報入力手段2005により入力され、プラント運転操作情報データベース2105に構築保存される。プラント運転操作情報1005は、プラント操作を行う上での操作情報であり、自動化操作、シーケンス制御の開始停止操作、バルブの開閉操作、プロセス制御の自動手動のモード変更の情報を含んだものである。プラント運転操作情報入力手段2005は、各施設のプラント運転操作情報の発生を検出し、常に最新のプラント運転操作情報1005を各施設より取込む機能を持つ。プラント運転操作情報データベース2105は、プラント運転操作情報入力手段2005により、プラント監視情報を構築されるデータベースである。
【0023】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント運転操作情報提供手段2405により、複数施設のプラント運転操作情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0024】
これにより、例えば、施設間における溶液移送を行う際の送り側施設のプラント操作情報と受け側施設のプラント操作情報とを同時に統括監視者に対して提供することができる。すなわち、施設間を跨いだプラント操作が発生する場合、各施設単独の断片的なプラント操作情報だけでなく、施設を跨いだ断続的なプラント操作情報の提供が可能となる。また、施設間に関連性がない場合でも、プラント操作の比較等の情報提供も統括監視者に対して可能となる。
【0025】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント制御用データベース1003について説明する。プラント制御用データベース1003はプラント制御用データベース入力手段2003により入力され、プラント制御用データベース2103に構築保存される。プラント制御用データベース変更記録構築手段2203は、プラント制御用データベース2103の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴としてプラント制御用データベース変更記録2303を構築する。
【0026】
プラント制御用データベース1003は、プラント操作を行う上での制御情報であり、自動化操作、シーケンス制御、プロセス制御の情報を含んだものである。プラント制御用データベース入力手段2003は、各施設のプラント制御用データベースの変更の発生を検出し、常に最新のプラント制御用データベース1003を各施設より取込む機能を持ち、プラント制御用データベース2103を更新する。プラント制御用データベース変更記録構築手段2203は、プラント制御用データベース2103の変更を検出し、プラント制御用データベース2103の変更内容及び変更日付を基に、プラント制御用データベース変更記録2303を構築する。
【0027】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント制御用データベース変更記録検索手段2403により、複数施設のプラント制御用データベース変更記録情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0028】
これにより、例えば、プラント制御情報の設定変更記録を単一施設としての変更履歴情報として、また、複数施設間で類似したプラント制御情報の比較情報を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者に対して、全施設のプラント制御データベースの変更記録情報の提供が可能となる。また、施設ごとに管理するプラント制御データベースの変更管理を、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000により集中管理することが可能となる。
【0029】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント監視用データベース1004について説明する。プラント監視用データベース1004はプラント監視用データベース入力手段2004により入力され、プラント監視用データベース2104に構築保存される。プラント監視用データベース変更記録構築手段2204は、プラント監視用データベース2104の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴としてプラント監視用データベース変更記録2304を構築する。
【0030】
プラント監視用データベース1004は、プラント運転を行う上での監視情報であり、警報設定値情報を含んだものであり、プラント監視用データベース入力手段2004は、各施設のプラント監視用データベースの変更の発生を検出し、常に最新のプラント監視用データベース1004を各施設より取込む機能を持ち、プラント監視用データベース2104を更新する。プラント監視用データベース変更記録構築手段2204は、プラント監視用データベース2104の変更を検出し、プラント監視用データベースの変更内容及び変更日付を基に、プラント監視用データベース変更記録2304を構築する。
【0031】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント制御用データベース変更記録検索手段2404により、複数施設のプラント制御用データベース変更記録情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0032】
これにより、例えば、プラント監視情報の設定変更記録を単一施設としての変更履歴情報として、また、複数施設間で類似したプラント監視情報の比較情報を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者に対して、全施設のプラント監視データベースの変更記録情報の提供が可能となる。また、施設ごとに管理するプラント制御データベースの変更管理を統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000により集中管理することが可能となる。
【0033】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント運転操作用データベース1006について説明する。プラント運転操作用データベース1006はプラント運転操作用データベース入力手段2006により入力され、プラント運転操作用データベース2104に構築保存される。プラント運転操作用データベース変更記録構築手段2206は、プラント運転操作用データベース2106の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴としてプラント運転操作用データベース変更記録2306を構築する。
【0034】
プラント運転操作用データベース1006は、プラント運転を行う上での運転操作用情報であり、自動化操作情報、シーケンス制御情報、バルブの開閉操作情報、プロセス制御情報を含んだものである。プラント運転操作用データベース入力手段2006は、各施設のプラント運転操作用データベースの変更の発生を検出し、常に最新のプラント運転操作用データベース1006を各施設より取込む機能を持ち、プラント運転操作用データベース2106を更新する。プラント運転操作用データベース変更記録構築手段2206は、プラント運転操作用データベース2106の変更を検出し、プラント運転操作用データベースの変更内容及び変更日付を基に、プラント運転操作用データベース変更記録2306を構築する。
【0035】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設を基に、プラント運転操作用データベース変更記録検索手段2406により、複数施設のプラント運転操作用データベース変更記録情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0036】
これにより、例えば、プラント運転操作用情報の設定変更記録を単一施設としての変更履歴情報として、また、複数施設間で類似したプラント運転操作用情報の比較情報を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者に対して、全施設のプラント運転操作用データベースの変更記録情報の提供が可能となる。また、施設ごとに管理するプラント運転操作用データベースの変更管理を、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000により集中管理することが可能となる。
【0037】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント使用計器情報1007について説明する。プラント使用計器情報1007はプラント使用計器情報入力手段2007により入力され、プラント使用計器情報データベース2107に構築保存される。
【0038】
また、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000への入力として、対話による入力手段、または、メディアによる読込みを可能とする。なお、施設毎の監視制御システムにおいて、プラント使用計器情報1007を電子媒体として保持している場合は、監視制御システムと通信システムを介してデータを取込むことも可能である。
【0039】
プラント使用計器情報1007は、プラント運転を行う上での設備の保守情報であり、プラント使用計器情報入力手段2007は、各施設のプラント運転を行う上での設備の保守情報の変更の発生を検出し、常に最新のプラント使用計器情報1007を各施設より取込む機能を持ち、プラント使用計器情報データベース2107を更新する。
【0040】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設、計器情報またはプロセス情報を基に、プラント使用計器情報検索手段2207により、指定された単独または複数施設の計器情報またはプロセス情報による計器情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0041】
ここで示す計器情報とは、施設内における計器の管理番号、計器の製造メーカ、計器の型式、計器の校正情報、点検情報、定期交換情報、監視制御システムで使用しているポイント情報である。個々の情報からのプラント使用計器情報検索手段2207により、指定された計器情報より使用施設の検索も可能とする。
【0042】
これにより、例えば、単一または複数施設において使用されている計器情報を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者に対して、全施設の計器情報の提供が可能となる。また、施設ごとに管理する計器情報を、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000により集中管理することが可能となる。
【0043】
前述したように、プラント使用計器情報1007はプラント使用計器情報入力手段2007により入力され、プラント使用計器情報データベース2107に構築保存されるが、プラント使用計器情報データベース変更記録構築手段2307は、プラント使用計器情報データベース2107の変更記録情報として、変更前後の情報及び変更日付を変更履歴としてプラント使用計器情報データベース変更記録2407を構築する。
【0044】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設、計器情報またはプロセス情報を基に、プラント使用計器情報データベース変更記録検索手段2507により、指定された単独または複数施設、計器情報またはプロセス情報によるプラント計器情報データベース変更記録情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0045】
このように、計器情報からプラント使用計器情報データベース変更記録検索手段2507により、過去の変更記録情報の検索も可能とすることで、過去の計器情報として、定期交換情報、校正記録等の検索を可能とする。
【0046】
これにより、例えば、単一または複数施設において使用されている計器情報の変更記録を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者に対して全施設の計器情報の変更記録の提供が可能となる。また、施設ごとに管理する計器情報の変更管理を、統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000により集中管理することが可能となる。
【0047】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報としてプラント運転規定・法規情報1008について説明する。プラント運転規定・法規情報1008はプラント運転規定・法規情報入力手段2008により入力され、プラント運転規定・法規情報データベース2108に構築保存される。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000へのプラント運転規定・法規情報1008の入力は、対話による入力手段、または、メディアによる読込みを可能とする。
【0048】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された、単独または複数施設情報及び、プロセス値または法規情報を基に、プラント運転規定・法規情報検索手段2208により、関連するプラント運転規定・法規情報を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0049】
ここで示すプラント運転規定・法規情報とは、プラントを運転していくにあたっての遵守しなければならない法律、条例、また施設の保持に当たり自主的に作成した社内規定を示す。また、プラント運転規定・法規情報に対して、施設内における該当箇所との関連情報も同時に入力することも可能とし、任意のプラント規定・法規によるプラント監視項目及びプロセス量の確認、また、プラント監視項目及びプロセス量異常からそれに付随するプラント規定・法規の確認を可能とする。
【0050】
これにより、例えば、単一または複数施設において適用されるプラント運転規定・法規情報を、統括監視者に対して提供することができる。また、個別施設内に本発明を設置することで、施設単独での適用も可能とする。
【0051】
前述したように、プラント運転規定・法規情報1008はプラント運転規定・法規情報入力手段2008により入力され、プラント運転規定・法規情報データベース2108に構築保存されるが、プラント運転・規定データベース変更記録構築手段2308は、プラント運転規定・法規情報データベース2108の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴として、プラント運転・規定データベース変更記録2408を構築する。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設、プラント運転・規定を基に、プラント運転・規定情報データベース変更記録検索手段2508により、指定された、単独または複数施設、プラント運転・規定データベース変更記録情報を、端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0052】
このように、プラント運転規定・法規情報からプラント運転・規定情報データベース変更記録検索手段2508により、過去のプラント運転規定・法規情報の改訂記録情報の検索も可能とする。これにより、例えば、単一または複数施設において適用されるプラント運転規定・法規情報の改訂記録を、統括監視者に対して提供することができる。また、個別施設内に本発明を設置することで、施設単独での適用も可能とする。
【0053】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報として施設間監視情報1009について説明する。施設間監視情報1009は施設間監視情報入力手段2009により入力され、施設間監視情報データベース2109に構築保存される。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000への施設間監視情報1009の入力は、対話による入力手段、または、メディアによる読込みも可能とする。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、施設間監視情報データベース2109を基に、施設間監視手段2309により、施設間監視情報を、端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0054】
ここで示す施設間監視情報1009とは、複数施設を跨っての操作を必要とする場合に必要となる監視情報であり、例えば、施設Aにて生産または排出されたA’という物質を施設Bに移送する場合に、施設Aの送付量と施設Bの受入量の相関関係の監視といったものが該当する。ここで送付量と受入量にて計算式を設け、その演算結果にて監視を行うことも可能とする。また、施設として直接の因果関係はなしの場合でも、施設Cと施設Dとの性能比較を行う場合も該当する。これにより、例えば、単一施設では監視不可能であった、複数施設間を跨いでの監視が可能となり、この結果を、統括監視者に対して提供することができる。
【0055】
前述したように、施設間監視情報1009は施設間監視情報入力手段2009により入力され、施設間監視情報データベース2109に構築保存されるが、施設間監視情報データベース変更記録構築手段2209は、施設間監視情報データベース2109の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴として、施設間監視情報データベース変更記録2409を構築する。施設間監視情報データベース変更記録構築手段2209は、施設間監視情報データベース2109の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴として、施設間監視情報データベース変更記録2509を構築する。
【0056】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、端末機器3001より任意に選択された単独または複数施設、施設間監視情報を基に、施設間監視情報データベース変更記録検索手段2509により、指定された、単独または複数施設、施設間監視情報データベース変更記録情報を、端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0057】
これにより、複数施設間を跨いでの監視情報の変更記録を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者による施設間監視情報変更をエビデンスとして残すことが可能となる。
【0058】
次に、施設毎の監視制御システムから統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000に入力される情報として特定用途監視情報1010について説明する。特定用途監視情報1010は特定用途監視情報入力手段2010により入力され、特定用途監視情報データベース2110に構築保存される。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000への特定用途監視情報1010の入力は、対話による入力手段、または、メディアによる読込みも可能とする。統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、特定用途監視情報データベース2110を基に、特定用途監視手段2310により、特定用途監視情報1010を端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。
【0059】
ここで示す特定用途監視情報とは、施設ごとに設定されている監視情報とは別に、統括監視者によって設定される施設間を跨いで、または、特定施設に限定しての監視項目であり、恒久的な監視項目、または一過的な監視項目として、設定される。統括監視者に設定されることにより、各施設の直接的な運転に係わる監視項目とは別に設定することが可能となる。これにより、例えば、統括監視者としての立場としての監視項目の設定機能及び監視機能を、統括監視者に対して提供することができる。
【0060】
前述したように、特定用途監視情報1010は特定用途監視情報入力手段2010により入力され、特定用途監視情報データベース2110に構築保存されるが、特定用途監視情報データベース変更記録構築手段2210は、特定用途監視情報データベース2110の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴として、特定用途監視情報データベース変更記録2410を構築する。特定用途監視情報データベース変更記録構築手段2210は、特定用途監視情報データベース2110の変更記録情報として変更前後の情報及び変更日付を変更履歴として、特定用途監視情報データベース変更記録2510を構築する。
【0061】
統括運転管理・運転支援・運転監視装置3000は、特定用途監視情報データベース変更記録検索手段2510により、特定用途監視情報データベース変更記録情報を、端末機器3001に出力を行う。またはメディア3002に出力を行う。これにより、特定用途監視情報の変更記録を統括監視者に対して提供することができる。すなわち、統括監視者による特定用途監視情報変更をエビデンスとして残すことが可能となる。
【0062】
以上述べたように、本発明の実施の形態による統括運転管理・運転支援・運転監視装置は、各々の監視制御システム群をネットワークを介して結合することによりネットワーク透過性を有し、対象となる監視制御システム群から、プラント制御情報、監視情報、運転操作情報を取得し、プラント制御、監視、運転操作をするためのデータベースを取得する。そして、監視制御システム群の運転管理・運転支援・運転監視を行う情報表示系部位とネットワーク透過性を実現するための監視制御システム群とのインターフェースに関する情報の管理及びこれら入力処理とは独立して行うインターフェース部とをそれぞれ備えている。
【0063】
また、各々の施設にて使用している計器情報を入力する機能と、情報表示系部位より、施設のプロセス量に付随する計器情報を提供する機能とを備え、さらに、各々の施設の運用及び運転に係わる規定情報及び法規・法令情報を入力する機能、情報表示系部位より施設のプロセス量に付随する規定情報及び法規・法令情報を提供する機能を備えている。
【0064】
さらに、各施設間を跨いで監視するための情報を入力する機能と、情報表示系部位より、各施設間をまたいで監視する必要のあるプロセス量に付随する情報を提供する機能を備え、統括運転管理・運転支援・運転監視装置で使用する特定用途の監視情報を入力する機能と、情報表示系部位より統括システムとして監視する必要のあるプロセス量に付随する情報を提供する機能をを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態に係わる統括運転管理・運転支援・運転監視装置のブロック構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる統括運転管理・運転支援・運転監視装置が適用される統括運転管理・運転支援・運転監視システムのシステム構成図。
【図3】本発明の実施の形態における端末機器に表示される施設の切替対話表示のサンプルの一例の説明図。
【符号の説明】
【0066】
1001…プラント制御情報、1002…プラント監視情報、1003…プラント制御用データベース、1004…プラント監視用データデータベース、1005…プラント運転操作情報、1006…プラント運転操作用データベース、1007…プラント使用計器情報、1008…プラント運転規定・法規情報、1009…施設間監視情報、1010…特定用途監視情報、2000…施設情報取込手段、2001…プラント制御情報入力手段、2002…プラント監視情報入力手段、2003…プラント制御用データベース入力手段、2004…プラント監視用データベース入力手段、2005…プラント運転操作情報入力手段、2006…プラント運転操作用データベース入力手段、2007…プラント使用計器情報入力手段、2008…プラント運転規定・法規情報入力手段、2009…施設間監視情報入力手段、2010…特定用途監視情報入力手段、2101…プラント制御情報データベース、2102…プラント監視情報データベース、2103…プラント制御用データベース、2104…プラント監視用データベース、2105…プラント運転操作情報データベース、2106…プラント運転操作用データベース、2107…プラント使用計器情報データベース、2108…プラント運転規定・法規データベース、2109…施設間監視情報データベース、2110…特定用途監視情報データベース、2203…プラント制御用データベース変更記録構築手段、2204…プラント監視用データベース変更記録構築手段、2206…プラント運転操作用データベース変更記録構築手段、2207…プラント使用計器情報入力手段、2208…プラント運転規定・法規情報検索手段、2209…施設間監視情報データベース変更記録構築手段、2210…特定用途監視情報データベース変更記録構築手段、2303…プラント制御用データベース変更記録、2304…プラント監視用データベース変更記録、2306…プラント運転操作用データベース変更記録、2307…プラント使用計器情報データベース変更記録構築手段、2308…プラント運転規定・法規データベース変更記録構築手段、2309…施設間監視手段、2310…特定用途監視手段、2401…プラント制御情報提供手段、2402…プラント監視情報提供手段、2403…プラント制御用データベース変更記録検索手段、2404…
プラント監視用データベース変更記録検索手段、2405…プラント運転操作情報提供手段、
2406…プラント運転制御用データベース変更記録検索手段、2407…プラント使用計器情報データベース変更記録、2408…プラント運転規定・法規データベース変更記録、2409…施設間監視情報データベース変更記録、2410…特定用途監視情報データベース変更記録、2507…プラント使用計器情報データベース変更記録検索手段、2508…プラント運転規定・法規データベース変更記録検索手段、2509…施設間監視情報データベース変更記録検索手段、2510…特定用途監視情報データベース変更記録検索手段、3000…統括運転管理・運転支援・運転監視装置、3001…端末装置、3002…メディア、4000…ネットワーク、4001…ネットワーク、4010…制御装置、4020…制御/監視系計算機、4030…管理用計算機、5001…イベントボタン、5002…イベント表示窓、5003…アイランド表示窓、5004…デマンドボタン、5005…切替ボタン、5006…展開マーク、5007…予備ボタン、5008…ユーティリティエリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、
プラント制御をするためのデータベースを取得するプラント制御用データベース入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント制御情報と前記監視制御システム群がプラント制御を行うためのデータベースとを同時に提供するプラント制御情報提供手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項2】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント監視情報を取得するプラント監視情報入力手段と、
プラント監視をするためのデータベースを取得するプラント監視用データベース入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント監視情報と前記監視制御システム群がプラント監視を行うためのデータベースとを同時に提供するプラント監視情報提供手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項3】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント運転操作情報を取得するプラント運転操作情報入力手段と、
プラント運転操作をするためのデータベースを取得するプラント運転操作用データベース入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント運転操作情報と前記監視制御システム群がプラント運転操作を行うためのデータベース情報とを同時に提供するプラント運転操作情報提供手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項4】
前記プラント制御用データベース入力手段に対して各々の監視制御システム群でのプラント制御用データベース変更記録を構築するプラント制御用データベース変更記録構築手段と、前記プラント制御用データベース変更記録構築手段で構築されたプラント制御用データベース変更記録を提供するプラント制御用データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項5】
前記プラント監視用データベース入力手段に対して各々の監視制御システム群でのプラント監視用データベース変更記録を構築するプラント監視用データベース変更記録構築手段と、前記プラント監視用データベース変更記録構築手段で構築されたプラント監視用データベース変更記録を提供するプラント監視用データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項6】
前記プラント運転操作用データベース入力手段に対して各々の監視制御システム群でのプラント運転操作用データベース変更記録を構築するプラント運転操作用データベース変更記録構築手段と、前記プラント運転操作用データベース変更記録構築手段で構築されたプラント運転操作用データベース変更記録を提供するプラント運転操作用データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項7】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント監視情報を取得するプラント監視情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント運転操作情報を取得するプラント運転操作情報入力手段と、
監視制御システム群にて使用しているプラント使用計器情報を取得するプラント使用計器情報入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント制御情報、プラント監視情報、プラント運転操作情報と前記監視制御システム群のプラント使用計器情報とを同時に提供するプラント使用計器情報検索手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項8】
前記プラント使用計器情報入力手段に対して各々の監視制御システム群でのプラント使用計器情報の更新に対するデータベース変更記録を構築するプラント使用計器情報データベース変更記録手段と、プラント使用計器情報データベース変更記録を提供するプラント使用計器情報データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項7記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項9】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント監視情報を取得するプラント監視情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント運転操作情報を取得するプラント運転操作情報入力手段と、
各々の施設の運用及び運転に係わる規定情報及び法規・法令情報を取得するプラント運転規定・法規入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント制御情報、プラント監視情報、プラント運転操作情報と前記監視制御システム群の各々の施設の運用及び運転に係わる規定情報及び法規・法令情報とを同時に提供するプラント運転規定・法規情報検索手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項10】
前記プラント運転規定・法規入力手段に対して各々の監視制御システム群での各々の施設の運用及び運転に係わる規定情報及び法規・法令情報の更新に対するデータベース変更記録を構築するプラント運転規定・法規データベース変更記録構築手段と、各々の施設の運用及び運転に係わる規定情報及び法規・法令情報データベース変更記録を提供するプラント運転規定・法規データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項9記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項11】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント監視情報を取得するプラント監視情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント運転操作情報を取得するプラント運転操作情報入力手段と、
各施設間を跨いで監視するための情報を取得する施設間監視情報入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント制御情報、プラント監視情報、プラント運転操作情報と各施設間を跨いで監視するための情報を基に、各施設間を跨いで監視する必要のあるプロセス量を算出して、その算出結果を提供する施設間監視手段とを備えたことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項12】
前記施設間監視情報入力手段に対して各施設間を跨いで監視するための情報の更新に対するデータベース変更記録を構築する施設間監視情報データベース変更記録構築手段と、
各施設間を跨いで監視するための情報データベース変更記録を提供する施設間監視情報データベース変更記録検索手段を持つことを特徴とする請求項11記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項13】
対象となる各々の監視制御システム群とネットワークを介して結合され、ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント制御情報を取得するプラント制御情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント監視情報を取得するプラント監視情報入力手段と、
ネットワーク透過性を有するインターフェース部により各々の監視制御システム群からプラント運転操作情報を取得するプラント運転操作情報入力手段と、
監視制御システム群にて使用しているプラント使用計器情報を取得するプラント使用計器情報入力手段と、
一過的な監視、プラントに対する特定項目に対する監視、プラント・施設間に対する特定監視項目に対する監視等、運転・運用に対して任意に設定する特定用途監視情報を取得する特定用途監視情報入力手段と、
各々の監視制御システム群のプラント制御情報、プラント監視情報、プラント運転操作情報と一過的な監視、プラントに対する特定項目に対する監視、プラント・施設間に対する特定監視項目に対する監視等、運転・運用に対して任意に設定する特定用途監視情報を基に、監視する必要のあるプロセス量を算出して、その算出結果を提供する特定用途監視手段を持つことを特徴とする統括運転管理・運転支援・運転監視装置。
【請求項14】
前記特定用途監視情報入力手段に対して、一過的な監視、プラントに対する特定項目に対する監視、プラント・施設間に対する特定監視項目に対する監視等、運転・運用に対して任意に設定する特定用途監視情報の更新に対するデータベース変更記録を構築する特定用途監視情報データベース変更記録構築手段と、一過的な監視、プラントに対する特定項目に対する監視、プラント・施設間に対する特定監視項目に対する監視等、運転・運用に対して任意に設定する特定用途監視情報データベース変更記録を提供する特定用途監視情報データベース変更記録検索手段とを備えたことを特徴とする請求項13記載の統括運転管理・運転支援・運転監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−164490(P2007−164490A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−360156(P2005−360156)
【出願日】平成17年12月14日(2005.12.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】