説明

耕耘爪及び耕耘爪を有する耕耘砕土装置

【課題】従来、耕耘土壌を耕耘爪の回転方向に移動させる面が、爪の先端側1箇所であるため、土壌は外周方向へ跳ね上げられて同じ場所に戻る持ち回りの土壌が少ない。そのため砕土性能が向上できない課題があった。
【解決手段】耕耘爪1は、回転軸2長手方向と直交する面に平行に回転軸2に取り付けられ得る取付基板部10と、取付基板部10から連続して形成される縦作用刃部11と、耕耘爪1の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分13aを有する横作用刃部13と、 縦作用刃部11と横作用刃部13との間に連続して設けられ、縦作用刃部11から横作用刃部13とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸2の回転方向へ面した面部分12aを有する段差部12とを有する耕耘爪1及び、この耕耘爪1を有する耕耘砕土装置による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、耕耘、砕土、代掻き等に使用する耕耘爪、代掻爪及びその爪を有する耕耘砕土装置に関する。
【背景技術】
【0002】
代掻刃の従来技術としては、特許第3443325号公報(従来技術1)に「水平な回転軸の軸周に放射方向に取付けられ、取付け基部2から連続的に形成される縦刃部3と、縦刃部3の先端側で一側に弯曲形成される横刃部4とを備える代掻爪1において、上記縦刃部3の基部を、横刃部4が弯曲している側と反対側に折曲げ線6に沿って所定角度屈曲させ、この折曲げ線6位置に補強リブ8を設け、縦刃部3から横刃部4の先端まで横刃部4の弯曲側に片刃の刃縁7を形成し、縦刃部3は、横刃部4の弯曲側が凹面9、反対側が凸面10をなすようにわずかに弯曲しており、横刃部4は、峯縁11側の先端部分が外側に弯曲していて、縦刃部3からの弯曲部分から峯縁11の先端部分までの断面形状が緩やかなS字をなすように形成されている」代掻刃が開示されている。
【0003】
又、耕耘爪の従来技術としては、特許3443328号公報(従来技術2)には、「水平な回転軸の軸周に放射方向に向け取付けられ、取付け基部2から連続的に形成される縦刃部3と、縦刃部3の先端側で一側に弯曲形成される横刃部4とを備える耕耘爪1において、耕耘爪1の長さ方向の断面厚さを、取付け基部2が最も厚く、縦刃部3から横刃部4の先端にかけて次第に薄くなるように形成し、該縦刃部3から横刃部4の先端まで横刃部4の弯曲側に片刃の刃縁5を形成すると共に、横刃部4は、峯縁6の先端部分がわずかに外側に弯曲しており、刃縁5の点Pを通る曲げ曲線Rに沿う断面形状が緩やかなS字をなすように形成されており、その断面厚さは、刃縁5の基部が最も厚く、峯縁6に向けて次第に薄くなるように形成されている」耕耘爪が開示されている。
【0004】
更に、特開2006−320253号(従来技術3)には、「回転軸体に取り付けられ、この回転軸体とともに回転する耕耘爪であって、
前記回転軸体に取り付けられ、回転方向に沿った平面状の基板部と、
この基板部の回転方向後縁側に側方に向って突出状に設けられた突出板部と、 前記基板部の先端側に前記回転軸体の回転中心軸線から離れる方向に向って突出状に設けられ、前記回転中心軸線から最も離れた外端の描く円軌跡の半径が前記突出板部の前記回転中心軸線から最も離れた外端が描く円軌跡の半径より
大きい基板延長部とを備えることを特徴とする耕耘爪」及び「前記耕耘爪の基板延長部が、側面視略三角形状に形成されている」との記載がある。
【特許文献1】特許第3443325号公報(従来技術1)
【特許文献2】特許第3443328号公報(従来技術2)
【特許文献3】特開2006−320253号(従来技術3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術1の代掻爪、及び従来技術2の耕耘爪は、それぞれ1枚の板状体からなり回転軸に取り付けられる取付け基部2と,縦刃部3と、横刃部4の記載がある。しかしながら、従来技術1に開示されている代掻爪であると、代掻爪が回転する回転方向に面した面部は、代掻爪の先端部で湾曲している横刃部4の1箇所しかない(従来技術1の図2参照)。同様に従来技術2の耕耘爪は、1枚板が厚さを変えながら連続して湾曲されてなるもので耕耘爪が回転する回転方向に面した面部は、耕耘爪の先端部分である横刃部4とその連続部分の1箇所しかない。
【0006】
更に、従来技術3の耕耘爪21には、基板部31の外周側に突出板部32が取り付けられており、耕耘爪21の回転方向に向かう面部としてはこの突出板部32の面しか開示されていない。
【0007】
従来技術1乃至3では、耕耘土壌を耕耘爪の回転方向に移動させる面が、爪の先端側1箇所にあるため、回転方向に面した面部によって移動させる土壌は、外周方向へ跳ね上げられて同じ場所に戻る持ち回りの土壌が少ない課題があった。このような耕耘土壌を耕耘爪の回転方向に移動させる面が、爪の先端側1箇所である耕耘爪100を図8及び図9に示す。従来の耕耘爪100は、取付基板部101で回転軸200に取り付けられ先端側にある横作用刃部102によって土壌を砕土していた。
【0008】
また、従来技術1乃至3では、耕耘土壌を耕耘爪の回転方向に移動させる面が、爪の先端側1箇所にあるため、より耕耘土壌量を増加させる場合、回転の駆動トルクを増加させるため駆動装置の大容量化等の問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記課題を解決するために、回転軸の回転軸方向に多数取り付けられる耕耘爪であり、
回転軸長手方向と直交する面に平行に回転軸に取り付けられ得る板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有することを特徴とする耕耘爪を提案する。
【0010】
また、回転軸の回転軸方向に多数取り付けられる耕耘爪であり、
回転軸長手方向と直交する面に平行に回転軸に取り付けられ得る板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部と同方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有することを特徴とする耕耘爪を提案する。
【0011】
更に、耕耘爪が、縦作用刃部から段差部に至る稜線部分を含む板状体側方に膨らみのある湾曲面からなる補強部を有する0009欄又は0010欄に記載の耕耘爪を提案する。
【0012】
更に又、耕耘爪が、一体的に形成される板状体からなる0009欄又は0010欄又は0011欄に記載の耕耘爪を提案する。
【0013】
更に、多数の耕耘爪を回転軸に取り付けてなる耕耘砕土装置であって、
回転軸に取り付けられる1つの耕耘爪は、
回転軸長手方向と直交する面に平行な面を有して回転軸に取り付けられる板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有し、
回転軸に取り付けられる耕耘爪が、取付基板部を対称面として横作用刃部の湾曲方向が互いに逆方向となった耕耘爪を1組として、回転軸と直交する同一面に略180度角位相をずらして取り付けられるとともに、回転軸方向に多数設けられることを特徴とする耕耘爪を有する耕耘砕土装置を提案する。
【0014】
更にまた、回転軸に多数取り付けられる耕耘爪が、他の耕耘爪とは回転軸の周面方向へ取付角度をずらして取付基板部を取り付ける0013欄に記載の耕耘爪を有する耕耘砕土装置を提案する。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、耕耘土壌を回転方向へ持ち運ぶことのできる面部が、耕耘爪の先端側にある横作用刃部と、縦作用刃部と横作用刃部との間に設けられた段差部の2箇所にあり、しかも段差部は、縦作用刃部と横作用刃部との間という耕耘爪のほぼ中間部分に位置するため同容量の土壌を回転方向へ持ち運ぶための回転トルクは小さくてすみエネルギー効率が良いという効果がある。
【0016】
また、段差部が、縦作用刃部と横作用刃部との間という中間部分に位置するため、耕耘されて持ち運ばれる土壌が外周方向に飛ばされることが少なく、同じ位置近くに落ちて前方への持ち回り量が多くなり、耕耘爪で砕土される回数が多くなるため砕土性が良くなる。
【0017】
更に請求項3に記載の発明によれば、段差部の強度が向上するとともに、先端の横作用刃部から作用する横方向(板厚方向)の力に対して作用して耕耘爪の横方向への歪みを防止する。
【0018】
更に、請求項4のように「耕耘爪が、一体的に形成される板状体からなる」ため、低コストで製造できるメリットがある。
【0019】
更に、請求項5に記載された耕耘爪を有する耕耘砕土装置であると、「回転軸に取り付けられる耕耘爪が、取付基板部を対称面として横作用刃部の湾曲方向が互いに逆方向に取り付けられた隣接する2つの耕耘爪を1組として回転軸方向に多数設けられる」ため、横作用刃部と段差部のそれぞれが左右から包み込むように作用して砕土土壌の持ち回り性が良いとともに、走行方向の左右方向への土壌の移動や偏りが少なく、均平性が良いという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
この発明の実施形態である耕耘爪の平面図である図1、同じく正面図である図2、この発明の他の実施形態を示す正面図である図3、回転軸に耕耘爪を装着した状態を示し回転軸長手方向から見た図である図4、同じく回転軸に耕耘爪を装着した状態を示し回転軸長手方向と直交する方向から見た図である図5と図6、この発明の実施形態である耕耘爪を有する耕耘砕土装置の左側面説明図である図7に基づいて説明する。
【0021】
この発明の実施形態である耕耘爪1は、一体的に形成される板状体からなり、耕耘砕土装置Aの耕耘砕土部A1の回転軸2の長手方向と直交する面に平行に回転軸2の取付部20に取り付けられ得る取付基板部10と、取付基板部10から連続して形成され略同平面からなる縦作用刃部11と、耕耘爪1の先端側に位置し、湾曲して回転軸2の回転方向へ面した面部分13aを有する横作用刃部13と、縦作用刃部11と横作用刃部13との間に連続して設けられ、縦作用刃部11から横作用刃部13とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸2の回転方向へ面した面部分12aを有する段差部12とを有する。取付基板部10には回転軸2の取付部20にボルトナットで取り付けられる取付孔15を有する。
【0022】
耕耘爪1の取付基板部10と縦作用刃部11と段差部12と横作用刃部13は、回転軸2側から外周方向へ、その順で一体的に設けられており、図8に示す従来の耕耘爪の砕土作用長X1に比べ図4に示すこの発明の耕耘爪の砕土作用長X2は、1.5倍程度長い。耕耘爪1は、縦作用刃部11から段差部12に至る稜線部分を含む板状体側方に膨らみのある湾曲面からなる補強部14を有する。
【0023】
取付基板部10から縦作用刃部11への板状体はほぼ同じ平面であり、縦作用刃部11から段差部12への折れ曲がり角度は約45度程度で、折り曲がって回転軸2の回転方向へ面した面部分12aの長さは、希望する持ち回り土量によって寸法を決定する。段差部12から横作用刃部13へは、取付基板部10及び縦作用刃部11の平面と略平行な面を形成した後、湾曲し回転軸2の回転方向へ面した面部分13aを形成し先端に至っている。
【0024】
また、請求項2に係る発明の実施形態である耕耘爪1aは、図3に示すように横作用刃部13の湾曲又は折り曲がり方向と、段差部12の湾曲又は折り曲がり方向が同じである。
【0025】
図4は、耕耘砕土装置Aの耕耘砕土部A1の回転軸2に取付基板部10を対称軸として左右対称の耕耘爪1を、回転軸2の周面方向で180度角互いに離して取り付けている。
【0026】
図5は、耕耘砕土装置Aの耕耘砕土部A1の回転軸2に耕耘爪1を、回転軸2の周面方向で180度角互いに離して取り付けた状態を、回転軸2長手方向と直交する方向から見た図であり、二点差線で示す線は180度離れて画かれている耕耘爪1が回転して来たときの形状を示す。
【0027】
図6は、耕耘砕土装置Aの耕耘砕土部A1の回転軸2に取り付けられる耕耘爪1が、取付基板部10を対称面として横作用刃部13の湾曲方向が互いに逆方向に取り付けられ向かい合った隣接する2つの耕耘爪1、1を1組として回転軸2の長手方向に多数設けられている状態を、回転軸2長手方向と直交する方向から見た図であり、二点差線で示す線は180度離れて画かれている耕耘爪1が回転して来たときの形状を示す。
【0028】
図7は、この発明の実施形態である耕耘爪1を有する耕耘砕土装置Aの左側面であり、トラクタの3点リンクに連結されたヒッチ機構Tにトップマスト3a及びロアピン3bを有する装着フレーム3によって連結される。耕耘砕土装置Aは、左右方向に亘って設けられるパイプ状のセンターフレーム(図示せず)と回転自在な耕耘爪1を有する耕耘砕土部A1を設けている。センターフレームは、中央部に入力ケースを設け、入力ケースから入力軸4が前方へ突設される。
【0029】
センターフレームの片側に伝動チェーンケース5を設けており、出力軸から伝動チェーンケース5内に設けられているスプロケット、ローラチェーンを介して耕耘砕土部A1の回転軸2に回転伝動可能に連結する。
【0030】
耕耘砕土部A1は、回転軸2と、回転軸2の軸方向に多数設けられる耕耘爪1とを有する。回転軸2に取り付けられる1つの耕耘爪1は、1枚の板状体からなり、回転軸2長手方向と直交する面に平行な面を有して回転軸2に取り付けられる取付基板部10と、取付基板部10から連続して形成される縦作用刃部11と、耕耘爪1の先端側に位置し、湾曲して回転軸2の回転方向へ面した面部分13aを有する横作用刃部13と、 縦作用刃部11と横作用刃部13との間に連続して設けられ、縦作用刃部11から横作用刃部13とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸2の回転方向へ面した面部分12aを有する段差部12とを有する。
【0031】
回転軸2に多数取り付けられる耕耘爪1は、図5のように回転軸2の周面方向で180度角互いに離して取り付けるが、それぞれが回転軸2の長手方向に対して同じ方向を向いて設ける場合と、図6に示すように取付基板部10を対称面として横作用刃部13の湾曲方向が互いに逆方向に取り付けられた隣接する2つの耕耘爪1を1組として回転軸方向に多数設けてもよい。
【0032】
また耕耘爪1は、図4に示すように、隣接する耕耘爪1とは回転軸2の周面方向へ取付角度をずらして取付基板部10を取り付けている。
【0033】
耕耘砕土部A1は、上面に耕耘砕土部上面カバー6を設けている。耕耘砕土部上面カバー6は、その後端辺で第1整地板7を第1整地板回動軸70を介して上下回動可能に設けている。第1整地板7は、その後端辺(若しくは下端辺)に第2整地板8を第2整地板回動軸80を介して上下回動可能に設けている。第1整地板7は、第1レーキ71を備えている。
【0034】
第1整地板7及び第2整地板8は、整地板リンク機構9のリンク機構の一部であり耕耘砕土装置本体Aに連結される。整地板リンク機構9は、第1リンク90と第2リンク91と第1整地板7と第2整地板8とからなり、耕耘砕土装置本体Aと回動自在に連結している。
【0035】
この発明の耕耘爪1は、図4及び図7に示すように回転軸2の高速回転に伴って矢印Rの方向に回転し、先端側の横作用刃部13の面部分13aで砕土された土壌は矢印S1方向に飛ばされ第1整地板7等に衝突して砕土される。中間部に位置する段差部12の面部分12aで耕耘された土壌は矢印S2方向に飛ばされる。そのため段差部12の面部分12aで耕耘され飛ばされる土壌は、耕耘砕土部上面カバー6の下面に当たり、耕耘砕土部上面カバー6内に持ち込まれ、前方へ持ち回られ、これによって再び砕土されるため砕土性が向上する。
【0036】
また、図6に示される実施形態であると、回転軸2に取り付けられる耕耘爪1が、取付基板部10を対称面として横作用刃部13の湾曲方向が互いに逆方向に取り付けられた隣接する2つの耕耘爪1を1組として回転軸2方向に多数設けられるため、横作用刃部13と段差部12のそれぞれが向かい合い、左右から包み込むように作用して砕土土壌の持ち回り性が良い。また、走行方向の左右方向への土壌の移動や偏りが少なく、均平性が良い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
この発明は、耕耘、代掻きなどの作業に使用する耕耘爪及び耕耘、代掻きなどの作業を行う耕耘砕土装置に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施形態である耕耘爪の平面図
【図2】この発明の実施形態である耕耘爪の正面図
【図3】この発明の耕耘爪の他の実施形態を示す正面図
【図4】同じくこの発明の実施形態である耕耘爪を回転軸に装着した状態を示し回転軸長手方向から見た図
【図5】同じく回転軸に耕耘爪を装着した状態を示し回転軸長手方向と直交する方向から見た図
【図6】同じく回転軸に耕耘爪を装着した他の実施形態の状態を示し回転軸長手方向と直交する方向から見た図
【図7】この発明の実施形態である耕耘爪を有する耕耘砕土装置の左側面説明図
【図8】従来技術の耕耘爪を回転軸に装着した状態を示し回転軸長手方向から見た図
【図9】従来技術の耕耘爪を回転軸に装着した状態を示し回転軸長手方向と直交する方向から見た図
【符号の説明】
【0039】
A 耕耘砕土装置
A1 耕耘砕土部
1 耕耘爪
10 取付基板部
11 縦作用刃部
12 段差部
12a 段差部の回転方向に向いた面部分
13 横作用刃部
13a 横作用刃部の回転方向に向いた面部分
14 補強部
15 取付孔
2 回転軸
20 取付部
3 装着フレーム
4 入力軸
5 伝動フレーム
6 耕耘砕土部上面カバー
7 第1整地板
8 第2整地板
9 整地板リンク機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の回転軸方向に多数取り付けられる耕耘爪であり、
回転軸長手方向と直交する面に平行に回転軸に取り付けられ得る板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有することを特徴とする耕耘爪。
【請求項2】
回転軸の回転軸方向に多数取り付けられる耕耘爪であり、
回転軸長手方向と直交する面に平行に回転軸に取り付けられ得る板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部と同方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有することを特徴とする耕耘爪。
【請求項3】
耕耘爪が、縦作用刃部から段差部に至る稜線部分を含む板状体側方に膨らみのある湾曲面からなる補強部を有する請求項1又は請求項2に記載の耕耘爪。
【請求項4】
耕耘爪が、一体的に形成される板状体からなる請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の耕耘爪。
【請求項5】
多数の耕耘爪を回転軸の回転軸方向に取り付けてなる耕耘砕土装置であって、
回転軸に取り付けられる1つの耕耘爪は、
回転軸長手方向と直交する面に平行な面を有して回転軸に取り付けられる板状体からなる取付基板部と、
取付基板部から連続して形成される板状体からなる縦作用刃部と、
耕耘爪の先端側に位置し、湾曲して回転軸の回転方向へ面した面部分を有する横作用刃部と、
縦作用刃部と横作用刃部との間に連続して設けられ、縦作用刃部から横作用刃部とは逆方向に湾曲して又は折り曲がって回転軸の回転方向へ面した面部分を有する段差部とを有し、
回転軸に取り付けられる耕耘爪が、取付基板部を対称面として横作用刃部の湾曲方向が互いに逆方向となった耕耘爪を1組として、回転軸と直交する同一面に略180度角位相をずらして取り付けられるとともに、回転軸方向に多数設けられることを特徴とする耕耘爪を有する耕耘砕土装置。
【請求項6】
回転軸に多数取り付けられる耕耘爪が、他の耕耘爪とは回転軸の周面方向へ取付角度をずらして取付基板部を取り付ける請求項5に記載の耕耘爪を有する耕耘砕土装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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