説明

綿棒

【課題】インフルエンザウイルス等の検体採取に用いる綿棒は、鼻腔等にどれくらい挿入したのか、挿入しすぎて鼻腔粘膜を損傷してしまう危険性がないか、挿入した長さが分かりやすい綿棒を提供する。
【解決手段】棒2に先端からの距離を示す印を設ける。印は例えば、複数個所設けられた棒2を1周する線3、線4、線5、線6、線7である。目盛りは綿棒末端からの距離を示すものや、目盛りが線ではなく突起やへこみで認識できるもの、色の濃淡で距離を表すものでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鼻腔等からのウイルス等採取に用いる綿棒の形状に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鼻腔等からのウイルス採取等に用いる綿棒は、図2に示すように、ウイルス等を付着させるための綿棒先端部1に棒2が設けられたものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、以上の技術によれば、先端を腔に挿入した場合、どれくらい挿入したかどうか分かりにくく、粘膜等を障害することがあった。
そこで、この発明は、挿入した長さが分かりやすい綿棒を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、綿棒の棒に先端からの距離を示す目盛りを設けたことを特徴とする綿棒である。
また、第二発明は、綿棒を回転させた場合でも常に同じ目盛りが見えることを特徴とする綿棒である。
【発明の効果】
【0005】
第一発明、または第二発明によれば、綿棒に目盛りを設けたので、挿入距離が分かりやすい。
【発明を実施するための形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
綿棒は試料を吸着する本体1と、これに棒2が設けられている。この棒2には本体1側先端からの距離が表示されている。距離の表記の方法は細い線が1cmを、太い線は5cmを意味しており、先端からの距離は、3は細い線が2本で2cm、4は細い線が4本で4cm、5は太い線が1本と細い線が1本で6cm、6は太い線が1本と細い線が3本で8cm、7は太い線が2本で10cmを表している。この細い線と太い線は、どの方向から見ても先端からの距離を認識できるように、棒2を1周するように表示してある。図2には棒が回転した場合でも同一に見える形態を平面図として示す。
【0007】
「実施形態の効果」
この形態によれば、目盛り3、4,5,6,7の働きで、綿棒を挿入したときに、挿入した長さを確認できる。したがって、鼻腔に挿入する場合、鼻腔の大きさを考慮した挿入ができ、過挿入を防止できる。
【0008】
「他の実施形態」
図1の実施形態では目盛りは綿棒先端からの距離を示す線であったが、他の実施形態では、目盛りは綿棒末端からの距離を示すものや、目盛りが線ではなく突起やへこみで認識できるもの、色の濃淡で距離を表すものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】従来技術を示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 綿棒の綿
2 綿棒の棒
3 綿棒先端から2cmを示す記号
4 綿棒先端から4cmを示す記号
5 綿棒先端から6cmを示す記号
6 綿棒先端から8cmを示す記号
7 綿棒先端から10cmを示す記号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
綿棒の棒に先端からの距離を示す目盛りを設けたことを特徴とする綿棒。
【請求項2】
前記の目盛りは、綿棒を回転させた場合でも常に同じ目盛りが見えることを特徴とする請求項1記載の綿棒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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