説明

脱塩素燃料の製造方法および製造装置

【課題】廃棄物中の塩素を除去しつつ、炭素含有率の低下を抑制できる脱塩素燃料の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】揮発性塩素を含む有機性廃棄物を原料11とし、反応容器12で圧力2.0MPa以上3.0MPa以下、温度200℃以上250℃以下の水蒸気13に曝して原料を水熱分解する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱塩素燃料の製造方法および製造装置に関し、有機性塩素を含む可燃ごみ等の廃棄物を原料として燃料を製造する際に、原料中の塩素濃度を低下させる技術に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、例えば特許文献1に記載するものがある。この特許文献1では、塩化ビニルその他の含塩素系樹脂を多量に含む固形廃棄物を前処理手段により廃棄物スラリーにする。また、有機性汚泥を加熱、加圧した後に瞬時に脱圧して汚泥を膨化処理することにより膨化汚泥スラリーを生成する。そして、廃棄物スラリーおよび膨化汚泥スラリーを混合槽に供給して混合廃棄物スラリーとする。次に、混合廃棄物スラリーを反応器にて水熱反応させて反応スラリーを得た後に、フラッシュに引続き脱水してケーキ状の脱塩素化された原燃料と濾液を得るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−267698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1では、反応器の操作温度を250〜350℃程度の適当な温度に昇温させ、高圧ポンプにより170気圧程度まで加圧した状態で混合廃棄物スラリーを反応器へ送り込み、その反応温度の飽和水蒸気圧以上の圧力で、かつ数分ないしは数十分間の反応時間で、水熱反応により熱分解している。
【0005】
ところで、350℃以上の高温の反応温度で塩素を分離すると、遊離した塩素がガス側へ移行して反応容器を腐食させる要因となる。また、廃棄物中にダイオキシン類の前駆物質が含まれていると、遊離した塩素が前駆物質と結合してダイオキシン類を合成する可能性がある。さらに、300℃以上の高温の反応温度下では廃棄物に含まれた炭素もガス化するので、脱塩素化された原燃料中の炭素含有率が低下し、燃料としての価値が減少する。
【0006】
本発明は上記した課題を解決するものであり、廃棄物中の塩素を除去しつつ、炭素含有率の低下を抑制できる脱塩素燃料の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の脱塩素燃料の製造方法は、有機性塩素を含む有機性廃棄物を原料とし、反応容器内で圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気に曝して原料を水熱分解し、水熱分解により生成した反応容器内の生成物を脱水して燃料原料とすることを特徴とする。
【0008】
また、飽和水蒸気で反応容器内温度を230℃以上250℃以下に、反応容器内圧力を2.5MPa以上3.0MPa以下に上昇させた後に、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度300℃以上350℃以下の過熱水蒸気に原料を曝すことを特徴とする。
【0009】
また、反応容器内の生成物は水洗浄後に脱水することを特徴とする。
また、燃料原料は反応容器に飽和水蒸気を供給する蒸気供給装置の燃料とすることを特徴とする。
【0010】
本発明の脱塩素燃料の製造装置は、原料として有機性塩素を含む有機性廃棄物を保持する反応容器と、反応容器に圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気を供給する蒸気供給装置と、反応容器内の生成物を水洗浄して脱水する洗浄脱水装置を備えることを特徴とする。
【0011】
また、原料として有機性塩素を含む有機性廃棄物を保持する反応容器と、反応容器内温度を230℃以上250℃以下に、反応容器内圧力を2.5MPa以上3.0MPa以下に上昇させるための飽和水蒸気を反応容器に供給する蒸気供給装置と、反応容器内が前記反応容器内温度および前記反応容器内圧力に上昇した後に圧力圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度300℃以上350℃以下の過熱水蒸気を反応容器に供給する過熱蒸気供給装置と、反応容器内の生成物を水洗浄して脱水する洗浄脱水装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明によれば、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気に原料を曝すことで、原料中の有機性塩素の少なくとも一部が遊離して無機塩素となり、かつ直ちに反応容器内の水分と結合して液相側に移行する。このため、洗浄・脱水することで容易に脱塩素化することができる。
【0013】
また、水蒸気温度250℃以下では原料中の炭素のガス化を抑制できるので、廃棄物の原料に含まれた炭素が脱塩素化された燃料原料中に残留し、燃料原料中の炭素含有率が高まり、燃料としての価値が増加する。さらに、製造した燃料原料中の塩素濃度は低減されているので、燃料の燃焼に際して塩化水素ガスが発生し難くなり、燃焼装置の炉壁の腐食を抑制でき、燃焼時にダイオキシン類の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態における製造装置を示すブロック図
【図2】本発明の他の実施の形態における製造装置を示すブロック図
【図3】本発明の他の実施の形態における製造装置を示すブロック図
【図4】実験に使用する装置を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1において、原料11は有機性塩素を含む固形状の有機性廃棄物であり、可燃ごみ、生ごみ、プラスチックごみなどであり、反応容器12は飽和水蒸気13による水熱分解反応を行うものである。
【0016】
反応容器12に供給する飽和水蒸気13は圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気である。圧力2.5MPa以上の飽和水蒸気を使用する理由は後述する水熱分解反応による原料11の細粒化を考慮する点にある。すなわち、2MPaの飽和水蒸気では、原料11に含まれたプラスチック類を細粒化できないので、プラスチック類を細粒化するのに必要な設定圧力である圧力2.5MPa以上の飽和水蒸気を使用する。排ガス14は水熱分解反応後に反応容器12を減圧して排気するものである。
【0017】
洗浄・脱水手段15は、水洗浄装置および脱水装置からなり、反応容器12から排出する固液懸濁液16を洗浄して脱水するものである。水洗浄装置は、固液懸濁液に対して3から10倍量の水を加え均一攪拌できる混合槽よりなる。攪拌方法としては機械攪拌または空気攪拌による。
【0018】
脱水装置としては遠心脱水機、ベルトプレス脱水機、フィルタープレス脱水機、スクリュープレス脱水機などが利用できる。脱水の際に必要に応じて無機凝集剤、有機凝集剤などの脱水助剤を添加する。乾燥装置21は洗浄・脱水手段15から取り出した固形物17を乾燥させて燃料原料18を得るものであり、気流乾燥機、間接乾燥機、および天日乾燥などが利用できる。洗浄・脱水手段15から排出する分離液19は排水処理20を施す。排水処理としては、活性汚泥法、接触曝気法などの生物学的処理方法および凝集沈殿、濾過、活性炭処理などの物理化学的処理方法を利用できる。
【0019】
以上の構成において脱塩素燃料の製造は以下の工程により行う。
反応工程
原料11を反応容器12に投入した後に、飽和水蒸気13として圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気を反応容器12に吹き込み、反応容器12の内部を2.5MPa以上に昇圧し、230℃以上に昇温する。反応容器12の内部では、原料11が圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気に曝され、その水熱分解反応により原料11の有機性廃棄物が細粒化して固液懸濁状態(スラリー)となり、原料11に含まれた有機性塩素の少なくとも一部が遊離して無機塩素となる。この時、遊離した無機塩素は、ガス側へ移行することなく、直ちに反応容器12の内部の水分と結合して液相側に移行し、ガス状では殆ど存在しない。
減圧工程
反応容器12の内部圧力が所定圧力に達した後に反応容器12の内部を大気圧まで減圧して断熱膨張させる。これは反応容器12の内部の生成ガスを排ガス14として排出することで行う。この際に、排ガス14には、原料11に含まれた水分の一部が蒸発して移行し、反応容器12に供給した投入水蒸気(飽和水蒸気)が原料11からガス化した一部の炭素とともに移行する。また、原料11から遊離した無機塩素は反応容器12の内部の水分と結合して液相側に移行し、ガス状では殆ど存在していないので、反応容器12の内部を減圧する際に無機塩素が排ガス側へ移行することが殆どなく、反応容器12の腐食を防止できる。
洗浄・脱水工程
反応容器12から生成物の固液懸濁液16を洗浄・脱水手段15へ取り出す。固液懸濁液16は、固相側に原料11の有機物の大部分の炭素を含み、液相側に無機塩素を含んでいる。この固液懸濁液16を水で希釈・洗浄し、その後に脱水することで、固形物17と分離液19とに分離する。この際に液相側に含まれた無機塩素は分離液19へ移行するので、脱水した後の固形物17は塩素濃度が低く、かつ炭素含有率が大きくて燃料価値の高い優れた燃料原料18となる。
【0020】
すなわち、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気による水熱分解反応では、炭素のガス化は少なくて大部分の揮発性炭素が燃料原料18に残るので、従来の炭化等のように揮発性炭素の大部分をガス化して燃焼していた方法に比べて発熱量が高い状態に保持された燃料原料18を得ることができる。
乾燥工程
製造した燃料原料18は乾燥装置21により乾燥を施す。この燃料原料18は塩素濃度が低減されているので、燃料の燃焼に際して塩化水素ガスが発生し難くなり、燃焼装置の炉壁の腐食を抑制でき、燃焼時にダイオキシン類の発生を抑制することができる。
排水処理工程
分離液19には、無機塩素以外にも水熱分解反応によって生成した水溶性の有機物も含まれるので、例えば、生物学的硝化脱窒素処理法を含む活性汚泥法で処理する。分離液19に含まれる塩素濃度は通常1%以下であり、従来の活性汚泥処理法で支障なく処理できる範疇である。この排水処理工程では排ガス14に含まれた排蒸気を復水したものも合わせて活性汚泥処理できる。
【0021】
本発明の他の実施の形態としては、図2に示すように、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気で反応容器12の内部温度を所定温度に、内部圧力を所定圧力にそれぞれ上昇させた後に、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度300℃以上350℃以下の過熱水蒸気22を反応容器12に供給して内部温度を300℃以上となし、原料11を過熱水蒸気22に曝すことも可能である。
【0022】
この場合には、先の実施の形態よりも炭素のガス化率が若干上がり総発熱量が低下するが、有機性塩素のガス化率を高めて燃料原料18に含まれる塩素濃度をさらに下げることができる。
【0023】
本発明の他の実施の形態としては、図3に示すように、反応容器12に飽和水蒸気を供給する蒸気供給装置をなすボイラ23の燃料として燃料原料18を使用することも可能である。
【0024】
この場合には、燃料原料18が塩素濃度が低減されているので、燃料の燃焼に際して塩化水素ガスの発生を抑制し、ボイラ23の炉壁の腐食を抑制でき、燃焼時にダイオキシン類の発生を抑制することができ、しかも燃料費を削減することができる。
実験例
本発明に係る実験例を説明する。
1.投入原料の調整
3種類の材料をブレンドし標準原料を設定した。
・有機物: ドックフード(粗タンパク質:粗脂肪:粗繊維:粗灰分=26:12:4:9.5)
・無機塩素: 塩化ナトリウム
・有機塩素: 塩化ビニルポリマ
・水分 原料含水率60%になるよう調整し、その後に飽和蒸気(at 230℃)相当の加水をした。
・塩素濃度 無機塩素1%、有機塩素1%になるように調整した。
2.分析方法
・重量測定 電子天秤により計測
・固形物濃度 JIS法
・塩素水抽出率 サンプル5gを200mlフラスコに入れ、80℃の熱水100mlを加え、振とう恒温水槽で80℃、60rpmで1時間振とうする。全量をろ紙で濾過し、イオンクロマト(日本ダイオ二クス社製ICS−1500)によりろ液中の全塩素イオン量(a)を測定した。ろ紙上の残渣は100℃で一晩乾燥させ、TOX計(三菱化学社製TOX−100)で気化させ、同上イオンクロマトにより、残渣中の全塩素イオン(b)を測定した。
塩素水抽出率は次式により求めた。塩素水抽出率(%)=[a/(a+b)]×100
・炭素ガス化率
原料中の全炭素量(c)、排ガス中の全炭素量(d)、凝縮水中の全炭素量(e)をTC計により測定した。
炭素ガス化率は次式により求めた。炭素ガス化率(%)=[(d+e)/c]×100
3.水熱反応生成物の製造方法
図4に示すように、実験機は、反応容器72、攪拌機73、ヒータ69、排気バルブ70、送気バルブ71からなる。後述するテスト1〜4の4バッチを以下の手順に従って行なった。
1)反応容器72に有機物、無機塩素、有機塩素、水を入れて、排気バルブ70および送気バルブ71を閉め、攪拌機73による攪拌およびヒーター69による昇温を開始した。
2)反応容器72の内部温度が80〜110℃にある間に、排気バルブ70を僅かに開いて内部の空気抜きを行った。
3)テスト1〜3については、反応容器72の内部温度が230℃に到達した後に、同条件を5分間保持した。テスト4については、反応容器72の内部温度が295℃に到達した後に同条件を5分間保持した。
4)ヒーター69を停止した後に、排気バルブ70を徐々に開放し、排蒸気・排ガスを放出した。
5)排気終了後、送気バルブ71を開いて送気装置62により送風し、10分間の乾燥を行った。
6)乾燥終了後、排気バルブ70を閉めて反応容器72の内部温度が80℃以下になるまで放置した。
7)内部温度が低下した後に、攪拌機73を停止し、蓋を開けて水熱反応生成物68をサンプリングした。
4.水熱反応温度と水熱反応生成物性状
反応温度230℃、反応圧力2.5〜2.6MPaで行なったテスト1〜3では平均58.8%であった原料の塩素水抽出率が平均81.9%に増加した。これは原料に添加した塩化ビニルポリマが無機の塩素イオンに変換され、容易に水に抽出されたことを示している。この時の炭素ガス化率は平均10.4%であった。一方、反応温度300℃、反応圧力2.9MPaで行なったテスト4では58.6%であった原料の塩素水抽出率が98%に増加し、テスト1〜3に比べてより無機の塩素イオンに変換されている。また、炭素ガス化率は18.7%に増加し、300℃の高温での水熱反応では、塩素はより除去できるものの燃料成分の歩留まりが低下することがわかる。
【0025】
【表1】

【実施例】
【0026】
家庭系可燃ごみ800kgを収集袋のまま3mの反応容器に投入し、3MPaの飽和水蒸気を容器内に導入し、容器内圧力2.8MPa、温度230℃まで昇温、昇圧し、その状態で約10分間保持し水熱分解を行なった。水熱分解中は装置内の攪拌羽根を正回転で攪拌を行い、その後、減圧後、攪拌羽根を逆回転させることにより生成物を排出させた。この結果、反応後の生成物450kg(含水率11.7%)を回収した。
【0027】
生成物のうち100kgを1000Lのタンクに入れ、900Lの水道水を加え攪拌機による混合を行い3.3%の固液懸濁液とした。この固液懸濁液に0.2%カチオンポリマー溶液200Lを加え15分間緩速攪拌で凝集させた後、固液懸濁液を沈殿させ約9倍に濃縮した濃縮固液懸濁液を得た。この濃縮固液懸濁液をベルトプレス型脱水機に供給し脱水を行い、含水率26.6%の脱水ケーキを得た。この脱水ケーキを気流乾燥機(入口温度90℃、出口温度40℃)で乾燥し、含水率10%の乾燥燃料とした。
水熱分解生成物と洗浄脱水の全塩素濃度は以下の通りであった。
【0028】
【表2】

【符号の説明】
【0029】
11 原料
12 反応容器
13 飽和水蒸気
14 排ガス
15 洗浄・脱水手段
16 固液懸濁液
17 固形物
18 燃料原料
19 分離液
20 排水処理
21 乾燥装置
22 過熱水蒸気
23 ボイラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機性塩素を含む有機性廃棄物を原料とし、反応容器内で圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気に曝して原料を水熱分解し、水熱分解により生成した反応容器内の生成物を脱水して燃料原料とすることを特徴とする脱塩素燃料の製造方法。
【請求項2】
飽和水蒸気で反応容器内温度を230℃以上250℃以下に、反応容器内圧力を2.5MPa以上3.0MPa以下に上昇させた後に、圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度300℃以上350℃以下の過熱水蒸気に原料を曝すことを特徴とする請求項1に記載の脱塩素燃料の製造方法。
【請求項3】
反応容器内の生成物は水洗浄後に脱水することを特徴とする請求項1または2に記載の脱塩素燃料の製造方法。
【請求項4】
燃料原料は反応容器に飽和水蒸気を供給する蒸気供給装置の燃料とすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の脱塩素燃料の製造方法。
【請求項5】
原料として有機性塩素を含む有機性廃棄物を保持する反応容器と、反応容器に圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度230℃以上250℃以下の飽和水蒸気を供給する蒸気供給装置と、反応容器内の生成物を水洗浄して脱水する洗浄脱水装置を備えることを特徴とする脱塩素燃料の製造装置。
【請求項6】
原料として有機性塩素を含む有機性廃棄物を保持する反応容器と、反応容器内温度を230℃以上250℃以下に、反応容器内圧力を2.5MPa以上3.0MPa以下に上昇させるための飽和水蒸気を反応容器に供給する蒸気供給装置と、反応容器内が前記反応容器内温度および前記反応容器内圧力に上昇した後に圧力圧力2.5MPa以上3.0MPa以下、温度300℃以上350℃以下の過熱水蒸気を反応容器に供給する過熱蒸気供給装置と、反応容器内の生成物を水洗浄して脱水する洗浄脱水装置を備えることを特徴とする脱塩素燃料の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−195994(P2010−195994A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44943(P2009−44943)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(595011238)クボタ環境サ−ビス株式会社 (19)
【Fターム(参考)】