説明

緊急警報信号を受信するための装置及び方法

テレビジョン受信機20のような装置は、緊急警報機能を提供する。例示的な実施の形態によれば、テレビジョン信号受信機20は、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるとき第一のチャネルを同調するために第一のチューナ23を含んでいる。第二のチューナ25は、テレビジョン信号受信機20がオンモード及びオフ/スタンバイモードにあるとき、第二のチャネルを同調させるために提供される。第二のチャネルは、緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急警報機能を提供するテレビジョン信号受信機及び/又はモデムのような装置全般に関し、より詳細には、かかる装置を使用した緊急警報信号を受信するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
厳しい天候、自然災害、火災、都市の非常事態、戦争行為、有害物質の漏れ、放射線の漏れ、又は他のかかる状態のような緊急事態は、準備がなされていない個人に対して壊滅的となる可能性がある。天気に関連する非常事態について、NWS(National Weather Service)及びNOAA(National Oceanographic and Atmospheric Administration)のような当局は、一般大衆よりも先に厳しい天気状態を検出することが可能である。ドップラレーダ及び天気衛星のような現代の天気検出装置の使用により、NWS及びNOAAは、多くの生命を助ける厳しい天気状態の早期の警告を発することができる。しかし、かかる効果的な警報について、それらの意図された受信者に伝達される必要がある。
【0003】
かかるテレビジョン信号受信機のような所定の装置により、緊急事態の警報は、受信機がかかる警報を提供する特定のチャネルに同調されるときに提供される場合がある。たとえば、所与の地理学的な領域では、所定のローカルチャネルは、その地理的領域に影響を及ぼす緊急事態に関する情報を提供する場合がある。しかし、緊急事態が生じたときに視聴者がかかるローカルチャネルに同調されていない場合、視聴者は緊急事態について通知されない場合があり、それゆえ、潜在的に危険な状況におかれる場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、上述された問題を回避する緊急事態の通知を提供し、これにより、ユーザが緊急事態について即座に通知される可能性を増加することができる装置及び方法が必要とされている。本発明は、これらの課題及び他の課題に対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、緊急事態機能を有するテレビジョン信号受信機が開示される。例示的な実施の形態によれば、テレビジョン信号受信機は、テレビジョン信号受信機がオンモードにあるときに第一のチャネルを同調するためのチューニング手段を有している。テレビジョン信号受信機がオンモードかつオフ/スタンバイモードにあるとき、第二のチャネルを同調するために第二のチューニング手段が提供される。第二のチャネルは、緊急警報の機能をアクチベート可能な緊急警報信号を提供する。
【0006】
本発明の別の態様によれば、緊急警報信号を有するテレビジョン信号受信機を制御するための方法が開示される。例示的な実施の形態によれば、本方法は、テレビジョン信号受信機がオンモードにあるときに第一のチューナが第一のチャネルを同調するのを可能にするステップ、及びテレビジョン信号受信機がオンモードかつオフ/スタンドバイモードにあるときに第二のチューナが第二のチャネルを同調するのを可能にするステップを有している。第二のチャネルは、緊急事態機能をアクチベート可能な緊急警報信号を提供する。
【0007】
本発明の別の態様によれば、緊急警報機能を有するモデム装置が開示される。例示的な実施の形態によれば、モデム装置は、ネットワークに提供されるアップストリーム信号を変調するために動作可能な変調器を有している。復調器は、ネットワークから提供されたダウンストリーム信号を復調するために動作可能である。ダウンストリーム信号は、緊急事態機能をアクチベート可能な緊急警報信号を含んでいる。緊急警報機能がアクチベートされたとき、警報システムは、警報出力を提供するために動作可能である。
【0008】
添付図面と共に本発明の実施の形態に関する以下の記載を参照することで、本発明の先に説明された特徴及び利点、他の特徴及び利点、並びにそれらに付随する様式は明らかとなり、本発明は良好に理解されるであろう。
【0009】
以下で述べられる説明は、本発明の好適な実施の形態を例示するものであって、かかる説明は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面、より詳細には図1を参照して、本発明を実現するのに適した例示的な環境100が示されている。図1では、環境100は、信号送信源10のような信号送信手段、住宅ユニット15(すなわち1,2,3...N,Nは正の整数)のような住宅手段、及びテレビジョン信号受信機20のような信号受信手段を有している。
【0011】
図1では、住宅ユニット15は、特定の地理的なエリアに位置される邸宅、事業所及び/又は他の住宅の場所を表す場合があり、特定の地理的なエリアは、限定されるものではないが、特定の大陸、国、領域、州、エリアコード、ジップコード、市、郡、自治体、一区画、及び/又は他の定義可能な地理的なエリアである。例示的な実施の形態では、住宅ユニット15のそれぞれには、緊急警報機能を有する少なくとも1つのテレビジョン信号受信機20が設けられている。本発明によれば、緊急警報機能により、テレビジョン信号受信機20は、緊急警報信号を受信可能であり、緊急事態を個人に通知するために1以上の警報出力を提供可能である。
【0012】
本実施の形態で後に説明されるように、テレビジョン信号受信機20は、とりわけ、テレビジョン信号受信機20の全ての動作モード、すなわちオンモードかつオフ/スタンバイモードの間に緊急事態が検出されるのを保証する個別のチャネルから緊急警報信号を受信可能である。オンモードとは、テレビジョン信号受信機20がオンにされる(すなわち、オーディオ及び/又はビデオ出力を提供する)動作モードであって、オフ/スタンバイモードは、テレビジョン信号受信機20がオフにされる(すなわちオーディオ及び/又はビデオ出力がない)が電力をなお受ける動作モードである。たとえば、テレビジョン信号受信機20は、ユーザ入力に応じてオフ/スタンバイモードからオンモードに切り替えられる場合がある。
【0013】
例示的な実施の形態によれば、信号送信源10は、それぞれのテレビジョン信号受信機20により受信される場合がある緊急警報信号を含む信号を送信する。緊急警報信号は、NWSのような当局、又は政府のエンティティ等のようの他の当局から供給される。信号送信源10は、当局により供給されたときのオリジナルのフォームで緊急警報信号を送信するか、緊急警報信号を表すデジタルデータを他のデータに添付するか、又はその特定の送信フォーマットの必要に適したやり方で緊急警報信号を変更する場合がある。緊急警報信号に応じて、それぞれのテレビジョン信号受信機20は、1以上の警報出力を提供し、これにより、緊急事態を個人に通知することができる。信号送信源10は、地上波、ケーブル,衛星、光ファイバ、デジタル加入者回線(DSL)、並びに他のタイプのブロードキャスト及び/又はマルチキャスト手段のような有線又は無線リンクを介して、かかる緊急警報信号をテレビジョン信号受信機20に送信する場合がある。
【0014】
図2を参照して、図1のテレビジョン信号受信機20の例示的な実施の形態のブロック図が示されている。図2では、テレビジョン信号受信機20は、信号受信エレメント1のような信号受信手段、シグナルスプリッタ22のような信号分割手段、チューナ23のような第一の同調手段、復調器24のような第一の復調手段、第二のチューナ25のような第二の同調手段、復調26のような第二の復調手段、デコーダ27のようなデコード手段、プロセッサ及びメモリ28のような処理手段及び記憶手段、オーディオ増幅器29のようなオーディオ増幅手段、スピーカ30のようなオーディオ出力手段、ビデオプロセッサ31のようなビデオ処理手段、及びディスプレイ32のようなビジュアル出力手段を有している。上述されたエレメントのうちの幾つかは、たとえば、集積回路(IC)を使用して実施される場合がある。説明の明確さのため、図2には、制御信号を含むテレビジョン信号受信機20の所定の従来のエレメントが示されていない場合がある。例示的な実施の形態によれば、テレビジョン信号受信機20は、アナログ及び/又はデジタルフォーマットで信号を受信及び処理する。
【0015】
信号受信エレメント21は、図1における信号送信源10のような信号源からのオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号を受信するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、緊急警報信号は、デジタル送信システムで個別のデータパケットとして受信される場合がある。別の例示的な実施の形態によれば、受信された信号は、デジタル形式でエンコードされた緊急警報信号を含む場合がある。信号受信エレメント21は、アンテナ、入力端子又は他の端子のような信号受信エレメントとして実施される場合がある。
【0016】
シグナルスプリッタ22は、信号受信エレメント21から第一の周波数チャネル及び第二の周波数チャネルに供給される信号を分割するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、テレビジョン信号受信機20は、ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)機能を含んでいる場合があり、第一のチャネルは、メインピクチャ用のオーディオ及び/又はビデオ信号を含み、第二のチャネルは、PIP機能用のオーディオ及び/又はビデオ信号を含んでいる。
【0017】
チューナ23は、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるとき、第一のチャネルにおけるオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を同調させるために動作可能である。したがって、チューナ23は、テレビジョン信号受信機20のメインピクチャについて信号を同調させる場合がある。復調器24は、チューナ23から供給される信号を復調するために動作可能であり、アナログ及び/又はデジタル送信フォーマットで信号を復調する場合がある。
【0018】
チューナ25は、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるとき、第二のチャネルにおけるオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号を同調させるために動作可能である。したがって、チューナ25は、テレビジョン信号受信機20のPIP機能について信号を同調させる場合がある。さらに、チューナ25は、テレビジョン信号受信機20がオフ/スタンバイモードにあるとき、第二のチャネルにおける緊急警報信号を含む信号を同調させるために動作可能である。このようにして、チューナ25により、テレビジョン信号受信機20は、オンモードとオフ/スタンバイモードの両方において緊急警報信号を受信することができる。復調器26は、チューナ25から供給された信号を復調するために動作可能であり、アナログ及び/又はデジタル送信のフォーマットで信号を復調する場合がある。
【0019】
デコーダ27は、復調器24及び26から供給されたオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号をデコードするために動作可能である。例示的な実施の形態では、デコーダ27は、緊急事態を示している緊急警報信号を表すデジタルデータをデコードする。また、デコーダは、アナログテレビジョン信号の垂直帰線消去期間(VBI)に含まれる緊急警報信号を表す復号化データのような、他の復号化機能を実行する場合がある。例示的な実施の形態では、緊急警報信号は、緊急事態に関連するSAME(Specific Area Message Encoding)データを備えるデータを含んでいる。SAMEデータは、緊急事態により影響を及ぼされる特定の地理的エリア、緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻の注視、放射性物質のハザード、都市の非常事態等)、事態の警報の切れる時間のようなデジタルコード表現情報を備えている。SAMEデータは、緊急警報の特異性を改善し、誤った警報の頻度を減少するため、NWS及び他の当局により使用される。また、他のデータ及び情報は、本発明に係る緊急警報信号に含まれる場合がある。
【0020】
プロセッサ及びメモリ28は、テレビジョン信号受信機20の各種処理、制御及びデータ記憶機能を実行するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ28は、デコーダ27により供給されたオーディオ及びビデオ信号を処理するために動作可能であり、たとえば、NTSC(National Television Standards Committee)信号処理のようなアナログ処理、及び/又はMPEG(Moving Picture Expert Group)処理のようなデジタル処理を実行する場合がある。
【0021】
また、プロセッサ27は、デコーダ27からの緊急警報信号を受信するために動作可能であり、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能が緊急警報信号に含まれるデータに基づいてアクチベートされたかを判定する。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ28は、緊急警報信号におけるデータをメモリ28に記憶されるユーザセットアップデータに比較して、緊急警報機能がアクチベートされたかを判定する。本実施の形態で後に記載されるように、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能のセットアップ処理により、ユーザは、緊急警報機能をアクチベートする、適用可能な地理的なエリア、及び緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻の注視、放射生物のハザードの警告、都会の非常事態等)のようなアイテムを選択することができる。
【0022】
テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされるとき、プロセッサ28は、各種の動作を可能にする1以上の制御信号を出力する。例示的な実施の形態によれば、かかる制御信号は、1以上の警報出力(たとえばオーラル及び/又はビジュアル)をイネーブルにし、これにより、緊急事態を個人に通知することができる。かかる制御信号は、オフ/スタンバイモードからオンモードに切り替えさせるような、テレビジョン信号受信機20の他の動作をイネーブルにする場合がある。本発明のこれらの態様に関する更なる詳細は、本実施の形態で後に提供される。
【0023】
オーディオ増幅器29は、プロセッサ28から供給されたオーディオ信号を増幅するために動作可能である。かかるオーディオ信号は、たとえば、NWSオーディオメッセージ、警告トーン、及び/又は他のオーディオコンテンツのようなオーディオコンテンツを表している場合がある。スピーカ30は、オーディオ増幅器29から供給された増幅されたオーディオ信号を音声出力するために動作可能である。
【0024】
ビデオプロセッサ31は、プロセッサ28から供給されたビデオ信号を処理するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、かかるビデオ信号は、NWSテキストメッセージ及び/又は緊急事態に関する詳細を提供する他のメッセージのような埋め込まれたメッセージを含んでいる場合がある。ビデオプロセッサ31は、クローズド・キャプション・ディスプレイを可能にするクローズドキャプション回路を含む場合がある。ディスプレイ32は、ビデオプロセッサ31から供給された処理された信号に対応する視覚的な表示を提供するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、ディスプレイ32は、緊急事態に関する詳細を提供する上述されたメッセージを含む視覚的な表示を提供する場合がある。
【0025】
ここで図3に戻り、本発明に係る例示的なステップを説明するフローチャート300が示されている。例示及び説明のため、図3のステップは、図2のテレビジョン信号受信機20を参照して説明される。図3のステップは単なる例示であって、本発明を限定することが意図されていない。
【0026】
ステップ301で、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能のためのセットアップ処理が実行される。例示的な実施の形態によれば、ユーザは、ディスプレイ32を介して表示されたオンスクリーンメニューに応答して(たとえば、図示されないリモート制御装置を使用して)テレビジョン信号受信機20に入力を供給することで、このセットアップ処理を実行する。かかるオンスクリーンメニューは、たとえば、テレビジョン信号受信機20の電子番組ガイド(EPG)機能の一部である場合がある。例示的な実施の形態によれば、ユーザは、ステップ301でのセットアッププロセスに間に少なくとも以下のアイテムを選択する場合がある。
【0027】
A.イネーブル/ディスエーブル−ユーザは、緊急警報機能をイネーブル又はディスエーブルにするかを選択する。
【0028】
B.周波数選択−ユーザは、緊急警報信号を受信するため、同調すべき監視しているチャネルを選択する場合がある。たとえば、ユーザは、地上波、ケーブル、緊急警報信号について監視される他のチャネルを選択する場合がある。監視チャネルの選択は、様々な周波数チャネルを走査する周波数走査動作を通して容易にされる場合がある。
【0029】
C.地理的エリア−ユーザは、1以上の関心のある地理的なエリアを選択する場合がある。たとえば、ユーザは、特定の大陸、国、地域、州、エリアコード、ジップコード、市、郡、自治体、一区画、及び/又は他の定義可能な地理的領域を選択する場合がある。例示的な実施の形態によれば、かかる地理的なエリアは、1以上のFIPS(Federal Information Processing Standard)ロケーションコードのような、ロケーションデータによりメモリ28に表されている場合がある。
【0030】
D.事態のタイプ−ユーザは、緊急警報機能をアクチベートする1以上の緊急事態のタイプを選択する。たとえば、ユーザは、都会の非常事態、放射線ハザードの警告、及び/又は竜巻の警告のような事象が緊急警告機能をアクチベートしたが、雷雨の注視のような事象がアクチベートしない等を示す場合がある。また、ユーザは、NWS及び/又は他の警告メカニズムにより供給される従来の警告のオーディオトーンが緊急警告の機能をアクチベートしたかを選択する場合がある。本発明によれば、異なる深刻さ又は警告レベル(たとえば、声明、注視、警告等)は、異なる「事象」を表している場合がある。たとえば、雷雨の注視は、雷雨の警告とは異なる事象であると考えられる場合がある。
【0031】
E.警告の結果−ユーザは、緊急警告機能がアクチベートされたときに供給されるべき1以上の警告出力を選択する場合がある。例示的な実施の形態によれば、緊急警告機能をアクチベートする緊急事態のそれぞれのタイプについて供給されるべきビジュアル及び/オーラル出力を選択する場合がある。たとえば、ユーザは、ビジュアルメッセージ(たとえば、クローズド・キャプション・ディスプレイとしてのNWSテキストメッセージ)を表示し、及び/又はテレビジョン信号受信機20を特定のチャネルに同調することを選択する場合がある。ユーザは、警告のトーン(たとえば、チャイム、サイレン等)、及び/又はオーディオメッセージ(たとえば、NWSオーディオメッセージ)、及びそれぞれの所望のボリュームを音声出力することを選択する場合もある。さらに、警告の出力は、事象毎に選択される場合がある。本発明に従って他のタイプの警告出力もまた提供される場合がある。
【0032】
本発明によれば、ステップ301で他のメニュー選択もまた提供され、及び/又は先に説明されたメニュー選択のうちのいくつかが省略される場合もある。ステップ301のセットアッププロセスの間のユーザ選択に対応するデータは、メモリ28に記憶される。
【0033】
ステップ302で、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるかに関してプロセッサ28により判定が行われる。本実施の形態で先に示されたように、オンモードは、テレビジョン信号受信機20がオンにされる(すなわち、オーディオ及び/又はビデオ出力を提供する)動作モードであり、オフ/スタンドバイモードは、テレビジョン信号受信機20がオフにされる(すなわち、オーディオ及び/ビデオ出力がない)が、電力をなお受ける動作モードである。テレビジョン信号受信機20は、たとえば、ユーザ入力に応答して、オフ/スタンバイモードからオンモードに切り替えられる場合がある。
【0034】
ステップ302での判定が肯定的である場合、処理フローは、ステップ303に進み、このステップ303では、テレビジョン信号受信機20は、プロセッサ28の制御下で、チューナ23及び25のそれぞれを使用して緊急警告信号について第一及び第二のチャネルを監視する。例示的な実施の形態では、チューナ23により監視される第一のチャネルは、メインピクチャを提供し、通常のチャネル選局処理の一部としてテレビジョン信号受信機20への入力を通してユーザにより選択される場合がある。また、本実施の形態によれば、チューナ25により監視された第二のチャネルは、ステップ301のセットアップ処理の間にユーザにより選択される場合がある(すなわちアイテムB)。チューナ25は、テレビジョン信号受信機20のPIP機能を可能にする場合があるので、ステップ303で第二のチャネルを監視するためのチューナ25の使用は、オフにされているPIP機能に関して条件付けされる場合がある。これに応じて、PIP機能がオフにされてチューナ25が利用可能である場合、チューナ23及び25は、ステップ303で第一及び第二のチャネルをそれぞれ監視し、これにより、チューナ23及び25のうちの1つは、到来する緊急警報信号を受信する場合がある。
【0035】
ステップ302での判定が否定的である場合、テレビジョン信号受信機20は、オフ/スタンバイモードにあると思われ、処理フローは、ステップ304に進み、このステップ304では、チューナ25は、プロセッサ28の制御下で第二のチャネルを監視し、これにより到来する緊急警報信号を受信する場合がある。
【0036】
ステップ305では、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされたかに関する判定が行われる。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ28は、到来する緊急警報信号に含まれるデータをメモリ28に記憶されるデータに比較することで、この判定を行う。本実施の形態で先に示されたように、緊急警報信号は、緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻の注視、放射線のハザードの警告、都会の非常事態等)、及び緊急事態により影響される特定の地理的エリアを含む情報を表すSAMEデータのようなデータを含む場合がある。例示的な実施の形態では、プロセッサ28は、SAMEデータをメモリ28に記憶される対応するユーザセットアップデータ(すなわち、ステップ301のアイテムC及びD)に比較し、これにより緊急警報機能がアクチベートされたかを判定することができる。このようにして、緊急警報信号により示される緊急事態が(1)ステップ301のアイテムCについてユーザにより選択された地理的エリア、(2)ステップ301のアイテムDについてユーザにより選択されたイベントタイプに対応するとき、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされる。
【0037】
ステップ305での判定が否定的である場合、処理フローはステップ302に戻り、ステップ302では、プロセッサ28は、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるかを判定する。代替的に、ステップ305での判定が正である場合、処理フローはステップ306に進み、このステップ306では、テレビジョン信号受信機20は、1以上の警報出力を提供し、これにより緊急事態を個人に通知することができる。
【0038】
例示的な実施の形態では、プロセッサ28は、ステップ301のセットアッププロセスの間のユーザ選択に従い、ステップ306で1以上の警報出力を可能にし、かかる警報出力は、本質的にオーラル及び/又はビジュアルである場合がある。たとえば、ステップ306では警告のトーン及び/又はNWSオーディオメッセージのようなオーラル出力がスピーカ30を介して提供され、かかるオーラル出力の音量は、ステップ301のセットアッププロセスの間にユーザにより設定された音量レベルに従って制御される場合がある。ステップ306では、ビジュアル出力もディスプレイ32を介して提供される場合があり、緊急事態が個人に通知される。例示的な実施の形態によれば、ステップ306で、NWSテキストメッセージ(たとえば、クローズド・キャプション・ディスプレイ)のような補助情報の表示、及び/又は特定のチャネルからのビデオ出力がディスプレイ32を介してプロセッサ28の制御下で提供される場合がある。テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるとき、警報出力が第二のチャネルを介して受信された緊急警報信号から生じるとき、プロセッサ28は、ビジュアル警報出力(たとえば、NWSテキストメッセージ等)が第一のチャネルを介して供給されたディスプレイ32上のビジュアル出力に重ねるのを可能にする。デジタル送信が利用される場合、第二のチャネルを介して受信されたデータパケットが第一のチャネルからのデータストリームに挿入される場合がある。これにより、第二のチャネルからの(たとえば、オーディオ、ビデオ、テキスト等の)警報情報が第一のチャネルからの情報を容易に置き換えるのを可能にする。このようにして、第一のチャネルを介して供給された通常のプログラミングは、警報出力を提供するために中断又は増大され、これによりユーザに緊急事態が通知されることが保証される。
【0039】
別の例示的な実施の形態によれば、ステップ306で提供された警報出力は、特定の緊急事態の深刻さすなわち警報レベルに基づく場合がある。たとえば、緊急事態は、声明、注視及び警告のような3つの異なる警報レベルのカテゴリのうちの1つに分類される場合がある。かかる分類スキームによれば、レベル1すなわち声明レベルでの緊急事態の警報出力は、最も深刻さのないタイプの緊急事態であるので、明滅する発光ダイオード(LED)のような障害にならない通知手段により提供される場合がある。レベル2すなわち注視レベルにある緊急事態の警報出力は、あるタイプのオーディオコンポーネント(たとえばラジオメッセージ)を有する場合がある。レベル3すなわち警告レベルにある緊急事態の警報レベルは、最も深刻なタイプの緊急事態であるので、サイレン又は他のタイプの警告により提供される場合がある。本実施の形態で明示的に記載された以外の他のタイプのオーラル及び/又はビジュアル警報出力は、本発明に係るステップ306で提供される場合がある。
【0040】
ここで図4を参照して、本発明の例示的な実施の形態に係るモデム装置40のブロック図が示されている。モデム装置40は、たとえばケーブルモデム及び/又はDSLモデムとして実施される場合がある。例示的な実施の形態によれば、モデム装置40は、緊急警報信号を受信し、緊急事態を個人に通知するための1以上の警報出力を提供するのを可能にする緊急警報機能を含んでいる。例示的な実施の形態では、モデム装置40は、テレビジョン信号受信機20のような1以上の外部装置に動作可能に接続される場合があるスタンドアロン装置であるか、及び/又は緊急警報機能をそれぞれ提供する場合があるコンピュータである場合がある。これに応じて、モデム装置40の緊急警報機能は、かかる他の装置の緊急警報機能とは個別であって独立である場合がある。このようにして、モデム装置40は、モデム装置40は、かかる外部装置がオフにされるとき、一時警報装置として機能する場合がある。さらに、モデム装置40の緊急警報機能は、他の装置の緊急警報機能と組み合わせて使用される場合があり、モデム装置40と他の装置は、緊急警報信号に応答して1以上の警報出力をそれぞれ提供し、これにより、個人が緊急事態を通知される確率が高くなる。図5は、本発明の例示的な実施の形態に係るモデム装置40の例示的な図である。
【0041】
別の例示的な実施の形態では、モデム装置40は、他の装置の内部になるように別の装置と結合される場合がある。たとえば、モデム装置40は、テレビジョン信号受信機20のシャシ内の内部回路として含まれる場合があり、これにより、チューナ25の置き換えで、又はチューナ25の加えて緊急警報信号について個別かつ独立な監視装置としての役割を果たす。
【0042】
図4では、モデム装置40は、ダイプレクサ41のようなシグナルダイプレクサ手段、チューナ42のようなチューニング手段、復調器43のような復調手段、変調器44のような変調手段、デコーダ45のようなデコーダ手段、プロセッサ及びメモリ46のような処理手段及びメモリ手段、警報システム47のような警報手段、コントローラ48のような制御手段を備えている。たとえば、上述されたエレメントの幾つかは、ICを使用して実施される場合がある。説明の明確さのため、図4には、制御信号を含むモデム装置40の所定の従来のエレメントは示されていない。
【0043】
ダイプレクサ41は、モデム装置40と、ケーブル、衛星、光ファイバ、DSL、地上波又は他のタイプの有線及び/又は無線ネットワークのようなネットワークとの間での信号の双方向の送信を可能にするために動作可能である。ネットワークからモデム装置40により受信された信号は、本実施の形態ではダウンストリーム信号として参照され、モデム装置40からネットワークに送信される信号は、本実施の形態ではアップストリーム信号として参照される場合がある。モデム装置40により受信されるダウンストリーム信号は、ケーブルモデム40及び/又はテレビジョン信号受信機20のような別の外部装置の緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を含んでいる場合がある。
【0044】
チューナ42は、ダイプレクサ41を介してネットワークから受信されたダウンストリーム信号を同調するために動作可能である。復調器43は、チューナ42から供給されたダウンストリーム信号を復調するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、チューナ42及び復調器43は、本実施の形態で前に説明されたように、テレビジョン信号受信機20のチューナ25及び復調器26と同じ機能を少なくとも提供するために動作可能である。変調器44は、ネットワークに提供されたアップストリーム信号を変調するために動作可能である。
【0045】
デコーダ45は、本実施の形態で前に開示されたように、テレビジョン信号受信機20のデコーダ27と同じ機能性を少なくとも提供するために動作可能である。これに応じて、デコーダ45は、緊急警報信号を含む場合があるダウンストリーム信号をデコードするために動作可能である。かかる緊急警報信号は、たとえば、デジタルデータのパケットとして表されるか、デジタル形式でエンコードされた信号を含むアナログ信号である場合がある。図4に示されるように、デコーダ45は、モデム装置40がテレビジョン信号受信機20と結合されているとき、テレビジョン信号受信機20のプロセッサ28に動作可能に結合される場合がある。モデム装置40がテレビジョン信号受信機20内の内部回路として含まれる場合、デコーダ45のダウンストリームにある図4のエレメント、すなわちプロセッサ及びメモリ46、警報システム47、及びコントローラ48が冗長である場合がある。
【0046】
プロセッサ及びメモリ46は、本実施の形態で前に説明されたように、テレビジョン受信機20のプロセッサ及びメモリ28と同じ機能を少なくとも提供するために動作可能である。これに応じて、プロセッサ及びメモリ46は、図3のステップ301に記載されたもののようなセットアッププロセスを通してプログラムされる場合があり、これにより、モデム装置40の緊急警報機能のユーザ設定を確立することができる。本実施の形態で前に記載されたように、モデム装置40の緊急警報機能は、テレビジョン信号受信機20のような接続された装置の緊急警報機能とは個別であって独立である場合がある。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ及びメモリ46は、外部装置(たとえば、テレビジョン信号受信機20、コンピュータ等)から、又はネットワークから提供されるデータを介して、モデム装置40の入力手段を介してプログラムされる場合がある。ひとたびプログラムされると、プロセッサ46は、受信された緊急警報信号におけるデータをメモリ46に記憶されたユーザセットアップデータに比較して、モデム装置40の緊急警報機能がアクチベートされたかを判定する。モデム装置40及び/又は別の装置の緊急警報機能はアクチベートされたとき、プロセッサ46は、1以上の警報出力(たとえば、オーラル及び/又はビジュアル)をイネーブルにする1以上の制御信号を出力し、これにより、個人に緊急事態を通知することができる。
【0047】
警報システム47は、モデム装置40の緊急警報機能及び/又は別の装置がアクチベートされたとき、プロセッサ46の制御下で1以上の警報出力を提供するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、警報システム47は、図5に示されるビジュアル出力エレメント47a及びオーラル出力エレメント47bのように、ビジュアル及び/又はオーラル出力手段を含んでいる。ビジュアル出力エレメント47aは、たとえば、LED及び/又は他のタイプのビジュアルインジケータ素子として実施される場合がある。たとえば、オーラル出力エレメント47bは、スピーカ及び/又は他のタイプのオーラル出力素子として実施される場合がある。コントローラ48は、コンピュータのような外部装置への信号の送信、及び外部装置からの信号の送信を制御するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、コントローラ48は、Ethernet(登録商標)又は他のタイプのコントローラとして実施される場合がある。これに応じて、コントローラ48は、警報情報を外部装置(たとえばコンピュータ)に提供するか、モデム装置40が装置に統合されている場合に直接の入力を装置のオーディオ及びビデオ処理回路に供給する。
【0048】
本実施の形態で説明されるように、本発明は、テレビジョン信号受信機及び/又はモデムのような装置を使用して緊急警報信号を受信するための技術を提供する。本発明は、ディスプレイ装置をもつか又はもたない、様々な装置に適用される場合がある。したがって、本実施の形態で使用される「テレビジョン信号受信機」は、限定するものではないが、テレビジョンセット、又はディスプレイ装置を含むモニタ、並びにセットトップボックス、ビデオカセットレコーダ(VCR)、デジタルバーサティルディスク(DVD)プレーヤ、ビデオゲームボックス、パーソナルビデオレコーダ(PVR)又はディスプレイ装置を含まない他の装置のようなシステム又は装置を含めて、テレビジョン信号を受信及び処理可能なシステム又は装置を言及する。
【0049】
本発明は、好適な設計を有するとして記載されているが、本発明は、この開示の精神及び範囲で更に変更することができる。それゆえ、本出願は、如何なる変形、使用、その一般的な原理を使用して本発明の適合をカバーすることが意図されている。さらに、本出願は、本発明が属する分野であって、特許請求の範囲の制限内に含まれる分野における公知又は一般的な実施にあるとして、本開示からかかる逸脱をカバーすることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明を実現するのに適した例示的な環境を示す図である。
【図2】本発明の例示的な実施の形態に係るテレビジョン信号受信機のブロック図である。
【図3】本発明の例示的な実施の形態に係るステップを例示するフローチャートである。
【図4】本発明の例示的な実施の形態に係るモデム装置のブロック図である。
【図5】本発明の例示的な実施の形態に係るモデム装置の別のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊急警報機能を有するテレビジョン信号受信機であって、
該テレビジョン信号受信機がオンモードにあるとき、第一のチャネルに同調する第一のチューニング手段と、
該テレビジョン信号受信機が該オンモードかつオフ/スタンバイモードにあるとき、該緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を提供する第二のチャネルに同調する第二のチューニング手段と、
を有するテレビジョン信号受信機。
【請求項2】
該第二のチューニング手段はモデム装置に含まれる、
請求項1記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項3】
該モデム装置は、該テレビジョン信号受信機の内部にある、
請求項2記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項4】
該モデム装置は、該テレビジョン信号受信機の外部にある、
請求項2記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項5】
該モデム装置は、該緊急警報機能がアクチベートされたときに警報出力を提供するための警報手段を含む、
請求項4記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項6】
該警報手段は、視覚に基づいた出力素子を含む、
請求項5記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項7】
該警報手段は、聴覚に基づいた出力素子を含む、
請求項5記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項8】
緊急警報機能を有するテレビジョン信号受信機を制御する方法であって、
該テレビジョン信号受信機がオンモードにあるとき、第一のチャネルに第一のチューナが同調するのを可能にするステップと、
該テレビジョン信号受信機がオンモードかつオフ/スタンバイモードにあるとき、該緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を提供する第二のチャネルに第二のチューナが同調するのを可能にするステップと、
を有する方法。
【請求項9】
該第二のチューナはモデム装置に含まれる、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
該モデム装置は該テレビジョン信号受信機の内部にある、
請求項9記載の方法。
【請求項11】
該モデム装置は該テレビジョン信号受信機の外部にある、
請求項9記載の方法。
【請求項12】
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、該モデム装置の警報システムを介して警報出力を提供するステップをさらに含む、
請求項11記載の方法。
【請求項13】
該警報出力は視覚に基づいた出力を含む、
請求項12記載の方法。
【請求項14】
該警報出力は聴覚に基づいた出力を含む、
請求項12記載の方法。
【請求項15】
緊急警報機能を有するモデム装置であって、
ネットワークに提供されるアップストリーム信号を変調するために動作可能な変調器と、
該ネットワークから提供される、該緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を含むダウンストリーム信号を復調するために動作可能な復調器と、
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、警報出力を提供するために動作可能な警報システムと、
を有するモデム装置。
【請求項16】
該警報システムは視覚に基づく出力素子を含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項17】
該警報システムは聴覚に基づく出力素子を含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項18】
該ネットワークは、ケーブルネットワークを含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項19】
該ネットワークは、DSLネットワークを含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項20】
該モデム装置は外部装置に動作可能に結合され、
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、該外部装置は該第二の警報出力を提供する、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項21】
該外部装置はテレビジョン信号受信機を含む、
請求項20記載のモデム装置。
【請求項22】
該外部装置はコンピュータを含む、
請求項20記載のモデム装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊急警報機能を有するテレビジョン信号受信機であって、
該テレビジョン信号受信機がオンモードにあるとき、ビデオ信号を含む第一の信号を同調させる第一のチューニング手段と、
該テレビジョン信号受信機が該オンモードかつオフ/スタンバイモードにあるとき、該緊急警報信号を含む第二の信号を同調させる第二のチューニング手段とを有し、
該緊急警報信号がユーザにより選択された地理的なエリア及びユーザにより選択された事象のタイプに対応する緊急事態を示す場合に、該緊急警報機能がアクチベートされる
ことを特徴とするテレビジョン信号受信機。
【請求項2】
該第二のチューニング手段はモデム装置に含まれる、
請求項1記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項3】
該モデム装置は、該テレビジョン信号受信機の内部にある、
請求項2記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項4】
該モデム装置は、該テレビジョン信号受信機の外部にある、
請求項2記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項5】
該モデム装置は、該緊急警報機能がアクチベートされたときに警報出力を提供するための警報手段を含む、
請求項4記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項6】
該警報手段は、視覚に基づいた出力素子を含む、
請求項5記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項7】
該警報手段は、聴覚に基づいた出力素子を含む、
請求項5記載のテレビジョン信号受信機。
【請求項8】
緊急警報機能を有するテレビジョン信号受信機を制御する方法であって、
該テレビジョン信号受信機がオンモードにあるとき、ビデオ信号を含む第一の信号を第一のチューナが同調させるのを可能にするステップと、
該テレビジョン信号受信機が該オンモードかつオフ/スタンバイモードにあるとき、該緊急警報信号を含む第二の信号を第二のチューナが同調させるのを可能にするステップとを有し、
該緊急警報信号がユーザにより選択された地理的なエリア及びユーザにより選択された事象のタイプに対応する緊急事態を示す場合に、該緊急警報機能がアクチベートされる
ことを特徴とする方法。
【請求項9】
該第二のチューナはモデム装置に含まれる、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
該モデム装置は該テレビジョン信号受信機の内部にある、
請求項9記載の方法。
【請求項11】
該モデム装置は該テレビジョン信号受信機の外部にある、
請求項9記載の方法。
【請求項12】
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、該モデム装置の警報システムを介して警報出力を提供するステップをさらに含む、
請求項11記載の方法。
【請求項13】
該警報出力は視覚に基づいた出力を含む、
請求項12記載の方法。
【請求項14】
該警報出力は聴覚に基づいた出力を含む、
請求項12記載の方法。
【請求項15】
緊急警報機能を有するモデム装置であって、
ネットワークに提供されるアップストリーム信号を変調するために動作可能な変調器と、
該ネットワークから提供される、該緊急警報機能をアクチベート可能な緊急警報信号を含むダウンストリーム信号を復調するために動作可能な復調器と、
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、警報出力を提供するために動作可能な警報システムとを有し、
該緊急警報信号がユーザにより選択された地理的なエリア及びユーザにより選択された事象のタイプに対応する緊急事態を示す場合に、該緊急警報機能がアクチベートされる
ことを特徴とするモデム装置。
【請求項16】
該警報システムは視覚に基づく出力素子を含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項17】
該警報システムは聴覚に基づく出力素子を含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項18】
該ネットワークは、ケーブルネットワークを含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項19】
該ネットワークは、DSLネットワークを含む、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項20】
該モデム装置は外部装置に動作可能に結合され、
該緊急警報機能がアクチベートされたとき、該外部装置は該第二の警報出力を提供する、
請求項15記載のモデム装置。
【請求項21】
該外部装置はテレビジョン信号受信機を含む、
請求項20記載のモデム装置。
【請求項22】
該外部装置はコンピュータを含む、
請求項20記載のモデム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−506893(P2006−506893A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−553441(P2004−553441)
【出願日】平成15年10月15日(2003.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2003/032600
【国際公開番号】WO2004/047429
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
【Fターム(参考)】