説明

脱着式2槽シンク

【課題】安全かつ容易に扱え、簡易・便利性機能を持たせた、衛生的で経済的なステンレス製の脱着式2槽シンクを提供する。
【解決手段】2槽シンクである本体1に、排水口2と仕切板4を設ける事により2槽化し、補強部材5を伴うアジャスター6によりおおよその1槽シンクの深さと水勾配に対応する。蛇腹菅は既存1槽シンクの排水口へ接続する。また、持ち手3により脱着をより容易とする。また、2槽シンクを既設1槽シンクの槽内へ置く事により、シンクを2槽化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設1槽シンクの槽内へ置くことにより2槽シンクとして使用する機能を有し、バケツ等を置いたり持ち上げたりするのと同様の動作を行う事により脱着を容易とした、ステンレス製による脱着する事を特徴とする、脱着式2槽シンクに関する。
【背景技術】
【先行技術文献】
【0002】
従来品におけるシンクには、1槽シンクは1槽シンクとしての使用方法に言及されていた為、2槽シンクを欲する場合には2槽シンクとの入れ替え作業が必要であった。また可動式を含むもう1台の1槽シンクを追加することよる方法は、狭小スペースの場合、その設置は大変困難であった。(例えば特許文献1)
【特許文献1】特許出願平10−20135
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら従来品におけるシンクの2槽化方法には、厨房スペースが狭小である為に1槽シンクをもう1台追加するということが困難な場合や、設置工事を含む設備投資額において困難な場合があった。特に、新規設置するという点で不利がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、軽量・衛生的で、便利性・携帯性と量産性の機能を有しているステンレス製の脱着式2槽シンクであって、バケツ等を置いたり持ち上げたりするのと同様の動作を行うことにより脱着を容易とした、錆び難いステンレス仕様を特徴とする、簡易性で経済的な脱着式2槽シンクを提供することで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は特に既設1槽シンクの槽内へ置く事により2槽シンクとして使用する機能を有し、バケツ等を置いたり持ち上げたりするのと同様の動作を行う事により脱着を容易とした、脱着する効果を得るのに極めて有効である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の脱着式2槽シンクは、図1、図2、図3に示すように、2槽シンクである本体1に、排水口2と仕切板4を設ける事により2槽化し、補強部材5を伴うアジャスター6によりおおよその1槽シンクの深さと水勾配に対応する。蛇腹菅7は既存1槽シンクの排水口へ接続する。また、持ち手3により脱着をより容易とする。
本発明は以上のような構造である。
【実施例】
【0007】
図1、図2、図3に示す本体1は、外寸法を一般普及品である一槽シンクの各槽内寸法より20mm.程度のサイズを縮小する事で好適な組み合わせとして標準化する。この事により設計、施工製作が容易になる。また排水口より下部の排水菅は蛇腹菅とし、その蛇腹菅外形より20mm.程度の寸法をプラスしたアジャスターの高さを保持するのが最適である。素材としてのステンレス製部材は耐蝕性があるため、長期使用時間を確保し易い為である。
【0008】
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば本体1と持ち手3との組み合わせ設置位置や持ち手形状、あるいは本体1の全体寸法、補強部材5とアジャスター6の形状や設置位置、排水口と蛇腹菅の設置位置は、状況に応じて適宜選択されるものである。
【0009】
また、脱着機能を持つ2槽シンクという特性を活かし、既存の1槽シンクへの利用という一面に限らず、一般通常的に単独使用しても良い。
【0010】
さらに、発明を実施する為の最良の形態と実施例ではステンレス製について説明しているが、ステンレスに限られたものではなく、その他例えばアルミ材、硬質塩化ビニール材、樹脂材、陶器等、適当な任意の材料の物が利用でき、形状、大きさも任意に選定する事が出来る。また用途も厨房用品としての利用を目的とする物に限られず、主として自然環境に配慮する事を前提とした用途、補助器具として広く用いる事が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、厨房用品を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を実施するための最良の第一の形態の外観斜視図である。
【図2】本発明を実施するための最良の第一の形態の平面図である。
【図3】本発明を実施するための最良の第一の形態の断面図である。
【符号の説明】
(1) 脱着式2槽シンク本体
(2) 排水口
(3) 持ち手
(4) 槽仕切板
(5) 補強部材
(6) アジャスター
(7) 蛇腹菅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設1槽シンクの槽内へ置くことにより2槽シンクとして使用する機能を有し、バケツ等を置いたり持ち上げたりするのと同様の動作を行う事により脱着を容易とした、ステンレス製による脱着する事を特徴とする、脱着式2槽シンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−163099(P2011−163099A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40984(P2010−40984)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(507358860)
【Fターム(参考)】