説明

繊維製品折畳み機の構造及びその折畳みの方法

【課題】繊維製品折畳み機の構造及びその折畳みの方法に関する。
【解決手段】繊維製品折畳み機の構造は、2個の折畳みホイール21、2個のスタッグユニット23、第一レシーブユニット25、ブロックユニット27、伸縮ユニット271、レシーブ台29を備え、折畳みホイール21とスタッグユニット23とは、第一レシーブユニット25上において繊維製品22に対して折畳みと積み重ねを行い、繊維製品22が一定の数量に達すると、ブロックユニット27が折畳まれた繊維製品22を分離し、ブロックユニット27とレシーブ台29とは、折畳まれた繊維製品22を輸送し、ブロックユニット27は伸縮ユニット271を備え、しかも伸縮ユニット271は、ブロックユニット27の移動後に伸び出すため、ブロックユニット27上の繊維製品22に対する折畳みに有利で、こうして繊維製品22折畳み後の完璧性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は繊維製品折畳み機の構造に関し、特に繊維製品の折畳みに用い、折畳み後の繊維製品の整然性を向上させることができる繊維製品折畳み機の構造及びその折畳みの方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の繊維製品折畳み機の構造の模式図である図1に示すように、従来の繊維製品折畳み装置10は、2個の折畳みホイール11、2個のスタッグユニット13、第一レシーブユニット15、ブロックユニット17、レシーブ台19を備える。
2個の折畳みホイール11は、反対方向へ回転し、繊維製品12上において折畳み線を形成し、スタッグユニット13は、繊維製品12を第一レシーブユニット15上に積み重ね、こうして繊維製品12の折畳みを完成する。
ブロックユニット17は、折畳みを完成した繊維製品12の分離を行う。
ブロックユニット17は伸び出し、レシーブ台19に対応して、既に折畳まれた繊維製品12に対して輸送を行い、こうして折畳まれた繊維製品12分離の目的を達成する。
【0003】
しかし、ブロックユニット17とレシーブ台19とが、下方へと移動する時、ブロックユニット17上方において、繊維製品12が露出する。
一般的には、ブロックユニット17の長さLは、折畳み後の繊維製品12の幅L1より大きいため、ブロックユニット17は、繊維製品12を完全に押さえ合わせることはできない。
そのため、露出した繊維製品12の幅L2は、折畳み後の繊維製品12の幅L1より大きく、これにより折畳み後の繊維製品12の整然性が低下してしまう(図2参照)。
もし、ブロックユニット17の長さL3が、折畳み後の繊維製品12の幅L1に相似するなら、ブロックユニット17は、露出した繊維製品121を効果的に押さえ合わせることができ、こうして、露出した繊維製品121の幅L2と折畳み後の繊維製品12の幅L1とは相似し、これにより折畳み後の繊維製品12の整然性を向上させることができる。
【0004】
しかし、ブロックユニット17の長さL3の増大に随い、ブロックユニット17が伸び出す時に、繊維製品12を突き刺してしまうという事態がしばしば発生する。
例えば、ブロックユニット17が伸び出るルートRは、折畳みホイール11、或いはスタッグユニット13上の繊維製品12と交差するため、ブロックユニット17は繊維製品12を突き刺し、破いてしまい、繊維製品12の構造を破壊してしまう(図3参照)。
本発明は、従来の繊維製品折畳み装置機の構造の上記した欠点に鑑みてなされたものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする第一の課題は、ブロックユニット上に伸縮ユニットを設置し、ブロックユニットが折畳まれた繊維製品をブロックし、下方へと移動後、伸縮ユニットはブロックユニットから伸び出し、こうしてブロックユニットとレシーブ台との間の繊維製品に対して確実に圧合を行う繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
本発明が解決しようとする第二の課題は、ブローユニットを備え、ブロックユニット上の繊維製品に対して空気を吹きかけることで、ブロックユニット上に露出する繊維製品をブロックユニットの上方へと貼り付けさせる繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
本発明が解決しようとする第三の課題は、ブロックユニットが折畳まれた繊維製品に対してブロックを行う時、伸縮ユニットはブロックユニットから伸び出さないため、ブロックユニットが分離を行う過程における、繊維製品に対する損壊を防止することができる繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
本発明が解決しようとする第四の課題は、レシーブユニットの上表面にはワッシャを備えるため、第一レシーブユニット上に積み重ねられた繊維製品の数量がまだ少ない時には、スタッグユニットは繊維製品に対して確実にスタッグと圧合を行うことができ、繊維製品の折畳み後の整然性を効果的に向上させることができる繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
本発明が解決しようとする第五の課題は、レシーブユニット上には吸着ユニットを設置するため、第一レシーブユニット外に垂れ下がっている繊維製品を、第一レシーブユニットの下表面へと吸着させる繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
本発明が解決しようとする第六の課題は、第一レシーブユニット下方には、第一折畳みユニットと第二折畳みユニットとを設置し、第一レシーブユニット外に垂れ下がっている繊維製品を折畳む繊維製品折畳み機の構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は下記の繊維製品折畳み機の構造を提供する。
繊維製品折畳み機の構造は、2個の折畳みホイール、2個のスタッグユニット、第一レシーブユニット、ブロックユニット、伸縮ユニット、レシーブ台を備え、
該2個の折畳みホイールは、相互に隣接する方式で設置し、該2個の折畳みホイールの間を通過する繊維製品に対して折畳みを行い、
該2個のスタッグユニットは、折畳まれた繊維製品を積み重ね、
該第一レシーブユニットは、積み重ねられた繊維製品を積載し、
該ブロックユニットは、折畳まれ積み重ねられた繊維製品を分離し、第一方向に沿って移動し、
該伸縮ユニットは、該ブロックユニットに設置し、
該レシーブ台は、繊維製品を積載し、第一方向に沿って移動し、
繊維製品折畳み機の折畳み方法は、以下のステップを備え、
該第一レシーブユニット上で、繊維製品の折畳みと積み重ねを行い、
該ブロックユニットにより、折畳まれ、積み重ねられた繊維製品を分離し、
該ブロックユニットと該レシーブ台とは、折畳まれ、積み重ねられた繊維製品を輸送し、該伸縮ユニットは伸び出る。
【発明の効果】
【0007】
本発明繊維製品折畳み機の構造は、繊維製品の折畳みに用い、折畳み後の繊維製品の整然性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】従来の繊維製品折畳み機の構造の模式図である。
【図2】従来の繊維製品折畳み機の構造の部分模式図である。
【図3】従来の繊維製品折畳み機の構造の部分模式図である。
【図4】本発明繊維製品折畳み機構造の第一実施例の構造模式図である。
【図5】本発明繊維製品折畳み機構造の第一実施例の部分模式図である。
【図6】本発明繊維製品折畳み機構造の第一実施例の部分模式図である。
【図7】本発明繊維製品折畳み機構造の第二実施例の構造模式図である。
【図8】本発明繊維製品折畳み機構造の第二実施例の部分模式図である。
【図9】本発明繊維製品折畳み機構造の第二実施例の部分模式図である。
【図10】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図11】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図12】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図13】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図14】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図15】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【図16】本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
本発明繊維製品折畳み機構造の第一実施例の構造模式図である図4に示すように、繊維製品折畳み機20は、2個の折畳みホイール21、2個のスタッグユニット23、第一レシーブユニット25、ブロックユニット27、レシーブ台29を備え、繊維製品折畳み機20の使用により、繊維製品22を整然と折畳むことができる。
【0011】
ブロックユニット27は、伸縮ユニット271を備え、折畳まれた繊維製品22に対して分離を行う。
実際の応用時には、スタッグユニット23の折畳み回数により、繊維製品22のスタッグ数量を知ることができる。
繊維製品22のスタッグ数量が、所定の数量に達した時には、ブロックユニット27は、伸び出し、スタッグされた繊維製品22を分離する。
ブロックユニット27の長さには、制限が必要である。
例えば、ブロックユニット27の長さLが、繊維製品22が折畳まれた後の幅L1より小さければ、ブロックユニット27が伸び出した時に、繊維製品22に突き刺さり破いてしまい、繊維製品22に構造上の損壊を与える恐れを払拭することができる。
レシーブ台29は主に、折畳みが完成した繊維製品22を積載し、ブロックユニット27に対応して、スタッグが完成した繊維製品22を輸送する。
【0012】
ブロックユニット27は、折畳まれた繊維製品22をブロック後、ブロックユニット27とレシーブ台29とは、第一方向Xに沿って下方へと移動する。
ブロックユニット27の長さLは、繊維製品22の折畳み後の幅L1より小さいため、ブロックユニット27外に露出する繊維製品22の幅L2は、繊維製品22の折畳み後の幅L1より大きい。
そのため、スタッグ状態が整わない状況が容易に発生する(図5参照)。
【0013】
ブロックユニット27上に設置する伸縮ユニット271は、ブロックユニット27に相対して伸縮を行う。
本実施例中では、伸縮ユニット271は、ブロックユニット27において、移動後に伸び出し、ブロックユニット27の長さを延長することができる。
例えば、ブロックユニット27とレシーブ台29とが、第一方向Xに沿って下方へと移動後に、伸縮ユニット271は、ブロックユニット27内からゆっくりと伸び出る。
異なる実施例中では、伸縮ユニット271を、ブロックユニット27の上方或いは下方に設置することができ、これによっても伸縮ユニット271は同様に、ブロックユニット27から伸び出し、或いは縮んで戻ることができる。
【0014】
伸縮ユニット271が、ブロックユニット27内から伸び出すと、ブロックユニット27の長さを延長することなり、ブロックユニット27上の繊維製品221に対して押さえ合わせを行うことができる。
これによりブロックユニット27上方に露出していた繊維製品221の幅L3は、繊維製品22が折畳まれた後の幅L1に近くなり、こうして繊維製品221は、ブロックユニット27上において整然と折畳まれる。
【0015】
本発明の別の実施例中では、繊維製品折畳み機20は、ブローユニット255を備える。
ブローユニット255は主に、ブロックユニット27上に露出している繊維製品221に対して、空気を吹きかける。
これにより、繊維製品221は、ブロックユニット27上方に貼り付き、こうして繊維製品221の折畳み動作を完成することができる。
例えば、ブローユニット255は、図6に示すように、第一レシーブユニット25の下方に設置することができる。
【0016】
折畳みホイール21は、第一折畳みホイール211、第二折畳みホイール213を備え、繊維製品22上に折畳み線を形成する。
スタッグユニット23は、第一スタッグユニット231、第二スタッグユニット233を備え、繊維製品22上の折畳み線に沿って折畳み、スタッグを行う。
例えば、繊維製品22の中央には、折畳み線を形成することができ、半分に折る方式で、繊維製品22を折って重ねることができる。
本発明でいう繊維製品22は、トイレ用ティッシュ、フェイシャルティッシュ、ペーパーナプキン、ウェットティッシュ、或いは不織布などで、折畳みを経た後の繊維製品22は、一般に市販されている抜き取り式繊維製品となる。
【0017】
本発明第一実施例中において、ブロックユニット27とレシーブ台29とは連接し、しかも両者は共に、第一方向Xに沿って移動し、繊維製品22輸送の目的を達成する。
例えば、レシーブ台29は、繊維製品22を積載することができ、ブロックユニット27とレシーブ台29により、折り畳みが完成した繊維製品22を、コンベアベルト30へと運ぶことができる。
【0018】
本発明繊維製品折畳み機構造の第二実施例の構造模式図である図7に示すように、繊維製品折畳み機201は、2個の折畳みホイール21、2個のスタッグユニット23、第一レシーブユニット25、ブロックユニット27、レシーブ台29を備え、繊維製品折畳み機201の使用により、繊維製品22を整然と折畳むことができる。
【0019】
折畳みホイール21は、第一折畳みホイール211と第二折畳みホイール213を備える。
第一折畳みホイール211は、複数の突起部2111と複数の陥没部2113を備える。
突起部2111と陥没部2113は、第一折畳みホイール211の辺縁に互い違いに設置される。
第二折畳みホイール213も同様に、複数の突起部2131と複数の陥没部2133を備え、しかも突起部2131と陥没部2133は、第二折畳みホイール213の辺縁に互い違いに設置される。
【0020】
第一折畳みホイール211と第二折畳みホイール213とは、隣接する方式で設置し、これにより第一折畳みホイール211上の突起部2111と第二折畳みホイール213上の陥没部2133とは対応して合わさり、第二折畳みホイール213上の突起部2131と第一折畳みホイール211上の陥没部とは対応して合わさる。
第一折畳みホイール211と第二折畳みホイール213とは、回転方向が異なる。
例えば、第一折畳みホイール211は、時計回りに回転し、第二折畳みホイール213は、逆時計回りに回転する。
繊維製品22が、第一折畳みホイール211と第二折畳みホイール213との間を通過すると、突起部2111、2131と陥没部2133、2113に押さえ合わされて、繊維製品22上に折畳み線が形成される。
【0021】
第一折畳みホイール211及び第二折畳みホイール213の突起部2111、2131及び陥没部2133、2113内にはすべて、吸着孔2115、2135を設置する。
吸着孔2115、2135は、空気を吸入し、或いは空気を排出することができ、これにより折畳みホイール21は、繊維製品22を吸着、或いは釈放することができる。
この他、折畳みホイール21下方にはさらに、第一スタッグユニット231、第二スタッグユニット233からなるスタッグユニット23を設置する。
第一スタッグユニット231と第二スタッグユニット233とは、ベアリング235、237を支点として、順番に小幅なスイングを行う。
これにより、スタッグユニット23は、折畳みホイール21を経て折畳み線が形成された繊維製品22を積み重ねる(図8参照)。
【0022】
第一レシーブユニット25の上表面251には、ワッシャ26を設置し、第一レシーブユニット25上のワッシャ26は、折畳みホイール21とスタッグユニット23を経て折畳まれた繊維製品22を積載する。
ワッシャ26上にスタッグされた繊維製品22の厚みと数量が増加すると、第一レシーブユニット25は、第一方向Xに沿って、ゆっくりと下方へと移動する。
ワッシャ26は、ゴム、シリコンゴム、スポンジ、紙片、布などの弾性を備える材質により製造し、繊維製品22及び/或いはスタッグユニット23に対して、上向きの回復力Fを提供する。
こうして、繊維製品22を折畳み重ねる時の整然性を向上させることができる。
【0023】
第一レシーブユニット25は主に、繊維製品22を積載するため、形状が変化する特性は備えない。
第一レシーブユニット25上にスタッグする繊維製品22の数量がまだ少ない時には、スタッグユニット23に対して、上向きの回復力Fを提供することはできないため、スタッグユニット23が繊維製品22を圧合する時間は短縮される。
こうして、スタッグユニット23は、第一レシーブユニット25上の繊維製品22に対して確実な圧合と積み重ねを行うことができなくなる。
例えば、スタッグユニット23と繊維製品22との圧合時間が短い時には、折畳み過程において、繊維製品22は異常に盛り上がり易く、繊維製品22が第一レシーブユニット25上において整然と積み重ねられないという状況が発生する。
【0024】
この他、第一レシーブユニット25はまた、吸着ユニット24を備え、吸着ユニット24の開口241は、第一レシーブユニット25の下表面253に設置される。
吸着ユニット24は、空気を吸入でき、繊維製品22に対して吸着を行うことができる。
【0025】
本発明第一実施例中に設置する第一折畳みユニット281、第二折畳みユニット283は、第一レシーブユニット25外に垂れ下がる繊維製品223に対して折畳みを行うことができる。
例えば、第一折畳みユニット281、第二折畳みユニット283は、異なる平面上にそれぞれ設置され、第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とが、第二方向Yに沿って、ゆっくりと接近すると、重なる区域を形成する。
これにより、第一レシーブユニット25外に垂れ下がる繊維製品223に対して、図8に示すように、折畳みを行うことができる。
第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とが分かれる時、吸着ユニット24は、折り畳まれた繊維製品221に対して、図9に示すように、吸着を行う。
一般的に、第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とは、おおよそ、一枚の繊維製品22の4分の1の位置に対して折畳みを行う。
折畳むことができる方向が、抜き取り式繊維製品の一枚目であるため、使用者が繊維製品の一枚目を抜き取る時に便利である。
【0026】
本発明繊維製品折畳み機の構造の折畳みプロセスを示す模式図である図10〜16に示すように、本発明が提供する繊維製品折畳み機20が、折畳みを開始する時には、先ず、レシーブ台29を適当な位置まで移動させる。
次に、折畳みホイール21とスタッグユニット23により、繊維製品22をレシーブ台29上に積み重ねる(図10参照)。
【0027】
レシーブ台29上に積み重ねられた繊維製品22が一定の数量に達すると、ブロックユニット27が伸び出し、折畳まれた繊維製品22を分離する。
しかも、ブロックユニット27とレシーブ台29とは、第一方向Xに沿って移動し、こうして折畳まれた繊維製品22を輸送することができる。
また、ブロックユニット27とレシーブ台29が、繊維製品22の輸送を開始後、ブロックユニット27上に設置する伸縮ユニット271は伸び出る。
ブロックユニット27が伸び出ると同時に、第一レシーブユニット25も伸び出す。
本発明実施例中の第一レシーブユニット25上には、ワッシャ26を設置するため、折畳みホイール21とスタッグユニット23とは、第一レシーブユニット25上のワッシャ26において、繊維製品22を継続して積み重ねる(図11参照)。
【0028】
第一レシーブユニット25上には、ワッシャ26を設置し、しかもワッシャ26は、形状が変化する特性を備えるため、ワッシャ26上の繊維製品22の数量が比較的少ない時には、ワッシャ26は、依然として繊維製品22を通して、スタッグユニット23に対して上へ向かう回復力を提供することができる。
これにより、スタッグユニット23と繊維製品22との接触時間を効果的に延長し、繊維製品22折畳み後の整然性を向上させることができる。
【0029】
ブロックユニット27とレシーブ台29とが、第一方向X上において、繊維製品22の輸送を行う時には、折畳まれた繊維製品22を分離し、ブロックユニット27上に、繊維製品221を形成し、第一レシーブユニット25外には、下垂した繊維製品223を形成する。
ブロックユニット27は、伸縮ユニット271を備え、ブロックユニット27とレシーブ台29とが、第一方向Xに沿って、繊維製品22を輸送する時、伸縮ユニット271は、ブロックユニット27から伸び出る。
折畳みホイール21とスタッグユニット23とは、第一レシーブユニット25、或いはワッシャ26上において、繊維製品22の折畳みを継続し、しかも第一レシーブユニット25下方に設置する第一折畳みユニット281は、ゆっくりと伸び出る。
この他、繊維製品22の厚みが増すと、第一レシーブユニット25は、第一方向Xに沿って下方へと移動する。
さらに、繊維製品折畳み機20は、ブローユニット255を備え、ブローユニット255により、ブロックユニット27上方の繊維製品221に対して空気を吹きかけ、これにより繊維製品221は、ブロックユニット27上において折畳まれる(図12参照)。
【0030】
第一折畳みユニット281が、伸び出した後、第二折畳みユニット283も伸び出る。
第二折畳みユニット283は、第一レシーブユニットと第一折畳みユニット281との間に位置し、しかも第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とは共に、第二方向Yに沿って移動する。
第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とが重なると、第一レシーブユニット25外に垂れ下がっていた繊維製品223に対して折畳みを行う。
異なる実施例では、第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とが伸び出る順序を変えることができ、或いは両者が同時に伸び出るようにすることができる。
この他、ブロックユニット27とレシーブ台29とが、繊維製品22を所定の位置に輸送後、輸送ユニット31を通して、繊維製品22をコンベアベルト30に送り込む。
こうして、繊維製品22の輸送を完成する(図13参照)。
【0031】
第一折畳みユニット281と第二折畳みユニット283とは、繊維製品223の折畳み完成後に、ゆっくりともとへと戻り、第一レシーブユニット25上の吸着ユニット24は、折畳まれた繊維製品223に吸着する。
ブロックユニット27とレシーブ台29とは、繊維製品22の輸送完成後、第一方向Xに沿って上方へと移動し、ブロックユニット27上に設置する伸縮ユニット271は、もとに戻る。
これにより、ブロックユニット27は、繊維製品22に対する分離動作を継続することができる(図14参照)。
【0032】
本発明実施例中では、繊維製品折畳み機20は、第二レシーブユニット35を備え、第二レシーブユニット35により、第一レシーブユニット25上に積み重ねる繊維製品22を受取る。
例えば、第二レシーブユニット35は、第二方向Yに沿って伸び出し、第一レシーブユニット25は、第二レシーブユニット35が伸び出した後に回復し、これにより、折畳まれた繊維製品22を第二レシーブユニット35上に置くことができる。
しかも、繊維製品22の位置を変えることができると同時に、折畳みホイール21とスタッグユニット23とも、依然として繊維製品22に対する折り畳みを継続する。
この他、繊維製品22のスタッグの厚みと数量の増加に随い、第二レシーブユニット35は、第一方向Xに沿って下方へと移動する(図15参照)。
【0033】
ブロックユニット27とレシーブ台29とは、積み重ねられた繊維製品22の輸送を完成後、第一方向Xに沿って上方へと移動する。
レシーブ台29において定位後、第二レシーブユニット35は、第二方向Yに沿って戻り、レシーブ台29により、第二レシーブユニット35上の折り畳まれた繊維製品22を受け取り、ブロックユニット27は、繊維製品22の分離を行うべくスタンバイする。
この他、繊維製品22のスタッグの厚みと数量の増加に随い、レシーブ台29は、第一方向Xに沿って下方へと移動する(図16参照)。
本発明第二実施例中においては、繊維製品折畳み機20は、第二レシーブユニット35を備えず、レシーブ台29により、第一レシーブユニット25上の折り畳まれた繊維製品22を受け取る。
【0034】
実際の応用時には、折畳みホイール21とスタッグユニット23とは、第二レシーブユニット35上において繊維製品22を折畳み、第二レシーブユニット35上の折り畳まれた繊維製品22を、レシーブ台29上に置く。
続いて、折畳みホイール21とスタッグユニット23とは、レシーブ台29上において、繊維製品22の折畳みを行う。
このように、図10〜16に示すステップを絶えず繰り返す。
【0035】
本発明中のブロックユニット27が伸び出し、ブロックを行う過程において、伸縮ユニット271は、ブロックユニット27内部に隠されるため、ブロックユニット27が伸び出す時にも、繊維製品22を破いてしまうことはない。
ブロックユニット27が繊維製品22の輸送を行う時には、伸縮ユニット271は、ブロックユニット27内から伸び出すため、伸縮ユニット271は繊維製品22に対して効果的に圧合を行うことができ、こうして繊維製品22折畳み後の整然性を向上させることができる。
【0036】
本発明のスタッグユニット23、第一レシーブユニット25、ブロックユニット27及び/或いは第二レシーブユニット35は、指状、或いは相互に互い違い状を呈し、これにより繊維製品22に対する積み重ね、ブロック及び/或いは輸送のステップに有利である。
【0037】
上記の本発明名称と内容は、本発明技術内容の説明に用いたのみで、本発明を限定するものではない。本発明の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本発明の保護範囲に含むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は特許請求の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
【符号の説明】
【0039】
10 繊維製品折畳み装置
11 折畳みホイール
12 繊維製品
121 繊維製品
13 スタッグユニット
15 第一レシーブユニット
17 ブロックユニット
19 レシーブ台
20 繊維製品折畳み機
201 繊維製品折畳み機
21 折畳みホイール
211 第一折畳みホイール
2111 突起部
2113 陥没部
2115 吸着孔
213 第二折畳みホイール
2131 突起部
2133 陥没部
2135 吸着孔
22 繊維製品
221 繊維製品
223 繊維製品
23 スタッグユニット
231 第一スタッグユニット
233 第二スタッグユニット
235 ベアリング
237 ベアリング
24 吸着ユニット
241 開口
25 第一レシーブユニット
251 上表面
253 下表面
255 ブローユニット
26 ワッシャ
27 ブロックユニット
271 伸縮ユニット
281 第一折畳みユニット
283 第二折畳みユニット
29 レシーブ台
30 コンベアベルト
31 輸送ユニット
35 第二レシーブユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2個の折畳みホイール、2個のスタッグユニット、第一レシーブユニット、ブロックユニット、伸縮ユニット、レシーブ台を備え、
前記2個の折畳みホイールは、相互に隣接する方式で設置し、前記2個の折畳みホイールの間を通過する繊維製品に対して折畳みを行い、
前記2個のスタッグユニットは、折畳まれた繊維製品を積み重ね、
前記第一レシーブユニットは、積み重ねられた繊維製品を積載し、
前記ブロックユニットは、折畳まれ積み重ねられた繊維製品を分離し、第一方向に沿って移動し、
前記伸縮ユニットは、前記ブロックユニットに設置し、
前記レシーブ台は、繊維製品を積載し、第一方向に沿って移動することを特徴とする繊維製品折畳み機の構造。
【請求項2】
前記ブロックユニットは、前記第一方向に沿って移動後、前記伸縮ユニットは、前記ブロックユニットより伸び出ることを特徴とする請求項1に記載の繊維製品折畳み機の構造。
【請求項3】
前記繊維製品折畳み機はさらに、第一折畳みユニットと第二折畳みユニットとを備え、前記第一レシーブユニット外に垂れ下がる繊維製品に対して折畳みを行い、
前記第一レシーブユニットは、吸着ユニットを備え、しかも前記吸着ユニットの開口は、前記第一レシーブユニットの下表面に設置することを特徴とする請求項1に記載の繊維製品折畳み機の構造。
【請求項4】
前記繊維製品折畳み機はさらに、ワッシャを、前記第一レシーブユニットの上表面に設置することを特徴とする請求項1に記載の繊維製品折畳み機の構造。
【請求項5】
前記繊維製品折畳み機の折畳み方法は、以下のステップを備え、
前記第一レシーブユニット上で、繊維製品の折畳みと積み重ねを行い、
前記ブロックユニットにより、折畳まれ、積み重ねられた繊維製品を分離し、
前記ブロックユニットと前記レシーブ台とは、折畳まれ、積み重ねられた繊維製品を輸送し、
前記伸縮ユニットは伸び出ることを特徴とする請求項1に記載の繊維製品折畳み機の構造及びその折畳みの方法。
【請求項6】
前記第一レシーブユニット上には、ワッシャを設置することを特徴とする請求項5に記載の繊維製品折畳み機の構造及びその折畳みの方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−62506(P2011−62506A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8060(P2010−8060)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(506051887)全利機械股▲ふん▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】