説明

胃酸分泌抑制剤

【課題】 従来の胃癌・潰瘍等疾患に於いて、その原因が不明確で、なかなか具体的治療が出来なかった。厄介なピロリ菌の引き起こす胃癌については尚更その治療が困難を極めた。適格に胃酸の分泌を抑え、胃の環境を変化すれば効果的であることに気付き、テストを繰り返した結果効果が現れた。
【解決手段】 牧野草カキドウシを採取後乾燥させ、エタノールに漬け込み3箇月間インキュベートし、米粉等に混ぜ、半煉り状にし、熱煮沸湯に通す。これを乾燥させれば出来上がり。一日三回六錠を基に加減して服用することで、胃酸の分泌を抑え胃の粘液を希薄化させて、ピロリ菌の生育環境を破壊することで目的を達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明が医学分野に於ける胃酸の分泌の抑制に関する。
【背景技術】
【0002】
従来何年にも亘って、胃酸分泌を抑制するのに工業的に組成した抗生物質、例えば、Hブロッカーなる抑制剤が生み出されている。
【0003】
この薬では、いくつかの課題が解決されていない。投与後の時間の問題、抑制度つまり度合いの問題全てにおいて少なからず問題を残していた。
【0004】
胃酸が分泌を何故に抑制する必要があるのか詳しく述べる必要がある。それは、生体に於ける現象であるが、不運にもこの胃酸が多いと癌或いは胃潰瘍に成りやすいといった見識が多数を占めてきた。
【0005】
属に胃酸過多とも云われる一種の異常体質である。しかしこれを放任捨て置くと大変なとこに成る。何故か、それは厄介な菌とりわけピロリ菌の生存を可能にするからである。
【0006】
このピロリ菌は胃酸を好んでいて、そこを住処にしている。20数年前、西オーストリアの名医学博士、グレンとマーシャル両医師が発見し治療法は今も不明である。
【0007】
胃の粘膜の裏側に隠れ住み通常は粘液に守られ、どんな薬剤にも貫通しない場所に住みついている。
【0008】
従来の治療では胃酸分泌を抑えて2種・3種の抗生物質を併用して治療をする方法が一般的にとられている。
【0009】
従来の方法では抗生物質を利用する為、どうしても副作用の問題を軽視した。遺産抑制剤の効果時間が短く菌が復活した。
【0010】
薬を長期に亘って服用する必要に迫られた。薬をやめると菌が復活し病に犯される状況が再発した等枚挙に追われる。
【0011】
【特許文献1】 特開2004−51558では塩素イオン分泌阻害剤なるもので、胃酸分泌を抑制しようとするものである。電解質液の分泌作用を抑制することで目的を達しようとする訳である。
【0012】
【非特許文献1】

【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来、特許文献1・非特許文献1にみられるように、塩素イオンを抑制し、且、胃酸分泌を抑制しようとする試み、非特許文献1のHブロッカーなる薬剤の使用等で時間的な問題があった。そこで本発明は、これ等に抵触することなく新しい要素での開発に与った。
【0014】
牧野草カキドウシを活用したことを特徴とする。故意に生体を傷付けてはいけないことは当然、抗生物質等によるものも避けるべきである。いかなる弊害も及んではいけないという条件の元で開発を進めた。
【課題を解決するための手段】
【0015】
牧野草カキドウシ・学名グランドアイビーを採取後、エタノール25度に3箇月間インキュベーション、小麦粉・米粉と混合し粒子状に形成し熱煮沸する。更に乾燥させて製品を得る。
【0016】
第一項記載のカキドウシを蒸留水により熱煮沸した後、小麦粉・米粉等に混合煉り状にし、且、粒子状に形成、更に煮詰めて乾燥すると製品を得る。
【0017】
第一項〜第二項のカキドウシを成分抽出後粒子状にし、胃の粘液を抑制し希薄化させることを特徴にした。
【0018】
牧野草カキドウシを35重量部にエタノール2000mlの割合で漬け込み、3箇月目のインキュベーション(静置)をすると非常に刺激の強い成分を得る。総合的に十数種の成分が抽出されたものであり、茶褐色に仕上がる。
【0019】
牧野草カキドウシ、35重量部を蒸留水に浸し、量が半分程度に蒸発する迄熱煮沸し、同じ様に成分を抽出することも出来るが、水に溶けない成分インドールは抽出されない場合がある。
【0020】
米粉等に混合し粒子を得て、使用の段階になるが、服用を始めてから何日目で効果が出るのか掌握していないが、少なくとも十日目位から著効があるのではないか。いずれにせよ、その効果が明確に成ることは間違いない。
【0021】
粉剤にすると全く刺激が無く、誰でも服用することが出来、非常に簡単に胃酸分泌を抑制することが可能、且、他の液についても効果を増長させる。
【0022】
ピロリ菌を殺すというより、胃酸分泌を無くしてピロリ菌の生存環境を一変させ、住めない状況を作り出すことを特徴にする。
【0023】
抽出成分の詳細は、L−ピノカンフォン・L−メントール・L−プレゴン・α−βピネン・リモーネン・リナロール・メントール・ブロリン・バリン・チロシン・グルタミン酸・タンニン・ウルソール酸・コハク酸・キシロール・スカトールであるが、スカトールは水に難解溶である。
【発明の効果】
【0024】
本発明の粒子錠剤を一日、9ml〜12mlを服用、既に1年を経過している。効果、特に胃酸が減ってきていることを感じたのは、まだ数箇月前のことである。更に粘液がシャブシャブに希薄化されていることに気付いた。特に薬ということでなく、健康錠剤ということでもよい。
【0025】
胃酸がないということが問題になるのだが、胃酸がないか希薄化すると、ピロリ菌の生態に異常が起こる。ピロリ菌は特に胃酸を好む生活の条件が全く変化するということに他ならない。従って胃酸がないとピロリ菌は生きていけないのである。兵糧戦法ということである。効果は絶大なことである。
【0026】
更に厳しい開発状況の中にあって、このように簡単な天然素材を用いて、効果を発現させた意識は大きなものがある。
【0027】
薬の開発では言うに及ばず、素早く安値で安全といった、絶対条件の中で進められる。いとも簡単に成し得た胃酸分泌抑制剤ということである。
【0028】
米粉等にて粒子状に形成した理由は、胃の中での消化を長引かせ滞留時間を延長し、その効果をより永く保持させることに他ならない。
【0029】
この様な状況で胃酸分泌の抑制効果を長時間に亘って保ち得る。
【0030】
このところ、貧乏で開発費が給えない。従って研究はどうやったのかということが問題である。そこで1本か2本の指を口に差し込んで喉元まで差すと当然ゲロッとなる。すると通常出る胃酸の酸っぱいのが、全く酸っぱく無いのだから胃酸が消滅したか、分泌されない状態に陥ったとの見解を示した。
【0031】
この両方の実験が生体の現象を利用していることは明白である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牧野草のカキドウシ・学名グランドアイビーを採取後、エタノール25度に3箇月静置し取り出し、小麦粉・米粉等に含ませ煉り状に固める。更に粒子状に丸く固めて煮沸する。この後、乾燥し製品を得るところの胃酸分泌抑制剤。
【請求項2】
第一項における、カキドウシを蒸留水等で熱煮沸し成分を抽出し、且、煉り状に固め粒材を得、乾燥するところの特許請求項第一項記載の胃酸分泌抑制剤。
【請求項3】
第一項〜第二項が胃液、すなわち粘液分泌を抑制するところの特許請求項第一項・第二項記載の胃酸分泌抑制剤。

【公開番号】特開2008−24690(P2008−24690A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−225871(P2006−225871)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(505318053)
【Fターム(参考)】