説明

緑化構造および緑化方法

【課題】天井面などの下方を向く面を緑化することができる。
【解決手段】植栽基盤2に植栽され、植栽基盤2から略上方向に伸び上部3b側が下部3a側と角度を為すように曲げられた木本植物3と、木本植物3の側方に配設され木本植物3の下部3a側を保持する下部保持部材4と、天井面(下向面)32の下方に配設され木本植物3の上部3b側を保持する上部保持部材5と、植栽基盤2に潅水を行う潅水手段6と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面などの下方を向く下向面を緑化する緑化構造および緑化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ヒートアイランド現象の緩和や大気の浄化、癒しや憩いの空間の創出などを目的として、壁面緑化や屋上緑化が行われている。
例えば、特許文献1乃至3には、植物が植栽された基盤やシートなどを、壁面や屋上などに設置する緑化方法が開示されている。
また、特許文献4には、つる性植物の苗を育成する苗ポットと、つる性植物の伸びた枝葉が展開されてその身を預けるための展開パネルとを備えたつる性植物の栽培容器が開示されている。この展開パネルは、苗ポットに設けられた支柱に抜き差し可能な嵌合接合部を備えている。このため、つる性植物の苗が育成し、枝葉が展開パネルに展開付着した後に、展開パネルを支柱から抜き取って壁面などに設置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−250333号公報
【特許文献2】特開平10−98937号公報
【特許文献3】特開平11−172706号公報
【特許文献4】特開2002−223644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高架橋主桁の下面や、建物のピロティーの天井面など、下方を向く面も緑化することで、景観の向上や、ヒートアイランド現象の緩和や大気の浄化、癒しや憩いの空間の創出などを図ることができると考えられる。
しかしながら、高架橋主桁下やピロティー内は、日照が少ないと共に、雨が降り込まず、また、地面がアスファルトやコンクリートなどで覆われているため、高架橋主桁の下面や、建物のピロティーの天井面などに、緑化を行うことは、ほとんどなかった。このため、従来の緑化方法は、主に壁面や屋上を緑化する方法であり、高架橋主桁の下面や、建物のピロティーの天井面などを緑化する方法は、ほとんどないのが現状である。
【0005】
このため、高架橋主桁の下面や、建物のピロティーの天井面などが緑化されている例としては、地盤に自然発生したつる植物が登攀して、高架橋主桁の下面や、建物のピロティーの天井面などに至ったという程度である。
しかし、このような緑化では、所望の場所へつる植物を誘導することが困難であると共に、天井面などの対象面を緑化するには、かなりの時間を要することになる。
【0006】
本発明は、上述する事情に鑑みてなされたもので、天井面などの下方を向く下向面を効率よく緑化することができる緑化構造および緑化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る緑化構造は、下方を向く下向面を緑化する緑化構造であって、露地または植栽基盤に植栽されて、下部側が前記露地または前記植栽基盤から略上方向に伸び、上部側が前記下部側と角度を為すように曲げられて、前記下向面に沿う木本植物と、該木本植物の下部側を保持する下部保持部材と、前記木本植物の上部側を保持する上部保持部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明では、木本植物の上部側が下部側と角度を為すように曲げられて下方を向く下向面(例えば、天井面)に沿うことにより、下向面を緑化している。そして、木本植物の上部側が上部保持部材で保持されていることにより、木本植物の上部側の枝葉を保持する位置を調整することにより、下向面の所望の位置を効率よく緑化することができる。
また、木本植物の下部側が下部側保持部材に保持されていることにより、木本植物の上部側が曲げられたときや、木本植物の上部側の重量が下部側の重量よりも大きい場合に、木本植物が転倒することを防止することができる。
ここで下向面とは、建物の天井面の他に、高架橋主桁の下面などの下方を向く面を含むこととする。
【0009】
また、本発明に係る緑化構造では、前記木本植物は、幹および枝の可撓性が高いと共に、耐陰性が高いことが好ましい。
このように、木本植物は、幹および枝の可撓性が高いことにより、幹および枝を所望の角度に容易に曲げることができる。また、木本植物は、耐陰性が高いことにより、日照の少ない下向き面においても枯れずに生育することができる。
【0010】
また、本発明に係る緑化方法は、下方を向く下向面を緑化する緑化方法であって、露地または植栽基盤に対して略上方向に伸びるように木本植物を植栽する植栽工程と、前記木本植物の下部側を保持する下部保持部材を配設し、前記木本植物の下部側を前記下部保持部材に保持させる下部側保持工程と、前記木本植物の上部側を前記下部側と角度を為すように曲げる曲げ工程と、前記下向面の下側に前記木本植物の上部側を保持する上部保持部材を配設し、前記木本植物の上部側を前記上部保持部材に保持させる上部側保持工程と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明では、木本植物の上部側を下部側と角度を為すように曲げる曲げ工程を備えることにより、露地または植栽基盤に対して略上方向に伸びている木本植物の上部側で下向面を緑化することができる。
そして、曲げ工程で曲げられた木本植物の上部側を上部保持部材に保持させる上部側保持工程を備えることにより、木本植物の上部側の枝葉を保持する位置を調整することにより、天井面の所望の位置を効率よく緑化することができる。
【0012】
また、本発明に係る緑化方法では、前記植栽工程の前に、前記木本植物を低照度域で生育する低照度馴化工程を備えることが好ましい。
このように、植栽工程の前に、木本植物を低照度域で生育する低照度馴化工程を備えることにより、低照度域である下向面であっても木本植物が生育できるように馴化させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、木本植物の上部側が下部側と角度を為すように曲げられて、下向面に沿うことにより、効率的に下向面を緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による緑化構造の一例を示す図である。
【図2】ピロティー内部の緑化構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による緑化方法の工程を示す図である。
【図4】図3に続く緑化方法の工程を示す図である。
【図5】図4に続く緑化方法の工程を示す図である。
【図6】図5に続く緑化方法の工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(緑化構造)
以下、本発明の実施形態による緑化構造について、図1乃至図2に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態による緑化構造1は、建物30のピロティー31の略水平面状の天井面(下向面)32を緑化する構造で、ピロティー31の床面33に配設された植栽基盤2と、植栽基盤2に植栽された木本植物3と、木本植物3の下部3a側を保持する下部保持部材4と、木本植物3の上部3b側を保持する上部保持部材5と、植栽基盤2に給水を行う潅水手段6と、を備えている。ピロティー31には、木本植物3が植栽された植栽基盤2が複数配設されている。
【0016】
植栽基盤2は、植栽プランター11と、植栽プランター11に収容された土壌12とを備えている。図1に示すように、植栽基盤2は、ピロティー31の壁面34近傍に配設されている。
木本植物3は、植栽基盤2に根をはり、下部3a側が植栽基盤2から略上方向に伸び、上部3b側が下部3a側と角度を為すように曲げられている。曲げられた木本植物3の上部3b側の枝葉が、天井面32(図1参照)を緑化している。
【0017】
木本植物3には、幹や枝の可撓性が高い種類や、また、広がりのある枝を持つ種類、株立ちとなる種類から選択することが好ましい。木本植物3をこのような種類から選択することにより、木本植物3の上部3b側を曲げ易く、また、天井面32を広く緑化することができる。
また、木本植物3は、常緑樹から選択されることが好ましい。更に、日照条件の悪い環境で生育する必要があるため、耐陰性の高い種類から選択されることが好ましい。このように、木本植物3は、耐陰性の高い種類とすることにより、日照の少ない天井面においても、枯れずに生育することができる。
例えば、木本植物3として、シマトリネコ、シラカシ、ウラジロガシ、アラカシ、アカガシ、イチイガシ、ウバメガシ、スダジイ、カクレミノ、モチノキ、ナナミノキ、ソヨゴ、ネズミモチ、トウネズミモチ、タブノキ、シロダモなどが適用樹種としてあげることができる。
【0018】
下部保持部材4は、植栽基盤2とピロティー31の壁面34(図1参照)との間に設けられている。下部保持部材4は、壁面34に沿って水平方向に所定の間隔をあけ床面(図1参照)33に立設された複数の支柱13と、複数の支柱13の間に設けられた略鉛直面状の第1ワイヤメッシュ14と、を備えている。
図1に示すように、支柱13および第1ワイヤメッシュ14は、壁面34と所定の間隔をあけて略平行に配されている。このとき、支柱13および第1ワイヤメッシュ14は、安全のためサポート材(不図示)によって、壁面34に保持されていることが好ましい。
支柱13には、例えば、単管などが使用されている。

【0019】
図2に示すように、木本植物3の下部3a側は、その幹や枝などが、紐材15などによって第1ワイヤメッシュ14に複数ヶ所固定されていて、下部保持部材4に保持された状態となっている。これにより、木本植物3の下部3a側の幹や枝葉は、第1ワイヤメッシュ14に沿って略平面状(略鉛直面に沿って)に生育することになる。
なお、木本植物3の下部3a側は、その幹や枝などが、支柱13に固定されていてもよい。
【0020】
上部保持部材5は、ピロティー31の天井面32(図1参照)と木本植物3の上部3b側との間に設けられている。上部保持部材5は、水平方向に延在し、所定の間隔をあけて設けられた複数の横材16と、複数の横材16の間に設けられた略水平面状の第2ワイヤメッシュ17、とを備えている。
図1に示すように、横材16および第2ワイヤメッシュ17は、天井面32と所定の間隔をあけて略平行に配されている。このとき、横材16および第2ワイヤメッシュ17は、安全のためサポート材(不図示)によって、天井面32に保持されていることが好ましい。横材16には、例えば、単管などが使用されている。
【0021】
図2に示すように、木本植物3の上部3b側は、その幹や枝などが、紐材18などによって第2ワイヤメッシュ17に複数ヶ所固定されていて、上部保持部材5に保持された状態である。これにより、木本植物3の上部3b側の幹や枝葉は、第2ワイヤメッシュ17に沿って略平面状に生育することになる。
なお、木本植物3の上部3b側は、その幹や枝などが、横材16に固定されていてもよい。
上部保持部材5の横材16は、下部保持部材4の支柱13と連結されてもよく、図2に示すように、支柱13と横材16との間に方づえ19を設置してもよい。
また、下部保持部材4の高さ寸法Aは、上部保持部材5の下部保持部材4に直交(交差)する方向の長さ寸法Bよりも大きくすることが好ましい。このようにすることにより、木本植物3の大きさが上部3b側よりも、下部3a側のほうが大きくなるため、上部3b側の重さで木本植物3が転倒することを防止することができる。
なお、木本植物3と共に、蔓植物などを第1および第2ワイヤメッシュ14,17に登攀させてもよい。
【0022】
潅水手段6は、土壌12の上部に配設されて、複数の給水用の孔部(不図示)が形成されたホース20を備えていて、ホース20内に水が供給されることで、孔部から土壌12に給水をおこなう構成である。
潅水手段6は、土壌12への給水を、図示しないタイマーなどで所定時間ごとに行う構成としてもよい。
【0023】
(緑化方法)
次に、上述した緑化構造の施工方法(緑化方法)について図1乃至図6を用いて説明する。
まず、図1に示す木本植物3の選定を行う。
このとき、緑化構造1の設置場所にあわせた樹種や大きさの木本植物3を選定する。木本植物3の大きさは、少なくとも曲げられる部分よりも上部側が1m以上とし、上部保持部材5の下側全体を覆うことができる大きさ以下とすることが好ましい。
そして、木本植物3の選定と前後して、植栽基盤2の製作を行い、製作された植栽基盤2を設置場所に設置する。
【0024】
続いて、設置場所に設置された植栽基盤2に木本植物3を植栽する(植栽工程)。
木本植物3を圃場などから設置場所へ搬送する場合には、木本植物3を根巻きした状態で、搬送する。このように、木本植物3を植栽基盤2に植栽した状態で搬送しないことにより、木本植物3を倒した状態で搬送することができるため、背の高い木本植物3でも容易に搬送することができる。
そして、図3に示すように、木本植物3を植栽基盤2に植栽し、木本植物3の根を活着させて、植栽後の木本植物3の樹勢を回復させるための養生を行う。この養生期間は、木本植物3の種類や状態に合わせて設定し、1〜3ヶ月ぐらいとすることが好ましい。
続いて、図4に示すように、植栽基盤2に潅水手段6を設置する。
【0025】
続いて、図5に示すように、下部保持部材4を設置する(下部側保持工程)。
まず、植栽基盤2近傍に、複数の支柱13を立設する。このとき、支柱13の立設と同時に上部保持部材5の横材16を設置してもよい。また、このとき、支柱13と横材16との間に方づえ19を設置してもよい。
次に、隣り合う支柱13間に、第1ワイヤメッシュ14を設置する。
そして、第1ワイヤメッシュ14に、紐材15などで木本植物3の下部3a側の幹や枝を固定する。このとき、木本植物3の幹や枝を第1ワイヤメッシュ14に対して広範囲に広がるように固定してもよい。このようにすることにより、壁面34(図1参照)の緑化を行うことができる。
なお、下部側保持工程は、植栽工程と同時、または植栽工程の前に行ってもよい。
【0026】
続いて、図6に示すように、木本植物3の上部3b側を曲げる(曲げ工程)。
木本植物3を曲げる作業は、木本植物3の幹を徐々に撓ませて、この幹を所定の角度に曲げる。このとき、木本植物3の下部3a側は、下部保持部材4に固定されているため、木本植物3の上部3b側を曲げた際に発生する転倒モーメントに対抗することができる。
なお、木本植物3の幹の太さや軟らかさの程度に合わせて、幹の曲がりやしなり具合を良くするために、1日〜数日、実際の設定曲率半径より大きい半径で曲げた状態で馴らしてもよい。
【0027】
続いて、図2に示す上部保持部材5を設置する(上部側保持工程)。
木本植物3の上部3b側を曲げた状態で、上部保持部材5の横材16および第2ワイヤメッシュ17を設置する。なお、横材16を下部保持部材4の設置と同時に行っている場合には、第2ワイヤメッシュ17の設置を行う。
そして、第2ワイヤメッシュ17に、紐材18で木本植物3の上部3b側の幹や枝を固定する。このとき、木本植物3の幹や枝を第2ワイヤメッシュ17に対して広範囲に広がるように固定する。
このようにして、本実施形態の緑化構造1が完成する。
そして、木本植物3が生育するにつれて、第1および第2ワイヤメッシュ14,17に沿って枝葉が伸び、天井面32および壁面34の緑化が行われる。
【0028】
次に、上述した本実施形態による緑化構造1の作用について図面を用いて説明する。
本実施形態による緑化構造1によれば、木本植物3の上部3b側が下部3a側と角度を為すように曲げられて天井面32に沿い、木本植物33bの上部側の枝葉を保持する位置を調整することにより、天井面32の任意の位置を効率よく緑化することができる効果を奏する。
このため、ピロティー31の修景効果が期待でき、癒しや憩いの場というようなアクティブな空間を創出することができる。
【0029】
また、植栽基盤2に生長した木本植物3を植栽することにより、木本植物2が生長する期間が必要でないため、緑化構造を構築する時間を短縮することができる。
また、木本植物3の下部3a側が下部側保持部材4に保持されていることにより、木本植物3の上部3b側が曲げられたときや、木本植物3の上部3b側の重量が下部3a側の重量よりも大きい場合に、木本植物3が転倒することを防止することができる。
【0030】
以上、本発明による緑化構造および緑化方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、建物30のピロティー31の天井面32を緑化しているが、建物30のピロティー31の天井面32に代わって、高架橋主桁下面などを緑化してもよい。
【0031】
また、例えば、木本植物3を植栽基盤2に植栽する植栽工程の前に、木本植物3を、低照度の条件下で生育できるように馴化させてもよい。例えば、木本植物3が生育している圃場などで、木本植物3を寒冷紗などで覆い、木本植物3へ射す日照量を少なくして木本植物3を生育する。
そして、木本植物3が、低照度の環境に馴化することにより、木本植物3を日照の少ないピロティー31内や高架橋主桁下などでも良好に生育できる性質とすることができる。
【0032】
また、例えば、上述した実施形態では、緑化構造1に潅水手段6を設けているが、潅水手段6を設けなくても植栽基盤2に雨が降り込むなど、木本植物3への水分の供給が可能であれば、潅水手段6を設けなくてもよい。
また、上述した実施形態では、植栽基盤2に、木本植物3を植栽しているが、露地に木本植物3を植栽する構成としてもよい。
また、本実施形態では、天井面32が略水平面状であるが、傾斜した天井面や湾曲した天井面に緑化を行ってもよい。このとき、第2ワイヤメッシュ17は、略水平面状に形成されていなくてもよく、天井面に沿って傾斜したり、湾曲したりしていてもよい。
【0033】
また、上述した実施形態では、下部保持部材4の支柱13および第1ワイヤメッシュ14は、壁面34と所定の間隔をあけて略平行に配されているが、壁面34と間隔をあけずに、壁面34と一体化して設けられてもよい。このとき、下部保持部材4は、壁面34に着脱可能であることが好ましい。
また、上述した実施形態では、上部保持部材5の横材16および第2ワイヤメッシュ17は、天井面32と所定の間隔をあけて略平行に配されているが、天井面32と間隔をあけずに、天井面32と一体化して設けられてもよい。このとき、上部保持部材5は、天井面32に着脱可能であることが好ましい。
【符号の説明】
【0034】
1 緑化構造
2 植栽基盤
3 木本植物
3a 下部
3b 上部
4 下部保持部材
5 上部保持部材
6 潅水手段
32 天井面(下向面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方を向く下向面を緑化する緑化構造であって、
露地または植栽基盤に植栽されて、下部側が前記露地または前記植栽基盤から略上方向に伸び、上部側が前記下部側と角度を為すように曲げられて、前記下向面に沿う木本植物と、
該木本植物の下部側を保持する下部保持部材と、
前記木本植物の上部側を保持する上部保持部材と、を備えることを特徴とする緑化構造。
【請求項2】
前記木本植物は、幹および枝の可撓性が高いと共に、耐陰性が高いことを特徴とする請求項1に記載の緑化構造。
【請求項3】
下方を向く下向面を緑化する緑化方法であって、
露地または植栽基盤に対して略上方向に伸びるように木本植物を植栽する植栽工程と、
前記木本植物の下部側を保持する下部保持部材を配設し、前記木本植物の下部側を前記下部保持部材に保持させる下部側保持工程と、
前記木本植物の上部側を前記下部側と角度を為すように曲げる曲げ工程と、
前記下向面の下側に前記木本植物の上部側を保持する上部保持部材を配設し、前記木本植物の上部側を前記上部保持部材に保持させる上部側保持工程と、を備えることを特徴とする緑化方法。
【請求項4】
前記植栽工程の前に、前記木本植物を低照度域で生育する低照度馴化工程を備えることを特徴とする請求項3に記載の緑化方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−10678(P2012−10678A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153024(P2010−153024)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【出願人】(591228731)イビデングリーンテック株式会社 (10)
【Fターム(参考)】