説明

脱水機の脱水完了時検出装置及び検出方法

【課題】所望の含水率の脱水ケーキを効率的に生成することに寄与する脱水機の脱水完了時検出装置を提供する。
【解決手段】脱水機1の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置10である。そして、ろ液12の流量を計測する超音波流量計と、目標とする脱水ケーキ含水率Wkを入力値として入力するタッチパネル18と、この入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値A1を算出する演算手段19と、ろ液総量の理論値A1と実際に測定したろ液総量A2とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機1に送る制御手段20とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥や水中混濁物質等の原液スラリーを脱水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス等の脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置及び検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フィルタープレス等の脱水機による脱水完了時を検出する装置は、図6に一例を示したように、電極式のものが一般的であった。
【0003】
この脱水完了時検出装置100は、図1に示したフィルタープレス等の脱水機1のろ液排出経路7中に設けられ、脱水機1による脱水当初は、脱水中のケーキから脱離するろ液aの量が多いので、ろ液aは、セキ板bをオーバーして排水口cより直接排出される。
【0004】
しかし、脱水の終了が近くなると、脱水中のケーキから脱離するろ液aの量が減少し、ろ液aがセキ板bからオーバーすることが無くなるので、ろ液aは調整バルブdを介して排出される。ここで、調整バルブdからのろ液aの排出量を少なく調整し、同調整バルブdのレベル(中間長さの電極eのレベル)の位置まで達したときを脱水機1の脱水完了時としている。
【0005】
例えば特許文献1に開示された技術でも、フィルタープレスによる脱水完了を検出する装置として、やはり電極式のものが用いられている。
【特許文献1】特公平6−22646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来の電極式の脱水完了時検出装置では、フィルタープレス等の脱水機により生成される脱水ケーキの含水率は、脱水ケーキ生成後、サンプル試験を行って求めなければならない。同サンプル試験では、先ず含水状態での脱水ケーキの重量を測定し、続いてその脱水ケーキを絶対乾燥状態にさせた重量を測定し、その差分が蒸発した水分量なので、ここから脱水ケーキの含水率が算出される。
【0007】
即ち、従来技術では、脱水ケーキの含水率の確認を、脱水ケーキ生成後に、サンプル試験により行っていたので、所望の含水率の脱水ケーキを効率的に生成することが困難であった。
【0008】
そこで、本発明は、脱水機による脱水開始からのろ液総量を測定することで、脱水完了時を検出でき、所望の含水率の脱水ケーキを効率的に生成することに寄与する、脱水機の脱水完了時検出装置及び検出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の脱水機の脱水完了時検出装置は、脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置であって、ろ液の流量を計測する流量計測手段と、目標とする脱水ケーキ含水率を入力値として入力する入力手段と、前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算手段と、前記ろ液総量の理論値と前記流量計測手段により実際に測定したろ液総量とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機に送る制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
具体的には、本発明の脱水機の脱水完了時検出装置は、脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置であって、セキ板で仕切られ、脱水機から排出されたろ液が流入する流入部と、当該流入部のセキ板から溢れたろ液を排出する排出口を有する排出部とから成る容器体と、前記容器体の流入部におけるろ液の流量を計測する流量計測手段と、目標とする脱水ケーキ含水率を入力値として入力する入力手段と、前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算手段と、前記ろ液総量の理論値と前記流量計測手段により実際に測定したろ液総量とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機に送る制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記入力手段において、目標とする脱水ケーキ含水率の他に、原液スラリー中の固形分比重、原液スラリーの濃度及び脱水機の脱水ケーキ処理量が入力値として入力され、これらの入力値に基づいて前記演算手段で演算され、脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値が算出される。
【0012】
また、流量計測手段として、超音波流量計を用いることができる。
【0013】
また、前記容器体の流入部における脱水機から排出されたろ液が流入する箇所と前記流量計測手段の計測箇所との間に、1乃至複数枚のろ液整流用の複数のスリット又は貫通孔を有する整流板を設けてもよい。
【0014】
さらに、本発明の脱水機の脱水完了時検出方法は、脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出方法であって、目標とする脱水ケーキ含水率に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する工程と、脱水時のろ液の流量を実際に計測する工程と、前記ろ液総量の理論値と実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったとき、脱水機の脱水完了時であると検出する工程とから成ることを特徴とする。
【0015】
具体的には、本発明の脱水機の脱水完了時検出方法は、上記した脱水機の脱水完了時検出装置を用い、前記入力手段により目標とする脱水ケーキ含水率の入力値を入力し、前記演算手段により前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出し、前記流量計測手段によりろ液流量を測定し、前記ろ液総量の理論値と流量計測手段により実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったとき、前記制御手段により脱水完了の信号を脱水機に送ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の脱水機の脱水完了時検出装置及び検出方法は、目標とする脱水ケーキ含水率をもとに算出した脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値と実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったとき、脱水機の脱水完了時であると検出する構成なので、従来技術では困難であった所望の含水率の脱水ケーキを効率的に生成することができる。
【0017】
また、流量計測手段として超音波流量計を用いた場合は、簡易な構成とすることができる。
【0018】
さらに、整流板を設けた場合は、その整流作用によって流量計測手段による流量の測定がより正確に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の脱水機の脱水完了時検出装置及び検出方法は、図1に例示したフィルタープレス等の脱水機1の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機1による脱水完了時を検出するものである。そして、目標とする脱水ケーキ含水率をもとに算出した脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値と実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったときを、脱水機の脱水完了時であると検出することを特徴とする。
【0020】
図1に例示した脱水機1の大概部は、一般的なフィルタープレスの構成である。
【0021】
すなわち、この脱水機1では、先ず、枠材3aとろ布3bとから成るろ布板3を複数並列してフィルタープレス本体を構成する。ここで、複数のろ布板3,・・・間には脱水ケーキ型枠用の隙間1a,・・・が形成されるように、枠材3a,・・・の外端部同士を当接させた閉じた状態に閉枠しておく。その後、これらの隙間1a,・・・にポンプ2から原液スラリーが供給される。そして、フィルタープレス本体を複数のろ布板3,・・・の直角方向に油圧シリンダー4で圧縮し、隙間1a,・・・中の原液スラリーからろ布3b,・・・を通してろ液を排出させる。
【0022】
そして、最終的には、エアブローコンプレッサー5により、脱水機1の中央に残留した残留スラリーを取り除き、ろ布板3,・・・を開枠して複数の脱水ケーキ6,・・・を生成する。
【0023】
本発明の脱水機の脱水完了時検出装置10は、図1に例示したフィルタープレス等の脱水機1のろ液排出経路7中に設けられる。
【0024】
なお、脱水処理で排出されたろ液は、排水経路7の終端部からろ液排出槽8にためられる。また、コンプレッサー5により取り除かれた残留スラリーは、残留スラリー排出槽9にためられる。
【0025】
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
この実施の形態の脱水機の脱水完了時検出装置10は、図2に示したように、セキ板11で仕切られた流入部13と排出部15とから成る箱型の容器体16と、この容器体16の流入部13におけるろ液12の流量を計測する流量計測手段としての超音波流量計17と、目標とする脱水ケーキ含水率等を入力値として入力する入力手段としてのタッチパネル18と、その入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算手段19と、このろ液総量の理論値と超音波流量計17により実際に測定したろ液総量とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機1に送る制御手段20とで主に構成されている。
【0027】
この箱型の容器体16は、セキ板11で仕切られ、脱水機1の排水経路7端部の排水口7aから排出されたろ液12が流入する流入部13と、この流入部13のセキ板11から溢れたろ液12を排出する排出口14を有する排出部15とから成り、ろ液流量測定用の排水経路を形成している。
【0028】
但し、この容器体16の形状は、流量を計測するのに適した形状であればよく、箱型に限定されない。
【0029】
また、このセキ板11は、図3に示したように、四角セキ11aが設けられており、ろ液12の流量が多い脱水当初でも、ろ液12がセキ板11の上端部11bを超えることなく排出でき、超音波流量計17での流量の測定が支障なく行える。勿論、このような四角セキ11aに限定されるものではなく、三角セキ等でも実施できる。
【0030】
さらに、超音波流量計17は、セキ板11の流入部13側手前の上方に設けられており、容器体16の流入部13におけるろ液12の流量を計測する。
【0031】
ここで、この超音波流量計17は、市販のもので、センサーにて超音波パルスを発信・受信し、流入部13のろ液の液面レベルを計測し、水路形状(ここでは箱型の容器体16の形状)に対応した演算式により、流量の換算を行うものであり、このような超音波流量計17を用いることによって、装置全体を簡易な構成にできる。
【0032】
また、タッチパネル18は、目標とする脱水ケーキ含水率、原液スラリー中の固形分比重、原液スラリーの濃度及び脱水機1の脱水ケーキ処理量の入力値を演算手段19へ入力する機能を有する。
【0033】
この演算手段19は、前記入力値に基づいて演算して、脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算機能を有する。
【0034】
また、制御手段20は、前記ろ液総量の理論値と超音波流量計17により実際に測定したろ液総量とを比較し、両者が略同一であれば脱水完了の信号を脱水機1に送る制御機能を有する。
【0035】
この演算手段19と制御手段20は、演算手段19の演算機能と制御手段20の制御機能を併せ持つPLC(Programmable Logic Controller)22に組み込まれている。そして、その上面に前記タッチパネル18が設けられている。
【0036】
また、箱型の容器体16の流入部13における排出経路7の排水口7aから排出されたろ液12が流入する箇所と超音波流量計17の計測箇所との間には、ろ液整流用の複数のスリット21a・・・を有する整流板21A(図4(a)を参照)、又は貫通孔21b・・・を有する整流板21B(図4(b)を参照)が3枚設けられている。
【0037】
図示例では、整流板21を3枚設けたが、これに限らない。1乃至複数枚設けて実施することで、脱水機1のろ液排出経路7の排水口7aから流入するろ液を整流させ、超音波流量計17での流量測定をより正確なものとすることができる。
【0038】
次に、この実施の形態の脱水機の脱水完了時検出方法について説明する。図5は、この脱水完了時検出方法のフローチャートである。
【0039】
この脱水機の脱水完了時検出方法では、上記した本実施の形態の脱水完了時検出装置10を用いる。
【0040】
先ず、タッチパネル18により目標とする脱水ケーキ含水率Wk%、原液スラリー中の固形分比重γd、原液スラリーの濃度Cv%、脱水機1の脱水ケーキ処理量Vリットル(但し、このVは、脱水機の機種毎の処理能力によって異なる。)の入力値を、PLC22へ入力する(ステップS1)。
【0041】
ここで、固形分比重γdと原液スラリーの濃度Cv%は、事前に分かっていない場合は、脱水処理前に測定しておく。
【0042】
続いて、PLC22の演算機能(演算手段19)により、前記した全ての入力値を次式[数1]を用いて演算し、脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値A1を算出する(ステップS2)。
【0043】
【数1】


なお、スラリー内の泥粒子への水分吸収等を考慮して理論値A1をより正確に求める場合は、脱水機1による脱水処理中に、原液スラリーの実含水率を測定し、これにより算出された補正係数αを上記[数1]の式に乗じたものを理論値A1としてもよい。
【0044】
続いて、脱水機1の排水経路7端部の排水口7aから排出され、箱型の容器体16の流入部13へ流入し、3枚の整流板21,・・で整流されたろ液12の流量を、超音波流量計17により測定する(ステップS3)。
【0045】
そして、PLC22の制御機能(制御手段20)により、脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値A1と、超音波流量計17により実際に測定したろ液総量の測定値A2とを比較し、両者が略同一(A2=A1)となったとき、脱水完了の信号を脱水機1に送り、脱水機1の脱水処理を停止させる(ステップS4)。
【0046】
このように構成された本実施の形態の脱水機の脱水完了時検出装置10及び検出方法によれば、目標とする脱水ケーキ含水率をもとに算出した脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値A1と、実際に測定したろ液総量の測定値A2とが略同一となったとき、脱水機1の脱水完了時であると検出する構成であるので、従来技術では困難であった所望の含水率の脱水ケーキを効率的に生成することができる。
【0047】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0048】
例えば、前記実施の形態では、フィルタープレス型の脱水機1について説明したが、これに限定されるものではなく、遠心型脱水機その他の本発明が実施できる構成の脱水機であればよい。
【0049】
また、流量計測手段は、ろ液流量を測定できるものであればよく、超音波流量計17に限定されない。
【0050】
また、超音波流量計17による計測は、常時行うことに限定されない。すなわち、超音波流量計17により、一定間隔で、ろ液12の瞬時流量を計測すれば、近似的な値として、実際に測定したろ液総量の測定値A2が分かる。
【0051】
さらに、脱水完了時検出装置10の突然のフリーズ等の支障を避けるために、演算手段19の演算機能と制御手段20の制御機能を併せ持つPLC22を用いたが、これに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ等をこのPLC22に代用して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の最良の実施の形態の脱水機の脱水完了時検出装置を備えたフィルタープレスの一例を示した説明図である。
【図2】本発明の最良の実施の形態の脱水機の脱水完了時検出装置の概略構成を示した縦断面図である。
【図3】四角セキを設けたセキ板を示した正面図である。
【図4】(a)は複数のスリットを有する整流板の正面図であり、(b)は複数の貫通孔を有する整流板の正面図である。
【図5】本発明の最良の実施の形態の脱水機の脱水完了時検出方法のフローチャートである。
【図6】従来のフィルタープレスの脱水完了時検出装置の概略構成を示した縦断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 脱水機
10 脱水完了時検出装置
11 セキ板
12 ろ液
13 流入部
14 排出口
15 排出部
16 容器体
17 超音波流量計(流量計測手段)
18 タッチパネル(入力手段)
19 演算手段
20 制御手段
21 整流板
21a スリット
21b 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置であって、
ろ液の流量を計測する流量計測手段と、
目標とする脱水ケーキ含水率を入力値として入力する入力手段と、
前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算手段と、
前記ろ液総量の理論値と前記流量計測手段により実際に測定したろ液総量とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機に送る制御手段とを備えていることを特徴とする脱水機の脱水完了時検出装置。
【請求項2】
脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出装置であって、
セキ板で仕切られ、脱水機から排出されたろ液が流入する流入部と、当該流入部のセキ板から溢れたろ液を排出する排出口を有する排出部とから成る容器体と、
前記容器体の流入部におけるろ液の流量を計測する流量計測手段と、
目標とする脱水ケーキ含水率を入力値として入力する入力手段と、
前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する演算手段と、
前記ろ液総量の理論値と前記流量計測手段により実際に測定したろ液総量とが略同一であれば、脱水完了の信号を脱水機に送る制御手段とを備えていることを特徴とする脱水機の脱水完了時検出装置。
【請求項3】
前記入力手段において、目標とする脱水ケーキ含水率の他に、原液スラリー中の固形分比重、原液スラリーの濃度及び脱水機の脱水ケーキ処理量が入力値として入力され、これらの入力値に基づいて前記演算手段で演算され、脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値が算出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱水機の脱水完了時検出装置。
【請求項4】
前記流量計測手段として、超音波流量計が用いられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の脱水機の脱水完了時検出装置。
【請求項5】
前記容器体の流入部における脱水機から排出されたろ液が流入する箇所と前記流量計測手段の計測箇所との間に、1乃至複数枚のろ液整流用の複数のスリット又は貫通孔を有する整流板が設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の脱水機の脱水完了時検出装置。
【請求項6】
脱水機の脱水開始からのろ液総量の測定により、脱水機による脱水完了時を検出する脱水機の脱水完了時検出方法であって、
目標とする脱水ケーキ含水率に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出する工程と、
脱水時のろ液の流量を実際に計測する工程と、
前記ろ液総量の理論値と実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったとき、脱水機の脱水完了時であると検出する工程とから成ることを特徴とする脱水機の脱水完了時検出方法。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の脱水機の脱水完了時検出装置を用い、
前記入力手段により目標とする脱水ケーキ含水率の入力値を入力し、前記演算手段により前記入力値に基づいて演算して脱水完了までに排出されるろ液総量の理論値を算出し、前記流量計測手段によりろ液流量を測定し、前記ろ液総量の理論値と流量計測手段により実際に測定したろ液総量の測定値とが略同一となったとき、前記制御手段により脱水完了の信号を脱水機に送ることを特徴とする脱水機の脱水完了時検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−61387(P2009−61387A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231038(P2007−231038)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(000151885)株式会社東洋製作所 (6)
【Fターム(参考)】