説明

統計情報提供システム、統計情報提供サーバ、移動端末、端末、検査端末及びプログラム

【課題】病気の検査結果に基づく有益な情報を第三者に提供する。
【解決手段】統計情報提供システムは、被験者の疾病を検査するための検査端末と、疾病統計情報を生成する統計情報提供サーバとから構成される。検査端末は、疾病を検査するための検査情報を取得する検査情報取得部と、検査情報を統計情報提供サーバに送信する送信部とを備え、統計情報提供サーバは、検査情報を受信する受信部と、検査情報を用いて疾病の有無又は程度を判定する疾病判定部と、疾病判定部の判定結果である疾病判定情報と被験者の位置情報とに基づいて、地域別の疾病統計情報を作成する疾病統計情報作成部と、疾病統計情報を出力する出力部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、統計情報提供システム、統計情報提供サーバ、移動端末、端末、検査端末及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、病院などの医療機関における検査、及び病院などの専門機関の外で実施する遠隔検査システムおよび検査方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−258886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来では、簡便に病気であるか否かを検査できるものの、検査結果に基づく有益な情報を第三者に提供することができないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、病気の検査結果に基づく有益な情報を第三者に提供するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明の一態様である統計情報提供システムは、被験者の疾病を検査するための検査端末と、疾病統計情報を生成するサーバとを含む統計情報提供システムであって、前記検査端末は、前記疾病を検査するための検査情報を取得する検査情報取得部と、前記検査情報を前記サーバに送信する送信部とを備え、前記サーバは、前記検査情報と前記被験者の位置情報とを受信する受信部と、前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の前記疾病統計情報を作成する手段を含む疾病統計情報作成部と、前記疾病統計情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である統計情報提供システムは、被験者の疾病を検査するための検査端末と、疾病統計情報を生成するサーバとを含む統計情報提供システムであって、前記検査端末は、前記疾病を検査するための検査情報を取得する検査情報取得部と、前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報を前記サーバに送信する送信部とを備え、前記サーバは、前記疾病判定情報と前記被験者の位置情報とを受信する受信部と、前記疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の前記疾病統計情報を作成する手段含む疾病統計情報作成部と、前記疾病統計情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である統計情報提供サーバは、被験者の疾病の有無又は程度を判定した判定結果である疾病判定情報と、前記疾病判定情報を得るため用いられる検査情報と、前記被験者の位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段を含む統計情報生成部と、前記疾病統計情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である移動端末は、上記統計情報提供サーバから前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である端末は、上記統計情報提供サーバから前記疾病統計情報又は前記外出動向情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記疾病統計情報又は前記外出動向情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0010】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である検査端末は、被験者の疾病の有無又は程度の判定に用いられる検査情報を取得する検査情報取得部と、前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段と、前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段とを含むサーバに、前記検査情報を送信する送信部と、前記サーバによる前記疾病の有無又は程度の判定結果である疾病判定情報、又は、前記疾病統計情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である検査端末は、被験者の疾病の有無又は程度の判定に用いられる検査情報を取得する検査情報取得部と、前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段を含むサーバに、前記疾病判定情報を送信する送信部と、前記疾病統計情報を受信する受信部と、前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0012】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、統計情報提供サーバのコンピュータに、検査端末から被験者の疾病の有無又は程度を判定した判定結果である疾病判定情報を受信する受信ステップと、前記疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて、地域別の疾病統計情報を作成する疾病統計情報作成ステップと、前記疾病統計情報を出力する出力ステップとを実行させることを特徴とする。
【0013】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、統計情報提供サーバのコンピュータに、検査端末から被験者の疾病を検査するための検査情報を受信する受信ステップと、前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する疾病判定ステップと、前記疾病判定ステップにおける判定結果である疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて、地域別の疾病統計情報を作成する疾病統計情報作成ステップと、前記疾病統計情報を出力する出力ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、病気の検査結果に基づく有益な情報を生成し、第三者に提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態による統計情報提供システムを含む全システムの概念図である。
【図2】第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図3】第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図4】第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図5】第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図6】第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図7】本実施形態における統計情報提供システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態による統計情報提供システムを含む全システムの概念図である。
【図9】第2の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。
【図10】本実施形態における統計情報提供システムの処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による統計情報提供システムを含むシステムの概念図である。図3乃至図6は、第1の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。本発明の第1の実施形態による統計情報提供システム1は、図1に示すように、相互に通信する統計情報提供サーバ10と検査端末20とから構成される。検査端末20は、疾病(例えば、感染症の疾病、アレルギー性の疾病、等)の検査に用いる検査情報を取得するための端末である。統計情報提供サーバ10は、検査端末20からの送信される情報等に基づいて、疾病統計情報(詳細は後述)、外出動向情報(詳細は後述)を作成(生成)するためのサーバである。また、図1に示す、端末位置情報DB500、地図情報DB510、電子カルテDB520、検査判定情報DB540は、いずれも統計情報提供サーバ10の外部の記憶部(例、データベース)である。
【0017】
図1に示す端末位置情報DB500は、統計情報提供システム1の外部のDB(データベース)であって、統計情報提供サーバ10からアクセスされる(読み出し)。端末位置情報DB500は、例えば、図2(a)に示すような情報を記憶する。図2(a)において端末IDは、検査端末20、移動端末30を識別する情報である。図2(a)において位置情報は、検査端末20、移動端末30の現在の位置情報である。なお、端末位置情報DB500が、現在の位置情報を記憶する方法は種々の方法があるが、例えば、固定位置に設置しない検査端末20(移動端末30も同様)については、携帯電話機等の移動局の位置登録(HLR(home location register)による位置登録)と同様、適宜、位置情報を更新する。また、GPS又はアクセスポイントとの通信によって、検査端末20自身が取得した位置情報を、適宜、取得し、更新するようにしてもよい。なお、固定位置に設置される検査端末20については、例えば、設置時に位置情報を登録すればよい。
【0018】
図1に示す地図情報DB510は、統計情報提供システム1の外部のDB(データベース)であって、統計情報提供サーバ10からアクセスされる(読み出し)。地図情報DB510は、位置情報(住所情報)とリンクされた地図情報(ビットマップ)を記憶する。即ち、位置情報(北緯/東経、又は、番地)とビットマップ上の座標とが対応付けられている地図情報を記憶する。また、地図情報DB510は、市町村コード、市町村名、各市町村の位置情報(住所情報)、郵便番号、各郵便番号の位置情報(住所情報)を記憶する。また、地図情報DB510は、予め定めた商圏(例えば、駅などを中心とした所定範囲)を示す商圏コードなどを記憶してもよい。
【0019】
図1に示す電子カルテDB520は、統計情報提供システム1の外部(医療機関)のDB(データベース)であって、統計情報提供サーバ10からアクセスされる(書き込み、読み込み)。電子カルテDB520は、例えば、図2(b)に示すような情報を記憶する。電子カルテDB520は、例えば、個人特定情報、住所や属性情報1などを被験者の属性情報として記憶する。なお、図2(b)に示す検査日時は、検査端末20によって検査情報が取得された日時であるが、例えば、統計情報提供サーバ10によって当該レコードが書き込まれた日時としてもよい。図1に示す電子カルテシステム530は、統計情報提供システム1の外部(医療機関)のシステムであって、電子カルテDB520にアクセスする。
【0020】
検査判定情報DB540は、被験者における疾病の有無又は程度を判定するために必要となる情報などを記憶する。即ち、検査判定情報DB540には、被験者の検査情報に対して疾病の有無又は程度を判定するためのしきい値又は参照値(又は基準値)などの検査判定情報が予め記憶されている。例えば、検査判定情報DB540は、所定の疾病の有無及び程度を判定できるしきい値を該疾病ごとに記憶している。また、例えば、検査判定情報DB540は、所定の疾病の有無及び程度を判定できる5段階の基準値(例、基準値:1〜5)を該疾病ごとに記憶している。一例として、検査判定情報DBには、基準値が1、2の場合は疾病が無、基準値が3以上の場合は疾病が有、基準値が5の場合は疾病の程度が重症、のようなデータが予め記憶されている。
【0021】
図1に示す移動端末30及び会員端末40は何れも、統計情報提供システム1の外部の端末である。移動端末30は、送受信部310及び出力部320を備える。移動端末30は、送受信部310によって情報を受信し、受信情報を出力部320に出力する。移動端末30の一例は、携帯電話であるが、必ずしも通話機能を有する必要は無く、上述の如く、受信情報を出力する機器(例えば、カード形状の機器)であってもよい。
【0022】
会員端末40は、送受信部410及び出力部420を備える。会員端末40は、送受信部410によって情報を受信し、受信情報を出力部420に出力する。会員端末40の一例は、パーソナルコンピュータであるが、移動端末30と同様、通話機能を有する装置(例えば、携帯電話)であってもよいし、単に、受信情報を出力する機器(例えば、カード形状の機器)であってもよい。
【0023】
検査端末20は、検査デバイス80を装着する装着部(非図示)、入力受付部210、検査情報取得部220、送受信部240及び出力部250を備える。例えば、検査端末20は、検査デバイス80を用いて、遺伝子検査、微生物学的検査、免疫学的検査、生化学的検査、などの検査が可能である。
【0024】
検査情報取得部220は、検査デバイス80から、疾病の有無又は程度を判定するために用いられる検査情報を取得する。検査情報取得部220は、検査情報を取得した場合、当該検査情報を送受信部240に供給する。
【0025】
入力受付部210は、当該検査端末20の操作者(例えば、被験者)からの入力を受け付ける入力インターフェースを有する。入力受付部210は、操作者からの入力があった場合、入力情報を送受信部240に供給する。入力情報の一例は、被験者を特定する個人特定情報(例えば、個人ID)、被験者の属性情報(例えば、性別、生年月日、血液型、病歴(本人、家族)、医薬品の服用歴、家族構成等)である。入力受付部210は、操作者が直接入力した個人特定情報を受け付けてもよいし、操作者が入力した短縮コードに対応付けて登録されている個人特定情報を受け付けてもよい。また、入力受付部210は、操作者が直接入力した属性情報を受け付けてもよいし、先に受け付けた個人特定情報に対応付けて登録されている属性情報を受け付けてもよい。また、個人特定情報は、検査情報取得部220の検査によって得られる被験者のDNAに関する情報であってもよい。なお、検査情報取得部220は、被験者を特定する個人特定情報(例えば、DNAに関する情報)を含む検査情報を取得してもよい。また、検査情報取得部220が被験者を特定する個人特定情報を含む検査情報を取得した場合、操作者は、個人特定情報を入力しなくてもよい。
【0026】
送受信部240は、統計情報提供サーバ10に種々の情報を送信する。一例として、送受信部240は、検査情報取得部220から検査情報を取得した場合、当該検査情報を統計情報提供サーバ10に送信する。また、送受信部240は、入力受付部210から入力情報を取得した場合、当該入力情報を統計情報提供サーバ10に送信する。つまり、検査端末20から統計情報提供サーバ10への送信情報は、入力情報などに応じて異なる。
【0027】
例えば、送受信部240は、図3(a)に示すような、検査端末20を識別する端末ID(例、郵便番号+所定の数桁の英数字)、個人特定情報、及び、検査情報を含む送信情報を統計情報提供サーバ10に送信する。また例えば、送受信部240は、図3(b)に示すような、被験者の属性情報等を含む送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。また例えば、送受信部240は、検査端末20の使用者(被験者)が一人に特定される場合には、統計情報提供サーバ10において検査端末20の端末IDから個人を特定することができるため、図3(c)に示すような、個人特定情報を含まない送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。また例えば、送受信部240は、図3(d)に示すような、検査端末20の位置情報を含む送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。
【0028】
なお、図3(d)における位置情報は、GPSを利用して取得されたものであってもよいし(なお、当該場合、検査端末20はGPS機能を有する)、基地局若しくは無線LANなどのアクセスポイントと通信することによって取得されたものであってもよい。
【0029】
また、送受信部240は、統計情報提供サーバ10等から種々の情報(詳細は後述)を受信する。送受信部240は、統計情報提供サーバ10等から情報を受信した場合、受信情報を出力部250に供給する。
【0030】
出力部250は、操作者に種々の情報を出力する。例えば、出力部250は、入力受付部210が入力情報を取得するための入力画面、送受信部240を介して取得した受信情報等を出力するための出力画面を表示する。
【0031】
統計情報提供サーバ10は、個人情報DB100、会員情報DB110、広告情報DB120、受信部130、疾病判定部140、疾病判定情報記憶部150、疾病統計情報作成部160、疾病統計情報記憶部170、及び、出力部180を備える。なお、受信部130、疾病判定部140及び疾病統計情報作成部160は纏めて疾病統計情報生成部165とも称される。また、後述するように疾病統計情報作成部160によって作成される疾病統計情報においては個人特定情報が秘匿化されるため疾病統計情報作成部160は秘匿化情報作成部とも称され、疾病統計情報記憶部170は秘匿化情報作成部とも称される。
【0032】
個人情報DB100は、例えば、図4(a)に示すような個人に関する個人情報を記憶する。図4(a)に示す例では、個人情報DB100は、個人特定情報、住所、氏名、連絡先、緊急連絡先、属性情報1〜属性情報n(例えば、生年月日、性別、血液型、病歴(本人及び家族)、医薬品の服用歴、家族構成等)、認証用情報(例えば、パスワード、生体認証情報)、検査に利用する検査端末20の端末ID、所持する移動端末30の端末IDなどを記憶する。個人情報DB100は、例えば、個人特定情報、住所や属性情報1などを被験者の属性情報として記憶する。
【0033】
会員情報DB110は、例えば、図4(b)に示すような会員に関する会員情報を記憶する。図4(b)に示す例では、会員情報DB110は、会員を識別する会員ID、各会員を業種・業態によって区分した情報である業種・業態区分情報、各会員によって指定された指定地域を示す情報である指定地域情報、各会員によって指定された指定属性(被験者に関する指定属性)を示す情報である指定属性情報、各会員によって指定された指定疾病を示す情報である指定疾病情報、各会員によって指定された判定結果(疾病の有無又は程度に係る判定結果)を示す情報である指定判定情報、各会員によって指定された指定出力時間を示す情報である指定出力時間情報、各会員によって指定された指定出力先(出力先とする指定端末)を示す情報である指定出力先情報、外出動向情報(詳細は後述)の出力に関する情報である外出動向情報関連情報、課金に関する設定(契約)情報である課金設定情報、課金に関する実績(履歴)情報である課金実績情報などを記憶する。
【0034】
会員情報DB110における指定地域情報は、疾病統計情報作成部160による集計単位である地域コードの中から選択された1又は2以上の地域コードである(詳細は後述)。また、会員情報DB110における指定属性情報は、疾病統計情報作成部160による集計単位である属性コードの中から選択された1又は2以上の属性コードである(詳細は後述)。また、会員情報DB110における指定疾病情報は、疾病統計情報作成部160による集計単位である疾病コードの中から選択された1又は2以上の疾病コードである(詳細は後述)。また、会員情報DB110における指定判定情報は、疾病統計情報作成部160による集計単位である判定コードの中から選択された1又は2以上の判定コードである(詳細は後述)。また、会員情報DB110における指定出力時間情報は、時刻、又は、頻度(例えば、3時間毎、隔日等)によって指定される情報である。
【0035】
上記会員は、例えば、国又は地方自治体(国又は地方自治体から業務を委託された組織も含む)、医療業者、保健衛生業者、生命保険業者、社会保険・社会福祉・介護事業者、製造業者、流通業者(主に卸売業者、小売業者)、学術・開発研究機関、教育・学習支援業者、情報通信業者、者、生活関連サービス業者、娯楽業者、運輸業者、郵便業者、及びこれらと取引する取引業者、並びに、研究者などの個人、NPOなどであって、予め登録したものをいう。なお、上述の医療業者から郵便業者までの各事業者の分類は、日本標準産業分類によるものである。
【0036】
広告情報DB120は、例えば、図4(c)に示すような広告に関する広告情報を記憶する。図4(c)に示す例では、広告情報DB120は、広告コンテンツを識別する広告ID、広告コンテンツの実態である広告コンテンツ情報(例えば、リンク文字列、バナー画像)、各広告コンテンツに対応する出力(提供)先である業種・業態の区分を示す対応業種・業態区分情報などを記憶する。
【0037】
受信部130は、検査端末20から送信された情報を受信する。また、受信部130は、必要に応じて、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500から情報を受信する。また、受信部130は、疾病判定部140、疾病統計情報作成部160及び出力部180の処理に必要となる情報であって検査端末20から受信した情報に含まれていなかった情報を、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500にアクセスして受信する。なお、受信部130は、疾病判定部140、疾病統計情報作成部160又は出力部180からの要求に応じて、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500にアクセスしてもよいし、検査端末20から検査情報を取得したときにアクセスしてもよい。
【0038】
例えば、受信部130は、検査端末20からの送信情報が検査端末20の位置情報を含まない送信情報(例えば、図3(a)に示す送信情報)であったときは、当該送信情報に含まれている端末IDに対応付けられた被験者の位置情報(即ち、当該検査端末20の位置情報)を端末位置情報DB500から受信する。また、例えば、受信部130は、検査端末20からの送信情報が検査端末20の位置情報を含まない送信情報(例えば、図3(a)に示す送信情報)である場合や検査端末20が医療機関に設置されている場合は、被験者の位置情報(即ち、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)を電子カルテDB520又は個人情報DB100から受信する。
【0039】
また例えば、受信部130は、疾病判定部140及び疾病統計情報作成部160の処理において被験者の属性情報が必要な場合に、検査端末20からの送信情報が被験者の属性情報を含まない送信情報(例えば、図3(a)に示す送信情報)であったときは、当該送信情報に含まれている個人特定情報に対応付けられた属性情報を個人情報DB100又は電子カルテDB520から受信する。
【0040】
受信部130は、検査端末20から受信した情報、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500から受信した情報を疾病判定部140に供給する。また、受信部130は、検査端末20から受信した情報、電子カルテDB520及び個人情報DB100から受信した情報を出力部180に供給する。
【0041】
疾病判定部140は、受信部130から取得した情報(検査情報、属性情報等)を用いて、疾病の有無又は程度を判定する。換言すれば、疾病判定部140は、病気でない旨の判定、若しくは、病名である旨の判定(病気の疑いも含む)/症状を判定する。また、例えば、疾病判定部140は、検査端末20の検査情報と記憶部(例、検査判定情報DB540)に記憶されている検査判定情報とを比較して疾病の有無又は程度を判定する。一例として、疾病判定部140は、検査判定情報DB540に記憶されている検査判定情報としての所定のしきい値と検査端末20の検査情報とを比較して、該検査情報が所定のしきい値以上の場合に所定の疾病を発症している(疾病が有)と判定し、該検査情報が所定のしきい値より低い場合に所定の疾病を発症していない(疾病が無)と判定する。また、例えば、疾病判定部140は、検査判定情報DB540に記憶されている検査判定情報としての所定の5段階の基準値と検査端末20の検査情報とを比較して、該検査情報が基準値1や2に相当する場合に所定の疾病を発症していないと判定し、該検査情報が基準値3以上に相当する場合に所定の疾病を発症していると判定し、該検査情報が基準値5に相当する場合に疾病の症状が重症であると判定する。
【0042】
疾病判定部140は、疾病の有無又は程度を判定した場合、個人特定情報、属性情報、被験者の位置情報(例、検査端末20の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)、判定結果である疾病判定情報などを疾病判定情報記憶部150に記憶する。図4(d)は、疾病判定部140によって疾病判定情報記憶部150に記憶される情報の一例である、図4(d)に示す例では、疾病判定情報記憶部150は、判定日時、個人特定情報、属性情報1(例えば、生年月日)、属性情報2(性別)、検査端末20の位置情報、疾病判定情報、端末ID(検査端末、移動端末)を記憶する。
【0043】
疾病統計情報作成部160は、疾病判定部140の判定結果である疾病判定情報と被験者の位置情報(例、検査端末20の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)とに基づいて該位置情報に対応する地域における疾病を特定し、疾病別、地域別、属性別の疾病統計情報を作成する。一例として、疾病統計情報作成部160は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている情報、地図情報DB510に記憶されている情報に基づいて疾病別、地域別、属性別の疾病統計情報を作成する。例えば、疾病統計情報作成部160は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている判定日時を参照し、所定の時間(時間1という)内に判定されたデータを集計対象として、疾病別、地域別、属性別の疾病統計情報を作成する。但し、統計情報作成部160は、同一の被験者による短時間における重複した疾病判定情報が疾病統計情報に反映されないようにするため、所定の時間内(時間2:時間1と異なる時間であってもよい)における同一の被験者の疾病判定情報(即ち、同一の個人特定情報に係るレコード)が2以上存在するときは、当該2以上存在する疾病判定情報のうちの一の疾病判定情報(例えば、最新の疾病判定情報)に基づいて、疾病統計情報を作成する。
【0044】
例えば、疾病統計情報作成部160は、図5(a)に示すような、疾病別(疾病コード別、判定コード別)、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)に集計した疾病統計情報を作成する。
【0045】
図5(a)における疾病コードは、疾病に関する集計単位を示すコードである。図5(a)における地域コードは、地域に関する集計単位を示すコードである。図5(a)における属性コードは、被験者の属性(年代・性別)に関する集計単位を示すコードである。なお、地域コードは、市町村コード、郵便番号などのような既存のコードであってもよいし、専用のコード(例えば、疾病統計情報の作成用に定めた商圏を示す商圏コード)であってもよい。
【0046】
図5(a)における判定コードは、各疾病コードによって示される各疾病について、疾病の有無又は程度に関する集計単位を示すコードである。判定コード「1」:「疾病無(未発病)」は、当該集計時現在(最新データ)において疾病が無く、かつ、過去(例えば、最新データ以外の過去所定期間のデータ)においても疾病が無かった状態である。判定コード「2」:「疾病無(回復)」は、当該集計時現在において疾病が無く、かつ、過去においては疾病が有った状態である。判定コード「3」:「疾病有(軽度)」は、当該集計時現在において軽度の疾病がある状態である。判定コード「4」:「疾病有(中度)」は、当該集計時現在において中度の疾病がある状態である。判定コード「5」:「疾病有(重度)」は、当該集計時現在において、重度の疾病がある状態である。
【0047】
人数│対人口比(今回)は、一の疾病コード、一の地域コード、一の属性コード、一の判定コードに関する今回の集計時における、集計人数/当該集計人数の対人口比率である。例えば、太枠内の人数(今回)「200(人)」は、疾病コード「A」、地域コード「C00001」、属性コード「1」、判定コード「5」である被験者の人数である。即ち、疾病統計情報作成部160は、所定の時間内に判定されたデータを集計対象として、疾病判定情報記憶部150に記憶されている被験者の位置情報(例、検査端末20の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)が地域コード「C00001」によって示される地域内であって、疾病判定情報記憶部150に記憶されている属性情報が属性コード「1」に属し、疾病判定情報記憶部150に記憶されている疾病判定情報が疾病コード「A」に係る程度「重度」である、レコード数(被験者の人数)を集計する。また、太枠内の対人口比(今回)「1(%)」は、当該地域の人口を母集団としたときの人数(今回)「200(人)」の割合である。即ち、疾病統計情報作成部160は、各地域コードの人口を記憶し(又は、各地域コードの人口を記憶する記憶部(非図示)を参照し)、地域コード「C00001」によって示される地域の人口(例えば、2万人とする)と、人数(今回)「200(人)」とから、対人口比(今回)「1(%)」を算出する。
【0048】
図5(a)における人数│対人口比(前回)は、一の疾病コード、一の地域コード、一の属性コード、一の判定コードに関する前回の集計時における、集計人数/当該集計人数の対人口比率である。疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報の次回の作成に備えて、今回作成した疾病統計情報を一時記憶しておいてもよい。
【0049】
図5(a)における増減は、人数│対人口比(前回)に対する人数│対人口比(今回)の増減値である。例えば、太枠内の増減人数(人)「50(人)」は、人数(前回)「150(人)」から人数(今回)「200(人)」に増加した人数である。即ち、疾病統計情報作成部160は、人数(今回)「200(人)」から人数(前回)「150(人)」を減算し、増減人数(人)「50(人)」を算出する。また例えば、太枠内の増減人数(%)「133(%)」は、人数(前回)「150(人)」から人数(今回)「200(人)」に増加した割合(疾病の有無又は程度の時間的な変化率)である。即ち、疾病統計情報作成部160は、人数(今回)「200(人)」を人数(前回)「150(人)」によって除算し、増減人数(%)「133(%)」を算出する。また例えば、太枠内の対人口比増減率(%)「0.25(%)」は、対人口比(前回)「0.75(%)」から対人口比(今回)「1(%)」に増加した割合(疾病の有無又は程度の時間的な変化率)である。即ち、疾病統計情報作成部160は、対人口比(今回)から対人口比(前回)「0.75(%)」を減算し、対人口比増減率(%)「0.25(%)」を算出する。
【0050】
以上のように、疾病統計情報作成部160は、個人特定情報(図4(d)参照)を秘匿化した疾病統計情報(図5(a)参照)を作成する。なお、図5(a)に示す疾病統計情報は一例であって、疾病統計情報作成部160が作成する疾病統計情報は、これに限定されない。例えば、疾病統計情報作成部160は、図5(a)に示すような判定コードと異なる判定コード(例えば、各区分の内容が異なる判定コード、段階数が5段階でない判定コード)によって、疾病別(疾病コード別、判定コード別)、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)の疾病統計情報を作成してもよい。また例えば、疾病統計情報作成部160は、年代及び性別の組合せによる図5(a)に示すような属性コードと異なる組合せによる属性コードによって、疾病別(疾病コード別、判定コード別)、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)の疾病統計情報を作成してもよい。
【0051】
また例えば、疾病統計情報作成部160は、疾病別(疾病コード別、判定コード別)、地域別(地域コード別)の疾病統計情報を作成してもよいし、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)の疾病統計情報を作成してもよいし、地域別(地域コード別)の疾病統計情報を作成してもよい。また例えば、疾病統計情報作成部160は、疾病別(疾病コード別、判定コード別)の疾病統計情報、地域別(地域コード別)の疾病統計情報、又は、属性別(属性コード別)の疾病統計情報を作成してもよい。
【0052】
なお、疾病統計情報作成部160が疾病統計情報を作成するタイミングは、特に、限定するものではないが、例えば、所定の時間帯毎に、疾病統計情報を作成することが好ましい。
【0053】
また、疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報に基づいて、地域住民の外出動向(外出指数、又は外出率)を示す外出動向情報を作成する。例えば、疾病統計情報作成部160は、図5(a)に示すような、疾病別(疾病コード別)、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)の外出動向情報(疾病別)を作成する。例えば、疾病統計情報作成部160は、下記式(1)によって、疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」における外出動向情報(疾病別)SXYZを算出する。
【0054】
XYZ={疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」、判定コード「1」の人数(今回)}×KXYZ1+{疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」、判定コード「2」の人数(今回)}×KXYZ2+{疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」、判定コード「3」の人数(今回)}×KXYZ3+{疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」、判定コード「4」の人数(今回)}×KXYZ4+{疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」、判定コード「5」の人数(今回)}×KXYZ5 … (1)
但し、KXYZ1、KXYZ2、KXYZ3、KXYZ4、KXYZ5は、疾病コード「X」、地域コード「Y」、属性コード「Z」の場合における、判定コードに応じた係数であって、0及びマイナスの値も取り得る。
【0055】
なお、上記式(1)による外出動向情報(疾病別)は一例であって、疾病統計情報作成部160が作成する外出動向情報は、これに限定されない。例えば、疾病統計情報作成部160は、人数(今回)に代えて又は加えて、対人口比(今回)を用いて、外出動向情報(疾病別)を算出してもよい。また、疾病統計情報作成部160は、人数(今回)に代えて又は加えて、人数(前回)、対人口比(前回)の何れか一方又は両方を用いて、外出動向情報(疾病別)を算出してもよい。また、また、疾病統計情報作成部160は、人数(今回)に代えて又は加えて、図5に示す「増減」を用いて、外出動向情報(疾病別)を算出してもよい。
【0056】
また、疾病統計情報作成部160は、外出動向情報(疾病別)に加えて、図5(b)に示すような、外出動向情報(全疾病)を作成する。図5(b)における外出動向情報(全疾病)は、全部の疾病を纏めた、地域別(地域コード別)、属性別(属性コード別)の外出動向情報である。疾病統計情報作成部160は、下記式(2)によって、地域コード「Y」、属性コード「Z」における外出動向情報(全疾病)S*YZを算出する。なお、「*」は、疾病コード「1」〜疾病コード「n」で表される全疾病を意味する。
【0057】
*YZ=S1YZ+S2YZ、…、+SnYZ … (2)
但し、S1YZは疾病コード「1」に関する外出動向情報(疾病別)、S2YZは疾病コード「2」に関する外出動向情報(疾病別)、SnYZは疾病コード「n」に関する外出動向情報(疾病別)である。
【0058】
なお、疾病統計情報作成部160が外出動向情報を作成するタイミングは、特に、限定するものではないが、例えば、所定の時間帯毎に、外出動向情報を作成することが好ましい。
【0059】
疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報を作成した場合、疾病統計情報記憶部170に記憶する。同様に、疾病統計情報作成部160は、外出動向情報を作成した場合、疾病統計情報記憶部170に記憶する。
【0060】
出力部180は、各会員の指定出力時間に、各会員の指定出力先に、各会員に応じた疾病統計情報を出力する。一例として、出力部180は、疾病統計情報記憶部170に記憶されている指定出力時間情報による各会員の出力タイミングにて、疾病統計情報記憶部170に記憶されている疾病統計情報のなかから、各会員に応じた疾病統計情報を抽出し、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定出力先情報によって示される指定出力先に出力する。上述の各会員に応じた疾病統計情報とは、一例として、各会員によって指定された地域、被験者の属性、疾病(症状に関する指定も含む)などに関する疾病統計情報である。なお、出力部180は、同一会員(同一会員の会員端末40)に対して、疾病統計情報及び外出動向情報の両方を出力してもよい。
【0061】
例えば、出力部180は、指定地域における疾病統計情報を出力する場合、疾病統計情報記憶部170に記憶されている疾病統計情報のなかから、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定地域情報(地域コード)と一致する地域コードの疾病統計情報を抽出し、各会員の指定出力先に出力する。
【0062】
また例えば、出力部180は、指定地域かつ指定属性における疾病統計情報を出力する場合、疾病統計情報記憶部170に記憶されている疾病統計情報のなかから、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定地域情報(地域コード)及び指定属性情報(属性コード)と一致する地域コード及び属性コードの疾病統計情報を抽出し、各会員の指定出力先に出力する。
【0063】
また例えば、出力部180は、指定地域かつ指定疾病における疾病統計情報を出力する場合、疾病統計情報記憶部170に記憶されている疾病統計情報のなかから、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定地域情報(地域コード)、指定疾病情報(疾病コード)及び指定判定情報(判定コード)と一致する地域コード、疾病コード、判定コードの疾病統計情報を抽出し、各会員の指定出力先に出力する。
【0064】
なお、出力部180が、指定地域かつ指定属性かつ指定疾病における疾病統計情報を出力する場合、指定属性における疾病統計情報を出力する場合、指定属性かつ指定疾病における疾病統計情報を出力する場合、指定疾病における疾病統計情報を出力する場合についても同様である。
【0065】
なお、出力部180は、会員情報DB100に記憶されている各会員の業種・業態区分を参照し、会員の業種・業態区分に応じた疾病統計情報を出力してもよい。例えば、出力部180は、会員情報DB100に記憶されている各会員の業種・業態区分が、国又は地方自治体、医療業者、保健衛生業者、生命保険業者、社会保険・社会福祉・介護事業者、医薬品の製造業者、医薬品の流通業者、学術・開発研究機関、教育・学習支援業者、情報通信業者、及びこれらと取引する取引業者を示す区分であった場合には、少なくとも疾病別に集計された疾病統計情報(指定疾病における疾病統計情報、指定地域かつ指定疾病における疾病統計情報、指定属性かつ指定疾病における疾病統計情報、指定地域かつ指定属性かつ指定疾病における疾病統計情報)を出力する効果的である。即ち、上記会員は、少なくとも疾病を指定するとよい(会員情報DB100の上記会員における指定疾病情報は、入力(登録)必須項目とするとよい)。
【0066】
なお、図6は、出力部180から指定地域かつ指定属性かつ指定疾病における疾病統計情報を受信にした会員端末40に表示される情報の一例である。出力部180は、例えば、指定地域(東京23区)、指定属性(20歳代の女性、30歳代の女性、40歳代の女性)、指定疾病(白印:病名Tの軽度、中度、重度)における疾病統計情報を、ターゲットを女性とする小売業者である会員の会員端末40に送信する。当該会員端末40は、当該疾病統計情報に基づいて(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工して)、図6に示すような情報を表示する。なお、図6において、丸印は20歳代の女性、四角印は30歳代の女性、三角印は40歳代の女性、白印は病名Tの中度又は軽度、黒印は病名Tの重度を表している。
【0067】
また、出力部180は、各会員の指定出力時間に、各会員の指定出力先に、各会員に応じた外出動向情報を出力する。一例として、出力部180は、疾病統計情報記憶部170に記憶されている指定出力時間情報による各会員の出力タイミングにて、疾病統計情報記憶部170に記憶されている外出動向情報のなかから、各会員に応じた外出動向情報を抽出し、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定出力先情報によって示される指定出力先に出力する。上述の各会員に応じた外出動向情報とは、一例として、各会員によって指定された地域、被験者の属性、疾病(症状に関する指定も含む)などに関する外出動向情報である。
【0068】
例えば、出力部180は、指定地域における外出動向情報を出力する場合、疾病統計情報記憶部170に記憶されている外出動向情報のなかから、会員情報DB100に記憶されている各会員の指定地域情報(地域コード)と一致する地域コードの外出動向情報を抽出し、各会員の指定出力先に出力する。出力部180が、指定地域かつ指定疾病における疾病統計情報を出力する場合などについても同様である。なお、出力部180は、会員情報DB100に記憶されている外出動向情報関連情報において、出力対象の外出動向情報の種類(例えば、外出動向情報(疾病別)、又は、外出動向情報(全疾病))が指定されている場合には、指定された種類の外出動向情報を出力する。
【0069】
なお、出力部180は、会員情報DB100に記憶されている各会員の業種・業態区分が、卸売業者、小売業者、宿泊業者、飲食サービス業者、生活関連サービス業者、娯楽業者、運輸業者、郵便業者、及びこれらと取引する取引業者を示す区分であった場合には、当該区分の会員の指定出力先に、各会員の指定地域の外出動向情報を出力すると効果的である。即ち、上記会員は、少なくとも地域を指定するとよい(会員情報DB100の上記会員における指定地域情報は、入力(登録)必須項目とするとよい)。
【0070】
また、出力部180は、会員に対して疾病統計情報を出力した場合、会員情報DB100に記憶されている課金設定情報(各会員への疾病統計情報の提供に対する対価に関する情報)を参照し、会員に対する課金実績情報を書き込む。同様に、出力部180は、会員に対して外出動向情報を出力した場合、会員情報DB100に記憶されている課金設定情報(各会員への外出動向情報の提供に対する対価に関する情報)を参照し、会員に対する課金実績情報を書き込む。
【0071】
なお、出力部180は、疾病統計情報又は外出動向情報とともに、広告情報を出力してもよい。例えば、出力部180は、広告情報DB120に記憶されている広告コンテンツ情報(例えば、リンク文字列、バナー画像)のなかから、会員情報DB100に記憶されている各会員の業種・業態区分情報と一致する対応業種・業態区分情報の広告コンテンツ情報を抽出し、各会員向けの疾病統計情報又は外出動向情報とともに出力する。
【0072】
また、出力部180は、受信部130から取得した情報(個人特定情報、属性情報、検査情報)を医療機関の電子カルテDB520に書き込む。
【0073】
また、出力部180は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている疾病判定情報を被験者の端末(検査端末20又は移動端末30)に送信してもよい。また、出力部180は、会員以外の者(例えば、被験者)に疾病統計情報を送信してもよい。例えば、出力部180は、当該被験者と同じ地域の疾病統計情報を送信する。
【0074】
なお、統計情報提供サーバ10から疾病判定情報を受信した検査端末20の送受信部(移動端末30の送受信部310も同様)は、当該疾病判定情報を出力部250(移動端末30の送受信部320)に送信する。出力部250(出力部320)は疾病判定情報を表示する。同様に、統計情報提供サーバ10から疾病統計情報を受信した検査端末20の送受信部(移動端末30の送受信部310も同様)は、当該疾病統計情報を出力部250(移動端末30の送受信部320)に送信する。出力部250(出力部320)は疾病統計情報を表示する。なお、検査端末20(移動端末30も同様)は、当該疾病統計情報に基づく情報(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工した情報)を表示してもよい。また、第1の実施形態においては、統計情報提供サーバ10の外部に、端末位置情報DB500、地図情報DB510、電子カルテDB520、及び検査判定情報DB540が存在する構成を説明したが、統計情報提供サーバ10が、上記DBのうちの何れか1又2つ以上を備える構成としてもよい(後述する他の実施形態における統計情報提供サーバについても同様である)。
【0075】
以下、図7を用いて、統計情報提供システム1の処理の流れを説明する。本フローチャートは、検査端末20が検査情報を取得することにより開始する。なお、図7の左側は検査端末20、中央は統計情報提供サーバ10の処理、右側は会員端末40の処理の流れを示している。
【0076】
検査端末20の検査情報取得部220は、疾病を検査するための検査情報を取得する(ステップS100)。送受信部240は、検査情報を統計情報提供サーバ10に送信する(ステップS110)。なお、送受信部240は、入力受付部210から入力情報を取得していた場合、当該入力情報とともに検査情報を統計情報提供サーバ10に送信する。
【0077】
統計情報提供サーバ10の受信部130は、検査端末20によって送信された情報を受信する(ステップS200)。受信部130は、疾病判定部140、疾病統計情報作成部160及び出力部180の処理に必要となる情報であって検査端末20から受信した情報に含まれていなかった情報を、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500にアクセスして受信する(ステップS210)。受信部130は、検査端末20から受信した情報、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500から受信した情報を疾病判定部140に供給する。また、受信部130は、検査端末20から受信した情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100から受信した情報を出力部180に供給する。
【0078】
出力部180は、受信部130から取得した情報(個人特定情報、属性情報、検査情報)を電子カルテDB520に記憶する(ステップS220)。
【0079】
疾病判定部140は、受信部130から取得した情報(検査情報、属性情報等)を用いて、疾病の有無又は程度を判定する(ステップS230)。疾病判定部140は、個人特定情報、属性情報、被験者の位置情報(例、検査端末20の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)、判定結果である疾病判定情報などを疾病判定情報記憶部150に記憶する。
【0080】
疾病統計情報作成部160は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている疾病判定情報と被験者の位置情報(例、検査端末20の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)とに基づいて疾病統計情報を作成する(ステップS240)。例えば、疾病統計情報作成部160は、疾病別、地域別、属性別の疾病統計情報を作成する。また、疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報に基づいて、地域住民の外出動向(外出指数)を示す外出動向情報を作成する(ステップS250)。疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報及び外出動向情報を疾病統計情報記憶部170に記憶する。
【0081】
出力部180は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている疾病判定情報、及び、疾病統計情報記憶部170に記憶されている被験者と同じ地域の疾病統計情報を被験者の検査端末20(又は移動端末30)に送信する(ステップS260)。
【0082】
検査端末20の送受信部240は、統計情報提供サーバ10によって送信された疾病判定情報及び疾病統計情報を受信する(ステップS120)。送受信部240は、受信情報(疾病判定情報及び疾病統計情報)を出力部250に供給する。出力部250は、送受信部240から取得した情報(疾病判定情報及び疾病統計情報)を表示する(ステップS130)。なお、検査端末20(出力部250)は、疾病統計情報に基づく情報(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工した情報)を表示してもよい。
【0083】
また、統計情報提供サーバ10の出力部180は、各会員の指定出力時間に応じて、各会員の指定出力先に、各会員に応じた疾病統計情報を出力する(ステップS270)。なお、出力部180は、疾病統計情報とともに広告情報を出力してもよい。出力部180は、課金実績情報(疾病統計情報提供の対価)を会員情報DB100に記憶する(ステップS280)。
【0084】
会員端末40の送受信部410は、統計情報提供サーバ10によって送信された疾病統計情報を受信する(ステップS400)。送受信部410は、受信情報(疾病統計情報)を出力部420に供給する。
【0085】
また、統計情報提供サーバ10の出力部180は、各会員の指定出力時間に応じて、各会員の指定出力先に、各会員に応じた指定地域の外出動向情報を出力する(ステップS290)。なお、出力部180は、外出動向情報とともに、広告情報を出力してもよい。出力部180は、課金実績情報(外出動向情報提供の対価)を会員情報DB100に記憶する(ステップS300)。
【0086】
会員端末40の送受信部410は、統計情報提供サーバ10によって送信された外出動向情報を受信する(ステップS410)。送受信部410は、受信情報(外出動向情報)を出力部420に供給する。
【0087】
会員端末40の出力部420は、送受信部410から取得した情報(疾病統計情報及び外出動向情報)を表示する(ステップS420)。なお、会員端末40(出力部420)は、疾病統計情報に基づく情報又は外出動向情報に基づく情報(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工した情報)を表示してもよい。そして、本フローチャートは終了する。
【0088】
以上、第1の実施形態によれば、病気の検査結果に基づく有益な情報(疾病統計情報、外出動向情報)を作成し、第三者に提供することができるようになる。例えば、国又は地方自治体は、疾病統計情報(又は外出動向情報)に基づいて、疾病に絡む適切な対策(例えば、国民、住民への情報提供、やホームページ上に情報を掲載)を講じることができる。医療業者等は、疾病統計情報(又は外出動向情報)に基づいて、医薬品の調達、勤務時間(開業時間)の変更、患者へのアドバイスなどを行うことができる。医薬品の流通業者等は、疾病統計情報(又は外出動向情報)に基づいて、医薬品の仕入れ、物流計画などを検討することができる。学術・開発研究機関は、疾病統計情報(又は外出動向情報)を研究の基礎データとして活用することができる。教育・学習支援業者は、疾病統計情報(又は外出動向情報)に基づいて、休校(休講)などを検討することができる。情報通信業者は、疾病統計情報(又は外出動向情報)に基づいて、疾病の流行に伴う回線の輻輳などに備えることができる。また、消費者向けの物品(医薬品を含む)の流通業者(卸売業者、小売業者)は、外出動向情報(又は疾病統計情報)に基づいて、消費者の出足を予測し、物品の仕入れ、物流計画などを検討することができる(宿泊業者、飲食サービス業者、生活関連サービス業者、娯楽業者、運輸業者、郵便業者についても同様である)。
【0089】
更に、疾病統計情報作成部160は、疾病の有無又は程度の時間的な変化率を示す情報(例えば、図5に示す増減人数(%)、対人口比増減率(%))を含む疾病統計情報を作成するが、変化率を明示的に算出することの利点は大きい。即ち、疾病率の急激な上昇は、物品の不足、道路の混雑を招くが、例えば物流事業者は、疾病統計情報に基づいて、疾病率が急激に上昇した地域を簡便に把握し、当該地域における物流計画を速やかに見直すことができる。
【0090】
また、被験者数、被験者の属性は、時間帯によって異なるが(例えば、朝は全年代、昼夕方は子供や主婦、高齢者、夜はサラリーマン)、統計情報生成部160は、データ(疾病統計情報及び外出動向情報)を所定の時間帯ごとに作成するため、時間帯ごとのデータのばらつきを把握、補正し、例えば毎日1回同時刻にデータを作成する場合と比べ、より精度の高いデータを作成することができる。
【0091】
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態による統計情報提供システムを含むシステムの概念図である。図9は、第2の実施形態による統計情報提供システムを説明するための説明図である。本発明の第2の実施形態による統計情報提供システム2は、図8に示すように、相互に通信する統計情報提供サーバ11と検査端末21とから構成される。検査端末21は、疾病の検査に用いる検査情報を取得するための端末である。統計情報提供サーバ11は、検査端末21からの送信される情報等に基づいて、疾病統計情報、外出動向情報を作成(生成)するためのサーバである。
【0092】
第1の実施形態においては、図1に示すように、疾病の有無又は程度を判定する疾病判定部140は統計情報提供サーバ10側に存在する態様であったが、第2の実施形態においては、図8に示すように、疾病の有無又は程度を判定する疾病判定部230は検査端末21側に存在する態様である。即ち、第1の実施形態においては、検査端末20が検査情報等を統計情報提供サーバ10に送信し、統計情報提供サーバ10が疾病の有無又は程度を判定する態様であったが、第2の実施形態においては、検査端末21が疾病の有無又は程度を判定し、疾病判定情報等を統計情報提供サーバ11に送信する態様である。なお、疾病判定部230は、第1の実施形態における疾病判定部140と同等の処理を行うことが可能である。
【0093】
図9は、検査端末21の送受信部240によって送信される送信情報の一例である。例えば、送受信部240は、図9(a)に示すような、検査端末21を識別する端末ID、個人特定情報、検査情報、及び、疾病判定情報を含む送信情報を統計情報提供サーバ11に送信する。なお、統計情報提供サーバ11において検査情報を電子カルテDB520に記憶しない態様の場合には、送受信部240は検査情報を統計情報提供サーバ11に送信しなくてもよい。また例えば、送受信部240は、図9(b)に示すような、被験者の属性情報を含む送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。また例えば、送受信部240は、図9(c)に示すような、個人特定情報を含まない送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。また例えば、送受信部240は、図9(d)に示すような、被験者の位置情報(例、検査端末21の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)を含む送信情報を統計情報提供サーバ10に送信してもよい。
【0094】
以下、図10を用いて、統計情報提供システム1の処理の流れを説明する。本フローチャートは、検査端末21が検査情報を取得することにより開始する。なお、図10の左側は検査端末21、中央は統計情報提供サーバ11の処理、右側は会員端末40の処理の流れを示している。
【0095】
検査端末21の検査情報取得部220は、疾病を検査するための検査情報を取得する(ステップS500)。検査情報取得部220は、検査情報を疾病判定部230に供給する。なお、検査情報取得部220は、入力受付部210から入力情報を取得していた場合、当該入力情報とともに検査情報を疾病判定部230に供給する。
【0096】
疾病判定部230は、受信部130から取得した情報(検査情報等)を用いて、疾病の有無又は程度を判定する(ステップS520)。疾病判定部230は、受信部130から取得した情報(検査情報等)、判定結果である疾病判定情報を統計情報提供サーバ11に送信する(ステップS530)
【0097】
統計情報提供サーバ11の受信部130は、検査端末21によって送信された情報を受信する(ステップS600)。受信部130は、疾病統計情報作成部160及び出力部180の処理に必要となる情報であって検査端末21から受信した情報に含まれていなかった情報を、電子カルテDB520、個人情報DB100及び端末位置情報DB500にアクセスして受信する(ステップS610)。受信部130は、個人特定情報、属性情報、被験者の位置情報(例、検査端末21の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)、疾病判定情報などを疾病判定情報記憶部150に記憶する。また、受信部130は、検査端末21から受信した情報、電子カルテDB520及び個人情報DB100から受信した情報を出力部180に供給する。
【0098】
出力部180は、受信部130から取得した情報(個人特定情報、属性情報、検査情報)を電子カルテDB520に記憶する(ステップS620)。
【0099】
疾病統計情報作成部160は、疾病判定情報記憶部150に記憶されている疾病判定情報と被験者の位置情報(例、検査端末21の位置情報、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報)とに基づいて疾病統計情報を作成する(ステップS630)。例えば、疾病統計情報作成部160は、疾病別、地域別、属性別の疾病統計情報を作成する。また、疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報に基づいて、地域住民の外出動向(外出指数)を示す外出動向情報を作成する(ステップS640)。疾病統計情報作成部160は、疾病統計情報及び外出動向情報を疾病統計情報記憶部170に記憶する。
【0100】
出力部180は、疾病統計情報記憶部170に記憶されている被験者と同じ地域の疾病統計情報を被験者の検査端末21(又は移動端末30)に送信する(ステップS650)。
【0101】
検査端末21の送受信部240は、統計情報提供サーバ11によって送信された疾病統計情報を受信する(ステップS540)。送受信部240は、受信情報(疾病統計情報)を出力部250に供給する。出力部250は、送受信部240から取得した情報(疾病判定情報及び疾病統計情報)を表示する(ステップS550)。なお、検査端末21(出力部250)は、疾病統計情報に基づく情報(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工した情報)を表示してもよい。
【0102】
また、統計情報提供サーバ11の出力部180は、各会員の指定出力時間に応じて、各会員の指定出力先に、各会員に応じた疾病統計情報を出力する(ステップS660)。なお、出力部180は、疾病統計情報とともに広告情報を出力してもよい。出力部180は、課金実績情報(疾病統計情報提供の対価)を会員情報DB100に記憶する(ステップS670)。
【0103】
会員端末40の送受信部410は、統計情報提供サーバ11によって送信された疾病統計情報を受信する(ステップS800)。送受信部410は、受信情報(疾病統計情報)を出力部420に供給する。
【0104】
また、統計情報提供サーバ11の出力部180は、各会員の指定出力時間に応じて、各会員の指定出力先に、各会員に応じた指定地域の外出動向情報を出力する(ステップS680)。なお、出力部180は、外出動向情報とともに、広告情報を出力してもよい。出力部180は、課金実績情報(外出動向情報提供の対価)を会員情報DB100に記憶する(ステップS690)。また、例えば、統計情報提供サーバ11は、会員情報DB100から該課金実績情報を読み出してその課金実績情報に基づく請求金額情報を生成して、該請求金額情報を印刷サーバPS又は会員端末40に出力部180を介して出力する。これによって、ユーザは、課金実績情報に基づく情報提供の対価を会員に請求することができる。
【0105】
会員端末40の送受信部410は、統計情報提供サーバ11によって送信された外出動向情報を受信する(ステップS810)。送受信部410は、受信情報(外出動向情報)を出力部420に供給する。
【0106】
会員端末40の出力部420は、送受信部410から取得した情報(疾病統計情報及び外出動向情報)を表示する(ステップS820)。なお、会員端末40(出力部420)は、疾病統計情報に基づく情報又は外出動向情報に基づく情報(非図示の処理部によって疾病統計情報を加工した情報)を表示してもよい。そして、本フローチャートは終了する。
【0107】
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、病気の検査結果に基づく有益な情報(疾病統計情報、外出動向情報)を作成し、第三者に提供することができるようになる。
【0108】
なお、上述の第1の実施形態において、検査端末20の検査情報取得部220が、被験者を特定する個人特定情報(例えば、DNAに関する情報)を含む検査情報を取得する態様も説明したが、当該態様の場合において、統計情報提供サーバ10の疾病判定部140は、個人情報DB100に予め記憶されている被験者の個人特定情報(生体認証情報として利用するDNAに関する情報)と、検査端末20から受信した検査情報から得られる個人特定情報とに基づいて被験者の本人確認処理を実行し、認証された場合に、疾病の有無又は程度を判定するようにしてもよい。これは上述の第2の実施形態についても同様である。
【0109】
また、上述の第1の実施形態において、統計情報提供サーバ10の疾病判定部140は、個人情報DB100に予め記憶されている被験者の個人特定情報(パスワード)と、検査端末20から受信したパスワード(入力受付部210が受け付けたパスワード)とに基づいて被験者の本人確認処理を実行してもよい。これは上述の第2の実施形態についても同様である。
【0110】
なお、上述の第1、第2の実施形態における、検査デバイス80は、複数の疾病を検査可能である。よって、上述の第1、第2の実施形態における検査情報取得部160は、検査デバイス80から複数の検査情報を選択的に取得することができる。なお、当該選択は、例えば、入力受付部210を介して操作者が明示的に行う。
【0111】
また、上述の第1の実施形態において、検査端末20は、検査デバイス80を装着する装着部を備え、検査デバイス80から検査情報を取得すると説明したが、検査端末20は、他の装置によって取得された検査情報を、有線又は無線通信によって、又は、USBメモリなどの媒体を介して、取得してもよい。これは上述の第2の実施形態についても同様である。
【0112】
また、上述の第1の実施形態において、統計情報提供サーバ10の外部に、端末位置情報DB500、地図情報DB510、電子カルテDB520が存在する構成を説明したが、統計情報提供サーバ10が、上記DBのうちの何れか1又2つ以上を備える構成としてもよい。これは上述の第2の実施形態についても同様である。
【0113】
また、上述の第1の実施形態において、統計情報提供サーバ10が、個人情報DB100、会員情報DB110及び広告情報DB120を備える構成を説明したが、個人情報DB100、会員情報DB110及び広告情報DB120は、統計情報提供サーバ10の外部に存在してもよい。これは上述の第2の実施形態についても同様である。
【0114】
なお、上述の実施形態においては、上述の検査端末は、持ち運びや携帯することが可能な上述の移動端末の機能を有するような構成にしてもよい。また、本実施形態においては、上述の移動端末は、上述の検査端末の機能(例、検査情報取得部や疾病判定部、など)を有するような構成にしてもよい。
また、上述の実施形態において、例えば、上述の検査端末が被験者の自宅に設定されている場合、上記被験者の位置情報は該検査端末の位置情報を用いる構成とすればよい。また、上述の実施形態において、例えば、上述の検査端末が医療機関に設定されている場合、上記被験者の位置情報は、該検査端末の入力受付部210から入力された位置情報、或いは、電子カルテDB520又は個人情報DB100の属性情報に基づく被験者の位置情報、を用いる構成とすればよい。
【0115】
なお、本発明の各実施形態による統計情報提供サーバ10、11の各処理、検査端末20、21の各処理、移動端末30の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、統計情報提供サーバ10、11、12の各処理、検査端末20、21の各処理、移動端末30、31に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0116】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0117】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0118】
1、2…統計情報提供システム
10、11…統計情報提供サーバ
20、21…検査端末
30…移動端末
40…会員端末
80…検査デバイス
100…個人情報DB
110…会員情報DB
120…広告情報DB
130…受信部
140…疾病判定部
150…疾病判定情報記憶部
160…疾病統計情報作成部
165…統計情報生成部
170…疾病統計情報記憶部
180…出力部
210…入力受付部
220…検査情報取得部
230…疾病判定部
240…送受信部
250…出力部
310…送受信部
320…出力部
410…送受信部
420…出力部
500…端末位置情報記憶部
510…地図情報DB
520…電子カルテDB
530…電子カルテシステム
540…検査判定情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の疾病を検査するための検査端末と、疾病統計情報を生成するサーバとを含む統計情報提供システムであって、
前記検査端末は、
前記疾病を検査するための検査情報を取得する検査情報取得部と、
前記検査情報を前記サーバに送信する送信部と
を備え、
前記サーバは、
前記検査情報と前記被験者の位置情報とを受信する受信部と、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、
前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の前記疾病統計情報を作成する手段を含む疾病統計情報作成部と、
前記疾病統計情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする統計情報提供システム。
【請求項2】
被験者の疾病を検査するための検査端末と、疾病統計情報を生成するサーバとを含む統計情報提供システムであって、
前記検査端末は、
前記疾病を検査するための検査情報を取得する検査情報取得部と、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、
前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報を前記サーバに送信する送信部と
を備え、
前記サーバは、
前記疾病判定情報と前記被験者の位置情報とを受信する受信部と、
前記疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の前記疾病統計情報を作成する手段含む疾病統計情報作成部と、
前記疾病統計情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする統計情報提供システム。
【請求項3】
被験者の疾病の有無又は程度を判定した判定結果である疾病判定情報と、前記疾病判定情報を得るため用いられる検査情報と、前記被験者の位置情報とに基づいて、前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段を含む統計情報生成部と、
前記疾病統計情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む検査端末から前記疾病判定情報と、前記位置情報とを受信する受信部と、
前記疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病統計情報を作成する手段を含む疾病統計情報作成部と
を有することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項5】
請求項3に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、
前記疾病を検査するための検査端末から前記検査情報と、前記位置情報とを受信する受信部と、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、
前記疾病判定情報と前記位置情報とに基づいて、前記疾病統計情報を作成する手段を含む疾病統計情報作成部と
を有することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記位置情報は、前記検査端末の位置情報であることを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項7】
請求項3から請求項5の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記位置情報は、前記被験者の属性情報に基づく位置情報であることを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項8】
請求項3から請求項7の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、前記疾病統計情報を所定の時間帯ごとに生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項9】
請求項3から請求項8の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、所定の時間内における同一の前記被験者の前記疾病判定情報が2以上存在するときは、前記2以上存在する前記疾病判定情報のうちの一の前記疾病判定情報に基づいて、前記疾病統計情報を生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項10】
請求項3から請求項9の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、地域別の前記疾病統計情報に基づいて地域住民の外出動向を示す外出動向情報を生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項11】
請求項10に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、前記外出動向情報を所定の時間帯ごとに生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項12】
請求項3から請求項11の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記出力部は、会員毎に指定された指定地域を示す指定地域情報と会員毎に指定された指定出力先を示す指定出力先情報とを含む会員情報に基づいて、前記統計情報生成部によって生成された情報を出力することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項13】
請求項12に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記会員は、国又は地方自治体、医療業者、生命保険業者、保健衛生業者、社会保険・社会福祉・介護事業者、医薬品の製造業者、医薬品の流通業者、学術・開発研究機関、教育・学習支援業者、情報通信業者、及びこれらと取引する取引業者のうちの少なくとも1つであって、
前記統計情報生成部は、疾病別の前記疾病統計情報を生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項14】
請求項12に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記会員は、卸売業者、小売業者、宿泊業者、飲食サービス業者、生活関連サービス業者、娯楽業者、運輸業者、郵便業者、及びこれらと取引する取引業者のうちの少なくとも1つであって、
前記出力部は、前記会員情報に基づいて、各会員の前記指定出力先に、前記外出動向情報を出力することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項15】
請求項12から請求項14の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記出力部は、会員毎に指定された指定出力時間を示す指定出力時間情報を含む前記会員情報に基づいて、前記統計情報生成部によって生成された情報を、各会員の前記指定出力時間に出力することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項16】
請求項12から請求項15の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記出力部は、前記会員に対して前記統計情報生成部によって生成された情報を出力した後、前記会員に対する課金情報を記憶部に記憶させることを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項17】
請求項3から請求項16の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記出力部は、前記統計情報生成部によって生成された情報と広告情報とを出力することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項18】
請求項3から請求項17の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記疾病統計情報は、前記疾病の有無又は程度の時間的な変化率を示す情報を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項19】
請求項3から請求項17の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記出力部は、前記検査情報と前記被験者の属性を示す属性情報とを医療機関の電子カルテシステムに出力することを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項20】
請求項4から請求項19の何れか1項に記載の統計情報提供サーバにおいて、
前記統計情報生成部は、前記疾病判定情報と前記位置情報と前記被験者の属性を示す属性情報とに基づいて、前記属性別の前記疾病統計情報を生成する手段を含むことを特徴とする統計情報提供サーバ。
【請求項21】
請求項3から請求項20の何れか1項に記載の統計情報提供サーバから前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする移動端末。
【請求項22】
請求項12から請求項20の何れか1項に記載の統計情報提供サーバから前記疾病統計情報又は前記外出動向情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記疾病統計情報又は前記外出動向情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする端末。
【請求項23】
被験者の疾病の有無又は程度の判定に用いられる検査情報を取得する検査情報取得部と、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段と、前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段とを含むサーバに、前記検査情報を送信する送信部と、
前記サーバによる前記疾病の有無又は程度の判定結果である疾病判定情報、又は、前記疾病統計情報の何れか一方又は両方を受信する受信部と、
前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする検査端末。
【請求項24】
被験者の疾病の有無又は程度の判定に用いられる検査情報を取得する検査情報取得部と、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する手段を含む疾病判定部と、
前記疾病判定部の判定結果である疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて前記疾病における地域別の疾病統計情報を生成する手段を含むサーバに、前記疾病判定情報を送信する送信部と、
前記疾病統計情報を受信する受信部と、
前記疾病判定情報又は前記疾病統計情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする検査端末。
【請求項25】
請求項23又は請求項24に記載の検査端末において、
前記疾病を検査する検査デバイスの装着部を備え、
前記検査情報取得部は、前記検査デバイスから前記検査情報を取得する手段を含むことを特徴とする検査端末。
【請求項26】
請求項23に記載の検査端末において、
前記検査デバイスは、複数の前記疾病を検査可能であって、
前記検査情報取得部は、前記検査デバイスから複数の前記検査情報を選択的に取得する手段を含むことを特徴とする検査端末。
【請求項27】
統計情報提供サーバのコンピュータに、
検査端末から被験者の疾病の有無又は程度を判定した判定結果である疾病判定情報を受信する受信ステップと、
前記疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて、地域別の疾病統計情報を作成する疾病統計情報作成ステップと、
前記疾病統計情報を出力する出力ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項28】
統計情報提供サーバのコンピュータに、
検査端末から被験者の疾病を検査するための検査情報を受信する受信ステップと、
前記検査情報と記憶部に記憶されている検査判定情報とを比較して前記疾病の有無又は程度を判定する疾病判定ステップと、
前記疾病判定ステップにおける判定結果である疾病判定情報と前記被験者の位置情報とに基づいて、地域別の疾病統計情報を作成する疾病統計情報作成ステップと、
前記疾病統計情報を出力する出力ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−10964(P2012−10964A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150331(P2010−150331)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】